GT用カーアダプタ

ジャンル:ハードウェア
媒体:電源
発売元:NECホームエレクトロニクス
発売:1990年12月1日
価格:3900円
商品番号:PI-AD12


外見◆ドライブに出かけてPCエンジンで遊ぼう!

 「PCエンジンGT」は、任天堂の「ゲームボーイ」やセガの「ゲームギア」に対抗するべくNEC-HEが投入した携帯型ゲーム機で、家庭用TVで遊ぶのと全く同じPCエンジンソフトが携帯型で遊べる、しかもソフトはすでに豊富というメリットがあった。しかしそのためにやたら重くて高価格(液晶画面がかなり高級)の、ちっともお手軽でないマシンになってしまった。しかもかなりの電力食いのため、単三電池6本ではあっという間(3時間程度)に電気が尽きてしまう。

 そこでオプションとして室内のコンセントから電気をとる「GT用ACアダプタ」が発売されているが、これでは室内から動くことが出来ず携帯型マシンの意味が薄れてしまう。お出かけ先でもPCエンジン!を実現するために思いついたのが自動車のシガレットライターから電気を得る方法だ。かくして本体と同時に発売されたのがこの「GT用カーアダプタ」というわけ。

 自動車で出かけた先でPCエンジンを遊ぶ人などどれほどいたのか、と思っちゃうのだが…しかも充電とは違うのでシガレットライターに接続したままの状態でプレイしなければならない。行楽地へのお出かけや帰省・Uターン渋滞に巻き込まれた際の暇つぶしに…というつもりでもあったのか。
 なお、当時の携帯ゲーム機ではゲームギアでもシガレットライターから電源を得るカーアダプタが発売されており、PCエンジンがとくに珍しいことをしていたわけでもない。その後の携帯ゲーム機でも同様の周辺機器が製造されている。

 ただPCエンジンの場合、明らかに据え置き型のCD-ROMマシンである「DUO」でもカーアダプタやバッテリーパックが発売されていたりするので、NEC-HEが「アウトドアでゲーム」という志向を強く持っていた感はある。まだまだバブルのころだったしなぁ…


迷い込んだ方はこちらから