那須温泉郷

2001/09/02

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出発前

 そろそろ夏も終わりだ。窓の外は青空だが風は乾いていて心地よい。

 木曜日に見た天気予報ではこの週末は雨か曇りのはずだったが、幸い予想は外れ、昨日土曜日も今日日曜日も晴れている。

 今日の目的地は「ジパングツーリング」10月号に掲載されていた那須温泉郷だ。こちらの方面は1年近く行っていないので、ちょうど良いタイミングで雑誌に載っていたことになる。

 久々に日曜日の朝7時に起床したので、今日は早めに出発することにする。とはいっても出発は9時30分になってしまった。

 今日はTシャツの上にメッシュジャケット、下はジーンズという格好だが、こういう格好も今年は今日が最後かもしれない。

 

出発前
出発前

新座発〜東北自動車道

 9時30分新座発、R254から外環に乗り、川口JCTから東北自動車道へ。後は那須ICまで一直線だ。

 佐野SAで休憩、給油。矢板北PAで休憩、そして那須ICで東北自動車道を降りる。途中気温が29度と表示されていたが、そんなにあるようには感じなかった。25度程度に感じられた。

 

さのSAその1
佐野SA

殺生石

 東北自動車道を降りると、県道17号を那須方面にひたすら走る。インターを下りてすぐの信号で既に渋滞していて、びびる。

 マイカーの横をすり抜けながら県道17号を走ると、別荘地の分譲の看板が鬱陶しくてしょうがない。せっかく看板の色をセピア色に統一しているのに、看板の絶対数が多すぎて、走っていて今ひとつ爽快じゃない。

 最初の目的地は高雄温泉だ。ここは廃業した旅館の跡地にある無料露天風呂だが、看板が出ているわけじゃないので、地図をじっくり読まないとたどり着くことが出来ない。結局入り口がわからなくて、那須温泉街を通り過ぎて殺生石まで来てしまった。

 この殺生石という場所は「奥の細道」ゆかりの場所らしく、史跡になっている。駐車場から殺生石に向かう途中には小さい地蔵様が並んだ千体地蔵という場所もある。

千体地蔵

 駐車場から240メートル歩いて殺生石までたどりつき、振り返ってみると結構良い景色。

那須高原を見る

 殺生石の駐車場から道を渡ると「鹿の湯」という共同浴場がある。時間があれば入ることにして、高雄温泉に向かう。

 

殺生石
殺生石を駐車場横から。

殺生石
殺生石

高雄温泉

 殺生石駐車場から県道17を一旦引き返し、那須ビューホテル方面へ。迷路のような道を、何度も停まって地図を確かめながら進み、どうやらそれらしい雰囲気の道を進む。行き止まりっぽく、どうもここ違うな、引き返そうか、そう思った時、道の脇に白濁した水が流れているのが見えた。

 ふと斜面を見上げると、お湯が川になって流れている。そして、裸の人が動いているのが見えた。ここだ。

高雄温泉

 道をもう少し進むと、大きな駐車場があり、何台も車が停まっていた。そして、右に180度曲がると、ジパングツーリングに載っていた湯船が見えてきた。

 湯船は3つあるが、広いのは1つだけ。もう一つは3人くらい入れそうだが、裸で5メートルくらい歩くことになるのであまり入る気にならない。さらに一つは子供が水遊びする程度の広さだった。

 脱衣所はあるが、屋根は無し。混浴だが、裸なのは男と子供だけ。若い女性はおらず、おばちゃんが、驚いたことに服を着たまま入っていた。

 服を脱いで早速入る。ジパングツーリングの写真ではかなり浅そうに見えたが、実際は肩まできちんと浸かれる。お湯は温く37度くらい?いつまでも浸かっていられそうだ。実際地元のおじさんは一日中居るらしい。

 この風呂の設立メンバーらしきおじさんが大声で自慢話を延々と続けている。ちょっとウザイが、私はこの風呂を使わせて貰っている立場だから有り難く拝聴する。

 話によると、この温泉は10億円で売りに出ているそうだ。それでも地権者の厚意で無料露天風呂としてしばらく使わせて貰っているらしい。

 15年前、ちょろちょろとわき出ていた温泉をいかにしてここまで大きな露天風呂にしたか、おじさんの自慢話が続く。

 ちょっと早いが10分くらいで上がることにする。

 

高雄温泉
高雄温泉。人が一杯で、さすがに湯船は写せなかった。

鹿の湯

鹿の湯

 高雄温泉を出たのが午後1時。さっきの殺生石の近くにあった「鹿の湯」が気になったので、入りに行くことにする。

 鹿の湯は那須温泉郷の共同湯だ。ツーリングマップルには「日本屈指の共同湯」とまで書いてある。

 鹿の湯はかなりレトロな外観で私好みだ。

 入り口で400円払って、浴場に入る。

 更衣室と浴場は壁で仕切られていない。それでも更衣室は水浸しになっていないのであまり不快ではない。

 浴室内には湯船が6つあり、それぞれ温度が違う。最初44度の湯に入るが、まあ、普通だ。次に45度。まだまだ平気。46度。ちょっと体がしびれる。熱いを通り越して、ちょっと冷たい感触すらある。

 48度。一番熱い湯。ゆっくり浸かったつもりが・・・「こら、熱いからゆっくり浸かりなさい」げ、叱られた。しかし、熱すぎてゆっくりできない。ギブアップ。

 2度違いでもずいぶん違うだろう、と常連らしきおじさんに諭される。確かに。10数えるのが精一杯だった。「ここは3分浸からないと」、とか言われたが冗談じゃない。降参して、一番温い41度の湯船に浸かってから上がる。

 良い湯だった。しかし、洗い場は無し。石鹸が効かないんだそうだ。休憩所は有料で、ちょっとがっかり。

 

日塩もみじライン

 那須温泉郷を出て、県道30号を通ってR400へ。R400を箒川を横目に見ながら走り、日塩もみじラインへ入る。この道は私が好きな道の一つで、走るのは今回で3回目だ。

 前に2回来たときより明らかに車の量が少ない。日曜日だったのに、こんなに少なくて大丈夫か?と思うくらいだ。

 と、思っていたら対向車線にポルシェの大集団が。ニッサン・プレーリーが気まずそうに挟まれて走っていた。

 前に車が殆ど居ないので、快適に走り続けたが、峠を越えて下り中心になったあたりでワンボックスカーに前を塞がれた。譲ればいいものを、そのワンボックスは頑張ってかなり早いペースで走っていた。大丈夫か?あのワンボックス。

 日塩もみじラインがR121にぶつかる地点、9月5日からバイパスが出来て直進できるようになるらしい。それにしては、まだ砂利の部分が多いようだが・・・。

 

帰宅

 R121〜鬼怒川温泉〜今市と走り、日光から金精峠を越えようか、このまま帰ろうか迷ったが、既に走行距離が250キロを超えていて、かなり疲れていたため、このまま日光宇都宮道路〜東北道と走って帰ることにした。

 結局正解だったようだ。東北自動車道では何度も居眠りしそうになり、蛇行していたようだ。危ない。佐野SAでメシ喰って一休み、なんとか無事帰宅できた。

総走行距離418キロ、結構長いツーリングだった。

 

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