イメージファイトII  
ジャンル:シューティング
媒体:SUPER CD-ROM
発売元:アイレム
発売:1992年12月18日
価格:7700円
商品番号:ICCD 2002


◆名作STGの続編がPCエンジンSCDオリジナルで!

外見 前作「イメージファイト」(’90)の項でも書いたがアイレムは全体の本数こそそう多くはないものの、PCエンジン史の要所要所で印象的な名作を送り出した、稀有なメーカーであると言える。CD-ROMには「SUPER」から本腰を入れて参入し、かなり末期までつきあいよくゲームを送り出していた。
 アイレムのSCD作品は「R−TYPE completeCD」(’91)が第一作。これはHuCARDでは二枚に分けて出ていたものをアイレム自らが一枚のCDに収めて移植しなおした、いわばリメイクだったが、この「イメージファイトII」はSCD二作目にして名作STGの二作目となる。しかも移植ではなくPCエンジンSCD向けオリジナル作品として開発されたという変わった経緯がある。

 ストーリー設定はそのまま前作の続編。前作の最終ボスを倒したあとの世界が舞台で、地球への侵略を開始した新たな敵に対するため、主人公が仮想現実ステージで激しい訓練を受ける、その後実戦に投入されるというコンセプトもほぼ前作と共通する。
 しかしそこはSCD、アイレムも何かおまけをつけなくちゃと思ったか、オープニングや面間にビジュアルデモが挿入されてアニメみたいなストーリーを展開していくようになった。続きを見たけりゃ先へ進め、というわけですな。

 このパターンは「R−TYPE completeCD」でも導入されていたが、はっきり言ってつけただけ余計の代物である。別にビジュアルデモを否定しているわけではない、絵も演出もお話もよく出来たビジュアルデモは見ているだけで楽しいもので、それだけ見たさにプレイしてしまうゲームはPCエンジンにも多い。問題なのは「R−TYPE」にしても「イメージファイトII」にしても、アイレムSTG・SCDのビジュアルデモは絵もヘタ、話もヘタ、演出は恥ずかしくて見てらんない、という困ったチャンなものになってしまっているということなのだ。この当時のアイレムにはこの方面の有能スタッフがいなかったんだろうか…。このあとの「ソル・モナージュ」(’94)なんかではかなりいいレベルのものを作っているだけに気にかかるところだ。
 ただ起用されている声優さんたちはかなり豪華だ。なんといっても主人公が古谷徹。まんまア○ロ・レイのノリでしゃべりまくってくれている。「お父さんは戦闘機の方が大切なんですか!」なんてわざとやってるとしか思えない叫び声まで披露してくれている(笑)。

 1面の前のビジュアルシーンで、主人公がエイリアンと遭遇、戦闘となる。このため1面は仮想空間ではなく実戦ステージということになっている(プレイヤーにとってはどっちでも同じだが)。このステージの背景には大きな輪をめぐらした土星が大写しとなっており、さすがSCD、かなり美しい背景となっている。8面でも木星表面上が舞台でゆらゆらとゆれるガスの地表を見事に表現してくれている。


◆求む、脳の丈夫な若者!

 前作がアーケードからの移植なのに、「2」はSCDオリジナル作品という異例の形で世に出た続編だが、プレイした感触は確かに「イメージファイト」そのもの。ゆっくりとしたスクロール、スピードの任意変更、攻撃のキモの赤ポッドと青ポッドのオプション、練習ステージで90%以上撃墜しないと補習ステージ送りという地獄のルール、そして次々と襲い掛かる凶悪な敵の攻撃!システムはまったくそのままで一切の変更無し、多少攻撃補助アイテムが増えたことと背景のグラフィックがそこそこ向上していていること(前作の段階で結構いいグラフィックだったのだが)などを除けば恐ろしいほど変わり映えの無い、まさに正統的な続編である。

8面 キリキリ舞いさせられる難易度については前作とほぼ同様と言っていいだろう。一つ一つのステージはかなり短く作られており、途中のザコ戦は前作に比べて多少楽かもしれない。何回かやりこめばすぐにボスに到達することが出来るが、このボスがどれも前作以上に凶悪。コツさえ分かればあっという間に倒せるボスも一部存在するが、多くのボスは何度も何度も死にまくって攻略パターンを覚え込まねば倒せない。

 本作も前作のPCエンジン版同様に無限コンティニューが可能となっている。さらにありがたいのがバックアップRAMにセーブデータを残せる点だ。これは起動画面のコンフィグモードで変更することも出来るのだが、基本的に一つの面をクリアするとそこでセーブデータが作成され、次の起動時にそこからコンティニューできるようになっているだ。とにかく難易度が高いゲームなので、セーブも利用してじっくり腰をすえて攻めたい。

 マニュアル裏にあるキャッチフレーズが「求む、脳の丈夫な若者!」(笑)。ほんとに神経衰弱気味になる中毒型STGである。

(追記)本作は2007年12月に任天堂「Wii」向け「バーチャルコンソール」の一作として配信されている。

◎各誌評価

★PCエンジンFAN(ゲーム通信簿の読者投稿平均点。各項目は5点満点で総合30点満点)
キャラクター
音楽
お買い得
操作性
熱中度
オリジナリティ
総合
3.71
3.79
3.57
3.79
3.93
3.71
22.50
第165位

★小学館ハイパーカタログ(★★★★★で満点)
★★★

(勝)PCエンジン(発売前テスト版による10点満点での採点)
レビュアー
採点
井東進之介

エドモンド糸井

マリリン沢田

おのせ八郎


★ファミコン通信クロスレビュー(発売前テスト版による10点満点での採点)
レビュアー
総合評価
野田稔

アルツ鈴木

イザベラ永野

ローリング内沢


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