ウルティマ冒険記(その三)

−−−English−−−

周知のとおり、ウルティマオンラインはアメリカのゲームであり、主言語は英語です。
当然、外人さんが多く、日本人は規格外なのだ。
良識ある日本人プレイヤーは、(なんとか)英語で会話をしているが、限界はある。
今回は、そんなお話です。

ある時のこと、僕は首都ブリテンを歩いていた。
すると、外人が何か叫んでいる。どうも僕に向かって言っているようだ。


<登場人物:僕、外人A、外人B>
<和訳:土田(訳間違い大いにあり)>


A 「おい、おまえ」
僕 「え、なんだい?」
A 「杖を持ってるだろ」
僕 「?」
A 「俺の友人のBから、杖を盗んだだろ!!」
僕 「??」
A 「見ていた人がいるんだぞ」
僕 「違う、俺じゃない」
A 「嘘つけっ!!」
僕 「俺は盗みはしない」
A 「宿屋で盗んだくせに」
僕 「今日は、宿屋に行っていない」
A 「はあ?」
(言ってる事が伝わっていないらしい(^^;;)
A 「緑色のローブを着た日本人だった。おまえに間違いない。」
(確かに僕はいつも暗い緑色のローブと帽子を着ている)
僕 「俺はtailor(裁縫屋)だから、宿屋にはいない」
(意味不明、すでにパニック状態の俺)
僕 「俺じゃないんだー」
(辞書で「無実」のスペルを探しはじめる)
A 「ちょっと待ってろよ、今Bを連れてくるから」
A 走り去る

僕自信パニック状態のせいか、英語が通じていない。
このころ僕は真剣に、recall(テレポート)の魔法で逃げることを考えはじめる。
が、ここで逃げ出したら一生ねらわれる。
思い直して、辞書で単語を調べはじめる。

Aと馬に乗ったB(強そう)が走ってくる。
緊張が走ったその瞬間、Bが一言


B 「こいつじゃない」
A 「あ、そう」
AとB何もなかったかのように走り去る。


おわり...って、おいおい。


外人て本当にマナーがないよ、と思うけどUOは英語が標準だからしかたないか。
もっと英語が話せたら判ってくれたのかもしれないし。
なんて考えながら、街を出ようとすると、僕に似た色のローブを纏った日本人が、
道ゆく人に話し掛けている。


「magic staff for sell」


おいおい、盗品はNPCに売れよ。

続く

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