◆アーケードのクイズゲーム2本をカップリング
この妙に長いタイトルは何なんだと思う人も多いだろう。このソフト、あのカプコンがゲームセンターでリリースした2つのクイズゲーム「カプコンワールド」と「ハテナの大冒険」の2本をカップリングして一枚のCD−ROMに収録したものなのだ。なお、これがPCエンジンソフト中一番長いタイトルなのかというとそうでもなくて、「スーパーリアル麻雀スペシャル・ミキ・カスミ・ショウコの思い出より」というさらに上手のツワモノがいる(笑)。
本作はハドソンからのリリースであるが、内容はカプコンが作ったものそのまんま。「カプコンワールド」の方ではカプコンのキャラクターがボス敵としてゾロゾロ出てくるし。なお、本作以前にもハドソンはカプコンのアーケードクイズゲーム「クイズ殿様の野望」(’92)も移植している。
CD−ROMを入れてゲームを起動すると、まず「カプコンワールド」か「ハテナの大冒険」かどちらかを選択する画面になり、選択後はそれぞれのゲームのゲーセン版同様のデモが流れる(ご丁寧にランキング画面などもそのまんま)。
CD−ROMの大容量にものを言わせての2本収録だが、カップリングした理由の一つに2作とも良く似たコンセプトのクイズゲームであるということがあっただろう。どちらもサイコロを振って進むスゴロク形式で、止まったマスで決められたノルマの正解を出し、各エリアの最後でボスと対戦する、というほとんど同じ構造になっているのだ。あえて違いを見つければ、「ハテナの大冒険」の方がエリア数が若干多く、「ナゾナゾ」(トンチ系)問題ばかりが出題されるルートがある、といった点がある。2作別々にそれぞれ各ジャンル(両者で若干異なる)から3000問程度の問題が収録されている。もっとも問題にいくつかダブりがあるような気もするんだが。
◆知識と運頼みの大冒険
「カプコンワールド」では主人公はさらわれたお姫様を救いに行く勇者が、なぜかカプコンキャラのボス達と戦っていくというRPGな設定。「ハテナの大冒険」は「天下一問答会」に出場するべくハテナという若者が修行を続けていくというどっかで聞いたような設定(実際、そのどっかで見たようなキャラばかりが登場する…パロディととるべきなんだろうな)。
キャラクター | 音楽 | お買い得 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
3.769 | 3.557 | 3.692 | 3.500 | 3.615 | 3.288 | 21.423 第278位 |
★★★ |
レビュアー | 採点 |
岩崎啓真 | 7 |
ウォルフ中村 | 8 |
東千里 | 7 |
びいず羽岡 | 7 |
レビュアー | 総合評価 |
東府屋ファミ坊 | 5 |
アルツ鈴木 | 7 |
イザベラ永野 | 7 |
ローリング内沢 | 7 |