これが私の定宿ホテルナタラージです。1〜2階部分は工事中で、香港と同じく竹の足場です。建物の階の数え方は英国流で、1階がグラウンドフロアー、2階がファーストフローアーで211号室は建物の日本でいう3階にあたります。光の様子から推察すると、やはり夕暮れ時です。なぜB級のホテルかといいますと、まず安い、これが一番。この頃(1985年)はお勤め人をしていましたので、日当は¥15,000総てコミコミです。出張が決まると滞在日数かけるこの金額が現金で支払われます。インドで節約して帰りにバンコック、香港でフカヒレを食べて、ツバメの巣の入ったハニーデューメロン入りのプチプチした冷たいスープ(?)を食べる、そして、家族へのお土産を買い求める。

いかにインドでの滞在を長引かせるかに知恵を絞りました。15年前、日本からインドへ大量の刺繍製品が輸出されていました。機械刺繍の細幅レースで服やインテリアの飾りに使われていました。品質が良く価格がスイス製より安いこれが売りでした。

今は台湾、韓国、中国から安い製品がどんどん輸入されています。
queen's necklaceと呼ばれる海岸 、もちろん、英国のQueenです。これとは逆の方向がムンバイの中心地であり、超一流のオベロイタワーなどが一望できます。ビルの林立の具合は香港に匹敵します。こんなデカイ町とも知らず、インドからバイヤーが来たら、神戸貿易センタービル(23階建)へ連れて行き、これが神戸で一番高いビルやと、自慢していた自分が恥ずかしかったです。

左手がインド洋で夕暮れまじかの風景です。

商業の中心地ここボンベイでも、女性のほとんどというか100%がサリーすがたでした。男性はほとんどが洋服すがたなのとは対照的でした。

子供は男女の区別なく洋服がほとんどでした。女児の子供服に大量のレースが使われていました


日付けにご注目ください。
これは上の写真の反対側です。向かって左のビルは屋上のマークから、Indian Airlinesのビルで、右側の高いビルがHotel Oberoiです。

ムンバイ(ボンベイ)で1,2位を争うのが、このオベロイとタージマハールです。

オベロイの最上階にはラウンジがあり、このQueen’s necklaceを眺めながら、ジョニクロのハイボールが飲めます。インドの人はウイスキーのソーダー割がお好きなようです。華僑の世界ではブランディが主流です。なにか対照的です。

タージは旧館がお勧めです。家具,調度の一つ一つに歴史が感じられます。一階には中華料理のレストランがあり、秀逸です。料理の写真を探しています、見つかりしだい載せます。

また、ここでは、ホテルの備品を販売しています。最高級のインド綿を使ったバスローブ、これは買いです。私は買い損ないました。他の都市のタージホテルでは手に入りません。

オベロイにもタージの旧館にも泊まりました。すごい所です。15年前ですので、贅沢品はほとんど輸入禁止状態にもかかわらず、ホテルには別枠で、スコッチウイスキーが入っていたのです。