湯原温泉〜日御碕

2003/08/23

出発前

 7月末に7年間いた本店から岡山に転勤になった。引っ越しから1ヶ月近く経ったことだし,このへんでツーリングしてみるか,ということで適当な行き先を探る。
 山陰はいままで行ったことが無いので,R313を北上,湯原温泉経由で羽合町に行き,日本海沿いに島根半島の西の先,日御碕に行く事にする。

 

R180

 10時30分岡山発。R180を北上する。R180は高梁川沿いを走る快走路だ。あまり渋滞することもなく,適度なスピードで自分のペースで走ることができる。高梁川は川幅が広く,水量も多く勢い良く流れている。
 度々道端に現れる気温を表示する電光掲示板には30度以上の数字が表示されているのだけども,バイクで走っていると特別暑く感じない。まあ,停まれば地獄だけど。

 


R180

R313

 高梁市街地手前でR180とR313は合流し,すぐに別れる。ここでR313に乗る。このあたりのR313はさっきまで走っていたR180のように大きな川が横を流れているわけでもないので,ちょっと単調な感じで走ることになる。
 落合町付近でミスコースし,県道411に入ってしまったが,すぐに気付いて引き返し,事無きを得る。
 旭川沿いに出て,北上すると温泉がいくつか現れはじめる。そしてしばらく行くと湯原温泉が見えてくる。

湯原温泉

 湯原温泉は旭川沿いに並ぶ結構大きめの温泉街だ。雰囲気はストリップがあったり古い遊戯場が有ったりで,いかにも温泉街と言った感じだった。旭川には沢山の魚が泳ぐ姿が見え,結構大きな鯉が悠然と泳いでいた。
 何と言ってもここで有名なのは無料混浴露天風呂「砂湯」である。旭川の河原にあり,湯船は3つか4つあった。
 更衣室は一応男女別にあり,男性用は壁が無いのでもろに外に見える。水着禁止なので女性はタオルを巻いて入っていた。
 湯船に入ってみると,凄く熱い。皆湯船に入るなり熱い熱いと言って,長時間お湯の中にいる人はいなかった。この日は天気が良かったので河原の砂利も岩風呂風の湯船も熱く,熱さからは逃れられないキツイ状況だった。
 女性は4人くらい入っていた。そのうち一人は若いOLらしき女性だったが,さっそくナンパしている男がいた。
 この温泉は何回かツーリング雑誌で見た記憶があるが,それはこの巨大な湯原ダムの堤体が印象的だからだろう。

 


湯原温泉

羽合町

 R313をさらに北上し,倉吉市に入る。倉吉市内のR313は結構複雑なルートなので迷いかねない。倉吉市を抜けて, R9にぶつかる手前で東に方向を変え,羽合町に向かう。
 羽合町は呼び方がハワイなので日本のハワイとして売り出しているそうだ。役場では職員がアロハシャツを着ているそうだが,実際の雰囲気はどうだろう,ということで実際に行ってみることにした。
 羽合温泉に向かう途中の道にはフェニックスが植えてあり,なんとなくそれっぽい雰囲気を作ろうとしていた。しかし,羽合温泉は普通の日本の温泉街といった感じだった。
 羽合町役場まで行ってみたが,こちらは完全に普通の役場。この中にアロハシャツ着た職員がいるとは思えない雰囲気だった。

 まあ,日本のハワイってのは半分冗談なんだから,これでいいのかも。


羽合温泉

R9

 羽合町からR9に乗り,日本海沿いに走る。R9は非常に整備された良い道で,かなり飛ばしそうになる。しかし,日本海沿いとは言っても防砂林が海側にあるので,ずっと海を眺めながらのツーリングとはいかなかった。それでもたまには海が見える場所も有り,真っ青な日本海が印象的だった。
 山の方を見ると,大山が壁のようにそびえていて,非常に見事だった。次に来たときには行ってみようと思った。

 


R9から日本海を眺める

中海〜宍道湖

 今回のツーリングの大きな目的の一つが中海〜宍道湖沿いを走ることだったのだけど,中海は正直余り見えなかった。しかし,宍道湖はばっちり湖沿いを走ることができ,ちょうど夕暮れどきだったので非常に美しかった。特に松江市街地を抜けて宍道湖沿いに走り始めるあたりが一番よかった。道路沿いには夕陽を撮影しようとするカメラマン達が何人も並んでいた。

 


宍道湖に落ちる夕陽

日御碕

 さて,日が沈んでしまう前に今日の最終目的地日御碕にたどりつかなければならない。結構焦りながら走るが,出雲市にさしかかったあたりで太陽が完全に山の裏に隠れてしまい,日御碕に日没前にたどりつくのは絶望的になってきた。それでもなんとか日没後に明かりが残っているうちに辿り着こうと走り続け,到着したときには僅かに水平線に明かりが残っていた。しかし,撮った写真はほぼ真っ暗だった。残念。
 日御碕手前で撮影した写真は下のとおりなので,もう少し早く辿り着いていたら,かなり奇麗な景色が撮影できたのではないだろうか。

 


日御碕方面から中海・宍道湖を眺めたところ

 

帰途

 行きが全部下道だったので,結構疲れた。帰りは全て有料道路を使うことにした。米子自動車道を南下すると,だんだん寒くなってきた。気温は24度と表示されていた。メッシュジャケットだとこの温度だと寒い。
 岡山自動車道を南下していると,だんだん暖かくなってきた。そして,同時に湿度がどんどん上がってきて,しまいには霧が出てきた。岡山市街地に入っても湿気は変わらず,岡山って湿気が凄いんだなあと認識させられた。

 総走行距離530キロ,予想より随分と長いツーリングになってしまった。疲れた。

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