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#600 
徹夜城(昨日ようやく御法度を観た管理人) 99/12/25 13:02
唐辛子の謎は続く?

>縄文28号さん。
はじめまして。ちょっとレスが遅れました。貴重な情報ありがとうございます。
試みに我が家の平凡社百科事典で「唐辛子」を引いてみたところ、「中央アメリカ原産、16世紀に日本に伝わった」とあるのみでした。

また「産経抄」ネタなんですが…なんか最近僕がツッコミしたくなる話題が多いですね(笑)。
種子島に鉄砲を伝えたのが「ポルトガル船」とその欄で先日書いたところ、「中国船だったのでは」という読者の指摘があったんだそうです。「産経抄」の執筆者、とりあえずいろいろ本を当たってこんな風に書いてます。

「鉄砲を伝えた船の国籍はポルトガルか、中国か。また人間はポルトガル人だったか、中国人だったか、については学界でも激しい論争の的だそうだ。平凡社の百科事典はポルトガル船と書いてあり、司馬遼太郎氏『街道をゆく・種子島みち』でも「ポルトガル船の乗組員」となっている。
また奥村正二氏『火縄銃から黒船まで』(岩波新書)には「ポルトガル人アントニオ・ダモカ他二名が火縄銃を伝えた」とある。一方、地元の西之表市長をつとめた井元正流(まさる)氏の『種子島』(春苑堂出版)では「南蛮船は、海寇王直が船宰であるジャンク」だった、としている。」

…確か「鉄砲記」は「一大船」と書いてるだけで確かに船の国籍は分からないんですね。でもストレートに読むと中国人だらけの船だったとしか思えないんですよ。通訳にあたったのは王直ではないかと言われている「五峰」ですし、百人ぐらい乗っていたと書いてるのにポルトガル人の名前は二人(キリシタダモウタとムラシュクシャ)しか出てこないですから。ポルトガル側の史料には「アントニオ=ダモッタ」と「フランシスコ=ゼイモト」という名前が残されています。このあたり確かに真相はよく分からない。僕なりの推理(といっても先学の意見参照)もありますが、そのうち「海賊」コーナーに書きましょう。

で、「産経抄」はこんな風に書く。

「くだんのポルトガル人は二年ほど後にふたたび日本を訪れるが、そのころはもう堺や紀伊で大量の鉄砲の製造と売買が行われており、彼は大いに驚いたという。日本人のテクノロジーの高さという点でも、あの時代は見直されなければならない。」

まぁ確かに鉄砲は凄いスピードで普及しますね。ただし、ここでいう「くだんのポルトガル人」っての話は僕の知る限り「メンデス=ピント」のことです。彼が大ウソだらけの奇書「東洋遍歴記」中で、自分を鉄砲伝来の立て役者に仕立てたうえ、数年後に日本に行ったら鉄砲が大量にあってビックリしたという記述があるんですね。「産経抄」が書いてるのはこの話を引っ張ってきたどこかの本だと思うんだけど…なんか話が混じっちゃってるとしか思えない。




#599 
縄文28号 99/12/21 16:20
唐辛子関連です

初めまして、縄文28号ともうします。唐辛子雑学です。
日本では朝鮮半島ほど唐辛子文化はあまり発展しませんでしたよね。
普及するにも時間がかかり、秀吉の朝鮮征伐(この言葉は使っちゃいけないの?)で、
朝鮮に行った兵士・九州名護屋に集まった全国の運送業者や人夫達が、初めて唐辛子
を知り全国各地に広めたと聞いた記憶があります。朝鮮半島の特産品と誤解してとい
う話が有ったような・・・。

 確かな処では高麗胡椒と言う名で呼ぶ例があったと言います。
 新書で「朝鮮半島の酒と食(食と酒?)」と言う本が有ります。いま、手元に無い
のですが大きな書店ではまだ置いていると思います。著者は「鄭 大セイ(声の旧漢
字若しくはそんな気になる字画の多い字だったと思います=大声とは韓国人らしいと
印象に残っている)」だったかな。
記述は冷静で、日本人では先ず不可能な朝鮮の本からの引用も多く(その分検証が困
難ではありますが)内容的には信頼が置けるのではないかと思ってます。
 唐辛子以外の記述も興味深いものがありました、ご一読あれ。
連想した事;韓国から初めて日本にきた韓国人にメキシコ料理をごちそうしたら「メ
キシコ料理は韓国人の口に合う」と気に入ってくれた、と言う話があります。
 確かに唐辛子の原産地はメキシコ当たりですね。家の近くの韓国家庭料理のお店の
盛りつけもパプリカで彩りを付けていたりメキシコ的といえばそんな気もします。



#598 
徹夜城(倭寇研究者だったりする管理人) 99/12/21 11:09
映像の20世紀、お見のがしなく

「映像の20世紀」、昨日からNHKの夜に再放送されています。歴史ファン必見の名作といっていいでしょう。宮崎駿も絶賛し、「もののけ姫」制作時にスタッフで鑑賞会をやっていたそうで。
なんといっても歴史的事件・歴史上の人物の「本物の映像」が見られるという貴重な番組。放送時に録画しなかったのを悔しがっていたんですが、1900年代最後に再放送。未見の方、おみのがしなく。今夜は第一次世界大戦です。

ところで今朝の「産経抄」。
マカオ返還に絡んだ文章だったんですが、マカオにポルトガル人が居留する原因になったのには彼らが倭寇討伐に功があったからということになってるんですが、このあたり、産経抄はこう書いてました。

「そのころ明の沿岸を倭寇(わこう)を詐称する海賊が横行していたが、それをポルトガル船が退治した。その恩を売って居住権を得、貿易の拠点としたという。以来四百四十余年にわたった植民地統治の幕がついに下り、マカオは中国へ返還された。」

うぷぷぷ…「詐称」ってわざわざ書くあたりに執筆者の意図がうかがえますね。確かに倭寇は日本人だけの集団じゃなかったですけど、別に「倭」って現代人が言う「日本人」のことじゃないんですけどね。だいたい民族構成雑多な倭寇たちは「詐称」なんかしてません。それとポルトガルだって居留しただけで植民地にしたってわけじゃないんだけど(この手の誤解は他のマスコミにもありますけどね)。
さらに「日本はアジア解放を目的の一つとして大東亜戦争をやった」というおなじみの論法で返還を「日本としても喜ばしい」などと言っちゃうあたり、産経らしいところ。



#597 
あおい 99/12/20 16:49
ますます深まる唐辛子の謎

えっ!朝鮮から日本という説があったのですか。私はずっと日本から朝鮮という説を信じておりました。朝鮮出兵の際日本兵が忘れていったものの中に唐辛子があって、それをキムチに入れたらおいしかったので以後キムチに唐辛子を使うようになったという話をテレビ等で度々(一度や二度でなく)聞いていたので、私はずっとそうなのかーと信じておりました。つい最近も韓国語の授業でその話を聞いたばかりです。どうやら韓国では日本経由説は定説となっているようです。まあ定説と言われるものほどいいかげんなものもないとは思うけど。でも韓国から日本だったら絶対そんな説が作られるわけはないはず???唐辛子の謎はますます深まるばかり。朝鮮側の文献をあたればいつ唐辛子が朝鮮にもたらされたかはっきりするのでしょうが、どなたかこっちの方面に詳しい方いらっしゃいませんか?



#596 
shibaneko 99/12/19 20:36
唐辛子のこと

>唐辛子の話ですが、
朝鮮半島で栽培されている唐辛子は、日本産ほど辛くないと聞いたことがあります。
ぴりっとする辛さが少しマイルドだとか・・。
ところが、その種を持ち帰って、日本で栽培すると、
何世代かで、日本産の辛い唐辛子になってしまうそうです。
土の性質なんだろうと、何かで読んだ記憶があるのですが、
さて、何だっけ・・・?(^_^;

www01.u-page.so-net.ne.jp/zb3/mamas/index.html


#595 
タロイモ 99/12/19 18:11
トウガラシの伝来・異説

トウガラシの伝来、実は他に2つ説があります。
一つは1542年にポルトガル人によって伝えられたという説、
もう一つは1605年頃に南蛮より伝えられたという説です。

でも最初の説に従うとすると、約50年後に著された「多聞院日記」でトウガラシとコショウの
区別すら出来ていない状況は少々不自然かと・・・
日本から朝鮮に伝えられたとすると、この説が成り立たないといけないのですが・・・

次の説は、1593年の段階で明らかにトウガラシと思われる物が伝来しているので
これも消えてしまうかと・・・

というわけで文禄の役で朝鮮から持ち込まれたという説が残るようです。
それか同じ頃にスペイン人かポルトガル人によって持ち込まれたか・・・
ちなみにトウガラシの原産は中米から南米北部です。






#594 
徹夜城(はやいとこ御法度をみないとと思った管理人) 99/12/19 11:29
歴史映画の言語について

アール・ケイさんがお書きの件、僕もけっこう気になるときもあります。
「ジャンヌ・ダルク」のテレビCMなんて「フォロー・ミー!」なんてなぜか英語のまんまの字幕をカタカナでつけてますね(笑)。「ジャンヌ」もそうですが、ハリウッド製「三銃士」「仮面の男」なんかも違和感バリバリではあります。
もっとも今にはじまったことではなくて、ハリウッド製歴史映画は聖書ネタだろうとローマ帝国ものだろうと中国史だろうと全部英語ですからねー。スピルバーグが製作するらしい「さゆり」なるゲイシャ映画も全編英語と噂されています。死ぬ間際の黒澤明が「日本語にしなさい」と忠告していたそうですが(笑)。「ミッドウェイ」も日本側は山本五十六(三船)以下全員英語を話していたなあ。韓国のテレビドラマ「壬辰倭乱」も秀吉以下みんな朝鮮語話してました。
いっそのこと全部吹き替えにした方が違和感がないのも確かです。ヨーロッパ各国では映画も吹き替えが当たり前で、日本のテレビの映画番組みたいに「この俳優にはこの声優」というお決まりがあるそうで、オリジナルの口調をソックリに真似てしまい、オリジナルの俳優が死んでしまうとその声優も廃業するなどと言われています(笑)。

日本映画ですと「楊貴妃」「秦・始皇帝」「釈迦」「敦煌」などといった大映製作の歴史大作が日本語外国史映画ですね。テレ朝で作った「蒼き狼」も日本人俳優でやってましたなぁ。

ところで唐辛子の一件、謎が謎を呼んでおります。誰か解決してくださいな(^^;)。



#593 
アール・ケイ 99/12/19 02:45
『ジャンヌ・ダルク』と…

英語をしゃべるジャンヌ、見てきました。違和感あるとまでは云いますまいが(『ラスト・エンペラー』が英語をしゃべるぐらいだからなあ)、さぞや細部まで時代考証しているのでしょうから言葉はいいの?と思ってしまいます。勿論、当時と現代のフランス語、英語は異なっているでしょうけど、「にっくきイングランド」というようなセリフが英語で語られると私はしっくり来ないですね。まあ、「原語主義」なのは日本ぐらいだそうですけど(合唱などの場合がそうです。原作、最初に書かれた言葉で唄おうとする傾向がありますが、欧米では普通自国語に直すようです)。『太陽と月に背いて』でもレオくん(刑事プリオ)の演じるランボーは英語ですしね。悩んでも仕方ないか。そうすると全編英語の日本(を舞台にした)映画の登場も間もなくなんでしょうね(既にあるかな)。こりゃ英語帝国主義だなあ。
あと『御法度』も見ましたが、こちらについては映画BBSに書かさせていただきます。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#592 
タロイモ 99/12/18 18:17
トウガラシの伝来

あおいさん>トウガラシの伝来、日本から朝鮮という説もあるのですか・・・
私が知ってるのは、文禄の役の時に朝鮮からトウガラシの種子を持ち帰ったのが
日本への最初の伝来という説です。
その当時(文禄の頃)には、トウガラシの適当な和名が無いのでコショウの名で
文献に出ているようです。
「多聞院日記」の文禄2年2月18日の条に、
[コショウの種子と称する物をもらったのだが、その種子は小さく平らで赤い袋の
中にたくさん入っており、その赤い袋を食べたところ あまりの辛さに肝をつぶした]
というような事が記されてるようです。
トウガラシという言葉が見られるようになるのは、江戸時代初期の文献からで
それ以前はコショウという言葉で代用していたみたいです。

ただ長崎ではトウガラシという言葉が「唐枯らし」という音につながるので
中国との交流が途絶えてしまうことを想像してしまうのを嫌って
トウガラシをコショウと呼んでいたとか。




#591 
あおい 99/12/18 17:29
韓国料理

私は韓国料理が大好きです。でもあまり詳しくはありませんけど。唐辛子は秀吉の朝鮮出兵の時に日本軍が朝鮮にもたらしたものだそうです。ほんとかどうかはわかりませんが韓国の人はそう信じています。それ以前はキムチは辛くなかったようです。朝鮮の人に言わせると日本人がもたらした唯一いいものだそうで、そのかわり日本は陶磁器の職人を大勢連れ去ったということです。韓国料理で面白いのは隠し味に梨の絞り汁を入れること。ほんのり甘い味わいがでるそうです。月曜日にやってる「世界まるみえテレビ特捜部」ではよく韓国の料理番組を紹介しているけど、本当においしそうです。ただしあの料理番組の司会のおばさんはやけにきつい。何もわからない西洋人に「馬鹿なことを言ってはいけません」とか平気でぽんぽんしゃべる。
韓国の人たちは自分たちが日本の文化に大きく貢献したというプライドが高いようで、韓国の教科書の古代史の部分はそのことが大きく扱われていました。日本の教科書では遣隋使以降もっぱら中国からの文化摂取を扱っているようです。古代朝鮮半島との文化的外交的関わりは実に興味深いものがあります。こういったことを教科書でもっと扱ってほしいですね。逆に韓国の教科書では日本との文化交流の歴史を一方的じゃなく相互的に眺めてほしいです。韓国の教科書では先進文化は中国から、そしてその文化を朝鮮を通じて日本へといった流れしかないですが、国と国との交わりがある以上文化交流が一方的なものばかりというのはかえって不自然なことのように思えます。例えば室町時代や江戸時代の日朝貿易の文化は双方の国にどんな影響を与えたのでしょうか。
ところで、韓国の人はハングルがもとになって片仮名が生まれたと誤解しているらしい。どう考えたって10世紀頃に発明された片仮名が16世紀に発明されたハングルのもとになるわけはないのに。



#590 
徹夜城(昨日はゴジラを観てきた管理人) 99/12/18 15:44
韓国料理の実態は??

>かいちょうさん。
うーん、韓国料理が辛いことと日本との関連については昔小耳に挟んだことがあったような気がするんですが…忘れちゃいました(^^;)。唐辛子が日本産だったとかそんな話だったような…来訪者で詳しい方がいたらお書きください。
ちなみに「韓国料理=焼肉」という構造も割と最近だという話も聞いたことがありました。何年か前に大学の近所の焼き肉屋に置いてあった「焼肉文化」なる冊子によると「モンゴルの支配を受けてからだ」とか書いてありましたが(笑)。

>アール・ケイさん。
「ジャンヌ・ダルク」の客の入りですがまぁまぁ入っているというところでしょう。昨日私の母が同じ館で観てきまして、けっこう気に入ってました。女性客・カップル客にはアピールするものがあるでしょうね。僕も総合してみればそれなりに出来が良いと思ってます。次の日に「ゴジラ2000」観て滅入りましたので、よけい(笑)
オフ会なるものには一度も行ったことがないなぁ。いや、スケジュールさえあえば行くんですけどね、けっこう夜に仕事が入る生活をしておりますので。機会があれば顔を出してみたいと思ってます。




#589 
タロイモ 99/12/17 20:34
水上交通

そういえば、皇太子の専攻はイギリスのテムズ川の水上交通でしたね。

でも「学習院大学史料館紀要」に西園寺家所領の美豆牧についての論文が
載っていたので、日本の中世水上交通史も研究対象なんじゃないかなあと思うのですが・・・
西園寺家の所領は淀川水系から瀬戸内海沿い、伊予の国、九州の宗像社や松浦党の根拠地と
水上交通の要地を押さえていたようですし・・・







#588 
かいちょう 99/12/17 16:35
韓国料理が辛いのは日本が原因?

大学の講義で、韓国料理が辛いのは日本の鎖国が原因だという説があることを知った。
本当なのだろうか?



#587 
アール・ケイ 99/12/17 10:58
先を越されて悔しがるリーマン

そうですか。ご覧になってしまわれましたか『ジャンヌ・ダルク』。じゃあ、わたしゃ見るのやめよっかな(笑)。客の入りはいかがでしょうか。『ファイト・クラブ』の方は満員みたいですが。
今週末、この2本と問題の『御法度』、どれから見ていこうか迷うところです。

さて今週火曜日(14日)「大河ドラマの歴史」の討入り記念オフ会がありまして、こっちの世界では著名人?も来られ濃いメンバーでの盛会となりました。(私は3次会で徹夜してしまいました。ハハハ…)
ところでその場では「徹夜城さまところではオフ会はしないのでしょうか」との質問もあったんですが、「お立場上むずかしいでは」という話になりました。
覆面座談会(「噂の真相」かいな)でもやりませんか。どちらにせよ私は話についていけそうもありませんけど…

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#586 
徹夜城(自称歴史映画戦闘場面評論家の管理人) 99/12/17 10:14
ベッソン演出

>中西さん。
監督の姿が画面中に映っているのかもしれませんけど、まぁ分からないようになっているでしょう。ベッソン監督が鎧を着込んで撮影に臨むのは、彼の演出方法に原因があるようです。前作「フィフス・エレメント」のメイキング映像をDVDで観ましたが、やたらと俳優に接近して話し掛け(演技中も声をかけているとか)、カメラを自ら背負って近接撮影しちゃうんですね。
オルレアンの戦闘シーンももともと密集型なうえにカメラがその調子で入っていきますから、監督が映り込む事故の可能性は十分あったでしょうね。
個人的にはあの映像は「寄りすぎ」で疲れる(^^;)。モンゴル映画「マンドハイ」(いまだにトップページにイラスト載せてますね)も戦闘中にカメラが切り込むスタイルでしたが、それと鳥瞰視点が交錯されて上手く処理していました。
ところでリュック=ベッソンは本作で「従来のジャンヌ像の粉砕」を狙ったそうですが、僕のみる限り割と正統派のジャンヌ映画になっちゃったような。ビックリするほどの新解釈があったようには思いません。もっとも後半の、ダスティン=ホフマン演じる「良心」とジャンヌの対話はそれなりに現代風ですが。
コミケ頑張ってくださいね。私の方は冬期講習にかり出されてまず動けないでしょう(涙)



#585 
中西豪(栗本薫並みの集中力が欲しい) 99/12/17 06:57
で、監督は見つかりましたか?

>リュック・ベッソン「ジャンヌ・ダルク」
 あんまり、評論家の評判はよくありませんね。合戦シーンの悪趣味なまでのリアル(っぽさ)は誰しも評価していますが。
 何かのインタビュー記事で読んだのですが、監督は合戦シーンの演出中、甲冑に身を固め、映り込んでもNGにならないよう心掛けたとか。気が付きましたか?
 ジャンヌ・ダルクといえば、イングリット・バーグマンの奴が神々しいまでに美しかったですねぇ。でも、セックスアピールはない(笑)。なんでも、裁判記録に強行軍中に彼女の着替えを手伝った従卒の証言があるそうですが、素肌に触れても不思議と劣情を催さなかったそうな。

 コミケまであとわずか。自前の新刊準備遅々として進まず。栗本薫はその気になったら丸一日で長篇(四百枚)一本書き上げるそうですが……。



#584 
徹夜城(歴史映像マニアの管理人) 99/12/16 23:42
「ジャンヌ・ダルク」みてきました。

「リュック=ベッソン最新作」というより個人的には「久々の大型歴史映画」として楽しみにしていた「ジャンヌ・ダルク」、ついに見てきました。
これって英題は「Joan of ark」といいまして、発表された当時何の映画か判らなかった日本人映画ファンもおおかったそうで。

実際がどうだったか知りませんが、百年戦争物の映画って戦闘シーンがやたら密集型なんですね。本作でもオルレアンで押しくら饅頭状態の激闘をやっておりました。ベッソン監督の戦闘シーンはけっこうテンションが高くてグロいですね。悲惨な戦場の実態ってのは戦争映画でも歴史映画でも欠かせない要素になっているのかもしれません。
ジャンヌ役のミラ=ジョヴォヴィッチはなかなか良かったです。ちょっと声のテンション高すぎて疲れるところもありますが(劇場の音響がデカ過ぎたことも一因?)、そこそこリアルかと。
後半はやたら内省的な映画になって、火刑シーンは割とあっさり。
800円もする特大のプログラムには今話題の佐藤賢一さんが文章書いてます。

>タロイモさん。
正確には忘れましたが、皇太子の専攻は「水上交通史」のはず。イギリスに留学してテムズ川の水運がなんとやらいう論文を書いておりました。





#583 
タロイモ 99/12/16 21:59
皇位継承

どこの新聞だったか忘れましたが3、4年前に皇位継承者が絶えてしまう事態を
考えて旧宮家の皇族への復活を宮内庁が検討したとか。
具体的に言えば昭和天皇の血も引いている東久邇家の復活らしいです。
過去の例を見ると、平安時代の宇多天皇は一度 臣籍降下して再び皇族に戻って天皇になった
という例がありますが・・・

そういえば、このあいだ新聞に鎌倉時代の皇位継承に関する論文に皇太子の名前が出ていた
という事で話題になってたようです。
ところで皇太子の専攻って、日本中世交通史でしたっけ?



#582 
徹夜城(今日は割と暇な管理人) 99/12/13 11:22
皇位継承

アール・ケイさんの書き込み見る直前にフジテレビのワイドショーを見ていたんです(実は一日の行動開始が遅いのでけっこうワイドショーマニアだったりします)。今日はもう各局揃って「雅子さま懐妊の兆し」がネタだったのですが(なんかこの言い方堺屋経企庁長官の言い回しと似ているな)、フジテレビのワイドショーで女子アナが大ボケをかましていて笑えました。

子供が産まれた場合の皇位継承についての説明を系図のフリップを見せながらやっていたのですが、まず
「男の子が産まれれば皇位継承一位」
とやってくれました(一位は当然皇太子だ!)。これをゲストコメンテーターの産経新聞編集委員(笑)に注意されると、今度は「あ、秋篠宮さまが二位で…」とか大ボケを続けている。さらに
「女の子が産まれた場合は皇位継承は…何位になるんでしょうか?」(もうちょっと長いのだが要約)
とのたまい、「女子は皇位継承はもともと関係ありません!」と注意されてました。それでもしばらく事情が飲み込めなかったようで(それともパニクった?)皇位継承の話をブツブツとやってましたね。勉強不足が露骨に出ていた。

まぁあえて言えば女子に一切皇位継承がない(正確には男系皇族の男子と定められている)という皇室典範が現代の感覚に合わなくなっているってことなんですけどね。もし皇室に女子しかいなくなった場合、皇室典範は憲法じゃありませんからその気になればヒョイと変えられるでしょう。右派サイトの意見をみる限りでは「女帝」に抵抗のある人はいないようですし。あの人達には皇室の断絶の方が恐怖なんでしょう。もっとも女帝の場合、民間から「夫」をみつけなきゃならんという前例のないことが必要になりますね。
まぁ男の子が産まれれば問題はひとまず先送りになりますけどね。まぁどっちでもいいやってのが大半の国民の感覚なのでは。石原都知事は「男子が生まれれば国の慶事」なんてあっさり言っちゃってましたが…もうこの人については諦めてますけどね(^^;)。
白状すると、皇太子個人に関しては同じ歴史学専攻の人間として親しみが無くはないです。皇室ってたいがい生物分野に逃げますが、三笠宮と皇太子はしっかり歴史学に進んだからなぁ。さすがに日本史はやらないようですが(笑)。
実は大学のゼミで箱根「松坂屋」で合宿をやったことがあるんですが、学習院のゼミを昔そこでやったそうで皇太子を含むゼミ一同の写真が飾られてました。



#581 
アール・ケイ 99/12/13 01:14
天皇継嗣と『リボンの騎士』

『繚乱』終わりました。
管理人さまのご評価はいただいたようですが、私は大いに不満の最終回でした。詳しくはおなじみ大河BBSに書いていますが、つまり描き方が中途半端という点です。まあ大河の最終回ってまとめるのが難しいのは事実なんですけどね。

さて、世間は俄かに皇太子妃のご懐妊(未確認?)で騒がしくなってきました(とマスコミ操作されているのかな)。で、つまるところ男なら皇位継承者ということなんですが、女の子なら、とはマスコミはいわない。
ここで私は手塚ファンだからというわけで連想したんでもないのですが『リボンの騎士』を思い起こしてしまいました。女性が王位を継げない国で、行きがかり上男の子のふりをしなければならないヒロイン、サファイア…。この本人にとっては悲劇、よく考えれば喜劇であるこの架空世界と現代日本が同じレベルとはお笑い種ではないでしょうか。手塚は別に意識して書いたわけではないのでしょうがね。
天皇制改廃・存続、憲法改正・護憲という問題は置いておいて、皇室典範ぐらいはすっと変えられませんかね。この話、右派の方はどう考えているのでしょうか。宮家が少なすぎると書いているのかな。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#580 
徹夜城(あっさり手抜きをした管理人) 99/12/13 00:27
「史点」更新(?)

いちおう更新しておいたんですけどね、このところの個人的事情により先週分で書いて置いた奴をそのまま載せました。
おわびというわけではありませんが、今週分は「特別企画」にしてごまかしてあります(^^;)。

>大河最終回。
ほう、そうきたか。ってなラスト。
それにしても勘九郎ってアップでみると写楽の絵を連想させますな(笑)。いい感じの大石でした。金曜日にテレビでやってた「四十七人の刺客」の高倉健大石はちょっと堅すぎ。

>イスラム潮流。
これも最終回。たった5回で終わらせるにはもったいない好企画でした。

>あおいさん。
鉤十字の件、僕も似たような話を聞いています。確認をとったことはないですけど。
風邪はホントにはやっているようでバイト先の生徒も風邪で休むのがちらほら。ひょっとして私がうつしたのか?みなさん気をつけましょうね。



#579 
あおい 99/12/10 12:34
風邪は万病の元

風邪がはやっているようですけど、みなさまくれぐれもご用心のほど。今年はなんかインフルエンザのワクチンも不足しているようで病院に行っても受けられないようですね。私は去年受験をひかえていたのでワクチンうってもらいましたが、あれは結構高いですね。一回5000〜8000円して(なぜか病院によって差がある)しかも一回じゃ効き目がうすいので二回受けにきてくださいといわれた。でも結局一回しか行かなかったけれど。
今話題の卍&鉤十字ですけど、どちらもサンスクリット起源で元は同じものらしいですよ。神聖なものを意味していたかな。アーリア人と関係が深いマークなようです。それが仏教に取り込まれて仏法を守護する印となり、一方アーリア人系のヨーロッパ方面では中世から反ユダヤの意味で使われるようになり、ナチスで採用といった経緯らしいです。うろ覚えですいません。
イスラムのコーランの文字ですが、私の聞いた話では、日本のあるタイヤメーカがタイヤのみぞのうねうねがコーランの文句に似ているからといわれて訴えられたそうな。



#578 
徹夜城(風邪から復活した管理人) 99/12/10 10:38
病癒えて

やれやれ、どうにか復活を果たしました。完全状態とは言い難いですが。

「卍」の件ですけど、ほんとちゃんと説明しておくべくだと思います。何やら「言葉狩り」を連想させる話でイヤになりますよね。
ただ任天堂もちゃんと配慮はしていたのです。アメリカで発売されるカードには「卍」マークが入ってなかったそうですから(ゲームなど輸出品ではこの手のチェックは相当やるそうです)。そのままやったらイチャモンをつけられることは予測していたとは思います。今回の件は日本で発売しているカードを買い集めるアメリカ人がいたから問題になったわけでして…結局そのカードは発売停止にしたとのこと。訴訟とか起こされると厄介ですしね。
「卍」と鉤十字の関わりですが、無くも無いという話も聞いたような…鉤十字の由来に詳しい方がいたら教えてください。
この事件で連想するのはナイキの運動靴にアラビア文字の「アラー」とよく似た「AIR」ロゴが入ってイスラム教徒が抗議した件ですね。ナイキはただちに消してます。あれは半分確信犯だったような気がするけど(この件、先日のNHK「イスラム潮流」でも紹介してましたね)

まだ正式発表はないですけど、どうも雅子皇太子妃懐妊?
もし男の子が産まれると皇位継承第二位に問答無用でなりますね(秋篠宮は三位に)。女の子の場合は本格的に女帝を考えなきゃいけないでしょうね。
こういうのは事前の憶測や騒ぎも無しにいきなりやってくるもんですなぁ。



#577 
アール・ケイ 99/12/09 09:08
風邪と卍と…

お体大切に、管理人様。
私も風邪気味で薬を飲んでごまかしごまかし、忘年会をこなしていますが薬の為にかえって体の調子が悪くなっているような…
(でも実は私の勤める会社(医薬メーカーじゃないですよ)のギョウセキの為には大いに風邪に流行ってもらわねばならないのですが→不謹慎!)
さて、ポケモンカードの卍(これ漢字だったんですね)ですけど、この字(印)はナチとは全く関係ない、古来からあるものだときっちり反論すべきだと思います、そろそろ。なんでも長野オリンピックの時、アメリカのテレビ局が善光寺だかに中継スタジオを構えたんだけど、卍のマークがテレビに映ったのを見た欧米の視聴者からなんであんなものを映すんだと抗議の電話があったそうですね。まあ、ナチの悪夢を思い起こさせるということなんでしょうけど、だからといってその都度撤回するのは物事の解決には繋がらないのでは…
ところで、卍と鉤十字、その出所(ルーツ)ってなんでしたっけ?

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#576 
徹夜城(虚弱体質な管理人) 99/12/08 11:25
参った。

その後風邪が悪化。かなりたちが悪いようです。昨日仕事したのがこたえたのか…
今日はとにかく自宅で寝込んで養生します。
…と寝ていたら、「ものみの塔」のオバサンがにこやかに家庭訪問。勘弁してくれ。



#575 
徹夜城(いきなり病人化しつつある管理人) 99/12/05 23:11
鶴は千年、風邪ひいてまんねん

…ちゅうわけでして、今日は「史点」更新を断念しました。ネタがいっぱいあったので早く書き始めたのに…半分は書いたんですけど。
更新するとしたら明日以降でしょう。
ちなみに「卍」マークのポケモンカードの話題はいっぱい書けなかったので止めました。あのマーク、ポケモンでなくてもいつか欧米で問題にされたような気がしますが…「キン肉マン」でもありましたっけね。

今、「小説吉田学校」の劇画板(byさいとうたかを)の文庫バージョン「大宰相」を読んでおります。すっげぇ面白い。日本の政界もある意味捨てたもんじゃないです(笑)。自民党抗争史なんて「仁義なき戦い」と五十歩百歩ですね。今の政界を見る目もちょっと変わってきます。



#574 
中西豪(専門方面に復帰画策中) 99/12/02 10:55
うろ覚えで書いちゃいけませんな、反省反省

 ちょっと宣伝ですが、学研歴史群像シリーズ【戦国】セレクション『決戦関ヶ原』が出ています。【ドキュメント関ヶ原全国版】、「黒田如水と石垣原の戦い」3頁、書いております。書店で見かけたならご一読を。
 次が『大坂の陣』、企画協力が来ていて、「朝鮮被虜人の見た大坂陣」という企画を強力にプッシュ(勿論俺に書かせろ、ということも含めて)しています。同時代人の見聞として本当に貴重なものなのです。
 で、その次に徳川開幕期の政治面も『徳川三代』(仮称、あるいは『徳川家光』 もろ、大河便乗だな)として企画中だそうで、ならば日朝国交正常化の実態についても書かせて貰おうじゃないか、と虎視眈々、企画書を書いています。「誠心の交わり」なんて、享保年間以降だもんね、実際。日本(徳川)側の真意なんて、国内情勢の反映にほかなりません。まあ、こうやって専門分野で書けるような状況を作っていきたい、という心算です。

>+αさん
 第三軍司令部の位置について、御指摘有り難うございます。上層部批判に急でつい筆(いやキータッチか)が滑りました。
 参考文献の件、無論ごく一部のみ挙げられているのだと了解していました。学研の『激闘 旅順・奉天』を殊更に追加したのは、まあその、あれに私も三本記事を書いているもので(苦笑)。
 『ソ連から見た〜』、私も地元の図書館から借りだして記事執筆の参考としました。日本側で喧伝する弓張嶺夜襲など、向こうではさほど評価していないなど、興味深いものでした。まだ未見なのが、大江志乃夫の岩波の奴です。戦後の客観的・批判的研究の代表的なものだと思うのですが。
 そうそう、徳間書店『日露戦争』の親本、参謀本部編『明治三十七・三十八年日露戦役』(だったかな)、本篇十巻付図十箱の大著、福岡市内の古書店にばらばらと存在していて、必要なところだけ立ち読みしていたのですが、つい最近、すっかり店頭から消えてなくなってしまいました。懇意な古書店主に尋ねたところ、大阪から来た客が買い占めていったとのこと。まあ、神田の相場の数分の一だったようですから、転売目的かな。

>徹夜城さん
 お知らせするのを忘れておりました。朝鮮半島に漂着したオランダ人が朝鮮正規軍に編入される話、ヘンドリック・ハメル(その当人)『朝鮮幽囚記』として平凡社東洋文庫から出ています。



#572 
師走だ走れ?いやアール・ケイ(歩けイ) 99/12/02 00:47
シアトルは非常事態

すみません、自分のネームで遊んじゃいけませんね。
さてWTO閣僚会議の開催されているシアトルは過激なNGOのために大騒ぎですね。中国も今加盟するとは間が抜けているように見えちゃいますよ。私の勤める会社は中国向け輸出もあるのですが、北京当局が輸入をコントロールしようとして、また国内産業保護のため商業ルートを絞り込んでおり物によっては商売が滞っています。貿易自由化など何処の国の話といった感じですね。
『御法度』は急に評判良くなってきまして(確かに小林さんベタ褒め)、逆に心配になってきました。この目で確認するまでは、と思っています。
いま衛星つけたらターザンのドラマ(新作)やってまして、原作に忠実に異世界ペルシダーにターザンが行ったエピソードなんですねこれが。ちょっとびっくりしました。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#571 
がおがお 99/12/01 07:34


初書き込みです。
「週刊ニュースな視点」見ました。
中国のWTO加盟について、少し。
私は、今年の八月まで、中国に留学していましたが、
当時反米感情が高まる中、「年内、WTO加盟」は譲れん!というマスコミ記事が多かったです。
それは、中国家電が世界から締め出しを食らう(EUでダンピング認定されたり)ということもあるが、それ以上に大国としての証明という、名分の割合が多いように見受けられました。
実際、WTO加盟が実現すれば、短期的には企業の不振、失業者の急増、海賊版問題などで、中国は問題が噴出するように思えるのですが、そういう点についての、指摘はほとんど見受けられませんでした。
 これも、名分を重んじる中国の伝統的スタイルでしょうか?
 なにより、加盟後の摩擦は今から想像しても、相当なものが予想され、結構怖いです。体力がない、中国企業は生き残れるのか?結構、厳しいものがあるでしょう。
 あまり、歴史に関係ない話ですいません。



#570 
徹夜城(ネット上あちこち彷徨う管理人) 99/11/30 23:33
「あちこち」でもなかったかな…

>+α(戦史マニア)さん。
うーん、考えてみると「あちこち」という程ではなかったかも知れません。ただ歴史系と疑似科学的なネタは好きなので、その双方で見たために「あちこち」って印象が合ったのかも知れませんね。確実なのは「日本茶」の掲示板です。あそこは割とよく覗いているので…(^^;)深入りするとそれこそ「ミイラ取りがミイラに」なりかねないので書き込みはしてませんけどね。ハタから眺めているぶんにはいろんな意味で面白い。

「国民の歴史」の売れ行きのカラクリについて「週刊朝日」が記事にしてました(未確認だけど「プレイボーイ」もやったらしい)。まぁそんなところだろう、ってな話でしたね。別段驚くような話も出てませんでした。西尾氏のインタビューも「正論」のとかわんないし。

「週刊文春」の小林信彦さんの文章によると、大島渚監督の新撰組映画、なかなかの出来らしい。うーん、楽しみになってきましたなぁ。たけしの土方はちと年を食いすぎているように思うんだけど(笑)。



#569 
+α(戦史マニア) 99/11/30 03:03
返事が遅くなって申訳ありません。

>徹夜城さん

 お褒めいただきありがとうございます。正直言えば、書込むかどうか、結構、躊躇していたので、ほっとしています。
 
 私の名前をあちこちで見ておられるとのことですが、過去に私が書込んでいるのは、「日本ちゃちゃちゃクラブ掲示板」の「歴史ボード」と「生活の中の理性と非合理」の「「超自然現象」や疑似科学を調べる掲示板」の2つだけで、あと、送ったメールが「西村有史自家頁」に掲載されてましたが、それを入れても3つだけです。
 ひょっとして、それを全部見ておられるのでしょうか?
 だとすると、ネットでの行動パターンがおそろしいまでに一致しているということになりますが。
 
 戦史マニアではありますが、日露戦争についてはさほど詳しいわけではありません。知合いに、日露戦争の専門家がいるので資料などはそちらから出ているものが多いです。

 「名将乃木希典」は、参考文献も、引用元も書かれていませんから、資料としての価値は低いです。
 あくまでも「そういう見方もあるな」程度のものです。
 司馬遼太郎の乃木に対する評価は、不当に厳しいという意見には賛成せざるを得ませんが、そこから踏出して、「乃木希典は名将だ」と言われて、到底賛同しかねるところです。

 ところで、乃木希典は、日露戦争後、旅順要塞の司令官だったステッセルから送られた馬を、日常乗りまわしていたという話はご存じでしょうか?
 乃木の思いやりのある扱いに感動したステッセルが感謝のしるしに贈ったものだそうです。
 これだけなら、美談なのですが、実はこの話には続きがあります。
 乃木はこの馬を、ステッセルにちなんで「ス号」と名付けていたそうです。
 乃木神社にある、乃木の旧宅の厩の説明書にそう書いてあるのを読んだとき、しばし、呆然としました。単に、うっかりしていただけなのか、それとも、本当はそういう陰湿な性格だったのか、徹夜城さんはどう思われますか?

 なにはともあれ、これからもよろしくお願いします。


>中西豪さん

 参考文献は、前回の投稿を書くのに使った資料という意味合いで出しております。別にあれで全てなどど言うわけではありません。
 あと、挙げるとすれば「ソ連から見た日露戦争」(ロストーフ? 原書房)がお奨めです。タイトルの通り、ソ連の日露戦争戦史研究の本です。ロシアの基本戦略とか、当時のロシア軍の問題点とか、日本では分らない論点が多くて興味深いです。
 でも、これは非常に手に入れにくい本でして、探してはいるんですが、図書館で見たことがあるだけで、私も持っていません。


 第三軍が、状況把握を怠っていたというのは、ご指摘の通りだと思います。第三軍司令部の参謀連中は、殆ど第一線に行っていません、「一度も前線にこなかった」という証言もある位ですから。
 現場の状況をしらない上部組織が、実態からかけ離れた指示を下したのが、損害を大きくしたのは否めません。

 ただ、司令部の位置について言えば、乃木が、当初第3軍司令部を置いた双台溝は前線から20キロ程度離れていましたが、第1次総攻撃実施の際、乃木以下第3軍司令部は、前線に近い鳳凰山南東の236高地に進出しておりましたし、後に司令部をおいた柳樹房は、前線から7キロ程度しか離れておりません。




#568 
徹夜城(明日は早朝出勤の管理人) 99/11/29 23:40
僕も日曜日のテレビ

いやー、明日は早朝出勤。朝一番からフランス革命からナポレオンにいたるヨタ話を私から聞かされる生徒も大変です(^^;)。

>あおいさん。
「100人の20世紀」以外は同じコースですね(^^)。
東郷の回は見ようと思っていたのに弟(ケインズ執筆者)がスポーツ番組に変えてしまった(笑)。最近「日本海海戦」ブームでもなっているのか、新書系でやたら関連本が出てます。僕が最近読んだ「日本海海戦の真実」では丁字戦法は雅子皇太子妃の曾祖父となっていたような…

「元禄繚乱」ですが、どうも乗れなかったなぁ。もういっぺん見て比較で楽しもうかな。NHKの大河コーナー行ったら結構面白い裏話が載ってましたし。
オープニングの最後の太陽をバックにした大石のシルエットが討ち入り装束になっているのは、それ見る前にちゃんと気が付きました(笑)。細かいことをやりおって。

で、「知ってるつもり」ですが…西太后と溥儀の抱き合わせかと思ったらほとんど全部溥儀じゃないですか。それと内容については「あおい」さんもお書きですが、僕もいくつか気になった点がありました。時間的制約だけではない編集を感じますね。
つまるところ、映画「ラストエンペラー」の内容をなぞっただけって気がするんですよ。「ラストエンペラー」に欠けている点はほとんどそのまま欠けていたような印象を受けました。文革期のことも描かないし…実はよくウォッチしている某右派サイトでも「中国寄り過ぎる」と騒いでました。僕でもちょっとそう感じざるを得なかったような。
そうそう、愛新覚羅顕キさんってどういう系統って思ってたんですよ(恥ずかしながら)。川島芳子の、ねぇ。生きてるんだもんなぁ。

生きていた、といえば天皇の少年時代のアメリカ人家庭教師バイニング夫人が亡くなりました(97歳!)。「史点」ネタになるかも。



#567 
あおい 99/11/29 13:59
日曜日に見たテレビ

きのうはいろいろと面白いテレビを見ました。まず6時半から100人の20世紀で東郷の軍神伝説化を見る。最近の教科書に東郷がのるようになったようですね。たしかに日本海海戦は重要でそれがアジア諸国のナショナリズムに大きな影響をあたえたが、その後の軍拡軍国主義化に東郷がどうかかわったかもちゃんと教科書にのせてほしいですね。
7時20分クイズ日本人の質問をみる。まいどまいどそんなのどうでもいーじゃんと思うようででもいわれてみれば気になるような問題を用意してくれる。質問はがきと全然ちがうのを問題にするし。でもなぜか日曜日は必ず見てしまう。我が家ではなにかわからないことがあると、日本人の質問にはがきだしてみようかというのである。
8時から元禄繚乱を見る。いよいよ討ち入り。視聴率はどのくらいだったのかな。美少年二人の一騎討ちを見せてくれるかなあと期待していたが、あっけなく終わってしまった。しかしお隣さんも吉良のお茶の先生もみんなして吉良が殺されるのを助けているなんてあまりに吉良がかわいそうで、私は最後には吉良派になってしまいました。吉良が最期に大石に「みどもをまことのかたきと思っているのか」と聞くけれど、大石は答えませんでした。吉良としてはどうして自分がかたきとして殺されるのかわからなかったのでしょう。この番組のテーマはお上へ反逆だったので、吉良はそのために殺されたというところでしょう。吉良さんかわいそう。
9時からしってるつもりを見る。今回は溥儀の生涯がテーマでした。サブタイトルに人間とは何かとあって、溥儀がいかにして人間らしく変わっていったかをひどく感動的にえがいていた。私は溥儀の自伝「わが半生」を読みましたが、彼が共産党に捕えられた後半からいかにも、共産党すばらしい、といった調子で書かれていることは否定できないと思います。自伝が書かれたころの情勢を考えればそれはしょうがないことですが、彼が自分の保身をはかっていたことは確かでしょう。東京裁判でもそれがよくでていましたね。彼は一市民になってからも決して安住の地を得られなかったようで、文革期には紅衛兵につるしあげられたり、危険を察知して自分の日記(共産党の悪口を書いた)を燃やしたりと結構苦労したようです。そのせいで癌になって死ぬのですが、最期は文革期の混乱のなかでろくな治療もうけられなかったとか。これほど翻弄された人生というのもほかにないでしょう。
溥儀の妻たちについて、番組では皇后婉容と第二婦人淑妃文繍と市民になって結婚した最後の婦人李淑賢が登場してました。そのうち皇后は阿片中毒で狂い死にし、第二夫人は家出して裁判所に駆け込み離婚を勝ち取り「妃の革命」といわれたそうです。溥儀にはそのほかに満州皇帝時代に祥貴人タンユイレンと福貴人李玉琴という妃がいました。祥貴人は謎の突然死をし溥儀はこれは関東軍によって毒殺されたと思い、東京裁判でもこのことをもちだしていました。この件は毒殺説と病死説があり、最近これをあつかった本が出ていましたね、タイトルは「貴妃は毒殺されたか」だったかな。李玉琴は祥貴人が死んだ後、関東軍が日本の女性を妃にしようとしたのでそれに先手をうつかたちでつれてきた女性でした。しかし溥儀が収容所に入っている間に離婚を申し出て別れています。結局彼と結婚した女性はみな幸せにはなれないようですね。それもそのはず彼は女性に愛情を持たず興味もなかったようですから。彼にとって妻は飾り物で自分に服従すべきものでしかなかったのです。溥儀は一市民になってから再婚した李淑賢とは人間らしい家庭をようやく築くことができたようです。彼が変わったとしたらそれは人の気持ちがわかるようになったということなのでしょう。このへんはほんと感動的な描き方だったなあ。李淑賢のインタビューは以前撮られたもので、故とついていましたのでもうお亡くなりになったようでしたね。年年歳歳人同じからずですね。ほかのインタビューでは皇后の弟潤麒と溥儀の一族の愛新覚羅顕キがでていました。顕キは川島芳子の実妹で彼女自身文革期には強制労働に送られた経験があるひとです。本当に清王朝の末裔たちは数奇な運命を生きてきたんだなあと改めて思いました。



#566 
長谷川@望夢楼 99/11/29 05:04
憲法学上の元首問題

 お久しぶりの長谷川@望夢楼です。元首問題の話題が出ているので、ちょこっと。

 宮沢俊義(1899-1976 憲法学者、東大名誉教授)の説では、日本国憲法における政治体制は「共和制」で、元首は、明文規定はないものの「総理大臣」ということになるそうです(なぜなら、戦前と違い、天皇は「象徴」であって国政に介入できない以上、元首ではありえないから。なおこの説だと、皇室外交などは違憲ということになる)。で。この説が戦後憲法学界の多数派説。この説に対し、少数派説として「日本国=立憲君主制」「元首=天皇」説がある、というのが、戦後憲法学界の状況だったようです。
 現在はどうなっているかまでは知りませんが……。

http://village.infoweb.ne.jp/~fwjf1899/


#565 
徹夜城(DVD三昧中の管理人) 99/11/28 00:15
大統領制と言えば

何かの本でだいぶ前に読んだことなのですが、日本敗戦時、天皇制が廃止されて大統領制になると考えた人も意外にいたようです。まぁ思いつくことではあるんでしょうが。
ある兵士の体験談でしたが、戦地で敗戦の報を聞いた上官が「日本は大統領制になるだろう。帰国して選挙となったら天皇陛下のお名前を書くように」と指示したなんてことがあったそうです(それじゃ変わんねーじゃん(笑))。ここではあくまでこの上官個人の考えだったんでしょうが、案外同じことを予想した人は多かったのではないでしょうか。イタリア国王も廃位されてますしね。

宮崎哲哉氏の文章の話ですが、発端となっていたのはオーストラリア国民の多くが直接選挙の大統領を望んでいるということへの疑問でした。「そんなに元首が欲しいのか?」という趣旨だったように思います。



#564 
備前備後アール・ケイ 99/11/27 18:17
元首とは(ちょっと堅すぎ)

映画や歴史に縁の深い場所に出張してきたにもかかわらず、全て素通りしてしまって臍を噛んでおります(詳しくは我がHPをご覧下さい、とずうずうしく宣伝)。

さて、日本の元首ですが、これはもう天皇ということでいいのではないでしょうか。
古来どうであったかというのは皆さんのご専門でしょうが、確かに外国からの賓客に対して天皇が会見するということはごく稀であったように思います(明治以降は別)。その時々の権力者が(例えば足利義満や織田信長)事実上の元首として対外的に対応してきて、天皇はいわば内向きの存在性(宗教性を帯びた)が強かったのでは。
しかし現在、“エンペラー”という英訳が正しいとは思いませんが、実際は元首格として諸外国に認識されているわけですし、天皇が外国へ赴く際も元首と思われているからこそ国賓として遇されるわけです。これに対し内閣総理大臣(首相)は三権の長の一に過ぎません。しかも直接選挙で選ばれさえしていないのです。
大統領制という選択もありますが、この国の現状にそぐうとは思えませんし、だいたい誰に大統領が務まるのでしょうか。(まあどこの国とはいいませんがとんでもない大統領もいますけどね)
元首がいない、置かない(とはっきり表明する)というのも1つの国のあり方かも知れません。しかし天皇制をそのままにしておいて天皇は国民統合の象徴(シンボル)であって元首ではないでもよその国にお邪魔した時は国賓扱いしてね、というのは他の国からというより日本人自身にも理解不能といえませんか。
天皇の政治利用という課題は意識、懸念しつつ、当面日本の元首は天皇(もちろん主権は国民でこちらのほうは絶対不変)ではいけませんかね。
ま、突き詰めていけば憲法論かな。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#563 
山添 99/11/27 12:17
「首脳」は元首じゃねーだろ。

なんだそれわ。 >宮崎くん
#そうそう、東京はたぶん昭和天皇だったはずだとは思っているんですが、それ以降の回は私もものごころついたあとのはずなのに覚えてないんですわ。
元首とか首脳とかの話は、だいたい次の3つのタイプに大別されるんじゃないかと思ってます。
・立憲君主制。国王(元首)と首相(首脳)。日本、タイ、イギリス、オーストラリアなど。
・大統領制。大統領(元首かつ首脳)と首相(いないこともある)。アメリカ、ロシア、フランス、韓国、中国など。
・大統領制その2。大統領(元首)と首相(首脳)。ドイツなど。
日本はやはり正式規定がありませんが、対外的にほとんど「天皇が元首」で通用してると思ってました。
首脳は、実際の国政にあたる最高指導者に相当すると考えています。
単におつきあいである元首会談と、政治を実際に動かす首脳会談はぜんぜんべつであり、どちらの場合でも一律に日本の首相を元首より下のランクで扱うということがあれば、疑問は感じますね。
あと、分からんのが、北朝鮮と、台湾の総統と、現在のパキスタンなど。



#562 
徹夜城(ルパンファン丸出しの管理人) 99/11/27 12:06
いやぁ、素晴らしい。

>中西さん。
うーん、素晴らしい。思いっきり笑いました。そうか、「大盗賊」ってそういう映画だったのか。タイトルと大雑把なところは知っていたのですが、「カリ城」とのこのリンクは凄いですねぇ。1984年の文章ですかぁ…「ミヤザキ」がブランド化しつつあったころですね。

僕は「カリ城」についてはオリジナル・ルパン(いちいちこう書かないと「三世」と認識されがちなのが辛い)のファンの視点からあれこれツッコミを入れたものです。そしたら志水一夫氏だったと思うのですが、某アニメムックに似たような文章を書かれていました。
「カリオストロ」という名前はルパン・シリーズに大きな影を落とす女性「カリオストロ伯爵夫人」から持ってきているのは明かとして(もちろんそのまえに実在の詐欺師カリオストロがいるわけですけど)、ヒロインのクラリスの名はその「カリオストロ伯爵夫人」の中で登場しルパン最初の妻となる女性と同じ名前。さらに言えばルパンシリーズ中の傑作と言われる「水晶の栓」のヒロインも同名で(もっともこっちは二人の子持ちのオバサンですが…)ルパンにとって異様に思い入れのある名前なんですね。
ストーリーの方でもいくつかあるんですが、特にラストのローマ遺跡が湖の底から出てくるのには初見の時にビックリしました。これ有名なんですが「緑の目の令嬢」(ルブラン円熟期の作品)のクライマックスシーンそのまま。これは宮崎監督もちゃんと認めていますがね。
もちろん「パクリ」とは申しません。広く見れば世のたいていの作品は何らかのパクリと言って良い。それをどう料理するかが作家の腕の見せ所でしょう。江戸川乱歩作品のルパンシリーズからの「パクリ」は、一部目も当てられないものもあります。怪人二十面相もそうですが、だいたいルパン本人が東京に来て明智小五郎と対決してましたしねぇ(笑)。
…そういえば「未来少年コナン2」なるアニメが始まってしまったが、恐ろしさのあまり見ていない(^^;)

>首相のこと。
「あおい」さんがお書きの件ですが、サミットで影が薄いのはやっぱり日本という国自体の主体性の無さが原因でしょう。基本的に他国と意見を異にして正面衝突を嫌う傾向がありますし、基本外交政策はアメリカの顔色うかがっているだけですしね。
しかし調べてみると「首相」に最大権限がある国って結構多いですね。そういう国は国王か大統領を形だけ上におくわけですが、こういうところ「本音」と「建前」みたいなところがあって面白いです。日本だけの専売特許ではないようでして。



#561 
中西豪(九州大学アニメ研OB会書記長) 99/11/27 08:06
1984年頃の未発表原稿

>小渕首相は朱首相と対等
 ううむ、敵礼関係が生きているとは。しかし、中華皇帝(嘘)と天皇が敵礼とするとは、日清修好条規を遵守しているわけですかねぇ(笑)。
 李氏朝鮮時代、朝鮮国王は明清の禮部尚書や遼東都指揮司と敵礼でした。壬辰戦争のときに半島に乗り込んでくる明軍の親玉、経理とか経略とかいった連中は、だいたい兵部侍郎あたりから転出してきますから、朝鮮王廷の首相、領議政なんかとは敵礼かちょっと上で、どうりで威張っているわけだ。
 ところで……。
 冬コミにも無事当籤して、さて原稿を書かねばならぬ、そのために資料資料、と家中ひっくり返していたら、ちょっと面白いものが出てきました。最近の歴史映画関係の話題ともちょっと関連するので、ここで公開させて下さい。九大アニメ研機関誌『ANIMEJA』用の原稿です。

 毎年、九大祭と開催時期が重なる、テアトル西新の恒例オールナイト大会へ行く。今回はファンタジー映画特集で、初日が日本篇。『宇宙船』でスチルのみ見ていて、期待していた東宝の『大盗賊』を実見できた。しかし、これがオリジナリティのかけらもない代物、傑作動画映画のパクリだったのだ。
 粗筋は、三船敏郎扮する呂宋助左右衛門が南洋で海賊に襲われて漂流、漂着した某国(シャムやカンボジャを思わせる架空の国)で、国王の一粒種の姫と結婚し王国を簒奪しようとする悪宰相を倒し、姫へのほのかな思慕を断ち切って再び海に乗り出していく、というものだが、これだけ聞いてもピン、とくるものがあるのではないか。そう、あの宮崎駿監督の『ルパン3世・カリオストロの城』(以下『カリ城』)である。
 シチュエーション細部の剽窃は、もう枚挙のいとまもない。王城に迷い込んだ助左右衛門は大立ち回りの末に地下牢に落とされ、満身創痍で脱出したあとは、水野久美扮する女盗賊一味に救われ、旺盛な食欲で超人的な回復をはかる。そして、大凧に乗り空から姫と悪宰相の結婚式の場へと乗り込んでいくのである。姫の婚礼衣装はクラリスのそれと瓜二つ。ふたりが親衛隊士がつくる剣のアーチをくぐって式場に向かうシーンは、『カリ城』のそのシーンとまったくの同一カットである。カリオストロ伯爵が、まぬけにも大時計の長針と短針に挟まれて、「プチッ」と潰れる最期も、助左右衛門に追い詰められて場外に逃れた悪宰相が、助左右衛門との最期の決闘の最中に転び、ちょうどそこに降りてきた跳ね橋(地下で強制労働させられていた囚人たちが、寝返った悪宰相の愛人に解放されてあふれ出てきたのである。これまた宮崎監督の傑作『未来少年コナン』からのパクリは明白)に押し潰されてこれまた「プチッ」という感じで絶命するものに換骨奪胎されている。やれやれ、ここまでやればいっそ見事と言うべきか。
 それにしても、僅かな間とはいえ、このような作品を一度は見てみたい、と渇望していた自分が口惜しい。しかし、大きな謎が残る。どうやれば昭和38年度製作の『大盗賊』が『カリ城』をパクれるのだろうか。まったく不思議だ。
 ……と、冗談が過ぎたか。なにも宮崎駿というひとがパクリや盗作をやっている、それがいけないと言っているわけではない。あのひとがやりたかったのは、純粋に先人の傑作のオマージュなのだろうから。そして、そうやって良質なエンターテイメントを世に送り出してきたことには間違いはない。しかし、ここまで過去の作品のイメージに依拠して作品を仕上げる、そういった資質の濃厚な作家をここまで権威としてありがたがっている現状に、ちょいと天の邪鬼の虫が騒ぐのである。もちょっと、冷静になってもいいのではないか。

 十数年前、宮崎駿人気に対して、若干の危惧となにかしら正体の知れない苛立ちを覚えて書き飛ばした原稿です。しかし、その思いも『雑記帳』と『紅の豚』で雲散霧消してしまいました。たんなる「ヲタク」の大親玉じゃん。で、『もののけ姫』にいたるまで気楽に眺めて楽しんでいます。
 昨年、WOWWOWで岡本喜八監督の時代活劇『戦国野郎』を見ることが出来ました。数年前、小林信彦の映画鑑賞日記(公開時)でその存在を知って以来、ずっと気になっていたものです。大変楽しめましたが、重要な登場人物として水野久美扮する「海賊」の女頭目が出てきます。御丁寧にも、ちょいとお人好しだが忠義無類の禿頭の偉丈夫が常に側に控えています。こいつは絶対「エボシ御前」の元ネタだろうなあ。で、常連の天本英世さんは、ちょっと若作りで猟師風の弓の達人、なんですね。「アシタカ=天本英世説」、わはははは、宮崎監督、やっていることは全然変わっていないじゃん。

 どうも、すいません。こんなこと、自分のところで公開すればよいものを、ちょっと多く人目に触れさせたいということで、書かせていただきました。



#560 
あおい 99/11/26 12:24
日本の首相に同情

小渕さんは江沢民さんに対等と認めてもらえてなかったんですね。ほかの外国の大統領とかからも認めてもらってないんですか。そういえばサミットなんかでは日本の首相はいつも影が薄いというかあまり発言力がありませんね。これは本人の政治能力のせいなのか、それとも各国の元首から対等と認めてもらえないためなのか。もし認めてもらえないせいだったら日本の首相にちょっと同情したいような気持ちです。



#559 
徹夜城(今日だけでDVDを四枚も買った管理人) 99/11/25 23:58
東京オリンピックの開会式

>やまぞえさん。
お久しぶりです(^^)。
ご質問の件ですが、東京オリンピックの開会宣言も昭和天皇がやったと記憶しています。
何かのニュースフィルムで観たように思うのですが…あの独特の抑揚のある声で「オリンピア大会を…(以下云々)」と言っていたように思います。もっとも札幌と長野がどうだったか記憶にありません。
ただ日本は公式には天皇を元首としていません。さきごろ外務省がうっかり「天皇を元首」と外国向けパンフに記載して問題になりました。では首相が元首かというとそうでもなく、日本は公式には元首不在となるようです。
しかし外国からは「天皇が元首」と認識されているのも事実。先日、週刊文春の宮崎哲哉氏の文章で読んだのですが、中国では国家元首である江沢民主席と日本で対等関係になるのは天皇と認識しており、小渕首相と対等のランク付けになるのは朱ヨウキ(すいません、字をど忘れした)首相と言うことになるそうです。別にこれ、失礼にも当たらないそうで、日本の外務省もそう認識しているとのこと。まぁあくまでランク付けの問題ですけどね。
宮崎氏はこの状態に異議を唱えていました。結論としては別に「元首」を決める必要ないじゃん、って内容でしたけどね。「じゃあ日豪首脳会談は天皇と英国王の会談になるのか?」と書いてました(^^;)。

>今日買ったDVD。
一斉発売日なので大変でした(秋葉原は一日早い)。「恋におちたシェークスピア」「カムイ外伝2巻」「Uボート・ディレクターズ・カット」「アポロ13」とまぁ、広義の歴史ネタばかり(笑)。とくに「Uボート」のディレクターズ・カットは待ってました。アメリカではとうの昔に発売されていると聞いて悔しがってたんです。




#558 
やまぞえ 99/11/25 14:11
国家元首

ひさしぶりにニュースな史点を見ました。
オリンピックの開会宣言は開催国の元首がするんですか。
東京オリンピックのときとかはどうしたんでしょう。天皇?
天皇は元首か?外国はそう見てるんかな。



#557 
徹夜城(「しりとり」更新がなかなか出来ない管理人) 99/11/23 10:37
ご指摘ありがとうございます。

>+α(戦史マニア)さん。
はじめまして。あれこれやってる物好きな管理人の徹夜城です。我が歴史サイトの目玉商品(?)を観ていただいたようでありがとうございます。
…ところでお名前はあちこちで拝見していたような気がします。ネット上行動範囲が案外近いのでは(^^)
「しりとり」の乃木の回のことですが、なにぶん一年半以上前に書いたことだったもので(爆)かなり内容を忘れておりました。正直に言うと戦史にそれ程強いわけではない僕ですし参考文献もあれにあげた程度で書いております。ですからご指摘の件には「ほーっ」と弟と一緒(「ケインズ」担当なんだけど実は結構「日露」マニア)に感心して読んでおりました。
ご紹介文献の中にあった中央乃木会のものは、最近週刊文春連載の「お言葉ですが…」でチラッと取り上げていたような。このコーナーの著者も「坂の上の雲」の誤りをいくつか指摘し、実は日本軍は白兵が下手だったという話をしていましたね(そこで「鉄砲と日本人」まで引いてました)。
まぁともあれ今後ともよろしくお願いしますm(__)m。

>中西さん。
「吶喊」の出演者についてはお書きになっていたとおりです。高橋悦史・天本英世さんはホントに岡本作品常連ですね。高橋悦史さんというと岡本監督「日本のいちばん長い日」の井田中佐役が忘れられません。最晩年には大河「太平記」で桃井直常などという南北朝マニア泣かせ(良い意味で)の配役で、直義・直冬軍を圧倒的な存在感で仕切ってましたっけ。数少ない南北朝ゲームをいくつかやってますが、たいてい桃井直常は戦闘値が高い(笑)。



#556 
中西豪(片手間戦史研究家) 99/11/23 07:37
学研歴史群像シリーズ「激闘 旅順・奉天」もお忘れなく

 旅順戦に関しては。とりあえず、容易く手に入る、通俗以上論文以下の内容(一部該当しないものあり、もちろん水準に達していないもの、抜きんでているもの玉石混淆)です。
 実際に旅順要塞跡を見てきた知人の印象によっても、乃木の無能、ということを唯一の原因とするには酷のようです。ただ、第一回総攻撃失敗後にただちに総司令部を前進させて、いや前線指揮所を設置して参謀だけでも状況把握に務めさせなかった怠慢は、軍司令官として失格です。

徹夜城さんへ>
>岡本喜八「吶喊」
 って、故高橋悦史が仙台藩の細谷十太夫をやる奴でしたっけ?これまた常連の天本さんが、烏組の老猟師あがりの銃手をやっていましたが、それが「吶喊」でしたっけねぇ、むかしむかしテレヴィジョンの深夜映画劇場で見た記憶しかなくて。正しいところを御教授下さい。



#555 
+α(戦史マニア) 99/11/23 04:12
旅順攻略戦について

 徹夜城様、はじめまして、+αと申します。「望夢楼」さんからリンクを辿ってまいりました。
 「史劇的な物見櫓」楽しく見せていただきました。特に「ヘンテコ歴史本閲覧室」と「☆ヘンテコ歴史本研究報告」は楽しめました。

 ですが、一点だけ、気になった点がありましたので書き込ませていただきます。「しりとり歴史人物館」の旅順要塞攻撃の説明が、些か適切ではありません。詳しく書くと長くなるので、出来るだけ簡単に書きます。

 1904年8月の旅順要塞に対する第1回総攻撃は、旅順要塞東正面の堡塁群を強襲攻撃するものでしたが、いきなり歩兵が突撃した訳ではなく、攻撃開始前に2日間の準備砲撃が実施され、攻撃中も砲撃が続けられていました。(1日目は141門、2日目以降は182門、第1回総攻撃の3日間で消費した砲弾は12万発)
 近代要塞を攻撃した経験のない日本軍は、この準備砲撃で保塁を破壊できたと誤認したのですが、コンクリートで固めた近代要塞である旅順要塞は、殆ど被害を受けておらず、攻撃した第3軍は、保塁の手前の、鉄条網、壕といった障害物の突破に手間取っているところを、機関銃と要塞砲の集中砲火を浴びて、死者5,037人、負傷者10,823人の大損害を出し、攻撃は失敗しました。

 1904年10月の第2回総攻撃は、203高地を含む、要塞の東正面の北部を攻撃目標とするものでした。
 この第2回総攻撃で、第3軍は203高地周辺の諸陣地を陥落させ、203高地も、もう少しで陥落させられるところまで迫っていますが、損害(死者1,092名、負傷者2,738名)が大きくなったため攻撃は中止されました。

 1904年11月の第3回総攻撃は、再び旅順要塞の東正面の堡塁群を攻撃目標とするものでした。一応、攻撃目標の中には203高地も含まれてはいましたが、副次的な目標でした。第3回総攻撃において、第2回総攻撃の戦果を拡大せず、失敗した第1回総攻撃と同じ要塞の東正面の堡塁群を主目標としたことは、乃木の過失であることは言うまでもありません。
 しかし、これが、乃木だけの責任かというと些か疑問です。なぜなら、第3軍を指揮下におく満州総軍も、第3回総攻撃の実施直前まで、大本営からの203高地の攻撃指示に激しく反対していたからです。(満州総軍が、唐突に、第3軍に203高地攻撃指示を出すのは、第3回総攻撃の実施直前になってからです。)
 その意味では、旅順攻略のヒーローとして扱われる児玉にも、旅順での大損害の責任の一端があります。最初から、大本営の指示通り、203高地攻撃を第3軍に命じていれば、あれ程の損害にならなかった可能性があるからです。(もっとも、だからといって、旅順攻略戦の直接の責任者である乃木の責任が、軽くなるわけではありませんが。)
 一見すると、第1回総攻撃の繰返しのように見える第3回総攻撃ですが、それなりの工夫はされています。
 第1回総攻撃では、堡塁に接近するまで機関銃によって大損害を被り、鉄条網は突破したものの、壕を突破できずに失敗に終わりました。
 そこで、第3軍は機関銃火を避けて堡塁に接近するために、「対壕」を建設しました。この対壕戦法自体は要塞攻撃の正攻法で全く問題はないのですが、問題は、準備期間の不足のため、東鶏冠山北堡塁地区を除き、対壕は目標となる永久保塁はおろか、その手前の鉄条網にさえ届いていなかったことにありました。
 結局、第3軍は、距離こそ短くなったものの、機関銃の猛火を受け、大損害をだします。参加部隊は戦力の殆どを失い、乃木期待の白襷隊も壊滅し、残るは、軍総予備の第7師団だけとなります。
 しかし、乃木は、要塞東正面の堡塁群への攻撃を続けるため、この第7師団を第9師団の指揮下に組み入れ、攻撃に命令しますが、攻撃命令を受けた第9師団長大島中将がは「幾たび突撃を復行するも、蓋し同一の失敗を反復するに過ぎず」として、攻撃中止をほのめかす意見具申をしてきます。
 この意見具申を受けた乃木は、総攻撃の目標を203高地に変更します。
 白襷隊のような無駄な犠牲を出したり、大島中将の意見具申がなければ、どうなっていたかわからない等の問題点はありますが、とにもかくにも、乃木が部下の意見具申を取入れて、独力で、正しい決断を下したことは認める必要があります。
 以後、第3軍は、203高地を攻撃し、一時的に占領に成功しますが、ロシア軍の逆襲により撃退されます。この後、損害が大きくなりすぎた(死者5,052人、負傷者11,883人)ため、攻撃は中止され、結局第3回総攻撃も失敗したのはご指摘のとおりです。
 この後、203高地を巡って日露両軍は203高地を巡って争うわけですが、長くなるので省略します。

 個人的な結論を述べれば、乃木は有能ではありませんが、無能ともいえません。生真面目で融通の利かない平凡な軍人にすぎません。
 そういう平凡な軍人が、事前の準備も殆どなしに、いきなり極東最強の旅順要塞の攻略を任されたが故に、悲劇が生じたということでしょう。

 参考文献
日露戦争 児島襄 文春文庫 (入手容易、内容も総合的でお奨め、とりあえずこれがあれば日露戦争のことは一応分る。)
日露戦争 参謀本部編 徳間文庫 (入手容易、基礎資料の一つだが、内容は曖昧な部分が多々ある。付録が参考になる。)
日露戦争の軍事史的研究 大江志乃夫 岩波書店 (入手難、日露戦争史の第一人者の論文集、内容は専門的)
機密日露戦史 谷寿夫 原書房 (入手難、価格も高い(古書店で一万円以上)が、重要な基礎資料)
日本の戦争図解とデーター 桑田悦・前原透編著 原書房 (入手難、基礎的なデータ集、一冊あれば色々と便利)
名将乃木希典 桑原 嶽 中央乃木会 (入手容易(乃木神社に行けば手に入る、通販も可)、内容は「乃木将軍は偉かった」。まあ、世の中には、こういう見方もあるという程度に押えておくのもよいかと)



#554 
徹夜城(実は産経webの愛読者だったりする管理人) 99/11/22 23:42
産経抄、読みましたよ。

>アール・ケイさん。
うーん、まず大河の件ですが、伏線が頭に入っていないにしても僕は今ひとつ盛り上がりませんでしたねぇ。とりあえず来週に期待してます。
まぁあと一つ言えることは、大河ドラマってどうしても終盤はダレます。予算も明らかに少なくなりますし。「忠臣蔵」は見せ場が最終版に来るという構造上、脚本は他のテーマよりは得なんですけどね。

>産経抄
産経のwebでは毎週月曜だけ「産経抄」と「正論」欄を本紙同様掲載していてタダで読めます。それで僕も毎週月曜だけはこの二つを読んでいるんですが…確かに「国民の歴史」の回はなんだかなぁと思ったもんです。自分で「手前みそだが」なんて書きつつしっかり宣伝している。当初西尾氏が原稿をあげてきたとき産経側はその量と内容に難色を示したらしいですが(西尾氏本人が言ってるんだから事実でしょう)。
かの「週刊金曜日」が「国民の歴史」批判の特集組んでましたが、正直もう一つ食い足りなかったですね。言ってることは確かだと思ったけど、内容の細かいところのツッコミをやった方が良いと思いますねぇ。本書で曲解して引用されている歴史家の方々も突っ込んであげた方がいいですよ。

NHK衛星で映画「風林火山」(1969)をやっていたのでビデオに撮っちゃいました。三船の山本勘助、なんだかTBS「関ヶ原」の島左近みたいです(笑)。




#553 
アール・ケイ 99/11/22 23:05
続いて恐縮

え〜あまりに可笑しかったので書いてしまいますね。
今朝の産経の「産経抄」は必読です。私、仕事中読んでいて吹き出しそうになって困りました。いけしゃあしゃあ、と『国民の歴史』の宣伝だったんですけどね。切り抜いて持って帰るのを忘れたので正確な表記ではないですが、「日本古来の文明は他のどの地域の文明とも違って独自性がある」だの「歴史はその専門家でない視点から見なおされた方がよい」だの書いてまして、都合のいいことをよくもまあ恥ずかしくないのでしょうかね。
私はこれはギャグだと思いました。内容うんぬんではなく、その我田引水ぶりが可笑しすぎます。編集委員がある種の圧力ではなく、熱病にうなされた訳でなく、安酒によっぱらってた訳でもなく真剣に冷静にこれを書いたのであれば、これはソートーな代物ですよ。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#552 
アール・ケイ 99/11/22 11:32
毎週見てこそ「大河」の醍醐味(笑)

徹夜城さま、そりゃあ たまに見たら、いくら「クラシック」だとはいえ伏線も分かりませんし盛り上がっていないように見えますよ。やっぱ毎週見て下さい(NHKさん、これで受信料まけて〜(爆))
冗談はさておき、今年の大河の水準は決して低くないと思います。勘九郎氏の内蔵助というのが結構すきずきあるようで、評価が分かれていますけど。
「自由主義史観(でよかったかな)」の方々は私にとってトンデモ本の作者と同じで、大いに興味はありますがミイラ取りがミイラになるのが恐くて直接読まず、情報は「噂の真相」などでカバーしています。
小林よしのり氏がどう変貌していくか、注視していこうと思っています。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#551 
徹夜城(スピード記録達成の管理人) 99/11/22 00:06
なんと2時間

なんのことかと言いますと、今回の「史点」の執筆時間です。
しばらく観ていなかった「元禄繚乱」、どうやらいよいよ討ち入りのようだと、今回は観まして、その後で書き始めました。11時には終わったのでだいたい二時間で片付いたというわけです。自己最速記録でした。そのぶん変な事書いたような気もしますが(^^;)
「元禄繚乱」だけど、「松の廊下」あたりは滅法面白かったんだけどなぁ。なんか終盤に向けて盛り下がっているような空気を感じるのは私だけでしょうか?噂によると勘九郎と脚本の中島さんがケンカしかけたというし…そのぶん紅白司会で埋め合わせなのか?

>魔術師さん。
日本は単一民族ってやっちゃう人、いますねぇ。例の「国民の歴史」なんてそのノリですね。縄文時代から日本人は完全に現在と同じものと執筆者は思ってらっしゃるらしい。
最近耳にしたんですが、以前から小林よしのりと仲が良く、「日本愛国者」的発言の多かったプロレスラーの前田日明が小林よしのり・西尾幹二のお二人とケンカ状態になったらしいですね。原因は彼が「在日朝鮮人」であることに配慮を欠いた西尾さんの姿勢にあるらしいです。そういう人達なんだよなぁ…
ってなわけで先日の「ゴー宣」106章に「ヘンテコ掲示板」でツッコミを入れておきました。暇な方は眺めてください(笑)。正直言うとあまり関心の無い方にはあの「業界」へ首を突っ込むのはオススメしません。



#550 
魔術師 99/11/20 12:12
文化がちゃんぽん

 >タロイモさん
 そういう文化のみならず、いろんなことの
 多様性を認識しているかいないかいないかで
 物事って随分、変わってくるんですよね。
 いまだに日本人は単一民族だ!!とかいう人見てるとね(^^;。



#549 
徹夜城(今日は大移動していた管理人) 99/11/20 00:36
イスラム潮流・第二回

うーむ、今日は諸般の事情で「韓非子」を読むわ(この成果は後日「ヘンテコ掲示板」で)、岡本喜八の幕末映画「吶喊」は見るわ、バレー日韓戦を見て、異常に盛り上げたた挙げ句敗北して沈黙するフジテレビの実況に笑うわ、もりだくさんな一日でした。

とどめが先日書いたNHKの「イスラム潮流」第二回。いやー、面白かった。今回のテーマはコーランと生活全般・経済活動との関わりでした。サウジアラビアのイスラム系国際企業の話がとにかく面白い。
僕も以前に聞いてはいたのですが、コーランでは「利息を取ること」を禁じてるんですよね。商売をするのは良いんですが(だいたいイスラム文明は商業文明といわれるぐらいで)、金そのもののやりとりで利益を上げることを禁じています。そんなわけでこのイスラム企業が経営する銀行は「利子」が一切ありません。それで預金する人がいるのかというと、宗教上の理由からいっぱいいるんですね。そこで集めた預金をその銀行が運用して利益を上げ、その利益から預金者に配当を分配するという仕掛けになっています。もちろん預金者が損する場合もあるわけで、このあたり「投資信託」に似ているとも言えます。
考えてみると銀行だって商売なわけですし、リスクは当然あるはずなんですよね。「無利子のイスラム銀行」のシステムは「金融」というものの本来のあり方を示してるんじゃ無かろうかって気もしましたね。ちなみに「先物取引」は厳禁です。マレーシアのマハティール首相がジョージ=ソロスを目の敵にするのには、こういう背景も含まれていたかな、とも思いました。

>タロイモさん。
マカオですかぁ。僕が春に中国行ったときはあちこちにマカオ返還までのカウントダウンがありましたよ。干支にちなんでウサギのマスコットが使われていました。「倭寇時代」にポルトガル人が居留してからと考えると長い歴史ですよねぇ。

>「吶喊」とは?
ちなみに今日ビデオで見たこの映画ですが、仲代達矢が土方歳三役で特別出演。ほんのちょっと出てくるだけですがね。ちぃっと意外なキャスティング。






#548 
タロイモ 99/11/19 00:56
訂正

マニラ→マカオでした。



#547 
タロイモ 99/11/19 00:55
マカイエンサ(マカオ人)

昨日のNHKの「地球に乾杯」マニラでしたが、おもしろかったです。
ポルトガル、アフリカ、インド、マレー、中国の文化がチャンポンになってて。
でもそれが混ぜん一体になって、500年足らずではあってもマカオ文化というのが
出来てるみたいですね。

そういえば日本の文化も、いい所どりのチャンポンですが・・・





#546 
徹夜城(管理人) 99/11/17 00:09
間違い…

アッキーってなんじゃいな(笑)。
「ラッキー=ルチアーノ」が正しいです。ニューヨークのイタリア系社会を支配し、連合軍のシチリア上陸に獄中から協力したというとんでもない奴。「ゴッドファーザー」より凄い奴だと思います。



#545 
徹夜城(泣かせ映画は苦手な管理人) 99/11/17 00:06
シンドラー…

僕は「シンドラーのリスト」は映画館で一回観たきり。ビデオがレンタルされてもテレビで放映されても観ていません。
ただ非常に優れた映画だとは認めてます。僕は正直なところああいう重い、泣かせを狙ったような映画は個人的に苦手なんですよ。たとえばアニメ「火垂るの墓」も劇場で一回観たきり(「トトロ」と同時上映でしたねぇ)でその後観ていません。良い映画だとは思っていても。
他にフェリーニの「道」とかクレマンの「禁じられた遊び」なんかもこの系統ですねぇ…あらら、映画伝言板のネタになってしまった(^^;)

「シンドラー」で気に入っているところをあげるなら、主人公が完全な正義の味方ではなく、どちらかと言えば商人であり、弱さもずるさもあるごく普通の人間として描かれている点でしょうね。このへんはスピルバーグのうまさだと思います。こういう主人公が人々を救う行動を起こし、そして最後に「もっと救えたのに…」と泣き崩れるシーンは素直に感動しました。
まぁあとどうしてもスピルバーグのオスカー狙いが鼻についたということも否めませんでしたがね。「プライベート・ライアン」の方がもっと余裕があるというか「映画表現」の追及という姿勢があってスキです。

「知ってるつもり?」ですが、だいぶ前からネタ切れの気配がしてます。タイトルからして本来有名人の知られざる部分を紹介する趣旨の番組だったと思うんですけど…「知らない」って人の方が多くなって来ちゃいましたね。
テレ朝系のテレビ版「100人の20世紀」は30分足らずの番組ながら結構面白いです。新聞連載とはまた違った映像による面白さがありますね。前回は「手塚治虫」でした。その前の「アッキー・ルチアーノ(アメリカ・マフィアの大ボス)」も凄かった。そのまんま「ゴッドファーザー」でしたねぇ。ああ、しっかり映画ネタでしめくくりました(笑)。



#544 
アール・ケイ 99/11/16 09:23
杉原氏と『シンドラーのリスト』

「知ってるつもり」は一応20世紀末特集ということで、これまで取上げた人物を再登場させているようですが、まあネタ切れという感は否めませんね。とかく評判の悪い?番組ですが、例えば杉原千畝というような知られざる人物にスポットを当てた点は評価すべきだと思います。
私もそれまでに杉原氏の話はどこかで聞いたことはありましたが、まともに知ったのはこの番組からですね。不覚にもその回を見て泣いてしまったことをここに告白します(笑)。
でもフジ系で加藤剛主演でドラマ化されたのも見ましたが、こっちはあんまり感動しませんでしたね。
外交官として杉原氏のとった行動が正当であったか、或いは杉原氏の東欧における活動自体スパイ行為だったんじゃないか等、一方的に彼を英雄視することへの批判もあるようですが、私はごく素直に人間として氏を尊敬します。
『シンドラーのリスト』も泣かされるなあ騙されるなあスピルバークに、と思って見ていて、これは演出だ脚色だ史実と違うぞと理性で歯止めを掛けるんですが、結局2回泣きました。(ユダヤ人達の前でのシンドラーの懺悔シーンと、最後の“墓参”の場面です)これは私が涙もろいということだけかな?

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#543 
あおい 99/11/15 19:36
知ってるつもり

NHKスペシャル、よかったんですか?ちょうどその時間知ってるつもりにチャンネルをかえてしまいました。元禄繚乱まではNHKつけてたのに。ビデオに撮っておけばよかった。無念。ちなみに知ってるつもりのテーマはシンドラーと杉原千畝でした。私ははずかしながら、「シンドラーのリスト」は見ておりません。見るべきでしょうか?最近知ってるつもりはネタがつきてきたのか、以前やった人を抱き合わせているようです。ヒトラーとスターリンとか野口英世とシュバイツアーとか。今後どんな人の抱き合わせがあるのでしょうか。



#542 
徹夜城(休みの内にあれこれ打ち込みまくる管理人) 99/11/15 00:54
メッカ巡礼団の映像は大迫力でした(NHKスペシャル)

ふひ〜、どうにか「ニュースな史点」を更新。
合併号ということになっちゃったんですが、諸般の事情(というか事件の都合)でネタは6つに絞りました。
ネタにしなかったのでここに書きますが、金曜日の天皇在位十周年式典はなにやら芸能大会となってましたね。地方芸能からアイドルまで。どうも大がかりな割に世間の印象に残らなかったというのが僕の印象。雨にもたたられてましたしね。よくいく右派サイトでは素晴らしかっただの感動しただので盛り上がってましたから、それぞれの主観ですかな(^^;)。

>魔術師さん。
鳩山氏と言えば、例の「クエスチョンタイム」にはズッコけましたね。歴史的な開口一番、「総理にうかがいたいことがあります。総理は今朝何をお食べになりましたか?私はピザを食べて参りました」と来たもんだ。ご本人は欧米流の洒落たジョークを狙ったんでしょうが(もともとこの企画自体イギリス議会のマネですし)おもいっきりハズしていたような。鳩山さん独特の精気も抑揚もない口調であれをやっちゃいけませんよぉ(笑)。小渕さんの「いつものように日本食で」という返答ですが、ああでも答えるしかないでしょう。
制度自体は面白いと思うので、後は党首達が勉強と準備をよくしておくことですね。
今朝「サンデーモーニング」でやってましたが、かのサッチャー元英首相は日本の首相経験者たちを相手に「あなたがたはリーダーではない、単なる調整役だ」と言っちゃったそうです(笑)。いや、さすがはゴルバチョフの素質を早くから見抜いた「鉄の女」です。日本の政治指導者って大昔からズバリ「調整役」なんですよね。調整をやらないで突っ走ると後醍醐天皇とか織田信長とかロクなことにならない(笑)。

>今日のNHKスペシャル。
これは凄いですよ。さすがはNHK。イスラム特集を4回連続でやってくれます。日本人になじみのないイスラム世界の今を多角的に見せてくれる好企画です。ちょうど「史点」のワヒド大統領のネタを書いた後だったので、非常に興味深く観られました。

>伊藤健一くん。
おおっ、登場したか!しかもドリキャスで。どんな感じですかね、ドリキャスで観るHPって。意外にドリキャスでネットやってる人って多いですねぇ。まぁ一番安いネット利用と言えばそうですが。



#541 
魔術師 99/11/14 18:11
天皇在位10年記念ステークス(京都芝2200M外回りコース)

 天皇の政治的利用といっても、あんましメリットなかたんじゃないで
しょうか?(^^;。だから、どーなの?って思っってしまいました。
 小渕首相も最近調子にのりすぎというか、結構、勘違いしてるというか、
政治的理念てあるの?って思っちゃいます。
 まあ、調整上手の旧竹下派ということで、内政よりも派閥調整にポイント
置いてるんかどーかしりませんが、とっととわけわからん自自公連立なんか
やめて、行政改革してほしいですな。まあ、数にものいわせて調子にのる
政党なんで、民主党もプレッシャーをばしばしかけてほしいのですが・・、
なんか、鳩山氏もピンと来ない。結局、政治は政治家が飯食っていけるように
やるだけなのかね?。 うーむ、つまらん結論になってしまった。
 えー、式典は沢山の芸能人が呼ばれていて明らかにミュージシャン目当てに
来ている若者とか、老若男女入り乱れ変な雰囲気でしたね。
 



#540 
伊藤 健一 99/11/14 12:09
ドリキャスからこんにちは

友達のドリキャスを乗っ取って侵入してます。
う〜ん、それにしても濃いねぇ〜。



#539 
タロイモ 99/11/12 22:21
マラッカ海峡周辺の海賊らしき集団がテレビに・・・

出てました。「電波少年」という番組でロッコツマニアという2人組が
スワンボードでインドからインドネシアに行くという無茶な企画があったのですが、シンガポールから対岸のスマトラ島に向かう時に、近辺に住む
ボートピープルの集団(海上生活している)と知り合って一緒に対岸に向かう、という映像が
流されてました。多分、あのボートピープルの集団は恐らく海賊稼業も
生業にしているのではないかと・・・少なくとも海賊と全く関係無いということはないと思います。
そのボートピープルの集団は対岸についた後に、スワンと別れてアチェ方面に向かったようです。
マラッカ海峡を渡る時には彼らと話をつけてからでないと、ただでは済まないということではないかと思われます。
あの二人どうやってマラッカ海峡を渡るのかなー、と前々から注目してたのですが・・・





#538 
徹夜城(ちょっと手が空いた管理人) 99/11/12 15:54
なんと「珍文漢文」が更新だ!

予告通り、更新しました。実に一年ぶり…何やってんだか。
文学作品ではなくあくまで事務的な報告書なので漢文としての面白みには欠けるかもしれません。でもこれが歴史資料ってもんなのです。僕にとっちゃ面白くてしょうがないんですが…。
今後も倭寇ネタを続けてみようかなと思います。どうしても専門もののほうが材料が豊富なので。

>中西さん。
うーん、その「海鬼」の話、面白いですねぇ。僕は初耳でした。それにオランダ人を正規軍に入れたなんてのも…。

天皇在位十年ですか…そういえば「平成」の文字を掲げたのは小渕首相でしたねぇ。
在位十年を祝った前例って無いんですってね。昭和天皇だって50周年でようやく祝ったそうですし。まぁ考えてみると今の天皇が在位50年いくのはチト無理だと思うので…。
まぁ明らかに天皇の政治利用には違いないと思いますよ。それにしても祝賀式典に集められた各界の人の多様なこと(笑)。思いつく有名人はたいがい行ってるんと違うか、ってぐらいですね(特に若者の関心を引こうという意図が見え見え)。高知東生・高島礼子まで呼ばれているのには…(^^;)




#536 
アール・ケイ 99/11/11 23:35
鬼丸大将

鬼の正体が実は西洋人、というのが手塚治虫の『鬼丸大将』でしたね。
大江山の鬼が日本に漂白したヨーロッパ人で、彼と日本人の女との間に生まれたのが主人公の鬼丸という設定で、その鬼丸が平将門に協力して朝廷に反乱を起こすという話です。
なるほどと思って読んだんですが、実はこのマンガ、連載当初は原作付きで、つまりこのアイディアは手塚の案ではないと知ってがっかりした覚えがあります。
多くの日本の民話に登場する鬼のモデルは、かつて中央アジアにいた今でいうトルコ人(といっていいのかな)のような赤毛人なのでしょうか?
徹夜城さま。リンクありがとうございます。オリジナル大河『雄飛雌翔』第5回UPしましたのでご覧頂ければと存じます。
…天皇在位、ベルリンの壁崩壊、あれから10年、早いものですねえ。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#535 
あおい 99/11/11 18:48
天皇即位十周年

明日十一月十二日は天皇即位十周年ということで、パレードと皇居前広場では国民祭典が開かれるらしい。そんでもってその式典に各界代表として安室や、SPEED、GLAY、松坂大輔といった人々と一緒に小林よしのりも招かれているのだ。大丈夫なんだろうか。また、明日は公共機関や学校などで日の丸を掲げるようにと政府から要請がきているようで、国立大学では掲げる方針になったらしい。高校などでは校長の判断に任されているとか。私の大学の左系の団体はビラまいててデモやるって大騒ぎしているし、明日は一騒動起こるのは必至でしょう。明日がXデーにならなければいいのですが。



#534 
中西豪(病院守衛兼歴史家) 99/11/11 15:09
「海鬼」は黒人か?

 お久しぶりです。今月末発売の歴史群像シリーズ「関ヶ原」では肩書が「歴史家」(爆笑)になっている中西です。いや、むこうが勝手に付けたのを訂正しなかったので。
 黒人が明軍に捕らえられたという事実、何時のことなのか御教授下さい。そしてその後の消息も、ってあつかましくはありますが。
 慶長役に来援した明軍中に「海鬼」と呼ばれる者がおりまして、その風貌はというと、「瞳は黄、面・四支・手足・一身皆黒、髭髪は巻巻短曲、黒羊毛の如し」というもので、砲術剣技に優れ、海に潜れば数日浮かばず、敵船の底に穴を開けるのが得意、という怪物でした。これを「あるいはポルトガル人か」とした韓国人研究者がいて、それを拳拳服膺する文学畑の研究者も出てくる始末。どう見ても、ジャワあたりの島嶼人だよな、と合点していたのですが、あるいは黒人奴隷出身のポルトガル船乗りかな、とも考えていたので、その傍証になりはすまいか、と思いお尋ねします。
 しかし、黒人が「海鬼」の正体だったら、「ポルトガル人」だといっても間違いではないな(笑)。体格が良くて従順だったら軍隊送りか。朝鮮でも、漂着したオランダ人を正規軍に編入していましたし。「戚家軍の黒鬼」とか恰好良いなあ、と妄想してしまう、いや御無礼しました。



#533 
徹夜城(発表が終わった管理人) 99/11/11 00:37
やれやれ、やっと終わった。

ここ二週間ばかり悩まされていたゼミ発表が今日どうにか終了。
先日の黒人がとっつかまった話が入っている文章なのですが、非常に面白い(と思う)ので「珍文漢文」に載せようかと思います。じつに一年ぶりの更新!どうせ元原稿があるのでちょこっといじればすぐにHTMLになります。乞うご期待。
それにしても16世紀から17世紀の東アジア世界は民族が雑多に入り乱れ、史料を読んでいて非常に楽しいです。鄭成功が最後の華ですかねぇ。
「ニュースな史点」のネタになるんですが、インドネシアで海賊があったでしょ。船長と機関長が日本人で乗組員はフィリピン人。襲った海賊はマラッカ海峡辺りの人でしょう。なんだか16世紀そのまんまの世界なんだよなぁ。
中国からの偽装難民・密入国が頻発したころから思ってたんですが、案外16世紀って現代の状況に近かったのかも。

「ヘンテコ掲示板」に今度の「ゴー宣」のことでチラッと予想を書いておきました。



#532 
ま さ 99/11/08 12:56
佐治氏といえば

えー「噂の東京マガジン」で評判の悪い秋田県人の「ま さ」です。
佐治氏といえば、秋田では「熊襲」発言で当時の知事が切れて(笑)
不買運動を起こし、東北で最後まで継続していましたね(笑)

北東北3県の「えみし」に対する対応って複雑ですので、一言では言いにくいですが、
アメリカ西部史風に言えば、元々「えみし」に対するフロンティアであったことから、
原住民に対して、自分の先祖と先祖の敵の2つの感情を持ってしまうんでしょうね。

青森…一番原住民色が強いくせに過去(津軽時代)一番ヒステリックにその事実を隠蔽した。
今は、三内丸山遺跡のおかげで、少し再評価しているらしい。
岩手…一番反抗的だった気概を未だに持っているため、東北の本流を自認している。
今は、地方の独立性を表すシンボルとして「鬼」「えみし」を利用している。
秋田…真っ先に中央の手先となった歴史を持ち、中央を意識して直結を自負してきた。
今では、一番融通がきかず官僚的保守的になってしまっているが、自分を開拓者だと思っている。

でわでわ

http://jiyu.net.np/comet/


#531 
タロイモ 99/11/08 11:02
とっ捕まった黒人の出身地

黒人の出身地、面白そうですね。
私もいろいろ考えてみました。多分当たってないので聞き流してください。
口が付いてるようなので、外国語なのでしょうが、口には港町という意味
もあったと思ったので外国の港町なのかなあ、と思いました。

で、「ハミス」はイランのホルムズじゃないかなー、と思うのですが・・・
それからもう一つの方は「チャフリ」「ジャフリ」「ザフリ」「ザフル」「ジブル」
とも読めないかなー、と思ったのでいろいろ調べたら
アラビア半島の港町ザファール、東アフリカのザンジバルかもしれないな、
と思いました。
とりあえずポルトガルと関係の深い、黒人奴隷を扱っていそうな外国の
港町を選んでみました。ホルムズがHurmuz、ザンジバルがZanzibar・・・

多分違いますね・・・・失礼しました・・・・




#530 
徹夜城(レジュメ作成に追われる管理人) 99/11/07 23:54
ニュースな史点は延期?休み?

水曜に控えたゼミ発表に追われて「ニュースな史点」が執筆出来ませんでした。
こう言う時に限ってオーストラリアの投票とか面白いネタが来る(^^;)。一段落してから書いても木曜か金曜の更新だなぁ…いっそのこと次回に二週分掲載しますか。

そのゼミ発表のことですが、困った部分が。
使用する史料中、「カフリ」「ハミス」と読むらしい地名が出てくるのです。漢字で「[口加][口夫]哩」と「哈[口眉]須」とか書いてある。口へんがやたらについている辺りが外国の地名ですねー。ここ出身の黒人が浙江沿海で明軍にとっつかまってました。この地名、どこだか心当たりの方は水曜午前中までにご連絡を(笑)。
あ、ゼミ関係者もみてるんだった、ここ(^^;)。

気が付いた方がおいでかどうか知りませんが、先日から歴史本(変じゃない方)コーナーがこっそり更新してます。もうちょっと付け加える予定。



#529 
徹夜城(明日は勉強だの管理人) 99/11/05 00:28
そうか、確かに「文化の日」

>アール・ケイさん。
そういえばそうでした。11月3日は手塚治虫誕生日でしたね。なんか命日(治虫忌)ばかりが意識されてるようですが。
佐治サントリー会長の「クマソ」発言はとっくに忘れてました(笑)。そういえばそんなことがありましたっけね。正確な内容は忘れましたが…

>タロイモさん。
そうですか。大正天皇は8月末日…それは残れませんねぇ。ちょっといろいろと問題のある天皇だったようですし。息子の昭和天皇が摂政やってたぐらい。

>「国民の歴史」のこと。
まだ買ってません。というか例の「正論」の西尾氏の文章読んで買う気がかなり減退。
この本を売りまくって彼等の教科書発行資金にする気だということが明白に書かれてましたし、それと買って袋叩きにするほどの相手じゃなかったような気もしてきまして。詳しくは「ヘンテコ掲示板」に書きました。



#528 
アール・ケイ 99/11/04 20:10
佐治敬三氏を偲んで(エラくマトモなタイトル)

え〜カキコが続きますが、お許しを。
関西人の私にとって、サントリーというのは憧れの会社でありました。就職希望第1位も、「東の東京海上、西のサントリー」といった感があったぐらいです。開高健、山口瞳、柳原良平らを輩出し、戦後日本の会社文化といえるようなものを創り出した−もはや古き良き物でしょうが−サントリーの牽引車が佐治氏でした。司馬遼太郎、小松左京、(あと嫌だけど谷沢永一(笑))らの為のいわば関西サロンの主宰というイメージですね。
企業戦略の1つといってしまえばそれまでなんですが、松下幸之助氏のように政治に走らず、稲盛氏や盛田氏のようにトンデモ超能力にも走らず、いい意味での2代目のおおらかさで在阪文化人に慕われました。
佐治氏といえば、例の「熊襲」発言でみそを付けましたが、「えみし」とか「アイヌ」と云わない処がこの人の愛敬でしたね。(図らずも坂上田村麻呂時代以前から続く畿内人の奥州蔑視感情が表に出ちゃった感じですな)
発言当時、売れないサントリービールの拡販策として明石家さんまのCMが放送され始めたばかりで、怒ったさんまが「ひょうきん族」のコントで東北なまりの男に扮し、“サジ"を投げる というギャグをやってました。
まあ、ソニーの盛田氏と違って、東京の方にはピンと来ない話題かもしれません。別に偉人とは思いませんが、誰も触れないのは不憫と思い、書かせて頂きました。

http://tokyo.cool.ne.jp/arukei/


#527 
アール・ケイ 99/11/04 08:51
11月3日は…

え〜親馬鹿ならぬファン馬鹿でしょうが、
昨日は手塚治虫の誕生日です。
明治節なので「治」(本名)と名付けられたそうです。
ニホンの「文化の日」としてこれほど相応しい日はないのでは?
と、ほんとにファン馬鹿でした。


http://tokyo.cool.ne.jp/arukei/


#526 
タロイモ 99/11/04 02:41
失礼しました・・・

もう一つは、明治節でした。失礼しました・・・



#525 
タロイモ 99/11/04 02:35
〜節

大正天皇誕生日は明治12年8月31日です。
夏休み終わりの追い込みの時なんで、国民が祝う気にならんかったとか?

天長節が天皇誕生日、地久節が皇后誕生日、
天長地久は「老子」から持って来た言葉のようです。
天地がいつまでも変わらないように、天皇の治世も・・・ということのようです。

ところで天長節、地久節、紀元節、それとあと一つ節があるらしいんですが・・・何なんでしょうか?



#524 
徹夜城(来週ゼミ発表なので準備中の管理人) 99/11/03 23:28
今日は何の日

うーむ、「脂肪」発言が思わぬ反響を呼んでますな(^^;)。
発言の主、中川八洋氏の「八洋」ってたぶん「八紘一宇」と「太平洋」でもかけてるんですかねぇ。日米開戦直後に生まれたとか。前にも書いたネタですがこの世代は「紘一」って名前がよくあるのですが。

ところで今日は「明治節(明治天皇誕生日)」です(^^;)。「文化の日」というお名前でしっかり残ってしまった。
以前NHKで放映したジェームズ三木脚本「憲法はまだか」というドラマによると、吉田茂は当初「紀元節(今の建国記念の日ね)」に憲法を公布しようとたくらんだそうな。それが諸般の事情でずれこんだためこの日に当てたらしい。
今日の産経新聞の社説欄では「憲法公布の日」の話題としては憲法改正を叫び、「明治節」の話題として明治日本の誇りを持てとかなんとか書いてました。そうそう、当然「国民の歴史」にも触れてました。でもなんか素直に絶賛してないように見えたのは気のせいかな?
昭和天皇誕生日も「みどりの日」でしっかり残りましたね。もっともあれはGWを維持しようと言う国民の総意があったかも(笑)。
そういえば大正天皇の誕生日っていつでしたっけ?




#523 
魔術師 99/11/03 17:48
脂肪の塊

 世の中には老若男女問わず、
 脂肪の塊の人と
 脂肪の塊でない人がいる。



#522 
徹夜城(まだ買うか買わぬか迷っている管理人) 99/11/03 10:45
自作説…(汗)

「小」なんてつけるのは失礼かと思いまして…って単に打ってるうちにはずみで消えちゃっただけです(^^;)。なおしておきました。

「国民の歴史」ですが当然のようにベストセラーをばく進しているようです(どっかのランキングで先週の2位)。彼等はそれで一気に世論を…って気らしいんだけど甘いなぁ。それだったら国民のほとんどが先週1位の本売ってる大川隆法の信者になってますわな(爆)。そういうもんです。あれも一種の宗教本ということでしょう。

内容についてですが最近僕がウォッチしている右派サイトでも冷静な人は「まずい」と言ってました。「サヨクに突っ込まれまくる!」ってよく分かってる人もいるようです。それにこれで中学生向け教科書のパイロットだという事に首を傾げている人もいる。もちろん「良い本だ」「面白い」と書く人も多いんだけど、こんなところでも疑問を書く人が多いのに注目。
この本の帯も凄いですね。「歴史はこんなに面白かったのか」とか…帯書いた人中身見てないな(笑)。日本絶賛論信者には「面白い」んだろうけどね。狙いがはずれてるな。
うーん。やはり買って突っ込みを入れた方がいいのか。その時は「非・国民の歴史」ってタイトルまで思いついてるんですけど(爆)。
今度の本について西尾幹二氏が「正論」に何やら面白いことを書いているらしい。調べてこよっと。

>梟の城
映画伝言板にも書きましたが、観てきました。
マコ・イワマツの秀吉役はホントにはまってます。僕が観てきた限りいちばん「本物」に近いでしょう(韓国ドラマ「壬辰倭乱」の人もかなりのものでしたが)。中尾彬の家康もいいですね。意外な当たりキャスティング。根津甚八の服部半蔵も地味ながらキメてました。終わってみるとこいつが一番の悪役(笑)。



#521 
長谷川@望夢楼 99/11/02 05:14
リンク有り難うございました。

 ども。こちらでははじめまして。長谷川@望夢楼です。
 リンクどうも有り難うございました。とりあえず相互リンクをさせていただきました。
#ところで「自作説」って……?

 『国民の歴史』、とりあえず「偽史」研究者(のようなもの(^^;))として入手しときました。なんだかこの分厚さだけで大幅に読者を減らしそうな気がしますが(マンガとは違うんだし)。

http://village.infoweb.ne.jp/~fwjf1899/


#520 
shibaneko 99/11/01 23:31
多分・・

>脂肪の塊
このような発言をなさる方は、
御自分が木の根っこから生まれてきたとでも
思ってらっしゃるんでしょう。
または、女性とのイイ思い出の無い方なのか・・・。
いずれにしても、この手の発言には抗議するのは当然としても、
同じレベルにまでは下がりたくないものです。



#519 
あおい 99/11/01 13:00
一言いわせてもらいます

四十過ぎたら女は脂肪の塊だって!?ふざけるんじゃない。自分はどうなのさ。中年過ぎても若若しくいられると思っていのか?そっちだって醜い脂肪のおっさんになるんだろう。なんだって最近の日本のおえらいさんはこういう下品な発言しかできないんだろう。強姦発言といい、ほんとろくなのがいない。(怒)



#518 
徹夜城(常磐線沿線の管理人) 99/11/01 00:19
呪われたか、常磐線

歴史ネタではないんですけど、以前出ていた常磐線ネタと言うことで。
昨日、走行中の上り列車の窓を開けて線路に飛び降り、下り列車にはねられるという前代未聞の列車自殺をした女性がいました。うーん、最近常磐線は「人身事故」がやたら多いと思っていましたが、これはちょっとビックリですね。

>魔術師さん。
小林よしのりがいつ選挙に出るか、などと思っていた時期もありましたが、どうもそれはなさそうだなと感じています。選挙自体に「行くな」などということを新聞で言ってましたから。今さら出ても当選しそうにないですし、彼を候補にする政党もいないと思いますね(一部やりそうな政党はなくはないけど…)。「負け」が許されない彼としては、正気である限り選挙に出たりはしないと思いますね。

>白土三平。
実はアニメ「カムイ外伝」のDVDが出ましてね。買っちゃいました(^^)。白土作品にはまりまくり、戦国から江戸時代の知識はたいてい白土作品で学んだという私には嬉しい商品でした。1969年にテレビ放映されたものです。
おまけ要素として忍術解説がついているのもファンには嬉しい。ちゃんと他の作品からの引用もついてました。全7巻のリリースだそうで、以後の巻のおまけも楽しみです。



#517 
魔術師 99/10/31 11:04
リュックベッソンの「ジャンヌダルク」は確かに面白そうだね。

 日本ではいつ頃、上映されるか楽しみですね。
 小林よしのりは、そのうち選挙にでも
 立候補するんじゃないの?



#516 
徹夜城(むかし筑波大で共通一次を受けた管理人) 99/10/31 00:04
待ってましたか(^^;)

>アール・ケイさん。
待っていてくださいましたか、それはどうも(笑)。
この筑波大の中川八洋氏(名前は出しちゃいましょう、どうせその筋では有名人ですから。名前が生まれた時期を示してますね)ですが、「諸君!」に書いたりタカ派調の著作をずいぶん出してます。タカ派的主張をするのは勝手ですが、なんでこの辺の人達って下品なのが多いのかなぁ(笑)。

その後の「つくる会」ですが、どうやら藤岡信勝氏が新たな任務をおおせつかったらしい。ホサれたのか重用されたのかは現時点ではよく分かりません(私見ではたぶん後者)。とりあえず斬られはしなかったようで…あとは小林よしのりが鉾を収めるか収めないかが見所。

映画のネタですが、リュック・ベッソン監督「ジャンヌ=ダルク」が楽しみになってきました。なんでもシャルル7世がジョン=マルコビッチで、ダスティン=ホフマンも出るとか。なかなか豪華キャストのようです。ジャンヌ役は「フィフス・エレメント」のヒロイン。ウクライナ人ですけどね。



#515 
アール・ケイ 99/10/30 14:34
待ってました(笑)

朝日にもまるで挑戦状のように(というか挑戦してるんでしょうけど)、1面広告がでてましたね、西尾トンデモ本。ゲンロンノジユーを守るというのは辛いものですね(笑)焚書するわけにもいかないしなあ。まあ、書いたモン勝ちというのは嫌ですね。
筑波大のN教授のことも(よりによって長崎での発言だそうで)気になってましたが、徹夜城さまの突っ込みを待ってました。同じ茨城でも放射線漏れよりよっぽど危険ですな、こりゃ。思想がではなく、品格が、です。品の欠ける人物が公の碌を食むというのは、納税者としては許し難い。

http://tokyo.cool.ne.jp/arukei/


#514 
徹夜城(本屋でビックリした管理人) 99/10/29 23:40
「国民の歴史」発売されましたね〜(汗)。

本屋へ行ってみてビックリ。なんと700ページ以上ある超大作(まるで辞書)。だけど値段は1800円とお得(どうせ宗教本なみに売れるから採算は合うでしょう)。最大の「ヘンテコ本」なんで買いたい気分もありましたが、あの厚さをみたら気がくじけてしまった(笑)。さんざんツッコミ入れて用が済んだ後で場所を取るだけだぞ(爆)。そんなわけで思案中。
「ヘンテコ歴史本掲示板」に書いた大予想は当たったり外れたりでした。でも外れたところは「想像以上」に変だったというわけでして。西尾幹二氏の日本絶賛妄想(被害妄想込み)炸裂の700P。ある意味感心しました(笑)。こんなの本気で中高生向けの教科書にする気かとビックリしましたが、どうもこれは「パイロット版」だそうで、教科書検定を受けるためのバージョンも作成しているそうな。なんか全然違うものにならざるをえんのじゃないか。内容はムチャクチャでかつ難しいんですよ(しかもこの人独特の難文でして…)。
…それと、西尾さん個人の著作として「運動」の成果を出すというのはどうなんだろ。実際「つくる会」内部でその辺議論があるようだし…

タロイモさんが書いていた「SAPIO」は買ってあります。昨日「ヘンテコ掲示板」に書いておきました。細かいツッコミは後日。もっともほとんどあの本と同じ内容ですが。ちなみに杉山さんは明海大学不動産学部教授と聞いております…たぶん政治学か法学でもやってるのでは?
政治学といえば最近筑波大の某政治学教授が講演で「たかが中国人や朝鮮人の言うことを聞くな」とか「非核アピールはきちがいじみてる」とか「女は40過ぎたら脂肪の塊」などと発言して物議を醸してました(どっかの国会議員みたい)。こういう人が「政治学」ってのが恐ろしい。

で、そのSAPIOですが、僕がいちばん関心があったのは「ゴー宣」なんですよ。予想通りついに小林よしのりが藤岡信勝を徹底的に敵視・攻撃し始めました。あそこまで書いたらどっちか斬られますね。
自由主義史観の公式サイト覗いたら、先日まで載っていた「ゴー宣」批判の論文がそっくり消えてました。さて藤岡氏、「小林よしのり」を敵に回すとまずいと考えたか?それとも大逆襲の準備か?
ま、人のゴタゴタは見ていて楽しいものです(笑)。



#513 
タロイモ 99/10/29 21:05
明海大学

一昨日だったか新聞の広告に「サピオ」の広告出てましたが
見出しに例の杉山徹宗氏が明海大学教授として紹介されてました。
外国語学部中国語学科があるらしいので多分そこだと思うのですが。
一体どんな講義してるんだろう。一度聞いてみたい気も・・・
テキストはやっぱり例の本でしょうか?

あと私はここ2、3年 朝日新聞読んでないです。
鯨捕まえて食べるのも何が悪いの、という立場です。



#512 
徹夜城(ホントに徹夜して疲れ果てている管理人) 99/10/26 18:01
チベット解放運動私見

>タロイモさん。
そうですか〜ロンドンで生江沢民さんをご覧になりましたか〜。
それにしてもチベットの旗を持って突入した人がいましたか。改めて欧米人のチベットびいきに驚かされますね。
僕はもちろんチベット人の自治は保証すべきだと思うし中国政府のやり方も好きにはなれませんが、どうも欧米人の「チベットを救え」運動の過熱ぶりはみていて首を傾げるところがあります。なんか思いこみで勘違いしているフシも感じます。正直なところ彼等がどれほど「チベット」を理解しているんだろうか…「リトル・ブッダ」観てズッコけた私はそんなことを考えますね。
捕鯨反対に実力行使も辞さないグリーンピースとどっか似ているような…なんか「チベット」って絶滅危惧動物かなんかと同列の扱いなんじゃなかろうか。あと欧米人に根強い「反中国感情」のシンボルにさせられてるところもあるでしょうね。行く先々であれをやられて江沢民も一度キレたことがありましたっけ。気持ちは分かる(笑)。
ダライ=ラマ自身は中国政府と交渉して自治さえ得られれば独立しなくても良い、と言ってるようなんですけどね。



#510 
アール・ケイ 99/10/26 10:15
産経も産経なら、朝日も朝日

友人に「新聞キ×ガイ」といわれたことのある私です(笑)。
まあ、朝毎読に産経、日経全紙読んだら(あとスポーツ紙も)1日終わってしまいますので(というより金が続かない)、購読するのは朝日の朝・夕刊と日経朝刊だけに留めてますが、上司が産経を買ってくるので一応押さえてます。
私の中じゃ、朝毎読、日経合わせてイデオロギー的にはバランスがとれてて、産経には赤旗をぶつけてチャラというところでしょうか。
例の西村元防衛次官の罷免劇に関しても、産経は一貫して庇いだてしてますね。表現に問題があっても、議論を封殺してはならないという論旨で。
でもそういうことではなくて、それほど重要な発言をするに値するような人格をその人間が保有しているか、ということが問われているんですがね。京大法学部出ていてもあの程度なんですな(これは差別発言かな)。
一方の朝日も昨今の定見の無さはますます酷いですね。よっかかるもの、支柱がないからでしょうか。ナベツネさんによっかかるよりはマシかな(笑) まあ、私も いしいひさいち の連載があるから購読しているようなものですけどね。
先日の「夏目漱石」も読みました。ああいう署名記事は記者の“地"が分かるので面白いですね。屈折しているようで屈折すらし切っていないエリートの。



#509 
タロイモ 99/10/26 03:24
生で江沢民国家主席を見てきました。

今週のニュースの史点、江沢民国家主席の訪欧についてでしたが
実をいえば、18日から22日までロンドンに滞在しておりました。
19日に歓迎パレードがあったので、バッキンガム宮殿の前まで出掛けて
江沢民国家主席とエリザベス女王の御尊顔を拝しました。
パレードで気づいたのは国家主席が乗る馬車は、屋根のついた防弾ガラス
の馬車だったことでしょうか。他の外相や軍副主席の馬車はオープンカーでした。普通の国の主席なら屋根付き馬車は使わないようです。あとパレードの列に突っ込んだ人はチベットの旗を持って
突っ込んでいったことです。あっさりと警官に止められましたが・・・
あとロンドン市内各地でチベット解放活動・民主運動の方々が抗議行動していました。私が大英博物館に行ったときにも偶然、江沢民主席が来ていたようで活動家の方々が博物館の外でシュプレヒコールあげてました。抗議行動が主席には
見えないようにワゴン車2台ぐらいで隠してましたが、あれがイギリス側の
配慮といえば配慮ですか・・・

でもテレビのニュースでは、たてつづけに起きた列車事故の方が扱いが
大きかったです。どっかの鉄道会社と同じように、イギリス国鉄の権威も地に落ちたようです。





#508 
徹夜城(これから出勤の管理人) 99/10/25 10:39
神々の自問

>なかむら氏。
おっ、お久しぶり…というかちょくちょく覗いていただいてるようですね。どうも(^^)

>タイトルの件。
最近右派系論客がいっぱいいる掲示板をよく覗いてるんだけど(見ている分にはなかなか面白い。ツッコミすると大変なことになるそうなのでやめてますが)、そこで彼等の多くが支持する産経新聞に「神々の指紋」文庫版の書評が今ごろ載ってしまったという嘆きを目にしました。産経WEBに行ってみたらなるほど、書評欄に「神々の指紋」が。しかも批判どころかかなり好意的な書評。困っちゃうだろうなぁ、こういうことされると(笑)。
オカルト歴史本が売れるのは世の常ですが、これは世界的なベストセラーとなっちゃったところが驚異的。僕の友人(歴史学関係者ではない)も読んでいて、この本を完全な歴史学説として信用して話してたもんなぁ。しかし何で今頃あんな書評を書いてるんだろ。まぁ神話教育推進キャンペーンやったような新聞ですけどね。

一方の朝日新聞では昨日の日曜版「100人の20世紀」で夏目漱石。この記事がなんといいましょうかねぇ…筆者は「赤門をくぐり、朝日新聞に入り、ロンドンにも住んだ」だけど漱石には遠く及ばないという「自嘲」なつもりの文章なんだろうけど、なんかすっごく嫌味(笑)。



#507 
なかむら 99/10/24 15:25
あぁ・・・

あぁ、15000カウントを踏めなかった。
   15007、だった・・・。
何はともあれ、いつもちらちら見てます。



#506 
徹夜城(掲示板の境界が曖昧な管理人) 99/10/24 00:20
盗作騒ぎ

>アール・ケイさん。
いやあの、ここでやる映画ネタは歴史映画系に限っておりますので妙な誤解をなさらないように(^^;)。まぁ僕の趣味と言うこともあって前から境界が曖昧になっております。
それにしてもご先祖さんですか…この掲示板にだいぶ前から来ておられる方はご存じかも知れませんが、僕の母方(渡辺姓)の先祖はあの「渡辺綱」ということになってます。そう、源頼光の家来で金太郎さんの同僚です(笑)。もちろん怪しさ90%ですが、まぁこんな先祖ならそう変な描かれ方もせんでしょう。しかし北条氏のご子孫ねぇ…うーん。可能性はゼロではないでしょうけど。

>まったく違う話。
こんど文春新書で「高橋是清と昭和恐慌」という本が出まして、文春が「この男に学べ」と大きく宣伝していました。実は僕も興味がある本だったのです。ところがなんと直前になってこの本の記述の多くが2年前に日経新聞社から出た本の「盗用」と判明。全体のうち百数十ヶ所に引用ではないそっくりな表現があり、ある部分では半ページにわたってほとんど丸写しだったそうで。著者は盗まれた側にただちに電話で謝罪、本は回収となりました(見つけたらレアものだな)。
 新聞に著者のコメントが出てました。「なんでこんなことをしてしまったのか、わからない」ホントによく分からないコメントでした(笑)。参考にしているうちについつい自分が書いている気になってしまったのか…まぁ案外よくあることらしいんですけどね。酷なようだけど直前まで気が付かなかった文春の担当編集者にもかなり責任がありますぜ。何度でもストップかける機会はあったはずなんだから。
個人的意見だけど、最近各社で「新書」を創刊してますが、眺めていて「粗製濫造」という言葉が頭に浮かびます。

>読書。
「ノモンハンの夏」読了。背筋が寒くなることうけあい。司馬をして書く気が失せしめたわけですな。この辺ちゃんと書いておけば没後変に利用されることもなかったろうに。



#505 
アール・ケイ(ここで映画の話をされるとは、私は嫌われ者なのだと自覚する(笑)) 99/10/23 23:24
北條さんの末裔?

この項、「大河BBS」とほぼ2重投稿です、お許しを…
え〜「鎌倉北条一族後援会」HPというのがありまして、再来年の大河『北条時宗』情報収集の為に時々拝見しているんですが、そこのBBSに「北條氏得宗家27代」を名乗る方が登場しています。「北条」ではなく「北條」と主張されるところなど尤らしいのですが、果たして本物の子孫の方なのでしょうか。あまり御先祖のことを揶揄されるのはお好きではないようです。
本物だとして、こういうケースはどうお付き合いをすればよいのでしょうかね。徳川一族さんの場合、家康がどんなにへんてこに描かれても子孫の方が怒ったという話は聞きませんが、むしろ例外なのでしょうか。
私は先祖が歴史上特別な地位にあったような場合は、少々の批判やシャレは甘受すべきだと思いますが、なにせそんな御先祖はいないもので、当事者でないと理解できないこともあるのでしょうか。



http://tokyo.cool.ne.jp/arukei/


#504 
shibaneko 99/10/23 07:18
しまった・・

見逃しましたね<三銃士
ああ、やっぱり面白そう・・(ToT)
新作映画では、「娼婦ベロニカ」に注目です。
ヴェネツィアのコルティジャーノ(高級娼婦)のサクセスストーリーのようです。
この手の職業の女性たちが活躍するのは、
なんとなく日本の幕末期に、志士達を支えた
遊郭や花柳界のお姐さん達を髣髴させるものがあるんですが、
やっぱり、シロウト女性に魅力がなかった時代だったんでしょうかね・・?

http://www01.u-page.so-net.ne.jp/zb3/mamas/index.html


#503 
徹夜城(今日は何やらいろいろ書いてた管理人) 99/10/22 23:43
ハリウッド製時代劇、油断ならん

肩書きにも書きましたが、今日はあれこれ書いて(打って)ました。
ヘンテコ歴史本掲示板にも思わず熱い投稿をやってしまった。いやー、だってツッコミ衝動が抑えられなくなっちゃって。早く更新したいものです(^^;)。

タイトルの事ですが、先程「金曜ロードショー」で「三銃士」やってまして、思わず見てしまった。ちなみにその前に見ていたのが「たけしの誰でもピカソ」の時代劇映画特集(笑)。
で、その三銃士ですが、なんと5度目の映画化。しかしまぁ予想以上のハチャメチャぶりに驚きかつ大笑い。そう考えると楽しい二時間を過ごさせていただきました。もうツッコミまくり。
原作使ってたのアトスとミレディーの過去だけじゃん(爆)。
リシュリューがどういうわけかバッキンガム公と組んでルイ13世殺して国王の座を狙っちゃう。どうやったらあんたが王位につけるんじゃ!?「マンドハイ」じゃないんだから(…って知ってる人は少ないでしょうなぁ…そっくりなシーンがあったりして)。
リシュリューが入浴中の王妃の部屋にいきなり入ってくるってのも凄い。時代考証とか以前の問題じゃないのか。クライマックスも近衛兵使って銃士隊と王宮で大乱戦。
これだけムチャクチャやっちゃリシュリュー生きておれないだろうと思っていたら、最期は誘拐したルイ13世にブン殴られて川へドボン。そのまま溺死。昔のTBSの正月ドラマ「太閤記」で明智光秀が足利義昭を銃撃して海へ落として以来の衝撃!(あれって光秀が自分で信長刺したり秀吉の前で切腹したりしてたっけな)
フランス人が泣くぞ、ホントに。
まぁお馬鹿で脳天気な青春チャンバラ映画としてみればそれなりに面白し。モンゴル人みたいな変な二刀流の東洋人はでてくるは、「日本のミカドからの贈り物」なる刀は登場するは、どんなにピンチ(しょーもないピンチばっかなんだ、これが)になっても毎度味方が思わぬ(っていうかほとんど予想済みなんだが)ところから出てきて奇想天外に救ってくれるは…ああ、懐かしの東映チャンバラ時代劇。「柳生一族の陰謀」「仮面の男」はまだ良心的だったのですね(笑)。

終了後、「少女は国を救えるか」とかいうフレーズとともにハリウッド製「ジャンヌ・ダルク」の特報が。12月公開だそうだ。もうできたのか、意外に早かったですね。こんな映画見た直後だとなにやら心配になりましたが、フランス人のリュック=ベッソン監督ですからまぁ大丈夫でしょう。



#502 
徹夜城(これから登校する管理人) 99/10/20 11:46
チラッと更新?

「史点」以外はなかなか更新しないこのサイトですが(他も細々ながら書いてはいるんですけど…)、昨日、チラッと一部更新しました。
「山猫」というイタリア史映画をみたもので、それを歴史映像名画座に加えてあります(映画コーナーの伝言板にも書きましたが)。
それにしてもガリバルディって最後はイタリア王国によって反逆者扱いされ征討されていたんですな。そこまで書いてる歴史の本を読んでなかった。前から西郷隆盛に似た奴だなとは思っていましたが、ホントに似ている。
イタリア(というかシチリア)の大貴族が主人公の映画ですが、こんへんベルトルッチの「1900年」と見比べると面白いです。

そうそう、「ヘンテコ歴史本」掲示板に補足の書き込みしておきました。



#501 
ま さ 99/10/18 10:51
すみません、承下

昭和57年第28回受賞、中津文彦「黄金流砂」
あらすじ
義経伝説モノ(笑)。
「アヒル」というダイイングメッセージを手掛かりに、藤原忠衝自筆の古文書(!)に行き当たる。
義経にまつわる黄金伝説をめぐってストーリーは進む。
文章は上手いが、結末は予想通り。

で、昭和58年第29回受賞が高橋克彦「写楽殺人事件」。
有名なのであらすじはいらない?(笑)写楽は秋田蘭画の画家だったという説。
実際作中ではその説に対して疑いを持って探っているうちに事件も真相にいたるという形なので、荒唐無稽ではない。
それに佐竹藩と田沼の天明時代の文化に対するパトロンぶりは事実と思われる。
だけど、よかったのは伝奇を書く前まで(笑)
伝奇を事実と思って書かれちゃ、こっちは興冷めですね(笑)

以上、三バカ彦(?)の感想でした。
文章力は中津、高橋、井沢
展開力は高橋、井沢、中津
現実的は中津、井沢、高橋
の順ですね。私的には。



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