68ミリ x 83ミリ
エンブレムの作り手(職人)は日本には私の知る限り存在しません。
現地でベテランの職人でも一日で作れるのは数個が良いところです。

左のようなエンブレムを最初から作成するのは不可能ですし、まず初級
入門編として小さなアンカーを選びました。これなら作れると思います。
がそれでも、私たち日本人には超のつく難度の高いものです。

最初は作るだけでまとまりのある良いものは無理かもしれません。
作り終えたときの達成感は何物にも変えがたい喜びがあると確信
しています。

海外へ発注した材料は到着しました。手元にあるエンブレムを
ばらして部品を用意する必要は無いのですが、当社アルファーウエーブ
のエンブレムを分解します。

モール刺繍の貴重なKnow-Howをお見せ出来ます。


ボリュームアップは『あんこ』で


この金モールの山か
ら、必要な長さの物
を一瞬に見分けられ
ますか?

       つや有り          つや無し
これだけあれば十分 コイル  ・金モール【つや有り】・・・・・・金モール【つや無し
 
 あんこ
金モールの下に入れてヴォリューム感を出す
矢印のところにはモールの下に黄色の糸が差し込まれており、上に金モールを置くとふっくらとした
ボリューム感が出ます。

アンカーもイカリの先端以外はあんこが入っています。


下絵を作る
シルバーアンカーのコピーとロー引き原紙を重ねる。 2枚の紙を両面テープで固定。アンカーの輪郭を針で
なぞって行く。プチプチと空けて行きます。
        ロー引き原紙に穴が開きます
     (左:コピーの裏面   右:穴あき原紙)
ロー引き原紙を布地の上に置き動かないように固定
して、粉末を水で溶いたものでなすりつけてプリント。

下絵の完成です
下絵はセットに付いてきますのでこの作業は不要です
が、このやり方を覚えておかれると将来色々使い道が
あります。

総ては身近な材料で出来ます。

ロー引き原紙:新聞の折り込み広告で表面がピカッと
光ったもので十分です。このロー引き原紙は昔の
謄写版印刷に使うガリ版原紙です。今でもこのような
ものが売られていることにびっくりしました。
(バンコ100番 萬古謄写用鉄筆特製原紙 ¥100)

白い粉末:研磨剤を使いましたが、白粉でも、チョークの
粉でも、メリケン粉でさえOKでしょう。

アンカーの下に『AQUAMARINE』の文字を入れる予定で
す。ポーチにはアクアマリンのタンブル(航海安全)
こんな感じです。(パソコンにて作成)


ゴールドワイヤーでアンカーの輪郭を置いてみました