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#200 
へーはち 99/01/09 16:12
城の話

わたしはいま某城に勤めておるんですが(本当)
その某城は小田原城をモデルに30年程前にかってに建てたそうです。
この手の後づけの城って多いですよね。
もともと中世の館跡ではあるらしいんですが。
現在老朽化が進んで「震度4で保証できない」程度の信頼性しかない危険な建物になってしまっています。

ほんとに日本人って天守閣好きですね。
よく「此処は昔お殿様が住んでたんだよ」と子供に教えている親を見かけます。昭和三〇年代築城だぞ。住んどらん、住んどらん…。



#199 
徹夜城(先祖は城持ち) 99/01/09 13:34
お城の話

名前に書いてあるとおりでして、僕の先祖は戦国時代には山城ひとつ持ってました。
宮城の祖先の地に行きますと、痕跡が残っています。ちなみに僕の本名に「城」の字が入っているのはこれに由来するらしい。今やハンドルネームにも残っています(^^)

お城の復元って地域興しやら観光客目当てやら政治家の「記念建設」だったりするケースが多いので、実態としてはかなりいい加減なもんらしいですね。
有名になったのは、あの「墨俣一夜城」の一件。復元を町長が言い出したので、初め専門家に依頼して厳密に再現した設計案を作ったところ、町長が「つまらん」と言い出して天守閣つきの豪勢なお城にしちゃったそうな(^^;)
だいたいなんで「一夜(ホントはもう少しかかったんだろうけど)」なのか考えてみりゃいいだろうに…
茨城にも土浦や岩井に怪しげなのが建ってますね。
先日、水戸に行ったんですが、あそこは弘道館以外何もないんですよね。
そういえば千葉県の佐倉にも行きましたが(歴博があるとこ)、あそこにもお城を再建しようという地元商工会のキャンペーンが行われていました。



#198 
兜蟹師匠((爆)) 99/01/09 01:01
掛川城ですか

族長さんて、知ってる人と勘違いしてました。(^◇^;)ごめんなさーい。初めまして。
つい最近私も掛川城いってきました。再建された城郭って観光向けになりがちなのが、掛川城の
場合は昔のままというのがいいですね。おかげで総工費2億円しかかからなかったというのは、
行政改革のひとつの知恵ですねえ。夏の暑い日に天守閣で涼しい風を受けながら眺めているといい気分でしょうねえ。
(といいつつ、外は雪ですが(爆))



#197 
族長 99/01/08 15:06
遠州から

只今、田舎から帰って参りました。帰省中、何もしないのは
勿体無いので史跡見物なぞしておりました。

で、行ってきたのが掛川城。ここは天守閣が当時のままに再
現されているという珍しい城址です。普通は外観のみ往時を模
して、内装は鉄筋製だったりする訳ですが(非道い所だと外観
からして怪しかったりする)、この掛川城は当時の設計図が発
見されたとかで、本当に昔通りに再建してしまったそうです。
なんでも、現代の建築の安全基準を満たしていないためなかな
か認可を取れなかったとか。しかし、それでも最終的に建てて
しまうとは・・・。恐るべし!掛川。
天守閣内部は驚くほど狭く、「天守は飾りに過ぎない」という
言葉が実感できました。しかし街中に聳え立つその威容はなか
なかのもので、かなり遠くからでも望見できます。「城=天守閣」
という思い入れも解らなくはないな、と思わされました。



#196 
徹夜城(管理人) 99/01/07 15:16
4000突破しました。

いやー、全然更新してないっちゅうのに(^^;)皆様、有り難うございますです。
それで、というわけではありませんが、久々に表紙のイラストを変えて正月バージョンにしてみました。

>兜蟹老師さま。
リンクの件、OKですよ!こちらからもリンクさせて頂きたいんですが、ジャンルをどうしたらよいやら迷う…。




#195 
兜蟹老師 99/01/06 23:14
おめでとう!!

■遅くなりましたが、ちとご挨拶に
まだ玄関付近しかできませんが、自前のサイトの入り口もできたのでお知らせ。
こちらは、リンクブックに登録させてもらっていいですかね? (^^;)
あと・・、自分で「老師」って名前はやめなさいって言われるんだけど
「老師」って、老人とか年寄って意味じゃないこと、言ってやって欲しいね(笑)


www.dd.iij4u.or.jp/~umixday/index.shtml


#194 
徹夜城(風邪ひきさん) 99/01/01 00:39
謹賀新年

とりあえず、明けましておめでとうございます(^^)。
この三日間、バイト先で感染した風邪のため寝込んでしまい、パソコンに向かってませんでした。しかも我が家の配置ではネット用のパソコンは一番寒いところにあるのですよねぇ(^^;)。しかし38度の熱ぐらいでも結構きつかったですね。

>sibanekoさん。
いやぁ、これはこれは。私の素朴な疑問にお答えくださいまして有り難うございます。
キリスト教もその発展過程ではいろんな宗教の要素を吸収していったわけですね、やっぱり。よく考えるとクリスマスって不思議な習慣だと思います。
お話によると「冬」すらも怪しいんですね…ところでついでの疑問なんですけど、キリストの生誕が良く世界史年表などで「紀元前4年?」などと表記されているのはなぜなんでしょうか。そうだと分かっているならなんで西暦は修正されていないのでしょうか?
先日確か朝日新聞でこの話題が取り上げられていて「とすると、とっくに世紀末は過ぎていたわけだ(笑)」というギャグが載ってました。
サンタクロースの元ネタが現トルコの人らしいって話は聞いたことはあるんですけど…確かにどこからどう化けたんだか。
何かで読んだんですけど、家の中にクリスマスツリーを飾るようになったのはイギリスのビクトリア女王の時のことらしく、女王一家がツリーを囲んでる絵が新聞に載ったことがきっかけだとか出てました。

>魔術師さん。
とうとう話題の1999年になっちゃったわけですね。来年の年末が楽しみです。「世紀の切れ目」じゃないと分かっていても2000年から2001年になる時よりは盛り上がりそうな気がするのは僕だけでしょうか(笑)。

では良いお正月を。風邪など召しませんように(^^;)



#193 
魔術師 98/12/31 11:14
いよいよ1999年。

 いよいよ、来年は1999年、恐怖の大王は果たして、
やって来るのか、来ないのか、楽しみです。
 今年が最期の年越し蕎麦になったりして。(^^;
 来年も宜しく。
 



#192 
shibaneko 98/12/29 19:27
サンタの起源

キリストが12月生ではないというのはわりとポピュラーな話で、ミサの説教で神父さんたちが好んで話しています。
クリスマスが12月25日に祝われるようになったのは、
4世紀頃、当時勢力があったミトラ教で太陽神の誕生を祝う日がこの日だったからだそうです。
「まことの光」キリストの誕生をこの日にすることで、異教を吸収しキリスト教に同化していったようです。
聖書にはキリスト誕生の季節は明記していませんが、羊飼いが野宿をしていたという記述があります。
私はイスラエルへは行ったことがないのですが、
冬に野宿など出来る気候ではないそうですし、羊を放牧するのは暖かい季節に限られるそうです。
また、両親(ヨセフとマリア)の旅の途中で生まれたことも考え合わせると、
少なくとも冬生まれと言うことはなさそうです。
ところで、サンタクロースですが
モデルはサンタ・ニコラウスという、聖人だと言われています。
お金持ちの貴族の出で、持参金のない隣家の娘にお金を恵んだり、
善行を行った方のようです。
船乗りと靴屋の守護聖人なのですが、トルコ生まれのこの聖人が、
どうして北国の真っ赤な服を着たファンキーな爺さんになるのかは、謎です・・。
また、もう少し調べてみますね。
それでは、よいお年を・・。


http://www01.u-page.so-net.ne.jp/zb3/mamas/index.html


#191 
徹夜城(大ボケ) 98/12/28 23:53
タイトルだけ送ってどうする

うっかり「二度押し」をやってしまった(汗)。
>かずささん。
鄭成功の小説は、確か「怒濤のごとく」とかいうタイトルですよ。広告で見ただけですが、上製本で上下二巻組のようです。
白石一郎さんは海洋歴史小説と言う分野では他の追随を許さない方ですから(直木賞とった「海狼伝」は好きでした)、結構期待しています。
ところで鄭成功のことですが、台湾と中国大陸とでイメージが結構異なるようです。僕がみた限りでは(というかそういう趣旨の文章を読んだこともあるけど)、台湾では彼の肖像を文官タイプに描く事が多い。一方で大陸側では彼の肖像は武人のそれに描きます。
要するに「大陸に正統政権樹立を目指す英雄」か「台湾をヨーロッパ勢力から解放した英雄」かという二つの観点が背景にあるわけです。そしてもちろんその裏には現在の「二つの中国」のそれぞれの政治的思惑が働いています。そういう意味でも成功は今なおホットな存在なのです。
しかしオランダ人はやっぱり恨んでいるようで(笑)、某オランダの歴史家のイラストに出てくる鄭成功って「東洋の猿」そのまんまのイメージで書かれています。

>族長くん。
あ、帰省か。それでは良いお年を。



#190 
徹夜城(一読者) 98/12/28 23:52
いや、茨城も相当田舎ですが…





#189 
かずさ 98/12/28 21:49
う、売ってない(T_T)

教えて貰った鄭成功の小説どこにも売ってない(T_T)
さすが岡山。ど田舎だ(笑)
WEB注文したほうが早いかも(笑)
売ってなかったので山田長政の小説を買ってしまった(^^;まだ読んでないけど(^^
何はともあれ来年も宜しく(^^

http://ww3.tiki.ne.jp/~kazuca/


#188 
族長 98/12/28 13:10
そうか、終わってるか。

そうかー。終わってるのか。ここ数日、
日にち感覚無かったからなあ。

ところで急遽私も帰省することになりました。
それでは良いお年を。



#187 
徹夜城(管理人) 98/12/25 22:59
こっちはまだ不自由の身だ

>族長くん。
ついさっき「徹歴」にも書き込んだのだが…(^^;)
とにかく修士論文脱稿とのこと、おめでとうございます。さぞかし楽しいクリスマスが送れるでしょう(笑)。あ、君はクリスチャンじゃないから祝わないか?
ところでいっぺん今度の論文の主旨などネット上で公開してみようという気はないかな?まだ未定だけど我々のHP立ち上げが実現したら(助手さんの許可はもらってるし)、そこに載っけてみるとか。まずいかな?
とりあえずそちらがメールがやりとりできる環境にないから、その東洋史ページの前宣伝も兼ねてここに書いてみた(^^;)。
ところで「始皇帝」だけど、下手すると公開終わってるぜ。正月映画に取って代わられてる時期だし。東京まで遠征すればどこかでやってるかも。

>兜蟹老師さま。
おや?もう年内は活動休止なんでしょうか。とりあえず、こちらこそ来年もよろしく!

>何となくクリスマスネタなど。
この時期、毎年のように思うこと。「サンタ」という妙な略称を最初に使った日本人って誰なのだろう?「サンタクロース」って言う言い方はアメリカ経由らしいんだけど(イギリスだとファーザークリスマスだっけ?)。よく考えると「テレビ」に匹敵するヘンテコ和製略語。
あとそもそもキリストの生誕をこの日付にしたのはいつからでしたっけ?聞いた話じゃ聖書(さすがに全訳で読んだことはない)には「冬」としか書かれていないらしいんですが。それが年越しの祭りと重なってナントカいう説を聞いたことがあるけど、忘れてしまった。
それと最近笑ってしまうのがスウェーデンとフィンランドの「サンタ本家争い」。子供の夢を壊すような真似をするんじゃない(爆笑)!。



#186 
兜蟹老師 98/12/25 19:10
来年もよろしく!





#185 
族長 98/12/25 15:25
終わりました(中身も・・・)

というわけで、ようやく自由の身になれました。

私は映画には疎い人間です。なにせこの世紀末日本に住んでいるのに
つい最近までビデオはおろか、テレビすら無い生活をしたくらいです。
でも、始皇帝は面白そうだから見てみようかなー、などと下の書き込みを
見てて思いました。折角自由になったことだし。
始皇帝といえば、伝統中国では王安石と並ぶ悪党扱いだけど私は嫌い
じゃないです。士太夫フェチ(←なんだそりゃ)失格か!?
映画ではどう描かれてるか楽しみです。



#184 
徹夜城(多忙な奴) 98/12/24 00:03
いろいろと

ついに「プルガサリ」のDVDを購入して楽しんでいる徹夜城です。
どうも、最近は各掲示板で自身の書き込みがおろそかになってますね。ま、それだけ多忙ではあるんですが…論文と漫画と冬期講習をいっぺんにやろうとする僕が馬鹿なんでしょう(自嘲)。このページの更新も進んでないしなぁ。

>中西さま。
和解とのこと、良く事情は知りませんが、おめでとうございます。研究室の端末から入っておられるんですか。
僕は自宅からか大学の電算室から入るんですが、最近諸般の事情で電算室が立入禁止になってしまい、自宅からのみのアクセスとなっています。電話代との戦い(笑)。
ところで両班を「士族」と呼ぶという言い方が研究レベルで存在するとは初めて聞きました。確かにうなづける所はあるんですが、呼称として定着させるのは難しいような気もします。歴史用語ということでは日本の「武士」って言い方に関する問題と似ているかも。

ところで話が一気に飛びますが、どうも白石一郎さんが「鄭成功」を書いちゃったみたいですね。まだ現物を見ていませんが、出来が気になるところです。
僕は以前平戸を旅行して鄭成功関係の遺跡なんぞ回ってみたことがあります。しかし彼、平戸には7才ぐらいまでしかいないんですよね(しかし手植えの木なんかがあったりする。凄くいかがわしい)。どうも僕は成功にとって「日本」という存在はどれほどの位置を占めていたんだろう、とか良く疑問を感じるんですよね。案外日本で喧伝してるほど「日本」って意識は無かったろうなぁ、と感じています。もちろん母親の存在は無視できませんが、父親が父親だからなぁ(笑)。
平戸って土地は当時でもえらく国際的な街ですから、むしろその空気の中で育ったという点が大きいかな、と。今でも鄭成功関連だけでなく王直の館跡からザビエル記念碑、アダムスのお墓や商館跡など旧所・名跡盛りだくさん。僕みたいなジャンルをやってる人間には面白くてしょうがない街ですね。
しかし王直館跡を探すのは苦労したもんです。観光地図に載っておらず、資料館の係員も知りませんでした。この辺が表舞台に立った者と裏街道の差なのかなぁ。もっとも僕個人は王直はかなり「表」の方だと思ってますけどね。というか、歴史を書く側が彼らをどう位置づけるかで扱いが大きく違ってきます。王直は結局「賊」として片づけられ、鄭成功は民族英雄になっちゃう。僕に言わせれば両者に大差はないんですが…。

ああ、それにしても「鄭成功」映画の企画はやっぱり流れたのか?侯孝賢監督!?




#183 
中西豪(筑前浪人) 98/12/22 19:30
両班じゃなくて士族のほうが……

 お久しぶりです。某大学某教授と二月ぶりに和解して、研究室の端末からまたインターネットを覗けるようになりました。取り敢えずご挨拶まで。
 最近のトレンド(笑)としては、「両班」(おお、流石に某研究室のパソコンは「りょうはん」で一発変換する!)より「士族」と呼称するようですね。そちらのほうが真を映しているのも確かだと思います。



#182 
魔術師 98/12/19 12:16
投票、ご苦労サンでやんす。

 投票って、いつも行くべきか、行くまいかちょっと考えちゃいますね。
 支持できる人なんて、そうそういないですから、どうしてもこいつよりは、
マシだろうとか、相対的な判断で投票してます。ですから、政治家が失政、不祥事を
犯した場合、そいつを選んだ国民が悪いといわれても、責任なんてさらさら、とれませんね。
 投票にいくべきなのか、いかなくても何も変わんないから遊んでる方がマシなのか、
どう、思いますか?
 私は基本的にいつも、投票に行ってますが、この前、はじめて、地元の知事選に投票に
行きませんでした。
 理由は2人の候補者がどちらもヤだったからです。




#181 
徹夜城(有権者) 98/12/13 23:13
今日は選挙なんぞ行ってました。

今日僕の地元の地方選挙でして。しっかり有権者の一人として投票してきました。
そしたら何と!僕が入場券を受付に提示したところ、僕の名前の欄に「済」のハンコが押してあり、一悶着がありました。誰だ!俺の偽物が出現したのか?
…まぁたぶん選挙監理委員の作業ミスであろう。結局投票は無事させてもらいました。

>魔術師さん。
「始皇帝暗殺」のほうには徐福の話は出てきません。あくまで荊軻の事件に絞った構成になってまして。昨日衛星でやっていた「秦・始皇帝」の方には徐福が出てきます。久々にこの映画をさっき見ていたのですが、ちゃんとロウアイなんかも出てきてましたね。始皇帝の母は山田五十鈴!

>かづささん。
鄭成功の小説は無事進行してますか?ところでここに書くのも何ですが、僕は個人的にお父さんの鄭芝龍が好きでしてね。芝龍の飛躍していく過程なんかも触れてくれると嬉しいです。



#180 
かずさ 98/12/13 09:16
おお、なにやら始皇帝で盛り上がってますね(^^

徹夜城さんHPカキコありがとうございます。大変参考になりました(^^

そういえば、墨攻って漫画が秦の統一と墨家の戦いを書いてて面白かったです。
始皇帝暗殺や徐福の日本来航等の逸話をもじった話もありましたね。
ではでは。またー(^^

http://ww3.tiki.ne.jp/~kazuca/


#179 
魔術師 98/12/13 01:06
始皇帝から徐福へ

−っちゅう訳で件の映画には徐福はでてきますか?
不老不死也。



#178 
徹夜城(不勉強な奴) 98/12/12 23:30
ただ今「秦・始皇帝」を録画中。

タイトルの話ですが、さっきちょっと覗いたら始皇帝(勝新)と燕の太子丹が大合戦で一騎打ちやってる最中でした(笑)。

>魔術師さん。
えーとですね、「始皇帝暗殺(「荊軻刺秦王」。僕は原題の方が好きだが、まぁこのままでは客は入らないだろう)」のストーリー原案は監督の陳凱歌と王培公の共同で作ったものです。本屋に置いてある荒俣さんの小説はその原案ストーリーをもとにいわゆる「ノヴェライゼーション」を行ったもの。映画原作本と称するものには良くあることです。ただ出版元の角川書店がこの映画製作に関わっているのは確かです。製作総指揮に社長さんがクレジットされてます。なんか春樹さんよりコッソリ成功しているような。
考えてみると私は荒俣さんの小説ってほとんど読んだことが無いんですよねぇ。確か鄭成功の事を書いた「海覇王」だけです。終盤、鄭成功がドンドン半狂乱になっていき、最後は熱病で死んでしまうと言う、容赦のない書き方が印象的でした(^^;)。陳舜臣さんだと台湾占領でめでたく終わったりしますが。

>たっきーくん。
宮嶋さんの本、とりあえず読み終わりました。読むだけなら行き帰りの電車内で終わるぐらいの分量ですね。しかし細かいところ突っ込んで本格的に読むにはなかなか難物だ。まだまだ朝鮮社会にはなじみがないなぁ。
朝鮮史で以前個人的にハマッタのは「後三国時代(新羅末〜高麗初)」です。我ながらマイナーなところに首を突っ込んでるモンですね。新羅の王族に生まれながら捨てられ、旧高句麗地域に独立国を一時的に築く弓裔(クンイェだっけ?)って人物にえらく興味を惹かれましてね。そのまんま小説になるね、この人は。ほかにもなかなか面白い人物が出てくるので一時かなりハマってました。
韓国でこの辺りの歴史小説とかってあるんだろうか?

語学は身を入れて勉強せんとダメだね。ハングルの「読み」だけならできるんだけど(笑)。そのうち揉んでください(^^)。



#177 
たっきー(韓国アイドル研究家) 98/12/12 18:17
現実逃避中

アンニョンハシムニカ? たっきーです。
宮嶋博史著『両班』と格闘中とのこと、頑張ってください。
でも、宮嶋先生の文章って、非常に読みやすいと思いませんか?
私はいま、浜下武志と格闘中。本当に読みづらい! ちょっと気を抜くと、もう判らない!
基本的に、私は日本語が苦手なようです(といっても、外国語が得意なわけではない)。

ということで、今現実逃避中。BABY VOXのアルバムを聴いています。
「倭寇」研究に朝鮮語は欠かせないでしょう? いつでも揉んであげますよ、はっはっはっ!



#176 
魔術師 98/12/12 00:30


始皇帝暗殺の原作って、ひょっとして怪奇の大御所アラマタ氏なのかしらん?





#175 
徹夜城(誤字等ファン) 98/12/12 00:24
あわわ…大ボケ

下の書き込み、「両班」の間違いですね(大汗)、丸一日たってようやく気が付いた。
「「両斑」ってなんやねん?蒙古斑が二つあるとか?」というツッコミを自分でやってしまった(^^;)。うーむ、一応言い訳すると前使っていたFEPでは「はん」と打てば「班」にしてくれたので、その習慣のままやってしまいました。疑いもしませんでしたね。
まる一日ネット上に恥をさらしていたわけですなぁ、わはははは。
そーいやー、北朝鮮の怪獣映画「プルガサリ」がDVDになるぞ!LDやビデオカセットでも発売になったけどDVDでは字幕も吹き替えも同時収録!これだけで買う気になりましたね。語学の勉強にもなりますよ、DVDは。
あらら、「栄耀映画」に書くネタが入っちまってますね。いつものことか。



#174 
徹夜城(先祖は名主) 98/12/10 23:29
「両斑」と格闘中(笑)

>たっきーくん。
両斑と言えば、その「来週」までに中公新書の「両斑」の発表をしなきゃならなくなって、今読んでます(^^;)。今までに読んでおくべきだったよなぁ。
中国の「郷紳」問題なんかもそうだけど、この手の話はイメージをつかむのが難しい。日本の方がやっぱ特殊なのかいな。
従って、3500記念に論文とか漫画脱稿ちゅうのはイキナリは無理ですな。ってまぁ、こんなにアレコレ手を出す人間なのが問題なんだろうけど。

ところで、注目の「秦・始皇帝」は今週土曜にNHK衛星第二で放映だ!最近知ったのだが、脚本家は奈良本辰也氏の知人だったらしい。前から妙に細かい歴史知識が出てくる映画だなぁとは思っていたが…



#173 
たっきー 98/12/10 09:25
祝・3500カウント

管理人さま、アンニョン。
3500カウント到達、おめでとうございます。
これを期に、論文をまとめる or 漫画一本脱稿するというのは、いかがなものでしょう?

ところで、私は「両班」なので、深酒はしないのです(笑)。
来週、また飲みましょう。



#172 
徹夜城(管理人) 98/12/09 23:38
ついさっきカウント3500でした。

>やまぞえさん。
「始皇帝暗殺」は確かに現代的過ぎるってところもなくはないですね。監督のインタビューなんか見てるとそれとなく現代中国に対する「寓意」の部分が入っているらしいです(いかにも中国的なやり方かなぁ?)。監督ご本人が呂不韋を演じてましたが、あの場面には文革の時に自らの父親を攻撃した記憶が込められていたそうです。昨日見た週刊誌の記事で、ある国際ジャーナリストは始皇帝の描き方に毛沢東の影も読みとったような事を書いてました。ま、そこまではどうかと思いますが…僕は単純に恋愛・復活ドラマとして見ましたので。なんでもその記事によると中国の映画評論では「始皇帝がフラフラして軽すぎる!」という批判があったらしいです。でもあの映画、最終的に始皇帝の性格が一般に思われているように変化することになってますね。
そうそう、やまぞえさんのサイトにリンクを張らせていただきました。

>たっきーくん。
あの程度で飲んだと言っちゃいけねぇな。ま、頑張ってくれ給え。って俺もそうか。では、おやすみなさい。



#171 
たっきー 98/12/09 11:41
アンニョンハシムニカ?

管理人さま、アンニョンハシムニカ? はじめて書き込みします。

先日はお疲れさまでした。 いや〜、締め切りまじかにも関わらず、飲んだ飲んだ!
おかげで、混乱状態っすよ。 僕、何書いてたんだっけ?ってね。

こんな私ですが、誰かすぐ分かると思うので、応援のメールください。

なし


#170 
やまぞえ 98/12/09 00:54
ふーん。なるほど。

しかしやっぱり、古代東洋人のわしには理解不能ですわ。



#169 
徹夜城(映画オタクの管理人) 98/12/09 00:10
始皇帝観察

「史記」の「刺客列伝」は昔大学の授業で読まされまして(^^;)。漢文からしか読んだことがありません。悪戦苦闘でしたが、めっぽう面白い話ばかりでですよね。で、さきほど「やまぞえ」さんのページで初めて日本語で読みました(笑)。
荊軻のエピソードはよくよく後世の人の興味を引くのか、日本の古典にもよく引き合いに出されてます。その最後のものが映画「秦・始皇帝」だろうなぁ(←しつこい)。
あの映画についての個人的な批評は今日ようやく「栄耀映画なる回廊」にアップしましたので、ご覧ください(えーと、ここからだと「歴史映像」か「徹夜城のトップ」から飛べますね。多角経営なもんでスンマセン)。そこで大体の感想は書いたのですが、基本的にあの映画は心理的葛藤劇だと思うんですよ。

冒頭で荊軻が殺人をできなくなりますね?これは意表を突いた独創ですが、話が進むに連れ、荊軻は趙姫を愛することで人間らしさを取り戻していく展開になってます。いわばこちらは復活していくストーリー(似た奴で西部劇で撃てなくなったガンマンが復活していくというパターンがあります)。一方で始皇帝(政)の方は権力と引き替えに人間らしさを失っていくという対照的な展開になっています。劇中、政が人間らしさを取り戻そうになると、そばにいる奴が「天下を取ることを忘れたか!」と言って励ますでしょ。これが「うまい!」と思いました。この対照的な両者を趙姫が結びつけていく。絞り込んだぶん締まった脚本になってると思うわけです。

古典的歴史劇のネタを近代的心理劇にしちゃった、と言うかなぁ。シェークスピアみたいなもんでしょう。だから欧米で受けそうな気がします。フランスじゃ「陸のタイタニック」とか言われてるそうですし(もっとも僕は「タイタニック」はどうしても好きになれませんが)。

ところでラストの対面のシーンですが、うろたえたのは計略のうちでしょう。必要以上にうろたえてますから(ホントは秦舞陽がビビってぶちこわすんですけど)。最後に笑うのは「実は俺が勝ったんだ」という荊軻の始皇帝に対する優越感の現れだと思います。何が勝ったのかというと…ラストに趙姫が戻ってきますね。そこで言う台詞が示してます。もっともあれはちとやり過ぎとは思いましたが(「仮面の男」もこれやってたなー)。それと先ほど挙げた「人間性」の問題もあったと思います。燕からの刺客が偽物と思いこんでいるハズの始皇帝が下に鎧を着込んでますよね…それもそれを示したシーンだと思います。まぁもう一度観てくる予定なので確認してみましょう。
さてと、映画と言えば岩波ホールで「宋家の三姉妹」が始まりましたね。空いてそうな時を狙って見てきます(あそこの「阿片戦争」は席取るのに苦労しましたから)。



#168 
やまぞえ 98/12/08 16:42
てゆうかね。

まじで、笑ってる間に、本筋見逃がしたんですわ。<「始皇帝暗殺」
なんで、荊軻は再び剣をとろうとしたんでしたっけ?なんで秦王政の前でうろたえ、最後に笑った?
# 予備知識がないと分からんと思ったので、荊軻と高漸離の物語を書いてみました。わしのページの、中国古代史紀行の[歴史]のところです。検閲してください。

http://www.lab3.kuis.kyoto-u.ac.jp/members/yamazoe/


#167 
徹夜城(映画オタク) 98/12/07 10:57


>やまぞえさん。
「始皇帝暗殺」についてはかなり賛否(好き嫌い)が分かれるようです。僕は某映画メーリングリストにも参加してますが、ハッキリと二分してました。つまりやたら感心(感動)するか、やたら嫌うか(笑うか)。このあたり、面白いところです(お笑いパロディを作ってた人もいたなぁ)。
僕はもともと史実重視にはならんだろうという読みがありまして、それにしては割といろいろ出てくるじゃん、って印象を持ちました。歴史劇に男女三人の愛憎劇を絡めるというパターンは中国歴史映画には伝統的に観られることでなんですが(つってもハリウッド史劇の大半もそうですが)、ややパターンを外した作りだと思いました。というか、僕は始皇帝・荊軻の対決に至る展開はかなり説得力を感じたんですよ。
脚本の出来はかなり良い方だったと受け取ってます。というかその出来が良くなかったら資金が集まらなくて企画倒れに終わってたみたいですけどね。たかが男女三人の愛憎劇にあそこまで金かけるか?と思う企画ですもん。しかも肝心の始皇帝は脇役に近いもんなぁ。日・仏・米の資本が「この脚本を陳凱歌に撮らせろ!」という動きをしたのは僕は納得してます。そう言う意味では割と外国人向けの映画だったかも。そういや陳凱歌、次回作はハリウッド進出みたいですね。ドンドン海外進出(流出?)する中国系映画人。

まぁ歴史映画ファン長くやってますから、歴史ネタの映画評の難しさは分かるんですよ。結局史実の再現か映画としての面白さかという対立軸がありまして、これって不思議と両立しないんですよね。かの「ラストエンペラー」だって妙なシーンがいっぱいありますし、黒澤だって「影武者」は結構無理を感じます。ただ両者とも「映画」として観客を圧倒するところがありますね。陳凱歌も一部で「中国の黒澤」などと呼ばれてますが(誰が言い出すんだろ?)、ちょっとその辺、製作姿勢は似てるかもしれません。

ところで高漸離は確かに出てはいましたが、劇中名前が出てたかなぁ?その後のことはバッサリカットしてましたね(まぁ分かる人には分かるということなんだろう)。
そうそう、12月中にNHK衛星で日本映画「秦・始皇帝」を放映するようですぜ。それこそ笑える(一方で感心する)映画なので、観られる人はぜひ。



#166 
やまぞえ 98/12/07 03:03
「始皇帝暗殺」ぎぶ。

わし、あれダメですわぁ。
史記に出てる話も、誰も知らないはずの会話(太子丹が田光に会いに行くところなど)が入ってるので、多分に創作が入ったドラマと認識し、これと筋が異なるのはいいとして、ヘボいところが多すぎて、ろくに本筋が見えん。
秦王政に謀反して殺そうとしたロウアイが部下を殺されて「人殺し!」と叫ぶし、趙都邯鄲を陥として、邯鄲の「子供だけ」全員殺すし、荊軻出発前に剣奴みたいなことをさせて無駄に勇士殺さすし、暗殺を予期していて、荊軻に帯剣まで許すのに、何の防備もしてないし、これで大阪人につっこむなというほうが酷や。途中から声出して笑いそうになったがな。
秦王政と荊軻に、何か通じるもの、あるいは対決するものを(わずかながら)期待してたんやけど。それと、高漸離(劇中で名前出てきた?)のその後にふれてほしかった。


http://www.lab3.kuis.kyoto-u.ac.jp/members/yamazoe/


#165 
へーはち 98/12/02 19:43
グローバルな日本中世史

今日、仕事でお年寄り向けの歴史講演会の受付等の雑用をやってました。
鶴見大学の関幸彦先生という方の講演でした。
日本中世史って偏見として視点が狭くなりがちだとおもってましたが、
初めて大きな視点で日本中世史を語られて、ちょっと中世史見直しました。

追伸、族長へ
論文書いてるかい?



#164 
徹夜城(史料のはらわた) 98/11/29 23:59
地方志あさりの日々

>兜蟹小僧さま(なんかいろいろお名前が出てきますね)
>徹夜城師は、日本の倭寇(なんていうアイロニー)については
>あまり関心ないのかな?

実際には大アリです。ただ中国方面の話(しかも期間限定付き)にかかりきりでホンマもんの日本海賊には手を出す暇がないんですよ、現時点では(^^;)
なんとか年内に論文を形にしなきゃなりませんので、最近ページの更新が出来ない状態です(歴史映像だけチビチビと更新してますが)。このところ東洋文庫通って地方志あさりをしています。

中国の地方志あさりってのは楽しいもんでしてねー。中央政界史ばっかりやってると見えてこないローカルなネタがボンボン出てくる楽しさがあります。もっとも中にはかなり怪しげな話題も出てきますが(災異の項目なんて凄いよ)。時々本来の目的忘れて読みふけっている時もあります。
中国ってなにしろあんな広い国で、しかも地方の州県の長官は基本的によそ者が配置されます。そこで未知の土地の情報を長官や官僚に伝える「教科書」的な存在として地方志が製作されます(しかも何度も)。だからよそ者にも分かるよう、厖大な資料がそこに集積されるわけです。おかげで僕ら歴史学徒は大変な恩恵を被っています(もっとも基本的に明清以後に集中しますが)。
例えば清代の「潮州府志」って地方志を読みますと、ここに関連のある海賊の「列伝」がズラッと載ってたりするんですね(発見した時は感涙)。鄭芝龍や鄭成功もこの枠内に入れられています。
つくづく史料を残すと言うことに関する中国人の執念には頭が下がるところです。

追伸:リンク先がようやく一つ増えました(^^)



#163 
兜蟹小僧 98/11/29 21:00
春には岡山へ!

徹夜城師は、日本の倭寇(なんていうアイロニー)についてはあまり関心ないのかな?
私は村上水軍と五十猛神神社との関わりなど調べに、春になったら行ってこようと
思ってます。どうにかこうにか倭人海賊の骨格が見えてきたような・・・・。

でさ、「小説吉田学校」、懐かしいねい。制作当時、フィルムリンクにいてこの映画にも
関わったのでね。「パンツの穴」と同時進行だったっけかな(爆)「吉田学校」って
まあその会社では代表作だわな・・・。いやなんとなく意味もなく回想。失礼。






#162 
徹夜城(政治観察者) 98/11/28 13:38
始まった、始まった?

何がって、自民党内の内紛劇。いやー、面白くなってきました(笑)。
事の発端は「自自連立」ですね。早い話が小沢一郎くんが自民党に帰ってくるわけで、そりゃもう大騒ぎ。宮澤さんが辞意を表明したのは明らかに抗議ですね。それと子分の加藤さんを押し立てようって気なのかな。一方で旧渡辺派も分裂。山崎派の誕生らしい。小沢の影に中曽根ありだもんね。見方によっては若手勢力が長老系に対抗し始めたとも見えますね。さて、どうなることやら。
この時期に民主党の菅直人代表のシモネタ系スキャンダルが報じられたのはかなり意味深ですね。事実はどうあれ、この時期に発表したあたりがいかにも臭い。「自自連立」を批判する急先鋒(となるはずの人)がスキャンダルに会うってのはちと偶然とは考えにくいです。
あー、「仁義なき戦い」だな、ホント。広島弁が聞こえてきそうだ(笑)。




#161 
徹夜城 98/11/24 00:04
岡山と私

>魔術師さま。
岡山ですか…僕は高校の修学旅行で一度だけ足を踏み入れたっきりですね。倉敷と岡山城だけ観てきました。なぜかそこで坂本龍馬特集の展示をやっていた記憶があります(????)。

吉備津神社についてはまったくと言っていいほど知識がないんですが、桃太郎と関わりがあるんですか?
吉備津、って聞くと古代の吉備勢力(王朝っていう人もいますね)関係を連想します。この辺も興味深いところですね。出雲方面の勢力の事も考え合わせて古代日本の勢力地図がどんなだっただろう、と思うところがあります。

さて今日は「ジュリアス・シーザー」なんて映画のビデオ観てました。もちろん「歴史映像」の記事のために(笑)。見たところシェークスピアの同名戯曲をそのまんま映像化した作品ですね。調べたところカエサル(シーザー)本人の生涯の映像化はあまりないみたい。ちょっと予算等が厖大すぎるかもな。
そのくせ「クレオパトラ」は映画製作者の意欲をかき立てるようで、映画草創期からかなりあるようです。



#160 
魔術師 98/11/23 01:00
吉備津神社を横切る。

先日、岡山に出張に行ったのですが、桃太郎伝説で有名らしい、
吉備津神社の境内を通って出先に行きました。
仕事でなかったら、もっと色々調べられたのに残念です。



#159 
徹夜城(映画狂) 98/11/23 00:04
観てきたぜ!

何をって「始皇帝暗殺(原題「荊軻刺秦王」)」をでーす!
いやー、期待以上です。期待していかなかったぶん感激しました。
まぁその、史実重視派の人はあれこれ文句言いそうなストーリーなんですが(笑)、僕は十分感動しました(ま、考えてみると「史記」だってどこまで事実を伝えてるかわかりゃしませんし)。歴史劇の形になってますが、心理描写なんかは現代劇のそれです。逆にそれが成功しているような気もします。
往年のハリウッド史劇に作り方が多少似ていますが、もっと泥臭く、生臭くドロドロと描きます。そのぶんコン・リーの美しさが際だってますね。俳優サン、どなたも素晴らしいのですが、個人的にロウ毒(字がない…)役の王志文の怪演が気に入りました。監督本人が演じる呂不韋も存在感がドッシリ。
で、さっそくこれを「歴史映像」の中国部門に加えておきました。ついでに日本史で「小説吉田学校」、インド史で「釈迦」「リトル・ブッダ」なんかも追加しています。
いやー、歴史映画ってホントいいもんですねぇ。では、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ…(爆)



#158 
徹夜城(一学徒) 98/11/17 23:54
忠犬ハチ公と歴史学

>たけやさん。
ホント御苦労様でした。発表者も緊張してましたねー(笑)、ああいう場だからなぁ。しかも各自の発表で引用される研究者本人がかなり来ていたし。下手なことを言うと直接本人から反撃食らう恐れもあるしね。

明清時代の「だんなさま(「老爺」など)」の呼称が変化していく、ってのはホント面白い研究でしたね。発表したご本人は「息抜きの発表」とかおっしゃってましたけど、結論ではすこぶる重要な問題を含んでいました。
僕のやってる「倭寇」ですが、実は海賊の親玉の多くには「老」という尊称が奉られてるケースが多いんですね。これは当時のポルトガル人の記録にも現れています。陸上でのエリートが「老爺」と呼ばれていることと考え合わせるとなかなか面白い議論が展開できそうです(鄭成功も「国姓爺」だもんね)。これだけで一本論文が書けまっせ(笑)。

ああいう非常に身近というか小さな話題にスポットを当てて実はその背後にある大きな時代背景を説明する、という方法は良い研究の鏡だ、という説を聞かされたものです。
そこで引き合いに出されるのが、今や伝説と化した「忠犬ハチ公は忠犬ではなかった」という論文です(笑)。
あの忠犬ハチ公は別に死んだ主人を慕って駅に毎日出かけていたわけではない、実は駅前の焼鳥屋が餌をくれたので、それを当てにして毎日出かけていたのだ。ってな事を取材し、論証して見せたレッキとした歴史学の論文です。
「史学科ではそんなくだらない研究をやっとるのか!」と怒り出す人がいるかもしれませんが、これが実は凄いんですよ。そうした「虚像」がいかにして報道され「忠犬」として神話化されていったか、それを追っていくと当時の異様な時代背景が浮かび上がってきます。軍国主義の台頭と重なりあってくるわけです。
・・・と、書きましたけどホントにこういう論文が実在したかどうかはもう分かんないみたい。それこそ「伝説」らしいんですが、それは置いておいて、この発想は凄い。これこそ歴史学ですよ、ホント。

もっとも最近聞いた話ではハチ公は内臓を患っていたそうで(内臓が保存されてるんですよ)、上の話も「俗説」の可能性が・・・まぁもうどうでもいいや(^^;)



#157 
たけや 98/11/17 19:10
アカデミックな話題

某T大学での学会、当然ながら(?)私も出席しました。60人くらいの出席を見込んでいたらしいのですが、80人以上いたらしく盛況でしたね。
同席していながら、お声をかけられず残念でした。古代の巴蜀の異民族についての発表は、前半に時間を割きすぎて、面白そうな後半が省略されてし
まい残念です。発表者がかなり緊張していたようで、汗をかきまくっていましたね・・・。
個人的にはそのあとの、明清時代の「だんなさま」呼称の対象が変化していったという発表が面白く、当時の人の身分感覚がうかがえましたよね。
現在の日本で言えば誰を「先生」とか「社長」と呼ぶか、といった具合ですが、こんな社会学的なことも取り上げることができる歴史学の幅の広さを
感じました(もっともそれは研究者によりけりだが)。
いわゆる「アカデミック」も、結論への過程はアカデミックであって欲しいのですが、取り上げるネタはボーダーレス時代にふさわしいものであって
欲しいものです。それなら一般の人も興味を持ちうると思う、今日このごろです。
それにしても当日は疲れました。発表は準備がすべてですな、・・・(?)。



#156 
徹夜城(管理人) 98/11/15 23:54
アカデミックな話題なぞ

今日は日曜だというのに某最高学府とか呼ばれるところにおいて、なかなかアカデミックな発表会に参加して参りました。勝手に詳細な内容をばらすのは差し控えますが、「専門家とアマチュアの架け橋」を標榜する当サイトとして、ちょこっと傾向などを紹介したいと思います。

当然ながら僕が参加した(というか単に聞きにいった)のは中国史部会のみです。
今年の一連の発表には一つ面白い傾向がありました。キーワードは「異民族」。
中国史に関心のある方は気を付けて欲しいんですが、中国史は漢民族だけの歴史ではありません。昔から「多民族国家」なんですよ、あそこって。だいたい「漢民族」って範囲も歴史と共に拡大していきますしね。漢民族でない民族に支配されることもたびたびです。今回の一連の発表にはそんな中国史における異民族関係の話題が多く見られました。
ネタとしては古代の巴蜀地方における異民族や唐時代に北方から移住してきた遊牧民の話(唐ってホントにやたら国際的なんだよなぁ)、モンゴルの江南地方の統治の話題などなど。
前に朝鮮史の大会行ったらやっぱり似たような話題をしてましたね。一言で言うと歴史研究のボーダーレス化。僕がやってる「倭寇」もその一環ですが、始めた頃はこんなに学会で流行ってくるとは思いませなんだ(笑)。

「歴史家も歴史的産物」って言うんですが、昨今、現実に社会がボーダーレス化してるってことが背景にあるんでしょうね。もっとも僕に言わせると民族や国家に異様に固執した近代社会の方が異常だったと思うんですが(時間的にもほんの短期間だもんね)。



#155 
徹夜城(有権者) 98/11/11 00:19
商品券…!?

いやー、「まさか冗談だろ」と言っているうちに実現しちゃうようですね、商品券作戦。
結局15歳以下の子供と寝たきり老人などに限り送られる「お年玉」になってしまい、ますます無意味になってしまった。もらった人のどれほどが使うのだろう。換金はもってのほか、お釣りも出ないそうだし、使える店も指定らしい。
うーむ、歴史上これほどアホらしい茶番政策があっただろうか。まぁ探せば結構あるんだろうな(^^;)。
やってる当人達もアホらしい事を重々分かっているあたりも救いがない。国会運営策にしてもなんか他の事を考えなかったのか・・・あーあ。あとは悪影響が出ないことを望むだけ。



#154 
族長 98/11/09 13:23
見れました。

2700人目ゲット!きりのいい数字は初めて
です。次は3000か3333を目指そう。
今日は覗くだけのつもりだったけど喜びのあまり
書きこんでしまいました。




#153 
徹夜城(ドジな管理人) 98/11/08 23:47
大チョンボでした。

>族長さん。
いやー、大ボケやってました(^^;)>
パソコンの調子でそんな事は起こりっこないですね。僕が「事件簿」データだけ送り込んで入り口のページの更新バージョンを送信してなかったのでありますね。ううむ・・・管理人失格。つい自分のパソコン上のデータで見てるもんだから・・・ネット上でチェックしなきゃダメっすね。
まぁ簡単な第一回のみです。そのうち順に書いていこうと思います。一応「予定」は一覧にして出してあります。こんな調子で行きますので。

ついでと言ってはなんですが、「歴史本」をようやく更新しました。なんと8月以来(汗)。
さらに「歴史映像」を大幅に追加。東南アジア・南アジア・西アジアが加わりました。もっとも「歴史映画」という呼び名に疑問を持たれそうなのも多い・・・それに僕が見たのだけですからね。
今作ろうとしている西洋史編は大変なことになってます。うーん、多すぎ。「戦争映画」は別部門にしようかな?太平洋戦争なんか何史にしたらいいか分かりませんもんね。



#152 
族長 98/11/08 12:49
なぜだ?

「俺たちゃ海賊」で「事件簿」が始まったらしい。
しかし、ずーっと見れないままである。パソコンの調子が悪いらしい。
ううむ。なんとかならないだろうか。

それはさておき。

最近、幸田露伴の『運命』という小説を読みました。凄いです。なんと全文
書き下し調(!)で書かれてるんです。昭和になってもこんな書き方で小説
を書く人がいたなんて・・・。
そこで疑問に思ったことがあります。江戸時代までは文語体で物を書いてい
たのが明治になって口語体に変わるわけですが、一斉に変わったわけではな
いと思います。もしも、徐々に変わったのだとしたら、口語が文語に取って
代わったのは明治の何時ぐらいなんでしょう。



#151 
徹夜城(ツッコミ屋) 98/11/08 00:32
探してみます。

>カブトガニさん。
そーか、「砲艦サンパブロ」はまだ未見でした。タイトルだけは知ってましたが、そういうネタとは知りませんでした。今度探してみます。ただ近所のビデオレンタルは当てにならないんですよね。ちょっと遠征しないと。
スティーブ=マックイーンはうちの母親が大ファンでしてねー。僕もかなり感化されています(笑)。

「北京の55日」ですが、大作なのは認めますけど、お話の方は(「帝国主義的」部分に目をつぶっても)かなり散漫かつご都合な印象を受けました。3時間が地獄のように感じるところも(笑)。
まぁ僕は映画としての評価はおいといて歴史ネタはみんな楽しんじゃいますから(あれこれツッコミを入れつつ)。面白いもんで、歴史映像の大半はB級なんじゃないか、と思うときもあります。アクション映画と違ってなまじ真面目な題材が多いだけに笑える、というか・・・。
考えてみると邦画ではあの「天と地と」(これもツッコミがいのある映画でした。ワハハ)以来、本格的な歴史映画はご無沙汰ですね。一時「太平記」とか「関ヶ原」といった情報が乱れ飛びましたが、バブル崩壊という世相もあってみんな流れました(台湾の「鄭成功」って企画も流れたのかな・・・)。どうやら司馬遼太郎の「梟の城」は実現の運びのようですね。石田三成役は大河ドラマで孝明天皇やってた人とか聞きました。それだけ。




#150 
カブトガニ 98/11/07 21:37
「砲艦サンパブロ」

「北京の55日」とならぶ”義和団活劇”に「砲艦サンパブロ」という映画があります。スティ−ブ・マックィーン主演と
いえば、はちゃめちゃ大活劇...の筈が、なぜか渋くて。いささか中国人民との関わりあたりに、ハリウッド流ではあっても
叙情を感じてしまった。揚子江を航行中のアメリカ海軍砲艦(駆逐艦より小型)サンパブロ号(わざわざ建造した)の
一水兵が見た義和団事件。ヒロイックなストーリーではありませなんだ。北京も出てこないし大規模な戦闘シーンもなく
(インディアンが幌馬車を襲うような感じの戦闘)なぜか当時ばりばりのアクションスターだったS/マックィーンが
類稀な演技力を発揮した快作です。この当時の中国を背景にした映画は珍しく、ましてベトナム戦争直前にあたる時期
典型的な反共反中国映画にもならず、(考証自体は実にうまく誤魔化してあって逃げられきった感)そこそこ大型映画なので
見ごたえはあります。「十戒」「ベン・ハー」より古いけれどそれらよりシネマスコープという当時最新のワイドスクリーンを
生かした映像が奇麗です。(しいてけちったところといえば弾着の水煙が小さいかな?結構リアリズムなのかもしれない)
機会があれば「北京の55日」と見比べて欲しいですね。(私は「砲艦サンパブロ」のほうがワンクラス上と見るけど)
というところで・・・映画の話、結構好きです私。(短い間だけど映画会社にいたもんね)



#149 
徹夜城(歴史映像探索者) 98/11/07 00:28
北京の55日

えー、忘れた頃にやってくる映画ネタです。
先日、衛星放送でやってた「北京の55日」をようやく観ました。近日中に「歴史映像」に追加します。
もう古い映画なんですよ。スペクタクル映画にやたらに出てくるC=ヘストンが主演。去年自殺してしまった伊丹十三さんが出ていることでも映画ファンには有名です。僕も名前だけ知ってたんですが、観る機会がなくて。こういう時頼りになるな、NHK。
ご存じの方も多いかも知れませんが、「義和団事件」をテーマにした映画です。異様で野蛮な集団「義和団」とそれを利用する西太后の清朝の襲撃に対し、「文明国」の列強の人々がいかに頑張ったかというお話。今じゃ絶対できないお気楽な「帝国主義映画」であります(ちょっと言い過ぎかもな)。
しかし北京のセットが大がかりで驚かされます。さすがスペクタクル大作乱発時のハリウッド映画。ハリウッドの郊外に作ったと思われる城郭都市一個分のセットが観られます(「敦煌」よりは凄いね)。まぁ実際の北京よりはさすがにかなりスケールダウンしてますが。時代が近いせいかそれほど気になる考証違いはありませんでした。今だったら実際の北京でロケできるだろうなぁ(なんつっても紫禁城の本物が使える)。



#148 
徹夜城(考証はちゃんとしたい漫画描き) 98/11/03 00:48
考証ってやつについて

>族長さん。
珍しい時間に書き込んでるねぇ(笑)。
最近あの「世界ふしぎ発見!」は某批評家に「内容と関係のないクイズを出すな!」と叩かれてました(笑)。先日のも食い物の問題ばかりでしたし。
もっとも史実をネタに素朴なクイズを作るのは大変ですよね。スタッフの苦労は大変なものだとは思います。それに黒柳さん、相当事前に勉強するそうで、それに引っかからない問題を作らないといけないらしい(笑)。
あの番組、映像関係も苦労しています。中国ネタの時は「三国演義」とかから映像をかっぱらってきて、ドサクサに紛れてよく使っています。モンゴル取材時のものが交じっていた時もあったような・・・そうそう、明らかに中国ネタの話題のBGMに「チンギスハーン」の主題曲使ってたっけ(笑)。

まぁあれこれ書きましたけど「良心的歴史番組」だとは思いますよ。僕も世界史やる生徒には見ることを薦めています。半分は紀行番組ですが、題材は常に歴史ですよね(しかも意外にまんべんなくマイナーなところもやるのが嬉しい)。「知ってるつもり?」よりは良いんじゃないですか(笑)。

中国ネタの映像って話で連想したんですが。
日本で書かれる中国ネタの漫画や雑誌のイラストなんかは考証かなりいい加減ですね、実際。三国志関連の映像なんかを流用して他の時代に使っちゃったりよくしてます(逆もありまして、「敦煌」の甲冑を三国ものに使っちゃったり
)。もっとも中国制作の「三国演義」の考証も「?」なところがありましたけどね。

連想ついでに。
某作家が明代の寧波を舞台にした小説を書いていました。チラと手にして「あとがき」だけ読んでぶっ飛びました。明代の知識はほとんどない、と自分で書いてました。「三国演義」「水滸伝」ぐらいしか読んでいない(読み込んではいるらしいが)。しかしそれらは明代に書かれているから、明代の空気を伝えているから書けたとおっしゃる!
それって司馬遼太郎の戦国小説読んだから現代日本を理解してる、と言うのに近いような・・・



#147 
族長 98/11/02 23:53
世界不思議発見

思った通り鄭成功紹介とゆうよりは台湾観光案内でした。でもそれなりに面白かったかな?
映像に関する解釈は徹夜さんに任せます(笑)。



#146 
徹夜城(管理人) 98/11/01 00:43
歴史への入り口その他

>みなさま。
「歴史への入り口」というテーマについて、イロイロと書き込み有り難うございました。今見ると、なんか僕の書き込みは何となく受験産業型になってますね、やっぱ・・・(汗)。世界史全般を速攻で、ってことになるとああいうアドバイスになるんです。
まぁ僕も振り返ってみると身近な興味からズルズルとイモヅル式に歴史の海へ突入していったはずです。もっとも両親がともに史学科(東洋史・日本史)という環境は大きかったとは思います。ちなみに弟は西洋史専攻です。なんちゅう家族だ(^^;)。ともかく物心付いた頃から「歴史ネタ」をお話として身近に親しんでいました。
ハッキリと「歴史オタク」化したのはやはり「人形劇・三国志」と「徳川家康」の2大タイトルのダブルパンチの洗礼を受けてからでしょう。あのころは僕も人並みに「三国志・戦国マニア」でした。ただ根がひねくれてますから、次第に興味がマイナーな「日本の南北朝」に行きました(今でも「太平記」は愛読書だったりする)。で、日本の南北朝に関することなら何でも手を出しているうちに「倭寇」とめぐりあったのです。これが僕のアウトロー好きに完璧にマッチしてしまいまして(笑)、それから資料を調べ出したら、それこそダイヤの原石のようなネタがゴロゴロ。「発掘」の楽しさがありましたね。

>「世界不思議発見!」
見ましたよー、鄭成功!まぁまぁあんなもんでしょう。結構楽しめました。なんか清軍が攻めてくるドサクサに「始皇帝暗殺」らしいカットが紛れてましたが(笑)。制作側も映像で説明しなきゃいけないから苦労してんでしょう。個人的には実際に取材しに行った平戸の映像が懐かしかった(当然王直には一言も触れなかったな)。
ただ僕は鄭成功の実像についてはちょっと私見があるんですよ。つまり明復興を目指す大忠臣って見方はまるでしてません。番組でも触れてましたが親父の鄭芝龍は「倭寇」でしょ。僕に言わせると鄭成功だって立派な倭寇の親玉です。台湾占領だって貿易拠点を欲したからですし。死ぬ間際も大陸反攻じゃなくてマニラ占領計画を進めています。鄭氏一族の活動は16世紀の王直たち倭寇の活動の延長線上でとらえたほうが理解しやすいんじゃないかな。

>カブトガニさん。
うーむ、恐ろしいライバル(?)が出現したような・・・(笑)。僕も倭寇で漫画描きたいんですけどね・・・ちょっと余裕がない。漫画の方は全然別の企画を今進めてます。



#145 
あさぎ 98/10/31 23:45


下の、間違えて2回入っちゃいました。すいません。



#144 
あさぎ 98/10/31 23:43
ありがとうございます!

先日書き込みしたあさぎです。
温かいアドバイス、ありがとうございます。
前はものすごく不安な気持ちでいたんですけど、皆さんのを読んで、
ちょっと気が楽になりました。私も、興味のある分野から入っていこうと思っています。
それでは。



#143 
あさぎ 98/10/31 23:43
ありがとうございます!

先日書き込みしたあさぎです。
温かいアドバイス、ありがとうございます。
前はものすごく不安な気持ちでいたんですけど、皆さんのを読んで、
ちょっと気が楽になりました。私も、興味のある分野から入っていこうと思っています。
それでは。



#142 
族長 98/10/31 14:25
今晩九時

『世界ふしぎ発見』で鄭成功をやるらしい。

・・・見るまでノーコメント。



#141 
カブトガニ 98/10/31 07:46
一度は専門バカを経験すると

おはようございます。徹夜城さん。
私もちょっと、参加。これからだーという方へのアドバイス(^_^ゞ)てへへ
私は学生時代はぜーーんぜん歴史の勉強をしてこなかったのですが、(中途で理工系から文系志望に転針したせいもあって)ただ理科系のお勉強のついでに古生物に興味を持ち、地学に踏み込み、考古学へ立ち入ってしまい、ことのついでに日本史の世界にあまりに科学的な論証のなさを感じて文句を言い始めたら、とうとう山のように歴史に関わる書籍を買い始めてしまったのです。次第に考古学的な世界からいわゆる「歴史」にはまることになってきたのですが、(どこで改行すればいいんだろ)もう一方で日本史を学ぶにはやっぱり世界史への展望を余儀なくされるといった順序でこれまでやってきました。
世界史は俄然広大無辺な領域のように思いますが、やはりキーワードというか発想の種子となる興味の対象が自然と羅針盤になってくれます。逆にいえば、完全無欠な世界史観、知識を持つのは個人では絶対不可能だと思うのです。インターネットが図書館より遥かに勝っているところは情報量もさることながら、知り合った人の勉強の仕方、考え方を知ることができる点だと思います。浅く広く学ぶというのはある意味理想ですが、どこか橋頭堡となる独自の知識、興味の持てる分野を深く掘り下げて見ると、それが他の人のアプローチと接点を持っていくようになるのではないでしょうか。

例えばある史跡を訪ねた時、ある人は分厚いノートを持ってきて、事前に調べてきた詳細な文献的資料と照らし合わせているとします。しかし全員がそれに夢中になるよりも、一人は地形的観察、一人は計測やら土質分析やら・・・などといろいろ担当が自然にわかれるのですね。そういうものだと思うのです。
徹夜城さんだって、SFと漫画と倭寇を完全に別々に勉強しているのではなく、多分、相互に緊密な思考リンクを張ってひとつの体系をこうしたHPに表現されているのですから、単に「この人はあったまいいんだー」なんていう観点で呆然と見たらいかんのです。漫画を書いてみるというのは絵だけのことではなく、表現したい物語に必要な絵を描くということであって、物語はきっと、キャラクターに文献から拾ってきた名前をつけただけでは済まず、オリジナルの歴史観を生み出していくわけですね。オリジナル性の獲得は知識量と反比例して困難さを増す訳で、私も過去ずっと倭寇を含めた海人族の物語を漫画か
文章にしたくて、徹夜城さんには密かにライバル意識を燃やしているのです(笑)。しかし私は徹夜城さんの公開した情報は余すところなく吸収させていただこうと思ってます。たはは。がんばろうっと。




#140 
族長 98/10/30 13:25
世界史へのアプローチ

世界史へのアプローチのしかたについて話題になってるようですね。私は「好きなことを好きなように」勉強していけばそれで構わないと思いますよ.逆にいえば好きでもないことにいくら血道を上げて頑張っても大して身につかないと思うからです。第一苦痛でしかないと思います。この「好きなことを好きなように」というフレーズは私の大学の先生がよく口にするセリフですが、この一言の御蔭で随分救われました。
「世界は狭いようで広い」と、どこぞの宇宙船艦の厨房の料理長が言ってますが、私に言わせれば「世界は広いようで狭い」だとおもいます。世界の歴史は意外なところで連動しているものです。だから、どこか一つの国、時代、あるいは人物,事件でもいいから興味を持てれば、他の時代も芋の蔓のように段々判ってくるとおもいます。無理して大上段から世界史の全てをフォローしようとすることはないと思います。「世界の歴史」といったシリーズは寧ろその「最初のきっかけ」を見つける手掛かりとして、肩の力を抜いて気楽に読み飛ばすことをお勧めします。
因みに私にとっての「最初のきっかけ」は滝沢馬琴でした。そこから講談の世界にはまり、ネタ元の三国志、水滸伝にはまり、中国の章回小説にはまり、中国史にはまり、朱子学にはまり、今日地獄を見ています(笑)。西洋史とか日本史とか勉強したのは大分後です。しかも勉強不足だし。




#139 
徹夜城(教壇に立っちゃったりする男) 98/10/29 22:22
世界史の入門書

>あさぎさん。
はじめまして。書き込み有り難うございます。
大変興味深く拝読しました。いやー、本音を言うと、これこそがこの伝言板ひいてはこのサイトの趣旨に添うことだと思いますよ。
僕は歴史を専門的に勉強するかたわら(そのわりに妙なことに色々手を出してますが)、某予備校系の学校で世界史の教壇に立ったりもするので、この手の話には一応敏感です。もっとも現時点で「これ!」という本を挙げられないのが残念ですが・・・調べてみましょうか?

一つ言えることは、世界史って非常に分野が多く時代も長いため、数多くの事項が登場します。なもんで、ある程度詳しい話となると一冊の本ではまとめきれないのです。だから「この一冊」というのがなかなか。各分野ならそれぞれすぐに挙げられるんですが・・・。
具体的な書名ではありませんが、意外に世界史参考書にいいのがあったりします。つめこみ暗記型のものはお薦めしません。エピソード主体で楽しく覚えさせるタイプのものがお薦めです。それほど物事がいっぱい書いてあるわけではありませんが、世界史はまず大雑把に流れをつかんで入る方が良いと思いますので。それで「この時代って面白いなぁ」と思ったら、それに関するちょっと詳しい本を読むと良いんです。

一冊ではなく何冊も続くシリーズの「世界の歴史」を読むという手もあります。文庫本でもあるはずです(中公とか)。まぁ少々専門的な話を書いちゃう人もいますけど・・・

この伝言板をご覧のみなさんも、お薦めがあったらお書きください。



#138 
あさぎ 98/10/29 21:54
はじめまして。

はじめまして。
この伝言板の趣旨にふさわしいかどうかわからないのですが、
実はちょっと聞いて(読んで)もらいたいことがあるのです。
私は、高校のときに、ほとんど歴史の授業をとらなかったため、
大学に入ってから、講義の中でたまに出てくる、特に世界史のなかの事件や人物などが
さっぱり理解できなかったりして、いろいろと困ったことになっているのです。
これは小学校の頃から歴史をちっとも勉強しようとしなかったせいでもあると思いますが、
今になってそれがものすごく恥ずかしくなってきました。
そこで、高校生の参考書でその都度わからなかった事項を調べたりはするのですが、
それでは到底間に合わないという気もして、何かわかりやすくて良い本はないかと考えているんです。
ここの伝言板に書き込まれている方々は、皆さん歴史に通じていらっしゃるようなので、
何かアドバイスをいただけたら、と思って書き込みをしました。
もちろん、皆さんは基本的な勉強をきちんとされた方々でしょうから、このような私の状況に疑問を
抱かれるかもしれませんが、どうかお願いします。
突然、お邪魔してすみませんでした。





#137 
徹夜城(管理人) 98/10/29 17:03
マルコムX

>ryoさん。
うーむ、マルコムXですか。僕も物凄く関心がある人物ですが、例によって映画からの知識しかありません(笑)。たぶんもうご覧になっているとは思いますが・・・スパイク・リー監督の3時間超の大作です。主演はデンゼル・ワシントンで、これがまぁよく出来てました。マルコムの生涯についての基本線はこの映画で押さえられます。もっともラストに断りがあるようにいくらかのフィクションが混ぜられています(マルコムを刑務所でブラック・ムスリムに誘う人物。モデルはいるそうですが、明らかに悪役まわりになるので実像から離しています)。またブラック・ムスリムは今でも厳然として存在するわけで余り批判的に取り上げるのもまずかったんでしょうね。
・・・もっともその後マルコムの娘が親の仇討ちを狙って逮捕されるなんて展開がありましたが。今でもちょっとゴチャゴチャした事情があるみたいです。
資料としては「マルコムX自伝」というのがあるはず。暗殺直前に行われたインタビュー本です。
現時点では詳しいというわけでもないので、この辺り。映画のパンフぐらいしか資料がないなぁ。



#136 
ryo 98/10/29 07:42
誰か 教えて下さいっ。

マルコムX についての 情報 を集めています。
いわゆる、黒人運動について、です。
詳しく 知っている人、 メール にて 解説して下さいっ。




#135 
徹夜城(倭人?) 98/10/29 00:33
気になってること。

>山添さん。
>アメリカ人のことですから、どうせそんなんちゃいますのん。
うーむ、まぁ「特定の団体」ってわけでもないですし(笑)、僕もさんざ悪口書いちゃってますから問題にはならんでしょう。
前に書いたことですが、あの「ムーラン」に出てくるモンゴル人(と思しき人々)が「フン族」と表現されているところもひっかかりました。好意的にとれば直接「モンゴル」というのを避けたんでしょうけど。どうも西洋に攻め込んだアッティラのイメージが強烈なようで。そうそう、「アッティラ」って映画もあるらしいんだけど、ビデオ見つからないなぁ。

福建といえば、今日、日本映画「犬、走る」(崔洋一監督)を見てきました。多国籍化した新宿を舞台にしたピカレスク映画、ってとこなんですが(ノリは和製「パルプ・フィクション」ってところですな)、この中で不法入国してくる福建人、そしてそれを管理する上海人の対立が描かれていて面白かったです。お互い言葉も通じないので上海人が漢字を書いて命令してました。
このシーンでどうしても連想するのが、僕の専門である「倭寇」の問題なんです。以前書いた論文の口頭試問で「彼らはどういう言語を話していたのか?」と聞かれたことがありまして。実際「後期倭寇」の主力は福建人で、指導層は上海や徽州人、これにいくらかの日本人が加わっている。どうコミュニケーションをとったんだろ?とは日頃思っています。



#134 
山添 98/10/28 00:47
ふっけん?

アメリカ人のことですから、どうせそんなんちゃいますのん(「特定の個人・団体を著しく中傷したり、反社会的な内容の書き込み」かも知れんなぁ)。実際、その音で、項羽を連想する人は多いと思います。
うちのページ見てくれたようで、ありがとうございます。
中国では、現地の人がおおげさに「あぶないからやめとけ」とか言いますが、彼らに同化すれば、福建だろうが何だろうがだいじょうぶでしょう。現在の中華人民共和国は、世界でもかなり安全なほうでしょう。

http://www.lab3.kuis.kyoto-u.ac.jp/members/yamazoe/


#133 
徹夜城(管理人) 98/10/27 23:42
なるほど。

>山添さん。
項羽ですかぁ!なーるほど・・・発音は確かに・・・しかしまさか項羽がモデルってことはないでしょうねぇ・・・いくらディズニーでもそんな無茶は(笑)。まさか猛将のイメージだけで取ったとか!?
そうそう、ここ見てから山添さんのホームページにもお邪魔しました。中国旅行記、いいですなぁ。僕は仕事関係と学術関係でなかなか行けません。一度倭寇ゆかりの地とか行きたいんですけどね。しかし福建方面が多かったりする。以前中国からの留学生に言ったら「あそこはやめとけ」と言われてしまいましたが(笑)。



#132 
山添 98/10/27 00:22
シャン・ユーというと、

項羽(Xiang Yu)を連想してしまいますが。
関係ないですかね。

http://www.lab3.kuis.kyoto-u.ac.jp/members/yamazoe/


#131 
徹夜城(管理人) 98/10/27 00:10
倭寇やら映画やら大変やで。

お、族長氏じゃないですか。
「海」・・・あ、それは触れてはいけない(爆)。また内輪ネタをやってしまった。ちなみに私が以前書いていた倭寇小説のことです。量が膨大になり(なんせ構想通りだと「三国演義」並みになる)しかもその後新資料を発見して展開が狂ったりしたので投げ出したんです、ハッハッハ。その後「列伝」形式で簡単に書こうかなぁ、とも思ってるんですが。その編集過程で出来たのがあの「人名録」です。

胡宗憲の話ですが、確かにこの人一筋縄でいかないんですよねぇ。「明史」の記述もあんまり好意的じゃないです。戦功により普通の「列伝」に名をとどめましたが、彼と関わった趙文華・厳嵩らは軒並み「佞臣(ねいしん=悪い家臣)伝」入りですからね。胡宗憲が入ってもおかしくなかったところです。
ちなみに僕が以前地方志調査をしていたところ、胡宗憲の没落時、彼の家族が周囲からひどい迫害を受けたが、地元の県知事さんが保護してくれたなんて言う美談(?)が載ってました。
マイナーな「任環」がヒョッコリ入っているのは某筋からの推薦があったからです(笑)。蘇州に行くとちゃんと祭られているんだそうな。

今、「海上史事件簿」を急ピッチで制作中です。これを読めばあなたも「倭寇博士」!ってな読み物を狙ってます。誰がなるんだ、そんなもんに。

ところで映画ネタですが、どーも「エイリアン」「ブレードランナー」で知られるリドリー・スコット監督がローマ帝国の映画を作るらしい。製作はスピルバーグのドリームワークス。

ちなみに「フランダースの犬」はあのラストの後、人が教会に踏み込んできて救出しちゃうんだとさ(汗)。繰り返すが、アメリカ人って奴は、全く・・・(笑)。



#130 
族長 98/10/26 12:01
ハッピーエンドのフランダースなぞ許さん!

タイトルは気にしないでください(笑)。

遂に海賊人名辞典スタートですね。遅れ馳せながらおめでとうございます。情報量が多いので少しずつ拝見しています。今日は胡宗憲とか、「海」(ひょっとして触れてはいけなかったとか(笑))に関わった人を見てました。胡宗憲って趙文華と仲が良かったんですね。私の持ってた胡宗憲イメージは王守仁とかとの関わりを通した、比較的プラスイメージだったのでなんか意外でした。まあ、何を以ってプラスだのマイナスだの言うのかとツッコミを入れられるとそれまでなのですが。ただ、王守仁は厳世蕃と仲が悪く、厳親子と趙文華はつるんでるのに趙と通じてる胡宗憲が陽明に好意的なのは、評価を抜きにして人脈面に限っても意外じゃないですか!
あ!今気付いたけど、胡も王も趙も厳も所謂「正統士太夫」から見たら許せない輩で一括かな?




#129 
徹夜城(映画狂) 98/10/25 00:35
ネタが無くなるとすぐ映画。

書くネタがなくなるとすぐ映画の話題にしてしまいます。あー、映画のページも持ってるくせに(笑)。ま、歴史系の話題と言うことで。

先日衛星放送でメキシコを舞台にした映画を何本かやってました(もちろん「ゾロ」とのタイアップですな)。その中に「戦うパンチョ・ビラ」があったんで思わず見てしまいました。
パンチョ・ビラはメキシコ革命の英雄です。ま、山賊の親分みたいなもんなんですが(驚くほど水滸伝と発想が似ている)、それが革命のために戦うお話です。主演ユル・ブリンナーが珍しくはげ頭でない役を演じてます(笑)。チャールズ・ブロンソンが相棒で、なんだか「荒野の七人」みたい(これもメキシコの話だったような)。しかし実在のビラはかなりの巨漢でおデブさんなんですがね・・・ちょっとカッコよすぎ。ラストもなんだか景気のいいところで終わってしまい、悲劇に終わる末路は描かれませんでした。まったくアメリカ人ってやつは(笑)。ちかごろハッピーエンドの「フランダースの犬」作るそうだし。

話が逸れましたが(^^;)、同じメキシコ革命ネタでは若き日のマーロン・ブランド主演「革命児サパタ」がお薦め。ビラと同様農民の味方となって革命に参加した英雄の一代記です。サパタ・ビラなど登場人物がみんなソックリさんなのが嬉しい。ラストはサパタが一斉射撃を浴びて蜂の巣になって死ぬという壮絶なもの。今でもサパタって人気あるようで「サパティスト同盟」とかいうインディオ系の山岳ゲリラみたいのが現在でもいましたね。

そんなのを見た後、ペキンパーの傑作西部劇「ワイルドバンチ」を見ていたら、まったく同じ時代の話だとようやく気づきました。完全版見るとビラの軍勢が攻めてくるシーンまであります。

さーて、近々「始皇帝暗殺」公開ですね。過度の期待はしないで見に行くことにします(笑)。ちなみに英題は「The First Emperor」で原題は「荊軻刺秦王」らしいです。




#128 
徹夜城(管理人) 98/10/21 23:45
なんだか締め切りに追われまくってる気分・・・

カブトガニさん、毎度のご来訪、有り難うございます。
いやー「恋患い」ならホントおもろいんですけどねー(^o^;)>
単純な話、季節の変わり目は調子が悪いってやつです。おかげでホームページ全体の更新度にも影響が出てきてます。まぁちょっと手を広げすぎたってこともありますけど(笑)。アシモフ頁がYAHOOに載ったので来訪者が急増したので早いとこ内容充実させねばなりませんし。
「海賊」は僕自身やってて凄く楽しいんですよ。もともと好きで始めたことですからね。ほんとはこれももっと内容を充実させねばならんのですが、いい加減に書き飛ばすのも「専攻」という立場上まずいものがありまして。
今回公開した「人名録」は21人しか載ってませんが嘉靖期だけでもちゃんと作れば100人近くはいくでしょう。大ざっぱに言って海賊として名が残っている者は50名近く、明側の人間で「明史」に伝が立てられている人物は20数名、伝も立てられない下っ端が十数名、倭寇の周辺に暗躍する無頼どもなどが20名ぐらいってところでしょう。西洋人も数名書きたいと思ってます。
嘉靖期だけでこれだから・・・あとはどうなるんだろ(^^;)。
それと人名録だけじゃとっつきにくいだろうと、簡単な「倭寇世界紹介小咄」みたいなものもやろうと思ってます。ご期待ください。
そうそう、早いところ「しりとり」を何とかせねば。
・・・だいたい本職の論文も書かなきゃならない身なんですが・・・(汗)



#127 
カブトガニ 98/10/21 17:04
期待!俺たちゃ海賊

いやー、これは楽しみです。私のテーマにも大変参考になります。(/\)チャチャチャ
それと久しぶりに漢文読みの練習になった「珍文漢文」も私にとって大変いいコーナーです。(^^)ニコニコ  
なかなか楽しいのでカウンターを毎日進めているのです(^◇^;)
しかし、ご病気中とはね・・・(恋患いだとすればおもろいが)






#126 
徹夜城(まだ病人?) 98/10/19 23:39
どうもです。

>カブトガニさん。
どうもです。しかし「お元気に」なったわけではないんですよ、まだヘンでして(^^;)。
映画タイトル一覧を制作中とは!いやぁどうもお手間をおかけしてしまってますね。まぁ僕も全文ハングルだとさすがに読めません。
ちょっとだけ留学生に習ったことはあるんですが、確かに「漢字使ってくれたらなぁ」というところはありますね。朝鮮語にも相当数の漢語があるわけで、漢字なら見た感じで大体見当がつくんですが。しかし昨今は南北共にハングル純血主義のようですから・・・
話が飛ぶようですが、日本の右翼はなぜ漢字をやたら使うのでしょうね(しかも画数の多いのを好んで使う)?本物の民族主義・国家主義者ならひらがな・カタカナだけで文章書くべきだと思うけどな(笑)。ま、この辺が日本らしいところでもありますが。



#125 
カブトガニ 98/10/19 02:56
お元気になられたようで! (^O^)

今日は徹歴でギリシャの船という話題で盛り上がったんですが、その際、中国の船や倭寇の船の話も
例に引いていたので、徹夜城さんがいたら更に面白かったでしょうねえ。
あのあと、北朝鮮の映画のタイトル一覧を送ろうと思ったのですが、なにせハングル(^^;)。
辞書を引きながらああでもないこうでもないと日本語にしてみようと思うのですが、ほんと
難しいです。ハングル自体読むのは簡単なんですが、元の漢字を探すのがややこしいんです。さらに
漢字が元になっていない言葉や、古い言い方で韓国語に無いものもあり、いやはや始めてみると
40数本のビデオにはてこずってます。
また、チャットででもおあいしましょう!



#124 
徹夜城(海賊の親玉) 98/10/19 01:11
俺たちゃ海賊!ついに公開(一部だけど)

ついに公開です。ほんの一部なのが癪ですが。海賊たちももっといるんですが、今回はこの辺にしときました。明軍側の人間は「明史」に伝があるので勢い長くなってしまい、今回は4人に絞りました。ホントは海賊と明軍の間で暗躍した怪しげな無頼どもやイエズス会関係者にも触れたかったのですが・・・ま、後日と言うことで。
ところで数時間のタイムラグで「海上史図書館」コーナーを新設してます。「どういう本を読めばいいか?」という質問をいくつか受けましたので、パッといくつか紹介させていただきました。すぐには書けなかったものもあるので後日追加しておきます。



#123 
徹夜城(不届きな客) 98/10/16 23:41
「万里の興亡」(の一部)読みました。

以前中西さんが紹介されていた「万里の興亡」読みました。戚継光の部分だけ立ち読みで(^^;)。
うーん、倭寇についての下りには、実際いくつか疑問を感じました。「明史」から引用されているのは明らかなんですが、先述のように歩兵が主だったことが書いてない。
軍事面はまぁ僕もあまり強い訳ではないのですが、倭寇の主体が食い詰めた日本の戦国浪人だったような書き方がされてまして、「おや?」と。
以前書いたことですが、この時期の「倭寇」って下手すると9割が福建人・浙江人だったりするんです。まぁ一割は日本人がいたわけですが、主力とは言い難い。それにどうも「武士」とは言い難い連中のようです。もちろん身分が未分化な時代ですけど・・・「浪人」って言うとねぇ。
「万里の長城」は「無用の長物」ではない!」って主張は分かるんですけどね。とりあえず全体像を見てみませんと。



#122 
徹夜城(病人) 98/10/14 16:35
体調不良。

>族長さん。
いやーどーも、最近見てませんでしたが(ネット上でも現実世界でも)、そう言うことで。で、「○○○」とは(^^)?
ところで今さら遅い私信ですが、今日は体調最悪+二日酔いの悪化のためゼミはパスです(T_T;)。何やってるんだか。
ところで「南陽宋定伯」にはやはり類話があるんですね。金を返すハメになると言う落ちも捨てがたい(笑)。
小説ってことでいうと、僕がやってる明代倭寇の関係資料も一部かなり怪しげな小説的な類のものを扱うこともあります。けっこう怖いんですよ。話が詳細かつ具体的なのを喜んで読んでいたら、倭寇の首領どもの個人的会話が延々と出てきて「どうしてそんなのが書ける?」とか、官軍側の作戦が「三国志演義」に出てくる策略のまんまだったりする。明末清初は偽史の大量生産時代でして(もっともそれらが良く残ってるってことでもあるが)、フィクションと実話の区別がかなりあいまいなケースもあります。同時代に書かれてようとそうなんですよね。まぁ現代のマスコミも同じようなもんですが。



#121 
族長 98/10/14 14:15
幽霊のその後

ご無沙汰してました徹夜さん。族長です。バイトと○○○に奔走していたらなかなか時間が取れなくて・・・。

珍文漢文更新したんですねえ。「捜神記」ですか。最近澤田瑞穂先生が中公文庫から『鬼趣談議』という本を出しました。その中に「南陽宋定伯」とその類話を集めた一文がありました。それによると幽霊の正体は羊のほかに棺おけの蓋だったりすることもあったようです。又、売られた羊ですが、翌日消えて無くなってたりする類話もありました。で、買った人が文句を言ってきて金を返す羽目になったり、云々。
こういったものを読むと「やっぱり中国の古い小説は面白い」と、あらためて思います。歴史の史料としてもっと取り上げられてもいいようにおもいます。勿論精神史、文化史としてですが。 





#120 
徹夜城(不勉強・・・) 98/10/13 14:58
まだまだやってますねぇ。

>中西さま。
繰り返し、ありがとうございます。なーるほど、竜も使えないわけではないのですね。ふと書いてから「そういや琉球のデザインに竜がなかったか?」と気にはなったのですが。
あのシーンの竜は確かにどうだったでしょうかねぇ?
あそれと、下に書いた戚継光伝の最後の部分、訂正しておきます。「歩伐の便利をつまびらかにす」のほうが良いです。少し寝ぼけて書いていたかな?
壬辰倭乱は時代が近いこともあって嘉靖倭寇と関わりのある人がけっこういたようです。劉挺(あれ?字が違ったかな?)のおやじさんは嘉靖期の猛将ですし。
まだその時期の朝鮮側実録は読んでいないのですが(嘉靖期はいくつか見たんですが)、そういう記録がいっぱい出てくるとは面白い。そのうち読んでみます。



#119 
中西豪(使持節都督・九州諸軍事・征西大将軍・石城王) 98/10/13 00:34


 さっそく訂正、まことに有り難うございます。
 「初めまして……」ではないのですが、お慌てになられましたかな?
 李氏朝鮮は、一応事大思想に基づき、龍の図柄を使用するときにも、本家支那王朝のそれより指(爪)を一本減らしております。『永遠の帝国』では……、ちゃんと再現されていたか記憶が定かでないなあ、ビデオ(友人の韓国土産)を見返さなければ。
 壬辰戦争の最前線で活躍し、朝鮮に対しても深い同情・理解を示してくれた明軍歩兵部隊(南兵)の指揮官達の中には、年格好からして戚継光麾下にいたと思われる者がいます。義烏県出身者もいるくらいです。副総兵以下の中下級将官で、『明史』には立伝されうべくもない人々ですが、朝鮮側史料は彼らの消息を豊富に伝えます。壬辰戦争で歴史小説を書く際には、準主役に据えたい人物がごろごろ、です(私も壬辰戦争を題材に小説を書かねば、と思ってはやウン年、なのです)。



#118 
徹夜城(ひょっとして某家の親戚?) 98/10/12 23:38
ちょいと調査

>カブトガニさん。
あらら、渡辺綱って源氏の系統だったんですか?恥ずかしながら初めて知りました(笑)。とするとひょっとして私はあのご家族と遠い親戚だったりするのか。
まぁ日本人のほとんどが源平藤橘名乗ってますからねぇ。僕の母方の話も名字が同じってだけで東北系の家系ですから・・・

>中西さま。
初めまして。そしてご指摘有り難うございます!
修正しておきました。いやーお恥ずかしい(汗)。朝鮮史の弱さが出ました。
以前から日本の東洋史学会の問題点として「中国史の人間は朝鮮史を知らず、朝鮮史の人間は中国史を知っている」というのが言われておりました。僕も不勉強ですなぁ、まだまだ・・・
「永遠なる帝国」というタイトルですが、確かに「帝国」はヘンですよね。劇中の宮廷チャンバラシーンで、天井からのカメラアングルがありますね。あそこで絨毯にバッチリ龍が描かれていました。龍は皇帝しか使えないはず。なんか韓国におけるナショナリズムの現れを感じました。

「万里の興亡」は広告だけ見まして、未読です。
うーん、「専門家」と言われると恐縮なのですが、僕の関心・研究対象はどっちかというと海賊側にあって、しかも戚継光登場以前の時代が中心でして、戚継光について詳細かつ正確な話は出来ないかもしれませんが(兪大猷なら著作も見てるんですが)。
現時点で知っている限りでは彼の「戚家軍」は歩兵中心だと思います。だいたい当時倭寇と戦った明軍の陸上戦部隊はだいたい歩兵中心です(絵なんかもみんなそうでした)。ええと・・・バサバサ(手元の資料をめくる音)・・・「明史」戚継光伝の「戚家軍」を作った際の記述に「また南方は藪沢が多く馳逐に利あらず、すなわち地形によりて陣法を制す。まことに歩伐は便利なり」とあります。この記述から言えば歩兵と考えてよろしいのでは?彼の戚家軍はこれをベースに戦艦・火器などを加えた精強部隊だったようです。
もう少し時間をくださればちゃんと調べてみます。



#117 
中西豪(西海右道水軍節度使) 98/10/12 21:40
ちょいと質問

 どうも、九大歴愛会中西派主宰です。
 先日、大型書店の歴史書コーナーを覗いたら、西野広祥・慶應義塾大教授の『万里の興亡』(徳間書店)なる、万里の長城の俗説崩しを標榜する本が出ておったのですが、その中、戚継光の業績に言及しているところで、かの小部隊戦術の華、「鴛鴦の陣」について説明していたのですが、なんと、騎兵部隊で倭寇を蹴散らしたという意のことを宣っておられるのですよ。
 小生、壬辰戦争時の来援明軍についても少々調べたことがありまして、あの時に活躍したのが戚家軍の後裔であるという関係上、『紀効新書』『練兵実記』にはひととおり目を通しました。どう考えたって、南方で活躍していた頃の戚家軍は歩兵ですよね?専門家に確証を頂きたくて。
 それと、韓国映画『永遠の帝国』(李朝がなんで「帝国」なのか、封切前には首をひねったものです)は、英祖の孫、正祖代の話です。うっかりミスかとは存じますが、失礼。




#116 
カブトガニ 98/10/12 15:58
渡辺綱とな・・・

渡辺綱は仁明天皇の曾孫でしたっけか・・・(はっきりしない)でも系図的には嵯峨源氏の血統ですね。
仁明天皇の父、嵯峨天皇の子、源融の孫、頼光の四天王のひとり、
金太郎の同僚・・・頼光の4番目の子が呼子浜を所領として九州へ
赴任して松浦党の始祖になった訳です。あながち倭寇の子孫といっても
よいかもしれない(笑)→いや、そうなら、とおおおおおおおおい昔なら
私ともご親戚でしたか(笑)それはそれは・・・・
お母さんの先祖は大井藩ゆかりの方ですかしらん・・・

中国沿岸の水上民族について、大変興味をもっています。
そのあたり、教わりたいです

またきます





#115 
徹夜城(倭寇ならぬ渡辺綱の末裔?) 98/10/12 00:03
ご来訪ありがとうございます。

>カブトガニさん。
どうも、「徹歴」でお世話になりまして。ご来訪有り難うございます。
「倭寇」「アシモフ」「漫画」とまるで繋がりのない3キーワードに絡んでいただけるとは素晴らしい(笑)。
しかしアシモフにお会いになっているとは・・・・うらやましい。いや何というかひょっとして大変なお方なのでは・・・?ぜひアシモフ伝言板にもご登場ください(^^)。

「倭寇の末裔」ですか、好きなフレーズです。まぁ僕の直接的専門範囲の倭寇は中国人だらけでして、むしろ昨今日本に来る密入国中国人のみなさんが「末裔」のようですが(実際出身地聞くと、まったくおんなじなんですよー!)。
以前平戸とか五島を旅した事がありますが、結構「倭寇の末裔」という方にはお目にかかりました。福江島なんて特大の「倭寇像」が海岸に建ってます(笑)。ちょっと誇って良いのかどうか・・・・。



#114 
カブトガニ 98/10/11 02:48
さっそく足跡をつけにきました。ペタペタ・・

倭寇の末裔、カブトガニです!徹歴から飛んできました。
まだHP全体を見ていないのですが、とりあえず足跡つけにきました(笑)
倭寇関係の史料は幾つか持ってます。
それにしても・・・・マンガ描くんですね、実は私も・・・。
それから、私はNYで世界マルチメディア協議会の席で
生前のアシモフ氏に会ったことがあります。
氏の講演の次のスピーチが私だったのですが、おかげですっかり
あがってしまって、私の講演はボロボロでした(笑)
まさかアシモフさんがいて、次が私とは思いもよらない事でしたので(笑)
というように、ざっと見た感じで、徹夜城さんは、なんか親近感を
感じてしまいました。よろしくね!



#113 
徹夜城(不勉強な学生) 98/10/10 00:14
「珍文」ちょっと訂正しました。

「たけや」さんから指摘がありまして、「珍文漢文」の文章の最後のほう、訂正させていただきました。いやぁ漢文は甘く見ちゃいけませんな。

ところで今日「プライベート・ライアン」を観て(この件はそのうち栄耀映画コーナーに)予告編を観ていると・・・
「プリンス・オブ・エジプト」というアニメの予告編をやってたんですが、これって「十戒」のまんまじゃないか!いくらモーセの話に題材を取ったと言ってもこれは完全に同じとしか思えませんでした。たぶん「十戒」のアニメ化なんでしょう。
ちなみに制作はディズニーじゃないです。確かスピルバーグのドリームワークス。なんかアメリカはアニメ戦国らしいんですが、一様に歴史ネタというのが面白い。
そのうち「牛若丸」とかやりそうな気配も有るな(笑)。あ、ハッピーエンドじゃなきゃダメなんだよな。あそこは。



#112 
徹夜城(管理人) 98/10/08 00:13
やっとこさ「珍文漢文」を更新。

ふー、やっと「珍文漢文」を更新しました。当初「二週間で更新を」とか言ってましたが結局一ヶ月かかっちまった。題材探しが難航したんです。
それで「怪談とか瑞兆の話なんか面白いのでは?」という方向をさぐっていたんですが、そこへ昨日、「たけや」さんから「こんなのあるよ」とEメールで紹介されまして。「こりゃいいや」とそのまま使わせてもらいました。「たけや」さん、有り難うございます。
ただ念の為。上記のような事情で速攻で製作したために、あまりしっかりと調べてあるあけではありません。正直なところ自分でも「そうかなぁ?」と思うところもあります。ま、その辺お気づきの方はご指摘ください。
さーて、次のネタを探さないと。個人的には何かの正史の一文をやってみたいな、と考えてます。
・・・その前に「しりとり人物」をなんとかせにゃ(汗)。ただいま完成度70%。



#111 
徹夜城(映画オタク) 98/10/06 23:59
「ムーラン」のエンディングタイトルは最後まで見ること。

>aiさん。
恐縮です。楽しんでいただけたら幸いです。
大河ドラマのデータはNHKで出してる「大河ドラマ主題曲集」のCDにある冊子を参考にしてます(だから案外楽でした)。僕が実際に観ていたのは「おんな太閤記」ぐらいからだったと記憶しています。ちゃんと自分で全部見たのは「徳川家康」からでしょう。この時期に「人形劇・三国志」にもハマりまして、「歴史映像」オタクと化したわけですね(笑)。
現在、南アジア・西アジア・西洋編を作ってます。西洋史は多いのでちと難航か。「戦争映画」との区別の問題もありますしね。「プライベート・ライアン」なんかも入れられるかどうか。
・・・「プルガサリ」を朝鮮史映画に入れといて何言ってんだ、とか言われそうですが(笑)

>たけやさん。
「ムーラン」のパンフにあった田中芳樹氏の文章の受け売りですが、その六朝の詩を走りとして、後々の時代まであるようですよ。後世では隋代の高句麗(これはモンゴルじゃ無いがなぁ)との戦い、と言う設定になっているらしいです。当の田中芳樹氏も「風よ、万里をかけよ」と言う花木蘭の小説を書いてるそうです。僕は未読ですが。「隋唐演義」にも彼女が出てくるらしい。
しかしホント、田中氏も書いてたことですが、ディズニーが良くこんなの見つけてきましたね。結構海外では知られてるんでしょうか。日本は中国というと三国志ばかりに走りがちなので、これをアニメの題材にしようとは思わなかっただろうな。



#110 
徹夜城 98/10/06 23:58






#109 
たけや 98/10/06 19:33
木蘭

徹夜城さんは早速ムーランを見られたそうですね。最近ムーランの元ネタを探してますが、これと言ったものにであっていません。岩波文庫の「中国名詩選(中)」に六朝の梁の詩で「木蘭」というのがあり、この頃の伝説だというのは分かるんですけど、その後明代くらいに小説としてまとめられたんだと思います。それを見ればシャン・ユーも誰か分かるでしょう。



#108 
ai 98/10/06 01:18
拝見しました。。。

とても、分かり易くなってますね。こぅいうまとめ方って、ホント、面白いと思います。
・・ていいながら、記憶のある作品を探して、自分史を辿っているのですけど。。。
とまれ、とても、嬉しい企画で感謝してます。




#107 
徹夜城(管理人) 98/10/06 00:10
歴史映像更に追加。

もうごらんになった方もいるかも知れませんが、「歴史映像」コーナーが今日一日だけで二段階も更新してしまいました。とりあえず書けるだけの中国史・朝鮮史・モンゴル史(なんと「チンギス=ハーン」だけで5本!)の映画紹介を書いたので、日本史も含めて東アジアはほぼ完成です。我ながらよく見てるもんだ、と思いながら書いてました。あ、未見のもあるけど。あとタイトルは知ってるけどまだちゃんと見てない、なんてのはこれから書く予定で省略してあります。中国史なんかだと結構ビデオであったりしますよね。しかしいちいちビデオ買ってたら金がもたん・・・日本史も以外に昭和史ものがあるんだよなぁ。





#106 
徹夜城(未だに溜まり場の住人) 98/10/03 23:36
歴史映像更新!その他

タイトルの通り、「歴史映像名画座」コーナー更新です。さっき「栄耀映画」の掲示板にも書いたけど、共同経営ってことでこちらにもお知らせ入れときます。「日本史」の映画はこれでバッチリ(でもないが)!

>へーはちさん。
どうもどうも、その「小汚い部屋」に絡んだ人間が下に三名続いていますね(笑)。ひょっとしてこのページは某大学史学科のOB会と化していくのかっ(爆)内輪ネタだなぁ。
しかし歴史絡みで飯が食えるようになってらっしゃるようで羨ましいです。ちゃんと就職せんとなぁ、オレも。
>バカみたいな歴史ネタドラマ。
基本的に民放が制作しないとね。連続ドラマは金も掛かるので難しいんでしょう。テレビ朝日系はなんとなくそういうのやりそうな気配があるけどね。フジ系は江戸時代人情劇系ですから(また池波やりますね)。
じっくりと歴史を追うドラマがもちろん一番評価を受けるんですが、僕はけっこう講談調のバカみたいな時代劇・歴史劇も大好きです。映画なら「柳生一族の陰謀」(深作欣二監督)がこの手の奴の白眉でしょう(笑)。

>「ムーラン」観てきた。
映画のところに書くべきなんだろうけど(そのうちそっちに映画評載せるし)、こちらで少し話題に出た事なので、「歴史ネタ」の観点からちょっと書きますね。
映画としてはさすがディズニー、出来はいいです。時代考証も結構しっかりやってあります。まぁ中国、ってだけで特定の時代の設定にはなってませんでした。デザイン的には隋唐あたりのイメージかな。馬のデザインは漢代の浮き彫りから取ってますね。これはプログラムの解説で田中芳樹(ああ、やっぱり頼んだか。例によって日本人の「三国志」偏重を鋭く批判してた)も指摘していました。絵もそんなに違和感無いです。中国のアニメを相当意識してますね。
面白いのはムーランの先祖がいっせいに出てくるシーン。僕の知人から聞いたことですが、キリスト教徒、イスラム教徒などが一番理解に苦しむのが「祖先崇拝」なんだというんです。この映画では異様に祖先崇拝の場面が印象的に使われ、実際に祖先の霊がワラワラと出てきてギャグを連発する。制作スタッフがこの辺に最もエキゾチズムを感じたんでしょうね。
で、前に書いた「フン族」の件ですが、やっぱり「フン族」となっていました。でもセリフの中に「モンゴリアン・・・」というギャグがあった(字幕ではイマイチ分からなかった)のでモンゴルを想定しているのは明かですね。
フン族の大軍はCG処理で見事に表現されてるのですが、このプログラムの名前は「アッティラ(5世紀にヨーロッパを襲ったフン族の酋長)」だったそうです。いやー、ヨーロッパ人のモンゴル=フン族観は結構根強いようだ。
ところでフン族の親玉が「シャン=ユー」って名前だったんだけど、これ誰?モデルがいるような気配が・・・



#105 
へーはち 98/10/02 18:06
はじめまして

こんにちは、私は族長の同期のものです。徹夜城さんともあの溜まり場という小汚い部屋でお世話になりました。
私は今、某市立郷土博物館で古文書を読んで飯を食っています。

それはさておき、歴史もののドラマでも本格派ではないやつについても
なにかやってほしいなあと思っております。
たとえば「猿飛佐助」(確か太川陽介が主役だった?)やら、
昔はそんな馬鹿みたいなドラマが多かったのに
最近はその類のが無いですねえ





#104 
徹夜城(締め切りに追われる男) 98/10/01 21:27
こちらこそ。ご丁寧に(笑)。


>「たけや」さま。
何か私の知人の某氏の面影を感じるが(この”業界”は狭いので・・・)、初めまして、よろしくお願いします。
「珍文漢文」早く更新したいんですけど、まだなんですよ。ごめんなさい。ネタ的に面白いものを探そうとすると、なかなか。それとあんまり難しいと私が読めない(爆)。結構選択が大変なのです。大学行って探してきますか。

おおっ、隣の部屋のテレビで「十戒」が始まったぞ(テレビ東京)。歴史映画(宗教映画か?)の古典ですね。見てこよう。



#103 
たけや 98/10/01 15:58
初投稿でございます

 何回かホームページを見させて頂きました。今回は珍文漢文を読みましたが、続きはまだ何でしょうか。なかなか面白く、ホームページ的にも見た目がすごく良いので感心しています。
さて、私は中国の古代史を勉強している者なのですが、最近は某漢和辞典の製作に加わり、中国古代の出土文物(土の中から出てきた文書。いわゆる竹簡・木簡の類)に出てくる語彙を拾い、
語釈をつけるという言ってみればバイトをしています。なかなか難しい作業なので少しづつしかできません。しかも、出土文物の一番肝腎な点は、文書が誰が書いて誰に送ったものなのか
が分かる事なのですが、これを調べるのが一筋縄ではいかないのです。と、何やら知ったかぶりをしましたが・・・。とにかく今後も顔を出しますので宜しく。

meiyou


#102 
ai 98/10/01 01:22
お礼

本屋に当たったら、「ない」のが分かりました。。。けど、あれから、
思いついて中央公論社で検索してみましたら、あのシリーズは何やら、
凄い賞も貰っているとか。。。

それから、文庫で、「日本の歴史」が出てるのも知りました。
神話とか古代史とか結構、訳も判らず、好きなので、これも今日
本屋さんで確認してみよーと思います。

ここで聞いたのがきっかけで、色々と判りました。
ありがとーございました。



#101 
ai 98/09/30 01:07
すぃましぇん。。

そうなんです、今、訂正に来たら、ちゃんと、汲んで頂いてて。。。
深謝、深謝。。。。それそれ、それなんです。

ありがとーございました。本屋に当たってみます。(ありますよーに。)



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