筑波山一周

2002/10/27

出発前

 先月休日勤務が多かったお陰で,この週末は4連休だ。幸い天気も良い。さっそくジャケットを着込んでツーリングに出発だ。

 しかし,寒い。10月も下旬になって突然寒くなってきやがった。久々に秋冬用のジャケットを着ることにする。また,革パンツも久々の登場だ。最近腹筋やっているおかげか,春先よりすんなりと穿くことが出来た。

 目的地は今まで行ったことのない筑波山。どうも今一つ魅力が感じられなくて行かなかったのだが,関東の名山として有名だというのならば,一度行ってその魅力を確かめてやろう。

地図
今回のルート(クリックすると大きな地図が出ます)

新座〜常磐自動車道〜県道53号〜R125

 11時20分出発。天気は随分と良いのだが,若干風があるようだ。これといった渋滞もなく,新座〜R254〜外環自動車道と走り,常磐自動車道に乗る。

 常磐自動車道は入り口付近で若干混んでいたが,それ以降はスムーズに走ることが出来た。しかし,利根川に差しかかった途端にタンクバッグが持ち上がり,飛んでいきそうになった。慌てて腹で押さえ,守谷SAに飛び込む。危なかった・・・利根川のすぐ後1kmに守谷SAがあって助かった。

 守谷SAで休憩し,ツーリングマップルでルートを確認して,千代田石岡インターに向けて走り出す。この辺はひたすら直線で飽きる。

 千代田石岡インターで降りて再びルート確認。筑波山というのはバイクにとって不親切な山で,二輪車通行止めの道ばっかりで,常磐自動車道から行こうと思ったら千代田石岡インターから筑波山の反対側まで回り込んで行かなければならない。ルートが結構面倒なので,頭にしっかりたたき込んでから出発。

 国道6号を少し南下して県道53号つくば千代田線に乗り,R125にぶつかったらそこからR125を北上。R125に乗ると筑波山が見えてきた。

筑波山

 


守谷SA

 

県道14号〜県道42号〜筑波山つつじヶ丘

 R125をまっすぐ北上すると,筑波山へ向かう県道14号線への分岐がある。これは案内がしっかりしているから間違えることはないだろう。県道14号を少し進むと筑波山へ登る県道42号線との交差点があるが,これは唐突に出現するので注意が必要。

 県道42号線はとても飛ばせるような道じゃないので,ゆっくりファミリーカーや観光バスと一緒に登ることになる。筑波山神社に辿り着くと,駐車場が何ヶ所もあった。そもそも筑波山がどういう場所なのかさっぱり分からなかったので,ここにバイクを停めようかと一瞬思ったが,マイカーは一杯停まっていてもバイクが一台も停まっていなかったので,先に進むことにする。結局これが正解だった。

 風返峠の交差点で筑波スカイラインに乗る。ここはそんなに距離がない道のくせしてバイク往復280円もとられる。しかし,眺めは結構良く,終点のつつじヶ丘の駐車場は無料なので,駐車料金だと思えば納得できる。

 県道42号線〜筑波スカイラインは下の地図の下の方のぐにゃぐにゃ線。上の赤い線は後で出てくる県道7号線。

地図

 つつじヶ丘の駐車場は満杯で,こんなにこの山は人気があるのかと驚かされた。バイクも何台も停まっており,ここはツーリングコースとしても人気なんだなあと認識させられた。

 つつじヶ丘の売店に入ってみるが,なんというか,70年代から全然時間が進んでいないような雰囲気だった。狙ってやっているレトロな雰囲気とは違って,進化させるつもりがない,時代に取り残された古さというか。斜面に「つくば EXPO'85」という看板がでかでかと出ているのも,そう言った雰囲気を強くさせていた。

 さて,この時点で2時少し前。これからどうするか。筑波山には女体山と男体山があって,つつじヶ丘からは女体山まで登れるロープウエーが出ている。歩けばタダだけど疲れるうえに1時間,ロープウエーを使えば往復1,070円取られるが10分位で行ける。しかも疲れない。当然ロープウエーを選択。あとで考えたが,これで正解だった。

 

つつじヶ丘
つつじヶ丘にある売店。20年間変わっていないような雰囲気。

つつじヶ丘駐車場
バイクも何台も停まっている。

 

筑波山ロープウエー〜女体山

 ロープウエーは繁忙期運転で,通常20分おきに出発するところを7分おきに出発させていた。ロープウエーには人が満載。乗りきれない人も出るくらいだった。

 やってきたロープウエーのゴンドラは昭和40年代の代物で,かなり年季が入っていた。ロープウエーの中には3人ずつ座れる椅子が4台あるが,大抵の人は立って乗ることになる。まあ,立ったほうが窓から外を眺めることが出来ていいんだけどね。

 このロープウエーは地上からかなり高いところを走るが,支柱を通過するところで結構ガクンと下がるので,あちこちから悲鳴が上がっていた。山は赤みがかってはいるが,これが紅葉と呼べるかどうかはわからなかった。紅葉だとしてもあんまり見事じゃないな。

 筑波山ロープウエーを降り,7分位登ると女体山だ。これだけ登るだけで結構疲れる。足下は前日に降った雨のせいだろうか,濡れていて滑りやすい。

 頂上に辿り着いたが,観光客で一杯。皆良くあんなきつい岩の上で記念撮影するなあと感心してしまった。丁度目の前では韓国語を喋る女の子4人組が記念撮影していた。わざわざ日本に来て何故筑波山なんだろう。

 眺めは流石に素晴らしい。周囲に大きな山がないのでぐるっと下界を見下ろせるのは私の故郷の岩木山と同じだな。

女体山山頂

 

筑波山ロープウエー
筑波山ロープウエー

筑波山ロープウエー
筑波山ロープウエー到着

ケーブルカー山頂駅〜男体山

 女体山を降り,このまま帰ってもいいのだが,折角だから男体山にも登ることにする。片道30分程度だということだから,まあ,大したことないんだろう,と思ったら大間違い。汗だくのエライ運動になった。

 ケーブルカー山頂駅までは下り坂。足下が滑るので気を使うが,それほど疲れはしなかった。

 ケーブルカー山頂駅付近には土産物屋が建ち並ぶが,1/3は廃虚と化してた。観光客にはこの廃虚が興味深く写るらしく,結構中を覗く人がいた。廃虚となった土産物屋にはまだ商品が潰れたときのまま並んでいるのだが,その内容が隣にある営業中の土産物屋と大差ないのが面白かった。

 ケーブルカー山頂駅を過ぎると男体山まで登りだ。これが結構きつくて,Tシャツが汗でびっしょり濡れるし,頭からは汗がボタボタ落ちてきて眼鏡のレンズが濡れるしで大変だった。

 男体山の頂上に辿り着いたが,こっちは女体山ほど素晴らしい景色というわけじゃなく,少々がっかり。

 

ケーブルカー山頂駅付近
ケーブルカー山頂駅付近

男体山山頂
男体山山頂

 

県道7号線〜かまた屋

 男体山からロープウエーに戻ったあたりでは,もうヘトヘトだった。男体山往復くらいでこんなに体力使うんだから,ロープウエー使って登っておいて正解だった・・・。

 ロープウエーでつつじヶ丘に降り,しばらく汗が引くのを待ち,出発。

 県道42号線を八郷町方面に降りる予定だったのだが,道路に二輪通行止めの文字が。諦めて,来たときと同じ県道42号線をつくば市方面に降りることにする。後で地図を見てわかったのだが,道路に二輪通行止めと書いてあった道は八郷町へ降りる県道42号ではなく,その横の道だったようだ。風返峠の交差点,分かりにくすぎるよ〜〜。

 県道42号から県道14号〜県道41号と北上し,真壁消防署前の交差点から県道7号線を東に進む。この県道7号線が今回のツーリングの中で一番面白い道だった。きついカーブが多い割には妙にアベレージスピードが高い道だ。ただし,森の中を走るので,全然眺望は良くない。

 八郷町に辿り着いたところで「かまた屋」というそば屋に入った。この店はツーリングマップルで紹介されている店だ。駐車場が無いので,車は路註。バイクも出入口の邪魔にならないように置くことになる。

 天ぷらそばを注文。出てきたのはどんぶりに入った暖かいそば。あ。天ざる頼もうとして間違えた。しかし,このそば,適度な腰があってモチモチしていて旨い。お勧め。

 店の雰囲気は大衆的な雰囲気。地元の人用の店なんだろうな。茅葺き屋根で古い民家の雰囲気を出しているのかと思ったが,中はコンクリートの床のごくふつーの食堂みたいな感じ。演出じゃなくてごく自然に古いんじゃないかと思った。

かまた屋

 

県道7号線
県道7号線入り口

県道7号線
県道7号線を真壁町方面から見たところ

 

帰途

 かまた屋から先は県道64号をひたすら道なりに南下し,県道53号にぶつかるまで走った。これで筑波山を1周したことになる。県道53号〜R6と走り,常磐自動車道に乗り帰宅。

 総走行距離250キロの短めのツーリングだった。山からの眺めは良いが,走りは少し物足りなかった。

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