谷口君のハイキングレポート その2 

< 久住山 >

2002年8月5日 郷里にて

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久住山ハイキングレポート 2002年8月6日 晴れ(ただし頂上はガス)

8月5日AM9:00、あらかじめ送ってあったバッグにカメラと

水を入れたペットボトルを入れてバス停(豊後中村駅前)に向かう。

駅について牧ノ戸峠行きのバスの時刻表を見ると9時47分発であった。

40分ほど待ち時間があり時間がもったいないので駅前のタクシーに

牧ノ戸峠までの料金を聞くと「5000円ほど」とのこと。少し考えて

行ってもらうことにする。

タクシーの運転手と道路沿線の変化を話しながら登っていくとこ30分

9時40分に牧ノ戸峠着。タクシー料金は5040円だったが5千円で

良いとのことで千円札4枚と五百円玉2枚を支払ってレストハウスの前

に立った。

牧ノ戸峠レストハウスで昼食のパンとお菓子を購入。レストハウスの人

に天気を聞くと「ここはガスってますけど頂上は晴れてますよ」とのこと。

9時50分、雲の多さが気になるがとりあえず歩きはじめる。

きれいに整備された沓掛山展望台までの登山道をあえぎながら登ること

30分、10:20、沓掛山展望台に到着し一休みする。展望台から北東

を望むとそこには飯田高原が、その向こうには千町牟田の田園が広がり、

その向こうに双耳峰の由布岳が望める。

10分ほど休憩し、10:30に次のポイント「扇ヶ鼻別れ」に向けて

歩きはじめる。コンクリート舗装の登山道が切れ、岩山へと入っていく。

最初の小さなピークを過ぎて背丈ほどの笹の間を抜けると比較的広い登山

道が延びていた。

11時00分、扇ヶ鼻別れ通過。尾根筋に出たとたん風が強い。涼しい

を通り越して寒いくらいの風が阿蘇谷方面から吹き上がってくる。ちょうど

雲の下すれすれにいるのがわかる。頭上は雲の中である。周囲を取り巻いて

いるはずの九重連山の嶺々もすべて霧の中。全く何も見えない。

比較的広い登山道をひとりぶらぶらとアップダウンを繰り返し、11時

15分、久住別れ通過。避難小屋を過ぎてまた登りにかかる。

11時45分、久住山頂到着。頂上到着前から頂上付近で大勢の声が聞こ

えるが霧のため全く見えない。頂上到着寸前になってたくさんの高校生が

勢揃いしているのがわかった。先生らしき人が生徒に指示を与えているが

列の後方にいる生徒たちは霧の中にとけ込んでいて見えない状況である。

生徒がたむろする頂上をかき分けて三角点を確認し、少し端の方でザック

をおろし一休みする。霧は全く晴れそうにない。登山口で買ってきたパン

を出して昼食にする。

久住山は地元に住んでいても来たことが無く、初めての山頂である。

しかしガスの中での何も見えない山頂であった。

学生たちが下山し静かになった山頂でひとときの静寂を楽しんだ後、携帯

の電波が届いているのを確認し実家の母に登頂を告げて帰宅時間を教える。

12時10分下山を始めるが、霧の中でルートがわかりにくく最初は稲星山

方面へ少し歩いてしまった。ふと下山口を過ぎていることに気が付きルートを

確認し避難小屋方面へ降り始める。

久住別れまで戻る途中で中岳(九重連山最高峰)への登山道を先ほどの学

たちが鈴なりになって登っているのが見えた。これから中岳へ登るのであろう。

そのまま足を進めて避難小屋まで戻ると、そこにも学生たちの小グループがい

てしばしの休息を取っている。

ここの学生たちは私が通り過ぎて次の登りにさしかかった頃全員引き返して

行ったので、おそらく先ほどのグループと同じく中岳への登山道に戻るのだろ

うと思う。法華院温泉にでも宿泊しているのであろうか。

久住別れで硫黄山方面をみると噴気がゴーゴーと音を立てながら吹き出して

いるのが見える。登るときはガスの中で見えなかったが確かにこの音は聞こえ

ていた。しばしガスがかかる三俣山を背景に噴気が渦巻く硫黄山に見とれる。

午後1時、扇ヶ鼻別れに到着、しばし立ち止まり汗を拭くがガスのため視界

も利かないのですぐに下山を継続する。午後1時40分、沓掛山に到着。相変

わらず九重連山の山頂部はガスの中であるが、ここまでくると下界の視界は良

好である。展望台で休息し遠望を楽しみながら山頂で食べたパンの残りを食べ

る。けっこうなボリュームなので結局半分も食べ終わらなかった。

午後2時ちょうど、牧ノ戸峠レストハウスに到着、トイレに行きバスの時間

を確かめると豊後中村経由高塚行きは2時40分発車とのこと。40分も待つ

のはいやなので長者原ビジターセンターまで遊歩道「九州自然歩道」を歩くこ

とにした。

木陰の中の遊歩道は気持ちよく、それでも暑いので汗を拭きながら歩いてい

く。途中寒の地獄温泉付近でやまなみハイウエーにいったん出るが、すぐに

また林の中に入っていく。木陰から三俣山が見え隠れするが少し霧が晴れてき

た模様である。それでも隣の久住山山頂は霧の中である。

2時45分、長者原到着。地図には遊歩道の所要時間1時間となっていたの

で1/4短縮した時間で歩くことができたことになる。バス停を見るとバス待

ちの客が数人いる。2人はすぐにきた湯布院行きのバスに乗っていった。

自販機でスポーツ飲料を買って飲んでいるとちょうどバスが来たので運転手

に乗る旨の合図を送り、停車したバスに乗り込む。他に高年の女性2人、男性

一人のグループが乗り込んだ。

午後2時55分、ほぼ定刻通りにバスは発車した。このルートはいつも自転

車で通っていたところなのでだいたいのところはわかるが、バスの中から見る

道路沿線の風景も良いものである。飯田高原局、湯壺、荻釣、十三曲がり、九

酔渓と経由し豊後中村駅前に午後3時50到着、歩いて5分で実家に戻った。

今回の歩行時間はざっと4時間、起点の牧ノ戸峠からの高低差は約250メートル

であった。実家から余裕で日帰りできることを確認したハイキングでもあった。

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