フォトリーダー
ジャンル:ハードウェア
媒体:周辺機器
発売元:NECホームエレクトロニクス
発売:1989年9月29日
価格:5000円
商品番号:PI-AD5
◆PCエンジンに画像を読み込め!
「アーティストツール」「イラストブースター」「プリントブースター」ともども「PCエンジンお絵かき4点セット」の一つとなる商品。「プリントブースター」にある専用の接続端子につないで使用する、ペン状の画像スキャナーだ。
スキャナーとして考えれば当時でも5000円というお値段は安い買い物という気もするのだが、「アーティストツール」と「イラストブースター」を持ってないと意味がないわけで…
「お絵かき4点セット」はあまりにも珍品かつほとんど市場に出回らなかった商品なので、僕もなぜか入手できた「プリントブースター」以外は入手しておらず、「フォトリーダー」なるシロモノがどのように使うものだったかは知らない。ネット上で使用体験を書かれてる人が何人かいらっしゃるので、そちらを参考に書くしかないのだが…
まずペン状のスキャナーってどう使うんだろ?と思うのだが、取り込み用の絵や写真を横一線に、少しずつずらしながらライン単位で読み込んでいくという作業をするらしい。カラー取り込みはできずモノクロスキャン(それで“フォト”リーダーと名づける感覚が…)。これは当時の技術から言っても無理もないかとは思うのだが、大問題なのはスキャンにかかる時間だ。実例を挙げているサイトによると、「10cm×10cm」の画像スキャンになんと35分もの時間がかかってしまったという。あ〜これは使い物になりませんわ。お絵かき商品群は主に幼児の利用を想定してるっぽいのだが、世のお子様はそんなに我慢強くありません。これで忍耐力を養うとかいう趣旨ならば分からないではないですが(笑)。
商品の実態を知るにつけ、「誰か止める奴はいなかったのか」と思うばかりのお絵かきセット。数ある「コア構想」予定商品の中ではこれでもまだ商品化可能、と思ったから「コア構想」旗振りのために無理に出しちゃったんじゃないか、って気もする。
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