DUO用カーアダプタ

ジャンル:ハードウェア
媒体:電源
発売元:NECホームエレクトロニクス
発売:1991年9月21日
価格:5980円
商品番号:PI-AD13


外見◆「DUO」アウトドア構想?
 
 一連の「DUO」関連商品の解説で書いてるので繰り返しになってしまうのだが、1991年9月に発売されたSUPER CD-ROM2ドライブ一体型PCエンジン「DUO」はNEC-HEおよびハドソンがPCエンジンの死命を賭けて投入した戦略商品だった。オプションではない一体型のCD-ROMゲームマシンとしては世界初だった「DUO」は価格も6万円弱とかなりのものとなったが、バブル期ということもありかなりの売り上げを誇ったという。
 どうせ高いものを売るなら、とターゲットを高級志向のゲームファンに定めたか、「DUO」は発売時点から様々なオプション商品を展開していた。とくにアウトドアに「DUO」を持ち出して遊んでもらおう、という狙いの商品展開が目立ち、「DUOモニター」「DUO用バッテリーパック」、そしてこの「カーアダプタ」が発売されたわけだ。どれほどの人が買ったのか疑問でしょうがないのだけど。

 「カーアダプタ」とは、自動車のシガレットライターに接続して電源を得る装置で、PCエンジンでは前年に携帯型「GT」専用のカーアダプタが発売されている。しかしもともと携帯型の「GT」なら車の中でゲームというのがまだ理解できるのだが、ゲーム機本体である「DUO」のためになんでわざわざカーアダプタを…?と不思議に思うところ。だいいち「DUO」単体では画面を映すところがどこにもないではないか!
 つまり、このカーアダプタを購入して使用する人は、同時に「DUOモニター」を買うことが前提になってるんじゃなかろうか。車で、あるいは車の近くのお外でPCエンジンを遊ぼうと、DUO(59800円)+カーアダプタ(5980円)+DUOモニター(79800円)=145580円(!)の出費をする人がいると計算しているわけだ。いくらバブル期でもそれはムチャな、と思うわけで、実際にこれらの商品がそんなに売れた様子はない。またぼちぼち「バブル崩壊」が始まっていた時期でもあるんだよね。


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