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#2200 
徹夜城(一日に9時間も授業をして脳みそがとろけかかった管理人) 2001/12/24 00:29
ネタは冷めないうちに打て(キーボードで)

完璧に「史点ネタ」なんですが、いつ史点が書けるかわからん状態なので、ネタは新鮮なうちにここで書いておきます。

昨日は天皇誕生日でした。そこで例によって天皇の会見が行われたわけですが、その中でちょいと面白い言及がありました。注目部分を新聞サイトから拝借してきました。

「私自身としては、桓武天皇の生母が百済の武寧(ぶねい)王の子孫であると続日本紀に記されていることに韓国とのゆかりを感じています。武寧王は日本との関係が深く、このときに日本に五経博士が代々日本に招へいされるようになりました。また、武寧王の子、聖明王は日本に仏教を伝えたことで知られております。
しかし、残念なことに韓国との交流は、このような交流ばかりではありませんでした。このことを私どもは忘れてはならないと思います。」

以前、作家の豊田有恒さんが著書の中で「天皇家に百済人の血が入っているって書いたらさる方面から大変な攻撃を受けた。ちゃんと歴史書に書いてあるって言ってもダメなんだよな」という趣旨のことを書いておられるのを読んだことがあります。知ってる人には別段驚くほどのことではないのですが、やはりそれが天皇自身の口から出たと言うのはそれなりに感慨深いものがあります。
案の定(笑)韓国のマスコミは大きく報じてるようですねぇ。朝鮮日報の日本語サイトいったら、まぁ記事の熱いこと。ふと「コンプレックスの裏返し」という言葉が頭をかすめていきますが。「政府・宮内庁との調整をした様子は無いから天皇自身の意思による発言だ」と書いてましたが、そんなこたぁ無いでしょう。天皇自身の意思が多少はあったとしても、やはり政府レベルでかなり計算された発言だと思えます。実際、あちらでは大変な「効果」を見せているわけですし(笑)。
こういうあたり、皇室・王室の存在価値(利用価値)がまだまだあるんだな、と思うところもありますね。

>ホリー・ハンターさん
うーん、「U−571」は僕の範疇では戦争アクション映画であって、歴史映像には加える気は無いですね。そのへん、微妙な線引きではありますが。



#2199 
ホリ−・ハンタ− 2001/12/23 17:39
映画U−571は観ました。

アレも歴史映画に該当されるワケですね?徹夜城サン。
ドイツ軍はエニグマが敵の手に渡るのを恐れてたようで
戦場で死ぬ、全滅又は捕虜にされる前には
エニグマは破壊、投棄せよという厳命が全軍に
行き渡っていたとか。
特に潜水艦は、その任務の隠密性から
暗号機は常備品で、実際、航行不能に陥ったUボ−トが
エニグマを投棄、出来なくて
そのまま自沈をした事例があったようで、
そういう意味では映画『U−571』は真に迫った
フィクションとは言えると思います。
エニグマは大きさがタイプライタ−程度の
コンパクトな機器で、暗号機の分類でいうと
ロ−タ−式だそうで。このロ−タ−自体の
歴史は古く、発案者はアメリカの
ト−マス・ジェファ−ソンだそうで、
暗号世界では開発者は諜報関係者、軍人、数学者、
科学者と相場が決まってるものですが
政治家の彼も、その名を連ねているというのは意外です。



#2198 
徹夜城(冬期講習態勢に突入した管理人) 2001/12/23 13:31
世界の皆様、私の多忙時に大事件を起こさないで下さい。

…という願いも空しく、中東情勢、アフガン情勢、はたまた不審船「撃沈」(自沈?)など、「史点」ネタは続出してたまっていくのであります。たまったもんじゃないです(汗)。

>のよりんさん
あ、そーなんですか。有名なものなんですね、あれって。しかも源助って高坂弾正だったのか…それについては全然解説がついてなかったなぁ。
この「誓詞」、解説によりますと信玄の花押が妙に稚拙であるとのこと(信玄自筆の公式文書も隣に展示されてました)。でもやはり信玄本人のものと考える意見が多いようですね。
昔の武将は「愛童」趣味がごく普通にあったようでして、「仮想大河」後半の主役となる足利義満もやたらに寵童がいたようです。だいたい世阿弥もその一人だったみたいですし…この辺どう料理しようかな、と少し考えていたりします。

>Reeさん
確かにこのところ税金ばなしがやたら多いですよねぇ。発泡酒増税の一件はかなり揉めたようで二転三転とめまぐるしかったです。都の「ホテル税」も一時お流れかとの情報が流れましたが、気がついたら導入決定してるし、なかなか動きが読めません。
ピョートル大帝に習うならアゴヒゲに税金を…(笑)。日本では効果なし?

>ホリー・ハンターさん
「エニグマ」といえば、昨年あたりに公開された潜水艦映画「U-571」はアメリカ軍がその機械を奪取する話でしたよね。もちろん全くのフィクションで、「エニグマ」解読を自国の功績と誇るイギリスでは「国辱もの」という声もあったそうです。しかしポーランドなんかがからんでいるとなると…?

>橘樹さん
薩摩弁を暗号に使った件ですが、僕はみなもと太郎さんの大河漫画「風雲児たち」で初めて知りました。だから具体的な話は全然知らんのです。それにしてもこの漫画、本筋から脱線して雑学百科事典の趣もありますね。そこがいいんですけど。

>がおがおさん
お久しぶり。僕もそのゼミに関係してましたから、韓国併合関係でいくつか著書が手元にありました。そのゼミの先生ご自身の著書ももちろん使わせていただきました。
実は「史点」のあの文を書くにあたって、その海野さんの著書を参考にしてます。岩波新書の「韓国併合」ってやつね。それにしても例の会議はその人が言い出しっぺだとすると産経記事の言うような「韓国陰謀説」はやっぱ怪しいんと違うか。少なくともそう見えるように記事は引っ張って書いてますよね。
合法、非合法の話ですが、「合法ではあるが不当」ってのがその海野さんの著書の趣旨。ただしその「不当」にかなりウェイトを置いているものではありますけどね(併合にあたって日本が欧米諸国にやたら卑屈な態度をとったことも強調してます)。ただ、この手の話は学術的な話にとどまらず現実の政治問題に直結するところがあるので特に北朝鮮側の学者さんは譲らないだろうなぁ。

>アール・ケイさん、タロイモさん
大河「古事記」の企画が実際にあったとは驚きました。僕個人としては「やればよかったのに〜」と思うばかりですね。NHKがやれば少なくともヘンに右翼的に改造したものにはならなかったでしょうし。「ヘンテコ歴史本」に入れてる日本神話本みたいなものを真に受ける人も少なくなるはずなんだけどなぁ。
『古事記』を1年間やるとなると主役交代型のドラマだったのかなぁ?でないと1年もたないし。
神話部分や「ヤマトタケル」は映像化作品があるので、僕としては神武天皇の大侵略(笑)、神武死後の骨肉の内紛、垂仁天皇の妃の兄の反逆と物言わぬ皇子の話、兄弟親戚を殺しまくる雄略天皇などなど、天皇家「流血の歴史」の映像が見たかったもんです。忠実にやるとすっげー面白いんですけどね、古事記って。



#2197 
タロイモ 2001/12/23 02:12
天の岩屋戸のアマテラス

アール・ケイ様>
『八代将軍吉宗』でしたか。同じ時代だったので
ごっちゃになってました。^^;ありがとうございます。
古事記の大河ドラマなどという計画があったとのことで
見てみたいような、見ないほうがいいような・・・
ほんとに今現在作るとしたらCGを多用することになるような気がします。
(映画の「ファイナルファンタジー」ほどではないでしょうが。)



#2196 
がおがお 2001/12/23 01:06
韓国併合

いささか遅い史点への反応で失礼。
その件について、前期にゼミでやったので、ご注進。(会議の前ですが)

その会議の提唱者かつ中心人物は、
海野福寿というかたで、『韓国併合史の研究』岩波、2000年 という本も書いています。
韓国の学者と、『世界』などで論戦をはっています。

もともと、韓国側の「国王印」が条約文書になかったので無効、という新史料発見&新説にたいして、そういう条約はたくさんあるよ、と言ったところ、怒られたというのがはじまりらしい。適当ですいません。

北との国交回復に伴う補償問題とか、併合が成立していなかった場合の不法占領に伴う補償(日韓基本条約が無効になる?)とか、関係するそうで。
政治的な問題を含むそうです。

合法概念も難しいですよね。
形式的には「合法」と簡単に言える問題なのか、とかも考えたら、辛いです。

以上、適当発言ですいません。




#2195 
ホリ−・ハンタ− 2001/12/22 19:59
エニグマを解読したのは?

日本軍の紫暗号は、フリ−ドマンが日米開戦の前年から
解読作業を開始し20ヶ月間で解読に成功したそうです。
連合国側で脅威だったのは、むしろ、ドイツの暗号機エニグマ
だったようで、この暗号機の解読が1年遅れていたら
連合国側はドイツに原爆を落とさねばならんくらい
ヨ−ロッパ戦線の決着が長引いたろうという見解もあるそうで。
では、エニグマを最初に解読したのは?というと意外にも
ポ−ランド軍部の暗号局の3人の数学者だそうで、彼らは
ヒトラ−政権の発足前後からすでにエニグマの攻略に
取り掛かっていたそうです。しかしエニグマの複製品が
二台完成するところでドイツがポ−ランドに侵攻、
3人は英仏へ亡命し、エニグマ複製品の売り込みをし
フランス軍部が購入したとか。3人は、その後も
連合軍の傘下で暗号戦に従事、エニグマの完全攻略を
目指したそうです。連合軍側は、しかし、3人を
あまり重要視しなかったそうです。
イギリスの対エニグマ作戦『ウルトラ・プロジェクト』
にはポ−ランド人は一人も採用されませんでした。
情報部のプライドにかけてイギリスは
ポ−ランドに先を越されたなどと
認めたく無かったようで。



#2194 
橘樹 2001/12/22 12:55
薩摩弁

薩摩弁が暗号として使われたのは1943年のことのようです。日本に寄贈されたドイツ潜水艦U511を日本に回航するとき、ドイツ駐在の海軍中将野村直那が便乗することになったため、その連絡に国際電話で早口の薩摩弁で話すということをやったそうです。
ただ、この話しは三笠書房の『驚き日本史249の雑学』という本に載っていたことで、この手の本の常として出典が無いためどこまで信用できるのか?まあ、海軍は薩摩の勢力が強いところだし十分にありえる話だとは思いますが。それにしても近代戦に必要不可欠な通信暗号にこのような小手先の対策しか取れなかったところに日本軍の問題があったのでしょう。




#2193 
ホリ−・ハンタ− 2001/12/22 00:10
史点、読みました。(読むの遅いか?)

>ナバホ族、暗号戦・勲章、受賞
今さら、勲章をやるということは、今まで無視されてた
わけで、アメリカ政府のインディアンの方々への扱いが
思いやられますね。
私は最近、何を血迷ったか、数学が苦手なクセに
『暗号攻防史』なる本を手に入れまして、
読んでる最中ですが、旧日本軍の暗号機『紫暗号』(パ−プル)
への解読作業をアメリカは1940年8月より開始したそうです。
作業の責任者は、ウィリアム.F.フリ−ドマン。
民間の暗号解読機関『ファビアン研究所』の所長だったそうで、
この機関は戦争の暗号解読だけで無く、古代遺跡の未解読文字
の解明など、世界中から依頼が来る、当時、世界屈指の
暗号解読・機関だったそうで。
この暗号解読の鉄人・フリ−ドマンが唯一、解読出来なかったのは
1924年の火星の千年に一度の地球大接近の際、
火星から発せられたとかゆう怪電波の内容だけだそうで。



#2192 
Ree 2001/12/21 17:27
公認会計士が喜ぶ、か?

昨今の税金に関する報道、発言などをつらつらと眺めるに、「楽しいことには全部税金課けたけど、アレだけにはまだ課税していません」という、モンティ・パイソンのスケッチを思い出すのであった。



#2191 
のよりん 2001/12/21 15:51
その手紙から想像

> 源助という小姓にあてた手紙
源助はのちの高坂弾正なわけで・・大河でいえば、中井貴一と村上弘明がそんな関係だったのか・・と想像してしまうのであった。
とはいえ、戦国時代の男色噺があると必ずといっていいくらいこの手紙は引用されているんですけどね。

以前、同じ国立博物館でやっていた醍醐寺展いった時に例の秀吉の醍醐の花見のときに詠まれた和歌帖が展示されていて、頭の主要な人については現代語訳されているんだけど中盤から省略されていたのは残念だったなあ。
結構おもしろい人々が名を列ねていたんだけどね。

http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Cinema/5784/haiyaku/index.html


#2190 
アール・ケイ 2001/12/21 02:33
高市、愚かなり(笑)

「人間辞めますか、それとも議員を辞めますか」
「はーい、人間辞めまーす」

すみません(笑)、高市早苗議員は初当選した頃はあんなんじゃなかったのです。
もうちょっとマシでしたが、もともとそういう資質の持ち主だったのでしょうねえ。
たぶん、イデオロギー的に免疫のない世代でかつあまり挫折したことのない人なんでしょう、
そういうヒトって、どんどん汚染されていくんですな。
議員になる前からそういう主張だったのなら(支持はしないけど)まだしもねえ。
まあ、小林よしりんと似たようなものでしょう。
私、彼女をテレビで見るたびに茶碗を投げつけたくなります。テレビが勿体無いので
実行しませんが(当たり前やん(笑))、本当に本人が目の前にいたら投げつけるかもしれません(笑)。

えっと、綱紀公が登場したのは、『八代将軍吉宗』の方です。前田家って将軍の姻戚という扱いなんですな。
大河BBSの方に書きましたが、なんと古事記を大河ドラマにするという計画がかつてあったことが判明しました(市川森一氏の証言)。実現していたら、『北条時宗』の比ではないとんでもない挑戦でしたでしょうねえ。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#2189 
タロイモ 2001/12/21 00:52
来年は前田さんが主役ですね〜

徹夜城様>
国立博物館の特別展「時を越えて語るもの・史料と美術の名宝」の報告、いろいろ
参考になりました。私も来年の1月に行こうと思っています。
もちろん狙いは「蒙古襲来絵詞」でして。^^;

徳川さんと前田さんが並んで鳴弦の話題が出てましたが、
大河ドラマの「元禄繚乱」か「8代将軍吉宗」のどちらかで
高松英郎氏の演ずる前田綱紀が尾張、紀州、水戸に継ぐ家柄として
紹介されていたことがありましたっけ。(うろ覚え)

先々代の前田家の当主、前田利為氏は陸軍士官学校卒業で
同期の東条英機氏と同じ旅団で日露戦争を戦ったそうです。
その後、陸軍中将に累進、第八師団長となり
太平洋戦争の時には、ボルネオ方面陸軍最高指揮官の任にあり
北ボルネオの北方海上を飛行中に事故に遭い戦死したそうです。
大名華族でここまで累進したのは前田利為氏ただひとりだったそうで。
以上は『日本の名門100家』(河出文庫・中嶋繁雄著)を参考にしました。



#2188 
ひろぼん 2001/12/20 21:53
黒板に張られたラブレター

どころではありませんね。
>国立博物館特別展の武田信玄の「誓詞」

武田信玄もまさか何世紀も後に、自分の物凄くプライベートな手紙が、大衆の面前にさらされることになろうとは、夢にも思わなかったでしょう。
ふと、思ったのですが、プライバシーの侵害が認められるのは、遡った場合どこまでなんでしょうね。

>「雅子さま拉致」
面白い記事と書きましたが、それは私がすぐに『北条時宗』を連想してしまったからで、それ以外は徹夜城さんのおっしゃる通り、このまま消えていってほしい話題ですね。
と思ったら、また昨日の夕刊フジに記事が・・・。

例のコラムが連載終了になったということですが、たかがNHKのテキスト内で連載されていたコラムが終了したってだけのことだと思うのですが・・。(NHKは今回の騒動との関連は否定している。私は、まぁ執筆者が馬鹿馬鹿しいと思ったのだろうと推測している。)

まるで鬼の首を取ったかのようですな。
「問題のコラム」なんて書いてあるし。



#2187 
徹夜城(昨日は授業→博物館→映画→飲み屋と凄まじかった管理人) 2001/12/20 10:45
で、行って来ました国立博物館

続いて昨日行ってきた国立博物館の特別展「時を越えて語るもの・史料と美術の名宝」の報告です。

この展示は国立博物館の「平成館」で行われていますが、平成館の入口にデーンと「倭寇図巻」をあしらった垂れ幕がお出迎え。「倭寇図巻」は絵として使いやすいのか、入場券からポスター、カタログまで使いまくられてますね。
入場して最初のコーナー「公家日記の世界」。入口でいきなり後醍醐天皇が「ようこそ」とばかりに出迎えてくれます(笑)。見慣れた絵なんですけど、「本物」と聞くとやっぱ感激ですねぇ。
展示品の多くは文書関係なのですが、藤原道長や後醍醐、尊氏、直義などなど多くの有名人の「直筆」が満載です。凄いのは武田信玄の「誓詞」と言われるもので、「弥七郎に伽をさせたことは一度もないことを神にかけて誓う」と源助という小姓にあてた手紙。男の嫉妬も怖いのです(^^;)
個人的には最大の目玉である「倭寇図巻」。さまざまな本で紹介されているものですが、全体を眺め渡せたのは大変貴重な体験でした。たいてい本に載っているのは図巻の中盤、倭寇が上陸して暴れているところと明軍と戦闘しているところぐらいですが、図巻の冒頭の海の彼方から倭寇の船がやってくる場面(小さいのがだんだんデカくなってくる、映画的手法!?)、ラストの城から明の軍団が出撃する場面などを初めて見ることが出来ました。

もう一つの目玉は「蒙古襲来絵詞」なのですが、「本物」は1月以降の展示で、僕が見たのは江戸時代に模写されたものでした。しかし模写もこれだけ古いとやはり「歴史」の重みを感じます。

国立博物館ってところはもともとそうなのですが、非常に地味な展示です(それでもかなり頑張って演出はしてるほう…ちなみに僕は学芸員受験資格もとってるので博物館実習もしてますぜ)。しかしさりげなく並んでいる展示品の数々はまさに超一級の貴重品ばかり。歴史愛好家は見て損はありません。古文書読める方はもっと楽しめるでしょうけど、重要な箇所は訳がついてるので心配ご無用。

ふかーい歴史の重みを感じた後はお気楽映画を見るに限る、とその足でロドリゲス監督+バンデラス主演「スパイキッズ」を鑑賞(笑)。ラテン系のギャグ満載の楽しい映画でございました。ロドリゲス監督ってコミック作家でもあったそうですが、それがよく分かりますな。



#2186 
徹夜城(やっと目を覚ました管理人) 2001/12/20 10:22
日韓あれこれ

昨日は某所で忘年会をやっておりまして…ようやくアルコールが抜けて目がさめてきたところです。

>ひろぼんさん
ああ、その「雅子さま拉致」ネタは僕も当日に読んでましたよ。マスコミで騒いでいるのは今のところ夕刊フジだけみたいですが(週刊誌がいくつか後追いするかな)。「史点」としては取り上げるつもりは今のところないです。このまま消えていく話題だと一番いいので。
問題となった「ハングル講座」のテキストはまだ見ていませんが、とりあげた講師の方は単に「韓国ではこんな小説が」と紹介しようという以外の意図は無かったはずですね。しかも単純な反日小説ではなく雅子妃はとても立派な人物として描かれているそうで、「韓国も単純な反日ではない」ってことを紹介するつもりだったのではないでしょうか。
タイミングが雅子さんのご出産とかちあってしまったのが不幸というだけでしょうね。

高市早苗議員の発言には僕も眉をひそめました。というか正確には自民党内のマスコミ監視団の一般的意見であって高市議員はそれをそのまんまなぞって言ってるだけですが(だって同じ論法は夏ごろにも聞きました)。
だいたいその昔からNHKが核兵器の脅威を訴える番組をつくってもイチャモンをつけた政党ですからね。何かことあるごとにチクチクと叩いて牽制している、そんなところでしょう。

えーと、気分を変えて。
「聖徳太子」に出ていたソル=ギョングさん主演の韓国映画(NHKも出資)「ペパーミント・キャンディー」を先日衛星放送でやっていたので鑑賞しました。
これみてて思ったんですけど、ソル=ギョングさんって「韓国の浅野忠信」って位置付けができるんじゃないかなぁ、などと。
冒頭、いきなり人生に疲れ敗れた主人公が鉄橋上で列車にひかれて自殺。そこから時間がさかのぼってその三日前、その5年前、その数年前…とドンドン時間がさかのぼっていきます。つまり鑑賞者は主人公の「その後」を知った上で彼の人生をさかのぼって見ていくわけで「ああ、ここでこんなこと言ってるけど、あとでこうなるんだよなぁ」などと言いながら主人公の人生を再構築していきます。「結果」を知ったうえで「原因」を見ていくという不思議な映画ですが、ちゃんと成立しているところが面白い。時間をさかのぼる「逆伏線」みたいなモノも多々あります。
同時にこの映画はここ20年間の韓国現代史を見ることが出来ます。冒頭は経済危機に陥った時期で、その数年前は経済好調期、そのさらに前には民主化運動の時代、さらに前は軍政…といったように。学生運動家たちを刑事たちが激しく拷問する場面など強烈です。



#2185 
ひろぼん 2001/12/19 23:04
雅子さま拉致!?

スズメ♂さん情報です。
ドラマ『聖徳太子』NHK総合で再放送。
12/29(土) 第一部 21:00〜22:30 第二部 22:40〜00:10

この前、ハイビジョンで再放送(正確には本放送か?)をしていて、第一部だけ観たのですが、ドラマの放送前日と前々日に『秘宝復元 −法隆寺・聖徳太子の錦−』と『伎楽〜幻の古代芸能〜』という番組があって、それらを観てから『聖徳太子』を観ると、ドラマを観る目に深みが加わった気がしました。特に第一部の最後の方に宮廷で伎楽が演じられているところがありましたが、どういう話なのかまで分かってしまい、面白かったです。(但し、ドラマでの演目の内容は、狂言師の野村万之丞氏の再現によるもので、実際どのようであったのかは、詳しい史料は残されてはいない。)

で、NHKで検索して、ほかに面白い情報がないかなと探そうとしたら、別の面白い話が・・。

(やっぱり)夕刊フジの14日付の記事ですが、
「NHK教育テレビ・ハングル講座のテキスト12月号で、韓国でベストセラーとなった反日的な小説「皇太子妃拉致(らち)事件」が紹介され、物議をかもしている。」
ってのがありました。
14日の記事なので、ご存知の方も多いかも知れませんが、(徹夜城さんは、史点ネタにもう採っているかも。)この記事の中で、自民党の高市早苗衆議院議員のコメントが笑えました。

「(前略)今夏、NHKは若者たちに自虐的な視点で『日本の戦争責任』を議論させる番組を延々と放送したが、現在の価値観で歴史を一方的にさばくのはどうか。議員の間でも『NHKが左傾化している』と話題だ。(後略)」

これって『北条時宗』のことも含めて言っているのでしょうか?高市さんって議員になる前は、テレビ(関西ローカル)のバラエティー番組などにも出ていて、いわゆる関西のおもろいおばちゃん(失礼)だと認識していたのですが、最近は違った面白さも出てきましたね。

>きいわこさん
反応していただき、有り難うございます。



#2182 
きいわこ 2001/12/19 01:59
お邪魔します(ニュートンさんについて)

こんばんは。いつもはROMさせてもらってます。
楽しい話題で盛り上がっているようなので、お邪魔します。

<ひろぼんさん
紹介してくださってありがとうございます。
なんか、楽しそうなビデオですねえ。

ニュートン関係の本でほかに私が読んだのは、『ニュートン』島尾永康 著 岩波新書 があります。
古い本ですが、科学史の本だと、大抵参考文献として登場してるようです。
ひょっとすると、ニュートンさんの「困った」性格について書かれた、本邦初の科学史入門書かもしれません。
『心は孤独な数学者』藤原正彦、にもニュートンが登場します。こちらは、最近の本にしては?ニュートンに好意的な感じです。

彼は1-2歳ごろ父親に先立たれ、3歳のころ、母親が近くの教会の牧師と再婚します。
この義理の父親はお金はあったようですが連れ子を歓迎せず、ニュートンは母と別れ、祖母の家で育てられます。
彼が後に懺悔しているのですが、子供のころ、義理の父と母の住む家に火をつけてやると脅したとか。(実際に脅したのではなく、願望だった可能性アリ)
幼少時のトラウマ?が彼の性格をつくっとか、果ては生涯独身の理由にさせられたり、いろいろ言われています。
貴族ばかりのケンブリッジで、彼のような庶民派は少数ですから、大変な苦労でしょう。
りんごのエピソードは、いろいろ言われていますが、実際に彼が、友人か親戚に話したそうです。
しかしこれはニュートンが晩年になってはじめて語ることで、それ以前にニュートンがりんごのエピソードを語ったことはないそうです。
晩年になって思い出が美化されたのか、相手に万有引力をわかりやすく説明するためのサービスかもしれません。

研究を発表しないというのは、よくわかりませんが、彼は若いころフックに科学的な論争で突っ込まれ、悔しい思いをしたようです。
いやな思いをしたくないあまり、なかなか発表しなかったのかも。
長々と申し訳ございません。

http://www.page.sannet.ne.jp/keitanaka/


#2181 
ホリ−・ハンタ− 2001/12/18 20:56
ニュ−トンで盛り上がってますね。

当時、物理数学を大学で学ぶ、あるいは研究するとゆう事は
よほどイイとこ出の坊ちゃんか死ぬ思いで苦学生をやる、
二つに一つしか無かったそうで、ニュ−トンは幼少の頃に
両親を亡くし、教会で育てられたとか。ニュ−トンが
苦学生・出身なのは容易に想像できます。
しかも彼が大学院生の頃から英国でペストか何かの
伝染病が大流行し、彼の大学は休校が続いたとか。
彼は伝染病流行のため大学で研究ができず、
自分の家で研究を主にしていたそうです。
万有引力、微積分の諸法則は、そんな彼の不遇の
時代に基礎研究が固まったそうで、
『林檎の伝説』も、あながち自分ちの庭で
思案にふける彼の姿が脚色されたのかも。
彼は人づき合いが苦手そうで、偏屈、
自分は貧しい階層出身なので、他の
裕福な家の出の学者たちを敵視していたと
うがった評価もありますが、天文学者の
ハ−レ−卿は彼の大親友だそうです。
ニュ−トンの微積分の諸法則は
ハ−レ−卿が研究していた彗星、その他の
天文学の数学・物理的根拠に大いに役立ちました。
古典物理の進歩は二人の友情、無しには不可能と
言う見方もあります。




#2180 
なな 2001/12/18 20:46
ごぶさたっす

ROMは先々週までしていたのですが、カキコは一ヶ月弱ぶりですかね。
先週、パソちゃんが急にストライキおこしやがりまして。さる短編文学賞の〆切二日前・・・。
「さあ、最後の推敲とプリントアウトだぁ〜っ」と意気込んで立ち上げたら、壊れた・・・。
「ウインドウズの再インストール」で予想よりはずっとお安く修理できたのですが、過去のデータは消えました。徹夜城さんにいただいたアキバツの感想メールも消えちゃいました(泣。
さすがに拙作はすべてフロッピーに逐次保存しているので無事でしたが。



#2179 
ひろぼん 2001/12/18 17:24
いじわるニュートン

ニュートンの性格について書かれている本としては、こちらでもリンクされている「きいわこ」さんの「きいわこの館」でも紹介されている、『ホーキング宇宙を語る』(スティーブン W. ホーキング著 早川書房)や、『ロバート・フック ニュートンに消された男』(中島秀人著 朝日選書)があります。また、きいわこさん自身もエッセイ『困った人ニュートン』をお書きになっておられますね。

ニュートンが、研究成果をわざと発表しなかったのかどうかは分かりませんが、これらの論争には、国と国(研究機関)のメンツをかけた争い、またはそれぞれの国民の愛国心に煽られた部分もあり、一概に「ニュートンの性格が悪かったから。」ばかりとは言えないと思います。その証拠かどうかは分かりませんが、後世のイギリスの数学者・哲学者のバートランド・ラッセルは、(ニュートンのライバルでドイツの)「ライプニッツは人間は悪いが頭が良かった。」(スピノザとの比較において)と述べているそうです。

しかしまぁ、彼との論争で敗れた研究者に、同国のフックやゴットフリード・ライプニッツ(微積分学)がいたのは事実で、いずれもニュートンを支持したイギリスは、ニュートンの死後、光学(光波動説と光粒子説)・数学的に沈滞することとなるとは、なんとも皮肉です。

きいわこさんの紹介文で面白かったのは、『ロバート・フック ニュートンに消された男』の中で著者は、
「ひどい誇大妄想だろうか?」と断っておきながら、フックの肖像画が残っていないことから、ニュートンがフックの肖像画を焼いた可能性がある。
と述べているところですね。そんなニュートンを題材にしたドラマ、あったら観てみたいと思いました。


>徹夜城さん
DVD製作ソフトの件、お答えいただき有り難うございます。データの変換作業が早いようですが、これは、CPUにもある程度の速さが必用なのでしょうね。私のPCは、未だ400MHzしか積んでいないもので・・。今は、CPUに負担の少ない、ハードウェア圧縮のMPEG2ビデオキャプチャ機器(それでいて安いやつ)を探しています。



#2178 
相良義陽 2001/12/18 12:51
アイザック

といえば、アシモフ(笑)。
じゃなくて、ニュートン。
アシモフか誰かが、グレシャムの法則「悪貨は良貨を駆逐する」は本当はニュートンの言葉とか言ってませんでしたっけ。

しかし、発見しても学会に発表しないというのはひどいですね。
今じゃあまず認めてもらえないでしょ。

http://www.h3.dion.ne.jp/~jtpage/cy/


#2177 
徹夜城(いま仕事から帰ったばかりの管理人) 2001/12/18 00:02
ピョートルとニュートン

>ホリー・ハンターさん
ドラマ「PETER THE GREAT」では序盤で伏線をはってまで運命的な出会いをし、宇宙論まで戦わせてしまうピョートル大帝とアイザック=ニュートンですが、実際には顔を合わせたかどうかすら定かではないはずです。
一応「会ってのではないか」とは言われていまして、それがホリー・ハンターさんもお書きのような事情でニュートンは造幣局の長官か何かをしていた時期があるのです。で、たまたまそのときにピョートルがロンドンをお忍びで訪問し、造幣局も見学している。だからニュートンも出迎えて案内ぐらいはしたんじゃないかといわれている、確かそんなあたりです。
ドラマのニュートンは怪しげな実験室にこもってプリズムを観察し現実離れした宇宙論を展開する偏屈な老人って感じになってまして、現実主義者のピョートルと対照を為すように構成されていました。
まぁ時代劇ドラマならではの楽しいウソですな。なんかこのシーンのニュートンのセリフもちょっと現代の科学者風過ぎるようにも感じます。

今回良く見たらニュートンとの会見の直前に出てくるウィリアム3世の声は納谷悟郎さんが当てておられました。なんか全然声が違う…いわゆる「お公家さん風」になってます。
カール12世の声は古川登志夫さんじゃないかな?ピョートルの政敵スコルコフ大公には小林清志さんが配されてますね。吹き替え声優配役も調べてみるとドンドンハマってしまうんだよなぁ。



#2176 
ホリ−・ハンタ− 2001/12/17 22:27
科学捜査官ニュ−トン

へぇ〜、ピョ−トルとニュ−トンは同時代の人だったのですか?
ニュ−トンは法則を発見しても、すぐ学会に発表しないので
有名だったとか。あとで同じ法則を発見し発表しようとする
学者がいると『残念でした、其れは私が先に見つけてました』
と時間差攻撃をするので学会では煙たがられてたとか。

ニュ−トンは理論派科学者とゆう顔の他に
アルバイトで英国司法当局の鑑識の顧問をやってたとか。
彼の協力で、当時、ポンド紙幣の偽札偽造団が一斉検挙
されたそうです。



#2175 
徹夜城(時折デジタル機器いじりに没頭する管理人) 2001/12/17 11:37
DVDづくりのことなど

↑管理人自ら歴史ばなしを脱線しております(笑)。

>ひろぼんさん
ご質問のDVD製作ソフトの件ですが、Uleadからつい先日発売になった「DVD MovieWrier」というソフトです(7000円台)。この手のソフトとしては破格に安かったのは事実ですが、使い勝手もかなりいいですね。
DVD書き込み速度はもちろんドライブが等速で変化するわきゃないのですが、MPEG2映像・音声をDVD用に変換する作業がえらく早いようです(いったんハードディスク内に生成後DVDに書き込みます)。前に使っていたのはドライブにおまけでついていたDVD製作ソフトの入門版だったのですが、それと比較すると圧倒的な早さです。
しかも前のソフトではチャプターを作るために動画を時間ごとに分割しなければならず、チャプターを越えるときに少しカクカクッとサーチがかかったのですが、「MovieWriter」では一続きの動画に時間を指定してチャプターの頭を決めることが出来ます。チャプターの頭出しをしてから前チャプターへの「巻戻し」も可能です(前のはそれすらもできませんでした)。
現時点でDVDビデオを単体で作るならDVD-Rがベストでしょうね。DVD-Rディスクも価格的にかなり下がってきました(秋葉原の一部では一枚400円台が登場)。DVD-RWだのDVD-RAMだのDVD+RWだの多規格乱立状態ですが、そちらはまだ様子見です。DVD-RAMは現時点ではHD容量をケチるのに便利(笑)。

ひろぼんさんもお書きになっているように、DVD-Rの規格自体が2000年の決定のため僕が所有しているパイオニアコンパチ機は対応してない(しきれてない)ってのが真相なんでしょうね。なにせこいつはdtsにも対応してないしなぁ。
しかしLDもまだ使えるという点では使用価値がかなりあります。といいつつLDでしか出てなかった作品も次々DVD化されていく昨今。レコードからCDへとおんなじ展開ですな。

デジタル話だけなのも何なので「PETER THE GREAT」第三話からお気に入りシーンをいくつか。

ピョートルとニュートンの対話シーン。
ピョートル「宇宙に終わりはあるんだろうか…」
ニュートン「それは究極のご質問ですな」
(中略)
ピョートル「最後に一つ。リンゴが落ちるのを見て引力を思いついたというのは本当か?」
ニュートン「噂をお信じになってはいけませんな」

西欧から帰国後、姉ソフィアの陰謀で銃兵隊が反乱を起こしクレムリンに迫ってくる。攻撃を前にひざまづいて神に祈りを捧げる銃兵隊を見下ろしながら。
ピョートル「大砲の用意はいいか?」
シェレメチェフ「いつでも発射できます」
ピョートル(冷たく)「よし撃て」
シェレメチェフ「祈っているのにですか?」
ピョートル(無表情に)「…撃ちやすい」
直後にドカンドカン。銃兵隊壊滅。



#2174 
ひろぼん 2001/12/17 00:59
武家代表!?

こんばんわ
ニュースな史点、拝読いたしました。

>内親王の「浴湯の儀」
以前に徹夜城さんが掲示板において、この件に触れられた時に、武家の代表が「徳川家」と「前田家」であることを知り、「面白いものだなぁ。」と思ったのと同時に、「なんで徳川家と前田家なんだ?」と不思議に思っていました。
それで、今回の史点の記事から、この両名が実際に宮内庁関係者であるということを知り、なるほどなぁと少しだけ思ったのでした。
しかし、皇室というところは、現代の日本で恐らく一番血筋を重んじるところで、それなのに、その皇室の公式行事に参加する武家の代表については、大して気にしていないのでは?と思ってしまいました。『太平記』好きの私などは、「徳川(世良田?)」や「前田(菅原?源氏?平氏?)」よりも先に「足利」がおるであろう!と思っちゃいました。まぁ無理でしょうけど・・。
でも今の天皇家(北朝系)があるのは、足利氏のおかげでもあるのにねぇ・・。

>ナバホ族
どうでも良い話ですが、米ドラマ『Xファイル』で、このナバホ族はよく出てきますね。なんでも宇宙人の言語だそうで、それ故独特で、他の先住民とも話が通じない(笑)。
今回の、アメリカ議会から名誉勲章銀メダルが贈られたという話は、なぜ今?という観点から、きっと後のシリーズでネタに用いられることでしょう(笑)。


DVDの話ですが、私が購入しようと思っていたリコー製のDVD+RWは、DVDプレーヤーとの互換性が現時点で一番あると思っていたのですが、『ASAHIパソコン』を読んでいたら、なんとプレステ2で再生できないとありました。
「なんでだソニー、よりによって!「DVD+RWアライアンス」に参画しているはずなのに・・。」
やっぱり、DVD-R/RAMの方が良いみたいですね。DVD-Rでの再生不具合は、現在の物理規格・アプリケーション規格がともに、2000年の2月に「DVDフォーラム」において承認された新しい規格であるために、それ以前に製造されたハードにおいては、うまく再生されない場合も多いようです。
それにしてもソニーは、「DVDフォーラム」と「DVD+RWアライアンス」の双方に顔を出すといった、どっちに転がっても良いような態度で、昔とくらべて少し変わったなぁと思った今日この頃でございます。

・・・などと書き終えて投稿しようと思ったら、徹夜城さんの書き込みが・・・。
その新しいソフトに非常に興味があります。ソフトによってドライブの書き込み速度が速くなる訳は無いので、これは一度DVD−RAMに落とさなくても良いというものなのでしょうか?



#2173 
徹夜城(こっそりと土曜に史点を更新していたりする管理人) 2001/12/17 00:25
次の史点はまだ様子見してます。

しばらく更新してなかった「史点」ですが、とりあえず書き溜めていたのを土曜の深夜にこっそり更新してました。ついうっかりトップに更新日時を書き忘れてましたが。
例の「まだまだ…」シリーズはもうちょっと様子見してます。トラボラは完全制圧したとの発表がありましたが、ビン=ラディンの行方は未だ不明のようで。

>ホリー・ハンターさん
例のビデオについては特にアラブ圏などではかえって疑念を呼んでしまってるらしいですね。
まぁあくまで僕の印象ですが、「捏造」にしては巧妙すぎるしそこまで巧妙なものを作る手間をかけるだけのメリットを感じません。だから「本物」とは感じてますけど、話している内容、ビデオの撮影と発見・発表の経緯など腑に落ちない点が多いのは確か。
ビン=ラディンを捕まえるんじゃなくて即殺すための世論の地ならしに見えるんですけどねぇ。

そうこうしているうちにインドの国会議事堂で銃撃、中国・西安のマクドナルドで自爆テロ(らしい)と物騒な話が続いています。後者の方は中国を標的にしたのかそれともアメリカを標的にしたのか、その両方か。

>おやかたさん
レスが遅れてすいません。その「編集手帳」は読んでませんでした。
まぁ読売については以前オリンピックに巨人の選手を出す出さないで揉めていたとき「勝利至上主義はよくない」って趣旨の社説を掲げたことがありまして、「あんたに言われたくない」などと思ったこともありました(^^;)。

>+αさん
こちらもレスが遅れてしまって申し訳ないです。
前回のご投稿の最後に原爆の件を書かれてますが、これって僕が「史点」で8月ごろにとりあげた話題に関してですよね?「原爆投下は一発だけの予定だった?」ってやつ。
僕もこの話、とりあげておいて何ですが二発は使うつもりだったんじゃないかと感じてます。即降伏していたらまた違ったかもしれませんけど。
この原爆に関してですが、ちょっと面白い話題を読んだことがあります。敗戦直後、日本軍(参謀だったかな)の一部がソ連側に「実は原爆の不発弾を回収している。そちらに引き渡しても良い」と話をもちかけていたらしいんですね。ソ連側は興味を持ったのですが、実際には原爆でもなんでもない通常の不発弾だったとのこと。分かっててやったのかホントに原爆と思い込んでやったのか知りませんけど、これをタネに日本を占領しているアメリカとソ連を戦わせてドサクサに紛れて日本復活、なんてシナリオを考えていた奴がいたらしいです。

>DVD製作その後。
DVD製作ソフトで新しいやつが出ていたので購入して試してみたらこれが抜群に出来がいい。なんてったってDVD一枚焼くのに1時間ちょっとしかかからない(これまでは2時間以上かかりました)。メニューとチャプターの製作ももっと手軽だし、言うことなし。
しかし作ったDVDをちゃんと再生するかどうかはまだ「相性」みたいなもんがあるのかなぁ。第三話はDVD・LDコンパチ機でも完璧に再生して快哉を叫んだのですが、別の社のDVDディスク使って第4話を焼いてみたら動きの激しい場面でノイズ発生の異常再生。うーん、うまくいかないもんです。単にコンパチ機が古いのか(^^;)。
第4話最大の見せ場である「ポルタヴァの戦い」のスペクタクルシーンで映像・音声が荒れまくるのには泣きました。PCやPS2では再生できるんだけどなぁ。

なお、「室町太平記」は年明けにでも第一話を公開したいな、と思いつつ全体のプロットを完成させつつあります。洪武帝、永楽帝、李成桂のご出演も内定いたしました(笑)。



#2172 
アール・ケイ 2001/12/17 00:06
毎度お馴染みの訂正です(低姿勢…)

×いま現在をもって甚だ大きいといわざるを得ない
○いま現在をもってなお、その差が甚だ大きいといわざるを得ない

以上、訂正するほどの価値もない書き込みなのですが一応…。申し訳ありません。



#2171 
アール・ケイ 2001/12/16 23:59
おぅおぅおぅおぅ、黙って聞いてりゃいい気になりやがってぇ。このぉ桜吹雪が目に入らねえか〜

遠山の金さんみたいに、誰かアルカイダに入り込んでいたら、証拠の取り様もあったかもしれませんね(笑)。
えっと例のビデオ、声紋鑑定済みだそうです。
あのビデオを見て捏造だ、アメリカ、ユダヤ人の陰謀だと言い張るのも結構苦しいと思うのですが、私には仮に彼が関与してなくても、「俺が命じたことにしておこう」(手柄の横取り?)てな風に思ってああいう云い方をするような気もするんですよ。

しかし、アメリカの空爆によっていったい何人の人間が命を落としたのだろうか。人間の命は地球より重いかどうかは知りませんが、先進国の人間と発展途上国の人間の命の重さはいま現在をもって甚だ大きいといわざるを得ないのでしょうね(ああ、青臭い論だ…)。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#2170 
ホリ−・ハンタ− 2001/12/16 21:48
証拠のビデオとやら

見ました、ビン・ラディンの口を滑らせたとかゆうビデオ。
う〜ん、アレ、法廷へ提出するのに耐えうる証拠と
いえますかしらん?でも、アレ、英語の字幕だけが
事件の関与を示してるのであって、
映像だけだったら、アル・ジャジ−ラだかが
いつも流してる映像と大差無いと思いますが。
まぁ音声がビン・ラディンの声紋かどうか
照合して然るべきと思われますが、
そこのところの結果は発表されてんのかな?
疑い出したらキリが無さそうなビデオですね。
ハリウッドが有る国らしい発想ですな〜
証拠ビデオとは。

新聞に出てましたが、旅客機でカミカゼ特攻した
実行犯たちが決行直前に初めて、指令が自爆テロだと
知らされ、口論になったようだとゆう
空港の駐車場での目撃証言が報じられてました。
隠密同心への指令だって
『死してシカバネ拾う者無し』なのに、
コマンドがカミカゼって決行直前に言われるのは
電波少年の芸人への指令よりヒドイですね。




#2169 
柱国大将軍 2001/12/14 11:42
記憶力

アール・ケイさま
確かに、言われてみると(調べてみると)思い出すというのはよくある事で。都合の悪いことはどうしたって思い出さないというのもありますけど。

スチュアート・ウッズのものは、『警察署長』しか読んでません。それもドラマが面白かったという印象だけで、たまたま古本屋で見つけたから記憶がフラッシュバックというので買ってしまった。そういうわけで、リー一家のその後については興味もなかったのですが、あると聞けば気になるものですね。ビリー・リーはカーターのことだから、親父が大統領でウィルはどうなるとか、ちょうどベトナム戦争末期頃に成人するので従軍するのか、親父のコネで徴兵逃れかはたまた反戦運動で豚箱行きか、妄想が沸き起こって止まりません。縁があればウィル坊やの物語と出会えるだろうと思ってます。





#2168 
ホリ−・ハンタ− 2001/12/13 21:58
本塁上の催眠術師

ノムさんは現役時代、打者に話し掛けて催眠術にかけ
アウトにしちゃうことで有名な捕手だったと
年輩の人々からよく聞かされます。
しかし、この、ささやき戦法が通じ無かった人が
いたとか。そう、ミスタ−。
Mrが打席に入り、ノムさんが話しかけても
屁を放ったり、ゲップを吐いたり、まるで
ノムさんのささやきが気にならなかったとか。
あと、奥さんも術中に入れられなかったようですね
というか、奥さんに手玉に取られてたのでしょうか。




#2167 
おやかた 2001/12/13 20:58
読売とサッチー

歴史と関係ないことなので申し訳ありません。
読売の編集手帳で、サッチー逮捕が2度ほど話題になりました。
王・長島氏と野村氏を比較した論調が気になってしまいました。
確かに、犯罪を犯した伴侶を指導できなかった責任はあると思うのですが、
それを「監督の責任」として一面のコラム上で取り上げるのは(2度も)いかがなものかと。
読売側が勝手に「ライバル=悪役」として取り上げてるような気がして、あまりいい気持ちはしませんでした。

徹夜城さま
その漫画、テロ第一報が入る前は、ヒロインと家族が「プロジェクトX」見てるシーンも
描かれてました。ただ、当日放映されたものと内容が違ってまして、それは作家の記憶違いなのか、フィクションと現実の境として意図したのかなんてことも考えてしまいました。




#2166 
アール・ケイ 2001/12/13 20:46
なるほどアメリカ現代史ミステリーシリーズでした

下の続きです(すみません、止まらないもので(笑))

スチュアート・ウッズという作家は空軍あがりで大統領選にも関わったことのあるという経歴の持ち主だそうで、ミステリー作家として著名、作風もバラエティに富んでいるそうです。
その作品群に「ウィル・リー シリーズ」というべきものがあるそうで、

「警察署長」(早川書房、真野昭裕訳、87年3月)原作81年
 *主人公は前半が祖父のウィル・ヘンリー・リー、後半が息子のビリー・リー。
  孫のウィル・リーは最後に端役で出てくるが、弱冠15歳。
「風に乗って」(早川書房、真野昭裕訳、87年6月)原作83年
 *ウィル・リーが主役。
「潜行」(早川書房、真崎義博訳、87年1月)原作86年
 *主役はウィル・リーというより、ガールフレンドのケイト・ルール。
「草の根」(文春文庫、矢野浩三郎訳、00年8月)原作89年
 *ウィル・リーが主役。
「The Run」原作2000年6月刊。邦訳は刊行未定。

また『湖底の家』というゴシックホラー(書名は聞いたことあり(笑))は、『警察署長』に出てきた新聞記者ジョン・ハウエルが主役だそうです。
こうなると(たぶん著者の故郷の)ジョージア州シリーズとでも呼ぶべきものかもしれません。他の作品とも登場人物がリンクしているらしいです。

日本でもこうした大河ミステリーという分野があってもいいように思います。現代の事件に歴史上のミステリーを重ねるってな浅見光彦シリーズはありますけど、ぜんぜん違いますよねえ(マンガではあったような気がしてきた。小説でもあるでしょうねえ。思い出せないけど)。
もしないのなら、いずれ遠いうちに(近いうちには無理だから(笑))私が書いてみたいような、そんな思いがしてきました。と有言不実行、、、、

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#2165 
アール・ケイ 2001/12/13 20:10
調べれば思い出す、我がいい加減な記憶力(笑)

柱国大将軍さま
『警察署長』は面白かったですよね。でもそういうわりに確かに粗筋を覚えていなかったりします(笑)。で、こういう時にネット検索マニア(笑)の私はフル回転するわけです。
原作はスチュアート・ウッズ

(あらすじ)あるサイトからの引用ですが…(笑)
ジョージア州の小さな町デラノ。
第1部。
1920年の冬、一人の若者の変死体が発見される。
その何年か後、またもや若者の死体が見つかる。
初代警察所長ウィル・リー・ヘンリーは、犯人逮捕に向かう途中に別の事件(黒人差別が元になった事件)に巻き込まれ不慮の死を遂げる。
第2部
1946年、陸軍を除隊してデラノに帰還したウィルの息子ビリーは政治家への野心を燃やしていた。同じ時期、復員したサニー・バッツは警官となりその後、署長となるが、暴力的性格、黒人差別から窮地に立たされる。偶然みつけたウィルのメモから殺人犯人をつきとめる。窮地から逃れられると先走りしたため、破滅の道を辿ることになる。
第3部。
1962年、タッカー・ワッツが初の黒人署長となる。彼もまた、メモから殺人犯人と思しき人物を突き止める。が、地元の黒人差別者たちに追い詰められ失脚寸前となる。ワッツの失脚はビリーの政治家としての地位も危ういものとしてしまう。
ウィル役 チャールトン・ヘストン。バッツ役 ブラッド・デイビス

猟奇的犯罪(それも長期間の)ものですが、ラストは黒人と白人の対立を乗り越えた爽やかな男の友情で締めくくられます。
うん、思い出してきたぞ(笑)。黒人署長の正体が最後に分かるんでした。これもまた大河ミステリーとでもよぶべきドラマでしょう。アフリカ系アメリカ人への差別とその地位向上がドラマの背景にありました。
なお、『草の根』という続編もあるそうです。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#2164 
徹夜城(仕事前にネットに入ってみた管理人) 2001/12/13 15:31
国立博物館の特別展

>ひでさん
ご紹介有難うございます。僕も「倭寇図鑑」の件は耳にしていて、近々行こうと思っておりました。展示品をみると南北朝関係でも凄いものの「本物」が出展されるようですね。
なお、常設展示に関しては愛子ちゃん誕生記念で高校生以下は無料で見られる時期があるようです。

特別展の詳細に関しては下のリンクを参照。

http://www.tnm.jp/doc/Guide/Dyn/eten/eten13.html


#2163 
ひで 2001/12/13 13:50
Voices from the past

最近ここの掲示板で取り上げられている話題とは大きく離れますが・・・

現在「時を越えて語るもの 史料と美術の名宝」という展覧会が12月11日より東京の国立博物館でやっています。東京大学史料編纂所史料集発刊100周年を記念して、史料編纂所と東博が一緒になって開催しているもので、史料編纂所にある文書史料や図像と、東博にあるものをいくつか並べて展示しています。史料編纂所がメインなので古文書の展示がメインですが、「尾張国郡司百姓等解」とか「御堂関白記」のようなかなり有名な物の他、武田信玄の私生活や情報戦の一端を示す文書や大石内蔵助の手紙なんてものも展示されています。図像も、「男衾三郎絵詞」や「蒙古襲来絵詞(ただし今月は模図の展示。来年一月には本物がくるらしい・・)」、「レザノフ来航図巻」のようなものに加えて、足利義教や義輝、後醍醐天皇など個人の肖像もあります。それになんといっても「倭寇図巻」が公開されています。展覧会チラシもこれを使って宣伝してます。ここのサイトには倭寇の専門家の方がいらっしゃるのでこの点は特に強調しておきます(笑)。
昨日、自分も上野に行って見てきましたが、ここに展示されている歴史史料の多くはその実物を見る機会はなかなか無いですし、それを自分の目で見て確かめるのに丁度良い機会かと思います。お暇な方は一度行ってみては如何でしょう。展覧会図録も結構充実しているので(でも2000円する・・・)、見た後にそれを買っても良いですが、見に行くときに、日本史を専門でやっている人を連れていってその場で読んで解説してもらうともっとわかりやすくなるかもしれません。
ちなみに開催期間は12月11日〜24日、1月4日〜27日(12月25日〜1月3日、1月15日は休み)、会期の長さの割に結構休みが多いので、休みの日に行かないよう気を付けましょう。




#2162 
ホリ−・ハンタ− 2001/12/13 01:59
近世

近世という時代設定は日本史独特の区分だそうです。
中世と近代の中間、中世が近代に変わる為の準備期間だと
ゆう見解だと、とある歴史家が書いてたのを読みました。
では、それがいつの時代かというと、いろいろ意見があって
私がよく聞くのは室町幕府が消滅した頃から近世が始まり
明治政府が成立後が近代だとゆう説。その説が有力なら
中世にも火縄銃があったことになるのかな?

大藪さん の発言は、大げさ とゆうか、たぶん、
その発言は雑賀鉄砲衆VS織田信長の鉄砲隊とゆう
趣旨のNHKの歴史番組でのコメンテ−タ−として
述べたものだったかな?+αサンのご高説は
見事な専門的知識で、まぁ、でも、大藪サンも
隣のNHK解説者があまりにカタイことばかり
言うので茶化したくなって、言っちゃったのかな?
だって『オレは何でこんな場所に居るんだ?』
って顔して座ってたもの。



#2161 
+α 2001/12/13 01:25
鉄砲

 史劇的掲示板の皆様、ご無沙汰をしております。+αです。原爆の話とか色々と書きたい話題もあるのですが、色々と立て込んでおりまして、なかなか書き込めません。
 しかし、故・大藪春彦氏の発言を見たら、どうしても書き込みたくなってしまいました。

 中世には火縄銃など無いのではないか、近世の間違いではないか、とか、炸薬(砲弾・爆弾などを爆発させるために、中に詰めておく火薬)ではなく発射薬(銃砲の薬室内で燃焼し、発生したガス圧によって物体を発射するために用いる火薬)ではないのか、などという些末なツッコミはおいておくとしても、

 1 使っている火薬が、火縄銃では黒色火薬、現代の自動小銃では無煙火薬、と異なっているから、火薬の量が同じでも、爆発エネルギー量が同じとは限らない。
 2 現代の自動小銃が、銃の口径=弾丸の口径であるのに対し、火縄銃は銃の口径>弾丸の口径となっているため、隙間から火薬ガスが漏れる。このため、爆発エネルギー量が同じでも、火縄銃の弾丸がうけるエネルギー量は、現代の自動小銃の弾丸がうけるエネルギー量より小さい。また、火縄銃は銃の口径>弾丸の口径であるため、弾丸が銃身を通る間に衝突を繰り返すことになり、弾道がぶれやすい。
 3 弾丸がうけるエネルギー量が同じでも、弾丸の形状が、火縄銃では球形、現代の自動小銃では椎の実型、と異なるため、空気抵抗の違いから弾道状態は異なる。
 4 「銃身の内部のネジ加工」がライフリング(銃身に螺旋状に溝を刻むこと)を意味しているのであれば、ライフリングをした火縄銃は存在しないし、ライフリングをしたところで前述のように火縄銃では銃の口径>弾丸の口径なので、弾丸に回転を与えられず、意味がない。
 (そもそも、ライフリングをするのは、弾丸を回転させて、弾道を安定させるためだが、球形の弾丸に回転を与えれば、弾道が曲がるのでかえって有害。)
 5 「同じ口径」が銃の口径を意味しているのか、弾丸の口径を意味しているのが不明。前者の意味であれば、弾丸の口径は、火縄銃の方が小さくなり、一般的に重量も軽くなる。弾丸がうけるエネルギー量が同じであれば、軽い弾丸は始めは速度が速いが、直ぐに速度が低下する(ピンポン玉のようなもの)ため、弾道も変化する。
 後者の意味であれば、火縄銃の口径が大きくなり、銃身の体積も増すため、圧力が減少し、爆発エネルギー量が同じであれば、弾丸がうけるエネルギー量が小さくなる。当然速度も小さくなり弾道も変化する。
 6 火縄銃の弾丸は全て鉛、現代の自動小銃の弾丸は弾心には鉛合金や焼入れしない鋼等を使い、これに被甲(フルメタルジャケット)をかぶせてある。被甲をかぶせなかったり、一部を除去した弾丸(簡単に言えばダムダム弾、ちなみに警察庁長官狙撃事件で出てきた「ホーローポイント弾」というのも、基本的には同じもの)を使用することは戦時国際法で禁止されている。
 鉛製の弾丸は、命中すると潰れて広がり、運動エネルギーを効果的に破壊力に変えるため、破壊力は大きい(この破壊力の大きさが、撃たれた人間を不必要に傷つけるということで、被甲をかぶせなかったり、一部を除去することが禁止されている)が貫徹力は小さい。一方、被甲された弾丸は、命中しても変形しにくいため、貫徹力は大きいが、破壊力は小さい。

 というわけで、
 「同じ口径で同じ炸薬量で銃身の長さも同じ、銃身の内部のネジ加工も同じ」であっても「同じ弾道状態」にはなりません。
 「同じ火薬の量と同じ弾道状態」であっても「破壊力とも貫通力とも両者は」違います。(命中率や速射性は言わずもがな。)

 火薬の量が同じなら、現代の自動小銃の方が威力は上でしょう。(そもそも火薬の量が僅かなのだから、差はあっても大したものではない、従って「破壊力とも貫通力とも両者は大して変わらない」といっても間違いではないという言い方はできますけれども、この発言はそういう趣旨ではないでしょう。)

 「弾薬のエネルギ−の法則は、戦国時代から自衛隊の現代まで不変」なのは事実(単なる化学反応なのだから、時代によって変化する訳はない)ですが、それを効率よく利用するために、営々と努力が続けられている訳です。

 ちなみに、火縄銃と現代の自動小銃では構造も違います。火縄銃の銃身はねじでふさがれていますが、自動小銃の銃身は、ふさがれていません。弾丸を発射する際、弾丸の薬莢が蓋の役割をして、火薬ガスが後ろに漏れるのを防ぎます。

 しかし、こういう兵器のうんちく話だと、簡単に書けるのはなぜだろう。

 ついでに、原爆の話を簡単に。

 テニアン島に運び込まれた原爆は2発ですから、その時点で、2発使う意思はあったと見るべきでしょう。
 3発目を思いとどまったというよりも、単に無かったので使わなかったのではないでしょうか。
 日本の原爆については、以前話を聞いたことがあります。なんでも朝鮮半島で実験に成功したとかいう話でしたが、証言のみで、物的証拠はないとの話でしたので、まあ法螺話だと思います。

http://homepage1.nifty.com/SENSHI/


#2160 
徹夜城(受験生向けのテスト問題作成中の管理人) 2001/12/13 00:49
今年の漢字は「戦」だそうで。

恒例の「今年の一字」は「戦」が最多で決定。あんまいい字は選ばれませんけどね、これって。
僕だったら「恐」だったんですが、「戦々恐々」の「戦」でもあるとのコメントが出てたので、まぁ重なってるんでしょう。

肩書きのところに書いたようなわけで「史点」更新がズルズルと遅れています。書き進めてはいて、現時点で4本ぐらい書き上げているんですが…テロ事件とアフガン関連がまとまんなくて。他にたまったネタも含めて今週中に順次公開と行きたいと思います。

>おやかたさん
そのテロ事件がらみですが、今日読んでいた「週刊アスキー」の漫画で4コマ系(?)ギャグ漫画家の方が一部出版社から「テロ・戦争・炭疽菌関係のネタはNG」と釘をさされている話が出ていました。「そうこういってるうちにネタとして古くなるような」なんてことも書いてらっしゃいましたが。
そのご紹介の漫画の話ですが、実際に取材中に作者がテロ事件に遭遇したのかもしれませんね。また、NYを舞台にした以上全く触れないのもヘンですし。

>柱国大将軍さん
お久しぶり。「警察署長」はたぶん僕はまるで見てないです。完全に記憶に無いので。
「大河ドラマ」なつくりの海外ドラマですが、考えてみるとアメリカで驚異的な視聴率を上げたと伝えられている米製サムライ時代劇「将軍」がありましたねぇ。僕はそれを再編集した映画版しか見ておりませんが。
ウィリアム=アダムスをモデルに徳川家康らしき人物(三船敏郎)が関ヶ原の戦いに勝って将軍になる過程を描くドラマですが、日本人が見てると「なんじゃそりゃ」とツッコミを入れたくなる箇所満載の作品です。いや、これでも日本側の俳優がかなり出ていたせいか「まだマシ」なほうなんですけど…原作者は相当な日本史オタクなんじゃないかという気はしますけどね。島田陽子の役どころはどう考えても細川ガラシャがモデルとしか思えなかったし。
劇中、大地震が起きて徳川軍(名前は変えてますけど)の兵士たちが地割れにドドッと落ちていき、島田陽子がアダムスに「わが国は地震の多い国なのです」と冷静に言うあたり、物凄く印象に残ってます(あんなのしょっちゅう起こってたら大変だって!)。

あれなんか思い出だすと、近頃僕が誉めている「ピョートル大帝」だってロシア人が見たら「なじゃこりゃ」ってもんなのかもしれないと危うく感じてしまったりしますね。
とくにピョートルの友人(悪友?)となる農民出身のメンシコフ(一応実在の人です)のキャラクターはかなりアメリカ人が好みそうな設定になってましてね。北方戦争直前に保守派の父が反ピョートル活動で事故死してしまい一時ピョートルのもとを去っていくんですが、スウェーデン軍に敗れてピョートルが危機に陥ると、「友人としてあなたと共にポルタヴァで戦う!」とか言って駆け戻ってきて戦闘で奇襲部隊を率いて大功を挙げたりします。ああ、西部劇的友情表現(笑)。
北方戦争の前にピョートルとカールが雪原のど真ん中でたった二人で会うあたりもアメリカンの感覚って気がします。

>ひろぽんさん
エカテリーナ2世ですが、その昔やはり「キャサリン女帝」という映画があったらしいのですが、未見です。最近では「歴史映像名画座」にも入れているキャサリン=ゼタ=ジョーンズ主演の1作がありますが、火曜サスペンス劇場なノリです(笑)。レンタルビデオの宣伝ポスターの文句が「私に、溺れなさい」(爆笑)。
DVD-Rの件ですが、要するにCD−RのDVD版(そのまんま)。データをいっぺんだけ書き込むことの出来るDVDディスクで、DVDプレーヤーで再生可能なDVD-videoを作ることが出来るのが最大の魅力でしょう。
その後「PETER THE GREAT」の第二巻DVDも作成しましたが、やはりパイオニア製プレーヤーでは異常再生になってしまう一方、プレステ2では何の問題もなく再生しました。うーん、我が家のDVD・LDコンパチ機は少々昔のものなので単純に対応してないのかもしれません。
VAIOについてる東芝製DVD-ROMドライブは認識するまでに3分ぐらいかかりますが(なぜ?)その後にちゃんとDVD再生ソフトが起動してあとは問題は起こりません。
ま、プレステ2で動くならかなりの汎用性があると考えていいんじゃないかな。このあたりが「自家製」ならではなのかも。
自家製のいいところは自分で勝手にチャプターとメニューを作れるところですね。チャプターの位置とタイトルを勝手に決めるのは非常に楽しいです(笑)。

>Q世代さん
前に「関ヶ原」のことを書いたときに書こうと思って忘れていたことを。
Q世代さんがこのドラマで「かっこいい」とあげておられる二人のうち直江兼続を演じたのは細川俊之さんですが、昨年の大河ドラマ「葵」ではこの人が今度はもう一人の方の大谷吉継を演じてました。時代劇・歴史劇マニアの楽しみの一つがこういう「縁」の発見なんですよね。



#2159 
柱国大将軍 2001/12/12 23:46
海外ドラマ

 横から割り込んですみません。歴史を感じさせるといえば、大河ドラマ風というにはこじんまりとしていましたが、アメリカの「警察署長」というのがありました。確か三部作だったと記憶していますが、第1部の事件が2世代にわたっていろんな形でからんでいます。子供の頃に見たので、物語全体の記憶は曖昧ですが、今でもいくつかのシーンが鮮明に浮かんできます。成人してから原作を読んだときにドラマの一つ一つのシーンが現れるにも関わらず、筋の記憶が欠落しているので新鮮に読めたという楽しい経験をしました。
 



#2158 
おやかた 2001/12/12 21:58
漫画と同時テロ

女性コミック誌で8日発売の漫画に、同時テロが描かれていました。
登場人物がダンスのレッスンのためNY行きを決めた直後に
起こったという設定でした。事件がおき、設定に取り入れ、
原稿をつくるまで3ヶ月。漫画家が、原稿を
作る過程のようなものがちょっと垣間見えた気がしました。
その漫画の中で、登場人物が持っていた感情(泣いてしまったり、恐怖)
は、おそらく作家自身が感じたものなのではないかと思ったりしました。
 また別の女性ファッション雑誌にも、同時テロの特集ページが。
「なぜ起こったか」と「一般読者が受けたこんな影響」という記事でした。
後者で、自衛官との合コンが盛り上がらなかったというのがありました。




#2157 
Q世代 2001/12/10 03:06
最近記憶力が〜っ

●アール・ケイ様、徹夜城様。
「関ヶ原」についてのレスをどうもありがとうございました。最近自分のパソコンの古いフォルダを整理していたら、かなり以前にこちらに書き込んだ文章のコピーが出てきまして、大河ドラマと「関ヶ原」について、その頃すでに同じようなことを書き込んでいたことに気がつき愕然としました。これが歳をとるということなのか(笑)。
私はどうも、あの頃の大河や「関ヶ原」について人に喋りたくてたまらないようです(^^;)。

と、自分の記憶力が衰退していることを棚に上げて失礼ながら、

●ホリー・ハンター様。
初めまして。
「ガンダム」のパート2と言いますと「Zガンダム」のことでしょうか?もしそうであるなら第1話のサブタイトルは「黒いガンダム」だったと記憶しているのですが。シャアは“クワトロ・バジーナ”を名乗ってアムロたちに協力していたので、あからさまに“シャア”の名前が出てくることはなかったように記憶しています。もっとも、私もこの作品の途中くらいまでしか観ていないのですが。
「逆襲のシャア」という映画がありましたから、そちらとの錯覚ではないでしょうか?

って、この掲示板でこちらの話を広げてはまずいですかね、やっぱ(汗)。



#2156 
ひろぼん 2001/12/10 02:21
DVD・ピーター・新十津川物語

こんばんわ
「ピョートル大帝」に関連するお話、大変面白く拝読いたしました。
こちらで「ピョートル」(ピーター)のお話、栄耀映画伝言板の方で「ミヒャエル=エンデ」(マイケル)のお話があったので、「ポール」か「マリー」ネタで書き込もうかと思ったのですが、思いつきませんでした。(汗)

徹夜城さんが、あることで少々散財されたというのは、DVD−R/RAMを購入されたということだったのですね。なるほど!と思った途端、
「このDVD−R/RAMって何だろう?また新しい規格ができたのか?」
という疑問がわき、見ると欲しくなるので暫らく避けていたPC関連サイトを覗いてしまいました。
なかなか魅力的なハードですね。でもパイオニア製でノイズがでるのはちょっと痛いですね。実は私、DVD+RWの方を購入しようかと迷っていたのです。今のところDVD−ROMとの互換性が一番良いような気がして・・。しかし私は、一世代前の次世代ゲーム機戦争で、迷わず3DOリアルを選ぶような人間です。VHSかベータかと言われれば多分ベータを選んでいたであろう人間の意見を、私の周りの人々は聞いてくれません。(涙)実際、現時点では一番普及しそうに無いですし・・。

『PETER THE GREAT』は、観てみたいです。私のNHKドラマ再放送希望のリストに、また一つ作品が加わりました。ピョートル大帝という人は、オランダの造船所で職工として働いた後に訪れたイギリスで、議会を見学した際に、
「臣下がその君主に正しいことを直言するのは、聞いていて気持ちがよい。イギリス人に見習わなければならないのはこの点だ。」
と側近に述べたそうですね。やはり大帝と呼ぶにふさわしい人なんだと思います。
大帝といえば、もう一人の大帝「エカチェリーナ2世」が主役のまともな映画ってありませんか?

『新十津川物語』は、本当は4部構成だったのですか。私は、徹夜城さんがお書きの「明治から現代までの三代の女性の人生を描くドラマ」というフレーズに、昨年TBSでOAしていた『百年の物語』は、『新十津川物語』そして『遥かなる西部』を原案にしたものなのかと思ったりもしました。『百年の物語』の第3部の舞台は、現代のアメリカ西部ですしね。



#2155 
アール・ケイ 2001/12/10 01:00
♪新しいヤツだとお思いでしょうが、新しいヤツほど古いものを欲しがるもんでございます。

何からから何まで真っ暗闇よ すじの通らぬことばかり〜(笑)

鶴田浩二(「傷だらけの人生」)のセリフの反対を行きますが、USAって国家としての歴史が短い分逆に歴史を大事にするようなところがある、といいますよね。自分に都合の悪い歴史は触れたがらない(例えば移民同士の殺し合いだとか)のはいずこも同じかもしれませんが。
『遥かなる西部・わが町センテニアル』はそうしたアメリカの重層的な歴史を感じさせてくれるドラマでした。登場人物が各回ごと年を取ったり、子孫同士が関わったりと、まさしく大河ドラマでしたねえ。
『新十津川物語』は当初案だと第4部現代編が作られるはずだったのです。その点がちょっと惜しかったですねえ。


http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#2154 
ホリ−・ハンタ− 2001/12/09 13:47
おお、スゴイ記憶力、徹夜城サン

わたし、タイトルを間違って覚えてたのか。
訂正ありがとう。タイトルって大事ですよね。

何分、ガキの頃ですから、そん時は大河ドラマよりアニメの
方をよく見てる頃。ガンダムが全盛期だったか。ジオンだの
ジオニズムだのは、今にして思えばシオニズム、イスラエル
独立戦争を揶揄してたのかな?と、懐かしく思います。
ガンダムがパ−トUをやるそうだと聞き、学校での
井戸端会議で、第一話のサブタイトルは、どうなるだろ?
って話になって、私は、シャア大佐が実は生きてたって
ウワサだから『シャアの逆襲』、これしか無いだろ?
って言ってたら、ホンマに地上波放映されて第一話の
題が、そのマンマなのには驚きました。以来
ガンダムもシリ−ズ化しちゃって、ホント
大河ドラマ並みですよね。私が見てたのは
パ−トUぐらいまでです。





#2153 
徹夜城(西部劇も歴史映画の範疇で見ている管理人) 2001/12/09 11:42
「遥かなる西部」では?

>ホリー・ハンターさん
お書きになっているドラマは「遥かなる西部・わが町センテニアル」という邦題ではなかったでしょうか?確か原題は「センテニアル」だったと思います。実はこれかなりハマってみてたんです、子供時代に。
西部開拓時代のコロラドに毛皮取りに来る男たちとインディアンの接触から始まって次々と主役が交代してゆき、やがてセンテニアルという町ができ、その歴史を現代までつなげていくという壮大なまさに大河ドラマでした。前半のいかにも西部劇な部分が好きでしたね。「ダンス・ウィズ・ウルブス」なんかよりずっと前にインディアン側の主張を強く訴える要素があったのを覚えてます。
200年間の西部の町の歴史をたどっていくドラマでしたが、確か100年ぐらいたったところで話がいったん終わり、100年後の市長選にその殺人事件の子孫たちが絡んでくるんじゃなかったかなぁ。詳細はほとんど覚えていませんが。
今にして思うとああいう主役リレー型の大河ドラマってのがあってもいいなぁと…ってそれは「炎立つ」でやってますね。大河ではありませんが「新十津川物語」は明治から現代までの三代の女性の人生を描くドラマで(原作は先に読んでました)、なんか北海道に舞台を移した「わが町センテニアル」だな、などと感じたものです。



#2152 
ホリ−・ハンタ− 2001/12/09 04:13
歴史ドラマですか〜。

みなさん、見込んでらっしゃいますね。
その手の連続モノって、あまり見ないですね。
あ、『ザ・ル−ツ』は結構ハマってましたよ、何分
ハナタレの幼児の頃で意味も分からず、クンタキンテを
キンタクンテと言ってたっけ。(実際、どっちなの?)
あと、『遥かなるコロラド』もハマりました。
アングロ・サクソンだけがアメリカの白人みたいなとらえ方の
西部開拓史劇が多いなか、アレはロシア系の牧場主がイイ味
出したキャラで、しかも西部劇の頃の殺人事件が
現代の州知事選挙にまで絡んでくるなど、横溝正史っぽい
展開が意外で、ついつい見てしまったっけ。



#2151 
らいおん 2001/12/09 02:39
中国ドラマ

徹夜城さま

『則天武后』のほか、『楊家将演義』も放送されてましたね。『水滸伝』とか『岳飛伝』とかも放送してくれると思っていたのですが、結局3作しか放送されませんでした。
確かに、日本のドラマとはつくりがだいぶ違っていて、大河ドラマや時代劇を見慣れている方にはちょっと違和感があると思いますが、異様なまでにスケールが大きいロケとかを普通にしていたりして、そういうところは日本のドラマではなかなか見られなくて面白いところだと思います。(技術的にはちょっと…なところも多いですが)



#2150 
徹夜城(デジタル機器をいじるのも結構好きな管理人) 2001/12/09 02:14
DVD化成功…なのかな?

話題の「ピョートル大帝」ですが、どうにか第1話だけ自家製DVD化に成功しました。一枚失敗しましたけどね。
当初ビデオCD化するかと考えたのですが、実際やってみると画質は最悪(もとがもとだしなぁ)。しかも70分程度しか入らないので1時間半の作品は途中で切らねばならない。そんなわけで近頃手が届く範囲になってきたDVD−R/RAMドライブを購入。この手のドライブには映像編集・DVD作成ソフトがおまけでついているのです。
DVD作成ですが、拍子抜けするほど簡単でした(一枚失敗の原因は僕の不手際ですけど)。市販品のような立派なメニュー画面もいとも簡単に作れてしまうので、自分で勝手にチャプター作って見たい場面に一発で飛べるように加工してみました。
ただ、とにかく時間がかかるのですね。ビデオからDVD-RAMにキャプチャーボードでMPEG変換しながらとりこむのはリアルタイムで出来るんですが、それを加工してハードディスク上に仮想DVDとして構築するのに時間がかかる。そしてさらにそれをDVDに焼くのには1時間ぐらいかかったかなぁ。その間に旧PCで「史点」書いたりしてました。
出来上がった自家製DVDですが、どうやらドライブごとに向き不向きがあるようです。さすがに焼いたドライブ自身は問題なく読み込みますが、従来のDVD-ROMドライブは認識せず。プレイステーション2はまるで問題なく再生しましたが、映画用メイン愛機であるパイオニア製DVD・LDコンパチ機は再生はするもののところどころノイズや画面の乱れが発生します。悪くすると停止しちゃいます。
プレステ2で見た限り、画質は上々。もちろんオリジナルを越すことは無いですけどね。ただテープ保存より場所とらないし安心感があるってことで。市販品DVDでもあればそっちのほうが安心なのは確かです。
なお、これはあくまで個人で楽しみ、貴重映像を保存する目的でやっているもので配布等はしないことにしてます。念のためお断りしておきます。
実は歴史映像ものの上映会とかやる時に使えると便利だな、って考えがあるんですよ。

>ホリー・ハンターさん
ピョートルが船大工をしていたってのはオランダの造船所での話です。このドラマでもやっぱり出てきます。ただ、身分を隠して紛れ込んでいたってのは確かなんですが、実は周囲にはバレバレで周りの人は話を合わせていただけのようです。ドラマでもそんな感じにしてますね。
なんでもかんでも自分でやらないと気がすまなかったって彼の性格はドラマでもなかなかうまく表現されてました。やたら機械の動くしくみを知りたがったり、船を自分で操ってみたり、軍事訓練で一兵卒になってみたりといろいろやってくれます。
ただ、そこはドラマなのでかなりカッコ良く描かれてます。僕が読んだアンリ=トロワイヤの小説だともっとハチャメチャな奴に描かれていて、そっちのイメージからするとこのドラマのピョートルはまともすぎます(笑)。

>らいおんさん
そうそう、「三国演義」って放送終了直後に再放送開始してましたね、しかも二年後ぐらいにまた半年かけて再放送していたような。おかげで一話も余さずに収録できたので有り難かったです。
NHK衛星でやってたものでは中国製作の「則天武后」(原題は確か「武則天」)も面白く見てました。これは再放送してないな。
秋葉原あたりの輸入ショップいくと中国のTVドラマ「雍正帝」なんか売ってるんですよね。ちょいと高くて手が出せませんが。中国行ったときも空港で「康熙帝」や「水滸伝」のビデオCD売っていてやはり手が出せなかった苦い思い出があります。「水滸伝」はその後幸いにしてビデオで出てくれましたが、「康熙帝」とかはやっぱ売れないということなのか、日本では出ませんねえ。



#2149 
らいおん 2001/12/09 01:07
海外ドラマのミニシリーズ

徹夜城さま

お返事、ありがとうございました。やはりNHKでしたか。衛星放送が始まった頃というと10年前くらいでしょうか。津嘉山さんが主演ということは、相当重厚なドラマになっていたのでしょうね。どうやら、今でもたまに放送している、海外のミニシリーズの集中放送のひとつだったのでしょうね。少し前に『レ・ミゼラーブル』とか『モンテクリスト伯』を放送してましたね。(たしか村井国夫さんが声をあてていたはず)津嘉山さんはこのシリーズの『リンカーン』でリンカーン役もやっていました。
NHKのドラマって、なぜか本放送が終わった後すぐに再放送するのですよね。『三国演義』もたしか本放送が終わった次の日から再放送してましたよね。もうちょっと時間をおいてから再放送して欲しいです。(大河ドラマも一年送れて再放送、とか)



#2148 
ホリ−・ハンタ− 2001/12/08 07:55
信長に似た〜と言えば。

うってつけの人物がいますよ、現代に。
しかも、今も元気で熱い。

星野 仙一サン(自爆)

似てはいませんが、織田無道 住職は
織田家の末裔を自称されてますが、
ホンマでしょうか?



#2147 
ホリ−・ハンタ− 2001/12/08 07:14
ピョ−トル大帝

この人は何でも自分でやってみないと気のすま無い人物
だったようで、以下のような逸話を聞きましたが。

当時、海軍力が西欧諸国と比べて立ち後れていたロシアに
造船技術をもたらす為、当人自身が北欧の造船所へ
研修に行き、船大工と一緒に働いていたことがあるとか。

また、医学にも玄人ハダシの興味を持っていたそうで、
自分の腹心に虫歯のある者は皆、大帝が歯を抜いたそうで。

まあ、脚色かもしれませんが、そのような事は
あの人ならヤリかねぬな、と思わせる人物ではないかと。
上司、身内にしたく無い人物という意見、同感です。
医学免許も無いのに健康番組で説教する、みのもんた
のような人物と思えばね。



#2146 
徹夜城(海外ドラマのチェックもやっておきたい管理人) 2001/12/08 02:10
その通り、NHKです。

>らいおんさん
お察しの通り、「ピョートル大帝」はNHKが放映してます。放映時のタイトルは「愛と戦いの日々・ロマノフ王朝大帝ピョートルの生涯」というヘンなタイトルでした。一回90分で全4回という大作です。
ちょうど衛星放送が始まったとき、「客寄せ」の目玉としてこれがまず衛星放送で放映されました。総合テレビの予告を見て悔しがっておりましたところ、総合テレビでも放映してくれたのです。
ですから、1985年ごろの製作作品じゃないかなぁ、と思ってます。データは「歴史映像名画座」のロシア史に入れてあります。
アメリカNBCが製作、当時のソ連の協力も得て出演陣も入り乱れてます。主演はマクシリミリアン=シェル。TV俳優のようで、映画ではあまり見かけません。日本語版のピョートルの声を担当したのは大河ドラマでもおなじみの津嘉山正種さん。渋いです!
ピョートルの宿敵ともいえる腹違いの姉ソフィアはバネッサ=レッドグレーブ。最近だと「ミッション・インポッシブル」でスパイ組織の女ボスやってました。はまり役です。
他にアラブ人のくせにロシア人役がなぜか多いオマー=シャリフ、特別出演としてメル=ファーラー(プロイセン王フリードリヒ=ヴィルヘルム役)、ローレンス=オリビエ(英王ウィリアム3世役)、トレバー=ハワード(ニュートン役)など、大物俳優もチラッとですが出ております。
ピョートルとニュートンがチラッと顔をあわせたらしいという話はあるんですが、このドラマではおもいっきり伏線はって盛り上げて科学論議をさせちゃってます。
肝心のカール12世を演じた俳優さんは誰だか未だにわかりません。配役が出てないんですよ。物凄い美青年(ちょっと同性愛っぽい感じで演じてますね)が演じてます。
あとこの作品、映像がすっごく綺麗なんですよ。撮影はなんとビットリオ=ストラーロ。代表作は「地獄の黙示録」「ラストエンペラー」などなどなど、映画の名作ズラリの名カメラマンです。

この作品に限らず、NHKは海外ドラマを結構買ってますが、あまりソフト化はしませんね。衛星でやった「三国演義」はソフト販売されてますけど、あれはNHKじゃなかったし。



#2145 
らいおn 2001/12/08 01:21
PETER THE GREAT

徹夜城さま
歴史とは関係ない質問なのですが、先日書き込まれていた『PETER THE GREAT』という海外ドラマ。とても面白そうなのですが、市販はされていないとのこと、残念です。日本語吹き替えということは、いぜんどこかの放送局で放送されていたのだと思いますが、どの放送局でいつごろ放送されていたのでしょうか?(たぶんNHK?)NHKだとしたら、ぜひ再放送してほしいです。(大河ドラマにしても、海外ドラマにしてもNHKは秘蔵しすぎです)ただ、NHKの海外ドラマって、なぜか主人公をプロの声優さんではなく、役者さんを起用することが多く、当たりはずれがはげしいんですよね(笑)



#2144 
ほしむら☆てるき 2001/12/08 00:37
Princes'Name

皆さん、お久しぶりです。
愛子ちゃまにお決まりになった、内親王の名前ですが、
私は、「慈愛」関連で名前を予想して、それ関連の古典から引いて付けるのかな?と、
考えましたが、
「敬愛」の方になるとは考えても見ませんでした。



#2143 
相良義陽 2001/12/08 00:34
義教ですかあ。

おおっ義教一発変換! 偉すぎるぞATOK14。

第6代将軍ですな。あんまり私も詳しくないです。
くじ引きで選ばれて、将軍権力を拡張しようとして各守護大名家の継承に口出し、
危機感を持った赤松氏に結城合戦の戦勝の宴の席で殺された(嘉吉の変)。
権力志向のやり手、という感じですかね。

http://www.h3.dion.ne.jp/~jtpage/cy/index.htm


#2142 
徹夜城(あることで少々散財してしまった管理人) 2001/12/08 00:25
お名前決定

ようやく名前が決まりましたね、内親王ちゃん。それにしても生まれてから七日間呼び名がないってのも大変だ。マスコミもいろいろ表現してましたね。

「敬宮愛子」(としのみや・あいこ)
称号のほうは凝ってますが、名前は予想以上に直球勝負なものだったので驚きました。夕刊の見出しで見かけたときは「まなこ?ちかこ?」などと考えたのですが、ストレートに「あいこ」でした。
出典は『孟子』。相変わらずの中国古典からの出典です。他に候補が出されていたそうですが、一部に日本古典からの出典案もあったとか…それにしても夏ごろから漢学者・国文学者三人に検討してもらっていたそうですが、それにしてはえらく単純明快な…いや、いろいろ考えたんでしょうね、実際。

本日行われたという「浴湯の儀」ってのも興味津々(つくづく野次馬ですな、僕って)。愛子ちゃんがいる部屋の外で児玉幸多さん(元学習院大学長。確か江戸時代専門だったような)が『日本書紀』の推古天皇のくだりを読み上げたのだそうです。「女のお子様であるため」だそうですが、秋篠宮家のお二人の時もやったんでしょうか?「推古天皇」とくると昨今の女帝論議もからめてなにやら意味深にも感じちゃうのですが。
その脇で弓を引くのは徳川家18代当主と前田家18代当主。「武家代表」ってことらしいですが、なぜそこで前田家?まさか大河ドラマへの布石では(←考えすぎ)。
うーん、なんかああいうのみてると、つくづく面白い国に住んでるな、と思ってしまいます。

>相良さん
少なくともドラマのカール12世は僕も国王にいただきたくないです(笑)。
北方戦争の前にピョートルとカールが国境地帯で二人きりで会談するシーンがあります。ピョートルが港のある土地を平和的に買い取りたいと申し出ると、カール12世、
「せっかくの楽しみを奪わないでください。戦争こそ国王の真のスポーツ。国家も弱者を淘汰してますます強くなる」
などとニヤリと答えます。あー、こういう王様をいただく国民は大変だ(^^;)。
北方戦争でロシア軍が焦土作戦をとりスウェーデン軍に物資を与えぬ策に出ると、
「モスクワで豪勢に食えばいいさ」
などと言って進撃、ポルタヴァで大敗北、負傷。他にも側近とフェンシングやって負けると怒って側近の顔を斬りつけたりする(^^;)。あくまでドラマですよ、念のため。

>マナさん
足利義教ですか。そういえば比叡山の僧侶を焼き殺した(というか自殺だったっけ)という点では共通しますかね。「南北朝の動乱」を書いた佐藤進一さんは「異常性格」と一言で片付けちゃってたなぁ。
足利時代のイメージ、っていうのは僕もなかなか固められないところがありますね。江戸時代に比べるとしょっちゅう戦乱ばっかやってる不安定政権にも見えるけど、そう単純にも言い切れないようですし。少なくとも義満、義持、義教の三代は権勢という点では日本史上屈指の強さがあったかもしれません。



#2141 
ホリ−・ハンタ− 2001/12/08 00:20
将軍・義教?

う〜ん。確か、暗殺なされてしまった人でしたっけ?
そこのところが信長と似ていると?
肖像画なども細長で切れ長の眼ということで
似ているかもしれませんね。
足利関係史は、何といっても徹夜城サンの領域ですし
私は他に論もありませぬ。あしからず。



#2140 
マナ 2001/12/07 22:05
信長といえば・・・

日本にも信長に似た人物がいますよ。
足利義教のことを忘れないでね。
皆さんの足利時代論、特に足利義教について聞いてみたいです。






#2139 
ホリ−・ハンタ− 2001/12/07 19:43
信長とイワン雷帝

徹夜城サン、ピョ−トル大帝と織田信長、なかなか、良き
似た者どうしですね?でも、両者は同じ時代の人物では無いですが、
安土桃山時代と同じ頃、ロシアには信長に似た、専制君主が
存在しますよね?、そう、イワン雷帝。二人はお互いの存在を
知らず、似たような偉業をロシアと日本でしたように
思います。(かなり強引か?)
イワン雷帝は馬上銃を装備した騎士軍団を率いて
それまでモンゴル帝国の支配下だったロシアの地から
騎馬民族を完全に駆逐します。
そうそう、信長と秀吉の関係と似てるのは
雷帝とコサック隊長・イェルマ−クかもしれませんね。
イェルマ−クは盗賊頭でしたが雷帝の軍に追われ、雷帝に、
略奪罪の謝恩と引き換えに、シベリアへ侵攻せよ、と尻を叩かれ
何と5〜600人とゆう少数精鋭のコサック盗賊部隊を
率いて、ロシア史上、初めて、ウラル山脈の東へ
進出、モンゴル帝国の末裔・シビル汗国の首都を
陥落させました。雷帝はシベリア侵攻には
自前の騎士軍団を一兵も使わず、全部、イェルマ−ク
のコサック軍に任せきりで、以後、ロシア王朝と
コサックの長い仲が始まるのだそうで。



#2138 
相良義陽 2001/12/07 11:05
カール12世も

「はたから見ているぶんには非常に面白い人だが、そばにいてほしくはない」のうちに加えていいかと思います。この人、どっかで「信長に似てる!」とか書かれてましたが。

>第6王朝崩壊の原因
についてですが、多くの政権に適用できるのではないでしょうか。長期政権の腐敗とかって、どの時代にも共通した政権の病巣なのですね。

http://www.h3.dion.ne.jp/~jtpage/cy/


#2137 
ひろぼん 2001/12/07 01:52
>鎮西府さん

こんばんわ
お心遣い有り難うございます。
私も長文を書き込む者であります。投稿時間を見て、だいたいの察しはついておりました。
どうかお気になさらないで下さい。



#2136 
徹夜城(ホントに師走に突入した管理人) 2001/12/07 00:47
信長とピョートル大帝

変なタイトルですけど、「はたから見ているぶんには非常に面白い人だが、そばにいてほしくはない」と僕が感じる歴史人物の2大巨頭だったりします(笑)。

>まずはこのところ続いてる信長関連で小ネタを。
今日仕事先近くの書店に行きましたら学研の歴史群像シリーズのバックナンバー「織田信長」に新しい帯が巻かれていました(再刊か?)。
「大河ドラマ『利家とまつ』にも登場!!」
と大書されておりましたです(^^;)。「にも」ってのがいいなぁ(笑)。この調子で秀吉とか家康の号も出すんでしょうな。
歴史群像シリーズ、南北朝は一冊しかないってのに…

>ピョートル大帝
唐突な話ですが、このところアメリカNBC製作のミニシリーズドラマ「PETER THE GREAT」にまたハマっております。原因は最近PCにビデオキャプチャーを導入してコレクションのデジタル保存を試みているからなんですな。市販されてない本作は貴重度が高いので真っ先に試みているわけです(もちろん個人的に楽しむだけですからね)。
そんな作業をしつつ見始めたらハマってしまった。アメリカ製ながら「時代劇の醍醐味」を感じさせる娯楽作として「良く出来てるなー」と改めて感心してます。特にセリフがね。いかにも時代劇な名セリフの数々、これは日本語版監修者と吹き替え声優さんたちの功績も大かもしれませんが。
お気に入りのセリフを第一回からいくつか。

腹違いの姉ソフィアのクーデターにあい、神に祈るピョートル親子。
ナタリア(ピョートルの母)「ひざまづきなさい、神様に聞いて頂きたいでしょ」
少年ピョートル「立ってても聞いて下さると思うよ」
ナタリア「なんて不敬なことを…神の御意思は誰にも分からないわ」
ピョートル「僕は分かる」
ナタリア「ああ、主よ、息子の倣岸と不遜をお許しください!」

一方で陰謀をめぐらすソフィアと愛人ゴリーツィン。
ゴリーツィン「いやあ心配しているのだ、これが始まりかと」
ソフィア「ハハハ、それとも終わりか、その中間か。たいていはどれかね」
ゴリーツィン「あなたのように気楽でいたいものだ。ま、いずれにせよ神がお決めになる」
ソフィア「兵力の多いこちらの勝ちよ。神には関係ないわ」
ゴリーツィン「まるでピョートルの言い草だな」
ソフィア「姉なら似て当然でしょ」

クーデターの時にピョートルの命を助けたことから側近に召し抱えられた農民メンシコフとピョートルの会話。
ピョートル「ロシア人は偉大な民族だ。誰が勝とうと平気でたくましく生きている」
メンシコフ「誰が治めようと気にしません、何も期待していませんからね。そう、いい女がいて、酒が飲めて、パンが食えて、魂が救われさえすりゃおんなじなんです」
ピョートル「僕が皇帝になれば変わる。神の意思だ」
メンシコフ「人の運命は神が決めるとお考えですか?」
ピョートル「いや、全てではない…」

青年ピョートルがメンシコフに金をやる相談をしているシーン。
ピョートル「金は盗癖を直す唯一の薬だよ」
ロモダノフスキー「ずいぶんへそ曲がりな見方ですな、ピョートル」
ピョートル「そうだな、だが真実ではある。金持ちは盗まない」
シェルメチェフ「さよう、すでに盗みまくったから」(一同爆笑)

まだまだあるんですけど、今日はこの辺で(^^;)。
後半では宿敵スウェーデン国王カール12世がムチャクチャエキセントリックで名セリフを連発してくれます。史実半分、ウソ半分ってところかな、本作は。
聞くところによるとNBCは最近「ラスプーチン」ってTVドラマを制作してかなり高い評価を得たようですね。ラスプーチンを演じたのはアラン=リックマン。「ダイ・ハード」のテロリストのボスとか「マイケル・コリンズ」のデ・ヴァレラとかいろんなところに登場する名優です。最近だと「ギャラクシー・クエスト」とか「ハリー・ポッター」にも出てますね。



#2135 
鎮西府(粗忽せっかち視野狭窄) 2001/12/07 00:34
バツが悪い、とはこういうことで

ひろぼんさんの慎み深い書き込みの直後に、なんたる傍若無人なタイトルであることか。

まったく他意はございません。数時間前にオフラインで書き上げたものを、無確認のまま書き込んだのが間違い。
ひろぼんさん、どうかお許しあれ。



#2134 
鎮西府(自称前近代軍事史研究家) 2001/12/06 23:37
しばらくはこの手の話題が続くのかな、わくわく

田植さん、はじめまして。

参謀本部が戦国時代の動員兵力を「1万石=250〜300人」としたのは、徳川幕府の軍役基準を適用したのでしょうね。
江戸時代でも諸大名でこの基準を上回る軍役を家中に課していた例は多いし、『海国兵談』は25石宛1人を提唱しているし、『合武三島流船戦要法』になると非常時は1万石につき800人は出せる、なんて書いている。
実際、戦国時代の合戦でなりふりかまわぬ総動員をした例は多々ありますしね。豊臣秀吉を迎え撃つ小田原北条氏は、領内の15歳から60歳までの男子すべてに動員をかけ、小牧役の際の徳川氏は、15歳から70歳まで。もちろん、その大半は非戦闘員(軍夫)に充てられたのでしょうけれども。
柳川の立花氏を討って関ヶ原戦役での失態を払拭しようとした佐賀の鍋島氏は、3万5000の軍勢を揃えたといいます。1万石につき、約1000人の割合ですね。領内の壮丁を根こそぎ動員したものでしょう。

帝国陸軍は、第一次欧州大戦のありさまを見て、こんな戦争に付き合っていたら国家が破産する、と本格的な軍近代化を諦めてしまったんじゃないか、とも思えますね。白兵重視っていうのも、弾薬を費消したくないばっかりの、自己欺瞞だったりして。
大正期の『日露機密戦史』とか、昭和初期に陸大の小田教官が著した欧州大戦の戦例研究とか、批判精神に富んだまっとうな研究もあるのですけれど。

倭鳥銃、日本の火縄銃の命中精度はピカイチですね。国際前装銃射撃大会でも、上位入賞者はほとんど例外なく、和銃を使用しているとか。
種子島に入ってきた火縄銃は、東南アジア製の狩猟用ではなかったか、とされます。銃床が当時の欧州の軍用火縄銃のように肩当式ではなく、頬当式なのは、咄嗟に狙いをつけて撃つのに適しているともいいます。点火機構も、当時の最先端で、引金を引いたら瞬時に点火する、バネ仕掛のもの(瞬発式)です。それまでの火縄銃は、引金を引いた分だけ火挟みが倒れて火皿に火縄を押し付ける仕組み(緩発式)でした。
まあ、欧州ではこのバネ仕掛で火打石と打鉄を打ち合わせて発火する、火打石銃に進化していって、和銃は、進化の袋小路に入ってしまった、陸に上がりそこなったシーラカンスみたいなものでしょうか。

火縄銃の操作というのも、実際に見てみないと納得が行かないものです。
記憶のかぎりでは、昭和40年代にNHK『日本史探訪』で長篠合戦を取り上げたとき、日本ライフル協会の小橋良夫氏が、早合を使って1分弱の間に7発撃って見せました。
NTV『知られざる世界』(日曜午後10時からの、佐藤慶の渋いナレーションが懐かしい!)では、火縄銃の製作過程を見せるものがありました。その実用性を検証するにあたり、模擬戦? をやっていたのが傑作。火縄銃操作は、その道の専門家。小具足に身を固めた番組ディレクターが、30メートルばかり離れて竹束盾の後ろに隠れ、折り敷いた銃手がどん、と発砲(もちろん空砲)。ディレクター刀を振り上げ、喚声を上げて突進、まだ次弾発射準備が終わらぬ銃手の首筋に刀を当てて、得意満面で言うには、「どうです、刀で鉄砲に勝てるでしょう」。銃手呆れ顔で、「実戦なら、あんたが竹束から出ないうちに撃つわけないですよ。それに装填済みの鉄砲が何挺も傍にあるのが普通」。
NHK和歌山放送局は、数年前、作家の新宮正春氏をホストに、雑賀衆を紹介する番組を制作しましたが、さすがは雑賀衆の末裔新宮氏、見事な実演を見せて、15間先の角(鉄砲の的をこう呼ぶ)を吹っ飛ばしていました。

実見の機会としては、当地福岡には楊流という古式砲術が伝わっています。五十匁ないし二百匁くらいの、いわゆる大筒の抱え放ちを中心とする豪快なもので、毎年5月27日(そう、海軍記念日です)に箱崎神宮で実演を行っています。いや、大迫力ですよ。



#2133 
ひろぼん 2001/12/06 23:15
HN変えました。

最近、少し不愉快な思いをして、気分を変えて書き込みをしたく、ハンドルネームを変えることと致しました。
『ひろぽん(hiropon)』改め、『ひろぼん(hirobon)』(アクセントは「bo」に付けます)
ボンといわれる歳でも、えーとこの子でもありませんが、二度と変えませんのでよろしくお願い致します。(とはいえ、モニター上では殆ど分かりませんが・・・。)

話の流れを無視するようで恐縮ですが、私は、徹夜城さんが「史点」の過去記事でもお書きになっている「古代エジプト」ネタから、古代エジプト絡みの話などを・・・。


最近、寝る前の愛読書として、『古代エジプト講義録』上巻(吉村作治著 講談社+α文庫)を読んでいるのですが、その本の中で吉村作治氏は、一般的にギザの三大ピラミッドに代表される古王国時代の終焉について、次のように書かれています。要約すると、

古王国時代の終焉を意味する第六王朝の崩壊の原因は、
@ ペピ二世の長期政権による腐敗。
A ピラミッドや太陽神殿をどんどん建設したための財政の疲弊。
B 官僚組織の肥大化による出費の増大。
C 対外遠征を頻発に行ったこと。
D 国内技術力の低下。(ピラミッドの規模の縮小から)
E 王の権威の低下による地方豪族の台頭。

ということが挙げられるそうです。
氏はこの事例を、現在の日本の状況に共通する点が少なくないと杞憂されており、これに対しては特に異論はありません。しかし、太平記好きの私としては、これを読んだときに連想したのは、鎌倉殿・南北朝の時代です。
上記の「王」の部分を、「得宗家」または「後醍醐帝」とし、「長期政権」というところを「専制政治」に替えると、だいたいしっくりいくような気がします。(ただし、Dは当てはまらないような気がします。しかし、これは古代エジプトの場合でも、そうなのかなという疑問があります。)


歴史は繰り返すなどという言葉で締め括りたくは無いのですが、国家組織が堕落・崩壊していく過程は、歴史から学び、そして予測することが可能だということは確かであると思います。吉村作治氏も同著書で、
「平和なときには混乱を予想して行動し、混乱のときにも悲歎に暮れずに平和を期待するというのが、現代に生きる私たちにとっても、賢明な態度といえるのかもしれない。」
と書かれており、私はこの「悲歎に暮れず」というところに共感しました。



#2132 
ホリ−・ハンタ− 2001/12/06 20:54


かつて、故・大藪春彦さん は、かく語りき。

『中世の火縄銃 と 現代の自動小銃を 純粋に破壊力、あるいは
貫通力で比較した場合、両者、同じ口径で同じ炸薬量で
銃身の長さも同じ、銃身の内部のネジ加工も同じにする、
すなわち、両者が同じ火薬の量と同じ弾道状態なら
破壊力とも貫通力とも両者は大して変わらないはずだ。
鉄砲 とゆう兵器は、発明された当初の段階で
完成された破壊力を持っていて、
弾薬のエネルギ−の法則は、戦国時代から
自衛隊の現代まで不変といっても良い。』

故人は伊達にハ−ドボイルドの権威を
やってないな、と唸らせる科学的講釈と思いました。




#2131 
田植え 2001/12/06 14:52
戦史研究といえば

1930〜1940年代の『偕行社記事』を見て、この時期の陸軍が大きな影響を受けた戦史は、A古事記、日本書紀系と、Bナポレオン、フリードリヒ系なのかな〜と感じています。

前者は、特に参謀本部戦史課が「最高の兵法書」とし、「殲滅戦」ではなく取った駒を使う「本将棋」を体現するものとして評価してたようです。(そしてこれは八紘一宇の理念にも対応)
後者は機動戦術を体現するものとして、脈々と研究が続いていたようです。その代表的な存在が、例の石原莞爾になると思います。

いずれにしても、第1次大戦や日露戦争が、この時期にあまり研究されていないことに注目すべきなの・・かな??



#2130 
Ree 2001/12/06 12:30
火縄銃

現在の視点からでは古典的、旧式のイメージの強い火縄銃ですが、実際にはかなり優れているそうです。
数年前に見た歴史番組(番組名、放送局は失念)によれば、反動が少ないので命中率も良く、当時の甲冑を貫通するには十分な威力を有していること、意外に装填は手間取らないこと、雨中でも射撃可能などなど、驚かされることが多かったものでした。



#2129 
ホリ−・ハンタ− 2001/12/05 23:41
信長の戦術の誇大解釈

日露戦争直前の日本陸軍参謀本部は、南下するロシア軍に
対する演習の題材を日本史での合戦から引用しようと
していたそうです。選ばれたのは、桶狭間の合戦。

参謀本部は、少数の織田軍を日本軍、大軍のロシアを
今川軍に見立てて、小敵が大敵を倒すには、
どんな戦術をとれば良いか研究しました。

ところが、現存する最も信頼のおける信長の文献
太田牛一の『信長公記』では、
田楽狭間において織田軍は迂回機動せず
丘の上に陣取る今川本陣から見え見えの
正面からの進軍をして、しかも今川本陣への
織田軍の突入は雨が、すっかり止んだ後
行われたとゆう記述が。

小敵が大敵に対し迂回して裏をかくしかないと
凝り固まっていた参謀本部は桶狭間に参戦経験のある
太田牛一の記録を無視し、迂回機動の演習に
精を出しました。桶狭間で織田軍が迂回機動、
雨天突入したとゆう風説は、日露戦争以後
確立したそうであります。



#2128 
田植え 2001/12/05 22:19
おひさです

中西さんはじめまして。
鈴木さんの本はほんとに面白いですね。
個人的に、参謀本部戦史が残した影響として、1万石=250〜300人という動員兵力のイメージをつくった点も大きいかなと思っています。

実際には石高なんて検地をやるたびに変わるものですし、領主権力も正確な生産力など把握できてなかったでしょうのでしょうが・・。
また、100石あたり7人役の例などもあったわけで(つまり1万石あたり700人)、250〜300人を基準にできる根拠はないわけですよね。
そう思いつつ笹本正治さんの『武田信玄』を読み直したところ、貫あたりの動員兵力が、信濃は甲斐の3倍ぐらいだったとか。被占領地の負担がここまで重かったとは・・。

http://members.tripod.co.jp/usiuma/


#2127 
鎮西府(いまさらながらハンドルネームというのを使ってみようとする中西豪) 2001/12/05 21:21
長篠戦の虚実

どうも、ご無沙汰しております。
しばらくROMっておりましたら、どうも東三河で戦雲が動いているようですので、遅ればせながら参陣(笑)。

>長篠合戦研究最前線
すでに店頭からは消えていると思いますが、雑誌『歴史読本』12月号が、「戦国7大合戦の謎と新事実」という特集を組んでいました。長篠合戦も当然取り上げられていて、「鉄炮三千挺・三段撃ちは『幻』だったのか?」という記事になっています。内容は、表題どおり「鉄炮三千挺による三段撃ち」が、どのように通説化していったのか、学界動向も踏まえて略述したもの。通説が非現実的なことは昭和五十年頃から、鈴木眞哉・藤井尚夫・藤本正行・名和弓雄の諸氏が繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し……、文献史料批判・現地踏査・鉄炮操作の実際面より主張してきたことで、何を今更「謎と新事実」やねん、とへそ曲がりは思ってしまいますが、この記事の新味は、戦前陸軍参謀本部が江戸時代の軍記物を下敷きに、生半可な西欧軍事史の知識を導入して都合よいように作りあげた「史実」を田中義成・渡辺世祐博士ら戦前歴史学の重鎮が踏襲したことを暴露(ま、これも以前から小声で言われてきたことですが)したことです。記事の末尾、「そして、その後もこの強大な『通説』は、一部の研究者たちの努力だけでは根底から揺らぐことはなく、平成の現代にまでいたっているわけである」というのは、まったく同感です。嗚呼。
『歴史読本』同号の収穫は、なによりも座談会「戦国合戦の『常識』はどのように塗り替えられたのか?」にあります。前掲鈴木・藤井・藤本三氏の鼎談が、28頁も! 三氏の著書・記事を読まれたことのない方には驚きの連続かもしれません。そのあたりかいつまんで紹介を、ってやっていると長文化しすぎて顰蹙を買いそうです。ついでに某は数年前から藤井氏について各地の古戦場踏査をやり、「後詰決戦」「夜間行軍・未明展開・払暁開戦」「野戦築城必須」など、氏の所説を拳拳服膺するに至っていますので、「身内贔屓! 批判的視点に欠ける!」と批判されそうな……、桑原桑原。



#2126 
徹夜城(例によって明日は早朝出勤の管理人) 2001/12/05 00:31
ウィルスメールは止まりません。

あーあ、ブッシュ政権もミサイル防衛実験(また成功したけどまた学者たちからケチつけられてる)に何千億円も使ってないでウィルス対策に金をまわしてくれ、などと思う今日この頃。

ひろぽんさん、アール・ケイさんもお書きの「私見太平記」、ただいま読んできてご挨拶して戻ってきた(?)ところです。各所の連続書き込みは始めると止まらないから大変です(笑)。
こうやって書き込み中毒になっていくのだろうか。

「太平記」がらみですが、ようやく北方謙三さんの「悪党の裔」の文庫本を入手(大学近くの古本屋)。ただいま読み進んでおります。主役は赤松円心であります。
円心、大河ドラマでも結構出番もあったし強烈な印象だったんですけど、総集編だとその辺が味わえないですねぇ。

ネタの提供までしていただいた(^^)「史点」ですがまだロクに書き進んでおりません。そうこうしているうちにパレスチナ情勢がまたまたキナ臭くなってまいりまして…「史点」過去記事読み返すとつくづく鬱になっていきますな、この辺の話は。



#2124 
アール・ケイ 2001/12/04 23:06
太平記と紀伊国屋

ウイルスにうんざりの私はついにアドレスを書き入れることをしばらく控えようと決意いたしました。鬱陶しくて。。。まあ、ホームページのアドレスから辿れますからね。

さっそく「私見太平記」見にいって参りました。うん、徹夜城さまの労作とは全く違った切り味ですよね。1つのドラマを複数の人間がどう見るか、という実験でもあるわけでよい試みだと思います。

あと、はいこれ、史点のネタです(笑)。
−紀伊国屋文左衛門の神社建立で「ご神体」探し 和歌山県有田市−(共同通信ほか)
「紀伊国屋は、資料が少ないことでも有名。直筆の書など、使った物品なら何でもいいのだが」
とは町の理事。
御神体がなければ、仏作って魂入れず(だから神社だってえの)。
御神体がなければ、いくら立派な神社の建物が建っても、神社作りは終わりません。紀伊国屋だけに“ミカン(未完)”なわけですな。


#2123 
相良義陽 2001/12/04 10:40
ウィルスメール

私のところには週3通ほど届いてます。ブラウザがIEでないのと、アウトルックを使ってないので実害なしですが。

>なかなか調べておられますね、相良サン。
いまでこそ東欧史人間ですが、高校時代ぐらいまでは室町・戦国時代マニアだったので。
だからきっと知ってることは古いです。

http://www.h3.dion.ne.jp/~jtpage/cy/index.htm


#2122 
徹夜城(肩書きのネタを書き忘れた管理人) 2001/12/04 00:21
そうそう

下の書き込みで書き忘れたことを。
前にも書きましたが、コンピュータウィルスが猛威をふるってます。このところ僕のところに一日に10通近くはウィルスメールが来ますね。感染したPCが自動的に送ってしまうものなので誰かが人為的に送ったと言うものでは無いのですけれど、各自ウィルスチェックはちゃんとしておいてほしいな、と思うところです。みなさんもご用心のほどを。
大学の関係や参加しているメーリングリストなどあらゆるところでこのウィルスが来たという話を聞いています。これまでにもいろいろと騒ぎになったウィルスはありましたけど、僕に間接・直接にふりかかってきたことは無かったんですけどねぇ…今回のはホントに凄いです。



#2121 
ひろぽん 2001/12/04 00:18
師走バカ

連続投稿ですみません。
12月1日は、何故か北条がらみのサイトにおいては特別の日であったようで、楽しいイベントが開かれておりますね。
その中で、鎌倉北条一族後援会をはじめとする3サイトの合同企画『私見太平記』が目にとまりました。もうご存知でしょうか?
徹夜城さん、ライバル出現です。(笑)

これから一年かけて大河ドラマ『太平記』の感想をお書きになるそうです。しかも、そこでは既にイラストつき。これは、徹夜城さんの追加検討部分だったのに・・・。(涙)

しかし、気のせいかWebの世界では、『太平記』熱がどんどんと高まっているような気がします。これはやっぱり『北条時宗』のおかげでしょうか?



#2120 
徹夜城(ウィルスメールにはさすがにウンザリしてきた管理人) 2001/12/04 00:15
あらららら

ほんとだ、カウンターがリセットされちゃったようですね。僕が0時前に覗いたとき「58」でした。
ひろぽんさんが入られたときにジャストゼロだったということでしょうか?
うーん、しばらく無かった現象だから(実はこれまでにも何度かありまして)ついつい記録をとり忘れていました。確か105500は越していたと思うのですが…どなたか「この時刻にこの数字だった」と証言できる方はしてください。予測数値で復活させますので。これまでもそんな調子だったので実数より少し少ないカウントなんですよね、実は。
自作CGIなのがやっぱいけないのかなぁ…。いい加減CGI変えようかな。

「史点」が激しく遅れていてすいませんです。「師走」ってことで多忙なのと(笑)今回のネタの一部に下調べしなきゃならんネタが含まれていたことが原因です。そうこうしているうちに次々とネタ候補が入ってくるし…

「聖徳太子」ですが、総合TVでも再放送との噂をネット上で見かけたのですが、未確認です。BSなのかな?

「史点」ネタに属する話題ですが、内親王誕生で再燃かと思われた皇室典範改正論議、確かに再燃させようとしている人達もいるにはいるようですが、政界全体は「慎重に検討」といった「先送りムード」が漂ってます。
あくまで感触なんですけどね、ここに来てやっぱり「抵抗」を感じてうごめいている人たちが出てきているような気がします。



#2119 
ひろぽん 2001/12/03 21:43
ドラマ『聖徳太子』の再放送

ハイビジョンドラマ「聖徳太子」
BS−Hi 12月15日(土) 19:30〜22:30

さらに、
ハイビジョンスペシャル『法隆寺・秘宝復元』〜「聖徳太子の錦」ミステリー〜
BS−Hi 12月13日(木) 19:30〜21:00
(NHKホームページより)

楽しみです。

徹夜城さん。カウンターがゼロに戻っていますよ。これはウィルスのせいじゃぁないですよね?
書き込んでも大丈夫ですよね?



#2118 
ホリ−・ハンタ− 2001/12/02 13:49
別名・設田ヶ原 の戦い

なかなか調べておられますね、相良サン。
この戦い は、家康が宿敵・武田を討たねば
三河が占領されるところだったから、気合が
全然違ったそうですよ、織田軍と徳川軍では。
それどころか、当時、信長は家康を値踏みしてて
家康の対武田戦での成果の次第では
同盟を解消しようかとまで考えていたという説も
あります。
しかし信長は援軍を相手方の数倍も派遣してくれます。
この戦いは戦術上、姉川の戦い と似たような感じがします。
信長は敵の正面にコレ見よがしに陣取って、織田軍と
相手方を正面衝突させ、当然、敵の先鋒は
織田軍の前衛を突破すれば、見え見えの信長・本陣
めがけて、深入りしてきます。敵方の陣形が
進行方向に伸び切って、あわや信長、絶体絶命という
時、伏兵集団・徳川勢が伸び切った敵軍の
横腹、わき腹を突き、引いていた中衛と前衛が敵軍の退路
を遮断して、全軍が包囲展開し、敵軍を殲滅
信長自身が進んで的、囮となる、この
ボディブロウ&包囲戦法、鉄砲隊ですら囮であった
かもしれませんね?





#2117 
相良義陽 2001/12/02 11:49
未来の女帝誕生ですか。

生まれたときからアレを公表コレを公表と、やっぱりかわいそうな気がしますね。
将来の道は決まってるし。
こういう皇室関係の話は、皇室の方々がかわいそうになってくるんであまり見なかったりします。
今回は見ちゃいましたが。

ふと気になったんですけど、皇室って姓がありませんよね。
学校ではどういう順番で呼ばれるんだろう。最初? 最後?

>長篠
長篠での鉄砲隊の活躍は嘘だ、という話、私も聞いたことあります。
なにぶん中学時代に図書館で読んだのでよく覚えてないのですが、
その側面攻撃だったか、投降のふりして武田軍に入り込んだ武将が引っかき回したのだったかが大きかった、と。
武田側の武将の戦死した場所を見ると、馬防柵の前で死んでいるのは一握りだとも書いてあったように思います。

あと、どうでもいい話ですが、織田側は「長篠の戦い」とは呼ばなかったとか。
主戦場は設田ガ原(字、あってますかね……)だったので、こちらで呼ばれたけれども、
徳川政権下に、長篠城の攻防戦だった徳川側が「長篠の戦い」と呼んだのが正統になったとか。

http://www.h3.dion.ne.jp/~jtpage/cy/index.htm


#2116 
ホリ−・ハンタ− 2001/12/02 08:00
皇族をやるのも大変だよね?

だって、陣痛が始まったから病院へ向かう道すがら
皇太子妃は車の後部座席の窓から、実ににこやかな
笑顔を。陣痛はじまってんのに、あの笑顔をキ−プ
しなきゃならんのは壮絶だと思うよ。
居並ぶウルサイ、カメラ陣地に向かって
中指立ててるよ、芸能人だったら。
わたし的には、女帝?
わたくしどもは、全然オッケイです。



#2115 
魔術師 2001/12/02 03:57
生まれちゃいました

 トンデモ話では試験管を使って絶対男が生まれるという噂がありましたが、
 女の子が生まれましたね。これで皇室連続女児出産記録更新しました。
 まあ、暗いニュースばかり続いているので久々に明るい話題でしょう。
 >ジョージ・ハリソン
 若すぎる・・。ポールマッカートニーはこないだ結婚したってとこなのに
 境遇の違いはなんだ・・。
 ジョージ・ハリソンといえばシタールですねえ・・、ビートルズの中で
 ちょっと異質な面を持った人でしたね。
 ところでジョージは昔、エリッククラプトンに嫁さん取られたって話は本当かな。



#2114 
徹夜城(史点ネタ候補が一つ増えたなとまず思った管理人) 2001/12/02 00:41
ドリフが紅白に進出だそうで…

ホリー・ハンターさんがビートルズのことをお書きでしたが、そのビートルズの前座をつとめたドリフターズが紅白出場決定。出場辞退の形になったSMAPの代役か(爆)。まぁ先ごろこのBBSでも話題になったドリフのNHK番組登場が前触れではあったのですが。

さて、日本はやはり「内親王誕生」で大騒ぎ(?)というわけですが。
第一報を聞いたとき、正直なところ僕は「意外」と思いました。春頃に「女帝論議」が巻き起こり、「ひょっとして女性と判明したのか」というようなことを史点でも書いてるんですが、その後ふっつりとこの話題は冷めてしまい、今度は「男性と判明したのかな」と考えるようになってました。つい先日の某週刊誌も「男子であるこれだけの証拠」なんて特集組んでましたし(笑)。事前に調べたりしたのかどうか、今となってはわかりませんな。
ともあれおめでたいことには違いないけど、なにしろ生まれた家が家ですからね、どうしても「皇位継承」の問題が浮上してきます。海外のメディアでも「世界最古の王朝の女性継承者か」などと一部で報じているそうですが、歴史をやってるものとしてはこのあたり、やはり関心を持ってしまうところなのですな。皇太子ご自身も歴史研究者だったりするわけですが。
確か今度の臨時国会で皇室典範の件は審議することになっていたはず。どうなったのかな?

ところで内親王誕生で各界の著名人がコメントを求められておりますね。何かあると長嶋茂雄さんに聞きにいくのはもう定番らしい(笑)。
中曽根元首相が「お嬢さま(さん、って聞こえたのだが)がお生まれになって…」などと妙になれなれしく(笑)言っていたのが印象に残ってます。



#2113 
ホリ−・ハンタ− 2001/12/01 07:25
長篠 の戦い の謎

反応が遅れてスイマセン、徹夜城センセ♪
長篠の戦い に三段交代射撃は行われ無かったのですか?へぇ〜。
織田軍は杭を打ち馬防柵の陣地を作ったとゆうのも怪しいの?
長篠は三河でしたっけ?桶狭間とも距離的に近く、
地理的に山が連なる街道沿いに縦に長い平野。織田軍は
幅の狭い平地を馬防柵・陣地で遮断して武田騎馬隊を
待ち受けていたそうです。素人目でも、そんな罠に
騎馬隊を突っ込ませるのは自殺行為に思え、
戦いの前の諜報戦で信長が武田陣営に何らかの暗示
を かけていたのでしょうか?
それでも織田軍は戦いの当初は武田に押され気味で
戦いの均衡を破ったのは、温存待機していた
徳川勢が山あい から武田軍を側面攻撃して
武田騎馬隊は崩れ始めたのだとか。



#2112 
ホリ−・ハンタ− 2001/12/01 06:00
ジョ−ジ・ハリスン氏、神に召される

元・ビ−トルズ・メンバ−も半分になっちゃいましたね?
寂しい限り、でも、どっこい、英国ロック・元フロンティアには
まだ、スト−ンズが健在。ヨボヨボ、ヨレヨレになろうが
歌い続けてね、ミックちゃん。

ミック・ジャガ−は、まだ元気みたいですよ、この間、
英国某健康雑誌に彼のシワシワ顔が表紙に掲載され
シワは体力の老いと関係無いなどと勝手に書き立て
られ、ミックはブチ切れ、
『俺の顔を無断借用しやがって!しかも、オレは、こんなに
シワシワ面してねぇぞ!合成してやがるな?』
と、その雑誌を相手に訴訟を起こしてるとか。
もっと、奇麗な顔の表紙にしてれば、
ミック様も気を害さ無かったのですかね?



#2111 
徹夜城(結局「史点」はまた二週合併だ!と開き直る管理人) 2001/11/30 00:20
みなさんのPCもお風邪を召しませぬよう

PCの風邪、そう、我がPCもウィルスに感染していたのです。おーこわ。
この掲示板の投稿者名のとこの「空メールアドレス」がいつの間にか「送信したことあり」の色に変化していたのが気づいたキッカケでした。ウィルスが勝手に空メールアドレスに「送信」したってことらしい。アドレス帳に載っているアドレスにウィルスメールを送信するんですね。わたしゃ面倒臭がりなもんでアドレス帳なるものを使ってないんで(笑)そういうことになったようで…
でもアドレス帳だけを参照するわけではないようで、僕が知らないうちにウィルスメールを発信している可能性もあります。僕のところにも連日のようにウィルスメールが来てます(今日なんか三通来た)。みなさんもご用心のほどを。
詳しくは
http://www.symantec.co.jp/region/jp/sarcj/data/w/w32.badtrans.b%40mm.html

>Q世代さん
僕もTBS「関ヶ原」大好きなんですよ〜。ビデオ持ってるくせにDVD発売には興奮しました。まだ金銭的事情で買ってませんが(^^;)
森繁家康+三國正信は強烈でしたね。あのぐらい「悪辣」に描いても決して嫌味になっていない。「天下を取るべくして取ったんじゃ」ってな感じに見えるようになってましたね。三成の忠義にひそかに涙して、「以後徳川幕府は大いに忠義を称揚した」ってのはやりすぎだと思いましたが(笑)。

>歴史映画2題。
「歴史映像名画座」に近々追加+データ更新しておきますが。最近見た二本を。

「真田幸村の謀略」
松方弘樹=真田幸村、萬屋錦之介=徳川家康、小林昭二=本多正信、片岡知恵蔵=真田昌幸、梅宮辰夫=真田信幸、高峰三枝子=淀君、猿飛佐助=あおい輝彦、霧隠才蔵=寺田農といったメインキャスト。真田十勇士の他のメンバーは真田広之(当たり前だが若い!なぜか朝鮮人の設定で朝鮮語しゃべるシーンあり)、ガッツ石松、森田健作とまぁ多士済々。
前にもチラッと書きましたが、実は特撮映画(?)なノリの作品。東映時代劇のこういうノリも結構好きだったりする私です。

「ニコライとアレクサンドラ」
打って変わって史実重視型の重厚歴史ドラマ。ニコライ2世一家を中心にロシア革命前後の状況を描いていく三時間の大作。怪僧ラスプーチン、ウィッテ、ストルイピン、ケレンスキー、レーニン、トロツキー、スターリンなどなど、世界史でおなじみの有名人ゾロゾロ登場。
レーニンとスターリンが余りにもソックリさんで参った(笑)。

>信長論争(?)
織田信長が革新的だったか、ってのはすでに結構疑問符つけて語られているところがあるはずです。教科書的にはまだ変化はないですけど。
長篠の戦いの鉄砲の役割についてはすでに「三段戦法」については否定されましたし、さらにその影響も小さく見る意見もあります。だいたいトータルで検証していくと信長って鉄砲に関して決して先進的とはいえないところが目に付くようです。この件についてはいまだに更新されないまま残っている「歴史本の世界」(大汗)で紹介した「鉄砲と日本人・鉄砲神話が隠してきたこと」が詳しいです。現在はちくま文庫から新版が出ているはず。
詳しくは僕も書けませんが、「楽市楽座」についても疑義が出てなかったかなぁ。「信長」もその人気ゆえに増幅されちゃったところがあるんじゃないかとは僕も以前から思ってます。
なお、僕などは「上司に持ちたくない歴史人物」の筆頭に信長を挙げています(笑)。



#2110 
ホリ−・ハンタ− 2001/11/29 22:17
信長への疑問

信長の先進性に対する疑問は、これまでタブ−視されてた
ような感じしますよ、私も。

織田軍の鉄砲戦術が本当に天下統一の要因たりえたのか?
という点には、徹夜城センセイが過去に指摘してませんでしたか?
織田軍の全兵員に対する銃砲隊士の割合は一割を超えることは
無かったそうで、逆に本願寺側の其れは三割前後だったとか。
日本の戦国期では、火縄銃から新たな銃の改良は為されませんでした。
西洋では、馬上射撃を可能にするため、弾薬を元込めとする
歯車発火式の銃が開発され銃も軽量化し、銃砲隊は拠点防衛や
援護射撃だけでなく機動性に富み連射も可能に。
日本における、鉄砲隊の戦術は、長篠の戦い のような方法
以外、無理で、火縄銃って無茶無茶、重いそうです。
あんなモノを担いで、現代戦での軽快な散開・包囲戦術は無理
でしょう。



#2109 
相良義陽 2001/11/29 12:42
私が気になったのは、

「兵農分離や楽市楽座といった先進的な政策をした信長だからこそ天下を取れたのだ」という論は間違ってるのではないかってことです。こういうこと言う人っていません? 私がそう思ってたというのもあるんですけど(笑)。
例えば上杉謙信や大内義隆がやろうとしたような天下の取り方、つまり、なんというんでしょう、足利幕府型の日本統治もあり得るのではないかと思うんです。
つまり、畿内以外は実質上権力は及んでいないけど、何かあったら味方を募って敵を討伐するというような。

「兵農分離や楽市楽座といった先進的な政策をした信長だからこそ天下を取れたのだ」という論は、あくまで結果論にすぎないのかもしれない。ここでも私は、室町幕府<江戸幕府という発展史観に捕らわれていたのかもしれない。

そういうことでして。言葉足らずですいません。

http://www.h3.dion.ne.jp/~jtpage/cy/


#2108 
ホリ−・ハンタ− 2001/11/28 20:10
兵農分離

話題が「兵農分離」に移っているみたいですね?
中世の軍隊というのは、兵士の給与制度、俸禄のシステムが
確立・規格化・法整備が進んで無く、まあ、譜代家臣ともなれば
土地を褒美に貰えますが(領民付きの土地、ヤクザのシマと同等、
ショバ代として年貢を取り立て、そこから殿(大名)への上納金を
引いた分が領主の分)下っ端、足軽は傭兵で純粋に給料を貰って戦う。
気前の良い大将ならボ−ナスも弾んでくれますが、渋ちんな大将
に就いた足軽は戦場で略奪行為をするのが不可抗力、
とゆうか、合戦地では付近に住む農民までが
イクサに負けた落ち武者から略奪、追い剥ぎ、身柄は
勝った陣営に引き渡し金一封を貰うことがあり、
農民も戦乱で嘆いてばかりいては食えぬ時代だったとか。
戦場での略奪行為は戦国の全地域で見られたといっても
よいのでは?しかも、武士、農民、商人、坊さん、娼婦
旅芸人、ありとあらゆる階層が。
信長は一銭斬り令を定め、織田軍の兵士は戦地で
例え一銭、盗んでも、問答無用で斬られたそうで。
京都を制圧した織田軍への一般民衆の受けが
良かったのは、略奪行為が少なかったから
なのは有名ですよね?



#2107 
アール・ケイ 2001/11/28 14:52
天下を取る

うーんすごく流れが早いですなこの掲示板、っと振り落とされないよう しがみ付く私(笑)。
特に大河ネタが書かれていると、もう自然に手が書き込みに入ってしまいます(→病気)。

>相良義陽さま
源頼朝は天下統一というより、ほぼ全国的な軍事権と東国の統治権を得たと見るのが正しいような気がしますし、足利政権は義満の時代、ほんの一時期こそ全国を掌握したものの、あとは畿内+アルファぐらいの地域にしか実質的な支配は及ばなかったのではないでしょうか。その矛盾点、課題を見ていてよく学習した信長、秀吉、家康は、兵農分離というよりも寺院、各宗派も含めた武装勢力の“武装解除”が政権の安定のためには必要だと感じていたのだと思います。
こんなハナシをむかーし歴史の授業で学んだような覚えがあるのですが、そうですよね、徹夜城先生(笑)((笑)って入れるとなんかからかっているように見えますね、すみません)。

>Q世代さま
書き込まれておられるご意見に対して、私の周辺の濃い大河ファン(複数)からは「その通り!」 という声が今にも聞こえてくるようです。特に『関ヶ原』の徳川悪巧みコンビ(笑)が史上最強(最凶?)であるという評は私を含めホントにそうだと皆うなずくと思いますよ。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#2106 
相良義陽 2001/11/28 09:26
ふと疑問。

今ふと思ったのですが、天下統一に兵農分離は必要不可欠なんですかね。
だったらどうして源頼朝や足利尊氏にできたんでしょう。
織豊?江戸幕府の体制は織田信長によって作られたけど、作られなければ行けないわけではなかったのでは。
もちろん、商業の発展とかを無視できないのですけど、「必然」なのか? という疑問がわきました。

信長って新しいと言われがちだけど、政治方面の政策では天皇の権勢の利用を行っていて、幕府の権力を利用する三好氏とか関東管領の権力を利用する謙信とかと根本的には変わらない。確かに、幕府の権力を利用しないというのは、当時としては新しいのかもしれないけど、当初は義昭を報じて上洛したわけで、そう考えると単に幕府と折り合いが悪かったからというだけなのかも。

http://www.h3.dion.ne.jp/~jtpage/cy/


#2105 
Q世代 2001/11/28 03:13
では上杉つながりで

最近凄いペースで書き込みが増えてますね。

さて、上杉家と言えば家老の直江兼続。直江兼続といえば「関ヶ原」というわけで、上杉つながりと言うにはあまりにも強引なんですが、最近“TBS開局30周年記念ドラマ”「関ヶ原」のDVDを(ビデオで持っていたにもかかわらず)買いまして、まとめて堪能したものですから、あれに登場する直江兼続のかっこよさに免じて赦して下さい。

大河ドラマではいくつかのおなじみの時代が手を替え品を替え、繰り返し描かれてきましたが、私的に最も強烈な印象が残っているのは、「国盗り物語」の後半です(というか前半は視てませんでした)。もう織田信長といえば高橋英樹、明智光秀といえば近藤正臣、木下藤吉郎といえば火野正平、徳川家康といえば寺尾聡と決まってまして、ついでに言えば欲のない軍師・竹中半兵衛は米倉斉加年、欲深そうな軍師・黒田官兵衛は江守徹で決まり。さらに足利義昭は伊丹十三で、蜂須賀小六は山田吾一、雑賀孫市は林隆三、濃姫は松坂慶子、以下果てしなく続くのであります(笑)。

で、私的には「国盗り物語」が織豊時代のフリダシで、「関ヶ原」でアガリとなります。このドラマを視ていると、「ああ、あのころ信長の言いつけを、寺尾聡のような篤実な顔でこなしていた徳川家康が、いまや森繁久弥のような狸爺になってしまった」という感慨を覚えてしまいます(笑)。原作者が同じ、というのが効いているかも知れません。そのつもりで見るせいか、役者は違うのになんとはなしに連続性を感じちゃうんですね。この森繁家康と、三國連太郎演じる本多正信のコンビには、誰も勝てないんじゃないでしょうか(^^;)。少なくとも加藤剛の石田三成では勝てません(涙)。本放送で視た頃は若干三成に肩入れしていたような記憶があるのですが、今回見返してみると「三成あめーよ」とちょっと突き放してしまいました。それでもなお、大谷刑部が三成に手を貸すために引き返すシーンには思わず目頭が熱くなりますが。

でまあ、このドラマで一、二を争うかっこいいキャラクターが、この大谷刑部(高橋幸治)と細川俊之の演じた直江兼続なんですね。当時の上杉家にどれほどの思惑があったか本当のところは分かりませんが、直江書状の無礼さに家康が激怒するくだりの面白さなんか見ると、ドラマはこれくらい対立構図がハッキリしている方が観ていて燃えますね。ああ、このキャスティングを横滑りさせて「城塞」まで作ってくれたら、ホントーにアガリだったのに。

えー、とりとめなくなってきましたが、何が言いたいかというと、私は「オレ的大河ドラマ黄金時代」の正当な後継者はこの「関ヶ原」であって、本家大河ドラマは扱う題材の重複もあってか、目先を変えることに汲々として、「草燃える」あたりを最後に変質してしまったように感じるんですね。なにしろ「関ヶ原」放映の年の大河は「おんな太閤記」ですから。

いやまあ「太平記」という、中興の祖になれそうな作品があった(「国盗り〜」「勝海舟」マンセーの私でも本気でそう思います。扱ったことのない時代だったことを考慮しても、キャスティングなどは近年では抜きんでていたのではないでしょうか)んですけど、その勢いが続かないなぁと。旧い考えかもしれませんけど、伊達政宗や武田信玄は大河で1年間やるネタかぁ?と思っちゃったり……。「北条時宗」も期待したんですが、これなら「北条九代記」にしてしまった方が良かったかなぁなんて無茶なこと考えたりもします。ううむ、来年も不安だ。

久々に書き込んだらえらく長くなってしまいました。ではでは。



#2104 
徹夜城(本人より先にPCが風邪をひいていた管理人) 2001/11/27 23:33
トイレつながり(笑)

「史点」が全然書けていない…明日あがるかどうか…

>班超さん
そんなわけで、他のコーナーも全然進まないんだな。中国旅行記もあと一息のはずなんだがしばらく放っておいたら頭から消えていた(笑)。
上海はドンドン変わっているようだねぇ。僕が行ったときは江南の各地の都市で建築ラッシュという印象だった。ちょうど「脱皮」の時期だったのかもな。
トイレの一件は「月日は百代の過客」の上海駅のところで書いてたっけね。まぁだいぶ変わったんでしょう、この件についても。それにしても等級星印つきとは…!(^^;)
外国人からトイレのことでいろいろ言われてムカついた中国人教師が「そもそもトイレが汚くて何が問題なのだ」と言い返したってエピソード(笑)は班超氏から聞いたんだっけ?
ともかく、旅行記、急いでおきましょう。
北京へ行かれるそうですが、質問ねぇ…。IT事情、漫画アニメ事情、映画事情なぞ希望(←全部俺の趣味じゃんか)。

>maccoさん
ようこそ、いらっしゃいませ(^^)。
お話に出ていた柴田恭平の謙信のシーンは「武田信玄」の最終回のものですね。僕も印象深かったのでよく覚えてます。
謙信が毘沙門天の前で祈っていると毘沙門天の声が聞こえてくる。「おいおい」と思ってみていたらなんと謙信が自分でしゃべって自分で返事してるんですね。「そちに我が姿あたえる…」「…ハイ」ってな感じで。よく物まねのネタにしてました(爆)。
ついでながら、この「武田信玄」における信長は信玄、謙信に圧倒されちゃう小物な印象ばかりが残ったものです。

>ホリー・ハンターさん
大河で謙信が「主役」になったのは「天と地と」しかありません(あとは脇役)。このときは石坂浩二さんでした。大河初カラー作品というふるーいもの。
「雑兵たちの戦場」って本があるんですが、これを読んでましたら謙信の越後勢の関東出陣は「冬季の出稼ぎ」だったようにも思えてきました(笑)。当時の戦場は略奪、人身売買など格好の「稼ぎどころ」という側面があったのです。謙信自身がどう考えていたかは別にして、兵士たちは兵士たちで出稼ぎ気分であったかもしれません。この辺、倭寇も同様だった気がしてますんで。

なお、「トイレつながり」ってタイトルは何かとお思いでしょうが。
いえね、以前「謙信はトイレで脳溢血になり倒れた」って話を聞いたことがあったもんですから(^^;)。



#2103 
ホリ−・ハンタ− 2001/11/27 20:50
そうです、わたすが変な〜

変人でしょうね、当時の武将でも奇人中の奇人でしょうね。
上杉謙信という名前は足利幕府・関東管領の保護者たらんと
本人が決意を込めて変名したもので、本名は長尾景虎。
上杉家とは関東管領の家柄でしたが新興の後・北条氏に
関東を牛耳られ、越後へ亡命します。長尾景虎は当時
越後を統一してまして、領土欲としては関東より
越中〜北陸が現実的なはずが、上杉家に加担して
関東へ度々、侵攻します。多くの歴史家たちは
景虎の関東管領・擁護を古臭い趣味であると断じて
時代劇で脚色される景虎は皆、時代錯誤した人物
に描かれてます。真相は分かりませんが
とにかく、この人は戦さ が強かったそうです。
景虎が生きてる間、越後軍は負けたことが
無いそうです。北条軍などは越後軍が来襲してきたら
連中は越後の収穫期には引き上げるだろうからと
ろう城する場合が多く、まるで台風が来たのを
やり過ごすような感を越後軍にもっていたとか。
結果論主義者の多くは越後軍が兵農分離が進んで無い
から大したことは無いと指摘してます。まあ、
天下統一が目的なら信長の軍団がベストでしょうが
そのような幸運に恵まれてたのは大名でもほんの
少数。当の景虎だって天下統一など意識して無い
でしょう。戦国武将が全員、天下統一を
目指していたわけでは無く、じゃあ、
そのような意識も天下統一の立地条件も持たぬ
者は、どう動くべきか?巨大・天下布武勢力に
反抗するか服従するか二者選択で、景虎は
領主に就いてから死ぬまで一度も他国の越後
への侵攻を許しておらず、スケ−ルは小さい
かも知れませんが、立派だと思います。
ライバルの武田家は信玄死後、織田に滅ぼされ
ますが、越後は景虎の跡を次いだ景勝が上手く
立ち回り関ヶ原でも重要な役割を。
故郷を防衛するのが、如何に代え難いことかは
他国の大勢力に介入され翻弄され続けた越中の
住人には良くわかります。



#2102 
macco 2001/11/27 17:51
初めまして。よろしくお願いします。

お邪魔いたします。
こちらもリンク貼らせていただきました。>徹夜城さま

大河時宗、いろいろ突っ込みはありますが
ともかくも九州ファン・渡部ファンにとっては嬉しいドラマでした。
来年は・・・見ないかもしれません。(苦笑)
戦国であれば誰でもイイって訳じゃないと思うのですが。

謙信といえば「武田信玄」時の柴田恭兵。
毘沙門天が「○○しなければならぬ」とか託宣?して
謙信が拝みながら神妙に「ハイ」とか答えてるの。
幼な心にこの人変人だわと思いました。


http://homepage2.nifty.com/seisei-hu/


#2101 
相良義陽 2001/11/27 12:54
やったことありますよ。

>ちなみに経験では大阪人の解答用紙に傑作珍答が多いです。答えがわからなくてやけくそになっ て受け狙いの答えを書いたりしてます。
よくやりました。最近のでは、心理学入門のテストで、
「嘘発見器の本名を書きなさい」という問いに、
「嘘発見器」と書いて出したことがあります。不可でした。

>天下統一
天下統一なんて目指してたのって一握りだったんじゃありませんでした?

ちなみに上洛した大名といえば、大内義隆もいますが……ちとふるいですけど。

http://www.h3.dion.ne.jp/~jtpage/cy/


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