三高歌集

応援歌(ああ東海の)

大正十年  奥田嘉治 作詞   山田浩之助 作曲

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嗚呼東海の敵至る
烟塵千里草を巻き
光芒長く空に舞ふ
天日暗し風寒し
戰近しさらばいざ
自由の壘に立たんかな


ああとうかいのてきいたる
えんじんせんり くさをまき
こうぼうながく そらにもう
てんじつくらし かぜさむし
たたかいちかし さらばいざ
じゆうのるいに たたんかな


壽永の秋の怨恨は
流れて遠し九百年
今京洛の野に燃ゆる
我等が高き鮮血旗
向陵の軍破るべく
今ぞ立ちなん自由の子

じゅえいのあきのえんこんは
ながれてとおし くひゃくねん
いまけいらくの のにもゆる
われらがたかき せんけつき
こうりょうのぐん やぶるべく
いまぞたちなん じゆうのこ


四壘火を吐き敵軍の
白旗空しくそよげども
幾先人が血になりし
自由正義の王業は
雲山高く永劫に
宇内の上にゆるぎなし

しるいひをはきてきぐんの
はっきむなしく そよげども
いくせんじんが ちになりし
じゆうせいぎの おうぎょうは
うんざんたかく えいごうに
うだいのうえに ゆるぎなし


戰の終近づきぬ
見よ長棍に高鳴りて
天を貫く熱球や
銀線Rる夕陽の
雲はるかなりあゝ我の
光榮ある時は近づけり

たたかいのはてちかづきぬ
みよちょうこんに たかなりて
てんをつらぬく ねっきゅうや
ぎんせんかぎる せきようの
くもはるかなり ああわれの
はえあるときは ちかづけり

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