いわきツーリング 2011/04/10 出発前被災地域付近の観光地,折角営業再開しても観光客が行かないんじゃどうしようもないぜ。政府が安全っつってるんだから安全なんだろう。 というわけで,今回の目的地は福島第一原発から30キロ圏外,直線距離にして50キロ程度のいわき湯本温泉。 常磐道 常磐道を友部SAまで走り,ここで納豆バーガー。 常磐道は友部SA付近から補修跡が目立つ。それでも100キロで巡航可能。地震直後のガソリン不足の様子から,今でも常磐道のガソリン不足は続いているかと思ったが,SAの給油所での行列はない。走っている車も別に復興用の車ばかりというわけじゃなく,マイカー中心。 車も意外に多く走っており,普段の休日と余り変わらないかな,とも思えるくらいだった。 日立北〜久之浜 日立北ICから国道6号線を北上。意外に海岸線から離れているこの道だが,海岸線に接近した2カ所で津波被害を受けた地域を通過。 橋の上からはぐしゃっと潰れた車が河原に転がってる様子が見えた。 ガソリンスタンドは営業しているところが多く,行列はない。値段も東京と変わらないどころか少し安いくらい。少なくともいわき付近までは燃料の心配はないようだ。 いわきマリンタワーがある小名浜付近に寄ってみるかと思い,脇道にそれて走ってみたが,海岸沿いは明らかに津波に洗われた形跡があり,いわきマリンタワー付近は瓦礫とゴミの山でとても観光で寄れる状態ではなかった。 その後,塩屋崎灯台に寄ろうとしたが,高台にある塩屋崎灯台はともかく,そこに至る道とその周辺の集落が津波に飲まれて被災しており先に進めない。引き返すことに。 海岸沿い付近はしばらく観光できそうにない。復興を待ってまた行こう。 途中セブンイレブンで休憩したが,何故か本がまったく入荷されていない。缶コーヒーを買って,飲んだあと缶を捨てようとすると,「ゴミ箱はありません。」と言われて持ち帰ることになった。よく見るとゴミ箱は店内にあったが,カバーが掛けられていた。 いわき湯本へ向かう道を間違え,北に行きすぎてしまいUターン。 久之浜を越えているため,原発から半径30キロ圏に一時的に入ってしまった可能性がある。道路にはそれを示す表示はなかった。そういえば突然交通量が減った。 いわき湯元温泉 いわき湯本は内陸なので津波被害とは無縁。温泉街をバイクで走る限り,建物への被害も少なそうだったが,築15年程度の共同湯「さはこの湯」が補修中なのがやたら目立った。この建物,温泉街の中ではかなり新しい部類の筈だが。 それでも私が訪れた4月10日から営業を再開していたため,入ることに。 駐車場は満杯,中も結構賑わっていて,脱衣所では苦労するくらいだった。 湯船を無理に大きくしていないおかげで,お湯は源泉掛け流しで良い湯。 浴場から出て牛乳を買ったが,福島の牛乳会社のくせに「岩手県産の牛乳を使用しているのでご安心ください」とか書かれていて残念。 さはこの湯から出て,温泉街を歩いたが,シャッターが降りている店が多く,人通りもまばらだった。これはオフシーズンだからなのか,元々結構寂れているからなのか,震災の影響なのかは普段の姿を知らないためわからない。ホテルはかなり営業しているようだった。 いわき湯本のシンボルである温泉神社に行こうと思ったところ,立ち入り禁止。参道の両脇に見える白い円柱状の石が鳥居の残骸であることに少しして気付いた。 いわき市の常磐支所には「安定化ヨウ素配布場所は2階」なんて書かれた紙が掲示されており,原発事故の影響を強く感じさせられた。 帰途 帰りの常磐道は渋滞知らずで極めてスムーズ。やはり交通量が減っているか? 途中のパーキングエリアでは桜が咲き始めていた。 本日のまとめ 総走行距離480キロ。福島県まで往復すると流石に距離が伸びる。 今回のアルバム
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