奥多摩〜上野原〜柳沢峠
2002/06/09
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出発前
四国ツーリングから帰ってきて以来,かなり体調が悪くなってしまった。会社を休むほどではないが,のどはいがらっぽくて痰が切れないし,体全体がちくちく痛んだり,真綿に包んだように感覚が鈍くなったりでしゃんとしない。
しかし,ようやく体調が元に戻ったようだ。天気も良いようだし,1ヶ月ぶりのツーリングに出ることにする。さすがにいきなりロングツーリングは辛いので,近場の奥多摩に久々に行ってみることにする。
朝8時に部屋を出てバイクを駐輪場から引きずり出す。
早速バイクにまたがってエンジンをかけようとすると,かからない。10分ほど格闘してもかからないので,仕方がないので,コンビニに行って朝飯のパンを買い,しばらくバイクの前で食べてから再チャレンジ。今度は5分くらいでかかった。やはり2週間に一度くらいエンジンかけてやらないとエンジンかかりにくくなるなあ。
空を見上げると,真っ青な青空。光が強すぎて周りのものが青みがかって見えるほどだ。気温もかなり高く,今日は今年初めてのメッシュジャケットでのツーリングだ。パンツも革ではなくジーンズだ。
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今回のルート(クリックすると大きな地図が出ます)
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所沢〜青梅
新座の自宅を出発し,所沢を経由してR16〜青梅街道と走る。殆ど渋滞がなく快適に走ることができた。
青梅市民会館から先はさすがにバスやトラックに詰まってしまい,自分のペースでは走れない。これは仕方がない。今日は奥多摩周遊道路を思いっきり走るのだから,このあたりは押さえて走ろう。
小河内ダムの放水口近くの駐車場で一休み。バイクの数に圧倒される。車よりバイクの方がずっと多い駐車場は少ないが,ここはその一つだろう。
駐車場を後にし,奥多摩湖を左手に臨みながら走る。ファミリーカーが結構多く,あまり景色に目を奪われて前方への注意を怠ると危ない。
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小河内ダム近くの駐車場 |
奥多摩周遊道路
R139とR411の分岐点をR139方面に行き,すぐにR139と別れて三頭橋を渡ると奥多摩周遊道路だ。この時はファミリーカーもあまり居なくて自分のペースで走れた。いや,むしろ後ろから猛烈なペースで走ってくるバイクに道を譲るためにペースを落とすことが多かったくらいだ。
奥多摩周遊道路は適度に広く,せめて面白いコーナーが多くて良い道なんだが,良い道過ぎて走り屋がたくさん走る。そのため夜間は走行禁止だし,所々にバームクーヘン状の舗装があって,思いっきりコーナーを攻められないようになっている。
こんな中でも走るやつは走るわけで,ヤマハのYZR-R1や昔の2ストレーサーレプリカなんかが制限速度の倍以上のスピードで私をぶち抜いていく。よくもあんなスピードでコーナーを抜けられるものだと感心してしまう。私もあの位走れる腕を早く身に付けたいものだ。実際にその腕を発揮するかは別として。
月夜見駐車場で一休み。光が強すぎてまともに目を開いていられない。しかし,ここから奥多摩湖方面を見下ろすと素晴らしい景色で感動。
風張峠を超え,下り中心のワインディングを走る。一台のYZR-R1がものすごい勢いで迫ってきたので道を譲る。しかし,都民の森を過ぎ,一般的な道になってからこのバイクに追いついてしまった。峠の面白い道では飛ばすけど,一般道はゆっくりということらしい。結局このバイクとは熊野神社近くの甲武トンネル方面と檜原村市街地方面への分岐までつきあうことになった。私は檜原村市街地方面へ向かった。
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月夜見駐車場
奥多摩周遊道路を数馬方面から見る
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ちとせ屋
檜原村市街地方面にわざわざ来たのは「ちとせ屋」という豆腐屋が目的だ。なにも豆腐が食いたいわけではなく,ここで売っている「うの花ドーナッツ」が目的だ。雑誌でも結構紹介されている。この店の前のバス待合所で2つ食べ,あとはどこかで景色を見ながら食べることにする。
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ちとせ屋
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甲武トンネル〜上野原丹波線
ちとせ屋から元来た道を走り,熊野神社近くの交差点を甲武トンネル方面に走る。この辺の道はちょっと荒れているが,ぐにゃぐにゃ曲がり度に関しては奥多摩周遊道路に負けていない。ただ,少し工事が多いのが難点かな。
甲武トンネルを抜けて山梨県に入り,県道33号から県道18号への分岐を上野原方面に走る。この道が上野原丹波線だ。前にバイクで1度来たことがあるが,少し暗くなってからだったため,明るい景色の中走るのは今日が初めてだ。谷の中を制限速度ちょいプラス位でワインディングと景色を味わいながら走ると楽しそうだ。
ドーナツを食べるポイントを探しながら走ったが,意外に休憩できそうな空き地が少なく,結局そのまま小菅に辿り着いてしまった。
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上野原丹波線を丹波山村方面から見る
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浮き橋
小菅村市街地に辿り着いたので,県道18号を使って丹波山村に行って R411に入ろうと思ったら,県道18号に「この先行き止まり」の看板が。仕方がないのでR139を使って奥多摩湖まで戻ってR411に入ることになった。
R411に入り,今度は柳沢峠を目指す。その途中,奥多摩湖の一番西側に浮き橋があったので,渡ってみることにする。
奥多摩湖には浮き橋が2つあり,こちらの方が短いのだが,ちゃんとした駐車場があるのはこちらの方だ。
釣り禁止と看板に書いているにかかわらず,ここは釣り人が主役のようで,普通の観光客は恐縮しながら橋を渡ることになる。橋の上歩くと,ぎしぎしでかい音が立って,なんか釣り人に迷惑かけているような感じになるからだ。
最初はここで日なたぼっこしようかと思っていたのだが,あまりに強烈な日差しに断念。さっきから食べる場所を探していたドーナツをようやく食べて先に進むことにする。
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奥多摩湖の浮き橋
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柳沢峠
R411を柳沢峠方面に進むが,途中遅いファミリーカーに引っ掛かってしまった。こういう場合は譲って欲しいものだが,大行列ができてもなんとも思わない人は居るもので,私の後ろにはバイクと車の行列ができてしまった。
ちょっと広く見通しが良いストレートで思いっきり抜き,その後は快適に峠までの道を味わうことができた。
柳沢峠に着いてみると,随分と車の数が多い。祭りをやっているようだ。
峠の茶屋でそばを食べて先に進む。柳沢峠からの下り道はゆっくり進むことにする。途中,景色が開け,素晴らしい富士山を見ることができた。
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柳沢峠
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大菩薩の湯
柳沢峠からの下り道を走り,甲府盆地が目の前に開けてくると,「大菩薩の湯」という日帰り温泉施設が見えてくる。非常に分かりやすいころにあるので,必ず見つけることができる。以前から入ろうと思っていたのだがタイミングを逸していたので,今回初めて入ることになった。
中には大きな内湯,屋根のかかった中くらいの露天風呂があった。露天からの眺めは目隠しの関係で殆どなく,空を眺めてのんびり浸かるのが良さそうだ。
天然温泉というこだし,湧出量も多いらしいのだが,実際のお湯はやや塩素臭があり循環湯っぽい雰囲気があった。それでも完全に普通のお湯って訳ではなく,ぬるっとした感覚があり,美人の湯系の温泉らしい。
ここには大きな無料休憩所があったので,しばらく休んで体を冷ましてから出発。
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大菩薩の湯
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帰途
今回は高速を使わないでR20を使って帰ることにした。しかし,R20は大渋滞で,何度も居眠りしそうになった。まあ,たまに見える中央高速の車の流れものんびりだったから,どっち行っても渋滞に引っ掛かるのは同じだっただろう。
家に着いたのは20時近く。総走行距離318キロで,近場のツーリングにしては長い走行距離だった。
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