604-6042 京都市中京区四条寺町角菊水ビル6F 三高会館にあったが、同窓会解散に伴い廃止された。
同窓会報も2013年発行の第109号で廃刊されたが、この最後の号に長年同窓会の運営に専念されてきた
海堀君が編集後記を記している。
編集後記
ついに最後の時が来た。
諸先輩始め皆さん左様なら。
同窓会が全国組織として出発したのは意外に新しく、昭和天皇のご即位式が京都で執り行われ、高位高官の方々が揃って上洛された昭和3年の秋のことでした。暫くしてから会報が発行されたが、版型も小さく、僅かな回数で終わった様です。
戦後版会報の第1号が発行されたのは母校解散の翌年、昭和26年10月、以来62年。
最初の内こそ年一回の発行でしたが、同窓会の充実と共に二回となって最近まで続き、一〇九号を以て最後を迎えました。
その内容の豊かな事は一〇一号に載せたそれ迄の総目録に明らかだが、先生方の回想録も多く、教室では窺えなかった雰囲気に改めて想像を逞しくしたり、運動部・文化部の記録や応援団の苦心・悪闘の思い出、勝利の感激など、若かりし日の記録に満ちているのは愉快である。
三高時代は自分にとって何であったのか。自分は三高で何を学んだのか。それこそ人様々であろう。多様な三高生活の一端が夫々の行間に窺われるのが楽しい。九〇年記念大会(昭和33年5月3日)以来、回を重ねた大会の記録も懐かしい。そして最後の大会はまた一段と素晴らしい感銘を残してくれた。
六〇余年の歳月は貴重なものと言わざるを得ないが、一番若い同窓生も八〇歳を超えた。因みに我々が大会の際に屡々拝顔する最長老は一〇三歳であられる。長寿に学んで人生を楽しむと共に、本号に奇しくも共通の問題となった感のある旧制教育について、その真価の再検討と再現を図るべく望みを繋ごうではありませんか。仏教に言う一〇八煩悩の数を超えた一〇九号を以てお別れとしましょう。祈ご健勝。
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