今日は7月1日。祇園祭が幕開けの日で「お千度の儀」が無事済んだと報道された。昔ながらの行事で今なお続いているものも多いが、反面、新しい洋風の家や高層建築も増えて、街中から東山三十六峯のなだらかな曲線を鑑賞することも出来なくなり、縁側で昼寝を楽しむことも自由だった常寂光寺の多宝塔なども今は観光地化して昔の夢を楽しむことも出来ず寂しいことである。しかし、この「古都憧憬」を見ていると、何となく古い京都の情景が思い起こされてくる。この古都回顧の中で關の心も最後は母校「三高」への想いに収斂していく。