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#1400 
タロイモ 2001/02/24 21:05
鄭和が日本にも遠征?

おひさしぶりです。
最近、「中国人の南方見聞録」(小川博編・吉川弘文館)
鄭和の遠征に同行した馬歓の著した「瀛涯勝覧」(えいがいしょうらん)の和訳本
を読んだのですが、その本の解説で
鄭和が第一次西洋下りの前に、日本に来て足利義満と面会していたかもしれない、
という一説があるらしい、という事を読みました。
もとになる史料は「日本一鑑・窮河話海」巻六流通条と
胡宗憲「籌海図編・直隷倭変記」巻六蘇松常鎮条の記述なのですが、
実際のところどうなのでしょうか?
この本では、第一次西洋下りの直前すぎるために 鄭和日本行きの説は民間伝承の投影にすぎない、
との結論になってたりするのですが、徹夜城さんはどう思われますか?
最近書込みがないようなので、一つ書いてみたのですが
お忙しいようでしたら骨折りになるかもしれず、済みません。^^;;




#1399 
徹夜城(ゴジラのDVDを購入してきた管理人) 2001/02/24 00:38
しばらく書き込みがなかったもので。

というわけで、ちょこちょこっと。

肩書きのところにも書きましたが、今日「ゴジラ」のDVDを購入してきました。もちろん1954年製作の第一作。もちろんモノクロ作品です。
で、「歴史」ばなしに(やや強引に)繋げますとこれってビキニ環礁の水爆実験、そしてそれによって死の灰を浴びた第五福竜丸の事件をヒントに制作されてるんですよね。バイト先の日本史の授業でこれをネタにしたことがあります。
すでに多くの人に指摘されていることですが、この特撮怪獣映画も今や一種の「時代劇」として鑑賞し考証をしてみることが可能です。とにかく戦後まだ9年しか経っていないという「時代」が色濃く出ていまして、戦争未亡人とか「また疎開か」とぼやく市民、「長崎の原爆で命拾いした」という女性、そして良くパロディにされるゴジラ襲来の「決死の実況」するTVのアナウンサー(まだ放映開始直後でした)。この「みなさんさようなら!」とやるアナウンサーは考証によると日テレの社員らしいとどこかでやってましたっけ(笑)。

同時に「空の大怪獣ラドン」そして「日本誕生」(これは「歴史映像名画座」の日本史トップを飾っております)のDVDが発売になったんですが、予算の都合でひとまず先送り。
それと、先日1940年制作の「風雲児信長」を衛星放送でやっていたので鑑賞しました。片岡千恵蔵の信長、「ゴジラ」にも出ている志村喬が守り役の平手政秀を演じております。詳しい感想(というか日記)は「栄耀映画なる回廊」の方に載せてます。
そうそう、まだ感想などは書いてませんが「龍馬暗殺」という映画も見ました。原田芳雄の龍馬、石橋蓮司の中岡慎太郎、田村亮の大久保利通といった配役。



#1398 
徹夜城(徹夜城氏の過去を知る男氏の過去を知る管理人) 2001/02/18 23:56
こらこら

>徹夜城の過去を知る男氏。
「史点」のご愛読有り難うございます。しかし週二回なんてのは冗談でも言わないで下され(笑)。それとドゴールと同じ論法で行くとなんか「史点」が迷惑かけてるみたいだぞ。
しかしまぁ週一回すらおぼつかない状況だもんなぁ。
というわけで(?)現時点で「史点」は一文字も書いておりません(^^;)。明日のお仕事の準備に追われておりました。

それにしても今週は「史点」ネタ集めに苦労しています。候補はそこそこあるんだけど今ひとつ面白くない。例の潜水艦事故から発展して大きなネタに成長しつつありますが…
現時点ではまだ早いとの声もあるでしょうが、次の総理は誰なんでしょうかね。去年の4月頭に同じようなことを書いたものですが、当時はじめのうち「本命」と目された加藤紘一氏は完全にレース外。河野洋平外相も外されているでしょう。
近ごろ耳にするところでは野中広務氏の名前が取りざたされてますね…ああいうタイプはトップに立たずに補佐役=陰の実力者にまわるというのが日本の政治的伝統なんですが、どうせ暫定ということで案外なっちゃうかもしれません。個人的には「やらせてみても面白いかも」というところですが。



#1397 
アール・ケイ 2001/02/18 23:42
インターネットのし過ぎは健康を損なう恐れがあります。

私が実例です(笑)。お気をつけあそばせ。
大河と日蓮と自公保政権で三題噺を考えてるんですが、なかなか思い付きません(笑)。
創×学会的には奥田瑛二氏の日蓮はイケているんでしょうか。
イケてるか、イケてないかで、ご本尊とまた裁判になったりして…
こんなこと書けるのは、ここだけです(いいのかな(爆))。

ブッシュジュニアのそっくり俳優さんっていうのがさっそく活躍しているそうですが(レギュラー番組があるそうな)、日本の今の政治家ってそっくりな俳優いないですよね。
森クンには政治家を引退して、『水戸黄門』で悪代官でもやってほしいものです。その時には本身で斬っちゃったりして…

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#1396 
徹夜城氏の過去を知る男 2001/02/18 12:23
私は史点が大好きだ。

大好きなものは週に2回あったほうがよい(笑)



#1395 
徹夜城(連日驚かされている管理人) 2001/02/18 00:19
またビックリ

>かずささん
情報どうもです!それにしてもビックリだなぁ。よもやこんな形で王直くんがゲームデビューしようとは(笑)。ついに武将増加作戦は外国人にまで及んだのか。
予想なんですけど、たぶん「種子島」の一件に王直が絡んでいることから登場になったんじゃないかなぁ。結構彼についてはいろんなところで紹介されてますので割と有名人と言えば言えますね。
ぜひコーエーには倭寇ゲームをつくってもらいたいもんです。ってこのネタ以前書いたなぁ。

史実の王直から考えると、彼が居着いてくれることでその港に中国船・ポルトガル船がジャンジャンやってきて貿易で国が潤うという効果が考えられます。平戸の松浦氏が実際にそうでしたから。大友宗麟も恐らく王直と顔を合わせているはずなんですけどね(少なくとも名前は知っているはず)。

>「ドイツ統一の舞台裏」
ドイツTV局制作の「ドキュメンタリードラマ」。衛星放送でやってたので先日録画したのを鑑賞しました。イロイロと面白かったんですが、登場する各国政治家が残念ながらあまり似ていない。コールとサッチャーは及第点でしたけど、やたらに子供っぽいゴルバチョフ、誰だかサッパリ分からないミッテラン、登場してもてんで影が薄くて補佐官のライス女史ばかりが目立っていたブッシュ父など、キャスティングがうまくないです。こういうの、ソ連とか社会主義国の映画は凄いソックリさんを連れてきたもんですけどね(社会主義リアリズム?)。
しかし面白かったのはベルリンの壁崩壊、ドイツ統一の過程はかなり「連続する偶然の産物」と「圧倒的な歴史の進行速度」という面が強調されていたこと。登場する政治家・軍人など指導者のほとんどが唖然とする速度で歴史が進行して行くんですね。コールもふりまわされっぱなしだったことがよく分かります。
サッチャーなんか「ドイツが統一したら必ず周辺に領土を広げていく」とナチス時代の地図を持ち出してフランスに警告したそうで。ミッテランも「プロイセンから指導者が出るとドイツは必ず戦争を始める」とちょいと不思議な警戒論を唱えていたそうです。ま、この辺はヨーロッパ近代史の歴史的経緯もあるからこちらではよく分からないところもあるでしょうけど。
劇中紹介されてましたが、かのド=ゴールはこう言ったそうですね。
「私はドイツが大好きだ。大好きなものは二つあった方がよい」



#1394 
かずさ 2001/02/17 09:46
ども^0^

こんにちわ。
信長の野望の新作が出たのですが、その中で王直が登場しました。
ちょっとびっくり。
出身が「水軍衆(海賊)」特技が「貿易」だった(笑)
他にも当時の海賊達が続々出てくるのでめちゃ嬉しいです(#^_^#)
ではでは^0^

http://wind.page.ne.jp/


#1393 
徹夜城(朝から晩まで外を回り続けた管理人) 2001/02/16 00:33
僕もビックリ。

毎週のことなんですが、私の木曜日はスケジュールがムチャクチャでして。早朝と夜に仕事して間がポカリと空いている、やむなく(?)時間つぶしに映画館に足を運んだりしております。今日観た「ギャラクシークエスト」は大ヒットでございました。場内爆笑の渦。ま、この辺のことは映画の伝言板や映画日記(ちびちび更新してるんだぞぉ)でそのうち書きます。

>あまぎさん
「史点」読んで戴いているそうで、ありがとうございます(^^)。
それにしても王翠翹の一件、僕も書き込み読んでビックリしました。最初は「同姓同名?」とか思って読んでいったら徐海も胡宗憲も出てくるなんて…いやはや。「輸出」されていたわけですね。チュノム文学にまで進展していたとは…

実は以前中国YAHOOで「倭寇」と打ち込んであれこれ探していたところ、やはりこの王翠翹の物語にでくわしました。結構有名なお話ではあるらしいです。というかどうも徐海が滅亡した直後から彼女の伝説化が始まっているんですね。それだけ同時代人に強烈な感銘を与えた女性だったんじゃないかなぁ…と。
対する徐海ってのも大変な奴です。僕は実は個人的には倭寇キャラの中で一番好きなんですよ、こいつが(笑)。数奇な生涯と激しい性格、そしてどこか破滅的なところに「作家的感性」で惹かれるんですよね。杭州を旅行したとき、彼が少年時代に小僧さんとして入っていた寺の名前を道路標識で見つけて(ツアーだったので直接は行けませんでした)一人で勝手に驚喜していたものです(笑)。
地方志の余談集ともいうべき「雑志」なんかあたっていると徐海にまつわる伝説的エピソードがいくつか出てきます。それだけこちらもそうとう個性的な奴だったんだろうなぁと。徐海と王翆翹のカップル(?)が演じるドラマは倭寇史上唯一にして最大の大愛憎劇と言えるでしょうね。

倭寇コーナーも全然更新してなくてすいませんです(^^;)。



#1392 
あまぎ 2001/02/15 00:23
下の行すみません

あまぎともうします。
時折こちらの掲示板を読ませていただいております。
下のおかしな行は間違って送信してしまったものです。ごめんなさい。

以下が本題になります。
実を言うと、私は専ら「視点」目当てだったのです。
ところが先日、こちらの倭寇ページを訪れ、
「王翠翹」の名を目にして大変驚きました。
ベトナムのチュノム古典文学に『金雲翹新伝』という佳人流離譚があり、
そのヒロインがヴォン・トゥイ・キェウ(王翠翹)という名なのです。
そして、父を助けるため身を売ったキェウが
一時期夫とした人物はトゥア・ホイ(徐海)。
もちろん胡宗憲もでてきます。
(キェウの場合、最後まで生き残って尼になります)
この物語のルーツとなった小説のオリジナルが
実在の人物であったことは知っていました。
それでもまさか、ここで出会えるとは‥‥。
非常に感慨深いです。

付け加えますと、
この物語はベトナム古典小説の最高峰とされ、
向こうの中学高校では必ず習うものだそうです。
日本にも江戸時代、王翠翹の小説が翻案されていたそうですし、
一人の女性がフィクションとしてであれ、
ここまで広い地域に足跡を残したことに
とても心を動かされました。

では、また。



#1389 
徹夜城(結局原稿が上がらない根性無しの管理人) 2001/02/12 00:22
「史点」は例によって明日。

今週こそは日曜中に思ったんだけどなぁ…(^^;)。2つはアッという間に書けたのですが、三つ目の話題がいろいろあって難航。ま、明日も休日なので明日の内には無事更新されていると思います。

なお、「史点」執筆中のBGMは一昨日に購入してきた加古隆の「NHK映像の20世紀サウンドトラック」のCDです。別に内容とそうマッチしているわけじゃないんですけどまぁ雰囲気が出ますので。近代史ものを書いていると乗れますね、この音楽は。あの番組観ていた方はおわかりでしょう。「もののけ姫はこうして生まれた」でも使ってましたが。

>五番街さん
なるほど、そういうわけでしたか。環境によりいろいろと動作が違うもんなんですね。僕はPC−9821(NECの旧シリーズのほぼ最後のもの)のIE5を主に使ってますが、ちゃんと改行された形に収まっています。ネスケで観ても同じでした。やはりマック+IEはいろいろ違うのかな?CGIのプログラム(20%ほど自作)もヒマがあったら検証してみましょうかね。

いずれの環境にせよ、こんなふうに書き込み欄の半分
ぐらいで改行するようにすれば大丈夫ではありますが。

NHK衛星第一でドキュメンタリードラマと称する「ドイツ統一の舞台裏」なる番組やってたんでとりあえず録りました。番宣の映像にゴルバチョフ、サッチャー、ブッシュのつもりらしい俳優サンがゾロゾロ出てたので怖い者見たさ半分(笑)。



#1388 
五番街 2001/02/11 17:05
改行について

以前にも徹夜城さんから改行について御注意をうけたことがあるのですが、どういうわけか、私のマックG4でエクスプローラーを使うと、掲示板に限らず朝日新聞のサイトなども、横にひろがり画面を突き抜けてしまいます。それで、画面を左右にスクロールしながら読むという不便があり、ついつい投稿する際には自分で行替えをしてしまいます。・・・ということで、徹夜城さん、失礼しました。こんな問題をもっている方は私以外にいらっしゃるのでしょうか?(ただし、ネットスケープをつかうと画面に収まりますので、この掲示板はネスケでのみ見ることにしようかと考えています)



#1387 
徹夜城(ただいま史点執筆中の管理人) 2001/02/11 17:00
つけたし

書き忘れたことを。

五番街さんが伊能忠敬=隠密説をサンプルとして出されてますが、彼に近い人物で本物の隠密がおりますよね。間宮林蔵です。僕の住む市の隣町の出身で、生家(移築しましたが)も訪問したことがあります。
樺太探検とか海峡に名前があるとか、なにやら「探検家」のイメージで語られる林蔵ですが、隠密としても相当優秀な人物であったようです。彼の調査で浜田藩の日朝間密貿易が暴かれる騒動が起きてます(竹島事件…まぁ自分で調べたわけではなく漫画「風雲児たち」からの知識ですが)。その他にもいろいろと全国で活動していたようで、「シーボルト事件」で関与が疑われたのは無理もないところではあるのです。その一方でシーボルトに面会したり蘭学者と付き合ったり第一級の国際人であったことも確かなようですが。

先日NHKで放映した「菜の花の沖」に出てこないかな〜と期待したのですが出てきませんでした。あの中に出てきたロシア人ゴローニンを尋問した事実があるらしいです。



#1386 
徹夜城(ものぐさ者の管理人) 2001/02/11 16:50
改行を修正

五番街さんの投稿を、たまたま直後に読んだのですが、僕の環境では改行が揃っておらずかなり読みにくいものになっていました。そこで改行部分だけ修正作業を施させていただきました。
それと同時に書き込みの画面で注意文を書いておきました。この掲示板のCGI右端にいってしまう長文は自動的に折り返すようになっているはずですので、必要のあるとき以外は改行しなくて結構です。

>高橋克彦氏
えーと、北斎については「漫画」という語を使った最初の人というぐらいしか知識がないんで(笑)隠密説うんぬんは何ともいえませんが。
高橋克彦氏という人は残念ながら思いこんだらなんとやら、話をどんどん飛躍させて物凄いことを平気で言ったり書いたりしてしまうお方なので十分な注意が必要です。一例としてこのサイトの「ヘンテコ歴史本」の「日本史鑑定」のところをご覧ください。ま、あれは対談相手の明石散人氏の問題もあるんですけど。
UFOとかオカルト話を容易に信じてしまう姿勢は、かなり厳しい批判を受けていることを承知の上で、依然として変化が無いようです。それでも確信していた(らしい)「ノストラダムス」が過ぎてもケロッとしているところをみるとそれほど深刻に考えている訳じゃないのかなぁ。面白い話には飛びついているってことなのかもしれませんが。



#1385 
五番街 2001/02/11 16:22
ノート

伊能忠敬がスパイというのは、どこかで読んだ記憶があるために、サンプルとして出したもので、彼がスパイであるという確証はありません。彼がスパイであるとしたら、そうであっても不思議はないなぁ、と思うというほどのものです。



#1384 
五番街 2001/02/11 16:18
北斎スパイ説への疑問

北斎がスパイであったという説を唱えた 高橋克彦さんは、最近の週刊誌(文春か週刊現代)で、この説は正しいと信じている、と述べてあって、ちょっと驚きました。というのは、高橋さんの小説は何年か前に読んで、無理矢理に北斎をスパイに仕立てあげているなぁと考えて、それっきりになってしまいました(私の好む言い方をすれば、ゴミ箱直行にしました)。

で、この小説の内容は全く思い出せませんが、おそらくは、人間は、二つの顔を使い分けることは容易ではないだろう、という私の疑問に対して説得力のある回答がなかったからだと考えます。

むろん、多くのスパイはある国の政府機関の職員で、某国の依頼によって機密情報を提供していたとか、商社員としてある国の各地を旅行しながら、他のスパイから機密情報を入手していた、というようなケースでは、彼の表の顔とスパイとしての裏の顔は大きな違いはありません。なぜなら彼らのスパイ行動は、政府職員や商社員の仕事と共通する部分があるからです。同様に、伊能忠敬がスパイだったというのも、彼の日常的な測量と地図の作製という仕事と、スパイという情報収集の仕事がそれほど大きく異なっていないために、情報の収集も怪しまれずにすみ、また幕府への報告という裏の仕事も、地図作製のために情報をまとめる表の仕事と共通性があるために、彼にとっては容易なものであったと考えられます。つまり、こうした者たちの場合、表の顔と裏の顔はそれほど大きな相違はなく、表から裏へ容易に転換できると考えられます。

ところが北斎の場合、自ら「画狂人北斎」と号しているように、絵画の世界に没頭していた表の顔と、誰にも怪しまれないように工夫しながら冷徹に情報を収集し、幕府に報告書を作成する裏の顔はあまりにも距離がありすぎるように思います。

たとえば、ある絵師が港湾で働く人々描くことを好み、港湾の労働者が肩にかつぐ荷物を見て、その荷物がどこから送られた物であるかを瞬時にかつ的確に判断し、それを絵画のなかで描き分けていた、というようなタイプであれば、表の絵師としての顔とスパイとしての裏の顔の距離が大きくないと考えることもできるかも知れません。しかし、北斎はそんな客観的あるいは冷静なタイプではなく、自分の才能にまかせて絵を描く自由奔放な天才タイプで、決して対象を忠実に描くタイプの画家ではなかったと思います(だからこそ、優れた作品を残したのでしょうが)。

それで、北斎の表の顔と裏の顔をうまく結びつけることが重要になると思いますが、私には、これは無理筋だなあ、北斎が誰もが寝静まった深夜、机にむかって幕府宛の報告書を丹念に書いているなんて、想像もできないよ、と思うのです。
ということで、ななさんのご努力に期待します。



#1383 
徹夜城(相変わらずそそっかしい管理人) 2001/02/07 00:05
補足の補足

↓下の投稿の最初に意味不明の文がありますが、これは当初投稿タイトルを「大地震」にしておいて、結局地震以外の話題も書いたのでタイトルだけあとから変更したために意味不明になっちゃったものです。



#1382 
徹夜城(小地震多発地帯に生まれ育った管理人) 2001/02/06 23:34
「史点」の補足のような…

↑これ「だいじしん」と打ち込んで変換しましたが、なぜか「おおじしん」が正しいんですよね。ちなみに私が直接体験した最大の震度は5弱です。

>KTさん
書き込み時間から察するにアップした直後に「史点」をお読みになってますね(^^)。
唐山地震のことは投稿を見てから思い出しました。まだ文革期のころの中国ですのでよく分からないことも多いようですが、公式には20万人以上の死者が出たとされています。発生したのが1976年の7月でなんですが、この年は中国現代史の大転換点なんですよね。1月に周恩来、7月に朱徳、9月に毛沢東が死去してます。まさに大地鳴動。

ネットで検索をかけたところ、どっかの地震専門のサイトで死者数の多い大地震のランキングを発見しました。
そのまんまコピーしておきます。

1 1976. 7.28 唐山地震(中国・河北) 7.8 242,700
2 1920.12.16 海原地震(中国・寧夏) 8.6 220,000
3 1923. 9. 1 関東大震災(日本) 7.9 142,000
4 1908.12.28 メッシナ地震(イタリア) 7.1 110,000
5 1927. 5.23 古浪地震(中国・甘粛) 7.9 80,000?
6 1970. 5.31 ワラス、チンボテ地震(ペルー) 7.8 66,794
7 1935. 5.30 クエッタ地震(パキスタン) 7.6 60,000
8 1990. 6.20 ギラン・ザンジャン地震(イラン) 7.7 40,000〜50,000
9 1939.12.26 エルジンジャン地震(トルコ) 8.0 32,700
10 1915. 1.13 アブェッツァノ地震(イタリア) 6.9 32,610

今回のインド西部地震ですが、一時首相だったか州政府だったかが「10万以上」との予測を出していました。なにせあんな状況ですので正確な事は分からないんですが…

>スパイネタ。
「007」のことを書いてましたが、今日読んだ日刊スポーツに、次の次の「007」は日本が舞台になるかも?との記事が。「007は二度死ぬ」以来久々に、ということで企画が進んでいるらしいです。何やら築地の魚市場とか青函トンネルをロケハンしているとか!?
なお、現在ボンドを演じているブロスナンは次作で降板すると明言しており、仮に日本を舞台に新作が作られてもその時は別の俳優が演じていることになりそう。
「007は二度死ぬ」は日本人にはバカ受けする作品だっただけに、期待したいです(笑)。



#1381 
KT 2001/02/06 00:13
世界最大の地震?

>徹夜城様
 なんか大河掲示板化していて、書き込むのが及び腰になりますが(^.^)、地震ネタで一つ。
 中国の唐山大地震は死者だか死傷者が20万人と聞いたのですが。麗江の地震でも五万人とか。
話に聞いただけですが、なんか建物の構造と人口の密集度でいくらでも上がありそうですね。
 
 無駄話でした。



#1380 
アール・ケイ 2001/02/05 10:32
ヒゲとハゲ

Q世代さま、JOKEにお付き合いいただきありがとござんした(笑)。
実は、ナイナイ岡村を秀吉役にというハナシはかなり前からありまして、どうも岡村クンご本人が希望しているみたいですネ。私も自作(偽作(笑))大河では秀吉役に“起用”してます(阿呆)。
その秀吉ですが、史実ではヒゲが薄くて付けヒゲだったそうで、竹中直人版『秀吉』ではその説にそって描いてましたっけ。(ヒゲだけでなくてアタマの方も薄かったそうな)
ヒゲが生えなくて卑下している、というのは、私のギャグです(笑、えない)。
ヒゲの生やす人々といえば、アラブ圏というか、ムスリムの方がそうですよね。ヒゲがないと男扱いされないとのこと。特にアフガニスタンの例の方々は、ヒゲがない男には刑罰が与えられるそうで(現代の話かよー)、髭のいたって薄い私にはクワバラものです。。。
『菜の花の沖』は各方面であまり話題にならず、終わってしまいました。原作を読んでいないのでなんともいえないのですが、スケールは感じましたが脚本の竹山洋氏のせいか妙にストーリーが飛んだり、国家論、親子の葛藤などどれもやや中途半端で、今一つといった感想を抱いております。


http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#1379 
徹夜城(最近「史点」更新が月曜に固定化しつつある管理人) 2001/02/05 00:22
今日の「時宗」のTV欄サブタイトルは長かったなぁ。

確認してない方は、見ておいてください(^^;)。

>アール・ケイさん
そうか、そういえば香川照之さん、秀吉の親戚を二つもやってたんですねぇ。いよいよ「本丸」ということですかね(笑)。利家が主役となると出ずっぱりになりますね。

新聞社等のことをお書きでしたが、かなり昔に我が家に産経新聞地方版の記者さんが取材にみえたことがあります。僕の母親が地域文庫とかやってる関連で教育関係などを取材していたのです。「『産経』って名乗るだけであちこちで警戒されまして…僕個人は考え方は全く逆なんですけど」と言っていたのを思い出しました。

>Q世代さん
そういや大河で家康を演じた人といえば中村橋之助さんを忘れていましたな。
TBSドラマ「関ヶ原」はとにかく出演者陣が重厚で楽しめますよね。森繁家康は顔は決してイメージじゃないんだけど迫力で押し、三国政信はこの人ならではの怪演(笑)。こーいうクセのある悪役をやらせるとこの人の右に出る人はいませんね(先日、山本薩夫の「金環蝕」を観て改めてそう思った)。このコンビはとにかく怖かった(^_^;)。

ヒゲの話ですが、確かに主役に関しては若い頃はまずヒゲ無しですよね。戦国以前は武士と言えばヒゲをはやしてないとバカにされるところがあったようですが、現代人の感覚では生やしにくいということなのかな。あと、「歳をとった」ことをヒゲで表現するってのもあるかも(笑)。
江戸時代に入って太平の世となると逆にヒゲは一気に生やさなくなり、江戸時代劇でヒゲを生やした人が出てくるのは考証ミスだと誰かが書いてました。

なお、先日ようやく地上波での放映が終わった「菜の花の沖」ですが、総じてなかなかうまくまとめた作品だと思いました。細かいことを言えばイロイロと言えるんですが、まぁ上出来でしょう。近日中に「名画座」に入れておきます。



#1378 
Q世代(昔のことばかり覚えている中年) 2001/02/04 22:20
大河の家康

 こんにちは。

 私は1970年代前半が大河ドラマの黄金時代だと思っているのですが、「国盗り物語」では寺尾聡が家康を演じていましたね。家康の前半生、「律儀者」といわれた頃の篤実なイメージをよく再現していて、金ヶ崎の殿戦で秀吉に付き合うくだりでは何とも頼もしかった記憶があります。友達にしたいです。ルビーの指輪とはギャップがありますが。
 家康の後半生なら、大河ドラマではありませんが、「関ヶ原」の森繁久弥にとどめを刺すような気がします。この人と三国連太郎演じる本多正信のコンビときたらそれはもう……友達になっておかないとマズイです。
 
 大河ドラマは何十年にも渡る物語になるので難しいのですが、「関ヶ原」のようにある数年を切り取ったようなドラマなら、もっとベストキャスティングが組めるように思います。司馬遼さんの作品ならまだ「城塞」が残ってるんですがねえ。
 
 フランキー堺の家康も良かったと思います。あの人は顔が威張ってましたから、不遜なイメージのある役をやると似合うんですよね、長崎円喜とか吉田茂とか。
 
 うーん、こうしてみると時代劇向きの良い役者が減ってますねぇ。いま信長や秀吉をだれに演らせたらベストキャスティングになるのか、さっぱり想像がつかないです。ああ、秀吉=ナイナイの岡村というのは今思いつきました(笑)が、ナイナイで信長と秀吉というのは、コントの上なら成立するかも、外見的に。

>謝国明
●アール・ケイ様
>いっそ(高橋氏原作だから)宇宙からきた超能力者か、予言能力のある坊さんにしたら
>どうでしょうか。

 そ、それでは日蓮上人の立つ瀬が……(^^;

 ところで最近の大河ドラマに登場する主役級の男たち、ヒゲがなさすぎると思いませんか?私は気になるんですが皆さんはどうでしょう?



#1377 
アール・ケイ 2001/02/04 17:07
帝国の逆襲

網野さんの「『日本』とは何か」を100000冊ぐらい購入して全国の中学校に配ろうかなと
考えている(大笑)、アール・ケイです。
私の知り合いに新聞記者や出版関係者がいない(厳密にはいるんですが)のでよくわからないのですが、朝日新聞、産経新聞、文芸春秋社、講談社等々の記者・編集者って、社・雑誌の編集方針があるから−そう書かないと読者が離れてしまうから、信じてもいないようなことでも書くのでしょうか、偏向しているなあと内心思っていても。それとも、本気で書いた通りの内容についてその通りだと信じているのでしょうか。
所詮、人間は自分が見たい読みたいと思っているものしか、目にも耳にも入らないものなのかなあ。それでは議論にならないんですけどね。
大河バナシを2つ。
『利家とまつ』の秀吉役の香川照之氏はこれまで大河では、小早川秀秋、宇喜多秀家と秀吉の親族を演じてきましたので準備万端です(?)。
>むしろ僕などが気になるのは北大路欣也が演じている「謝国明」。
>便利なキャラだとは思うんですけど、何やら「乱用」の嫌いもあります(笑)。
『徳川家康』(滝田栄版)で石坂浩二氏が演じたタイムトラベラーのような(石坂氏・談)役柄がありましたが、それに匹敵するような先見の明のある(笑)人物ですねえ。いっそ(高橋氏原作だから)宇宙からきた超能力者か、予言能力のある坊さんにしたらどうでしょうか。「竜が天から鎌倉に襲い掛かってくるのが見えますぅ。備えを急ぎなはれ」って『オードリー』の雀連じゃがな(笑)。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#1376 
徹夜城(来年の大河は観ないかも知れないと思う管理人) 2001/02/04 00:30
またちょっと大河ばなし

>ななさん
>香川照之。口ひげと軍服で、明治天皇に似てませんか?
明治天皇と言えば、週刊文春が時々やる名物コーナー「顔面相似形」で以前、柳葉敏郎が明治天皇の若い頃に似ている、というネタがありました。
ところで昔よく教科書に載っていた明治天皇の「御真影」は実物をかなり美化した「絵」なんですよね。写真があるんですが、けっこういかついお顔をしており、眼光も鋭いんですよ。「この顔じゃまずい」と思ったお偉方がいるわけだよなぁ…(笑)。ちなみに美化された絵を見た明治天皇は一言もコメントしなかったとか。
香川照之さんですが、役者としては結構良い線いってると思ってます。秀吉はまぁ「なってしまう」んじゃないかと思ってます。
それにしても大河の家康って出てくるたんびにイメージの違う人が演じてますな。フランキー堺、滝田栄、丹波哲郎、郷ひろみ、小林旭、西村雅彦、津川雅彦、高島政宏…最近演じた方々を並べてみると、なんかもうムチャクチャという気もしてきます(笑)。信長に比べると自由度が高いような。

>スズメ♂さん。
「逆説」のコーナー、実は私も期待しています(^^)。ただ、確かにああいう事書くと妙につっかかってくる「信者」がいるのも事実ですね。僕のところにもちょこっと来たことがあります。
先日まで雑誌で連載していた倭寇編は僕も専門と言うこともあってツッコミを入れてましたが、古代編に比べると学界などへの変な「攻撃」(言いがかりとも言う)は控えてきた印象もありますね。なんか倭寇編の途中で「以前は定説を覆してやるという気負いもあったが、今は落ち着いた」とか書いていたような。
「時宗」で出てくるモンゴルの「都」ですが、あの時点ではあんなもんではないでしょうか。あれは固定した「都」という設定ではないんじゃないかな。
むしろ僕などが気になるのは北大路欣也が演じている「謝国明」。便利なキャラだとは思うんですけど、何やら「乱用」の嫌いもあります(笑)。



#1375 
スズメ♂ 2001/02/03 12:48


>ななさん

「逆説の〜」の批判コーナーですが、増やす気はなかったのですが....。
同じことを続けてもなんなので、もし再開するなら視点を変えないと。
また(うちの)掲示板が荒れるかもしれませんが(^^;

>徹夜城さん

原作本を立ち読みしたのですが、脚本はだいぶ変えてありますね。
史実に忠実であれとは、特に最近は思ってません。
ただ、史実の方が面白い(脚色がヘタ)ということにならないことを祈ります(笑)
気になるのはモンゴルのシーンで、都とかがちょっと質素すぎないかな、
それともあんなものかなーと思いながら見てます。
視聴率については、NHKなんだから視聴率は無視してほしいです。
そのために視聴料とってるんだろ、と。

http://member.nifty.ne.jp/suzumei/suzume.htm


#1374 
なな 2001/02/02 23:10
多事騒論

>香川照之。口ひげと軍服で、明治天皇に似てませんか?
>今週発売の週刊文春に、例の韓国人留学生を賛美する記事。国籍なんて関係ないっつーに…。
 なんで韓国人だけ取り上げるの? と思いつつ、いかにも文春社ならやりそうだと納得。



#1373 
徹夜城(昨日東洋文庫に出かけたら知人に遭遇した管理人) 2001/02/02 11:32
来年大河のキャスティング発表

もう旧聞に属するような気もしますが、来年のNHK大河ドラマ「利家とまつ・加賀百万石物語」の主要キャストが発表されました。すでに唐沢寿明、松嶋菜々子の主役二人は発表されてましたが…注目の「三雄」は…
織田信長=反町隆史、豊臣秀吉=香川照之、徳川家康=高嶋政宏
だ、そうです。反町信長は狙いすぎですな、NHKさん。もう来年は何が何でも視聴率をとるぞということですな。若者も取り入れて…ってんだろうけど。
NHKが変に商売っ気を出すと大抵ろくなことになたない(^_^;)。

書店で産経のオピニオン誌「正論」を見かけたのですが、やっぱり始まりましたね、網野善彦バッシング。「人気歴史家の陥穽」とか大見出しを打って、ついに我慢しきれなくなったようです。まぁあのような趣旨の本が売れたというのには恐怖を感じたんでしょうねぇ。

歴史とは関係ないですが、我がサイトのスポーツコーナーにもあるように、選抜高校野球で茨城県勢が3校も選ばれました。その一つ「藤代高校」は我が家からも結構近く、しかも監督は僕に日本史を教えた先生だったりします(当時は我が母校の野球部監督だった)。



#1372 
なな 2001/02/01 20:54
北斎隠密説を追う(其の一)

>五番街さん
勅撰和歌集の最初は古今集ですね。地球の裏からのご指摘、ありがとうございます。(^^;)

さて私が取り組んでいたのは、まさしく「北斎は幕府の隠密だった」説の立証なのです。
「江戸城御庭番    徳川将軍の耳と目    深井雅海著 中公新書」
「幕末遠国奉行の日記 御庭番川村修就の生涯  小松重男  中公新書」
「旗本の経済学    御庭番川村修富の手留帳 小松重男  新潮選書」
「松平定信      政治改革に挑んだ老中  藤田 覚  中公新書」
もともと私は御庭番を題材に時代小説を書こうと思いまして、関係資料を当たったんです。
その最中、歴史作家でもある小松氏が掲げる「影の御庭番存在説」に出会いました。
御庭番とは、八代将軍吉宗が紀伊藩で代々隠密をつとめてきた十七家をそのまま幕府組織に
編入した、将軍直属の諜報機関です。機密保持のため代々世襲が義務づけられていました。
小松氏は世襲による組織の硬直化と探索への悪影響を指摘し、一統とは別に「影の御庭番」とも
いうべき新しい監察組織の存在を提唱しました。同氏はその創始者を、「歴代将軍のうち吉宗に
次いで御庭番を活用した」(と同氏は断言している)十代将軍家治と推定しています。
家治の治世といえば老中田沼意次の時代。家治が御庭番を活用したとなれば、同じ紀州出身組で
大出世をとげた寵臣田沼のように、一統も出世していていいはず。ところが実際に一統を再掌握
したのは定信で、寛政改革以後は特に川村・村垣・梶野・明楽家が突出して出世していきます。
私は実際に深井氏にうかがったのですが(素人にも親切な先生でいらっしゃいます!)、
(意図的に抹消されたのか)田沼次代までの御庭番に関する資料は皆無だそうです。小松氏が
何を論拠に上のことを断じたか不明ですが、家治と田沼が絡んだ影の御庭番の創設もあり得る話
だと思いました。小松氏は実際に小説「御庭番秘聞外伝」で影の御庭番を描いています。
同氏は一統とは関係のない一幕臣を、乱心を理由に罷免して秘かに下野させ、これを影の御庭番
の創始と創作しています。私は田沼の重商主義政策から見て、影の御庭番は総合商社的な役割を
期待されたと考えました。情報網を武器に政治面で諸大名・幕臣を監察できますし、経済面では
江戸京阪の豪商に食い込み、彼らを幕府のコントロール下に置くことも可能になるからです。
後年田沼勢力を排除した定信が一統を重用するようになり、表と裏の御庭番の間に確執が生じた
と、私は想像しました。

「歴史誕生11 推理北斎は隠密か 開国前夜、北斎全国行脚の謎 NHK歴史誕生取材班 角川書店」
「北斎殺人事件 高橋克彦 講談社」
やっと出てきました、高橋克彦氏。(^^;) 御庭番の資料を探していたら出会いました…。
高橋氏は浮世絵研究家の視点から、北斎の赤貧生活の逸話は不自然だと指摘しました。北斎の
収入は億を超えていただろうと。度重なる転居と改名も、周囲には奇行に見せかけ、実は隠密
活動のカムフラージュだったのだと推理しています。ただし高橋氏は北斎の幼名が川村鉄蔵で
あることから御庭番川村家との関係を示唆していますが、それ以上の発展はしていません。
北斎が生まれた1760年は九代家重から家治に代替わりした年で、田沼が影響力を持ち始めた頃
です。私は、影の御庭番は御庭番川村家と縁戚で、北斎誕生当時に下野したと設定しました。

「葛飾北斎伝 飯島虚心」
明治中期に書かれた、北斎研究におけるバイブルです。
名門勝川流への入門。幕府御用鏡師中島伊勢守との養子縁組。その家業をせず、後に長男に
継がせて家を出たこと。同じく「北斎伝」中の「少年時代の苦労話」とは矛盾するんですね。
私は影の御庭番を世襲制にせず、実力主義の組織としました。でないと監察組織を作り続けなく
てはならなくなるからです。商家は優秀な使用人を家つき娘の婿にして後継者にしますよね。
中島家も家業は使用人(職人)がして、当主は鏡作りをしなくてもよかったそうなのです。
北斎が幼少から絵に没頭していたのは実話としていいと思っています。彼が実家の家業と影の
御庭番を継ぐ必要はなかったとします。中島家への養子話には田沼が絡んでいて、ひたすら絵に
没頭できる環境を与えたのには、大人たちのある目論見があった…。
田沼時代末期の天明期から定信が失脚する寛政期まで、北斎こと勝川春朗に隠密らしき動きは
見られません。動きが活発になるのは勝川流を離れてから、中年期以降の文化文政期なのです。
それも御庭番のように惣領は必ず後を継がねばならないとか、幕府内の誰かに忠誠を尽くして
とか、中年になって隠密活動を始めた動機や背景が見えてこないのです。むしろ隠密役を引き
受けることで幕府から得られる様々な恩恵を享受していた印象があります。だとしたら北斎は
かなりしたたかな人物です。彼の手本となった人物、影響を与えた人物がいたかもしれません。



#1371 
五番街 2001/02/01 05:02
ななさんへ

>五番街さん
ところでいつおやすみになってるのですか?>3:50amの投稿
一つの文章に二つの意味。サザンオールスターズの歌詞みたいですね。(^^;)
遊びでなら、こんな言葉遊びも面白いでしょうが、そもそも勅撰和歌集でやりますかね?

はい、日本からすれば地球の裏側のようなところに住んでいますので。
3:50amは、現地時間では午後1時50分で、お昼休みが終わって、仕事を
しようかなって頃です。

一つの文章に二つの意味を持たせたのは、シュールレアリスムの詩の技法ですね。フランス語では、一つのコトバがいくつかの意味をもっている
場合が多いためにこのような詩がつくれるそうですが、万葉集の歌は、定型詩で、しかも2カ国語ですよね。まあ、無理なんじゃあないの、って思っています。

ちょっと、ささいなことですが、万葉集って、勅撰でしたっけ?

あ、それから、私も北斎が好きで、千絵の海の「五島の鯨突き」をもって
ます(もちろん、本物)。ところで、北斎スパイ説ちゅうもんもあるようですが、どう思われます?
私は、北斎を研究したことはありませんが、ウソだろうー、と思ってるんですが。




#1370 
徹夜城(明日は早朝出勤なのでとっとと寝る管理人) 2001/02/01 00:17
大河ドラマ

>スズメ♂さん
大河ドラマ「北条時宗」のことですか。毎週楽しみに観ておりますよ。
私も常連化してるリンク先の「大河ドラマの歴史」の掲示板などで書き込んだりしてます。
次回からは時頼と時宗親子が諸国隠密旅行に出ちゃうようです。まぁあんまり史実どおりやると鎌倉から一歩も出ませんからね。こういうフィクションも必要でしょう。
だいたい時頼と言えば「鉢の木」。「水戸黄門」のルーツともいえる方ですからね。

大河ドラマの歴史上でも外国視点がかなりの比率をしめているところも見どころですね。
ただ、一般の歴史ファンにはややとっつきにくいところもあるのは確かでしょう。あまり知られていない時代ですし、人気もさほどあるわけではないですから視聴率的には苦戦するのは無理もないところ。ただ、視聴率ばかり気にしてると戦国モノばかりになってしまうのでNHKには頑張ってもらうしかないですね。

>ななさん
そうですね、専門家とかアカデミズムの方で壁を作っちゃってるところもあるのは事実。閉鎖性があることも否定はしません。研究発表のイベントぐらいもう少し門を開いてもいいような気はしますね。もちろん事情によってはあまり開放できないものも出てくるでしょうけど。
研究書とかのことですけど、本で出す場合、「商売」というか採算性の部分もあるんですよね。専門研究家でも「売れるネタ」が書ける人は出版社の方も頼んでくるので怒濤のように本が出ますが、歴史研究者の大半は実に地味で地道な作業をしているもんです。何十年も研究してその論文をまとめた本がようやく退職まぎわに出るという人も少なくないわけですし。

>書き込み時間。
ななさん、五番街さんは時差がありますから別に不思議ではないですよ。ただそれ以外にも驚くような時間に書き込みされてる方も結構いますよね。



#1369 
なな 2001/01/31 23:12
ちぃとびっくり

>スズメ♂さん
名前もタイトルもなくて「>ななさん」とあったので、一瞬横レスか嵐かと思いましたよ。
森首相…(^^;)。同感です。「国難に殉じる」とか、好んで使いそうですよね〜。
いつもながら日本マスコミのセンチメンタル・ジャーナリズムは見ていて気持ち悪いです。
あれで故人の恋人が日本人だったなら、マスコミはもっと「悲恋」を煽り立てたでしょうね。
ところで「逆説の〜」の批判コーナーはこれからも増えていくのですか? 楽しみにしてます。

>五番街さん
ところでいつおやすみになってるのですか?>3:50amの投稿
一つの文章に二つの意味。サザンオールスターズの歌詞みたいですね。(^^;)
遊びでなら、こんな言葉遊びも面白いでしょうが、そもそも勅撰和歌集でやりますかね?

>徹夜城さん
在野の素人として、「論文」には苦い記憶がありますよ〜。
葛飾北斎に取り組んでいた当時。「北斎フェスティバル」が初めて日本で開催されました。
喜び勇んで長野県小布施町の町役場に問い合わせたんです。最新の研究成果が発表される会議
は、前もって入場整理券を配られる北斎研究者以外は入場できないと断られました。
傍聴もダメというのです。一般の見物客は美術館見学とイベントしか参加できないのです。
図書館で見られる北斎研究書は、たいがいが私が生まれる以前に刊行された古い本です。
しかも美術書から入門書まで、研究の第一人者と思しき先生が一人で手がけたものばかり。
私が北斎と関わった数年間だけでも、新たに数点の絵が発見されました。当然美術界も動いて
いるはずなのです。なのに一般人は未だに定説化された古い研究書を見続けています。
あら、いろいろ思い出したらムカついてきちゃったわ(笑。







#1368 
スズメ♂ 2001/01/31 12:43
すみません

すみません。#1367は私が書きました。名前を入れ忘れました。



#1367 
2001/01/31 12:42


>ななさん

 夕べのニュース23で、筑紫キャスターが、「報道は偏っていない。そう受け取る
方に偏見がある」と多事争論してました。でも違うと思う。なぜ「遺骨の帰国」まで
放送するの?
 マスコミは、特に他意はないのかもしれない。若いし、外国人だし、話題性が高い
から..かもしれない。でも、その報道が(特に政治家によって)どう受け止められ、
「活用」されるかを考えているのだろうか、と。
 首相あたりは今回の事件を喜んでいるんじゃないか。「こういうすばらしい青年を
日本でも育てよう。道徳だ!滅私奉公だ!教育勅語だ!」というキャンペーンに使う
んじゃないかと、我が家では本気で心配してます。

 英雄(英霊?)にしちゃだめですよ、やっぱり。

 ところで、確か一昨日あたり、高校生がホームに落ちた高校生を見事に助けた、
という出来事があったはず。やはり死なないと大きなニュースにならないみたい
ですね。首相は会いにいかないの?

>他人に無関心になるのと平行して、
>私たちは人と違うことができるようになり、「結婚は?」「子どもはまだ?」等の因習的な
>いらぬお節介を受けなくなりつつあることも頭に留めておいていいと思うのですよ…。

 同感です。
 ねがわくば、「無関心」と「余計なお世話」の間の、程よく心地よい人間関係を築いて
いきたいものです。

 歴史から離れすぎました、ゴメンナサイ。

 ところで徹夜城さん、大河ドラマはいかがでしょう?



#1366 
五番街 2001/01/31 03:50
RE:古代朝鮮語で万葉集は読めない

なぜかしら、ちょっと話題に遅れる五番街です。

万葉集の和歌は、57577をベースとした定型詩ですよね(旋頭歌とか長歌とかあれこれありますが)。この句の制限に中で、他の言語でも通用する意味を含ませるっていうのは、鳥のように空を飛ぶ機能を備えつけて、なおかつ外観は人間と全く代わらず、人間としても生活しているというようなもんで、まぁ不可能だなあ、っていうのが私の感想です。

といっても、人麻呂の「東の野に陽炎の立つ見えて返り見すれば月傾きぬ」という解釈は、面白かったです。通常では、雄大な風景を呼んだ人麻呂の名歌、と言われていますが、こんな凡庸な歌はない、なんで名歌なんだっ、と思ってましたが、この「陽炎」をたしか仮もがりの幽霊・亡霊ととらえるものでした。私の友人によりますと、なんとかという女性作家も似たような解釈を施しているということで、古代朝鮮語というよりは日本語でも同様な解釈も可能なようで、目が覚める思いをしました。





#1365 
徹夜城(漢文読み過ぎで目が疲れている管理人) 2001/01/31 00:23
また雑感

漢文で目が疲れる上に合間に例の「海を奪る」も読むもんだから余計に疲れますね(笑)。

「海を奪る」を4分の1ぐらい読み終えましたが、物語の方も素直になかなか面白いと感じてます。読者を飽きさせない工夫をかなり凝らしてますね。それにしてもどの文献でこういう展開を考えたのかだいたい見当がつくので、僕などはその意味でも楽しめます。
歴史小説読んでると概説書とか出版された専門書には目を通しているけど、学術論文まで読んでいるケースは少ないですね。まぁ書き手が論文の探し方を知らないと言うこともあるのでしょうが。担当編集者が集めて来ちゃうことも多いようですしね。この「海の奪る」の作者はちゃんと論文まで手を付けてます。ただ昔の論文ばかりなのが残念なところかな。

 前にもちょっと書いたことですが先日までやっていた「逆説の日本史」での倭寇シリーズで、井沢さんが読んだ本って田中健夫「倭寇・海の歴史」石原道博「倭寇」宇田川武久「鉄炮伝来」それと陳舜臣さんの本ぐらいだったような気がします。要するに「倭寇」と名の付く本で入手が容易なのはこのぐらいしかないのでそれしか目を通していないってことなんですね。ちょっと古すぎるんですよね、これらの倭寇本。
せめて村井章介さんの「中世倭人伝」ぐらいは読んでおいてほしかった。最新の「倭寇」観はあれを外しては出来ないんですけど、やっぱり「倭寇」とタイトルにないもんで気が付かなかったかな。ましてや論文なんかには目も通してないでしょうねぇ。
こういうこと考えていると、学界の最新の研究成果なんかをもう少しダイレクトに一般にも伝えられるような仕組みが出来ないもんかと思うことがあります。


そういえばやや不謹慎ながら野次馬根性が働いたことを。
新大久保駅の事故で犠牲となった韓国人留学生・李秀賢さんの遺骨が帰国した様子をTVでみたところ、僧侶が先導しており、近所の寺に預けられていましたね。韓国での葬儀・供養ってあんなに仏式だったかな?とちょっと感じまして。「仏教信者」の家だったのかな?この辺分かる方は教えて下さい。



#1364 
なな 2001/01/31 00:15
沈鬱ですぅ〜(-_-)

この掲示板でJRの人身事故の話題を目にするとは。
犠牲になられた韓国人留学生は、日本語学校の学生であること・名字・年齢が私の彼と同じ
なんですね。それで余計にこのニュースを聞いてショックを受けてしまいました。

私が気になるのは、亡くなった二人のうち韓国人留学生の方にマスコミの報道が傾いていたこと
なんです。先に述べた日韓カップルのホームページでも、書き込むのはほとんどが韓国人男性を
恋人に持つ日本人女性で、もともと韓国への思い入れが強い人が集まってるから当然なんだけ
ど、韓国人留学生の行動ばかりに着目して、「日本人は冷たい」という意見が相次ぎました。
私は米豪に滞在して欧米人とアジア人を比較した経験がないし、韓国に旅行したことすらない
ので、彼女たちの体験を踏まえた「日本人論」には意見しづらいのですが、それでもあの事故
では亡くなられたもう一人は日本人だし、大声で電車に知らせようとした人もいたようだし、
けしてその場に居合わせた日本人が「見て見ぬふりをした」わけじゃなことを忘れてませんか?
と言いたかったです。日本マスコミの自己批判(自虐)的な報道の仕方についても同様です。
スズメ♂さんの「大げさでは?」のご意見を見て、ここ数日の胸のつかえがおりるようです。
私もそれを思ったのですが、日韓サイトではとかく韓国に関することへの批判には気を使いま
す。韓国への対応にデリケートになってしまうのは日本マスコミも政府も同じなんでしょうね。
もしあれが韓国人や中国人や欧米先進国以外の外国人留学生だったら、あれだけの政治家が
靖国神社の参拝みたく参列することはなかったと想像します。

「日本人は冷たい」論は私の彼もたまに口にすることですが、その彼がバス停で見かけた個性的
ファッションの少女をあからさまに指差し、「韓国ではあんな変わった服を着てたら通行人に
取り囲まれてからかわれる」なんてことを言ってました。他人に無関心になるのと平行して、
私たちは人と違うことができるようになり、「結婚は?」「子どもはまだ?」等の因習的な
いらぬお節介を受けなくなりつつあることも頭に留めておいていいと思うのですよ…。



#1363 
スズメ♂ 2001/01/30 12:52


徹夜城さん、おひさしぶりです。

新大久保駅の事故については同感です。報道のされ方も大仰過ぎてイヤです。
犠牲になったお二人が、かえって貶められているように感じてなりません。

韓国人の方にばかり大物政治家が集まっているのも意図がミエミエで..。

震災の慰霊式に森首相が来ないことにも、関西軽視を感じます。いえ、
別にきてほしくはないですが(^^;



#1362 
ほしむら☆てるき(62000Hitです) 2001/01/30 03:25
苗字の由来について

私の本名の苗字は「福田」と言って、
多数派ではない物の比較的ありふれた苗字です。因みに父の出身地は熊本の天草列島です。
母の苗字が珍しく(とは言っても博物館域ではないが)、
「因幡」と言います。
「因幡」性の由来をご存じの人はいらっしゃるでしょうか?



#1361 
徹夜城(アップして一息入れた管理人) 2001/01/30 01:14
雑感

先ほど更新した「史点」、今日仕事から帰ってきて一気に仕上げたんですが、いつになく疲れました。ネタで重いものが多くって。そういえばいつになく西洋史偏重でしたね。そのせいもあるかもと東洋史専攻は思うのでした。

>朝鮮語とか
井沢さんの説については長谷川さんの言っているとおりですね。日本文化にやたらに朝鮮渡来文化の影響を強調したがる韓国の方々にも辟易するところがあるんですが、井沢さんも言ってることの節々に妙に中国・韓国批判を強調する嫌いがあって読んでいて疲れるんですよね。しかもそれを言うために脱線したり中途半端な知識をふりまわすところがあるのも困りものです。

大野晋さんのことですが、安本美典さんが徹底的に叩いているのを何かで読んだな。しかしあれだけ言われててもご本人は全く動じるところがないように感じられます。「日本語練習帳」とかが売れちゃったこともあって信奉者は多いらしいですけど…井上ひさし氏も「大野さんが言ってるから」という程度の理由でタミル語説を信じるとか言ってたような。

>おやかたさん
あの韓国人留学生の方の葬儀には加藤紘一、河野洋平、田中真紀子などなど、政治家もかなり行ったようですね。
新大久保駅の事故は日韓共にかなり話題になっているわけですが、へそ曲がりな僕は報道される世間の声の一部にちょいと気になるものを感じました。なんだか「亡くなった」ことそのものを「他人のために命をなげうった」とか言って賛美してる人がいませんか?日韓双方にあるような気がします。もし幸いにして無事に三人とも助かっていたら下手するとニュースにすらならなかったかもしれません。
あのお二人の行為は勇気ある行動ですし、行為を讃えることにやぶさかではありませんが、何もあのお二人は初めから死ぬつもりでやったわけじゃないでしょうに。結果として残念ながら亡くなったのであってそこをはき違えてはいけないと思うんですが。
ともあれ、実に惜しい人達を亡くしたものだとは切に思います。



#1360 
なな 2001/01/30 00:33
混沌もまた愉し

>長谷川@望夢楼さん
さっそくの解説をありがとうございました。「記紀万葉の〜」のまえがきに、
「日本の古代文化、その風土の中に占めている朝鮮的要素を除去してしまえば、すこぶる貧弱な
 ものしかあとに残らない、といったら言いすぎだろうか」 …とあったんです。
著者が韓国人ということもあり、直感的に「真面目に書かれたトンデモ本か?」と思いました。

韓国語を習っていてよく思うのは、なぜに日韓両国でこうも固有語が違うのか?、漢語では
共通点が多いのに?、ということです。もっと言うと、中国に隣接してきた朝鮮族がかくも
固有語を保持してきたことに驚き、さらには古代日本語が大陸からの渡来人によって凌駕されて
しまわずに今日まで受け継がれていることに驚くのです。
「日本列島から徐々に北へ駆逐されたアイヌとアイヌ語は文化的に貧弱な存在だったのか」
との反論が来そうでうまく言えないのですが、渡来人以前の日本文化が本当に「すこぶる貧弱」
なものだったら、おそらくは大陸からの渡来系であろう天皇家の征服や、その後の多数の渡来人
によって日本語も(アイヌ語と同じく)葬り去られていたと思うのね。これだけ漢語が定着して
いるのだから、文法が同じ朝鮮固有語を日本固有語に置き換えてしまうのは簡単じゃないかな?
そうはできなかった理由。それは南方系あり、アイヌ(蝦夷)あり、渡来人以前からの日本社会
と日本文化が多層的な「豊かさ」…大陸の文明とは異質だが…を持っていたからじゃないの?

うーむ、どうもうまく言えないなぁ…。
名字の話題の続きですが、私を含めた何人かのお答えを見てると、江戸時代に封印されていた
「中世以前の記憶」が明治時代になって日本全国のあちこちで復活したように感じ取れます。
それも中国や韓国のようなちゃんとした家系図が残っていての例は少なくて、けっこうあいまい
で漠然としている(笑。三代さかのぼると出自が分からなくなる。韓国では考えられないこと。
上代と変わらず、このいい意味での「帰属のいい加減さ」が、当時の渡来人には住みやすく、
あるいは本来の日本社会のありようだったのかもしれませんね。



#1359 
おやかた 2001/01/29 20:57
首相の行動

阪神大震災の慰霊式に出席しなかったのって
やはり「遠いから」だったんでしょうか。
新大久保駅で亡くなった方の葬儀に参列したという記事を
見て思いました。
同じ事故が関西で起こったらおそらく行かないだろうから。



#1358 
長谷川@望夢楼 2001/01/29 11:51
古代朝鮮語で万葉集は読めない

 井沢氏が言っていることは、それ自体としては間違いではありません。少なくとも記紀や『万葉集』の時代には、日本語と朝鮮語は完全に別の言語であったと考えられてます。実際、「読める」と言っている人たちの読解結果がみんなてんでバラバラなのがいい証拠(^^;)。
 ただし、「仮名が無かった」「ハングル開発以前の発音は知る術が無い」ってのは明らかに不適切ですね。「吏読」(りとう)という、新羅時代まで溯る、日本の万葉仮名と同様の発音表記法がきちんとありました。まあ、日本語に比べても根本的に史料が不足しており、「古代朝鮮語」の研究が遅れているのは事実のようですが。
 服部四郎・安本美典らの言語年代学的研究によれば、日本語と朝鮮語の分離は、もし同系統だとしても、遅く見積もっても6000年以上前と見られています(ただし、これには「そもそも同系統かどうかもまだわからないのだから、この研究自体が無意味」といった批判もある)。(この辺は西端幸雄『古代朝鮮語で日本の古典は読めるか』(大和書房 1991)に詳しい。安本美典『新・朝鮮語で万葉集は解読できない』(JICC出版局 1991)ってのもありますがぼくは未読。)

 ま、日本語ってのも確かに正体不明なところがあって、同系統と証明された言語は、琉球語(琉球方言)を除けば未だに一つもないんですよね。だから余計「日本語のルーツは○○語だった!」ってな話が作りやすいのかもしれませんが。
(講談社『日本の歴史』2巻の月報で大野晋が「日本語=タミル語」説を書いていたのにはちょっと唖然とした。大野氏は確かに優れた業績もある国語学者だけど、あの説、まともな支持者はほとんどいないと思うんだけどなあ。)

http://village.infoweb.ne.jp/~fwjf1899/


#1357 
アール・ケイ 2001/01/29 10:56
水呑百姓って差別語?

私の苗字(知ってる人は知っている(笑))は、関東ではそう見ることのない名前なんですが、祖父母の故郷・鹿児島ではベスト10に入っています。もう、もう、農民だなあルーツは、と丸分かりの苗字で(それとも薩摩の郷士だったのかしら)、あまり好きではありません。戦前アメリカで活躍した女優とか、今人気の美容師とか、今度某番組からデビューする片割れとか、同姓の有名人も多少はいますが、でもその方々と読みが違いまして、私の一家だけ戸籍上濁らなかったりします(たぶん、祖父が神戸に戸籍を移した時に、誰か間違えたんじゃ…)。
江戸期以前は武士も百姓(ノットイコール農民(網野説))も区別なく、みな、藤原氏や他の氏族の傘下という扱いだったので、苗字ってだいたい持ってたんではないでしょうか。それが何故百姓たちは徳川幕府によって苗字を名乗ることを禁じられたのか、歴史の授業で教わったような教わっていないような…
ずっと下の方のなな様の森首相のふきだしバナシに納得。この方の頭の中をかち割ってみてみたいものです。こういうのを「バカ正直」とは云わず、「正直バカ」とでもいうのでしょうか。
『郡上一揆』ですか、観なきゃなあ…

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#1356 
なな 2001/01/29 00:53
難しすぎ(^^;)

井沢元彦氏が「逆説の日本史」で喝破していました。
「仮名が無かった朝鮮半島では、ハングル開発以前の発音は知る術が無いはず。
 よって『万葉集が朝鮮語で読める』という説は間違いである!」
確か万葉集の素朴な歌が、朝鮮語の単語を当てはめて読むとびっくり仰天の淫らな内容になる、
とかいう韓国人女性史家(だった?)が掲げた説を一蹴したものだったと記憶してます。
図書館で「記紀万葉の朝鮮語」(金思Y ロッコウブックス)を借りました。
著者はすーばらしい経歴をお持ちの博士。こちらも井沢氏の指摘を吹っ飛ばしてしまいそうに
緻密な考証で朝鮮語と古代日本語を比較検証しています。自信に満ちた断定口調に、読み始めて
すぐ「こりゃもしやトンデモ本ではなかろーか?」と思ったのですが、私などではとてもとても
トンデモか否かを見極められません。この本は読むのに難しすぎるので、もう少し易しい本と、
アイヌ語と日本語を研究した本も合わせて読んでみようかな。にしてもルーツ探しは楽しいね。
それはともかく、皆さまは井沢氏の上のお説をどう受け止めていらっしゃいますか?

名字の由来ですか〜。私の名字は、江戸時代初期に、おそらくはご先祖様のどなたかのことで
某藩の城下にて我が国初の似顔絵付き下手人手配書の高札にのぼった、という確実な記録が
残っておるそうです。姓氏大辞典によると、中世には名字と同じ地名の土地の豪族で、某氏に
滅ぼされたとありました。それと関係するのか、戦国時代に一族こぞって現在も我が家の本籍が
ある某市に移住したと、本籍地の家々(血縁でなくてもその一帯すべての家が同じ名字!)で
語り継がれてきていたそうです。高札に載った先祖も江戸時代になってその村からほど近い某藩
の城下に転居したのでしょう。両親によると本籍地での我が家の親戚は、代々一族の中で庄屋を
つとめた家系(というか中心的な存在)だったそうです。家々が同一名字になったのは明治時代
だったかもと想像するのですが、我が家系は名乗っていたかもしれませんね。というのも、姓氏
人名辞典に、この姓を名乗る江戸時代末期のこの地方の人が数人、その業績を記されています。



#1355 
徹夜城(先祖は名主だった管理人) 2001/01/28 23:42
で、苗字ばなし

>五番街さん
お久しぶりです(^^)。
実は知ってる人は知ってるんですけど(また使ってしまったこのフレーズ)、僕も本名はすごく変わった姓でしてね。よく出身地を聞かれます。フルネームを漢字で書くと三文字のせいか韓国人とか中国人にも間違えられます(笑)。
で、僕の姓のケースですが、父に聞く限り、どうも明治時代以降に名乗った姓らしいです。それにしては妙に凝った姓なんですけどね。それ以前は「菊池」などというごくありふれた姓を名乗っていたそうです。江戸時代を通して農民ですが、宮城の奥地の村の名主(庄屋)をつとめていました。僕の本家のその地域での屋号はそのまま「なぬし」なんで確かな話でしょう。名主ならば姓を名乗っていても変ではないようです。
江戸以前はどうも豪族みたいなもん、だったらしいです。戦国期の山城のあとが本家の近くに残っていて、どうもそこの主であったようです。それにちなんであんな変な苗字を明治になってつかたのかなぁ…と思っているところです(僕を直接知る人はそれで分かるかと)。



#1354 
徹夜城(特撮映画ファンでもある管理人) 2001/01/28 23:30
映画ばなし続き(ここは歴史伝言板だったはずが…)

>中西豪さん
「プロジェクトX」の件、僕はしっかり書き忘れていたことを告白しておきます(^^;)。
そうなんすよ、実は僕もあの「ゴジラ誕生」を期待していたのにかなり失望を感じたんです。理由は中西さんがお書きのこと、そのまんまです。

あの時点で少なくとも円谷英二さんの名声は確固たるものがあったはずなんです(もちろん知る人ぞ知るのレベルでしょうが)。戦中の「ハワイ・マレー沖海戦」がありますし、ゴジラの直前にも「太平洋の鷲」があります。そうそう、番組中「太平洋の鷲」の場面として出てきた映像は「ハワイ・マレー沖海戦」からそのまま引っ張ってきた部分でしたね。他にも「確か本多猪四郎監督では?」と思う写真が円谷さんになっていたような…これは確信は無いんですけどね。
「ゴジラ」公開時の映画評で作品自体はけなしつつ、「戦中以来の円谷技術の成果だ!」と絶賛する評論があったはずですから、そうやたらに虐げられていたわけではないはずです。もちろんスタッフなどは「黒澤組」なんかに比べたら雲泥の差の扱いだったでしょうけど。あの番組、僕は高くは評価しているのですが、一方で「大逆転」「泣かせ」を強調しすぎる嫌いは感じてます。これ、前にも書きましたね。
あの辺をうまくまとめた番組としてはテレビ朝日で放映した2時間スペシャル番組がありました。再現映像も含めてあれは良くできていたと思うのですが…。今度の番組で目新しかったのは「七人の侍」のどこにゴジラ役者中島春雄さんが出ていたかが分かったということですかね(笑)。

>「エル・シド」
ええ、ツッコミどころがいっぱいある安上がりスペクタクルなんですけど、西洋チャンバラは大いに楽しめますよね。シナリオ的に面白いのはエル・シドが恋人の親を殺しておきながら結婚し、夫婦間で結構泥沼になるところでしょう。なんだか今の「北条時宗」みたいです(笑)。
腕時計…の件は気が付きませんでした(^^;)。僕が見た奴はどうもノーカットでも無かったらしく、20分近くカットがあったみたいです。

>「郡上一揆」
先日の書き込みでの書き忘れを。
実は時代劇としてもう一つ注目点があります。実は劇中登場する馬が、すべてサラブレッドではなく、小型でずんぐりむっくりの古典的日本馬なのです。木曽馬か何かか、あるいは岐阜県で繁殖でもさせているのかな?頭数はそんなに出てこないんですけど(だから可能なのか)、サラブレッドばかりが闊歩する時代劇にあって異例のことです。
その昔、黒澤明監督が「影武者」で時代考証の批判をされた際、「そんなこといったら馬だってサラブレッドじゃない」と言い返したとか聞いています。
「郡上一揆」を見ていてその辺、すごくリアルに感じましたし、時代劇の鎧武者があの上に乗ったら…と図を想像したらずいぶんカッコ悪いものになってしまいました。もちろん、その方がリアルではあるでしょうが。



#1353 
中西豪(家を売って古本を買おうとする莫迦総領) 2001/01/28 21:36
いやあ、映画ってほんとうに

いいものですね、とはいえ『シベリア超特急』には、どうも食指が動かない……。

先日、NHK総合でゴジラ誕生の裏話をやっていましたが、みょうにそれまで特撮班がしいたげられてきたことを強調する番組作りに、ちょっと違和感がありました。
確かに、そういった傾向はあったのだろうけれど、「特撮シーンが劇中占めるのはほんの数秒」といったことを再三繰り返されると、どうも鼻白んでしまう。
『ハワイ・マレー沖海戦』など、どう評価するのだろう。そういえば、番組中円谷英二の業績としてこの映画には一切触れていませんでしたな。
と、前振りして、東宝特撮戦争映画について資料性の高い本をご紹介。

『東宝戦争映画編特撮映画大全集』(株式会社セプト発行、星雲社発売。税別3800円)

しばらく前より季刊誌『宇宙船』の広告で見知っていたのですが、とうてい店頭に並びそうでなく、未見で注文する勇気もなかったものです。それが、どうしたわけか紀伊國屋書店福岡本店や福家書店キャナルシティ店に平積みになっていたもので、立ち読みしてみました。なかなかに資料価値の高いものでありました。
すでにご存知だったり、ここで話題になっていたらご無礼します。まだでしたら、捜して取り敢えず立ち読みされることをお薦めします。

>『エルシド』

ハリウッドの海外ロケ歴史スペクタクル映画の後期作品で、一般の評判はあんまりよくないものですね(苦笑)。
なによりもまず、腕時計をはめたままの手が、堂々アップで出てくる無神経さ、ヘストン・ローレンの両主役が暑苦しすぎる、等々。
しかし、私は大好きです。西洋チャンバラがたっぷり見れて。王のチャンピオンとエルシドの決闘裁判も良いし、護送される王子を奪還するところも良い。
「およしなさい、こちらは12人(13人だったか?)もいるのですぞ」
「たとえその12倍いたところで、奪い取る!」
大振りの殻竿状武器(連接棍棒)をぶんぶん振り回して、騎士を片っ端から叩き落とすシーンは、爽快です。
最後の、「エルシドの立ち往生」、あれ、ちゃんと背もたれ付の鞍に座って、ポーズを決めて縛り上げてから出陣していませんでしたっけ(笑)。

>『郡上一揆』

実際に郡上一揆に参加した農民の子孫が、全面協力しているそうですね。
制作費4億円の半分を、それらの人々の寄付でまかなったとか。



#1352 
五番街 2001/01/28 08:14
ついでに

あ、新年の挨拶をわすれていました(^^;)。今年も宜しくお願いします。

ついでに、私の本名は非常に珍しい姓で、なんでも、日本書紀の景行紀にご先祖さまが登場するそうです。さらに、古今著聞集にも、同名の国司が登場するそうです。日本書紀の当時は、現在使われている漢字ではなく別の漢字ですが、音は同じです
から、日本書紀の編者が間違えたか、その後に、現在使われている漢字に
なったのでしょう。

で、その後のことはざくっと省略しますが、私の姓の多い村が2箇所あって、谷間の小さな土地を
耕作してなんとか生き延びてきたようです(むろん、農民として)。ですから、
私のご先祖さまは、豪族であったいにしえの時代から貧困農民であった江戸時代を経ても、同じ姓を使っていた
ことになります。



#1351 
五番街 2001/01/28 08:04
苗字帯刀

農民で苗字帯刀を許されたのは、水田開発や治水工事などで功績があった者
の他に、庄屋(名主)クラスは代々許されていたように思います。

岩波新書の一冊に、たしか「苗字」というのがあって、これを読むと、一揆の
血判状や領主への嘆願状(というんですか?)の農民は、姓名が記載されているものが多いそうで、日常生活では姓名を使っており、「お上」のご用の際などの「正式な場」では
名前しか使わなかった、ようだった、と記憶しています(本箱を見てこの本をざっと捜したんですが、見つかりませんでした)。

そういえば、「木下籐吉郎」って農民でしたよね(あ、時代がちがうか)。・・・でも江戸時代になって、「姓は禁止」というのは何だかやりすぎで、「使っても良いが、お上の前では姓を名のるな。姓名を名乗るのが許されるのは、羽織袴でお上に参上できる者だけだ」と考えるのが、なんとなく、納得がゆくように思います。



#1350 
徹夜城(早く倭寇小説書きたいなぁと思った管理人) 2001/01/28 00:13
「海を奪る」

本日はまぁ関東地方は大変な大雪で…そんな中、都心まで教壇に立ちに行ったんですけどね。本物の雪国に比べれば大したものではないのでしょうが、慣れないせいもあって大変なものでございました。

さて、仕事の帰り道に本屋さんの時代小説コーナーを覗いてみたところ、こんな本が。

二宮隆雄「海を奪(と)る」(集英社・2200円)
帯の宣伝惹句「小賢しく腐りきった官僚社会に挑む男たち・奴隷から倭寇の頭領に、海の男の激動の半生…」

カバー絵は有名な「倭寇図巻」。手にとって裏返すと帯の後ろに登場人物の説明が。
いるじゃありませんか、王直さん(^^)。

「王直…リャンポーの顔役。自由な貿易を目指し腐り切った明王朝の官僚社会に挑む」

…だそうです。この時点で購入は決定しました。
買う前にチェックだけはしました。たいていの歴史本・倭寇小説が間違っている点などをササッと。王直が帰国してすぐに殺されたわけではないことをしっかりと記述してました。さすが、専門研究論文を参考文献にいくつもあげているだけのことはあります。ただ、蒋洲が恥じて自殺したことで王直の処刑が長引いたような記述があり(まだちゃんと読んだ訳ではないで不正確かも)、これは「?」と思う創作でした。
主人公は全くの創作の日本人のようですが、チラチラとめくった限り、かなり勉強してらっしゃいますね。この作者。一般向けの本だけでなくちゃんといろんな文献に当たっていることがよく分かり好感を持ちました。話が面白いかどうかは読んでからですが、まぁ僕などはツッコミもいれつつ楽しめるでしょう(^^;)。

腐りきった官僚社会の何とか、ってのは現代社会と照らし合わせた「客引き」って気もしなくはないですが…。まぁそこが小説でできる面白さですしね。
それにしてもウカウカしてるとドンドン書かれちゃう恐れもあるな。さっさと僕も何か形にしたいもんです。



#1349 
徹夜城(トンデモ本名鑑2001を結局買っちゃった管理人) 2001/01/26 15:51
さあ、見に行くのだ!

アサヒ・コムに面白い記事が載っております。当然シャレで載せたんだと思いますけど、マジメな体裁の記事なので面白い。

「アメフトの遺跡」発見? ねつ造の疑いも」
http://www.asahi.com/0126/news/international26003.html




#1348 
柱国 2001/01/26 12:58
苗字帯刀

「農民」で苗字帯刀を許された人で
有名人を挙げれば、伊能忠敬がそうです。
彼は全国地図で有名ですが、いま現在よく
知られている業績の多くは隠居後にあげた
ものです。伊能忠敬は元々佐原で名主を
つとめていました。
日本近世史を専攻している友人に以前聞いた
ところでは、苗字を持っていた「農民」は
結構いたそうです。




#1347 
ほしむら☆てるき 2001/01/26 03:08
士農工商

皆さんにお伺いいたしますが、
農民の方で、苗字帯刀を許された方はおりますか?
農民の歴史についてご存じの方、出来たらお答えお願いいたします。



#1346 
Q世代(まだゴジラXメガギラスしか観ていない中年) 2001/01/26 01:26
観たいなぁ郡上一揆

明けましておめでとうございます<すっかり出遅れ

よかったですか「郡上一揆」。あれは私も観たいと思っているんです。
「成功した一揆」というコンセプトが良いですよね。
「ただの時代劇」と言ってる人もいますが、昨今のこの国の有様を見れば、
一揆映画はただの時代劇に留まらないと思うんですが。
民衆革命のなかった我が国ですが、「成功した一揆」があったという事実
には勇気づけられるモノがあったりしませんでしょうか?ないかな(^^;)。




#1345 
徹夜城(農民一揆に燃えてきた管理人) 2001/01/26 00:53
「郡上一揆」観てきました。

昨年から見る機会をずっとうかがっていた「郡上一揆」ですが、ようやく観てきました。それもまた銀座などという、およそ農民一揆と似合わないところで(笑)。歌舞伎座がすぐそばに見えます。まぁ映画館自体は雰囲気は「一揆」に似合っていたかも(なんのこっちゃ)。知ってる人は知ってるとは思うんですが、銀座のシネパトスです。マイク水野の「シベ超2」もやってました(^^;)。

歴史物としても良くできた作品だと思います。農民一揆、だけでなく農民そのものを主人公とした時代劇映画って思えばほぼ皆無ではないでしょうか。未見のものばかりですが、山本薩夫の「天保水滸伝」とか大島渚の「天草四郎時貞」ってのがあったのは知ってるんですけどねぇ…。
ナカナカにテンポも良いし、スリリングな展開で、見た目ほど地味な作品ではありません。良い意味での「泥臭さ」があるのもポイントが高い。
緒形直人、林隆三、山本圭、永島敏行、加藤剛などなどなど、一揆指導者達の面々も濃い方ばかりで。それでいてなかなかに戦略的というか現実的というか、「成功」した一揆だけあってこのあたりの絵がき方はリアルでしたね。
書きたいことは他にもイロイロあるんだけど、ネタバレばかりなのであとはやめておきます。そのうち映画伝言板か映画評にでも書きましょうかね。

あ、そうそう。映画のヤマ場、農民達が老中に「駕籠訴」するシーンは、我が家からほど近い(といっても車で30分以上)伊奈町の「ワープステーション江戸」で撮影されていました。大河ドラマ「葵・徳川三代」を観ていた方はお気づきになるはず。初期江戸城の城門に使われていたセットがそのまま使われています。

>ななさん
森首相のその発言ですが、ついさきほど耳にしました。
感想はななさんと似たようなもんですが、どうも森さんってある意味では「正直者」なのかもしれませんねぇ。「こういうのバカ正直って言うんだよ」って、ちょっと違うかな(^^;)。とにかく頭で思っていても言わなければ良いことを口に出してしまうというところがかなり見受けられますな。これからダボス会議=「賢人会議」に出席してくるそうです。元首クラスは母国語スピーチで良いんだそうで(笑)。
それにしても日韓カップルのHP…うーん、世の中たいがいのことには何かサイトが出来ているようですね。アシモフと倭寇で作ってるのもいるぐらいだし(笑)。



#1344 
なな(歴史ネタではないですね。書いてから気がついたわ) 2001/01/26 00:08
笑激の旧正月

日韓カップルのホームページってあるんです。
他愛ない痴話喧嘩の相談から、深刻な民族間の溝や世代間の溝、日韓歴史の議論まで、様々な
ことが話題にのぼります。韓国人男性の意識は1974年生まれを境に変化、つまり旧来の儒教的
観念に縛られず、日本や欧米の考え方に近くなってるらしいのね。私の彼が74年生まれなの。
で、彼は日韓ともに最近の若い女性が料理下手なことを知ってて、別段不服もない様子。
旧正月に韓国料理の本を見よう見まねで韓国雑煮を作りました。
@彼を驚かせようと思い、韓国スーパーで韓国餅を頼まず、上新粉で韓国餅をまねて作った。
A韓国雑煮を食べたことがないので、レシピを見ても出来上がりの味を想像できなかった。
B牛すね肉でダシをとるのに、日本のスーパーには切りそろえた肉しか売っておらず、
 しかたないので特価のロース肉で代用しようと思った。
理由はあれど、出来上がったのは「カルビすいとん」…(^^;)! かろうじて食えるって感じ。
料理は得意でも好きでもないんですが、それでもこんな見事な失敗ぶりは久々だなあ。
時間かかっちゃった上のことだし、ひたすら落ち込んで陳謝する私に、
「今度僕が作ってお手本を見せてあげるから。そうしたら次は失敗しないで作れるよ」
私も「料理は女がするもの」とは思ってませんが、こう慰められると余計恥ずかしかったです。



#1343 
なな 2001/01/25 22:47
故小渕前首相までの出来事?

「うる星やつら」だったかなあ…。
マンガの吹き出しは、実線が実際のセリフ、点線は頭の中で考えてることを表すでしょ?
これが突如逆になって、思ってることを口に出してしまい、言うべきことを思う、吹き出しを
利用したドタバタギャグがありました。森首相の言動を見てるとこのマンガを思い出します。
官房機密費流用疑惑について、森首相は自分はこの騒動に巻き込まれたというスタンスを表明
したもようですね。「小渕首相の時までに起こったことだろ」と心の中で迷惑がるのは勝手
だけど、それを素直に口にしてしまうところ、「一官僚の問題じゃない。外務省も、今私が
住んでいる首相公邸も徹底的に調べてほしい」と言えないところが、この人の度量の狭さを
表しているように感じます。徹底的に調べられたら、首相も困ることがあるのかな?
サービス精神は旺盛のようで、そのサービスがけっこう滑っちゃってるわりに、阪神大震災の
追悼式を人任せにするなど、首相としてのアピールポイントを心得てないのねえーって思い
ます。ある意味不器用で世渡り下手そうなこの人がどうやって長い議員生活をここまでのし上
がって来られたのでしょうか? 一国の首相でなければわりと嫌いじゃないんですよね、私は。



#1342 
松永 2001/01/24 14:28
ワレンベリとコンゴ

 ええっとまずワレンベリについてですが、生存説の出所は、私の知る限りロシアです。ソ連の警察関係者から、1989年まで勤務していた刑務所にそれっぽいスウェーデン人が収監されている、という証言があったことが発端です。それから、ワレンベリにとってアメリカの後ろ盾など無いも同然であり、ドイツの政策に抵抗して活動を黙認したホルツィ摂政らハンガリー政府の態度こそ、彼にとっては心強かったでしょうか。ホルツィ摂政も、息子を人質に取られて(ムッソリーニ救出で有名な、オットー・スコロツェニー中佐のコマンド部第に誘拐された)パニくったりしなければ、ヒーローになりえたかもしれないのですがねぇ。
 それから、コンゴについてですが・・・・・。諸悪の元凶は一にも二にもモブツですね。コンゴ動乱が終結した後、モブツの軍事独裁と、共に戦ったカタンガ族の処遇に危惧を抱いたシュラムとボブ・ディナール(何年か前、コモロでクーデター未遂を起こした)の白人傭兵の頭目二人が、カタンガ共和国元首相チョンベを担ぎ出してモブツ打倒の反乱を起こしています。彼らは、少なくともモブツよりは真剣に、コンゴの未来について考えていました。大国を中心とする「国際社会」がモブツを支持した上に、ディナールの負傷というアクシデント、チョンベがギャングに誘拐されるという大アクシデントで反乱は失敗したわけですが、モブツと比較するまでも無くチョンベ氏は有能で立派な人物でありますから、コンゴの現状を考えると残念でなりません。



#1341 
徹夜城(他の掲示板のクセが出ちゃった管理人) 2001/01/24 10:45
旧正月

下の書き込みを眺めていると、ほしむらさんが「第三発言者」、+αさんが「第二発言者」と肩書きに書いている。「はて?」と思ったら僕自身が「第一発言者」って書いてたんですね(^^;)。これ、別段深い意味はなくて単なる僕の「うっかり」なのです。
知ってる方は知ってるでしょうが(当たり前だ)、この「第一発言者」というニックネームは僕が経営している「アシモフの銀河百科事典縮刷版」の伝言板で使っているものです。アシモフの「銀河帝国興亡史」(ファウンデーション)シリーズをお読みになった方には由来はすぐおわかりのはず。ついついそのニックネームをここで使ってしまったわけで(笑)。

>コンゴとザイール
+αさん、長谷川さん、フォローどうも。僕も調べりゃ良かったんでしょうけど手抜きしてました(^^;)。
なんとなくビルマとミャンマーみたいな話ですな。最近ではインドでも町の名前を植民地時代の呼び方から古いものに変える動きが目立つようです。カルカッタもコルカタになるとか…

>旧正月。
確か本日をもって旧正月。中国、韓国、東南アジア諸国などはそれで大騒ぎです。昨日も深夜の衛星放送でやってるアジアニュースを見てましたら、その話題ばっかりで。
ベトナムの旧正月「テト」の盛り上がりも凄いものがありました。イラク在住のベトナム人達にテト用の桃の花とかちまき(あるんですねぇ)をわざわざ郵送している話をニュースでやってました。
シンガポールにも東南アジアじゅうから華人やら観光客が押し寄せるようです。華人と言えばインドネシアでもこれまでスハルト体勢下で押さえつけられていた華人の旧正月行事が復活するとかいう話も聞きますね。

僕の父(宮城県出身)の話によると、父の少年時代田舎ではまだまだ旧正月がメインであり、ぼちぼち「今年は新正月でやるか」などといった声が聞かれたそうです。



#1340 
ほしむら☆てるき(結構そそっかしい、歴史に関心を持つ人) 2001/01/23 23:13
補足

ナチスの哲学の元となったフランス
      ↓
ナチスの哲学の元となった思想を生み出した人の出身地、フランス



#1339 
あやちゃん 2001/01/23 22:26
ありがとうがざいました。

ご意見くださった皆様本当にありがとうございました。勉強になりました。もっともっと
勉強するべきだということが身にしみてわかりました。本当なら一人ずつお返事しなければ
いけないのでしょうがこの場にてお礼させてください。
本当にありがとうでした。



#1338 
ほしむら☆てるき(第三発言者) 2001/01/23 14:24
ユダヤ教徒問題

あやちゃんさん、前二者の発言どおり、
キリスト教国のユダヤ教徒差別はドイツだけではなく、
むしろ、そのナチスの哲学の元となったフランスや、
ここの掲示板の書き込みでもあったイギリスなどにも差別はありました。
とくに、レコンキスタ以降のスペインはユダヤ教徒への差別が著しかったようです。
ちなみに、ドイツでのユダヤ教徒への差別は、
ヴァイマール時代の経済混乱の原因を、
ユダヤ教徒に押しつけて国を乗っ取ったナチス党の策略による物です。



#1337 
長谷川@望夢楼 2001/01/23 05:11
コンゴ/ザイール

コンゴ:
宮本正興+松田素二[編]『新書アフリカ史』(講談社現代新書 1997),p.64:
「ザイールとは、「すべての川を呑み込む川」を意味した古代コンゴ語の「ンザンディ」もしくは「ンゼレ」を、ポルトガル人が誤ってザイレと発音したことから来るといわれる。」
 で、コンゴは+αさんの書かれたとおり、ザイール川の河口付近に栄えたコンゴ王国からですね。ということは川名は「ザイール」、地名は「コンゴ」の方が妥当なのかな。すぐ隣にコンゴ共和国がある(だから厳密には「コンゴ民主共和国」と書かないといけない)のが余計ややこしい。
 なお、コンゴ民主共和国が一時期ザイールを名乗ってたのは、モブツ政権が「植民地色の一掃や民族的独自色を打ち出すため」だったようです。(参照:http://www.yomiuri.co.jp/minijiten/15970520.htm)

旧石器捏造事件:
 議論のついでに、藤村氏とは無関係ですが「聖嶽(ヒジリダキ)人骨も怪しい!」という話が出てきたようですね。まあ、この辺は「捏造」というより「誤認」という問題だと思いますが、この問題、「教科書が書いてあることが常に正しいとは限らない」といういい見本になっているような。

http://village.infoweb.ne.jp/~fwjf1899/


#1336 
+α(第二発言者) 2001/01/23 03:37
ユダヤ問題 他

 史劇的伝言板の皆様、お久しぶりです、+αです。遅まきながら本年もよろしくお願いいたします。

 >松永さん
 はじめまして

 ラウル・ワレンベリというのは、普通、ラウル・ワレンバーグと呼ばれている方ですよね。ワレンベリというのが本来の読み方なんでしょうか。
 この方、何度も生きているという噂が流れているのですが、今回の情報の出元はどこなんでしょうか?ロシアだったら、結構インパクトが有るんですが。
 日経には、該当の記事は載っていなかったので、教えていただければ幸いです。

 それと、何の縁もありませんが、シンドラーについて、些か弁護をさせていただきます。
 動機が「胡散臭い」というのはその通りですが、自分の事業に有用な人だけ救った訳ではありません。事業に関係のない女子供も随分救っています。誤って、アウシュビッツに送られた女子供を救うため、アウシュビッツに乗り込んだりもしています。
 シンドラーが救ったユダヤ人の数は1200人程度ですが、シンドラーは身銭を切って救っていますからこの辺が限界でしょう。
 なんにせよ、中立国の外交官という肩書きと、アメリカの援助のあったラウル・ワレンベリと、何の後ろ盾もなく、自分の才覚だけがたよりのシンドラーとでは環境に違いがありすぎて単純な比較はあまり意味がないでしょう。
 

 >あやちゃんさん(でよろしいですか)

 歴史的にみれば、ユダヤ人が迫害されたのは、基本的に異教徒であり、しかも、ユダヤ教の戒律に則った生活習慣が、キリスト教徒と異なっていたためでしょう。
 このため、ユダヤ人に対する差別は、程度の差はありますが、キリスト教圏では普遍的に見られます。

 ナチスドイツにおいて、あれほど極端な差別政策がとられたのは、ドイツにおけるユダヤ人が圧倒的な少数派であったことも大きいと思います。
 当時のドイツの人口8000万のうち、ユダヤ人は60万にも達しませんでした。ユダヤ人が、圧倒的な少数派であったからこそ、ナチスはああまで極端な差別政策を採り得たのでしょう。
 これが、隣のポーランドのように、ユダヤ人が300万を越えるような大勢力であれば、ナチスがああいう極端な差別政策を採り得なかったのではないかと思います。


>徹夜城さん
 コンゴというのは、14〜17世紀にかけてこの辺りに存在したコンゴ王国にちなんだ名前らしいです。ザイールはザイール川に由来しているようです。
 ちなみに、ザイール川の別名はコンゴ川だそうです。(つまり、ザイール川と書いてもコンゴ川と書いてもどっちも正しい)
 以上、百科事典に基づく情報なので、これ以上はわかりません。突っ込まないように。

http://homepage1.nifty.com/SENSHI/


#1335 
徹夜城(第一発言者) 2001/01/23 00:31
ユダヤ人問題(お答え)

>あやちゃんさん。
えーと、シンプルなんだけど答えるのにはいささか苦労させられるご質問ですね。どなたかもっと詳しく説明できる方もいるとは思いますけど、いちおう僕が思っているところで。教科書的とも思いますが…

そもそも伝統的にヨーロッパ、キリスト教徒世界ではユダヤ人に対する差別があったということは考慮する必要があるでしょう。基本的に人間は異質なものを嫌うということもあったでしょうし、ユダヤ人に商業や金融関係者が多かったのも憎しみを買う一因になっていたという話も聞きます。
ドイツにおけるユダヤ人迫害というのはナチス・ドイツのことを前提にされているのだと思いますが、これはそうした土壌があった上に、ナチスが唱えた「アーリア民族」の優等論とが絡み合い、ユダヤ人を「劣等民族」として攻撃のターゲットにしたものだととらえてます(「敵」をつくることで結束を図るという面もあるでしょうしね)。またここでもユダヤ人たちの経済力に目をつけたという意見もあるような覚えが(これは僕も明確なことは言えません)。
ユダヤ人差別というか迫害は今なおドイツだけでなくヨーロッパの民族主義・国家主義においては必ずチラつく現象です。最近では東欧なんかが混乱する中でやっぱり出て来てるんですよね。

>歴史映像。
話は一気に飛びますが、本日の「史点」更新のついでにスペイン史映画に「エル・シド」を追加しておきました。ようやく見る機会がありまして。
結構面白かったですね。時代がわりと古い話なので(11世紀)、けっこう本格的な「騎士道映画」になっております。もっともエル・シドは史実でもそうだったらしいですが映画でもイスラム諸侯とも仲が良いんですよね。
ただラストのバレンシアの大攻防戦はやりすぎだよなぁ(笑)。エル・シドが死んだまま馬に乗って敵陣に突撃して敵を蹴散らしちゃうんですよ!弁慶の立ち往生同様、「死後硬直」ってやつかな、などと(笑)。
連想すると「人形劇・三国志」の諸葛孔明も自らの屍をそのまま敵の前に押し出して「生ける仲達を走ら」せてましたっけ。もちろん原作では本人ソックリの木像を押し出すんですが、なにせ「人形劇」なのでこの辺の表現が出来ず「苦肉の策」だったように思います(笑)。



#1334 
あやちゃん 2001/01/21 23:33
教えて下さい

ユダヤ人はどうしてドイツ人から迫害を受けなければならなかったのでしょうか?詳しくおしえていただけませんか?お願いします。(イギリス人からも迫害されてましたか?)どうしてユダヤ人だけだったのですか?迫害されたのが・・・勉強不足ですいませんがおしえてください。



#1333 
徹夜城(夜になって来年大河のキャスティングを耳にした管理人) 2001/01/18 23:41
「利家とまつ」は…

来年のNHK大河ドラマ「利家とまつ」の主役が発表されたと仕事から帰って聞きました。
「唐沢利家に松嶋まつ」か…どうせストーリーは良く知られたところだし、なんとなくトレンディドラマ(死語?)のノリを狙ってきたような。お二人とも好きなタレントさんではあるんですけどね。
まぁどっちにしてもマイナー好きの僕としては企画の時点で気に入らないので(笑)、再来年の企画の発表を待ちたいと思います。

>松永さん
ワレンベリのことはまるで知らないに等しいので…ただ、このところ何度か記事になってましたよね。確か一度ロシア側から大戦直後に銃殺されたとか言う曖昧な発表があって、それに対してスウェーデン側から「89年まで生きていた」という話が出て…というあたりではなかったでしょうか。「史点」ネタ探しの際に気になって一時的にメモっては置いたんですが、良く知らない話と言うこともあって「選考漏れ」となっていました。

>正月中に溜め録りしていたドラマをいくつかチビチビと鑑賞。
「四千万歩の男」橋爪功バージョン(秋に加藤剛バージョン公開とのこと)ですが、原作とちょいと離れてそれなりに面白く作ってました。ただ高島礼子は「極妻」が入ってましたね、明らかに(笑)。
竹中直人が高田屋嘉兵衛を演じる「菜の花の沖」は第二回までを一気に観ました。良くできていると率直に思います。ただ兵庫の港がちと田舎くさいかな…(^^;)。見所はやはりロシアとの絡みが始まってからなので第三回以降に期待。



#1332 
松永 2001/01/17 14:28
ラウル・ワレンベリ、1989年まで生存

 先日の読売新聞に、「スウェーデンのシンドラー」ラウル・ワレンベリが少なくとも1989年までロシアの刑務所で生存していたという記事が載っていました。何を今更という感じがしましたし、「スウェーデンのシンドラー」という呼称も気に食わないです。ソ連に連行され,公式には1947年に処刑されたとされていますが、実はその後も生きている、というのはかなり以前から指摘されていました。シンドラー氏をくさすわけではないのですが、自分の事業に有用な人だけ助けて、なんとなく動機が胡散臭い彼と、単身ドイツ制圧下のハンガリーに乗り込んで10万人のユダヤ人を救ったワレンベリを比較することは出来ないでしょう。もちろん、裕福な銀行家で中立国スウェーデンの外交官という立場もあったればこそでしょうが、アウスビッツ行きの貨物列車を止めたり、SSの指揮官と直談判したり、かのアドルフ・アイヒマンと対決したりというのはなかなか出来ることではありません(映画のネタとしてもシンドラーよりも良いと思うのですが)。映画のおかげでシンドラー氏はにわかに有名になりました。杉原地畝氏も最近になってようやく日の目をみました。しかし、間違いなく第二次世界大戦中で最大の英雄であるワレンベリ氏の評価は不当に低いと思われます。そしておそらく、ソビエトの誤解を招いた原因であろうアメリカの高官の不注意な発言、「彼はヨーロッパ最高のスパイマスターになれる人物だ」についても究明すべきでしょう。
 ハンガリーのユダヤ人たちに関しては、ホルツィ摂政の反独クーデターが失敗した後、ブタペストのゲットーのユダヤ人達はハンガリーのファシストとSSの暴力にさらされ(さすがのワレンベリ氏も手が出せなかった)たのですが、見かねたドイツの将軍がゲットーの入り口に歩哨を立ててユダヤ人達を守ったという事実があります。
 



#1331 
なな 2001/01/14 01:08
私も現地取材したい…

>中西さん
そちらの掲示板にもお返事致しましたが、あらためて厚くお礼を申し上げます。
念のため彼にも出発前にヤフーコリアを見ておいてもらいます。欲しいです、絶対欲しい!
それにしても今の時代になっても隣国の国史が日本語訳されていないなんて…。
ということを、朝鮮半島史に関わるまでは疑問に感じたことさえありませんでした。(^^;)

私も現地取材、済州島と南原に行きたいです。行って何があるわけでもないでしょうが、
季節感や風景や距離感を体感したいですね。時間をかけてゆっくり歩き回りたいものです。
南原はそれほど観光地でもないためか、女一人で旅行することを彼が許してくれないのですが。
藪に埋もれた倭人城址? 史跡指定されていない遺跡ですか? 旅行記掲載が楽しみです…。



#1330 
中西豪(やっとこメールアドレス取得。貸与品ですけど) 2001/01/14 00:06
乃公出ずんば(笑)

ご無沙汰です。ずっとROMしてはいたのですが、このところへろへろになっていまして、書き込む気力に欠けていました。すいません。
まあ、それも年末の26〜30日、朝鮮半島南部沿岸地方を荒らし回ってきたので、解消されることでありましょう。
「倭城調査隊」総勢20名、正味三日で倭城址を十カ所、踏査してきました。藪を掻き分け茨に刺され、竪堀や登り石垣を直接登坂して山上の本丸をめざし、日没後もマグライトを振り回して山中を彷徨、麓の耕地(そこも屋形があった郭址なのですが)に踏み込んで犬には吼えたてられる官憲には通報される、とまさに「倭寇」でありますな。
この「庚辰倭乱」の顛末、いずれうちのサイトでアップするつもりです。気長にお待ち下さい。
さて、

ななさん>

>『高麗史節要』現代語訳

私も不勉強で知りませんでしたので、世宗実録研究会例会に参加がてら、先輩の助教授様に相談、検索してもらいました。yahoo!コリアで引っかかります。
「古典国訳叢書」13〜16が、『高麗史節要』に充てられています。発行は「ミンムンゴ」、ハングル表記のみなので、どう漢字を当てるのか、「民文庫」ですかね? 発行年は1967年です。
ソウルの有名な大型書店、教保の在庫リストには、この「T」(太祖〜睿宗)と「W」(恭愍王〜恭譲王)が載っていました。とりあえずアキバツ関係では「W」があれば間に合いますか。
研究室にあった古典国訳叢書の何冊か(別の出版社から刊行。韓国ではよくあることですね)には、巻末に原典の影印が収められています。『高麗史節要』もそうである、と思って良いでしょうね。
それでは、首尾よく入手されることをお祈りします。でもまあ、『節要』はあくまでダイジェスト的なものですから、『高麗史』の関係人物世家・列伝を併せて読まれることをお薦めします。こちらも現代語訳があることですし。



#1329 
なな 2001/01/13 00:17
躍起になって調べました(笑)

詳しくは分からなかったんですよ。>中国の暦
日本での暦の歴史を述べるにあたり、古代中国の暦については比較的載っていたんですが。
かろうじて分かったのは、中国でのグレゴリオ改暦はAD1912年、BC104〜AD1912までの改暦
(太陰太陽暦内での改暦・修正ということでしょうね)は46回だったそうです。これでいい?
韓国では今も正月や誕生日は旧暦で祝うので、旧暦のことはよく話題にのぼります。



#1328 
うっかりはちべえ 2001/01/12 18:25
ありがとうございます

ところで中国の場合はどうなんでしょう。中国が太陽暦に切り替わったのはいつなんでしょうか。
それ以前、たとえば清代などの旧暦を換算する方法ってあるんでしょうか?(今清代のことを勉強しているもので)
中国のは当然日本のとは違いますよね?(そのへんもよくわかってない…)

現在の春節って中国政府が決めているんでしょうか?



#1327 
ほしむら☆てるき(豚のステーキ、レアで?と言うニュース一発芸の前身のネタをやったことのある暇人) 2001/01/12 01:22
豚肉タブーの謎

ユダヤ教やイスラムで豚肉を食べてはいけないと言う理由は、
多分に、「生焼けで食べて、食中毒になった人が多かった」
というのが、メインだと私は思います。




#1326 
徹夜城(今年初めて背広姿で出かけた管理人) 2001/01/12 00:44
「味の素」は社会科授業に最適

…だなぁ、などと思ってしまうところもありました。いろんな意味で。
アール・ケイさんがお書きの「政争」の件については先ほど「ニュース23」でもやってましたね。イスラム団体間の存在感アピールみたいなところも確かにあるかもしれませんね。
読売新聞では以前似たような事件がスハルト(だったかスカルノだったか)の「鶴の一声」で収まった話を挙げてまして、独裁体制から変化したインドネシアの社会状況を背景に持ってきてました。

話題になっている「豚肉タブー」ですが、僕も由来に興味があります。確かに豚肉って生で食うと寄生虫などがあって食中毒になるケースが多かったとか聞きましたけど。「史記」の有名な「鴻門の会」のシーンで樊カイ(劉邦の武将)が豚の生肉を食らって勇気を示すような部分があったような…記憶違いだったらすいません(^^;)。ま、中国においては「豚タブー」(おおっ、回文だ)なんてトンでもない話でございましょうが。

>長谷川さん
わざわざ調べていただいて有り難うございます。そういやーリトアニアとの連合王国なんて時代もあったっけね。
その後調べましたところ、あの映画の原作はゴーゴリの「タラス・ブーリバ」という小説(62年版の原題も同じ)。なんと3度も映像化されています。ゴーゴリの先祖がウクライナのコサックだったのだそうで、彼のルーツに関わる英雄賛歌といったものであったようです。

>うっかりはちべえさん
お楽しみ頂いているようで、どうも(^^)。
で、ご質問の件ですが、僕は数字関係がとっても苦手なので(笑)ななさんのアドバイスをご参照下さい。

>ななさん
「高麗史節要」の件ですが、僕は直接関わっているわけでもないので全然分かりません。中西豪さんあたりはご存じかもしれませんが…
僕なんかは現時点では漢文のほうが読みやすいですけどね。もっともハングル読める方は「高麗史」のハングル訳を読んで参考に出来たりしていましたから、訳の方が便利なところも多いでしょうね。



#1325 
なな 2001/01/11 23:44
聞きかじり その2

>うっかりはちべえさん
グレゴリオ暦(太陽暦・新暦)が採用されるまで日本で使われていた太陽太陰暦(陰陽暦・
旧暦)ですが、明治の改暦以後は民間の慣習として毎年カレンダーに載せられているだけで、
「正式な旧暦」は存在しないのだそうです。
よって旧暦のズレを修正する権限を持つ人はいないようですよ。
毎年のカレンダーに載る旧暦は「置閏法」という計算方法によって算出されるのだそうです。
けれども統括者がいないので、作成される旧暦ごとに若干違っていたりするのだそうです。
現在使われている「置閏法」も、厳密には明治以前までの旧暦(天保暦)のとは違うそうです。
詳しくはヤフー検索で「旧暦の作り方」をどうぞ。暦の専門ページがあります。
旧暦→新暦の対照は、そんなソフトなかったっけ???
古代からずーっとか江戸時代だけだったか、とにかくダウンロードして、あとは日付入力すると
一発で変換してくれるやつ…。19世紀〜21世紀半ばのことならホームページ内にそうした
サービスを取り入れてるサイトがいくつかありました。これもヤフー検索ですぐに探せますよ。



#1324 
うっかりはちべえ 2001/01/11 19:07
こりゃうっかり

↓名前を記入し忘れていました。失礼しました。



#1323 
2001/01/11 19:05
暦のはなし

こんにちは。昨年から楽しく読ませていただいています。
ちょっと暦のことで教えていただきたいことがあるのですが。
今年の春節は1月20日だそうですね。でも旧暦ってどこの誰が制定している。
太陽暦ならローマ法王あたりが責任者なんでしょうね。でもどうしたってずれはでてくるわけだしそれを修正したりする作業を行っているわけですよね。
特に太陰暦はうるう月とかなんかがあって複雑でわかりにくいです。
世界史やっていると国によって暦がちがうので大変です。日本史にでてくる日付だって太陽暦に直す必要がありますし。
太陰暦を太陽暦に換算する方法はあるんでしょうか?



#1322 
なな 2001/01/11 18:53
聞きかじり

昨年のいつだったか、NHKで伝統的な遊牧生活を守り続けるベドウィン一家の暮らしを
ドキュメントしてたんです。オアシスからオアシスへ、ラクダと一緒に移動するでしょ。
その間、煮炊きの燃料は乾燥した家畜のフン。鉄板でピザ生地みたいな薄いパンを焼く。
その時のナレーションで、イスラム教が豚肉を禁じたのは、家畜のフン程度の火力では肉に
火が通りきらないから、という説が紹介されていました。他に、砂漠地帯で腐りやすい豚肉は
管理が困難だったからという説も。豚禁(?)がユダヤ教由来とは知りませんでしたが…。



#1321 
アール・ケイ 2001/01/11 10:28
タブーといえば加藤茶

味の素はインドネシアの政争にすっかり巻き込まれてしまったようですね。でも脇が甘かったような気もします。メーカーに籍を置くものとして、他山の石とすべき問題でしょうね。
でも、なぜこういった食べ物に関する禁忌というのは発生するのでしょうかね。
豚肉が駄目、牛肉が駄目、アルコールが駄目(これは分かるような気がする)、コーヒーが駄目、等々… 天皇家では万が一を考えて今でも河豚は御法度だそうですが、切っ掛けはそういうことだったんでしょうか? その昔、その宗教の創始者が豚を食って中(あた)ったとか…

私、昨年中国へほんのちょっとだけ行っただけで分かった(つもり(笑))ことなんですが、向こうの市民はハナから“上”(共産党)の云うことなんかきく気などさらさらなくて、自分は自分で生き残る算段を考えているということですね。でも表立って“上”に逆らうなんて無駄なことはしなくて、面従腹背を全うしている感じです。「上に方策あれば下に対策あり」とはよく言ったものです。
以上、南京での仁義なき交通マナーを見ただけで云ってる話です(爆)が、あれは中国の“今”を象徴しているのではないかと思っています。
人治主義によるセーブの効かない経済発展は、いつかどこかで破綻を来たすのでしょうが、その時は日本も他人事ではなくなってましょうね。

「トラに食われちゃえばいいのに」とは、今朝の「やじうまワイド」での某コメンテーターの発言です。食われちゃえばいいのは、今アフリカで吠えている阿呆な某国首相のこと。
まあ、トラにも選択の自由がありますので、無理に食わせるのも気の毒ですよね。それで腹でもこわしたらトラに悪いですし… まあ、さすが日頃宴席で飲み食いしているだけあって結構美味そうな体つきしてますけど。
…何を言われてもいっこうに堪えない人間につける薬はあるのだろうか。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#1320 
長谷川@望夢楼 2001/01/11 03:39
ポーランドなど。

>ポーランド
 手元の歴史地図を見ると、ポーランドというか、リトアニア大公国(1386年ポーランドと同君連合、1569年ポーランドと統合)がずいぶん広いですね。14世紀ごろにはすでに、バルト海から黒海まで、今のリトアニアとベラルーシとウクライナほぼ一帯を領土にしてます。うーむ、強いぞリトアニア。
 ウクライナのうち、ドニエプル川(ウクライナのほぼ真ん中を南北に流れる。キエフがほとりにある)の東側は1667年まで、西側は1793年(第二回ポーランド分割)までポーランド領だったとのこと。

>豚のタブー
 イスラム教の豚食禁忌はそのままユダヤ教が起源だったような。もともと食用家畜なのにそれを食べるなというのもなぁ、とも思うんですけどまあこれは所詮異教徒の勝手な感想なので(^^;)。

http://village.infoweb.ne.jp/~fwjf1899/


#1319 
なな 2001/01/11 01:23
謹賀新年

昨年はアキバツ君ともども大変お世話になりました。
今年も引き続きお世話になりっぱなしかと思われますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

で、新年のっけからお願いです。ご存じの方、教えてください。
「高麗史節要」の現代ハングル語訳の本、出版社と訳者と価格をご存じないですか?
my韓国人彼氏が今月末に一時里帰りするのです。ソウルなので、この際買ってくるなり、
大学の図書館等にあるならコピーとってきてもらうなり、頼んでみようと思い立ちました。
昨年4月下旬に初訪問した頃は、私もハングルが読める程度でしたのでハングル語訳を読むなど
思いもよらぬことでしたが、今は日韓辞書もあり、傍らにネイティブもおり、てにおはくらいは
分かるので、ぜひとも全文を読み通してみたいと思いました。
念のため、ヤフー検索で「高麗史」「高麗史節要」を検索し、これらを日本で出版してる会社の
HPを見てきましたが、やはりあれらは”原文”なのでしょうね…。しかも高かったなぁ。

巴文庫の巴さまがアキバツ君を書き始めました。私もここで退けないので、書かなくては!
…なんて言いつつ、正月は「ロストワールド」をテレビで見ました。恐竜は前作よりよく出来て
いたと感じましたが、人間は薄っぺらいですね。セリフは前作と同じライターと思えないほど
下手だったと感じました。前作を超えられなかったという公開当時の評価は当たってましたね。



#1318 
徹夜城(21世紀最初の更新を行った管理人) 2001/01/11 00:27
失言始めと映画始め

今年最初の「史点」を日中に更新しておきました。
更新と入れ替わりに、森首相がアフリカで「支那事変」「大東亜戦争」という単語を口にしたことを知りましたが、もうボケにツッコミを入れる気力もないらしく、さして大きな話題にはなってませんね。
歴史用語のことは世代的なこともあるから僕は余りうるさく言わない方ですが、不思議なのは森さんってほぼ戦後育ちと言っていい人のはずなのに、こうした単語が自然に出て来るということですね。とか思ってたら小沢一郎氏も「よく古い言葉が頭に入ってるよな」と変な感心(?)をしてました。ま、どっちにしてもあれだけ言われて言葉に気をつけないってのはもはや「天然」なんだろうなぁ。
いしいひさいちが昨年「バカが選挙でやってくる」ってギャグを飛ばしていて大受けしたものです。元ネタ分かるかな?

>映画。
劇場ではなく、深夜TVで放映していたものが今年の映画初め。1962年製作の「隊長ブーリバ」でした。ノーカット放映ではなかったのですが、とても楽しめました。
16世紀のウクライナが舞台。主人公はポーランドに仕えてトルコ帝国と戦う遊牧民コサックの族長ブーリバ(ユル=ブリンナー)。彼は息子アンドレイ(トニー=カーチス。なぜかこちらがトップタイトル)をキエフに行かせてポーランド風の教育を受けさせますが、アンドレイはポーランドの貴族の娘と恋に落ち、追われるように帰ってきます。ポーランドから大草原を奪い返す野望を持ったブーリバは息子達、そしてコサックの騎馬軍団を率いてポーランドに戦いを挑む…ってなお話ですね。

どっかで「ウクライナ・ウェスタン」って評を聞いたことがありますが、なるほど西部劇調。コサックの時代考証がどの程度正しいのか不明ですが、弁髪なんかしててなんだかやたらにモンゴル風であります。まぁ無関係ではないですが…。大騎馬軍団による草原の大スペクタクルはモンゴル映画「マンドハイ」に匹敵するものを感じましたね。ロケ地はどこだと思っていたらラストにアルゼンチンであることが表記されていました。
とにかく遊牧民たちの良い意味での「野蛮さ」の魅力が炸裂している作品。

それにしてもポーランドってウクライナまで領土にしていたかな?16世紀といえばロシアもまだ大国とは言えずポーランドの方が優勢だったらしいことは映画「イワン雷帝」でも描かれてましたけど…。



#1317 
ほしむら☆てるき(どっこい生きていたイラクの偽マリオ) 2001/01/06 22:09
フセイン大統領関連続報

イラクのサダム・フセイン大統領は健在だそうです。
イラク政府筋によりますと。




#1316 
ほしむら☆てるき(イラクの大統領をマダム・フセインにしたり、不正ンにした恥知らず) 2001/01/04 01:45
フセイン大統領

正しくは年始ではないのですが、
サダム・フセイン大統領が、
病気で倒れたの倒れていないのと、
新年早々あるようです。

もし、フセイン大統領がそのまま亡くなられたら、
息子が跡を継いで、
アメリカ大統領のブッシュ息子と湾岸戦争パート2「息子達の戦争」
なんて事になりかねませんですね。



#1315 
かずさ 2001/01/01 20:46
賀正

明けましておめでとうございます。
最近はニュースな史点を毎週(?)読みに来てます^0^
新年早々ぼけかます人物は誰でしょうねえ(苦笑)

こっちはなかなか鄭成功の物語がはかどってませんが
今後ともよろしくお願いします^^

http://wind.page.ne.jp/


#1314 
ほしむら☆てるき 2001/01/01 18:05
遅ればせながら・・・

遅ればせながら皆さん、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
100年前の報知新聞のような予測はあるのでしょうか・・・
2201年には・・・と言う・・・



#1313 
徹夜城(新世紀突入を言祝ぐ管理人) 2001/01/01 13:13
新世紀あけました。おめでとうございます。

とうとう21世紀に突入してしまいました。しかし個人的には1900年代から2000年代になった昨年ほどには感慨を感じておりません。
とりあえず今年こそは「史点」以外にもいろいろと更新作業を進められるといいなぁ、と思っております。企画だけはゴロゴロとありまして。

>がおがおさん
「イラン」じゃなくて「イラク」ね。細かいことですが。
熱狂的ファンの多いセガの話ですが、同時期にアメリカでは「任天堂がセガを買収?」(あるいは経営支援)という情報が流れて日本でもセガ株の取引が一日停止されるという事件が起きていました。もちろんこれも「ガセネタ」だったのですが、セガがソフト事業のみに移行するという噂は絶えませんよね。
ネット接続で軍事開発が楽になるなら、確かにドリキャス買えば良いんだよねぇ(笑)。

>ほしむらさん
短い間に怒濤のように…(汗)
「カノッサ」は見ようと思っていてしっかり忘れてました(爆)。
「ニュース一発芸」は面白かったです(笑)。対抗して(?)僕も一つ。

「今年はヘビ年か。ブッシュ政権には不吉だな」
「その心は?」
「ヤブヘビ」

…失礼しました(汗)。

>アール・ケイさん、長谷川さん
まとめちゃってすいません、あけましておめでとうございます。
「アホ・バカ」の話は僕も耳にはしているものの、ちゃんと本で読んだことはないんです。今度探してみよっと。
「タワケ」ってのは白土三平の忍者劇画で乱発されているので子供時代に覚えたんですが、実際に使っているのを見たことはないんですよ。
ちなみに僕の地元では「ゴジャッペ」という特殊言語があります。やや愛嬌を込めて「バカな奴」ってニュアンスで言うと思います(例「こんゴジャッペ!」)。「ゴチャゴチャ」が変化し、千葉・茨城方言の「ッペ」がくっついたものみたいなんですけどね。実に多様な表現があり、「なにゴジャ言ってんだ」などと使うことも。地域によっては「ゴジャラッペ」とも言います。



#1312 
長谷川@望夢楼 2001/01/01 05:50
新世紀あけましておめでとうございます。

>アホ・バカ分布図
「ナイトスクープ」のプロデューサーの方が書かれた、松本修『全国アホ・バカ分布考』(新潮文庫 1996)という本が出てますよ。
カバーの裏に分布図が印刷されてます。
分布のみならず「アホ」「バカ」の語源をも追求した、きちんと本格的な研究になっているところが凄いところ。



#1311 
ほしむら☆てるき(私のような東京者にとって西日本の始まりは太平洋側なら静岡県浜名湖) 2001/01/01 00:30
アホ・バカ分布図

「探偵!!ナイトスクープ」のアホ・バカ分布図ですか・・・
懐かしい・・・もう一度見てみたい・・・
日本の西と東の分かれ目は、
日本海側は、富山県と新潟県の県境で、
長野と岐阜の県境よりいくらか東を通って(日本アルプスですね)、
静岡県の遠江と駿河の境だったかなあ・・・(地政学的には)?
一応私の記憶は曖昧ですが。



#1310 
アール・ケイ 2000/12/31 21:35
世紀の分水嶺で

東西(東日本・西日本)で違いといえば、アホ・バカ分布図っていうのがテレビ番組『探偵ナイトスクープ』の企画でありましたねー。間に名古屋のタワケ′翌はさんでほぼ関ヶ原近辺で分かれていたのがたいへん興味深かったです。
アホかバカかタワケか知りませんが、恥知らずな×首相(自己規制、ったって丸わかりですな(笑))のまま、最悪の21世紀を迎えようとしています。2000年は何一つ課題が解決しないまま、01年にもつれこみですね。
平成でいえば13年。語呂もすわりも縁起も悪いので、西暦の使用がますます増えることでしょう。
ああ、20世紀に置いていきたいものばかり、ですねー。
いささか情けない新世紀ですが、2001年もよろしくお願い申し上げます。



#1309 
ほしむら☆てるき(ニュースで一言ギャグを考える不届き者) 2000/12/31 18:01
ニュース一発芸

一本背負いin大相撲。
「ロバの次はツル」
日本の首相のお名前は蜃気楼?沖縄?
衝撃!!緑ケチャップ。
尻の穴(野郎)。
「自然破壊」して「自然万博」?
これはどれも2000年に起きたニュースを、
一発芸風の一言ギャグにしてみました。
皆さん、良いお年を。




#1308 
ほしむら☆てるき(類推物に楽しさを覚える) 2000/12/31 01:10
カノッサの屈辱inCX

あの、フジテレビの「カノッサの屈辱」(日本現代の文化現象を世界の歴史になぞらえる)が、
1日だけのリバイバルをしているそうです。
興味ある方はご覧あれ。



#1307 
がおがお 2000/12/30 23:38
PS2

 僕も新聞で読んで、大笑いしました。朝日の落ちは、「イランの高官の子供用」というものでしたが。どうせなら、ドリームキャストを買ってセガを救ってと思ったのは私だけでしょうか。

 今年1年、お疲れさまでした。いいお年を。



#1306 
徹夜城(渋谷なんぞロクに行ったこともない管理人) 2000/12/28 23:45
宮廷料理人

…なんだかこれだけだと「必殺仕事人」みたいだな。

渋谷に出かけて「宮廷料理人ヴァテール」(フランス国籍の映画のくせに全編英語)を観てきました。また以前にもやった宣伝調の文句で紹介しましょう。

「キリングフォールド」「ミッション」のローランド=ジョフィ監督、「コロンブス」「シラノ・ド・ベルジュラック」のジェラール=ドパルドュー主演で贈る、豪華絢爛たる大饗宴歴史大作。太陽王ルイ14世を招いて三日間にわたり繰り広げられる、贅沢と、喧噪と、陰謀と、愛と憎しみが交錯する壮大な宴会スペクタクル!

…ってなところでしょうか。ドパルドュー演じるは17世紀に実在した宮廷料理人兼イベント演出総監督のフランソワ=ヴァテール(ホイップ・クリームの発明者なんだそうで)で、実際にルイ14世を招いて1671年に開かれた大宴会を再現する一風変わった歴史大作です。宴会もここまで来るとスペクタクル、ってもんですな。
題材が題材だけに撮影は大変だったようですね。特に実際に映る料理は撮影用にちゃんと作ったそうで、撮影現場は映画さながらの壮絶な場面が展開されたそうです。ローランド=ジョフィ監督作品は先に挙げた二作を観ているので分かるんですが、大変な完璧主義者というか凝り性の方のようですしねぇ。ドキュメンタリーのような劇映画を撮る人ですから、助監督達には鬼か悪魔のような存在だったことでしょう(笑)。
それにしてもドパルドューは近ごろフランス歴史ネタ映画には御用達の俳優になってきてしまいましたねぇ(笑)。

歴史物としてみると太陽王ルイ14世、財務長官コルベールなんかが出てきて、オランダとの戦争がどうこうと言っているあたりが世界史教科書を思い出させますね。ドラマとしてはもうちょっと盛り上がりに欠ける嫌いもありましたが、17世紀にタイムスリップした気分は充分に味わえる作品ですね。



#1305 
なな 2000/12/27 01:30
大宮市三橋5丁目”大倭神社”

時には覗いてみるもんですね。ヤフー掲示板の歴史・日本史を。倭寇のトピックがありました。
レスは3つしかなくて、ここでも超マイナーぶりを発揮してましたが…。(^^;)
トピック作成者は倭寇をよくご存じの方のようで、もしかしてこちらも見ていらっしゃいます?
あと2つのレスは、「倭」の字の由来と意味を問うものと、それへのレスです。
その中に出てきた「大倭神社」。倭寇とは関係ないけど、「倭」の字がつく神社とは珍しい。
神社の縁起に興味がわきますな〜。どなたかこの地方の方でご存じの方おられませんか?



#1304 
徹夜城(そそっかしい管理人) 2000/12/26 23:52
補足

>beershockさん
あ、東南アジアじゃなくて「アジア」ですか。となると日本とかも考えなきゃならないですね。中国・朝鮮なんかでもそう思って調べれば案外対等交渉をしっかりやった事例があるかもしれません。



#1303 
徹夜城(冬期講習で走る師となっている管理人) 2000/12/26 23:50
東南アジアの…?

>beershockさん。
東南アジアでの対列強外交交渉の事例ですね?うーん。
具体例は挙げられませんが、素直に考えると思い浮かぶのはやはり「タイ」(シャム)のことでしょう。東南アジアにおいて唯一独立を維持し、他国の侵略もせず、第二次大戦もまぁまぁ無事に通過したというちょっと異例の国ですからね。このあたりを調べてみるとよろしいのではないでしょうか?

話は飛びますが、先日「ベトナムのラストエンペラー」という本を読みましてね。知らない話がいっぱいあって面白かったです。
「フランス統治下」とされていたベトナムですが、ちゃんとベトナム皇帝はいて宮廷も政治・儀式をやっていたわけなんですが、その皇帝の詔(みことのり)はなんと漢文とフランス語で清書するんですね。もちろん皇帝自身その両方を操ることが出来たそうです。セリフのはしばしに「民為貴」とか漢語が出てくるところも面白いところでした。

>「史点」
更新が遅れてますが、もともと「今世紀最後の史点」のつもりで進めてましたので更新は明日以降といったところです。いちおう予告した「史点2000登場人物総まくり」はカウント作業を終えました。まぁ「やっぱり」というかなんというかという結果でしたが…



#1302 
beershock 2000/12/26 03:11
アジアの国々の歴史について教えてください!!!

アジアの国々の外交(=交渉力)について調べたいのですが、いい事例がありません。
特に1850年〜1900年頃のアジア(軍事的弱者)が、欧米諸国など軍事的強者に対して純粋な交渉力を駆使して対等もしくは優位に立てた史実はありますか?
あったら是非教えてください!
お願いします




#1301 
なな 2000/12/25 00:09
メリー・クリスマス!

愛知県人会の、ななです…。
私にも、東西文化の狭間にあるこの地方ならではの、滑稽な勘違いの経験があります。
私はかなり長い間、「ちりめんじゃこ」は「しらすぼし」が冷蔵庫で干からびちゃったモノと
思ってました。東西文化の境界線といっても、関東風あり、関西風あり、両方がある場合も。
親も一々由来を説明しませんから。八丁味噌と白味噌の境界点には碑が建ってるそうですね。



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