バックアップユニット
ジャンル:ハードウェア
媒体:記録装置
発売元:NECホームエレクトロニクス
発売:1989年11月22日
価格:5800円
商品番号:PI-AD9
◆「シャトル」専用のバックアップメモリ
PCエンジンというのはとにかく本体ハードの種類が多い。主催者がパソコン・家電メーカーであるせいか、毎年次から次へと思いつきのように新ハードを開発・発売していた。この本体ハード乱発は周辺機器にも混乱をもたらし、特定のハード専用の周辺機器という細かい商品がいくつも存在している。これもそんな周辺機器の一つだ。
「PCエンジンシャトル」は高級感のあったPCエンジンを低年齢層にも普及させようと狙って発売された廉価版PCエンジン。廉価といっても6000円安いだけだったが…。小さいお子さんに喜んでもらおうとスペースシャトル風(というよりUFOという感じだが)のデザインになっているのだが、そのために純正PCエンジン本体にある後部接続端子が削除され、コア構想オプションには全く対応していなかった。そのため「天の声2」や「バックアップブースター」といったデータセーブ用のバックアップ機器を接続することも不可能。それでもデータセーブが必要なHuCARDソフトも増えていたため、「シャトル」は独自の「バックアップユニット」を作って対応することになったのだ。
「PCエンジンシャトル」の後部にバックアップユニットを格納するスペースがあり、ここにこれを差し込んで使用することになる。機能的には「バックアップブースターII」と同等で、2キロバイトのセーブ領域、カレンダータイマ機能(これを使用するソフトはついに一本も出なかったが)、本体からの充電によるデータ保存といった性能をもっていた。
PCエンジンシャトル専用のバックアップメモリなんだから本体と同梱して売るのが自然と思えるが、せっかくの廉価版なので価格面を考慮したか完全に別売になっていたようだ。「シャトル」自体売れた様子はあまりなく、この「シャトル」専用バックアップユニットも大量に売れ残ったようで、秋葉原の中古屋で未使用品を見かけることが少なくなかった。
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