パチンコ専用コントローラー
ジャンル:ハードウェア
媒体:コントローラー
発売元:ココナッツジャパン
発売:1992年3月13日(別売)・ソフト同梱では91年4月19日
価格:5800円
商品番号:CJPC-101
◆「パチ夫くん」専用コントローラー!
PCエンジンには意外に多くの種類のコントローラー・入力装置が存在するが、さすがに特定のゲームソフトのためだけに作られているのはこれだけ。ご覧の通り、パチンコ台のハンドルを模したコントローラーで、ココナッツ・ジャパンから発売されたパチンコゲーム「パチ夫くん」シリーズ向けに同社から開発・販売されていた商品だ。写真に見えるように「パチ夫くん幻の伝説」(’91)に同梱されソフトと合わせて12800円で販売された。その後「パチ夫くん」シリーズがHuCARDでも発売されるのに合わせて翌年3月から別売もされていた。
ココナッツ・ジャパンは1987年にファミコンで「パチ夫くん」シリーズ第一弾を発売しており、89年、90年と続けてシリーズを出していた。発売時期が未確認なのだが、89年か90年にファミコン用パチンココントローラーも自社から販売している。PCエンジン用パチンココントローラーはそのファミコン用のものと全く同じデザインを流用しており、異なるのはボタンやハンドル部分のカラーが赤から黄色になっていることぐらい。
パチンコ専用といっても、十字キーにI・IIボタン、RUNにSELECTもついているから、他のゲームをこのコントローラーで遊ぶことも可能だ。「パチ夫くん」シリーズを遊ぶ場合は起動時に専用コントローラーかノーマルコントローラーかを選択し(自動認識はしてくれない)、専用コントローラーをつないだ状態で専用のモードで遊ぶと、玉を打ち出すときの強弱調整にハンドル部分が利用できるようになる。通常のコントローラーでも十字キーの左右でハンドル調整が出来るのだが、専用コントローラーのハンドルのほうがより微妙な調整が出来る感じだ。
ただ、「パチ夫くん」自体が適当にやっていても点が入ることが多いつくりなので、それほど微妙な調整が必要なのかどうか…これはもう「パチンコをやっている雰囲気」を味わうためのアイテムと考えるべきだろう。
「パチ夫くん」シリーズはPCエンジンではHuCARD、CD、SCDと媒体も変えて4作と意外に多く発売されており、いずれも専用コントローラーに対応している。後継機のPC−FXでも「パチ夫くんFX」(’95)が発売されているが、こちらはさすがに専用コントローラーは出なかった。
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