「負けないで」について 名前: タロッピ [2018/01/07,00:38:49] No.8766
明けましておめでとうございます。お久しぶりです。今年も、よろしくお願います。

ZARD Endure gently!

Unexpectedly your eyes collide with mines.
You surely remember that happy thump-thump,don't you ?
As when we loved each other in the pastel-colored season,in the sam way you may glitter just like that day,I wish.

Endure gently! You're almost there.
Run through to the last.
I am standing alone far away from you,but my feelings all the same are always with you.
You may pursue your own far-reaching dream,I hope.

Whatever happens,you are inclined to think it's no problem and jokingly say that's all right.
〈Je voudrais danser avec vous ce soir,Mademoiselle〉
Maintenant encore, je t'aime de la même manière.N’oubliez pas !

Endure gently ! Look,your goal is nearly here!
I am standing alone far away from you,but my feelings all the same are always with you.
Feel my staring eyes steadily!

ZARD 「負けないで」
作詞 坂井泉水
作曲 織田哲郎

ふとした瞬間に視線がぶつかる
幸福のときめき覚えているでしょ
パステルカラーの季節に恋した
あの日のように輝いてる
あなたでいてね

※負けないでもう少し
最後まで走り抜けて
どんなに離れてても
心はそばにいるわ
追いかけて遥かな夢を※

何が起きたってヘッチャラな顔して
どうにかなるサとおどけてみせるの
今宵は私と一緒に踊りましょ
今もそんなあなたが好きよ
忘れないで

☆負けないでほらそこに
ゴールは近づいてる
どんなに離れてても
心はそばにいるわ
感じてね見つめる瞳☆

(※くりかえし)
(☆くりかえし)

ZARD「負けないで」。ZARD と言えばこの一曲、日本人にとっての代表的人生応援歌として夙に有名。織田哲郎の提供した曲に、坂井泉水が歌詞を付けたこの作品を、リリースされたその日に最初に聴いたとき、何だか座り心地の悪いアンバランスな曲だな、と感じた。人生応援歌と言うレッテルがまだ貼られていないときなので、かえってすんなりといろいろ思いを巡らせることが出来た。織田哲郎のアップ・テンポ・ビートで、前向きな気持ちにさせる曲調とは裏腹の、坂井泉水のやや退嬰的な歌詞がどうも気になった。歌詞は、彼との出会い、ちょってふざけておどけた彼との思い出を綴り、さらには、彼に「負けないで」と言うエールを送るという内容。ただ、少し聴いていると、結局、この歌詞は、彼との別れをテーマにしていることが分かる。恐らくは、彼が進学や就職で彼女の住む町を離れ都会に出て、そこでゴールを目指して悪戦苦闘している姿に、一緒に付いては行けずに、町に残っている彼女が、一生懸命に声援を送っているのである。今時ではあまり流行らないかもしれないが、いわゆる遠距離恋愛のよくある形である。生前の坂井泉水のことをよく知っている音楽プロデューサー鈴木は、坂井泉水と言う人は、我慢して我慢して、それでも最後には身を引く「昭和の耐える女」の典型であったと証言している。「負けないで」も、事情は審らかではないが、彼女は彼のもとへ飛んで行くのではなく、町にとどまって、彼のことを最後には諦めて、身を引いているのである。だから、「負けないで」というエールは、表面的には彼に向けて発せられているように聞こえるけど、むしろ、実質的には、大好きな彼を見守り応援しつつも、彼を諦めざるを得ない彼女が、別れの辛さにも耐えることが出来るように、自分自身を励ますために、自分自身に向けて発しているのである。「負けないで」が人生応援歌として聴こえるのは、彼にエールを送りつつも、自分自身を懸命に励ましている、坂井泉水のDoppelgängerinである彼女の姿に共感するからである。「24時間テレビ」と言う偽善・似而非チャリティー募金番組で、長距離を走る芸能人に向けて、武道館に蝟集する芸能人仲間が全員で「負けないで」を大合唱して、かえって場内が白け切った雰囲気に包まれるのは、「負けないで」の作品世界を追体験して、内面化出来ていないからである。
https://m.youtube.com/watch?v=a5kXM9uZ80k&feature=share


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