ビーナスライン〜乗鞍スカイライン

2001/07/20〜2001/07/21

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7月20日金曜日 新座〜蓼科

出発前

 今日から3連休。黙って家に閉じこもっているようではダメだ、ということでバイクツーリングに出掛けることにする。肝心のバイクは北海道ツーリング以来ロングツーリングに出ていなくて、7月上旬にはエンジンがかからなくなってしまったくらいだ。1週間経ったら何故か治って動くようになったのだが、念のためにプラグを替えてある。

 今回のツーリング、目的地はジパングツーリング誌8月号で特集されているビーナスラインだ。距離的に日帰りは無理なのでユースホステルを探す。ペンション風の蓼科クライネユースホステルに予約の電話を入れる。3連休初日だが問題なく予約できた。さあ、出発だ。起床が遅かったので出発は12時30分、空は快晴だ。

 

中央高速

 新座から環八、R20経由で中央高速に入る。真夏の都内は地獄だ。中央高速に入るもいきなり渋滞。私は下り車線が渋滞しているのを初めて見た。
 藤野PAで休憩。トイレはすごい行列で、女性が男性トイレを利用していた。
 それでも談合坂トンネルを越え、大月ジャンクションを抜けると道は空いてきて、甲府を越えると、すかすかになった。

 

藤野PA
藤野PA
蓼科クライネYH

 諏訪ICで中央高速を降り、茅野道路を使ってR299に入る。しかし、茅野道路なんてよく有料にしたなあ、って思えるような道路だった。
 R299をひたすら直進し、「石遊の湯」への案内看板に従って脇道に入り、チョット進むと蓼科クライネYHが見えてきた。ユースへの案内看板は全くないので、注意が必要。到着は17時10分。走行距離は205キロ。
 蓼科クライネYHは、森の中にあって、あまり日が当たらないからか、ひんやりとした空気が流れ、すぐ脇には小川がざあざあ流れ、こういう暑い季節には最高だ。
 駐車場には既に一台のバイクが停めてあり、ユースに入っていくとまさにそのバイクの主が受付を済ましたところだった。
 受付を済まして部屋にはいると部屋には私一人しかいなかった。もっとも後で満杯になったのだが。別の部屋はこの時点で満杯だった。
 ユースは思ったより年季が入っていたが汚くはなかった。しかし設備が充実しているわけではなく、部屋にはTVはないし、トイレには石鹸がなかった。充実した施設を望む人には向かない。しかし、近場の情報はチラシやノートなどに沢山書いてあって充実しており、付近の観光の拠点としては良いと思った。

 夕食は18時30分からだった。そのころになると部屋にもう一人入ってきた。スズキGSF1200を駆るライダーだ。以下彼をGSF君と呼ぶ。二人で食堂に降りていくと既に男6人、女性2人、家族連れ4人が食事を始めていた。
 食事の内容はまあ、1000円の値段相当といった感じ。特別感動するほど素晴らしくもなかった。
 食事中に3人のライダーがユースに入ってきた。彼等が私と同じ部屋に泊まるらしい。結局一つの部屋に5人泊まることになった。

蓼科クライネYH
蓼科クライネYH

蓼科クライネYH内部
蓼科クライネユースの部屋

石遊の湯

 食事を終え、ちょっと部屋で休んだ後は温泉だ。すぐ近くに「石遊の湯」という露天風呂があるのでそこに向かう。かなり良い湯という評判だ。割引券がユースで買えるので、ユースの受付で割引券を買った後、GSF君と「石遊の湯」へ歩いて向かう。
 「石遊の湯」への道の途中には鯉の釣り堀があり、ぽんぽん鯉が跳ねていた。螢が居るという話を聞いていたが、残念ながら行きの道では見ることが出来なかった。空もちょっと曇っていて、天然のプラネタリウムというわけには行かなかった。
 「石遊の湯」に付き、受付に割引券を渡し、「石鹸ください」と言うと石鹸が貰える。シャンプーは自動販売機で買わなければならない。シャンプーは用意していなかったので買うことにする。
 浴場は男女別。中にはいると、結構広い湯船だが人がいっぱい。入る隙間がない位。大盛況だ。無意味に広い広場があったりして、もう一つ湯船作るつもりなのかなあ、と思わされた。実際に女湯の方は湯船二つあるし。
 結構ちゃんとした洗い場があるので、体を洗った後、ちょっと空いた湯船に入る。熱い熱いと脅されていたが、銭湯に慣れている私にとっては普通の熱さだった。泉質は結構良かった。湯船に入って100数えては上がって、涼んで、また入って、を数回繰り返した。
 再び洗い場に行って頭を洗おうと思ったが、シャワーがない。結構苦労して頭を洗う羽目になった。体洗う目的で入る温泉じゃ無いなあと思った。
 結局40分ほど中に出て外に出た。休憩室があるので中に入ってビールを飲んで休む。GSF君とちょっとバイク談義。
 帰り道、ちょっと光る物を見つけた。螢だ。小学校5年生の時以来、20年ぶりに螢を見た。

石遊の湯
石遊の湯

7月21日土曜日 蓼科〜乗鞍〜新座

ビーナスライン・車山

 6時30分起床。ユースって朝が早い。朝食は7時30分から。ちょっと外を散歩して時間を潰す。東京の猛暑が嘘のような爽やかな気候。ちょっと寒い位だ。昨日行った「石遊の湯」まで歩いて再び引き返す。
 今日はビーナスラインを終点まで走り、松本を横断して乗鞍スカイラインを走ることにする。
 8時30分出発。乗鞍高原で一泊しようと思い、途中のコンビニで乗鞍高原温泉YHに電話するが、生憎満杯。仕方ないので日帰りすることにする。かなりきついスケジュールになるなあ。
 R299からビーナスラインに入るが、ツーリングマップルとちょっと道が違うような気がする。R299は新しい道になっているのかもしれない。
 蓼科湖の横を抜け、リゾートホテルや企業のゲストハウスが立ち並ぶ中を走る。適度なワインディングで爽快。3連休2日目にしては混雑していない。
 途中、駐車場の向かいに人だかりがあるのでバイクを停める。「女の神氷水」だった。ペットボトルを持った家族連れが水を汲んでいる。ちょっと飲んでみると大変冷たい良い水だった。
 駐車場のバイクに戻ると、小さな蛇がのんびり駐車場の車の間をにょろにょろ歩いていた。RVがバックして危うく轢きそうになるが、無事かわしていた。

女の神氷水
女の神氷水

 

 白樺湖を越え、展望台があったので記念撮影。ライダーのおじさんが「写真撮ってやろうかあ」と声を掛けてきたので、お互いに撮りあいっこする。
記念撮影  

 この辺になると料金所が現れ始める。最初の料金所で美ヶ原までの料金を払い、券をミラーにくくりつけてもらう。すると最後までいちいち料金所毎に金払わないでパスしていける。
 料金所手前は大渋滞だ。ぴくりとも動かない。さらに料金所を越えても駐車場や展望台の手前で渋滞。駐車場や展望台に用が無くてもこの渋滞に巻き込まれるのでたまらない。バイクなら何とかすり抜け出来るが、マイカーならたまった物じゃないな。
 今日は車山には登ることにしていたので、車山高原駐車場に入る。自動車は入場規制されていたが、バイクは関係なし。駐車場にはいるとさっき展望台で写真を撮ってもらったおじさんが居た。私と同じく山に登るという。
 車山高原駐車場から車山山頂に登るリフトには2系統あり、2台のリフトを乗り継いで山頂まで行けるルートと、1台のリフトで山頂のちょっと手前で降りるルート。2台乗り継ぐルートは凄い行列だったので断念、山頂チョット手前ルートの方に乗る。
 こっちのリフトは全く行列が無かった。ただし、すご〜〜く遅い。また、地上すれすれを通る。
 リフトを降りると結構な登り。でも、眺めは良いし、花は咲いているしで、あまり苦労はしなかった。でも、ちゃんとした靴じゃないとダメだろうな。
 山頂は1925メートル。しかし、思ったほど寒くはない。360度のパノラマだが、上空の天気が良い割には遙か遠くの山々は雲に隠れていてよく見えなかった。

車山山頂

 

車山高原駐車場
車山高原駐車場

リフト
リフト

山頂へ
リフトから降り、山頂に向かう途中

 

ビーナスライン・美ヶ原

 車山を下り、再びバイクで出発。ここから先は本当に良い道ばっかりで感動。ちょっと路面は荒れているけど。和田峠を越えると、前後に車が殆ど居なくなり、自分のペースで走ることが出来て大変楽しかった。
 美ヶ原直前のワインディングはかなりきついヘアピンが連続、ここで遅い車に遂に引っかかり、ヘアピンでエンストしかかる。それでもガンガン標高を上げる。
 美ヶ原の駐車場到着が12時ちょい過ぎだったので、レストランに入る。岩魚定食を注文するが、じとじとに湿った、いかにも「レンジで暖めました」みたいな岩魚が出てきたのでがっかり。まあ、こういう所で岩魚料理を注文する方が悪いと諦め、美ヶ原を後にする。
美ヶ原駐車場美ヶ原の駐車場
扉峠〜松本

 美ヶ原から扉峠まで走り、ビーナスラインを外れて県道67号松本和田線に入る。かなり狭い道で、大型車通行禁止になっていたが、普通乗用車でもきついんじゃないか?と思えるほどの狭さ&カーブのきつさだった。安全運転でゆっくり走る。
 標高が下がるにつれて、だんだん風が熱くなってきた。松本市手前のコンビニで一休みしたが、凄まじい日射しと暑さ。さっきまでの爽やかな気候とのあまりの違いに驚く。
 上高地方面に向かうには松本市街地を抜けるのが一番近い。渋滞覚悟で松本市街地に入るが、思ったほど渋滞もしないし信号にもあまり引っかからなかった。拍子抜けするほどあっさり松本を抜けた。

県道67号
県道67号松本和田線 舗装路ながらかなり厳しい道
R158〜乗鞍高原

 松本からR158に入る。大変広く、流れが良い道路だったが、新村を過ぎたあたりから対向車線が大渋滞になっていた。まだ1時ちょっと過ぎだってのに、もう帰りの道路がこんなに混雑しているのか。自分の帰り道を心配してみる。
 ダムを右手に見ながら、あまりきつくないワインディングをしばらく走る。思ったほど渋滞していない。前川渡大橋で乗鞍方面に曲がる。
 乗鞍高原のきついワインディングを登る。さっきの車山より高いところを走っているんだなあ、とちょっと感動。山にはまだ雪が残っている。夏スキーをする人たちもいた。すげー。ちょっと遅い車の後ろについてヘアピンを曲がると、すぐエンストする。
 畳平付近で大渋滞。全く動かない。原因は不消ヶ池付近の駐車場だった。休憩無しで乗鞍スカイラインに入る。乗鞍スカイラインはひたすら下り。
 平湯峠から平湯トンネルではなく峠道を越えて平湯温泉に入る。ここの温泉でちょっと休んでいこうかと思っていたのだが、既に16時半。ここで温泉に入っていると暗い中上高地付近を走る羽目になりかねないので断念。
 安房トンネルを走るのではなく、安房峠を抜けようと考え、入り口まで行くが、ここで雨が降り出した。安房峠は断念、トンネルを抜けようと引き返し、トンネルの料金所を抜けた途端に土砂降り。トンネル内で合羽を着込む。

夏スキー
なんと夏スキーをしている人たちが!
安房トンネル〜白骨温泉

 安房トンネルを抜けた後もしばらく雨は続いたが、白骨温泉への分岐付近で雨が完全に上がり、道が乾いていた。トンネルを通ったおかげで、まだ17時。白骨温泉を目指すことにする。
 しかし、白骨温泉の共同浴場は17時で終了、他の旅館やホテルの湯も17時前には終わっていた。唯一「泡の湯」が18時まで空いているので、そこを目指す。「泡の湯」は白骨温泉の温泉街からは少し離れた場所にあった。「泡の湯」はホテルだが、ホテル内の風呂の他に外来専用の風呂があった。この時間は外来用の風呂のみ開放されていた。コテージ風の建物。極めて清潔だった。入湯料は800円。内風呂と露天風呂があったが、内風呂は温泉ではなく、露天のみ温泉。ちょっと混雑しすぎていて、いまいちかな〜〜と思った。
泡ノ湯
泡の湯
上高地乗鞍林道〜松本

 泡の湯を出て、上高地乗鞍林道に入る。ここは有料道路だ。しかし、18時にもなると全然車が走っていない。ちょっと怖かった。
 蛭窪トンネルを抜けると、BMWのライダーが追い越していった。結構大柄なツアラーなのに凄いペースだ。もう一台のBMWを先に行かせ、なんとか後に付いていく。どうやら何台ものBMWの集団の中に入ったらしい。こっちは結構必死なのに、むこうは楽々走っている感じだ。う〜む、経験の差を感じる。
 料金所でBMW軍団と別れ、松本市に向けR158を下る。雨は降っていないが、対向車線の車がみんなびしょぬれだ。松本に近づくにつれて路面も真っ黒に濡れてきたが、雨は「ぽつっ」としか降ってこない。いつ降ってくるか、いつ合羽着たらいいか、そればっかり考えて走る。保険と思って合羽を着込むことにする。
上高地乗鞍林道
上高地乗鞍林道
長野自動車道〜ハイウェイ温泉諏訪湖

 松本から長野自動車道に入る。電光掲示板には雨、と出ているがいつまで経っても雨は降ってこなかった。諏訪湖SAで一休み。この時点で20時30分。
 ここには温泉があることで有名だ。当然入ることにする。入浴料は妙に細かい料金になっていて、確か595円だったと思う。
 当然男女別で、男湯には湯船が二つあった。壁はガラス張りになっていて、諏訪湖が見渡せる・・・はずだが、夜だったので全然見えなかった。光が反射して夜景すらちゃんと見ることが出来なかった。どうせなら露天にしてくれればよかったのに。
 お湯はかなり熱い。循環湯だが、注意書きによると確か「源泉が冷めるまで時間がかかるから熱い」、ということになっていたはずなので加熱はしていないようだ。しかし、無色透明なのであまり温泉気分は湧かなかった。
 洗い場はちゃんとあるから、旅の汚れを落とすのには向いている。
 

中央自動車道〜帰宅

 諏訪湖SAでソースかつ丼食べて出発、こっから渋滞覚悟の中央高速一気走りだ!
 しかし、結局全く渋滞無しで中央高速を抜けることが出来た。途中のSAの案内では渋滞20キロ、とか出ていても、実際にそこに通りかかると80キロ程度で流れていて拍子抜けした。

 帰宅は0時を超えていた。今日の走行距離は480キロ。今回の旅トータルでは685キロとなった。

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ハイウエイ温泉諏訪湖
ハイウェイ温泉 諏訪湖