GT用ACアダプタ

ジャンル:ハードウェア
媒体:電源
発売元:NECホームエレクトロニクス
発売:1990年12月1日
価格:2900円
商品番号:PAD-121


外見◆携帯ゲーム機のくせにACアダプタ必須?

 携帯用に特化したPCエンジン「GT」は、TVゲームと同じものを屋外でも電車の中でも手軽に(?)遊べるという利点はあったのだが、中途半端に小さい画面が見づらいということ以外にも、外に持ち出して遊ぶには大問題があった。マシンを動かすための電源確保の問題である。
 携帯ゲーム機だから当然なのだが、「GT」は通常は乾電池を内部にセットすることで電力を確保している。しかしPCエンジンのパワーのせいなのかカラー液晶が上級品だったせいなのか、やたらに早く電気を食うのだ。「GT」は単三電池6本を使用するのだが、連続使用しているとおよそ3時間で電池切れになってしまう。3時間もぶっつづけでゲームしなくても、と思う人もいるだろうがゲームに熱中しちゃったら3時間なんてあっという間。しかもその3時間で新たな電池に入れ換えなきゃなんないわけだから、「ゲームは一日一時間」を実践したとしてもたった三日で電池交換である。

 まぁそんなわけで、NEC-HEも一応はその問題を考慮していたようで、別売のオプションとしてこのGT専用のACアダプタも発売されていたのだ。これさえあればコンセントにつなぐだけで3時間だろうが10時間だろうが電池切れを気にせずゲームを続けることが出来るのだ。僕も「GT」で遊ぶときはこのACアダプタを常に利用していたぐらいで、GTユーザーにとっては事実上必須の商品と言える。
 しかし充電とは違うので、つないだらつなぎっぱなしにしなければならず、当然コンセントのある場所(たいていは室内だろう)から動くことは出来ない。これではどこが携帯ゲーム機なんだか分からなくなってしまう(笑)。「GT」の電源はこのほかにも車のシガーライターから電気を得るものや、充電式のバッテリーパックも発売されているが、一連の細かい商品を見ているとNEC-HEもどこまで普及させる気があったのか疑問に思えてもきちゃうんだよね。


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