uniFepでも自分の好きなフォントを使いたい(^^)/

あのpV作者のjinxiさんが、とうとうやってくれました。(^^)/
uniFepV2環境で自分の好きなフォントを使えるようにしちゃったわけ です。








これらは、uniFepV2のフォントを置き換えることにより実現しているため、 当然上記のアプリに限らず、uniFepV2で使えるアプリで利用可能です。(^^)V

で、いったいどうやってやるの?

てなわけで、
必要ファイル:

1.使いたいフォント・ファイル

どんなフォントでも良いですが、11ドットから16ドットあたりのFontX2形式に する必要があります。
また、縦横等幅でないフォント(例えば赤城フォントなど)を使おうと思うと それなりの制限がありますので避けたほうが無難です。

もう1つ、
SJISで使うフォントを組み込んだ場合、元のuniFepのフォントで表示できていた フォントが表示できなくなったりします。
uniFepの特別文字入力のダイアログなんかも見苦しくなります。
これらについては、uniFepがunicodeを採用している為で、映らなくなるフォントは もともとメールなどに使ってもらっては困る文字なわけですが、まぁ、それはそれとして それらの文字を残したい人もみえるでしょうから、その方法についても後述します。

2.Font2txt.exe

NIFTYのFPCUPROのLib7(#184)やVectorのサイト
http://www.vector.co.jp/vpack/browse/person/an000480.html
などにあります。

3.Fnttran.exe

EPOC.SDKの中にあります。私はER5用SDKに入ってたものを使ってます。
http://www.symbiandevnet.com/downloads/sdks/sdk.html
メンバー登録が必要ですが、フリーです。
ただ、サイズがデカいので環境によっては落とすのに気合いが必要です。(^^;

4.pG.zip

jinxiさんのツールです。pGen.opo、pGgd.opo、pGmr.opoの3つが入ってます。
http://homepage2.nifty.com/jinxi/からゲットしてください。

作成の流れは?

0.まず、オリジナルのuniFepV2のフォントのバックアップを取ってください。m(__)m
1.FontX2ファイルをテキストに(母艦、Font2txt.exe)
2.1で作成したテキストをunicodeに変換並び換え(PSION、pGen.opo)
3.フォント・ソース作成(PSION、pGgd.opo)
4.差分フォント・データ作成(母艦、Fnttran.exe)
5.uniFepV2のフォントにマージ(PSION、pGmr.opo)
いじょ。(^^)/
はっきり言って面倒d(゜゜)\バキッ

あっ、あとACアダプタを持ってない人は諦めてください。
途中、死ぬほど時間がかかります。(;_;)
また、作業については、PSIONのCドライブの空きを 最低5MB程度は確保しておいてください。


では、実際の作業に入ってみよう。(^^)/

上記のような流れで作成した差分フォントをオリジナルなuniFepの フォントにマージすると言う形で実現するわけですが、では、実際に 作業に入ってみましょう。


1.FontX2ファイルをテキストに(母艦、Font2txt.exe)

まず、FontX2形式のフォントをFont2txt.exeと同じフォルダに置いて 半角フォントをテキストにします。


次、全角を上で作ったテキストに足します。

上記画像では、別途、市ヶ尾フォントをボールド化したitih.fnt、itiz.fntを iti.txtというテキスト・ファイルにしてます。


2.1で作成したテキストをunicodeに変換並び換え(PSION、pGen.opo)

次に、上記1で作成したテキストをPSIONに移し、pGen.opoします。
pGen.opoを起動すると下記のようなダイアログが出ます。
1で作成したファイルを指定してEnterしてください。


すると、変換並べ変え後のファイル名を指定するダイアログが出ますので 好きなファイル名を入力してください。
私はiti.gdtにしました。が、別に深い意味はありません。(^^;ゞ


この作業により***TBG.???、***Jap.???、***Uni.???の3つのファイルが 作成されます。
#上記のようにiti.gdtにすれば、itiTbg.gdt、itiJap.gdt、itiUni.gdtの
#3つのファイルが作成されます。


3.フォント・ソース作成(PSION、pGgd.opo)

次はフォント・ソース作成です。これが一番時間かかります。
必ずACアダプタを繋いで作業してください。
作業としては、2で作成した3つのファイルからそれぞれのフォント・ソースを作成 します。

pGgd.opoを起動すると、下記のダイアログが出ます。
2で作成したファイルの1つを指定してください。


次、ソース・ファイル名を入力します。これまた何でも良いのですが、 私はgdな拡張子にしてます。


次に下記のようなダイアログが出ますが、12ドットの場合はAdjust lowerに 「1」を指定します。

これは、UniFontの設定が、
                    Tiny   Small  Normal

CellHeight            13      15      18

Ascent                10      13      14

MaxNormalCharWidth    11      14      16

のようになっているためで、今回の例のように「市ヶ尾」をTinyフォントに 指定しようと思うと、縦を13ドットにしたほうが不都合がないです。
「まんまる」14ドットをSmallにする場合も同様で、「ぱう」16ドットを Normalにしようとすると、フォントの高さを2ドット足さなければなりません。

以上の作業を、***TBG.???、***Jap.???、***Uni.???の3つのファイルに ついて行ないますが、***Jap.???の変換作業はかなり時間がかかります(5mxでは 20分以上(;_;)netBookでは5分ぐらいらしい(;_;))ので、覚悟してください。
#3/21訂正ッス。m(__)m
#新しいpGgd.opoを使ったら、5mx(内蔵RAM)で10分弱にて終了しました。



4.差分フォント・データ作成(母艦、Fnttran.exe)

次、差分フォントの作成です。画像のように入力してEnterするだけで、 Fnttran.exeのあるフォルダに3で作成した3つのファイルを置いて、 次々差分フォント・ファイルを作ります。





これで作成した3つの*.gdrをPSIONに移して最終段階です。(^^)

5.uniFepV2のフォントにマージ(PSION、pGmr.opo)

最後に、UniFepV2のフォントに差分フォントをマージします。
pGmr.opoを起動すると最初に以下のダイアログが出ます。
画像では、uniFepをオフにして、そのuniFepのフォントをCドライブの ルートに移してから作業してます。
Merged.gdrには、4で作成した差分フォント・ファイルを指定します。


次のダイアログでマージ後のフォント・ファイル名を入力します。
なお、TBGothic.gdrについては、Font Fileのところで"Proportional"と "Mono space"を選択出来るようになってますが、実際、プロポーショナル・ フォントを指定した時に違和感があるので、私は両方差分フォントを マージしてしまいます。
(Proportinalで差分をマージした物を元にもう一度mono spaceでマージ)
#よって、通常、ターゲット・フォルダをsystem\unifep\fontsにすれば
#良いところを、一段別のフォルダを介してます。


あと、以下のような警告が出る場合があります。例えば、今回のように 横11ドットなTinyフォントに横12ドットな「市ヶ尾」をマージしようと している場合などですが、マージ自体は正常に出来ます。
ただ、アプリによっては、フォントがくっついてしまったり、重なりぎみ になったりしますので、注意ください。




以上で、完成です。(^^)/

作成したフォントを所定の位置に置いて、uniFepの表示をTBGothicに してから常駐起動すればOKです。

なお、AgendaはデフォルトのフォントがArialになっているため、ボールド 系なフォントを組込むとそのままでは見苦しいので、Macro5などを使って TBGothicなりTBGmonoなりにマクロ一発で変更するようにした方が便利です。
私は、「Fn + Extras」で入力時に変更するようにしました。(^^)V

後記
上記のような作業を経て、私の環境では、14にまんまる、16にぱうを 組み込んだuniFepが動いてます。(^^)/
このような環境を実現していただいたjinxiさまに深く感謝いたします。m(__)m

後記2(^^;ゞ
ちなみに、上記の例の「市ヶ尾フォント」は「芳」という文字が「王光」ってな文字に なってたのでやめました(^^;ゞ

後記3おまけ(^^ゞ
上記必要ファイルのところで少し触れましたが、例えばまんまるなどを組み込むと uniFepの特別文字入力のダイアログが半分以上黒塗り状態になります。 これは他のサイズでも同じで、もともとSJISに無い文字だったりするためで、 オリジナルで使えていた文字が使えなくなる場合もまま起こります。
で、これを避けるためには、(1)もとのuniFepのフォントを一部残すか、(2)自前で 文字を補充しなくてはいけません。
(1)の場合は、比較的簡単で、上記作成手順3番で出来る***uni.gdの0x00A0から0x02FF までを削除、及び、***Tbg.gdのChar194、195を半角塗り潰しパターンに変更することで 可能ですが、通常皆さんが使われる全角の「×」「÷」が半角になってしまいます。
(2)の場合は、書いてある通り、自前で欧文文字などのビットマップを用意しなければ ならないので、結構大変です。
なお、どちらの場合も、実行すれば内蔵WordなどでSJISにないような文字が使えるように なるわけですが、文字のバランスは悪くなると思います。

とりあえず面倒は避けて、マージするだけのぱうフォント差分をご所望の方へ。

paw.zipをダウンロード
    

 



最終更新日 : 2001/03/21.