足尾・松木キャニオン

2001/09/24

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出発前

 ツーリングGo!Go!誌の記事「BORN TO RUN 日本のグランドキャニオンへ」が余りにもバカバカしく、異様に興味をそそられたため、足尾と松木キャニオンを見に行くことにする。

 今日は最高の天気。しかし、最近妙に涼しくなってきたため、メッシュジャケットを止め、通常のジャケットで出掛けることにする。インナー脱着型のジャケットだが、インナーは付けた状態にする。

 

新座発〜東北自動車道〜日光宇都宮道路〜清滝

 11時新座発。エンジンは一発でかかった。愛機イナズマは8月に整備して以来絶好調だ。

 12時10分、佐野SAで休憩。駐輪場の横には渋いスズキの750が停まっていた。乗っているオヤジも渋いぜ。ああなりたいものだ。

 宇都宮で日光宇都宮道路に出て、清滝まで走る。この道路は何度も走ったけど、途中に出現する料金所が嫌いだ。料金自動徴収システムになっているが、ハイウエイカードを裏返しに入れないとダメとか、使い勝手が悪い。そのせいか機械の横に人が立って操作法を教えていたりする。意味無いじゃない!

 

さのSAその1
佐野SA
殺生石
掛水倶楽部すぐ横にある橋。下に流れるのは渡良瀬川、だと思った。

足尾

 日光宇都宮道路を清滝で降りると、R120だ。古川アルミニュウムを横目に、細尾交差点を足尾方面へ。

 ゆるやかなカーブが続く、まあ、普通の国道。車の量も少なく、快適だったが、案の定ワンボックスカーに道を塞がれ、その後は景色を楽しむ事に徹する。

 景色が開けてきたと思ったら、バイパスと足尾市街地の分岐点に到着。足尾市街地方面へ進む。ここを足尾ダム方面に進めば松木キャニオン方面だったのだが、気が付かず、結局このツーリングで松木キャニオンを拝むことは出来なかった。

 ちょっと大きな川を越えたと思ったら横に古川掛水倶楽部が見えてきた。古川鉱業の迎賓館だった建物らしい。見学することにする。

 

古川掛水倶楽部

 門を入り、右手にある小屋で300円払って入場。周囲は異様なほど静まり返っており、そして空も真っ青で、えらく寂しかった。

 まず、門の横にある銅山電話記念館に入る。古い電話で通話でき、電話交換機が実際に動くのを楽しむことが出来るが、一人じゃ・・・。社会見学向きかな?

 次は掛水倶楽部に入る。ビニール袋に靴を入れ、順路通り進む。木造の建物で、和洋折衷。しかし、一部の部屋(寝室だそうだ)は未だに現役で使われているようで、そういう意味ではサッポロの赤煉瓦を思い出した。あそこも半分現役で使っているんだよな。

高雄温泉

 かつて接待が行われていたであろう食堂に入ると、「いらっしゃいませ」と声をかけられびっくり。売店があって、お姉さんがジュースやお茶を売っていた。日曜日の午後だってのに誰もいないこの施設、入場料じゃとてもこのお姉さん達の給料は支払えないだろうから、儲け無視で管理・保存しているんだろうなあ。

 お姉さんが「二階も見ていってくださいね」と言うので、小さく頷いて二階を見る。ちょっと豪華な部屋に渋い調度品。ただし、感動するほど豪華というわけじゃないので、過剰に期待してはいけない。山奥の銅山の迎賓館なんだから。

 外に出て、防空壕をくぐり、庭園を抜け、全て見尽くしたあと、掛水倶楽部を出た。

 

高雄温泉
掛水倶楽部横にある銅山電話記念館。懐かしの電話で実際に通話できるゾ。古〜〜〜い電話交換機も実際に動く!


掛水倶楽部横の煉瓦作りの倉庫。手前はテニスコートだが、昔は園遊会を開催する庭園だったらしい。

足尾市内

 掛水倶楽部を出て、足尾市街を走る。銅山観光はパスして、ツーリングGo!Go!誌で紹介されていて気になっていた足尾銅山の精錬所を見に行く。しかし、雑誌に載っていたような角度からはどうしても写真が撮れない。っていうかどっからあれ撮ったんだ?手前の変電所はしっかり写真に収めた。

 市街を抜け、R120を渡良瀬川沿いに走る。

 


変電所。廃墟かと思うほど古いが、今でも現役。これまた廃墟のような精錬所に電力を供給している。

県道283

足尾温泉(国民宿舎かじか荘)

 R120を走ってすぐに県道283への分岐がある。実はこの分岐のことは分からずに、前の車がみんな県道283の方に入っていったので、つられて入ったら正解だった。ここを真っ直ぐ行くと国民宿舎かじか荘がある。ここの温泉に入るのだ。

 県道283は狭い道で、車はすれ違うのにえらく苦労していた。ここには小滝洞抗跡もある。素通りしたけど。小さなダムがあったが、水が着色した様な青さ。ちょっと毒々しかった。銅があるから?

 銀山平キャンプ場を過ぎてすぐに、かじか荘にたどり着いた。えらい山奥の割には結構な数の車が停まっていて、賑わっていた。

 フロントで入浴料を支払って入る。入浴料600円。タオルとかは付かない。ここには露天風呂と内湯がある。

 脱衣場で服を脱ぎ、まず露天風呂に向かう。露天風呂に行くには脱衣場から長い階段を下りないといけない。階段を下りきると、そこにはどーんと山並みが広がる眺望抜群の露天風呂があった。湯船は満杯で、隙間をようやく見つけて入った。湯は温め。ちょっとぬるぬるする。ただし、どうも循環湯のようだ。いつまで浸かっていてものぼせない程度のぬるさ。

 露天風呂を出て、内湯に入る。こちらには洗い場があったので、体を洗い、頭も洗った。ボディソープ、シャンプーとも備え付けのものがある。ただし、シャワーが一部の洗い場にしかなかったり、カランからの水の出が悪かったりと、不満も少しある。湯船に浸かると、泉質・熱さ共に露天と変わらず。

 風呂から上がり、休憩しようかと思ったが、休憩室は2時30分で閉鎖。今は3時だった。何で2時30分で閉める?

 外の駐輪場でちょっと体を冷ます。温い湯だったが、汗がなかなか引かない。バイクの前には黒猫が長くなって寝ていた。

 

帰宅

 R122を渡良瀬川沿いに走り、松木キャニオンを探したが、あるはずが無く(渡良瀬川沿い、草木湖付近にあるものと勘違いしていた)、そのまま桐生までたどりついてしまった。R50を激走し、東北自動車道経由で20時に帰宅。

 総走行距離320キロの、丁度良いツーリングだった。

 

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