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投稿日: 2014/04/09(Wed) 23:30
投稿者Ken
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タイトルRaces and People (2)

第3章では、一般的に人種を分けると考えられている、身体的特徴について解説します。肌、髪、眼の色が異なるのは、質的な違いではなく、誰もがもつメラニン色素の量の違いに過ぎません。特に、最も決定的に人種を分けるとされる肌の色は、日射量の多寡に沿って自然選択が働いた結果なのです。ひところさかんに人種区分に用いられた頭の形も、区分の境界が曖昧な上、後天的要素が大きすぎます。

そもそも、人間の先天的な身体特徴で、人種を区分できるのでしょうか? それを考えるには、「遺伝」がどのような仕組みで起こるのかを、知る必要があるでしょう。そこで、第4章以降では、遺伝の仕組みが教科書的に解説されてゆきます。

まず第4章は、細胞の構造のお話です。細胞核、ミトコンドリア、核の中の染色体、染色体の遺伝子、そして細胞が分裂するとき、染色体がどのように複製されるか、遺伝子が身体的特徴を決定するからくりは?、という説明がなされます。最も肝心なことは、染色体は2本1対のペアになっており、たとえば何対目のペアのどの位置には、目の色を決める遺伝子がある、というような遺伝のしくみです。説明は、基礎の基礎からなされており、「分子とはなにか?」「原子とは?」という話まであります。

第5章では、親から子へ遺伝子が受け継がれる仕組みが説明されます。通常の細胞では染色体(=遺伝子)が2本1対のペアになっているのに対し、生殖細胞(卵子と精子)は分離したペアの一方だけを受け取るので、ペアのどちらが子供へ伝わるかは、半分ずつの確率をもちます。両親から受け取った片方ずつの染色体が、受精卵の中でペアを作り、子供の遺伝情報が確定します。そして両親から受け取る、その位置の遺伝子は、同じであったり、異なっていたりします。たとえば、両親から茶色の目の遺伝子をもらったり、もしくは片親からは茶色の、もう一方の親からは青い目の遺伝子をもらったりすることが、あるのです。

第6章は、遺伝の仕組みが、さらに詳しく説明されます。遺伝法則を発見したメンデルの物語から始まり、両親の一方から茶色の目の遺伝子を、もう一方から青い目の遺伝子をもらった場合には、子供の目は茶色になる、といった優性遺伝、劣性遺伝の解説がなされます。同じ染色体の上にあるためリンクしている遺伝子の話、また男性はY染色体のせいで、母親から受け継いだ遺伝的特徴が、遺伝疾患をふくめて、現れやすいといった話もなされます。読者の理解がさらに深まることでしょう。

第7章も、遺伝子の働きの説明が続きます。どの染色体のどの位置にどの遺伝子があるのかという研究が進んでいること、身体特徴は、遺伝以外の要因でも影響されること、何らかの要因で遺伝子自体が変わってしまうこと(変異)が説明されます。変異の多くは個体に有害ですが、中には有益なものがあり、これが自然選択によって種を進化させます。

3章から7章までは、高校の生物の教科書に出てくるような話でしょう。(私が高校生だったのは、30年も昔で、はっきりとは覚えていませんが)

続く


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