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#799 
+α(職場で派遣社員のお姉ちゃんに「ほんとはやさしいんですね」と言われて複雑な気持になった) 2000/04/30 03:34
映画の話 その他(なんか場違いかも)

>徹夜城さん

 「零戦燃ゆ」は、私も見た記憶がないので、ストーリーは分りません。
 でも、なぜか、ラストシーンで零戦のスピナーが「味噌すり運動」しているを見て爆笑したことだけは鮮明に記憶しています。CMでも見たのだろうか?
 「キスカ」は昔見ました。私の見た中では、日本の戦争映画でベストだと思います。特撮もよく出来ていますし。(「連合艦隊」よりもできがいいと思う)ただ、木村昌福(まさとみ)中将を演じるなら、カイゼル髭をつけて欲しかった。「髭の木村」で有名な人ですから。
 なんか、日本の戦争映画は新しくなるにつれて、軍隊を知らないのに、リアルさを出そうとしいるせいなんでしょうが、結果として、奇妙なものになっているような気がします。
 特にアニメ、やたらと部下を殴る「ガンダム」の連邦軍とか、部下のやる気をそぐ発言を平気でする「エリート指揮官」の出てくる「エバンゲリオン」とか、敵前逃亡を止めない帝国海軍士官の出てくる「新・海底軍艦」とか、自衛隊をこれ以上は無いほど無能扱いした「パトレーバー2」とか、ああ、言い出したらきりがない。
 ここの事象は些細なことではあるんですが、気になるんですよね。
 
>詳しいツッコミ解説ありがとうございます。

 お役に立てて幸いです。ああいうツッコミって、空回りしているんじゃないかという不安があるので、反応があるとほっとします。
 仰るように、石原氏の本音は自衛隊を使いたいということなのでしょう。
 ただ、発言の前半を見ていると、石原氏には「外国人嫌い」という面もあるように思います。今回の事件は、自衛隊を使う口実に、無意識のうちに嫌いな「外国人」が出てきたのではないでしょうか。

>「脱ゴー宣」裁判。
 出版差し止めだけを大々的に書いて「勝利宣言」をすると思います。ついでに、前回の「ゴー宣」でああいうことを書いたから、こういう判決になったと書くかもしれません。

 それに関連して、poli_wagさんのホームページを見ましたが、ちょっと問題があるような気がします。小学館の警告は、小学館のキャラクター(ドラえもん等)の版権保護を目的としたもので、poli_wagさんがやっているような引用を禁じたものではないと思われます。(実際、警告文中には「引用」の用語はありません。)
 しかし、謎なのは、「なんで、インターネットだけ規制するのか?」ということ。あれじゃあ、インターネット以外ならOKととられかねないのでは?


>アール・ケイさん

 拙文をお読み頂きありがとうございました。いや、人間素直が一番です。ガキの頃は「作り話で泣くなんて馬鹿じゃない」と公言して嫌われていました。
 最近は、だいぶ素直(?)になり、「苦労したんだろうな」とか思うと、涙腺がゆるむようになりました。
 全翼機にこだわり続けながら、開発に失敗し、1952年11月にノースロップ・エアクラフト社から引退したジャック・ノースロップ氏が、亡くなる1年前の1980年4月にノースロップ社に招かれ、当時、開発中だった全翼機B-2の模型を見せられて,感涙に咽んで「今こそ,神が25年の余生を与えて下さった意味が分かった」と言ったというような話を聞くと、目頭が熱くなりますね。

 杉原氏については、多少調べたことがあります。結構、無茶をやっています。訓令違反をやっているだけではなく、わざわざ外務省に、訓令に従っていない旨を報告しています。(外務省に事情説明を求められたためやむを得なかったことはありますが)あの時点で、召還されなかったのが不思議です。


http://homepage1.nifty.com/SENSHI/


#798 
おたか 2000/04/30 03:23
うっかり者です、ごめんなさい。等々

○アール・ケイさま
ひょえぇぇぇ!やっぱしあのHPはアール・ケイ様のHPではなかったんですね!大変失礼致しました。
どなたのHPなんでしょー??よく出来てますよね〜。(って、これこそここで言う話題ではないけど)
でもでもちょこっと自己弁護しちゃうと、一応不安だったもので(?)印をつけたんです。
・・・言い訳にしかならないか・・・

○ななさま
>しかもこの小説はあえて史料から解放されて思うさま自由に書いたんだそうです。
うーむ、これって、あえてジャンルを問うなら歴史小説とは言わないですよねー?
時代小説?もっと逸脱してるならファンタジー小説?ってことになるのかな?
「怒濤のごとく」うーむ、読んでないのでよくわからないけど。

○徹夜城さまーもう間違えないじょ!ー
とりゃあああ!!(←謎) 旅のこぼれ話、面白いです!もっとないですか?聞かせて聞かせて!(←ちょっと図々しい)
私も福江島に行きたくなっちゃいました。島には海賊の息吹が今も息づいてる!(ホントかよ?!)
どうやら私は「海賊」って響きに浪漫らしきものを感じるらしく・・・、お恥ずかしい。
思えばここに漂着したのも「俺たちゃ海賊!」ってタイトルに釣られたからなんだと思ふ・・・。
これが「山賊」だったらこんな(失礼!)専門の方々がお集まりになってるHPに来たりなんかせんって!
でも彼等、さんざん悪い奴らなんですよね。島のふつーの人々にもきっといっぱい迷惑かけたんでしょうね。
えっ?それとも、島ぐるみ皆海賊縁故者なんてこと、ないですよね??
もしそうなら福江島出身のmy知人も海賊子孫なのかな?そういえば知人も赤銅色の肌をしてたな。
(もうご専門だと思うと質問攻勢に入ってしまふ図々しさ!無視して下さって構いません)

鳩山さんに細川さん、日本の政治家って世襲制なんですか??(一応、ボケ、のつもり)
細川家の家財道具一式、テレ東「なんでも鑑定団」ファンの私としては一度拝見したいものです。





#797 
なな 2000/04/28 22:20
嶋谷市左衛門について調べました!

私は江戸時代後期のことなら少しは分かるので。
幕命で探検などした人は、よく帰還後に幕臣に取り立てられたりするでしょう?
よって「寛政重修諸家譜」なら手がかりがあるかと思ったの。ところがどっこい、無かった。
で、このままでは図書館に来た意味がなぁ〜い!と、棚にあった資料に当たってみたのです。

「長崎県大百科事典」

●島谷市左衛門 しまや いちざえもん ?〜一六九〇(元禄三)
 泉州堺の人。江戸時代前期の探検家。オランダ人カスパル・スハルベルヘンによって遠近法
 測量術を伝えられた長崎奉行所与力・樋口清右衛門から「規矩元法」の伝授を受け、島谷流
 航海術に優れる。一六六九年(寛文九)末次平蔵の命で唐船を模した船を造り江戸に回航した。
 一六七五年(延宝三)幕命を受けて代官・伊奈忠易らを乗せて伊豆下田を出港し、小笠原諸島
 を調査・探検し珍獣、奇木を持ち帰り将軍に献上した。
   
●末次平蔵政直 すえつぐへいぞうまさなお 長崎代官を務めた朱印船貿易家。
●末次船絵馬 現在は長崎市歴史民族資料館に寄託。
●スハンベルヘン 出島商館外科医。

●航海術
 ・・・また島谷市左衛門定重は一六七〇年(寛文十)『オランダ系航海術』を著した。
 その子孫の島谷市左衛門尉父子は一六七五(延宝三)小笠原諸島探検を行った。彼らが長崎と
 かかわりがあったと考えられるのは、一六八八年(元禄元)徳川光圀が蝦夷探検を試みた際、
 長崎からアストロラーベ(天文観測儀)をはじめとする天測具や磁石、海図の類を取り寄せ、
 航海家・崎山市内を船頭にしていることから判断でき、当時わが国でも西洋式航海術が細々
 ながら存続していたことが知られる。
           
……以上から判るのは、まず長崎の人ではないということ。一介の漁師でもない。
島谷という名字を持ち、いみなを持つ、それなりの家柄。そして興味深いのは親子代々
通称を市左衛門と名乗ってきたらしいこと。「島谷市左衛門」は一人ではなかった!(笑)

江戸時代以降の島谷家については、崎山市内〜徳川光圀〜水戸藩のラインで調べられそうです。
ただ一人、幕臣・伊奈忠易は「寛政諸家譜」にありまして、これも縁というものでしょうが、
この人の後妻が水戸家臣の娘だったりするのです。あとは「島谷流航海術」について洗うこと
ですね。倭寇とのつながりなら、なにか思いがけないこぼれ話にぶるかるかもしれませんよ。
で、「泉州」と出たところでちょっとゾッとする偶然を……。

「姓氏家系大辞典 第二巻」

●島谷 シマヤ シマタニ
 泉州の名族にこの氏あり。河盛仁平の女婿を島谷安三郎という。
 また銀座由緒書に「平銀見役、島谷八之助、島谷八次郎」等見え、また伊勢、志摩にも存す。

……この島谷氏について調べられれば、時代的に松浦党との接点も見つかるかもしれませんね。
今回はこれ以上調べていませんが、上記の島谷姓三人の素性も手がかりになるかもしれません。
なんだかだいっても江戸時代の史料じゃないのよね。現代の、よくある一般的な本じゃぁ〜ん!



#796 
徹夜城(長年気になっていたことが氷解した管理人) 2000/04/27 23:34
そうか、やっぱりあのゼロは…

>中西さん。
いやーやっぱりそうか。「本物の零戦があんなにあるわきゃないよなー」とは長年思っていたんです(だいたい最近も零戦が「復活」するとかしないとかニュースになってたぐらいですから)。たぶん何か別の機を改造したんじゃないかとは思っていたんですが…いやあ、ご教示ありがとうございます(^^)。

その後、二谷英明さんも山本五十六を演じたことがあったと初めて知りました。
そういや「トラトラトラ!」にも東條英機が出てきますが、あれは誰が演じたんだっけ。
「トラトラトラ」といえば阪神9連勝ですってね(爆)。



#795 
なな 2000/04/27 23:33
あ、どーもどーも。

おたかさん、こちらこそはじめまして。レスありがとうございました。

「怒濤〜」で使われている語句についてですが、これらが地の文ならね、まだ分かるんですよ。
しかし、下の二つの言葉両方ともが登場人物のセリフの中にあるんですよ。こんなのが現れる
たびに、「へ?」って止まっちゃうんですよー。しかもこの小説はあえて史料から解放されて
思うさま自由に書いたんだそうです。話としては面白くなるかもしれませんが、歴史小説の
ランク(?)みたいなものはかえって下がってしまうと思うんですがねー、・・・私は。



#794 
中西豪(今日も通りすがり) 2000/04/27 15:01
29000踏んだ、って申告遅れ

どうもです。ちょっとレスを。

>「トラトラトラ」の零戦
 飛んでる奴は、レシプロ練習機、T34「テキサン」の改造です。俗に「ハリボテ零戦」なんて揶揄されていたものです。
 劇中、P40が大活躍しますよね、徹夜でポーカーやってた搭乗員が押っ取り刀で飛び立つ奴。
「まあ、ハリボテ零戦相手なら勝てるわな」
なんて、慰めていましたが(笑)。



#793 
徹夜城(論文書いてるはずがついついネットに入っている管理人) 2000/04/27 14:21
追加(細川氏)

書き忘れたことがあったので、追加です。
以前、民主党の鳩山由紀夫氏がテレビに出ていてしゃべっていたのですが、細川護煕さんって「この前の戦争で家財がけっこうなくなってしまって・・・」とホントに言うとのことでした。「この前の戦争」ってのがどうやら関ケ原の戦いの話らしい(笑)。もっともこの手のギャグ話は京都人をからかう時に使うネタでもありますが(その場合、「この前の戦争」は応仁の乱)。
そういえば鳩山氏も細川氏もどちらもお祖父さんが首相という共通項がありますね。



#792 
徹夜城(大学から書き込んでいる管理人) 2000/04/27 14:14
ワンマンマンは出ないのか・・・

午前中は教師を演じて、ただいま一学生に戻ってます。これでまた夜は教壇に立つというめまぐるしい身分の変転(笑)。

>おたかさん。
その船が難破したらソレッて略奪するのは日本では当然視されていたようですね。以前テレビでみたんですが、夜に沖を航行中の船に向かって浜から火を掲げてこっちへ来るように誘い、まんまと暗礁にぶつけさせるという悪質なものもあったようです。
福江島行って何気なくタクシーの運転手さんがこの話をしたときはなんだか感激したなぁ(^^;)。別に歴史を研究してるとかそういう人ではないんですけど、僕が「倭寇の研究をしてるんだ」と言ったら何気なくこの話をしてくれたのです。平戸でも宿の人から「どこそこの店の先祖は海賊で、さんざん海外で悪いことをやったんだよ」とか聞きましたね(笑)。

>アール・ケイさん。
いしいひさいちの「ワンマンマン」単体での発売は確かにイチャモンが入るかもしれませんね。もっともこれまでにも「タブチくん」「アサシオくん」という特定の個人をモデルにした前例があるわけなんですけど。ナベツネ社長はこれまでにも何度となく漫画に登場していて、とっくに単行本化されているものもあったはずなんですけどねぇ。
「脱ゴー宣」裁判は漫画引用に関する判断を示したという点で画期的でしょう。訴えたご本人の意思は別として(笑)。あれ、けっこう勘違いしてる人がいるんですけど、無闇に無断で絵を使っていいという話じゃないんですよね。漫画を批判・批評するに当たって、その漫画がどういうことを言っているのか(表現しているのか)正確に批評を読んでいる人に伝えるために「引用」することを認めたわけです。漫画は絵と文字とコマの総合で成り立つ表現ですから、それを批評する側としては正確を期すためにもそのままの引用がありにならないと駄目だと、漫画を描いてる僕も思いますね。



#791 
アール・ケイ 2000/04/27 11:37
著作権とパロディ

どなたかに呼ばれたような気がしたもので出てきました(笑)。
おたか様、「大河ドラマの歴史」は私のサイトではありません。
(ここでいうことじゃないようなあ)
私はあそこのBBSのいわばよくいえば用心棒、はっきり云って番犬(笑)に過ぎませんので誤解なきように。あっBBS荒らしでもありません(爆)。

倭寇についてもちったあ勉強せんと、皆さまについていけませんなあ(だから、ついていかなくったっていいんだって)。

で、マンガ批評に於ける引用の是非を問う裁判の話ですが、高裁判決は要は引用する際改変することは駄目ということなのでしょうね。それはそれである意味納得できる部分はあるような気がします(正しいかどうかは別ですが)。これで思い出されるのが、15年ぐらい前のパロディ作家マッド・アマノ氏と写真家白川義員(字が間違ってたら御免なさい)氏のパロディ裁判です。確か白川氏の南極かどこかの風景写真をアマノ氏が無断引用してパロディ作品に仕立てたことを、白川氏が問題にしたのでした。これは白川氏の勝訴(パロディ作品の出版停止)で終わりましたが。パロディ、ものまね−つまり原典があってその引用・改変することによる作品、エンターテイメントはどこまで許されるのか、モデル問題も絡んで結構複雑ですよね。
有名人が対象になって、かつ批判精神に溢れたようなものは無条件にOKと、個人的には思っていますが。
私がファンである、いしいひさいち氏の新作マンガ本が出版取り止めになったそうです(私のサイトのリンク先のファンサイトによる情報)。文春に連載されていた、ヨミウリ新聞社長ナベツネツネオが主人公の『それいけ!ワンマンマン』をまとめたものですが、モデルである渡邊恒雄氏サンドからクレームが入ったようです。なんとまあ、尻の穴が小さいこと、でしょうか。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#790 
おたか(すっかり不夜城だと思い込んでたうっかり者) 2000/04/27 01:03
護煕さんはガラシャの子孫?!

徹夜城さん、お名前を間違えたにもかかわらず度々のご回答、本当にありがとうございました。
細川氏の関係もこれでバッチリだぃ!(笑)
福江島でのこぼれ話、いいですね〜。難破した船の品物をソレッてんで奪ってしまう発想!
難破した船は、きっと島人にとって海神様からの贈り物だったんだ!(と勝手に思い込む私。でも殺害はいかんっちゃ)
福江島の「和冦像」は、私も縄文人かと思ってしまいました。ははっ。
事件簿続編、楽しみにしてますね。しかしますますややこしくなりそうで、私に理解できるかちょっと心配・・・。
実は私、アール・ケイさんの(?)大河ドラマHPをみててこちらに飛んできた者なんです。
5月にオフ会があるみたいですね。なんだか楽しそうだな〜。

ななさん、初めまして。ここ2・3日、出没してるおたかと申します。
私もそうゆう用語を使われると、返って作品の中にのめり込めなくなります。
いや、なに、同じ人がいたんだー、と思って、ちょっと感動しただけであります。
他意はありません。割り込み失礼致しました。では。






#789 
徹夜城(明日は早朝出勤なのでとっとと寝る管理人) 2000/04/26 23:59
それは未読。

>ななさん。
白石さんの「怒濤のごとく」は存在は知ってますが未読です。しかしそういう用語は確かに気になりますね。分かりやすくすると言う狙いは分からなくもないですが…
鄭芝龍が完璧キャラですか。うーん、個人的には息子・鄭成功より大物(なにせ一代であそこまでの集団を作っちゃったわけで)だとは思ってるんですけど、晩年がどうもうまくいってませんね。鄭芝龍は陳舜臣さんの「旋風に告げよ」「風よ雲よ」でもなかなかカッコよく登場します。

中国清代に編纂された地方志(府・州・県レベルでたびたび編纂する地方百科事典みたいなもん)の広東・潮州府志という史料を見ますと、「海寇」という項目で海賊さんたちがズラリと列伝形式で並んでいます(そのうち「人名録」に載せたいんですけど、全員「王直以後」でして)。その中に鄭芝龍・鄭成功もしっかり伝を立てられてるんですよね。まぁやっぱり倭寇の伝統の中にいる人達ではあるんですよ。



#788 
なな 2000/04/26 22:38
白石一郎「怒濤のごとく」を読んだんですが、

途中でギブアップしました。情けなや。
「軍法会議」とか「徳川政府」とか、読者のためにあえて現代的な語を使ってるので
しょうが、どーもこれがいけない。ノレないんです。
前半の主人公、鄭芝龍がやけに完璧キャラなのも×ですね。かえって面白くないんです。
徹夜城さんはお読みになりました?

中西さん、通りすがりに、ご親切にどうもありがとうございました。やはり漢文なので
すね。レス、遅くなってごめんなさい。

市左衛門さんについてなんですが、倭寇をたどるのは至難としても、まずは江戸時代の
資料に当たってみてはいかがでせう。幕府か藩に取り立てられたとか、ないですか?
今こうして子孫の方がおられるのですから、江戸時代までさかのぼるのは難しくないと
思いますが。あとは現地調査かな。長崎で嶋谷姓の人に当たってみるとか。足は貴重よ。



#787 
徹夜城(けっこう「不夜城」と間違えられる管理人) 2000/04/26 00:45
細川氏などなどなど

>おたかさん。
「寧波の乱」に関わった細川氏とはもちろん室町管領家のあの名門の細川氏です。ですから細川勝元との関係はバッチリです(笑)。ただし元首相・細川護煕さんとの関係はちょいとややこしい。もちろんあの人の家系も同じ細川家なんだけど分家筋らしいんですね。いまやってる大河ドラマ「葵」にも出てきた細川忠興があの人のご先祖になります(確か護煕さんが映画で演じたこともあったような…)。まぁ大名家の常で途中で養子が入ったりして血筋が繋がっていないかもしれません。
五島列島・福江島にあるあの「倭寇像」ですが、僕も当時現地で発見してビックリしました(笑)。縄文人かと思った(爆)。周辺に倭寇の根城跡らしい遺跡があるのですが、僕以外誰もいない「観光地」でしたね。近くに「唐人瀬」というところがあるのですが、なんでも江戸初期に明(清?)からの船がこの浜で暗礁に乗り上げ、現地の住民がソレッってんで船員を殺害・物品を略奪しちゃったんだそうです(現地のタクシーの運転手さんから聞きました)。実はこの手の現象は日本各地にあったようで、その浜で難破した船の品物はその土地の人間のもの、という発想があるようです。さすがにこの時は問題になって藩主からおとがめがあったようですが…

>市左衛門さん。
ご先祖の話はとりあえず置いておいて、松浦党のことをちょこっと。
松浦党が「倭寇」と認識されるのは前期倭寇(14〜15世紀)に集中しているように僕には思えます。こればっかりは史料が少ないので断言はしかねるんですが、少なくとも僕が専門にやってる後期倭寇(16世紀)は中国人が主体で、もともと日本人が少ないんですね。松浦との関係は平戸に倭寇の親玉の王直が来ていて松浦氏から屋敷を与えられていたというものがあります。しかしこれは平戸港を舞台にした貿易・商業での協力関係に絞られていたと思われます。後期倭寇の純粋な戦闘集団はだいたい南九州の人間が関わっていたようです。
もう少し詳しいことは後日にでも。

>「脱ゴー宣」裁判。
歴史ネタとしてはだいぶ外れますが、以前話題になってたことでもあるし、ちょいと書きます。
高裁判決は漫画の引用についてはOK、ただし1カットだけ改変があったのでそれについては問題があった、という判断で、「脱ゴー宣」の著者・上杉氏に20万円の支払とそのカットが載った本の出版差し止め(ただしそのカットを修正すれば出版は出来る)を命じてました。正直なところ「上杉側完勝」が予想されていただけに、ちょっと意外な観がありました。
 もっとも小林側の主張はその1点以外はまったく認められず裁判費用の支払いも小林側が圧倒的に負担させられるので「小林側敗訴」とも言えるのですが。どっちにしても上杉側は上告を表明しているので裁判はとうとう最高裁まで行っちゃいます。
 それにしても先日の「新ゴー宣」で完全敗訴確実とみて機先を制する形で「この裁判は慰安婦問題を考慮して行われている!」と裁判所を誹謗した(としか見ていて思えん)小林よしりんは完全に「空振り」でしたね。その辺をなんと説明してくれるのか楽しみ(^^;)。
ちなみにこの問題で小林よしりんがどういう事を言っているのか、興味のある方は
「引用と著作権の問題を考えるページ」
http://www.geocities.com/poli_wag/index.html
をご覧ください。歴史問題ではどちらかというと小林氏よりなんじゃないかと思われる方ですが、「新ゴー宣」がいかに凄まじいトリック操作をやっているか、徹底的に暴き立てています。
読んでいて正直なところガックリきますね。



#786 
市左衛門 2000/04/25 23:37
詳しいことは・・・

 早速のレス、ありがとうございました。しかし私が全くの無知であるので、詳しいことはわからないのです。私の先祖が松浦党だと知ったのは、なだ いなださんの著書を読んだからです。ただそれは子供向けに書かれた本で、なだ いなださんご本人も「彼(市左衛門)に関する資料があまりに少なくてノンフィクションでは書けなかった」とおっしゃっているのです。
 市左衛門(長崎の人です)についていえば、彼は船頭で、江戸幕府4代将軍家綱の命で小笠原諸島を調査し地図を作成した人物です。ですが彼自身、知られた人物ではないので仕方ないですね。
 最後に、松浦党=倭寇(の一部?)というのは正しいのでしょうか?その本を読んだ時、自分の先祖が海賊だと知って、かなり驚きました(笑)。調べようにもどこから手をつけていいのか、全くわからなかったので。ご迷惑をお掛けして申し訳無いです。



#785 
おたか(不夜城さんのここの部分のコメント、ウケてます) 2000/04/25 02:04
ありがとうございます!

早速のレス、ありがとうございます!呆れられてたらどうしよー・・・と思ってました。
>大内氏も「嘉靖」の前の「正徳」勘合を持っていたわけですが、この時点はまだ
>嘉靖2年。「嘉靖勘合」は発行されたとしても日本に届いていないので「正徳勘合」が正統ということになります。
なるほろ〜。どうやら私は当時の交通事情を全く完璧に無視してました。(大ボケ)
”嘉靖2年”は、「まだ2年」なんですね。ふむ。(って、これで意味通じるんかぃ?!)
寧波の乱の細川氏は、その昔大河ドラマで野村万斎さんが演じてた細川勝元、はたまた元総理の細川首相とは、
何か関係があるのでしょうか?(またバカな質問してしまった・・・)
五島列島の「和冦像」不気味だー。五島列島出身の知り合いがいるのですが、その人に聞いたら、
「こんな像知らない」と言われました。悲しかった・・・。

アシモフ返信までして頂き、恐縮至極でございます。私は銀英伝の艦隊戦にはあまり興味がなかったので、
(あれは人間が面白い話だと思ってます。でもOVAの艦隊戦は迫力ありました)、そこは大丈夫だと思います。

以上、なんだかここの伝言板の流れを折ってしまったみたいで、再三ながら申しわけありませんでした。












#784 
徹夜城(倭寇ネタ連続に驚喜する管理人) 2000/04/25 00:26
レス中心なのに長い文

おおっっ!!倭寇ネタで2つ連続の書き込みとは!わたしゃ嬉しいです(^o^)
どうやら王直の銅像も建っちゃうらしいし(一部情報。どうもマジらしい)、ひょっとして世間は一気に倭寇ブームか?
ってのは冗談として。

>市左衛門さん。
ご質問の件ですが、すぐには分かりません。僕は日ごろどちらかというと中国史側によっかかったスタンスで倭寇を研究しているもので、日本史の詳しい話はあまり詳しくはないのです。
ご先祖のお話ですが「先祖が倭寇だった」というのはどこからお知りになったでしょうか?また、松浦党の件でしたら昔、「呼子丈太郎」とう方が(本名ではないらしいです)「倭寇史考」という本でかなり詳しく研究されてます。たまたま神田の古本屋で見つけて入手しましたが、ひょっとしたら関わることが出てくるかも知れません。もう少し追加情報がないでしょうか?
そういやずいぶん前のタロイモさんのご質問(#734)の調査も手つかずでした(^^;)

>おたかさん。
「海賊」コーナーお読みいただきありがとうございます。「こんな時代もあったのかー!」ってのはまさに僕にとっては最大級の讃辞です(^^)。書いて良かったとつくづく思います。早いとこ続きも書いちゃいますね(まだ三分の一もできてないですから)。

さて、ご質問の件を(まったく分からない方は「海賊」コーナーの「事件簿」をご参照ください)。
 「寧波の乱」で「普通に考えると細川側が分が悪い」と書いたのは、まずそもそも大内氏の使節より後に寧波に入港してしまったという点。そしてその持っていた勘合が時の年号「嘉靖」の前の前の年号「弘治」のものだったと言う点、この二点から自然に考えたものです。大内氏も「嘉靖」の前の「正徳」勘合を持っていたわけですが、この時点はまだ嘉靖2年。「嘉靖勘合」は発行されたとしても日本に届いていないので「正徳勘合」が正統ということになります。一方の細川使節が持ってきた「弘治勘合」は「正徳勘合」が出た時点ですでに無効のものとなっているのです。ですから普通に考えれば明側は細川使節を「偽者」として追い返さなければならないことになります。
 しかしあそこにも書きましたがルーズなところがあったのも確かです。細川側はこんな状態でも「正式使節」と認められる確信があったようで、大内氏が遣明船を派遣しようとしていることを知ると、ただちに幕府に脅しをかけてすでに無効になっていた古い勘合を引っぱり出させたわけです。しかも明人・宋素卿を使った徹底した贈賄攻勢。このあたり、後世の商社のやり方をちょっと連想させるところがあります(笑)。

 ちなみに大内氏のほうは朝鮮に対して「私は百済の子孫でして」と言って先祖の地に土地をくれとか申し出て、これをタネに貿易交渉を進めたりしています。他にも朝鮮国王を勝手に「皇帝」呼ばわりしたり、勝手に国を捏造してその使節になりすまして(まぁバレバレなんですけど)朝貢貿易をしようとするなど、当時の日本人の貿易交渉の凄まじさは微笑ましいというかたくましいというか。朱印船時代の東南アジアでも大変な暴れようで、スペインやオランダが嘆いていたりします(笑)。昔からジャパニーズビジネスマンは24時間戦っていたのです(ネタが古いか?)。

 あとはその他の話題のレスです。
 アシモフはぜひお読みください。…ってファンサイトやってる立場としては当たり前の発言ですが(^^;)。「銀英伝」もルーツはアシモフとは言えるでしょう(あれは「アシモフ」と「三国志」と「ナポレオン」を足して3で割ったぐらいでしょう)。少なくとも「人間のみの銀河帝国」というシチュエーションはアシモフが最初です(なんてったって第一作は第二次大戦中に書かれてます)。
 まあただし一言注意を申し上げますと、アシモフの「銀河帝国興亡史」に「銀英伝」ばりの戦国ドンパチは期待しないでください。内容は序盤では相当に地味で重厚です。だんだんに「最後の帝国将軍」だの「突然変異体の覇王」だのが出てきて楽しくなりますが。あと作者の趣味でミステリ要素が強いんですね。アシモフを読むときは推理小説を読むときぐらいの気構えが必要。
 ちなみに5月にアシモフのSF短編を映画化した「アンドリュー」なる映画が公開されます。
 そうそう、アシモフの「銀河帝国」はギボンの名著「ローマ帝国衰亡史」にヒントを得ていることも申し上げておきましょう。ってな具合で「歴史の話題」にしておきます(笑)。

 「999」の話は映画コーナーで見ましたね?あのコーナーも実は密かにチビチビ書いているのですが、一挙公開を狙って公開は控えてます。



#783 
おたか 2000/04/24 02:53
恥を偲んでカキコします

初めてカキコさせて頂きます。私は全くの歴史素人で、せいぜぃ大河ドラマや司馬遼読んで感動してしまう単純な人間なのですが、
ここの「俺たちゃ海賊!」を拝見させて頂き、こんな時代もあったのかー!と改めて感動させて頂いております。
それで質問なのですが、あまりにも素人質問故、書き込むのを躊躇ったのですが、もんもんとしてるよりカキコして恥を掻いたほうがマシ!
と思って書き込ませて頂きます。(前置き長くてすみません・・・)
えっと、寧波の乱のことなのですが、何故「普通に考えると細川側の分が悪い」のでしょうか?
大内氏も「正徳」という前の年号の勘合を持っててルール違反してるんじゃないのですか?
はたまた細川氏の「弘治」の方がより古いから罪が重いのかな??そこらへんがよくわかりません。
お時間のある時にでもご教授して頂ければうれしいです。あまりに単純な質問で申しわけありません!
また、ここの伝言板の話の腰を折るようなネタで恐縮でございます。
もう、恥ついでにここで聴いちゃおう!アシモフって銀英伝ファンが読むと面白いのですか?
昔、コミケで銀英伝やってた友人がやはりアシモフを薦めてましたもので・・・。このHPでアシモフの名を見てふと思った次第であります。
あ〜ぁぁ、これこそアシモフ掲示板の方に書き込むべきなのですが、あまりにも自分にはついていけなくて、ここで無知をさらけ出し、
更に向こうで恥の上乗りしたくなかったので、ここにて書き込まさせて頂きました。
もし不都合ならばいつでも削除してくださってかまいません。
あっ、私も銀河鉄道999すきでした!昨年はコンサートまで行ってしまった。(汗) 乱筆大変失礼致しました・・・。








#782 
市左衛門 2000/04/24 00:20
教えて頂きたいのですが

 初めて書きこみさせて頂きます。私は歴史に関する知識は全くないのですが、一つ教えていただきたいことがあるのです。私の先祖で嶋谷市左衛門という人がいるのですが(小笠原諸島を初めて探検し、地図を書いた人物です)、彼の先祖(つまりは私の先祖)が倭寇だったという話を聞きました。それが事実なのか調べたいのですが、どこから手をつけていいのかがわかりません。もしそれに関することをご存知でしたら、もしくは関する著書がありましたら教えて頂きたいのです。また彼が松浦党だった、というのも聞きました。そのことに関することもわかりましたらお教え下さい。
 初めての書きこみなのに、こちらの頼みばかりで申し訳ありません。



#781 
アール・ケイ 2000/04/23 23:50
演じられた有名人

>一番近い時代の歴史人物で数多く演じられた人って、ひょっとして山本五十六ですかねぇ。
>「太平洋の鷲」の大河内伝次郎、「トラ・トラ・トラ」の山村聡、「ミッドウェイ」「連合艦隊司令
>長官・山本五十六」の三船敏郎、「連合艦隊」の小林桂樹…まだほかにあったかな。
この手の話は能鷹倫さん担当なんですけどねえ…
アメリカだとジョン・F・ケネディ、ニクソンあたりまで時代が下るのでしょうが、日本はせいぜい吉田茂ぐらいまででしょうか。政治家が矮小化したせいか、例外を除いて戦後の歴史ドラマって少ないですからねえ。
山本五十六(これも一発で変換だあ)って、一応親米派・開明的軍人ということで取り上げやすいのでしょう。確か、テレビ東京の12時間ドラマでも高橋英樹がやっていたような。
この対極にあって比較的“出番”が多いのが、東條英樹でしょうか。



http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#780 
徹夜城(そしてまた原稿UPが遅れる管理人) 2000/04/23 23:47
つれづれなるままにあれこれ

まず事務的なことから。「史点」更新は明日の夜かな(^^;)。

石原都知事はその後「日本人も犯罪を起こす可能性がある」と対象を広げて言い直したようですね。…ってことはやっぱり「外国人の犯罪」うんぬんは軍隊を使うための「ダシ」に過ぎなかったってことを自ら認めたようなもんですが。もちろんリップサービスの要素もたぶんにあったでしょうけどね。自衛隊がいい迷惑だったような。

下の書き込みで書こうと思っていて忘れたことを。来年は真珠湾60周年の節目(?)とやらで「パールハーバー」って映画を製作するんですよねぇ。「トラ・トラ・トラ」との比較が面白そうですが、漏れ聞くところでは駄作感がプンプンしてます。監督は「アルマゲドン」の人だし(笑)。「アメリカ建国200周年記念大作」として製作された(ホントかよ)「ミッドウェイ」もひどかったしなあ。

大河ドラマのHPに書くべきなのかもしれませんが、「葵」は関ヶ原も一段落してなんだか西田秀忠のホームコメディになってきましたね。やっぱこっちが「主役」みたいですな。
で、再来年が「利家とまつ」ときたか…単に主役が違う「太閤記」になるのは目に見えているんだけど、時代があれだと視聴率をとっちゃうんでしょうねぇ、やっぱり。戦国ものでも地方戦ならまだ新鮮味がありましたが…



#779 
徹夜城(相変わらず戦争映画制覇に奔走中の管理人) 2000/04/22 00:00
太平洋の鷲

ちょっと時間ができたので先週買ったLD「太平洋の鷲」を鑑賞。大河内伝次郎の山本五十六を主軸に日米開戦から真珠湾、ミッドウェー、そして山本の戦死までを描く大作です。
制作年はなんと昭和28年!ついこの前の話を映像化したようなもんですね。東宝による戦後初の戦争映画でした。そろそろ黒澤映画の常連になっていた三船敏郎が出ていてなぜかミッドウェーで特攻隊をやってました。小林桂樹・三国連太郎も出てるんだけど、若すぎてよく見ないとわからない(笑)。
監督・本多猪四郎、特殊撮影・円谷英二。そう、翌年に「ゴジラ」を製作する名コンビの顔合わせだったんですね。もっとも真珠湾などの特撮シーンは「ハワイ・マレー沖海戦」(昭和17年)のものを流用してました。
その後ついでに「トラ・トラ・トラ」をビデオで見て真珠湾シーンを比較したりしてました。それにしても「トラ・トラ・トラ」はミニチュア特撮も多少あるみたいなんですが、大挙飛んでくる零戦はどうしたんでしょうかねぇ。どうも合成ばかりではないような。

一番近い時代の歴史人物で数多く演じられた人って、ひょっとして山本五十六ですかねぇ。「太平洋の鷲」の大河内伝次郎、「トラ・トラ・トラ」の山村聡、「ミッドウェイ」「連合艦隊司令長官・山本五十六」の三船敏郎、「連合艦隊」の小林桂樹…まだほかにあったかな。劇的に死んだ人は英雄化されやすいのかも。



#778 
徹夜城(今日は仕事の合間に映画を見ていた管理人) 2000/04/21 00:05
マーシャル・ロー

仕事のことですが、朝の一時間目から世界史の授業やって(今日は古代ローマ、インド史。古代インドの状況を知りたきゃ手塚「ブッダ」を読め、と暴言(笑))午前中に仕事が一旦おわっちゃうんですね。それでいて夜にも授業があるので合間に映画を見ることにしてます。今日見た映画は「マーシャル・ロー」(←ちなみにこれ、勝手な邦題です)でした。

石原発言の後、映画館でこの映画の予告編を見て「なんちゅうタイムリーな」と思い、見ようとおもったわけです。石原発言のことで気になってる方、フィクション娯楽作とはいえ必見だと思います。
大雑把に紹介しますと、ニューヨークでイスラム原理主義者による無差別テロが多発する。これを追うFBI捜査官のデンゼル=ワシントンとトニー=シャルボウブ(アラブ人捜査官の設定)のコンビの活躍が主軸です。これだけだったら単純なテロ対策アクション映画なんですが…
相次ぐテロに世論はアラブ人・イスラム教徒を敵視(以前NHKスペシャルで見ましたがNYにはすでにかなりのイスラム教徒がいます)、大統領がついにリンカーン以来の「戒厳令(マーシャル・ロー)」をNYに敷き、ブルース=ウィリス率いる陸軍がNY全土を制圧、アラブ人を片っ端から逮捕・収容しちまいます(アラブ人捜査官の家族も捕まる)。当然人権問題が起こってきますし、各民族による大規模な抗議デモも行われる。そしてしまいにはデンゼル=ワシントンのFBIとブルース=ウィリス率いる陸軍が対決するということになります。

まぁとにかくタイムリーなネタですね。テロにより世論が盛り上がり、政府が発した命令が人種対立に火をつけるという展開は見ていて背筋が寒くなりました。石原発言とやっぱり重ねあわせてしまうんですよね。五番街さんがお書きだったような問題もかなり含まれていると思います。いやあ、これだからアメリカ映画界はなんだかんだいってもバカにできないんですよ。
この映画の設定は相手がテロだから違うだろ、という意見も出そうですが、石原発言には「北朝鮮のテロ」というニュアンスもちょっと感じるんですよ(実際に一部週刊誌がやはりそんなことを書いて石原発言を支持してます)。まぁとにかく見ていただければ分かりますが、この映画に出てくる「あいつら危ないからやっちまえ」という姿勢は相通ずるものがあると思います。

映画のパンフレットに軍事アナリストの小川和久さんが解説書いてるんですが、一部引用。
「…「テロに対するに民主主義をもってする」というのが世界の専門家に共通する考え方である。危機管理の基本を医学にたとえれば、公衆衛生学的アプローチによってテロの原因となっている貧困や宗教・民族の対立を取り除くこと、これが最も重要な作業となるからだ。
 そのためには、まだるっこしいようでも本来的な意味での民主主義を健全に機能させるほかはない。いかにテロの犠牲が跡を断たないとしても、戒厳令による軍事力の行使は公衆衛生学的アプローチや、個々の対処法の研究などを含む予防医学的アプローチがあって初めて意味を持つ対処療法でしかない」
「テロ」のところを「外国人犯罪」にしてもけっこう意味が通るんじゃないかと。
あと怖いのは石原発言を受けて「やっぱり震災時に騒擾がおきるんじゃないか」と思う人が、それまでそんなこと考えたこともなかった層を中心に増える可能性です。以前埼玉県で「イラン人によるレイプ事件」というデマが広がった前例もありますし。

それにしてもデンゼル=ワシントン、「タカ派の軍人に抵抗する良識派」っていうキャラクターが続いているような(笑)。「クリムゾン・タイド」も僕のお気に入りです。




#777 
五番街 2000/04/20 14:17
訂正(というか、ただし書き)

下の投稿で、

今度の発言で「やっぱり不良外国人は危険だよ」という趣旨で賛同意見が多いらしいのです
が、だったら日ごろから治安維持を問題にすればいいわけで、震災時のドサクサ状況をいき
なり持ち出して「自衛隊じゃなきゃだめだ」ってのは物凄い世論誘導だと思いますね。

という部分は、徹夜城さんの投稿の一部の引用です。



#776 
五番街 2000/04/20 14:14
石原発言の参考資料

The Guardian
The Observer

Governor sparks Tokyo race row

Jonathan Watts in Tokyo
Thursday April 13, 2000

"I would never give an order to kill foreigners," he told the Guardian. But he insisted that illegal immigrants and racial minorities were the main source of danger.

"After the Los Angeles quake, it was ethnic minorities, including blacks and Hispanics, who went looting. The same thing would happen here," he said. "Although some Japanese might take part in riots, the strongest fear is about areas with high levels of illegal immigrants."

http://www.newsunlimited.co.uk/international/story/0,3604,160289,00.html

今度の発言で「やっぱり不良外国人は危険だよ」という趣旨で賛同意見が多いらしいのです
が、だったら日ごろから治安維持を問題にすればいいわけで、震災時のドサクサ状況をいき
なり持ち出して「自衛隊じゃなきゃだめだ」ってのは物凄い世論誘導だと思いますね。

今回の発言は、おそらく石原知事は、自衛隊へのリップサービス(なんちゅう英語だ!)で、自衛隊
が活躍する機会はありますよ、といいたかったんでしょう。(第)三国人が問題になってますが、
たぶん、彼と友人たちの間ではこの言葉がフツーにつかわれていて、自然に口から出たのではないか
と思います。

しかし、【「やっぱり不良外国人は危険だよ」という趣旨で賛同意見が多い】というのは、非常に
暗澹とした気分になります。これは、一見すればもっともなように思えるのですが、石原の発言にも
あるように「illegal」や「不良」という限定を設ければ(在住)外国人を危険視するのが当然、
あるいは許容されるという考え方です。

ところが問題は、人間の思考作用には、単純化、あるいは図式化によって、物事をより明確化したい
というある種の欲望があって、そのために、この限定条件が抜け落ちて、「(在住)外国人は危険」
というところまで行く可能性があります。そして、「(在住)外国人」に対する蔑視・差別が横行
することにもなりかねません。

この問題を解決するには、「外国人」というワクを取り除いて、外国人であるが日本人であろうが、
悪人もいれば犯罪者もいる、という認識をもつことが重要だと思います。

じっさい、上記に引用した発言では「illegal immigrants andracial minorities」となっていて、
後者は、現実的には、在日韓朝鮮人あるいは中国人を指していると考えられます(この場合、
「illegal racial minorities」という解釈はできません。なぜなら、「minorities」であることは
legal(合法的な)社会的存在を示唆しているのですから)。これはちょっと、ひどいなあ、と
思わずにはいられません。




#775 
中西豪(使持節都督九州諸軍事鎮西大将軍石城王、ってハンドルにするには長いよなあ) 2000/04/20 14:14
学習院版『高麗史節要』

通りすがり(笑)ですので、用件だけ。
学習院東洋文化研究所刊の『高麗史節要』財団法人徳川黎明会の蓬左文庫所蔵の完本(35巻35冊)を縮刷した影印本です。だから、もちろん漢文であります。
9000円という価格は、まあ、十数年前に5500円で出ていたことを記憶していますから、適正価格ではないでしょうかね。



#774 
徹夜城(今仕事から帰って一休み中の管理人) 2000/04/19 18:05
かぶってます(笑)

>アール・ケイさん
はい、予想されているとおり、張学良氏ネタは「史点」候補になっております。数え年で100歳になるそうですな。実は去年の「史点」でも誕生日ネタで登場させてこの掲示板でも話題になっていたりしてます。
この世代の歴史人物では以前にも書きましたが蒋介石夫人・宋美齢さんもご健在です。台湾総統選で連戦氏支援を表明して国民党の敗北に一役買ったともいわれております(笑)。

>+αさん
詳しいツッコミ解説ありがとうございます。石原さんの「州軍」うんぬんの部分は僕も気になってました。日本の自衛隊とはかなり違うんじゃないかとは思ってたんですけど、「史点」書くときまで確認取れませんでした。「ロサンゼルスの地震の時に黒人・ヒスパニックが騒擾を起こして州軍が出た」という話はネット上で調べたところ昨年からしばしば言っていたようです。例の
「警官による黒人暴行事件」での騒動とゴッチャになっていたと後で認めてますね。
今度の発言を受けて防衛庁も「治安出動はない」と国会で答弁してましたよね。まぁ石原さんはとにかく「軍隊を使いたい」一心だったのでしょうねぇ。昨日野坂昭如が朝日の夕刊で石原都知事を「幼児性」と批判していましたが、確かにオモチャで遊びたがる子供のような印象もありました。

今度の発言で「やっぱり不良外国人は危険だよ」という趣旨で賛同意見が多いらしいのですが、だったら日ごろから治安維持を問題にすればいいわけで、震災時のドサクサ状況をいきなり持ち出して「自衛隊じゃなきゃだめだ」ってのは物凄い世論誘導だと思いますね。
歌舞伎町について「ヤクザもうかうか歩けない」とか言ってましたが、巣くっている住人はともかく、そこに行くお客はほとんど日本人なんじゃないですかねぇ?それと警視庁に視察して「連中は裏切り者の顔の生皮をはがすんだ」と言ってその凶悪性を強調してましたが、それはヤクザ社会での抗争でも裏切り者には残酷なことをするんもんです(もちろんあちらの方が命の値段が安いから日本ヤクザは敗れたんですけど)。例としてはあまり適切ではないでしょう。



#773 
アール・ケイ 2000/04/19 01:31
生きている証人

アキバツくんたらいうひとのことは皆目わかりません(笑)。
ただ、むかーし子供の頃、自作世界同時並行進行歴史ドラマ(!)というのを考えた時、
倭寇も登場させねばと思ったことがあります。
さて、張学良(おっ一発で変換された)氏の数え年で100歳を祝うシンポジウムが北京で開かれたそうで、ご本人はハワイ在だそうですが、生きてたんですね歴史上の人物が。
これ、また史点ネタとかぶってしまいましたか(笑)。
石原さんテレビに出まくってますが、一連の発言がひょっとして徐々に国民を洗脳?していこうという謀略なら恐いですね。意外に支持の声が大きいことにも自信を深めていたりして。
でもまあ、本音がつい口に出た、のに過ぎないのでしょうね。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#772 
+α 2000/04/19 01:28
石原氏は基礎的な知識が欠如している

 という訳で、マニアとしての立場から石原発言にイチャモンを付けさせて頂けば、

 普通、戦車や装甲車は、壊れた歩道橋や崩れたビルなどを乗り越えられません。そういう障害物が有る場合は迂回するか、工兵が撤去します。
 第一、橋や道路といった基幹交通網が損傷している災害被災地に、役に立たない上、途中で立ち往生するのが目に見えている大重量の装甲車両を進入させる馬鹿はおりません。

 州軍は「民兵」(「常時在営して軍務に服するのではなく,日常は家業その他一般的職業に従事し,有事に際しては緊急に動員されて編成される武装集団または兵士をいう。」日本大百科事典 日立デジタル平凡社 以下同様)つまりパートタイムの軍隊であって、常備軍である、アメリカの連邦軍(ガンダムを連想しますが、いわゆる米軍のことです)とは別物です。日本で言えば、自衛隊より、警防団とか消防団の方がイメージ的には近いです。
 州軍は、戦時は連邦軍の指揮下に入りますが、平時は州知事の指揮下にあります。このため、災害や暴動が発生した場合、州知事が出動を命じられるのです。

 アメリカで州軍が頻繁に出動するのは、アメリカが物騒という理由もありますが、警察そのものが各自治体(市町村、有名なところではコロンボのロサンゼルス市警察(笑))別に編成されており、小規模であるという点もあります。(「アメリカの警察には,市町村警察,州警察,連邦警察の区別がある。市町村警察は,自治体警察であり,州警察は自治体警察の管轄区域外の地域の警察を行うものである。(中略)連邦警察(FBI)は,一定の国家的犯罪や州際犯罪を担当している。」)例えば、ロスで暴動が起きて、ロス市警の手に負えなくなっても、指揮系統が全く関係のない他の自治体の警察が介入する訳にはいかないわけです。そのため、そういう場合は、市長が州知事に、治安回復を要請し、知事が州軍を出動させる訳です。で、州軍の手にも負えないような場合は、州知事が、大統領に連邦軍の出動を要請します。
 そういう点で、戦前の国家警察の系譜を引き(一応建前は自治体警察ということにはなっておりますが)、仮に東京で、警視庁が対応できないような騒擾が起これば、直ちに他県から応援が来る日本の警察とは大きく異なります。
 実際問題、日本の場合、警視庁だけで4万人、全国で23万人の警察官を擁しており、必要な場合は随意それを投入できますから、戦時を除き、警察で対応できないような騒擾状態が発生する可能性は殆どないと思います。

 前提条件となる警察事情を全然違うことを無視して、アメリカは治安維持のため州軍が出てくると言うのは、無知によるものでなければ、明らかな煽動ですね。(石原氏の場合は多分前者でしょうが)しかし、結果的に、災害発生時に治安維持すら出来ない無能扱いされた警察と、軍隊呼ばわりされた自衛隊(普通の自衛隊関係者は「軍隊」や「軍人」呼ばわりされることを非常に嫌います。石原氏の発言は、自衛隊にけんかを売っているようなもんです。)関係者の石原支持者は幾らか減ったでしょう。

 ちなみに、比較的ましな右派の方の石原発言に対する意見はこちらにあります。(偏見はあるけれど、それなりに筋は通っています。同意は出来ませんが。)
http://www.ss.iij4u.or.jp/~mitaka/hondana/hondana20000413.htm
http://www.ss.iij4u.or.jp/~mitaka/hondana/hondana20000414.htm
http://www.ss.iij4u.or.jp/~mitaka/hondana/hondana20000416.htm


http://homepage1.nifty.com/SENSHI/


#771 
なな 2000/04/19 01:08
さっそく「逆説〜」批判サイトを読んでみますね。

私も「逆説〜」は四冊ともナナメ読みしかしてないんですよ。
まだ江戸時代編が出ていないでしょう? それで助かった。
前作との関係上、出てたら熟読してただろうし、たぶん内容を
鵜呑みにしてたでありましょう。井沢教の信者になってたかも。



#770 
徹夜城(ただいまバイト先の世界史プリント作成中の管理人) 2000/04/19 00:23
井沢元彦氏ネタなら

以前この伝言板で井沢さんネタはやったことがあります。過去ログはネット上からは消えてますが(僕の手元にはありますが)。
僕はこの人については著書(歴史本系)を読むまではあまり変な印象は持ってなかったんですが、僕の周囲の史学科学生の間ではおおむね評判が悪かったです。「逆説の日本史」をパラパラ読んでみて納得。彼の歴史学者批判にはいささか辟易させられました(笑)。まぁ史料至上主義だとか権威主義だって批判はわからなくはなかったけど(しかしどうも昨今の歴史学の状況にあまりお詳しくないようですが)、一部ほとんど「言いがかり」としか思えないことを書くんですよね(歴史学界の学閥主義を批判するためになぜか丸山ワクチンの話を延々としてましたね)。まぁ「権威」に立ち向かう戦士を気取るのは人気を集められますからね。

で、ご本人がどれほどのことを書くのかというと断言調で大胆な事を書くので大変面白いことは認めるんですけど、問題点は多々あります。古代史に関してはリンクコーナーの「日本史関係」に入っている「スズメ♂の古代妄想館」様方に精緻な「逆説の日本史」批判がありますので、ご一読を。
僕も「逆説」をチラッと読んで気づいたのがあります。天皇家の先祖が朝鮮半島のほうから九州を経てやってきたんじゃないかという推理のところで。これはまぁ僕も似たこと考えているので良いんですが、その根拠に和気清麻呂の宇佐八幡参りの話を持ってくるのには驚きました。これは凄く不自然なことだと言うんですよ。天皇家の大事を祖先神アマテラスをまつる伊勢神宮でなくなぜ宇佐に行ったのか?それは朝鮮人に聞けばすぐわかる。ご先祖の墓がそこにあるからだ…ってな論法でした(手元にないので正確は期せませんが)。これに気が付かない学者はバカだ、おれは気が付いたぞといういつもの調子になってるんですが…
和気清麻呂が道鏡の一件で宇佐に行ったのは確か宇佐八幡側から「道鏡を天皇に」というお告げがあったと言ってきたからだったはず。清麻呂はそれを確認しにいっただけだったはずと古代史は門外漢の僕の記憶にもありました。恐ろしいことに井沢さんはそのことに全く触れないんです。「後でこの件は書く」という文もあったような気がするんですが、大見得を切ったにもかかわらず奈良時代編ではとうとうこの話題に触れませんでした(道鏡絶賛の話でごまかしているような…)。ご自分でもミスに気が付いたはずなんです。こんなのはほんの一例ですね。
いや、作家なんですから別に何を書いてもいいんです。おもしろけりゃ。ただこの人で気になるのは自説を述べるだけでは飽きたらず学者など意見にあわないものをやたらに攻撃する姿勢ですね。最近登場する場面の偏り方が気になります。

>ななさん。
「高麗史節要」…うーむ、価格からすると学術専門書の系統だなぁ(いつも専門書の価格の高さに泣かされてますので)。その本については僕も未確認です。これはやっぱり中西さんの方が強そうな気が…(僕は中国史系ならすぐ分かるんですけど)。

>おやかたさん。
一年生になった途端に「墨塗り教科書」という世代の話はけっこう耳にしますね。漫画家ですと石ノ森章太郎が自伝にそういうことを書いています。その反動で活字中毒になって本を買いあさり自宅を本だらけにしてしまったとか書いてました。
一年生ならそう「軍国」を叩き込まれることもなく一から「民主主義」を教わった人が多そうです。これが小学校上級以上ですとギャップがかなり深刻なようで(^^;)。野坂昭如氏なんかは典型かもしれません。田原総一郎氏もそんなことを言ってたような。



#769 
なな 2000/04/18 22:45
天皇陛下を引き合いに出したのは語弊がありましたね。

そうね、年齢で単純にくくってはいけませんね。それでも、やたら若い世代をアジるオジサンも
いるじゃない? 「自由主義史観」なんかが旗揚げされた時はちょっと危機感を覚えたものです。

井沢元彦さんもなんか変わってきてません?
「自説が周囲に認められ、やがて彼はその道の権威となる。それにつれ人格も変わってしまう」
これじゃ小林よしのりと同じじゃないですか。今のうちにだれかガツーンとやった方がいいよ。

で、本題に参ります。私もあきらめの悪い人間でして。ヤフーで「高麗史節要」と検索しました。
すると、「鶴本書店特選目録17 韓国・朝鮮関係1 日本書」なるHPに、リストアップされ
ているではないですか。1960年刊、学習院大学東洋文化研究所著、九千円。これ、徹夜城
さんが教えて下さった本と同一ですか? 「日本書」とあるのですが…。教えていだたけます?

マージナル・マン。時代が違うと、人々の「気質」も違うんですねぇ。当たり前ですけど^^;。
私、前作は高橋克彦氏の「北斎隠密説」からインスピレーションを得て、歴史小説で葛飾北斎の
人生を追いました。幕府隠密ということで、画業だけでなく、当時の世情、政権闘争、外圧、
そして蝦夷地開拓から北方探検まで、幅広く取り上げなければなりませんでした。一言で言うと
「平賀源内から勝海舟まで」です。よって「近代的自我の確立」はいやというほどやりましたよ。
が、どうやら私はアキバツの人格設定にも、この「近代人のアイデンティティ」とやらを持ち込ん
でしまったようですね。高田屋嘉兵衛とかも読んだんですけど、江戸後期ではどうしてもお話の
場面が「お座敷芝居」になりがちなんです。みんな頭でっかちで、行動が伴わないんですよね。
それに飽きて大海原を舞台に、海の上に線引きなどされていない時代に惹かれたんですが…。



#768 
おやかた 2000/04/18 21:02
終戦時の年齢について

終戦時に多感な時期を送った人には、それまでの教育や教師、
大人に不信感を持ってしまった人が多いと私も思います。
共産主義に憧れた人とか多いんじゃないかなあ。
私の両親は、終戦時小一です。入学したときは国民学校で、教科書に
墨を塗った世代ですが、小一と言う幼さのためか、世間の大転換に
気付かなかったようです。変化をそれと気付かないまま受け入れてしまえたのでしょうね。
そのためか、世論とか世の動きに鈍いところがあります。
東南アジアと朝鮮への差別感情もあるし。




#767 
真樹操 2000/04/18 09:00
近い隣国

九州ではハングル表記は別に珍しくないですよ。
ホテルなどではたいてい「日文、中文、ハングル、英文」だし。
民芸品の店を開いてる親戚がいるんですが、よく韓国に買い付けに行ってます。
東京に行くより近いです。ちょっと前まで、マスコミが「近くて遠い国」なんて言ってましたが、「なんでそんなこと言うの?」って感じでしたね。
東京のマスコミにはアメリカのほうが九州より近いらしい(笑)。
こちらでは単純に「近い国」です。



#766 
徹夜城(明日は大学へ行くつもりの管理人) 2000/04/17 23:43
敗戦世代その他

>ななさん。
>ちょうど今上天皇と同じ世代、つまり生まれてからずっと軍国主義を叩き込まれて
>思春期の一番純粋な時期に敗戦を迎えた人々。この人たちが政治の中核を担う時が
>危ないんじゃないかなあ、と。なんか本気で「徴兵制の復活を」とか言いそうだもん。

うーん、この世代は両方いるように思います。軍国主義を叩き込まれていきなり終戦となり教師を初めとする大人や国家・戦争に物凄い不信感を持った人も多いのです。実は天皇自身もそうだと言われています。戦中は「現人神の子」だったのが敗戦となり、戦後いきなりクエーカー教徒のアメリカ人家庭教師がついちゃった人ですから。噂ですけど中曽根さんが大嫌いだったという風説を聞いたこともあります(^^;)。天皇の発言はあくまで内閣の助言と承認を経て行われるものではありますが、なんとなくですけど平和主義スタンスを感じる人ではあります。

「倭」の話の続きですが、井沢元彦氏も言うように「倭乱」という表現は問題がなくはないでしょう。ただし韓国人があれを「野蛮人の反乱」程度に認識しているとは思えませんね。いわゆる海賊的「倭寇」とは区別しているはずです。
井沢さんと言えば先日の「秩父原人住居跡発見」のニュースで週刊誌に特別寄稿をしてましたが、「ハイテク日本のルーツ」と呼ぶのはちとやりすぎじゃなかったでしょうかね(^^;)。縄文人のことで「日本は新石器時代の先進国だった」というのはまぁいいとしても(これも疑問符つけたいんだけど)、秩父原人が住居を建てていたことで「原人の段階でも日本の方が先進国であったことを示したのである」といつもの断言調でやってるのには「おいおい」と思いましたね。「想像を最大限に広げれば、この日本列島こそ人類文明の揺籃の地ではないかということも考えられるのである」とまで暴走してましたねぇ(笑)。最近は原人って現世人類の直接の祖先とは考えない説が有力になってるんですが。むかし中国人が北京原人を自分達の直接の祖先として誇ったことがあるそうで、それを思い出す文章でした。最近かの「国民の歴史」のキャンペーンにも一役買ってましたが、発想はよく似てますね。

で、「倭」の話に戻りますが、日本人は少なくとも古事記段階では「倭」を自称として平気で使ってますね。「日本」という国号は「倭という字を嫌ったから作った」という話が唐あたりの正史で載っていたような。もっとも「日本は倭の別種である」という表現も出てくるので面白いところです。「和」はいつから使用するようになったのかなぁ。「和歌」「和漢」って表現が出てくる頃には確実にあったわけですが。
江戸時代だったような気がするんですが、「倭」という字について「中国人は周辺民族をみんなケモノ扁を使ったりするが、少なくとも「倭」はにんべんだから人間扱いしてくれている」などと自慢した文章があったような記憶があります(笑)。「東夷」の「夷」も人扱いしてくれている、ってのもありました。ある漢学者などは江戸市内で引っ越しをして「かの国にわずかながら近づいた」と感激していたそうな…あ、話がおもいっきりそれましたね(笑)。

アキバツくんのことですが、僕はどうも彼は相当な民族雑居状態の産物だったように想像しています。「中世倭人伝」に出てくる「マージナル・マン」という概念、あれですね。秀吉の朝鮮侵略時期までそうした人間があのあたりにかなりいたような気がしてます。
 ついでながら僕は数年前に対馬に取材旅行をしましたが、城下町の厳原市内で「密航・密貿易を防止しよう」という警察の大看板を見てちょっとしたカルチャーショックを受けたことがあります(笑)。対馬は韓国からの観光客の方があてになるらしく市内の案内板もハングル併記になってました(だいたい入港したら「ようこそテマド(対馬島)へ」ってハングルでデカデカと書いてあるんです)。泊まった民宿のオバチャンの話によると戦前は島内に朝鮮人の若者も多くいて、そのオバチャン自身も「映画と言えば釜山に見に行ったもんだ」と言ってました。一番近い都会が釜山。そういうところなんですよね。なんとなく「空気」はつかめた気がしました。
高台に登って北を眺めたもののガスってて半島が見えなかったのが残念でしたが。



#765 
なな 2000/04/17 00:55
石原発言・・・波紋をよんでいますね。

前から思ってたんですけど。
ちょうど今上天皇と同じ世代、つまり生まれてからずっと軍国主義を叩き込まれて
思春期の一番純粋な時期に敗戦を迎えた人々。この人たちが政治の中核を担う時が
危ないんじゃないかなあ、と。なんか本気で「徴兵制の復活を」とか言いそうだもん。

言葉は年々変化してゆくものでしょう? 特に万人に向けて語りかけるのが仕事である
政治家ならば、つい数年前まで使ってた言葉が今では別な意味合いを持っている・・・
こんな世間の些末な変化にも敏感でなくてはならないと思うのです。私は、石原都知事
が差別感情を持ってたか云々という内面よりも(それを糾弾したところで、今さらこの
おやじは変わらんわい)、こんなケアレスミス(?)を犯す鈍感さが嫌でした。「三国人」は
聞いたことない言葉で、「北陸の三国海岸に住んでる人たち?」と思ったんですよ、一瞬ね。
こんなアホゥな若人が誤解・曲解して新たな差別を生み出す・・・ことにでもなったら
どーすんだい! しかもご本人は作家。言葉の「恐ろしさ」は熟知してるはずなのに。

「波王の秋」と「中世倭人伝」を手に入れました。「波王〜」の単行本はカバーが美しいです。
「和冦」は江戸時代の当て字(か?)ですかー。「倭には差別的な意味がある」とは、マンガ
「日出ずる処の天子」で知ったんですよ。井沢元彦氏は、秀吉の朝鮮出兵について、
「野蛮人『倭』が(局地的な)反『乱』を起こした」ような認識でいる韓国側(人)の態度に、
日本人もずっと反感を抱いてきた・・・というようなことを書いていましたっけ。
うーん、「和冦」の理念は予定してる小説の根幹なので、やっぱ使いたいなぁ。

4月からNHKラジオ講座でハングル語を習い始めたんですが、もうめまいをおこし
かけてますよ。漢字ハングル混じり文なんて、ヤですねー。今は見るのもイヤ。



#764 
中西豪(城島前期絶望の報に悲嘆にくれる鷹ファン) 2000/04/16 08:01
再刊本には誤解を招く舞台写真付き

>宝塚版『落日の悲歌』
なにが凄いって、「14世紀後半、倭寇の頭目(国内的には南朝を助ける瀬戸内水軍の御曹司)と高麗の没落両班の娘(もちろん薄倖の麗人)と高麗の若き武官の三角関係」という話を、10世紀に遡らせ、日本と女真を取り替えている、「歴史改変」(笑)がなされています。
舞台の出来自体は、いいようです。初演時には芸術祭で大変よい賞をとったそうですから。

>『高麗史』
冊数が多かったとなると、韓国で出ている『訳注高麗史』かも。影印本はたいてい3冊ですし。
「訳注」とは、もちろん現代韓国語、漢字交じりハングルで書かれているわけです。OCRで取り込んで、翻訳ソフトを使えればそっちが手っ取り早いかもしれませんね。



#763 
徹夜城(あいかわらずそそっかしい管理人) 2000/04/15 10:12
あちゃー

たった今気が付きました。「史点」の最新記事(4/9号)にトップページからリンクが張られていませんでした。一週間近く気がつかなかったのかあ…大ボケ(^^;)。
まぁ「史点」コーナーの中に入ればちゃんとリンクがあるのでお読みになれたと思うんですが…やれやれ。今後気をつけます。



#762 
徹夜城(ある時は生徒、ある時は教師の管理人) 2000/04/15 09:59
「和寇」

>ななさん
うーん、こちらの投稿パターンまで読みとられてしまいましたか(笑)。塾産業でバイトしていることもあってだいたい夜遅くネット活動しています(もっとも強者は2時3時に活動してますな)。
県立図書館で『高麗史』がありましたか。書庫の奥底と言うことはやはり原文(漢文)のやつでしょう。ひところ大学院のゼミで『高麗史』はずいぶん読まされたものです。一部物凄くしんどい漢文です。本職でも解読困難なところが出てきますよ(^^;)。

ところでこの前の書き込みで「和寇」という表現に言及されてましたが。この表現は江戸時代になって初めて登場したものです。たぶん頼山陽あたりの造語でしょう。「倭」にはある程度侮蔑的意味を含んでいると判断できるところがあり(「三国人」みたいなもんです(笑))、頼山陽みたいな国粋的学者には我慢成らなかったみたいです。
韓国の大河ドラマ「壬辰倭乱」でも日本を「倭軍」「倭奴」と表現しており大学でやった上映会でゼミの先生が「差別表現だぜ」と言っていたことがあります(ちなみにこの方「在日」です)。もっとも秀吉の軍を「日本軍」と表現するのも抵抗がありますけどね。
僕が専門としている後期倭寇ってのは今日的な意味での中国人を大量に含むのですが、明側の史料では「倭」「賊」といった表現で書かれています。どうも中国人がいようと海の向こうからやってくるゴチャゴチャ団体は「倭」と認識するところがあったようです。「日本」という表現もちゃんと使ってますが、それは公式な政府や使節など身元のハッキリした相手に使われるように思えます。
前から僕の持論なんですが新宿歌舞伎町の状況って「倭」なんですよ、まさに(笑)。それも含めて「三国人」と「倭」はニュアンスが似ているかも知れません。後期倭寇も指導層が上海系、「兵隊」が福建系ですからねぇ。そこに弱冠の日本人が加わっているという構造です。



#761 
なな 2000/04/15 00:33
お手数をおかけしまして、恐縮でございます。

徹夜城さんの毎回の投稿時間より、そろそろかな〜と、もう一度来てみました。案の定。
なんだかいろいろ無知な質問ばかりでごめんなさい。どうか笑わないで下さいまし。

「高麗史」は・・・あったんですよ。県立図書館の、書庫の奥底に。けれど冊数が多いし、
日本語訳とは限らないし、倭寇の記事があるとも限らないしで、見ていないんです。
「高麗史節要」は漢文なんですか(笑)。「歴史誕生」の資料一覧にあっさり書いてあるもの
ですから、日本語訳ぐらいあろうと思ってました。いくつも頼み事をしてしまい、恐縮
しております。が、とてもとても感激しております。インターネット始めてよかった。
どうかお仕事の支障にならない範囲で、なにとぞよろしくお願い申し上げる次第です。



#760 
徹夜城(自称倭寇オタク兼映画オタク兼その他の管理人) 2000/04/15 00:14
まってました(^^)

>中西豪さん。
待ってました(^^)。実はそちらのサイトまで呼び出しに行こうかと思っていたぐらいで(笑)。このネタでは中西さんの方が強力ではないかと思ってました。実はこの伝言板でずいぶん前にアキバツの話になったことがあるんですよね。
『高麗史節要』のくだんの部分ですが、引用している田中健夫さんも「李成桂の功績を大きく見せるために、かなり潤色されている」と評しています。しかし面白いことは確かで「一巻の絵巻物を見るようだ」と書かれてます。聞いた話ではその後も武勇の表現で「アキバツもかくや」とかいう言い回しがあるらしく、とにかく強烈な印象を残した少年ではあるようです。
そうそう、歴史群像でも何でも書けそうなネタがあったら連絡くださって結構ですよ。仕事探してますので(笑)。漫画でも歓迎(←おいおい)。

>ななさん
『高麗史節要』ですが、まず一般向けの図書館では見つからないと思います(『高麗史』からしてまず置いてませんから)。この手の史料は大学とか研究機関でないと置いてないんじゃないかなぁ(でしょうねぇ、中西さん?)。しかも純漢文です。田中さんの『倭寇』の現代語訳はおそらく該当個所をほぼ全訳したものと思いますのでこちらを当たられた方がよいかと。但し戦闘場面しかないですが。「太祖実録」はヒマがあったら僕が調べてみてもいいですよ(大学行けばあるので)。
前期倭寇のイメージについては村井章介氏の『中世倭人伝』(岩波新書)は必読です。

>戦争映画。
その後、東宝の太平洋戦争もの制覇を目指してます(笑)。LDで「太平洋の鷲」(1953)「キスカ・太平洋奇跡の作戦」(1965)をみつけて購入し、とりあえず「キスカ」はちゃんと観ました。日本の戦争映画には珍しく悲壮感ゼロで登場人物は概ね理性的(^^;)。アリューシャン列島キスカ島守備隊5000名を米軍の隙をついてまんまと撤退させるというお話。勝利とはいいがたいけど観ていてすごく救いのある戦争映画です。脚本がなかなか締まってていいですね。どこでロケしたんだと思ったら富士のすそ野と富士五胡だそうな。

>で、ふたたび中西さん。
石原発言ネタは「史点」でまとめて書きます(奇しくも過去記事に彼の都知事当選ネタがでるはず)。しかし小林よしりんがゴー宣で吠えるのは確実でしょうね、僕も楽しみです(^^;)。そういえば最新の「新ゴー宣」で例の「脱ゴー宣裁判」のことで吠えてましたね。判決が出る前に吠えて置かなきゃならなかったんでしょう。内容のほうは裁判に負けた原因を「裁判官が慰安婦問題を考慮したからだ」と言いたいようですね(二月の公判でも小林側弁護士がそう言って相手と裁判官をあきれさせたようです)。自分でもそうじゃないこと分かってるはずなんだけどな。



#759 
なな 2000/04/14 23:04
中西豪さん、情報をありがとうございます!

やはりこちらに書き込んでよかったと思います。貴重な情報をありがとうございました。
中西さん、「高麗史節要」他の史料は、たとえば県立図書館などの大きな図書館ならば
あるでしょうか? あるいは素人が購入して歯がたつものなのでしょうか。私も読んで
みたいと思ったのですが。お教え下さった小説は早速探してみます。なんか一歩先を越
された気分カナ…。宝塚の舞台は…私は知らないのですけど、よくなかったんですか?



#758 
中西豪(で、一部では鎮西大将軍が通り名になってきた) 2000/04/14 22:12
ついで、といっては何ですが

三国人(第三国人)。終戦直後、闇市などでいろいろとトラブルがあったことを記憶している人には、やはりどうしても差別的言辞として甦ってくるものなのでしょうね。
都知事発言の直後に、某新聞(匿名ではなくて失念)がアンケートをとって、「よくぞ言ってくれた」という意見が三分の一ほどあって、ちょっと異様に感じたものでした。
手塚治虫の自伝的マンガにも、朝鮮人への敵意反感差別をむき出しにした部分があるそうで、手塚先生も、戦後苦労したのでありましょうな。
我が亡父は、朝鮮戦争勃発前夜、佐賀から北九州に出て、八幡製鉄に入社したのですが、夜な夜な独身寮を抜け出し、近傍の朝鮮人部落でマッコルリやホルモンの饗宴の末座に連なっていたそうな。四百年前は同根、という確信的信念があった……、のかしらん?



#757 
中西豪(某作家ファンMLにはまだ未加入なのに、九州方面軍司令官になっていた) 2000/04/14 21:56
いろいろありましたね

お久しぶりです。
東京都知事の発言、確信犯にしては粗暴犯のおもむきがありますな。呆れて述べることばもありません。いまは、小林よしりんがいかなるリアクションを起こすか、に興味津々です。
さて、NHK大河便乗企画ともっぱらの噂の学研【歴史群像】シリーズ次号、「徳川家光」記事原稿2本、脱稿しました。「日朝国交回復交渉と国書偽造」と「鄭成功の日本乞師」(いずれも仮題)。前者が400字詰原稿用紙換算12枚、後者が3枚半なもので、ほとんどスケルトンです。前者は私の持ち込み企画みたいなものですけど、後者は締切前にいきなり依頼がきました。執筆者の当てが外れたのでしょう、いやはや、「歴史群像のドブ浚い」の面目躍如です。
連絡が付きさえすれば、徹夜城さんを紹介すれば、ということも一瞬脳裏をよぎったのですが、私にとっては飯の種です。飯櫃は抱え込まなければなりません、悪しからず。店頭に並んだ暁には、是非立ち読みして下さって、不備な点を完膚無きまでに叩いて下さいませ。

>アキバツ
「おう、トゥランテムール。あの倭賊の頭領、なかなかよか稚児ぞ。生け捕ってなぶり者じゃ」
「とんでもねぇ、大将。そんな手加減して相手にできるガキじゃありませんや」
「むむむ、もったいないが貴様、射て落とせ」
「そいつも無理です。全身鉄甲で覆っていて、矢の立つところなんてありゃしない」
「よし、では儂が彼奴の兜を射て額からずらす。その隙間に射込め。それ、ヒュンッ」
「そりゃ、ヒュンッ。やっぱ、ちょっと惜しかったですね」
って、感じなのが『高麗史節要』や『龍飛御天歌』での筋立てでしたかね(笑)。『太祖実録』の即位前記を読んで該当事件に当たったら、重装甲で矢が立たない。そこで李成桂が肉迫して背中に射込んで手傷を負わせたけれど逃げられた、とありました。

>前期倭寇ネタの小説
何か忘れていませんか、と(笑)。伊藤桂一『落日の悲歌』ですよ、例の宝塚歌劇に換骨奪胎された。
クライマックスはまさに、海州大倭寇、李成桂将軍出世の花道であります。東京文藝社版が入手困難であったのが、昨夏の博多座開場披露公演で『我が愛は山の彼方に』(うぷぷ、いやいけない)が上演されたのを機に、阪急電鉄株式会社(おお、宝塚!)から復刊されました。本体価格1429円です。多くは言いません、傑作です。是非一読を。



#756 
なな 2000/04/13 20:48
ていねいなレスをいただき、ありがとうございました。

「海賊」はマイナーの局地…。私はその中でもさらにギリギリ崖っぷちを歩いていたのですね。
アキバツはHNK「歴史誕生」の単行本で知りました。徹夜城さんがおっしゃっていた番組です。
リアルタイムでは見ていません。アキバツについては、「韓国済州島」(高野史男 中公新書)
でも少し触れられています。同書では、アキは朝鮮語で男子の美称(イザノアキ→イザナギ)、
バツはモンゴル語で勇者。勇猛果敢な若者という意味だそうです。「幼児」ではイメージが
変わってしまうので、私はこの説明でいこうと思いました(笑。

もしよろしければ、韓国のご友人にアキバツに関する小説の有無を確認していただけませんか。
さらにご都合がよければ、韓国語の「倭寇」と「和」の発音をおうかがいいたしたくぞんじます。
「倭」と「和」。私たち日本人は同じ発音なのであまり区別の意識なく使っていますが、漢和辞典
の中国語発音は違うのです。韓国語でも違うと思います。「倭」の蔑称を退けて自らを「和冦」と
称する。私はアキバツに、この少々…というかかなり青臭い理想を背負わせようと思ってます。
もちろんお手の空いた時で結構です。お願いしてもかまわないでしょうか?

白石一郎の「怒濤のごとく」を借りてきました。鄭成功の物語です。探せば、海賊小説もけっこう
あるものですね。だがアキバツはない…。なくてよかったと思います。やりがいありますから!



#755 
徹夜城(夕方のニュースの見比べをしていた管理人) 2000/04/12 23:53
アキバツくん

>ななさん。
はじめまして。海賊コーナーをお読みいただいたようで、ありがとうございます。まぁ「アキバツ」と検索打ち込んで出てくるのはここぐらいでしょう(^^)。
アキバツくん(確か15か16歳でしたからこう呼んで良いでしょう)の小説ですかー。良いところに目をおつけになったと思います。ところでアキバツについてどこでお知りになったでしょうか?
僕が知る限りアキバツについて詳しいのは教育社歴史新書に入っている田中健夫著「倭寇・海の歴史」という本ですね。詳しいといっても1ページ強程度ですが。アキバツ(阿只抜都)と李成桂の戦闘の様子を記した『高麗史節要』の一部が現代語訳されています。李成桂は彼の武勇を惜しんで生け捕ろうとしたが、かえって負傷者が出ると思って結局殺しちゃったそうですね。
田中氏によると「アキ」は朝鮮語の「幼児」、「バツ」はモンゴル語の「勇士」と見ています。しかもアキバツの倭寇は騎馬隊で攻めて来るんですよね。どうも確かにモンゴルの匂いがします。以前NHKの歴史番組でも済州島のモンゴル牧場との関わりを疑ってました。
前期倭寇を扱った小説となると…北方謙三さんが「波王の秋」っての書いてましたね。実は未読(汗)。韓国での状況は友達に聞いてみると分かるかも知れません。
田中氏の「倭寇」ですが、大型の書店にはたいてい置いてます。教育社歴史新書ってよく戦国時代の軍記物ものとかの本を入れてるやつです。

>石原発言その後。
今日は記者会見したせいもあって大体的に報道されてましたね。石原さん、さすがに「しまった」とは思ったように受け取りました(特に日テレのニュースなんて「焦っている」ように編集してましたね)。フジテレビのニュースが意外なほど手厳しくなってました(安藤さんが「マスコミにやつあたり」とか言ってましたね)。木村太郎さんも「芥川賞作家だし意味わかってて言ったとしか思えない」とコメントしてて、弁護してくれませんでした。
一連の報道見て感じたのが「マスコミを敵に回したな」ということ。石原さん最初にニュースを配信した共同通信に攻撃を浴びせてましたが、こういうのやるとマスコミって結束するんですね(まぁ配信元ではあるし)。とくにテレビマスコミは手の平返したように攻撃してましたなぁ。この前まで英雄扱いしていたのがウソみたい(笑)。
もう一つ言うとこの発言、石原さんが言ったから大問題になったところはあります。もともとその手の危ない発言では有名な人でしたから。その人の口から「三国人」「震災時の騒擾」なんて言葉が出てきたから凄い反応が起きたと。
>真樹操さん
>しょせん「死んだボスの兄貴」ってだけの人なのかなあ。
知事選に立候補した時の会見で開口一番「裕次郎の兄です」と挨拶してました(笑)。選挙運動には石原軍団を総動員。「ってだけの人」とは僕は思ってませんが(そう思うことの危険性があるので)、投票した人にその程度の認識が多いのも事実でしょう。
朝鮮人うんぬんの話ですが、数年前に亡くなった僕の祖父も危篤となって病院で朦朧となっているときに「この病院は朝鮮人ばかりだ!」と不安がっていたそうです(別に朝鮮人はいなかったはずなんですが)。別に日ごろ差別的な人ではなかった(近所に朝鮮人がけっこういたのですが)はずなのに、根っこのところで不信・警戒感を持っていたということなのかも。それは戦前の日本人が根っこのところでそういう意識を持っていたということかもしれません。




#754 
真樹操 2000/04/12 23:04
石原都知事の開き直り

……をさっき、テレビのニュースでやってました。
もうなんかとってもいやーな気分です。
あきれ返るのは、あんなことを言ったら方々から非難の声が上がるのは当然、ということを石原氏が少しも予想していなかった、という想像力のなさです。非難されるのを覚悟の上の挑発的発言ならまだしも、子供みたいに本気で起こって記者たちに言い返してました。あんたそれでも作家かっ!
しょせん「死んだボスの兄貴」ってだけの人なのかなあ。
うちの父(すでに他界)も昔、朝鮮・韓国系の人たちのことを「あやつどんなよかこつあせん」(訳・あいつらは良いことはしない)と言い切ってて、この件に関する限り対話不可能でしたが、一国の首都の知事が商業高校しか出てない田舎のオヤジと同レベルじゃ困るじゃないですか。あ〜〜もうっ!

すいません。だれかにこの怒りをぶつけたかったのでつい書き込んでしまいました。
お邪魔だったら消去してください。



#753 
なな 2000/04/12 15:56
管理人さん、皆さん、はじめまして。

おはつでございます。HNK教育テレビの公式サイトのような(?)、とても見やすいHPですね。

私、実は只今、前期倭寇の「アキバツ」を主人公に、100枚の歴史小説を書こうと企んでいます。
これまで、それこそ倭寇や海賊と名のつく歴史書・小説は片っ端から手に取って参りました。
けれどもここのサイトもそうであるように、16世紀倭寇に関する資料はたくさんあるのですが、
初期の倭寇となると、皆無といっていいほどに記述が無くて途方にくれています。昨日YAHOOを
見ていた折り、半ばやけくそで「アキバツ」を検索したところ、たった1件だけ表示された歴史
サイトがこちらでした。(他はゲームと、なぜか競馬のサイトでした。「アキバ」で出たらしい)

徹夜城さんにうかがいたいのですが、前期倭寇に的を絞ったサイトor専門書or小説をごぞんじ
ないでしょうか? 特にアキバツを扱った日本の、或いは韓国の小説がないかを知りたいです。
図書館で検索しようにも、その言葉がタイトルに含まれてないと検索に引っかからないのです。
「海賊」だけでもかなりマイナーなのだそうですね。アキバツが小説として手つかずならば、これ
に勝るやりがいはないでしょう。ただ参考にすべき小説がないのは、素人には苦しいですけど。
管理人宛てのメールでもよかったんですが、多くの方から情報が得られるかと思い、伝言板に
投稿させていただきました。アドバイス等ありましたらどうかご教示いただきたくぞんじます。

あと、すでに徹夜城さんはごぞんじかもしれませんが、私が今までに目にした「海賊」小説は、
「海賊商人」(南條範夫 光文社時代小説文庫)、「南海血風録」、「海賊モア船長の冒険」です。
白石一郎はまだ読んでませんが、海関係の著作が多くていいですね。「天翔ける〜」は最近入手
したばかり。「海賊モア〜」は本当に面白かったです。どれも前期倭寇とは関係なくて、笑える。
もっと関係ないですが、マンガ&アニメ「ワンピース」も海賊を扱ってて、いい作品ですよ。
さらに関係ないけど、「漂流」(吉村昭 新潮文庫)は海を題材にした作品として必読!です。



#752 
徹夜城(週刊朝日のブラックアングルに大受けした管理人) 2000/04/11 23:46
石原発言のこと

昨日から今日にかけてマスコミが結構騒ぎ出しましたが(初めはTBSしかやってませんでした)、どうも見ていて「的外れ」を感じるところがありますね。なんか「第三国人」が差別語だかどうかと言う点に集中しているようでして。石原都知事の反応もそのことに絞ってました(明日会見するそうですが)。
今度の発言の最大の問題点は「自衛隊を軍隊として使いたい、そのために日本にいる外国人を犯罪者扱いしてダシに使った」という点だと思うんですけどね。それと「不法入国した三国人」という表現から「在日外国人」を直接指したつもりは無いのかも知れませんが、「震災があったら騒擾が〜」という表現を聞いたら誰だって関東大震災の時のことを想起しますよね。そのことへの配慮が完全に欠けてます。

先日の僕の書き込みで「『シナ人』以外の表現を探したんじゃないか」と想像したと書きましたが、どうも予兆は二月すでに都議会であったんだそうです。読売新聞のwebによるとやはり「不法入国する三国人」という表現が出て都の役人が修正しているそうです。もっともこの発言は少子化に関して「移民のことも正式に考えなきゃいけない」という趣旨の発言の中で出てきたようですが。

昨日のフジテレビの朝のワイドショー(朝のワイドショーの中では結構気に入ってます)に出ていた産経新聞の人も「都民はそういうことを言ってもらうために知事になってもらったんじゃないでしょうに」という言葉を口にしてましたな(正確は期せませんがだいたいそんなところ)。
それと気になるんですけど石原都知事、九月の防災訓練で「陸海空3軍(!)を使った大演習」を行うつもりだそうですが、いつから都知事は自衛隊をアゴで使えるようになったのかなぁ。
あ、ちなみに自衛隊の「災害救助隊化」には僕は賛成してますよ(笑)。



#751 
アール・ケイ 2000/04/11 12:33
衣の下から鎧が顔を…

+αさまの『シンドラーのリスト』の解説、拝見致しました。
私なんざ、「ここは脚色だ」「この部分はスピルバークの創作だ」と分かっていながら、あの映画じゃ3度泣きました(笑)。涙もろいのかな?ついでながら、日本のシンドラー、杉原氏を取上げた「知ってるつもり?」でも泣きましたね(不覚!)。でも杉原氏を加藤剛氏が演じたドラマでは泣けなかったなあ。
いくら脚色されていても根っこは史実なのだ、と思うと涙腺が弱い方です。いや、『スタトレ』でミスター・スポックが死んだ時も(次作で復活することを知っていたんですが)、『ハクション大魔王』の最終回でも泣いた方です(それも涙が止めど無く…というぐらい)ので、ただ単純なだけでしょうか。

閑話休題。「三国人」という表現は「TVスクランブル」で横山のやっさんが使って批判されたことがありましたっけ。まあ、私の父親なんぞも、終戦直後の話をする時は使いますね。つまり戦前戦中は日本人側が力でいうことをきかせていた在日韓国・朝鮮、台湾、中国の方々が、終戦後闇市などで急速に勢いをつけたことに、敗戦国人となった日本人が恐怖心を抱いたのですな。いい表現ではないですけど(ただ石原さんらはそう思っている)、飼い慣らした猛犬に噛まれるような感じがしている、わけです、その世代以上の人々の何割かは。
何故、韓国朝鮮出身の方が日本に住んでいるのか、とか、関東大震災の際の大虐殺(これは“南京”とは違って、到底否定できないほどの多くの証言があります)の事実認識とか、もう中学生以下のレベルで、非難する気もありませんが、そういう輩と一括りにはされたくないものです。
本当の意味での「国益を損じる」「国の威信を傷付ける」ということをご存知ないようで。ただ石原さん、あの場所ではしゃぎたかっただけですけどね(嘲笑)。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#750 
真樹操 2000/04/11 07:33
第三国人

わたしも子供のころその言葉を聞いて意味がわからず、親に尋ねたことがあります。
「日本人でもアメリカ人でもない、第三者の外国人」という意味だと教えられました。
昭和三十年代前半頃まで使われていたようです。
当時は「外人」イコール「アメリカ人(白人)」だったんですね。「明らかに日本人ではない、でもアメリカ人でないからガイジンとは呼べない」という感覚だったらしいです。

それにしても石原都知事、そんなことを言ったんですか? アナクロもいいところですねえ。



#749 
+α 2000/04/11 01:48
知りすぎた不幸

というのはあるかもしれませんね。

>五番街さん

 例えば、映画の「シンドラーのリスト」を見ても感動できないとか。
 この実に辛気くさい、一見ハリウッド映画とは無縁に見える映画も、実はしっかりハリウッド映画だったりします。
 というと意外に聞こえるかもしれませんが、主人公であるオスカー・シンドラーが、ディケンズのクリスマス・キャロルの主人公のスクルージーを彷彿させる人物に作り替えられています。

 「お金にしか興味のなかった、シンドラーさんは、ナチスによるユダヤ人の迫害を見ている内に、心を入れ替え、財産を投げ出してユダヤ人を救い、最後は懺悔までしました。」

 というのが、極めて単純に言った場合の、あの映画でのシンドラー像だと思うのですが、原作であるノンフィクション・ノベル「シンドラーのリスト」(新潮文庫)に出てくるオスカー・シンドラーという人物はもっと複雑です。

 シンドラーは、ゲットーへと追い出された裕福なユダヤ人の家に住みます。ここまで映画にも描かれていましたが、その後、シンドラーが、わざわざゲットーへ行き、追い出されたユダヤ一家を捜し出し、彼らにその家の代金相当の金を支払った(シンドラーの複数の友人の証言)ことは描かれていません。
 また、シンドラーは、一貫して、自分の工場で働くユダヤ人を守るために最大限の努力を支払っています。映画に描かれたように、ユダヤ人を見捨てる行動をとったことはありません。
 ユダヤ人から、金の指輪を贈られたのは事実ですが、クライマックスシーンのシンドラー懺悔の場面は、原作にはありません。スピルバーグの創作でしょう。

 原作におけるオスカー・シンドラーの行動パターンは、映画と異なり、最初から、最後まで殆ど変化しません。
 つまり、オスカー・シンドラーという男は、派手好き、女好きの山師で、賄賂を使うことなど何とも思わない(ゲシュタポに逮捕され、留置場に入れられると、早速、看守を買収してしまう)ような人物でありながら、その一方で、何のメリットもないのに、全財産をすりつぶし、命の危険を冒してまでユダヤ人を救ったのです。

 分からないといえば、これぐらい分らない人物というのもいません。どうして、シンドラーはユダヤ人を救ったのか?原作の作者は「正義」のためとしていますが、どう考えても、シンドラーは、そういう「正義」や「理想」にかぶれるような、青臭いたまじゃありません。
 そんな男が、どうして、命をかけてまで、ユダヤ人を救ったのか?正直謎です。私は、ナチスという、巨大だが、愚かな権力を騙すスリルが、シンドラーにはたまらなかったのではないかと思っています。
 恐らく、スピルバーグは、原作通りに描いては、観客が納得しないと思ったのでしょう。だからこそ、映画版のシンドラー、スクルージー的なシンドラーが誕生したのでしょう。

 色々書きましたが、私は、この映画はよく出来ていると思います。なんといっても分りやすいですから。


 以下、蛇足

 映画の最後で、ソビエト軍の将校が収容所に来て、西にも、東にも行くなという場面があります。
 原作によれば、あの将校は、ユダヤ系で、「我々はどこへ行っても歓迎されないんだ」という台詞を吐きます。実際、その後に起こったことは、この将校の予言通りでした。
 戦前、130万〜150万に達したポーランドのユダヤ人のうち、ナチスのホロコーストを生き残ったのは14,5万程度でした。
 死の収容所から、ようやく故郷へ帰ってきた彼らは、今度はポーランド人に襲撃され、次々と殺されます。ポーランド人は、もともと、ユダヤ人を嫌っていた上、戦争中に追放されたユダヤ人の財産を横領しており、帰ってきたそれを取り返されることを恐れたからだとされています。
 結局、生き残ったユダヤ人の大部分は、国外に脱出し、現在、ポーランドにいるユダヤ人は4万程度に過ぎません。
 しかしまあ、歴史ってのは、こういう気の滅入るような話が圧倒的ですね。そういう意味では、歴史なんか知らない方が幸せなのかもしれません。でも、調べてしまうんですけど。

>徹夜城さん

 うろ覚えの記憶ですが、「第三国人」という言回しが、終戦後暫く使われていたらしい記述を読んだことあります。中国人や朝鮮人を婉曲に指す用語だったと思います。

 石原氏の発言は、又聞きなので正確には知りませんが、そもそも、知事ができるのは、首相に対する治安出動の要請だけで、実際に、治安出動を命じるのは、首相ですから、そういう要望するなら首相にしないと意味ないんですけどね。
 それとも災害派遣要請で出動させて、手ぶらで騒擾を鎮圧させる積りなんですかね、幾らなんでもそれは無理だと思うぞ。
 自衛隊の皆さん(多少、知合いがいる)は常識人が多いから、そんなことを言われて困ったでしょうね。


http://homepage1.nifty.com/SENSHI/


#748 
徹夜城(身近に朝鮮半島関係者がけっこういる管理人) 2000/04/10 23:50
南北首脳会談

いやあ。これはたまげましたねぇ。第一報はやっぱりネットのニュースで知りました。最初「首脳会談」というのを見ても「首相クラスかな」と思ったのですが、本当に韓国大統領と朝鮮労働党総書記なんだもん。しかも両国同時にTVで発表(あの北朝鮮の甲高い声のアナウンサーの言葉に「大統領」と入っていたのにも驚いた)。このところ北朝鮮が多方面で外交を積極的に展開していたので(日朝交渉もその一つですね)何か動きがあるような予感はあったのですが、まさかいきなりトップ会談とはなぁ。それにしても金正日(わあ、「キムジョンイル」って打ったらちゃんと漢字に変換したぞ、ATOK)さん、外交現場に登場するのは初めてのハズなんだけど…だいたい肉声自体「朝鮮人民軍に栄光あれ!」とか言った一声しか出てないぐらいの謎の人ですからね。ホントにちゃんと会談に出て来るんだろうか、ちょっと不安もありますね。
まぁとにかくお互い「国」として認めて話し合おうっていうのは大変な進展。先日の映画「シュリ」で南北首脳が一緒にいるシーンを見て「まだまだ先だろうな」などと思っていたものですが。この調子じゃ案外「中台首脳会談」もヒョッコリ実現したりするのかも(双方から話はあるんだけどね)。

とまぁ歴史がバタバタと動いている中で、石原都知事さんはいきなり大正時代を連想させる発言をしておりましたね。ありゃあ確信犯でしょうな。「三国人」なんて言葉があったなんて初めて知りました。さすがは文学者(笑)。想像ですけど「不法入国してくる三国人・外国人」という表現をしていたので、どうも「シナ人」と言おうとして別の表現を探した可能性も感じます。
どっちにしてもいざ震災となったら日本人が「騒擾」する可能性だってあるわけで(関東大震災のケースはそれに近いような気がしますが)、ことさら外国人のことを言うあたり、この人の感覚が出ていますね。まぁ分かりやすくて良いですが。
森新首相も以前「川崎(だったかな?)あたりにはベトナム戦争にも行った訓練を受けた韓国人がいるから危険だ」という趣旨の発言をしたことがありますし、神戸の震災の時も自民党の誰だかがやはり在日外国人を危険視するような発言をしていたような記憶があります。どうも関東大震災の当時の感覚でいる人が政治家でも残ってるようですな。



#747 
徹夜城(最近新首相の似顔絵の練習をしている管理人) 2000/04/07 09:38
歴史映像へのツッコミ

>五番街さん。
自分が多少詳しい分野での映画やドラマってのはどうしてもツッコミを入れつつ見てしまい、下手すると楽しめないこともありますね。まぁ「ツッコミ」であるうちはそれはそれで楽しんでいるのでしょうけど。
僕がこれまで見た歴史映像で史実の改変が一番凄かったのは日テレ製作のアニメ「三国志」でしょうね。「歴史映像名画座」でも紹介してますがもうこれは知る人ぞ知る怪作(笑)。さらに奇怪なことに好評(?)のため続編も制作されています。コントとして楽しんだ方多かったんでしょうね(笑)。

他にもいろいろあるのですが、ハリウッド製史劇は面白さ優先で相当に史実を曲げます。「三銃士」「仮面の男」「ブレイブハート」と最近のでもこの傾向は顕著。
映画ではありませんがアメリカ製TVドラマ「ピョートル大帝(Peter The Great)」もスウェーデンとの北方戦争のくだりはいじってましたねぇ。連戦連勝のスウェーデン軍に追いつめられたピョートル。幼なじみの腹心メンシコフも彼を見限って離れて行く。「ポルタヴァを突破されたら終わりだ!」とピョートルが嘆いているとメンシコフが「友人として貴方と共に戦う!」と突然戻ってきて、ともにスウェーデンとポルタヴァで戦い「大逆転勝利」を収めるって展開。アメリカ人好みの話の盛り上げ方でしたが、僕が読んだピョートル伝ではポルタヴァの戦いってすでに弱ったスウェーデン軍に止めを刺した程度の戦いなんですよ。あとピョートルのキャラクターが史実ほどハチャメチャ(笑)でなかったのも残念なところ。結局アメリカ人が思い描く「理想的開明的君主」になっちゃってました。
このドラマ、スウェーデンのカール12世が自己陶酔型戦争マニアに描かれていて、戦争前にピョートルから領土の話し合いを持ちかけられる(国境で直接会ってしまう!)と「せっかくの楽しみを奪わないでください。戦争は王のスポーツ。弱者を淘汰してますます強くなる」と言ってくれるなどなかなか楽しめます。演じた俳優が分からないのが残念。
ツッコミはいろいろとできますが、このドラマ自体はちゃんとクレムリンで撮影(冒頭にクレムリンを使った大戦闘シーンあり!)するなど大がかりですし、映画マニアなら「おおっ!」とビックリするような大スターが特別出演してくれるなど歴史映像マニアとしては見落とせない作品です。ビデオは出てないみたいですけどね。ロシアで制作したピョートルものがあれば見てみたいところですが…ソ連時代にはなさそうですね。

そういやツッコミ入れまくりの「名画」を忘れていた。ハリウッド製「ジンギスカン」(オマー=シャリフ主演)。これに勝てるトンデモ歴史映画はなかなかないでしょう(笑)。



#746 
五番街 2000/04/05 14:13
映画の欠点

はじめて投稿させていただきます、五番街ともうします。

・こうやって書いてくると、揚足取りに終始しているようで、我ながらいやな観客だなあと思います。

私にも同じような体験があって、知っていることが不幸なんだろうか、と考えてしまいますね。

1950年代のフランス映画に「パリの灯火(あるいはモンパルナスの灯火)=もちろん邦題」という名作があって、これは、画家のモジリアーニの半生を描いたものです。主演はジェラール・フィリップで、フランスを代表する名優だそうです。

たしかにこの名作は、私も大好きで、岩波ホールなどで3回ほどみたのですが、最初みたときに、モジリアーニが画塾(というよりも、モデルつきの貸しアトリエ)で、後にモジリアーニの後追い自殺するジャンヌとであったシーンは、思わず両手で顔を覆ってしまいました。

モジリアーニの伝記では、どうやらこの画塾あたりで二人がであったようで、それは史実と言ってもよいのでしょう。映画では、彼女に一目ぼれしたモジリアーニが、彼女を特有のデッサンで描くシーンがあって、それを彼女に見せました。彼女は、驚き、感激した様子で、それが二人の出会いになったのですが、そのデッサンは、全く別の女性の肖像で、かつ、このデッサンをもとにした油彩画はモジリアーニの傑作の一つとして知られているものです。

この肖像が別な女性を描いたものであることを瞬間的に理解して、思わず、この名作がぶち壊しになったようで、いたたまれないような気になりました。むろん、他の観客はそんなことには気づかず、気にもならないのでしょうが、いまだに、この監督のずさんさが心に引っ掛かっています。モジリアーニは、後に妻となったジャンヌを繰り返して描いているのですから、彼女を描いたデッサンは容易に利用できるのになあ、とため息をつきたくなります。


その他にも、この映画には実在した人物の評価をめぐって異論をさしはさむ余地はあるのですが、このデッサンだけは、納得できない気がいまだにしています。





#745 
星村輝旗 2000/04/05 01:46
新首相?

お久しぶりです皆様。
もはや、明日の夕刊配達時点では、「森喜朗総理大臣」は、事実上決定なようですが、
僕だけのような話かも知れませんが、この森さん、
顔が、ロシアの自民党(!!)ジリノフスキー氏にどことなく似ていませんか?
そして、沖縄の人やHIV感染者を見下したような人が総理大臣になっては欲しくないです。
では。



#744 
徹夜城(戦史マニアにはまだまだなりきれない管理人) 2000/04/05 00:18
戦争映画つづき

>+αさん。
さっきの投稿を書き込んだら一足先に+αさんの書き込みが。入れ違いになっちゃいましたのですぐにレス書きます。しかしさすがに戦史マニアさんはツッコミ入れながら観てますねぇ(笑)。僕も歴史映画ではよくツッコミを入れてます。
敵情報に関する+αさんのご指摘は興味深い。思い当たる気もしますね。ちなみに「連合艦隊」の「監修」は児島襄・豊田穣両氏がクレジットされてました。

「連合艦隊」のあとに「ひめゆりの塔」があるのは知っていましたけど(リメイクで2本あるんですよね)「本格戦争」の範疇には入れてなかったんです。「零戦燃ゆ」は失念してました。ただ、これは未見ですけどやはり「本格戦争」とは呼びがたい内容なのでは?と感じます。
ちょっと手元にある「ぴあ」編集の映画CD−ROMで調べたところ、「連合艦隊」(1981)の前年に東映が「二百三高地」をヒットさせ、「大日本帝国」「海ゆかば」と連打しますね。ちょっとした戦争映画ブームとなり、東宝も便乗して久々に力を入れたんでしょうねぇ。

特撮のチャチさは僕はもう予算のない日本映画苦肉の策としてはたまた「伝統芸能」の一種として大目に見ております。海戦ものは「水」のミニチュアが作れないのでチャチにみえやすいんですよね(巨大な波飛沫、水滴が!)。海戦シーンの最高峰は東宝「日本海大海戦」と言われてます。円谷英二の遺作。確かに海戦シーンは見物です。脚本は致命的につまらないですが(爆)。
東映で作った「日本海大海戦・海ゆかば」は目も当てられなかったなぁ。あ、どっちも東郷平八郎は三船だ!
東郷といえば先週NHKの歴史新番組で取り上げられてましたね。CGが面白かった。
さらに連想で思い出しましたが、昨日のNHK「プロジェクトX」のVHS開発秘話も泣けましたね。



#743 
徹夜城(戦争映画にはまりつつある?管理人) 2000/04/04 23:34
日本の戦争映画ばなし

>アール・ケイさん。
ご意見ありがとうございます。なるほど、確かにハリウッド製とは予算もターゲットも違うってのは原因の一つとして当然上がってくることでしたね。
勝者敗者の件はベトナム戦争映画のこともあって前から薄々思っていたことなんです。ただ、日本の場合とくに顕著な傾向なのかも知れません。
勝った(まぁギリギリというところですが)戦争である日露戦争の映画(やれば当たるのでかなりの数存在しますね)でもほぼロシア人の描写はありません。かの「二百三高地」でもオープニングあたりでロシア側の思惑やら日本人を「猿」よばわりするところがある程度(もちろんエキストラの兵士は出てくるけど)。そういえば「二百三高地」も乃木・児玉など指揮官から庶民の一兵卒までゴチャゴチャと描くところ、「連合艦隊」と共通しますね。兵卒の苦労と銃後の悲しみを長くというのは定番の「泣かせ」です。

最近読んだ特撮映画本に「日本人は戦争と自然災害の区別がついてない」といわれている、いう話が出てました。確かに戦争映画をいくつか見るとそんな気もしてきます。「敵」は戦艦だったり要塞だったりB29だったりしますが、指導者も兵士も含めて敵である「人間」がほとんど出てこない。「ガメラ」の監督が「怪獣映画は戦争映画のメタファー」という話をしていましたが、そういえば両者はよく似ているかも知れません。
また先ほど書いた「泣かせ」ですが、戦後になって反戦思想が広まってからのことではないようで、戦中の戦意高揚映画にもこの傾向があります(僕が見たのは「ハワイ・マレー沖海戦」だけけですが)。戦後占領軍がこれら戦意高揚映画を見て「これは反戦映画か」と言ったという笑うに笑えない話もあります。



#742 
+α 2000/04/04 23:21
竜のたたり

 タイトルは、「中日ドラゴンズが優勝すると政変が起る」というジンクスから、こうなると、セリーグのペナントレースが、政界の代理戦争になったりして。
 ま、もっとも、このジンクス、正確には「中日が優勝した年には政変が起る」というものですから、厳密にいうと外れているんですけど。、
 小渕首相は、お気の毒でした。あんなに、沖縄サミットを楽しみにしていたのにねえ、好事魔多しというやつですか。

>徹夜城さん

>東宝最後の(現時点で)本格戦争映画「連合艦隊」

 東宝は「連合艦隊」の後に「零戦燃ゆ」という戦争映画を撮ってませんでしたっけ?。「ひめゆりの塔」もその後だったような?

 それはともかく、「連合艦隊」は、戦史マニアには、突っ込みどころの多い、ある意味「楽しい」映画でございました。
 すれ違った敵の攻撃隊を、護衛の零戦が攻撃し、敵はやっつけるものの、零戦も弾切れで帰還してしまい、そのために見方の攻撃隊が大損害を出すというのは、珊瑚海海戦ではなく、南太平洋海戦のエピソードです。
 ま、この程度の変更は、ストーリー作の関係でやむを得ない話ですが、問題なのは、栗田中将の扱いです。

 映画では、レイテ沖海戦の際、大和を旗艦にしたらという宇垣中将のすすめを、栗田中将が断っていましたが、実際は栗田中将の武蔵を旗艦としたいという要望を、連合艦隊司令部が拒否しています。(その理由は、夜戦の指揮は、速度の速い重巡洋艦でとるべきだからとも、第2艦隊司令部が第4戦隊(重巡洋艦部隊)司令部を兼任していたからともいわれていますが、元軍令部参謀のY氏による、栗田中将が海軍大学校を出ていないためだったとかいうとんでもない説もあります。)
 レイテの反転でも、栗田中将の反転命令に、宇垣中将が反対していますが、実際は、栗田中将が反転を命じた際に、「参謀長、レイテはあっちだよ」と言っただけです。実は、栗田中将が反転を命じる2時間ほど前に、宇垣中将は、反転を提案して却下されていますから、いまさら、何をという気持で皮肉を言っただけで、反転に反対した訳ではないと思われます。
 悪役を作った方が、話を作りやすいのでしょうが、栗田中将が気の毒に思えます。
 映画のとしては、最後の方で、大和が沈没した後の爆煙の周りを、特攻機がぐるぐる回るシーンまでは、それでも、そこそこいい映画だと思っていたのですが、あのシーンの特撮のちゃちさで、それまでの雰囲気が吹っ飛んでしまいました。

 こうやって書いてくると、揚足取りに終始しているようで、我ながらいやな観客だなあと思います。

>日本の戦争映画って戦ってる相手の人間がほとんど描かれない

 映画だけではなく、日本の戦記でも、日本軍の行動ばかり書かれており、アメリカ軍は殆ど描かれていません。そのため、戦記を読んでも、アメリカ軍がどう行動したか位はわかりますが、どういう情報に基づき、どう判断したのかがまるで分らないということがよくあります。
 実際、日米双方から書いている戦記というと、すぐに出てくるのは柳田邦夫の「零戦燃ゆ」(同名の映画とは関係ない筈)とか「公刊戦史」位です。
 この点、欧米の戦記では、大体の場合、相手側のが、そういう情報に基づいて、どう判断し、どう動いたかが書かれています。この辺に、情報に対する考え方の相違が出ているのかもしれません。

最後になりましたが、ウエブサイトを作りました。よろしければ、ご覧下さい。
「戦史研究所」http://homepage1.nifty.com/SENSHI/

http://homepage1.nifty.com/SENSHI/


#741 
アール・ケイ 2000/04/04 19:02
奢れるものは久しからず

小渕さんの後釜は森さんだそうですが、野党も舐められたものですね。悪役顔で失言癖があり(大阪、タンツボ発言とか)、スキャンダルの噂も絶えない森氏を首相にして選挙に勝てると思っているのでしょうか。自民党側は勝てるという計算があって森首班、ではなく(そこまで頭が廻る人がいなくなってきたか)、他にタマがないのでしょうね。YKKは公明党が反発するだろうし、河野さんは小渕派の支持が得られなかったのでしょう。経済状況がもっと悪ければ宮沢再登板もあり得たかなあ。巷では田中真紀子サン待望論なんですがこれもマスコミが煽っているような気もします。
森さんは側に付いた2人の自民党領袖、安倍、三塚両氏が政権に就けなかったことをつぶさに見てきて、首相の座が転げ込んでくるのをアリジゴクのようにじっと構えて、(党務に専念して)待っていた、のでしょう。しかし人は顔じゃないといいますが、あの悪相はなんとかなりませんかねえ(本気)。

>それにしても日本の戦争映画って戦ってる相手の人間がほとんど描かれないって特徴がありますね。本作でもアメリカ人はいっさい登場しません。
ひょっとして…と思ったのが日本が敗戦国だからかなぁ。
その理由の半分は予算です(笑)。別の言い方をすれば対象マーケットの違いですね。ハリウッドは日本をはじめ世界各国に配給することを前提に制作しますが、日本映画はあくまでも国内向けですからね。“近場”の韓国や中国にすら売れませんから(→歴史的観点から見れば当たり前ですが、近隣国にさえ売れないというのは致命的であるといえますまいか)。
後の半分はやはりご指摘の通り、勝ったか負けたか、その立場の差なのでしょう。日本の戦争映画で連合国側を丁寧に描いたらそれこそ自虐的になっちゃいますからね(笑)。戦勝国側からは、もうこれはドラマのセオリーとして敵役としての敵を描けるわけです。必ず最後にはそっちは滅びますから。ですので逆にアメリカの描くベトナム戦争ものではベトナム側はあまり描かれない、ということになります。そろそろアメリカ・ベトナム共同制作のベトナムものというのが作られてもいいのになあと思いますが、さすがにそれはまだアメリカにとって時期尚早のようですね。


http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#740 
徹夜城(最近また戦争映画に凝りだしている管理人) 2000/04/04 11:10
どうやら

小渕さんの後継者は結局当初から本命視されていた森幹事長のようですね。小渕派と公明党という政権多数派(主流派)にとって一番無難ということですか。河野さんの名前も一時クローズアップされたようですが、昨日の夜の時点でほとんど消えてましたね。
「森首相」かぁ…政治能力等は完全な未知数。まぁ小渕さんもそうでしたけど。
森さんが首相になるということは、総選挙が早まる?との憶測も。かなり不謹慎ながら「大平弔い選挙」の前例がちらほらと。

>戦争映画。
僕は「歴史映像」の一環として見るんですよね。先日東宝最後の(現時点で)本格戦争映画「連合艦隊」をビデオで見ました。特撮シーン本編シーンともに東宝戦争映画の集大成の趣がありますね、良くも悪くも。上は海軍首脳から下は一兵士にまでいたる群像を主人公に太平洋戦争史を描いていきます。だから散漫な観は免れませんけど。特撮シーンは真珠湾、ミッドウェー、レイテ沖、そして戦艦大和撃沈と海軍がらみの見せ場のオンパレード。山本五十六は小林佳樹。若い日本兵をやらせると右に出る人はいない(?)永島敏行もおりますね。確か中井貴一はデビュー作。
それにしても日本の戦争映画って戦ってる相手の人間がほとんど描かれないって特徴がありますね。本作でもアメリカ人はいっさい登場しません。ハリウッドだと「史上最大の作戦」「トラトラトラ!」「ミッドウェイ」などなど双方を登場させて立体的に描く戦争映画が多いような。ソ連の第二次大戦ものもそうです。「ヨーロッパの解放」なんてヒトラーを中心とするドイツ国内情勢がやたらに描かれます。
ひょっとして…と思ったのが日本が敗戦国だからかなぁ、ということ。ドイツの「Uボート」もそういえば敵が出てこない…もっともあれは潜水艦映画だからなぁ。



#739 
徹夜城(今日は一日家にいた管理人) 2000/04/03 17:22
次の総理は?

気が早い、とお思いの方もいるかもしれませんけど…今しか書けないネタでもありますので。
小渕首相、残念ながらこれは再起不能でしょう。かつて現職で入院した首相で復帰した例がないってこともありますし、現時点で周回遅れのように発表される病状もどうやら少なくとも首相の任に堪えそうにありません。すでに自民党内では次期首相をめぐる駆け引きが始まっています。

本命は森幹事長。もしかして河野外相。僕はサミット主催を控えているという外交的理由から河野さんになるんじゃないかとにらんでます。また理由の一つにこの政権がどう考えても「暫定」と思われる点があります。だってすぐ総選挙です。森さんは暫定政権の首相にはなりたくないでしょう。ここで「総理になれなかった唯一の自民党総裁」だった河野さんにサミットやらせて華を持たせると。
もっとも次代の本格政権を目指していると言われている加藤紘一さんが河野さんを嫌ってましてねぇ(もと同じ宮沢派での対立候補)で。もっとも森さんも山崎さんに嫌われていると言うし。
自民党の総裁争いの歴史は案外個人的愛憎関係に大きく拠ってたりしてますからね。さて、これから24時間、注目です。
大穴で宮沢再登板(笑)。いや、案外ケンカが一番少ない解決策だとも思えます。



#738 
徹夜城(原稿の遅れを誰かさんのせいにする管理人) 2000/04/03 00:03
小渕首相、入院!

「ニュースな史点」で今回「小沢一郎衰亡史」(笑)をとりあげ、ほぼ原稿を書き上げたのですが、他の記事に取りかかる前の息抜きにネットに入ってニュースを見たら「小渕首相、体調崩し入院」の文字が。あちゃー、原稿少し書き換えないと。ことによっては記事でちょこっと書いた政局の見通しが変わってしまうもんなぁ。
小渕さん、みかけの通り神経があまり太くなかったようですな。今度の連立解消騒動で僕などは小沢さんの健康の方を心配していたんですが。
ってなわけで「史点」更新は例によって月曜日中。

ところでCMでやってるとおり朝日新聞が紙面を変えてました。…正直「どこが?」ってな印象ですが、よく見ると広告が左側、記事が右側に。ページを開けたとき広告が目にはいるようにってことなのかなぁ。経営難の噂もあることだし。まぁ新聞はどこも辛いところかも。
漫画は「Mr・ボォ」が終わって「やくみつる登場か?」という予想を以前してましたが(笑)、「Mr・ボオ」に方は「ワガハイ」に改題し路線を絞っただけでした(「ペエスケ」のパターンだな)。しかしやくみつる登場しましたよ、やっぱり。なんと政治面の一コマ漫画デビュー。これは意表を突かれた(^^;)。



#737 
徹夜城(このところHPのあちこちを補修中の管理人) 2000/03/29 00:37
歴史本

>AKさん。
この伝言板ではお久しぶりです。「歴史本」追加したら早くも反応をいただき嬉しいです。
増田さんの「日本人が世界史と衝突したとき」はホント面白かったです。あれだけのスペースでは言いたいことの半分も書けませんでした。あの文章はその本のほんの一部にスポットを当てて書いています。他にもいろいろと面白い事が書いてありますね。
あそこにも書きましたが「日本人は外国文化に強烈に憧れながら、それを担っている外国人とは切り離して考える」という指摘には「うんうん」とうなづいちゃいましたね。長い歴史では特に中国文化との関係でいちいち思い当たるところがあります。また「日本人は中国史にやたら詳しいくせに自国の歴史を知らない」という嘆きが鎌倉時代(ちょっと時代はうろ覚えですが)に言われていたというのも興味深いところです。これが明治以後になると西洋文化一辺倒になっちゃいますね。その一方で外国との関係を切り離されるとムチャクチャ現実性に欠ける自文化絶賛論が出て来るって指摘も面白かった。満州事変以後が典型ですが近ごろも似たようなこと言ってる人がいますよね。

そういえばこの本で西郷隆盛と勝海舟の談判による江戸無血開城には、実はイギリスの意向が強く働いていたという話が出てきます。当初強硬論だった西郷が直前にイギリスの意向を聞いて途端に無血開城論に鞍替えするんです。つまり談判時にはもう腹は決まっていたと。「両雄談判による無血開城」ってのは講談調の俗説だとしてました。木戸孝允もこうした西郷の「恐欧」の態度を皮肉ったと言うんですが…どうもこういう事実を見つけだした論文があるみたいですね。

歴史本はイロイロと手を出して読みまくってるんですけど、ほとんどが図書館から借りたもので書評書くのをサボっている内に返却日が来ちゃうんですよ(笑)。これからはなるべく「歴史本」もちゃんと更新していきたいものです。
ちなみに次回登場予定は文春新書の「昭和史の論点」(つい先日発売)です。



#736 
AK 2000/03/28 17:20
「歴史本の広場」読みました

 じぃーっつに久しぶりに書き込みします。最近は、ロムってばかりでして。 (^^;;

 歴史本の広場、興味深く読ませてもらいました。実は私も自分のところで増田氏の著書を取り上げてレビューしたばっかりの所でしたんで。
「日本人が世界史と衝突したとき」はまだ未読ですので、これを機に探して読もうかと思ってます。判断はそれからにしたいと思いますが、私が日本文化について思っているイメージ(文化の取り入れ方など)に近そうなので、楽しみです。「ケロリ主義」はわかりませんけど(笑)。

 それから鉄炮の話。自分が日本中世専攻だったせいか、学生時代は色々な学者とかその卵と話す機会があったんですけど、実は「鉄炮によって戦術が変革された」とする人って少ないんですよね。どちらかというと、槍の柄が長くなっていったことの方を重要視しているようです。
 城郭構造も鉄炮に備えるために変化したという説明が多いですけど、土塁から石垣への変化は西国ははるか鉄炮伝来以前からの趨勢ですし、これも結びつけるのはあくまで俗説のようです。

 「刀狩り」自体も、身分統制の一環として行われたもので、江戸時代でも武士のみが「二刀を差す」ことが出来たことが重要であった、と言うのが実状のようです。また鉄炮も、信州松代の真田藩のでは、藩が所有する鉄炮よりも地方(じかた)が所有する数の方が断然多い、という藩の調査記録が残っているとのことです。
 とすると逆に、どのあたりから「伝説」が出来てきたのか、この辺に興味がわいてきますね。

http://plaza10.mbn.or.jp/~t_ak/


#735 
徹夜城(倭寇研究がいちおう専門の管理人) 2000/03/28 10:45
倭寇ネタの小説

>タロイモさん。
「海賊」コーナーの感想ありがとうございました(^^)。
鉄砲伝来の話ですが、まぁ結局のところ真相の多くは藪の中のまんまですね。「鉄砲記」が干支で伝来年を記しているから1543年鉄砲伝来ってのはかなり確実と思っていますけど。それでも研究者としては「1543年あたり」と少しぼかしておくのが賢明みたいです(「事件簿」にも書きましたが「鉄砲」と呼べる火器がそれ以前に日本にあったことは別扱いです)。ついでながら鉄砲伝来に王直が関わっていたというのも話としては面白くて信じたい所なんですが、研究者としては慎重に構えることにしています。
僕は以前王直一党を主人公にした大河小説(現在中断中。再開するとしたら最初から書き直しですな)でこの下りまで書いたことがあるんですが、そこでは

1542年に王直一党と艦隊から脱走したポルトガル人(アントニオ=ペイショット、フランシスコ=ゼイモト、アントニオ=ダモッタ)の三人が琉球に漂着。そこで応対を受けるが当時琉球で起こった福建商人達の抗争事件の影響で体よく追い返される。ここで種子島の助五郎と接触し日本関係の情報を得る。
翌1543年、いったんシャム方面に戻った一行が日本渡航を目指すが、アントニオ=ダモッタは脱落し彼の弟のクリストヴァンが加わる。ペイショットは航海中死亡。かくして1543年秋に王直一党とポルトガル人二人が種子島に上陸する。鉄砲伝来はこの時に発生する。

ってな展開にしてました(あくまで「小説」ですよ!)。大筋ではシュールハンマー説を採ったわけですね。これと並行して明沿岸では王直の親分である許棟・李光頭一味がトウリョウ一味と双嶼港をめぐり大激戦を繰り広げる。ああ、そうそう、主人公の一人扱いのメンデス=ピントも王直の琉球行きに同行させてました。これは彼が種子島時堯の改名前の名前「ナオトキ」を知っていた可能性があったので、琉球で種子島情報を得るところまでは同行したことにしたのです。
この小説ではお遊びとしてピントと王直を友人関係に仕立ててしょっちゅう顔を合わせてました。どうせピント自身が大ボラこいてるわけだし彼も草葉の陰で笑って許してくれるだろうと(笑)。それにしてもピントと王直って行動範囲も行動期間もほとんど同じで、ニアミスぐらいなら確実にあるはずなんですよね。当時のちょっとした有名人ならどんどん出しちゃうピントの「遍歴記」に王直らしき人物が出てこないのは逆に怪しいと思ってまして。さらに言えばピントはのちにイエズス会に入ってすぐに謎の脱会をしますが、これがまた王直が日本を離れて明へ行く時期(そしてそのまま帰らなかった)とタイミングばっちりでしてね…どうにも怪しい(笑)。

今谷明さんの本については未読でした。今度探して読んでみます。
「事件簿」も早く続きを書くことにしたいです。その前に「しりとり」をなんとかしないと…(汗)。ヘンテコじゃないほうの歴史本コーナーは久々にちょっと追加してます。



#734 
タロイモ 2000/03/27 20:13
祝・海賊史コーナー更新(何を今更・・・^^;)

どうも、おひさしぶりです。
最近何かと忙しく書き込みできませんでした^^;

ところで更新された海賊史のコーナー、拝読しました。
鉄砲伝来説、折衷案というのは面白いですね。これまで聞いた事がある説の中では
一番説得力があるような・・・
倭寇といえば、最近読んだ本のなかで(「天皇と天下人・今谷明著」)
赤松氏の家臣で足利義教殺害事件の実行犯の一人が
事件後、九州まで逃げて倭寇の頭目として朝鮮半島沿岸を荒らしまわった、
なんていうことが書かれていたのですが、一体誰なんでしょうか・・・

ローマ法皇のユダヤ人への謝罪、各方面でいろんな反響があるようですね。
先日、テレビで見たのですが
第二次大戦前のポーランドではカトリックとユダヤが、上手く共存して住んでいたようで
ヨハネパウロ2世が幼少の頃に住んでいた借家の家主がユダヤ人で
法皇は家主のユダヤ人の子供たちとよく遊んでいたとか。
家主のユダヤ人の方にも大変お世話になったようです。
大戦中にそういう知り合いのユダヤ人が次々に殺されてしまったことについて
大変心を痛めていたようで、いつかはカトリックの代表として謝罪しようとしていたとのこと。
2000年という区切りと、初めてのイスラエル訪問、このチャンスを逃したらもう二度と謝罪する機会は
ないだろうと判断されたんでしょうか・・・







#733 
徹夜城(原稿執筆遅れは常習犯の管理人) 2000/03/27 11:46
史点更新。

やれやれ、ようやっと「史点」が更新できました。ホントは昨日の夜に上がるはずが、
「日本人の質問」が最終回だというので思わず見てしまい(「新・日本人の質問」になるそうで)
「葵・徳川三代」は関ヶ原決着ということで当然見てしまい(それにしても戦闘場面で一兵卒たちの悲惨さを強調する演出が多い点が、時代劇としても異色ですね)、
何を血迷ったか「ビューティフルライフ」最終回を親が見ていたのにつきあって見てしまい(爆)
とうとう「史点」を書き上げることができなかったわけでして。はっはっは(汗)。

>魔術師さん。
そのウガンダの件は当然ながら「史点」ネタになってます。ネット上であれこれ記事集めたんですけど、なんだか錯綜してましたねぇ。教祖はその後どうなったんでしょうか。
ノストラダムスを引かなくても「1999」という節目が過ぎちゃってこの手の話も少なくなるかと思ったんですけど、なかなかどうして、終末思想は無くなりませんね。



#732 
魔術師 2000/03/26 18:03
別冊歴史読本

 ご無沙汰です。といいつついつもROMってばっかりですが。
 さて、表題の別冊歴史読本てトンデモ本になるんですかねえ?
 三国志の特集本があってやたら面白かったんですけど。
 最近興味のあるニュースは、そうですねえアフリカのカルト宗教集団
 焼死自殺事件ですね。



#731 
徹夜城(映画ファンの管理人) 2000/03/23 11:49
真昼の決闘

>アール・ケイさん。
最近自宅であれこれやってまして、映画館に足を運んでないんですよ。その「アメリカン・ヒストリー」はどうしようかと思ったクチですが・・・あとでビデオで見ることになる可能性大。
あちらの人種差別ネタ(別に差別助長モノではなく)は見ていて強烈なのがありますね。「マルコムX」なんかだと逆転して「黒人至上・白人劣等主義」みたいな発想が出てきます。

こちらも一発、映画ネタで。
先日NHK衛星で「真昼の決闘」をやっていたので録画して初鑑賞しました。あまりに有名なので大筋は知ってたんですが、なかなか面白かったですね。ゲーリー=クーパー演じる結婚して退職する保安官が、出所してお礼参りにやってくる殺し屋と対決するまでの約1時間半をほぼリアルタイム(!)に描いた西部劇の異色作にして傑作です。「ダイ・ハード」でもクライマックスでネタにされてますね。
で、どの辺が「歴史」に絡んでくるかというと、グレース=ケリー(のちモナコ大公妃となり事故死)演じる保安官の妻が「クウェーカー教徒」なんですよね。これは観て初めて知りました。教科書的知識によると絶対平和主義を唱えるプロテスタントの一派で第一次大戦時に反戦活動をした宗派です。映画は冒頭で二人の結婚式を自宅で挙げ、あとで教会の牧師さんに嫌味を言われてますが、これも彼女がクウェーカー教徒だからということのようです。
この保安官の妻は「父と兄を銃で殺されたからクウェーカー教徒になった」と言い、悪党と対決する夫を見捨てようとさえします。しかしクライマックスでは戻ってきて悪漢の一人を自ら撃ち殺す。「クウェーカー教徒」がどういうものか知識がないとこの辺りのドラマがよく分からないかも知れません(もちろん劇中いっさい解説はないですね)。

それと、この映画の「歴史的」なところがもう一つあります。クーパー演じる保安官が悪党と対決するため町の人々に救援を求めますが、町の人達は一部に協力的な態度の人がいるものの、みんな我が身可愛さ(というには酷ですが)で保安官に協力してくれない。「お前が町から出ていくのが一番良い」などと言う始末です。
なにかの映画本で読んだのですが、この脚本を書いた人物はかの悪名高い「赤狩り」でハリウッドを追放された人だったようです。この町の人々の描写は当時の「赤狩り」の中のハリウッドの状況を投影しているとも言われています。
ラストで決闘が終わり、町の人々がゾロゾロと出てきてクーパーを取り囲む。しかしクーパーは保安官の星バッジを地面に投げつけ、町を去っていきます。このシーンにタカ派で知られるジョン=ウェインが「アメリカの象徴に何をするか、これはアカの映画だ」などと言ったいう話も聞いたことがあります。




#730 
アール・ケイ 2000/03/21 15:59
“聞くに耐えない"映画

え〜映画の話題なんですが、そのタイトルが『アメリカン・ヒストリー・X』なのでこちらに書かせて頂きます(っていいですよね?)。
ほんとうに救いようのない話でした。そのせいかキリエ・エレイソンと讃美歌が冒頭からエンディングまで流れております。
どんな人間にもある心の奥底に潜む差別感情が、あるきっかけ=父が非白人優遇政策に批判的だったこと、その父が黒人に殺されたこと−を境に止め処もなく噴出して形をなしていく恐ろしさ。理知的で純粋がゆえに、ネオナチ(とは正確にいうとちょっと異なるのでしょうが)にのめり込んでいく兄と、その兄を崇拝する弟。
兄(エドワード・ノートン)は自動車泥棒の黒人(この表現もいいのかどうか、でもアフリカ系アメリカ人というのは「言葉になってない」と思います)を惨殺した罪で服役し、刑務所内の実態−白人優位主義者が軽蔑している筈のメキシコ人から麻薬を入手していること、そのことをきっかけに白人の集団と距離を置いたことでその白人たちに暴行されたこと、また作業仲間の気のいい黒人青年が黒人側からの報復(何せ彼は胸に鉤十字の刺青をいれているくらいだから)から彼を守ってくれたこと−を身をもって体験し、過去を悔い改めて出獄してくるが、弟(エドワード・ファーロング)は胡散臭いが父性を感じさせる有色人種排斥指導者とその一派に取り込まれていた。
兄は身を挺して弟を救い出し、刑務所での出来事を打ち明けて、バラバラだった(自分が崩壊させた)一家を元に戻そうとするが…
ラストシーンはあまりに衝撃的といえましょう。兄の引き起こしたツケがこんな形で弟の身に降りかかるとは…
構成にやや難があり(兄の出獄してくる朝からその翌朝までの時間経過の中に、兄弟それぞれの回想がインサートされますが、これは時系列通りに描いた方がよかったのでは)、黒人側からの主張、視点が不足している点が決定的欠点になりかねないところを、2人のエドワードの巧演に救われています。兄(ノートン)ら排斥主義者の弁舌は有色人種の私にとっては本当に“聞くに耐えない"内容であり(そういう演出なわけですけど)、テレビだったら間違えなくチャンネルを変えていたことでしょう。アメリカでこの映画の公開自体に論議があったといいますが、そうだろうなあと思いますもの。
この映画についてはまだまだ言い足りないのですが「いい加減」にします(笑)。
もう1本『氷の接吻』は映画BBSにて…

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#729 
徹夜城(私も論文で多忙なはずの管理人) 2000/03/21 13:23
台湾その後

>中根さん。
お久しぶりです。ホント、お忙しいようですね。
台湾総統選ですが、私も「史点」に書いたようにこの結果は予想してなかったです。結局僅差で連戦だろうという予測でした。それがあの惨敗とは。中国が直前に「独立」に脅しをかけたからという見方もあるようですが、それだけであの大差はつかないでしょうねぇ。
TVでさんざん流れていますが、国民党本部は大変なことになってましたね。抗議の市民(支持者)が殺到してほとんど暴動。台湾って議会でもそうだけどえらく荒っぽいところがありますな。
二位の宋楚瑜さんは外省人(大陸出身者)を中心に新党を作るそうですが、これは民進党と逆に「独立反対」を旗印に掲げるようです。台湾ってやっぱ単純には語れませんね。

その後大陸の中国政府の対応ですが、これまた予想外におとなしいですね。直前に名指しで批判した候補が当選したってのに。下にも書いてますが威嚇デモンストレーションの一つもするかと思ってたんですけどね。なんでも陳次期総統がブチ上げた「相互訪問・首脳会談」にも応じるとのコメントが出てましたよ。なんと江沢民主席や朱鎔基首相が台湾訪問する可能性も示唆しているようです。
もちろん、「『一つの中国』という前提を確認すること」が条件になってますが。

今度の選挙結果で歴史的に重大なのは、国民党が台湾の政権党でなくなったことで、70年以上にわたる中国の「共産党vs国民党」という図式が完全に崩れちゃったということでしょうね。大陸の共産党政権としては「宿敵」国民党が相手じゃなくなってしまったことで、やりにくくもありやりやすいところもあり、ってなところでしょうか。



#728 
中根蒼竜(HNにしました) 2000/03/21 02:45
ご無沙汰しております。

どうも、ご無沙汰しております。中根です。

最近仕事が忙しくてもう大変です・・

>台湾総統選

これには僕も腰を抜かしました。連戦氏が相当健闘すると見ていましたが
みごとに外れましたね。

http://ueno.cool.ne.jp/souryuu/


#727 
徹夜城(史点ネタ候補が今週は多いと思う管理人) 2000/03/18 23:17
台湾総統選

>+αさん。
カウントの件、どうもありがとうございます、しかしながらもうだいぶたってしまったので1000や2000ぐらい(おいおい)どうでもいいやって気になってきまして(^^;)。私みたいにカウンタにかからないように入ってる人もいると思うのでその程度の誤差はあるでしょう。

>台湾総統選
さて、結果が出ました。有力三候補のどれが当選してもおかしくないと言われていましたが、フタを開けてみれば野党・民進党の陳水扁候補のまさかの圧勝。当初最有力と言われていた国民党の連戦候補はまさかの惨敗。いやー、この結果を誰が予想したでしょう(あくまで数字の話ですが)?
やっぱ直前に中国が陳さんを名指しで批判したのが予想以上に反感買ったかな。
それと国民党政権がすでに嫌われていたってことなのかもしれないなぁ。よく考えると国民党は蒋介石以来初めて「政権」の座から転落するわけで、大変に歴史的な事態ではあります。
中国の軍幹部などは「陳氏が勝ったら戦争だ」などと吹いておりましたが、まぁ海軍の演習でもして脅しをかける程度じゃないかなぁ。陳氏のほうもさっそく中国との「対話」を言い出してますしね。
ま、「史点」でこのネタは当然書きますので、とりあえずこの辺で。




#726 
+α 2000/03/17 01:40
参考になれば

 日付が定かではないのですが、6日か7日に見たときのカウンタの数は、23024でした。

 あまり、参考にならなくてすみません。




#725 
徹夜城(これでも大学院生の管理人) 2000/03/14 14:04
史点の「更新」?

今週の「史点」は申し訳有りませんが、個人的事情とネタ不足(笑)の両方のためお休みさせていただきます。もう済んだのですが昨日大学院で発表やってまして(もちろん倭寇ネタです)、その準備やら何やらで「史点」を書くヒマがありませんでした。
その代わりと言っては何ですが、前から話のあった「去年の今頃「史点」はこんな事書いてました」というのが見られるようになっています。1999年2月10付け記事が「史点」の第一回だったと思われます(少なくとも僕の手元にあるものではこれが最古)。
今読むとニヤリとするネタもありますね。今後もお楽しみに。



#724 
徹夜城(久々に更新作業をした気分の管理人) 2000/03/08 15:35
「海賊」コーナー更新!

やっちゃいました。「俺たちゃ海賊!」コーナー怒濤の大更新(って程でもないか)。
「事件簿」の連載と「人名録」は今後ボチボチと追加していこうかと思ってます。「人名録」はあと20人は加えるつもりでいます(どマイナーな奴もいれればもっとですが)。今回の更新では倭寇史を彩る女性キャラも登場しているので、興味のある方は覗いてみてください。
なお、チョコチョコと加えたイラスト等は全部PC上で描いた完全デジタル作品(笑)です。



#723 
徹夜城(原因不明のトラブルに見舞われた管理人) 2000/03/08 00:23
あれ・・・?

たった今、自分でトップページに入って確認をしてみたら(いつもはあまり入らないんですが)カウンターがリセットされていました。僕で「2人」目のアクセスでしたよ。
直前にFTPソフトで見ていたカウントのうろ覚えをもとに再構築してみましたけど・・・はて原因は?こんなのはHPをずいぶんやってるけど初めてじゃないかな?
何せうろ覚えだったので数字はあてになりません。確かこのぐらいじゃないかと思うんですけど、3月8日の午前零時ごろにカウンタみた方いませんか?

BIGLOBEで容量増加をしてもらいました。明日には「海賊」コーナーを更新するぞ!



#722 
徹夜城(容量に際限がなくなりつつある管理人) 2000/03/05 23:27
で、例によってまた遅れてます。

「史点」は明日書き上げたら上々です(^^;)。遅れた原因は「海賊」コーナーのリニューアル作業がおもいのほか大がかりになったことにあります。
「事件簿」をようやく書き加えただけでなく画像も加え、さらに「人名録」に十数人ばかり追加しているのですが(書き出したこれもこれもと増えちまいまして)・・・まともにぶちこむとBIGLOBEからもらってる容量がパンクする可能性が出てきました。いや、たぶん確実にパンクします。月200円払って2M追加して貰う予定。無料レンタルも考えましたが、まぁ統一性がとれていないのもイヤだし面倒くさいですしね。

>アール・ケイさん。
レーガンさんの写真、僕も見ましたよ。89歳だそうですね。考えてみりゃあの人、大統領になった時点ですでに高齢でしたよね。元映画俳優というのは余りにも有名(俳優の時はあまり有名じゃなかったけどさ)。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でさんざんネタにされてますよね(^^)。
>長谷川さん
その後、アダムズ大統領を我が家の平凡社百科事典で引いてみたところ、同じページにアダムズ一族が5人も結集しておりました。アダムズ大統領親子に、2代目大統領の夫人、2代目の曾孫の歴史家、そして州知事になった人の5人。同じページで5人も項目建てられてる一族も珍しいんじゃないかなぁ(藤原氏とか徳川氏みたいのは除くけど)。



#721 
またやってしまったアール・ケイ 2000/03/04 18:41
正解は正解でなく…

下の書きこみ、お気づきかと存じますが「正解」ではなく「政界」が政界、否、正解です。
政界を引退といえば、村山元首相が発表しましたね。旧社会党の左派系の方が55年体制に幕を引いたのは時代の皮肉でしょうか。震災の被災者(の家族)としては震災時の対応の悪さのことは少々恨みに思っています(尤も誰が首相でも一緒だったかも)。ただ性格的には悪口が云われにくいタイプで、いわば福耳ならぬ福眉毛でしたか。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#720 
アール・ケイ 2000/03/04 18:31
レーガンさん近況

金曜の日経夕刊に久々レーガン元大統領の近況が写真つきで載っておりました。
私、政治信条的にはロナルド・レーガンという人とはあい入れませんが、アルツハイマー病に罹ったことをカミングアウトして正解から引退を表明した潔さは評価したいと思います。願わくば氏の老後が安らかなことを…

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#719 
徹夜城(調査不足を痛感した管理人) 2000/03/03 10:25
そうでしたか

>長谷川さん。
あ、これはどうも。同姓大統領の件は両ルーズベルトについては知っていたんですけどね…親子はもういたんですね。アメリカも世襲政治家が多いという点では日本と変わらないのかも。日本の首相だと近衛文麿−細川護煕の祖父・孫の組み合わせがありましたが、親子は確かいませんよね?あれだけ世襲政治家が多い中で。あ、兄弟はいましたね(岸信介・佐藤栄作)。いま「小説吉田学校」の劇画版読んでますけど、日本の政界は何やら村落共同体社会の趣がありますね。
「0の付く年の選挙で勝った大統領は殺される」というジンクスは聞いたことがあります。レーガンは狙撃されたものの死なずに済みましたが、心臓から数pぐらいの差でしたよねぇ。あの犯人は「タクシードライバー」のジョディ=フォスターの気を引こうと思って撃ったんだっけなぁ。ずいぶん年月が経ったものです。

ところで産経新聞webによると4月29日を「昭和の日」にすることがほぼ確定的とか?まぁ「みどりの日」なんてゴマカシやるよりはハッキリしてて良いのかもしれませんが。しかしこの運動の推進派の人たちって「昭和前期」がメインとなってるらしいところが気になりますね。



#718 
長谷川@望夢楼 2000/03/03 07:54
同姓の大統領が多いわけ

 これ、アメリカでも世襲して政治家をやってたり、同じ一族で政治家をやってたりるケースが多いせいです。
 ジョン・クインシー・アダムズ(6代/19位)はジョン・アダムズ(2代/16位)の長男(だから史上初の親子大統領はこの二人)。ベンジャミン・ハリソン(23代/31位)はウィリアム・ヘンリ・ハリソン(9代/37位)の孫(ちなみにウィリアム・ヘンリは、就任後一ヶ月で病死した在職期間最短の大統領。ランクが低いのはたぶんそのせい)。フランクリン・D・ローズベルトは(32代/2位)セオドア・ローズベルト(26代/4位)の姪婿で、遠い親戚同士。縁戚関係でなかった(と思う)のは二人のジョンソンぐらいかなあ。

 やっぱりレーガンは「冷戦に勝った大統領」ってのが大きいのでは。彼の名を取った空港もありますし。(冷静に考えると「レーガノミクスとやらで双子の赤字を拡大させたダメ大統領」なんだけど……。)

 ところでアメリカ大統領といえば、「末尾に0の付く年に選挙で当選した大統領は、任期を全うできずに死ぬ」という有名なジンクスがありますが(実際にウィリアム・ヘンリ・ハリスン以来、3人が病死、4人が暗殺。ただしハリスンより前の二人とレーガンを除く)……今年当選する大統領はどうなんでしょうね。

http://village.infoweb.ne.jp/~fwjf1899/


#717 
徹夜城(世界史の教科書が商売道具の管理人) 2000/03/01 23:42
いよっ!大統領!

>おやかたさん。
レーガンさん、亡くなったとは聞いていないのでまだ生きていると思います。しかし痴呆症(正式な病名は忘れましたが)が進行していると発表してからずいぶん経ちますね。
彼がどれほどのことをやったのか、どうも僕には記憶が定かでないのですが(笑)、今回の「ニュースな史点」に書いたように、アメリカではかなり高評価のようです(歴代中11位)。
初めはソ連を「悪の帝国」と呼んだり「ランボー(2以降)」を絶賛して「強いアメリカ」を強調したりと「超タカ派」という印象の人でしたが(アシモフにさんざコケにされたSDI=スターウォーズ計画ってのもありましたね)、その後ソ連にゴルバチョフが登場したため結局冷戦終結の流れへ向かってしまったという「治世」でしたね。教科書で載せているところもありますが、いつまで残っているかなという気もします。
その次のブッシュさんはゴルバチョフと「冷戦終結」を確認した「マルタ会談」の写真で顔が載っていることがあります。その息子さんはただいま選挙で思わぬ苦戦に。さっきTVでやってましたが、80億円の選挙資金の大半を使っちゃったって?まだ予備選中だってのに。
終わってみないと分かりませんが、どうもあのブッシュ・ジュニアは「小物観」が漂うなぁ。

ひそかに「歴史映像」コーナーをほんのちょっと更新してます。「海賊」は画像編集中なのでもうしばらくお待ちを。「事件簿」の5つぐらいは公開できると思います。



#716 
おやかた 2000/02/29 19:57
まだ生きてる教科書に載る人

レーガンってまだ生きてましたっけ?あ、それ以前に彼は載らない?



#715 
徹夜城(やっと史点を更新した管理人) 2000/02/29 13:41
まだ生きてる「歴史上の人物」

肩書きに書きましたが、ようやく「史点」今週分を掲載しました。週刊連載ってのはやっぱきついですねぇ。
ところで今日は問題の2月29日。400年に一回の大うるう年です。この前は1600年ですぜ。関ヶ原だのエリザベス女王だのの時代。いやー、大変な年にめぐりあってるんですね、我々は。

ところで+αさんの書き込みを読んでいて思ったのですが、ボー=グエン=ザップ将軍がインタビューに出てきたぐらいで驚いてはいけないのかも知れません。先日なんとあのマッカーサー元帥の未亡人が亡くなっておりました。享年101歳。それでもだいぶ年の離れた奥さんだったんでしょうけど。
「まだ生きてる歴史上の人物」としては中国史ではなんといっても張学良氏でしょう。確かそろそろ100に届くのでは。蒋介石夫人の宋美齢さんもまだ生きていたはず。生きているうちに「宋家の三姉妹」で映画の主役(っても三人いるが)にされてしまいました。溥儀の弟の溥傑氏もけっこう最近まで生きてましたよね。
年齢を別にして、生きてる現在でも歴史の教科書に載っちゃう大物は、やはりゴルバチョフさんですかねぇ。評価はイロイロとあるでしょうけど。キューバのカストロ首相もいい線でしょう。
他に思い当たる人がいたら皆さんあげてみてください。

外形標準課税の話を見ていて思い出すのはゲーム「A列車で行こう」ですねぇ(3と4しかやってませんが)。ご存じの方も多いでしょうが、鉄道会社経営シミュレーションゲームです。あれ、税金逃れする為に年度末にわざと借金して赤字にしちゃうという手があったんですよ(笑)。それにしても勉強になりました。



#714 
+α(戦史マニア) 2000/02/28 02:25
続きです(長くなったので分けました)

 さて外形標準課税ですが、これは、数年以上前から導入が検討されております。しかし、メインターゲットである中小・零細企業の反対が強烈で(赤字でも税金を取られるわけですから当然といえば当然ですが)、完全に暗礁に乗上げた状態でした。
 ですから、今回、石原発言を聞いたとき、「こいつ、外形標準課税に関する過去の経緯は何も知らんのだな」と思ったものです。
 実際、半年前までは、外形標準課税そのものを知らなかったようですから、誰かに「銀行から税金がとれる」と吹き込まれて、突っ走ったんでしょうか?
 石原発言が切っ掛けになって、外形標準課税の導入が決れば、石原氏は全国の中小・零細企業の怨嗟の的になるでしょうね。もし本当に言われているような新党旗揚げを計画しているのであれば、これは致命傷に近い傷になりかもしれません。
 たとえ本人が無視しても、対立候補は「外形標準課税を導入させた石原新党」「中小企業の敵、石原新党」を大々的に叩くでしょう。大企業にしたところで、銀行が受けた仕打ちを忘れはしないでしょう。四面楚歌もいいところです。この外形標準課税の導入は、石原氏の政治生命を断つかもしれません。
 果して、石原氏は、そこまで分ってやっているのかが甚だ疑問です。

 疑問といえば、石原氏は、本当に「東京単独で、外形標準課税が本当に取れる」と思っているのでしょうか?
 東京だけが、外形標準課税を導入するのなら、これを「合法的に」免れる方法はあります。
 まず、本社を東京以外の場所に移します。次に、親会社の業務を代行する子会社を設立し、これに東京にある全営業拠点を譲渡し、東京で働いている社員も全員、子会社へ転籍させ、子会社の社員にしまいます。
 こうすると、親会社は東京都に1円の税金も払う必要は無くなります。子会社は、外形標準課税の対象ではありませんから、利益がでない限り税金を支払う必要はありません。

 かくして、東京都の皮算用は外れて、税収は更に減少、喜ぶのは、何もしないで、税収が増加した周辺自治体ということになります。
 しかも、これは半永久的に続きます。今後景気が回復しても、潤うのは周辺自治体で、東京都に税金が入ることはありません。たとえ、条例を撤廃したところで、銀行は、東京都の対応を忘れることはないでしょうから、まず戻ってこないでしょう。さながら、寓話にでてくる、欲に駆られて金の卵を産む鶏を殺してしまった農夫のようです。

 実際は、銀行法の規定で、色々と制約がありますから、ここまで極端な手は使えないでしょうが、本店の移転程度は既に検討されているでしょう。
 かっての護送船団行政時代なら、大蔵省との連絡を密にするため、本社を東京に置く必要性がありましたが、金融監督庁に権限が移行した今、東京に本社を置いておく必要性は減少しています。
 更に、バブルのおかげで、インフラの整備は進んでおり、東京周辺の移転候補地としては、埼玉浦和の新都心、千葉幕張ニュータウン、神奈川横浜MM地区など、受け皿には事欠きません。ただ、従来は、積極的に東京を捨てる理由がありませんでしたし、移転には費用がかかりますから、本店は従来通り東京に置かれていました。
 しかし、大増税となれば、東京を捨てるという選択はあり得るというより、避けられないだろうと思います。
 実際、その程度のこともしなければ、今度は逆に銀行の方が、株主代表訴訟で訴えられる危険性があります。外形標準課税の全国一律導入が、早期に実施されない限り、銀行本店の東京脱出は避けられないでしょう。
 企業にとって、「税金」というのは、それぐらいの重みがあります。実際、企業の経理は「いかに税金を少なくするか」という一点のために行われている、といっても過言ではないのです。
 
 そういう点を、石原氏は考慮しているのでしょうか?
 考慮しているのであれば、普通は周辺自治体に予め話を付けておき、首都圏一帯で外形標準課税の同時導入を図るはずなのですが?
 「東京は特別だから、銀行が東京を捨てるはずがない」「民間がお上に逆らうはずがない」という先入観があるのか、それとも、本店が逃げるぐらいは大した問題ではないと思っているのか。

 税金は、形式的には、法律さえ作れば、いくらでも取れます。しかし、取られる方の都合を無視して、税金をとれば、必ず反動があります。税制改正にそれこそ何年も何年も時間をかけて、コンセンサスを得ようとするのは、そういう反動をさけるためです。
 石原氏はその辺のことが分っていないのではないのではないだろうかというが、私が最初から感じていた違和感です。
 地方分権は結構なんですが、地方独自の財源が必要であるということとと、銀行に対して懲罰的な税金をかけるということとは別ではないかと思います。

 政治家としては、有権者の支持さえ受ければOKでしょうが、行政官が、行政の影響を受ける者に対する配慮を欠いているのは問題でしょう。そのへん、石原氏は、未だに「議員」の感覚のままのでしょうか?

 「土俵に女性をあげるかどうか」の問題については、まず一番に思ったことは「なんで、このタイミングでやるの?」ということでした、ご存じのように、太田氏と自民党府議連の関係はよろしくありません。
 常識的にいって、太田氏が一番にするべきことは、自民党府議連との関係の改善でしょう。ところが、最初に打上げたのが、「土俵に上がりたい」。これが自民党府議連との関係改善に繋がるとはとうてい思えません。むしろ、関係が悪化するでしょう。
 ご本人は、前々からやりたかったのでしょうが、どう考えても、「タイミングが悪い」としか言いようがありません。もう少し、狡賢く立回った方がいいのでは?

 新右翼を筆頭に、どうも、自分の行動がまわりにどういう影響を与えるか、相手がどう出てくるかが、分らない、あるいは、考えない人間が目立つようなのは、気の性でしょうか。




#713 
+α(戦史マニア) 2000/02/28 02:22
遅くなりました。

 どうもお待たせいたしました、+αです。仕事が忙しかったので、というよりも、根性が無くなってきたという方が正確でしょうね。以前は、11時過ぎに、帰宅、食事、入浴後、午前2時、3時、調子にのると4時とか5時位まで平気でごそごそしていましたが、最近は、そういう気力がなくなって、12時過ぎると眠くなります。まあ、体調が悪い性もありますが。

 さて、前置はこの程度にして、本題に入りましょう。

 ご質問の件ですが、企業の所有する土地の評価額に応じて、企業に投票権を割当て、企業が指名した人間がその投票権を行使するとありましたから、システム的には、企業が、他社の株主総会で議決権を行使するのと同じようなものでしょう。
 企業の声を市政に反映させるのが目的であるとも書いてありましたので、アール・ケイさんの仰る「“昼間の住民"=在勤者に政治参加をさせようという試み」ではないと思います。そうであれば、単に、勤務者に投票権を与えるか、企業に与えるにしても、人数割りにするだろうと思います。

 ちなみに、最大の投票権を持つ企業は外資系の金融機関で150票だそうですから、企業に投票権を与えると同時に、投票権の取得に関して国内外の区別も撤廃したようです。これも、相当な英断でしょう。
 もっとも、イギリス政府は、このシティ行政府の決定を支持しているそうですが、イギリス議会には結構反対意見があり、改正法が成立するかどうかは不透明のようです。記事では「可能性がある」という表現になっておりました。

 で、歴史の話に戻ります。
 ボー=グエン=ザップ将軍、この人は活躍したのが戦後なので、私は、それほど「古い」という感じはしません。といっても、1954年のディエン・ビエン・フーは生まれる前の話ではあるのですが。
 どうも、ものごごろ付いたとき、まだ続いていたベトナム戦争は、「最近」の出来事といわないまでも、「古いこと」ととは思えないのです。私にとっては、「歴史」ではなく「経験」の一部であるせいなのでしょう。
 これが、ほんの数年の差しかない「朝鮮戦争」というと、もう完全に「歴史」の範疇にはいるのですが。
 人間の感性というのは、奇妙なものです。

 人間の感性の奇妙さは、某右派サイトでの論争で、さんざん実感させられたものですが、あの論争は意外と色々な方に見て貰って頂いているようで、苦労したかいはあったのかなと思っています。
 もともと、あそこの常連のような「トンデモ君」を説得するできるとは全く思っていませんでしたから、議論が泥沼になること自体は覚悟していましたし、議論をすることで、「トンデモ君」の歴史知識が、いかにおかしなものであるかを明らかにすることで、歴史の知識のない人間が、新しい「トンデモ君」になるのを少しでも防げればいいと思っていたのですが、やはり、1対多での論争というのは、めんどくさいもので、夜中なんかにちまちまと資料を調べているときなど、しばしば「何を馬鹿なことをやっているだろう」と思ったものです。
 もっとも、そもそも、わざわざ、よしりん信者の溜り場へ行って、よしりんにケチを付けるという行為自体、これ以上はない、「馬鹿なこと」であるのですけど。
 
 よしりん、といえば、とうとう「作る会」からも追出されてしまったようですね。本人は自分から出たと主張しているようですが。
 昨年の、「作る会」のもめ事を暴露した漫画を見たとき「これは、「作る会」から追出されるのは時間の問題だな」と思ったものですが、以来、約2ヶ月、意外と保ったなというのが正直なところです。
 許可も無く、非公開の理事会の内容を公表しただけでも問題なのに、会の中心人物を一方的に非難して、運動にダメージを与えたのですから、どういう理由付をしようとも、追出されるのは当然のことでしょう。
 で、今度は、JCですか、果して、JCは、よしりんを受入れますかね。



#712 
徹夜城(元寇より今は原稿が大変な管理人) 2000/02/27 23:43
「史点」更新はたぶん明日。

月曜日中になんとかします(^^;)。実は今ひとつネタが少なくて、あと一つなにか来ないか待っているところでもあります。
ちなみにネタの一つは「アメリカ歴代大統領通信簿」の件。

>gtoさん。
そうですね、よしりんについては見守るとしましょう。というか僕は、ここ半年ぐらいの展開が面白いので最近また見守るようになったんですが。
ただ僕自身は彼が自分の漫画の手法について「十分その危うさを理解している」ようには思えません。自分を主人公とし常に正当化して、敵対者は全部悪役に描くという手法はとうに許容限界を超えちゃっていると思いますよ。自分が書いているのが「事実」だ、他は信用するなって気配が濃厚になってませんか?僕が「読む側に注意が必要」と書いたのはこのためです。
ついでに言うなら最近の「ゴー宣」の絵は見ていて辛いです。正直言って読んでいて気分が良くない。絵を描く者として見ていても「心が荒れてるんじゃないか」という気がしてきます。そういえば「戦争論2」の絵を描くのが大変とかで欄外でアシスタント募集してましたね。僕としては彼はひとまず「休息」をとって一年ぐらい心穏やかに過ごしてみてはと思いますが。
「脱ゴー宣」裁判の方は二審の第三回口頭弁論(先日二回と書いたのは間違いです)が24日に行われ、早くも結審しちゃったそうです(抵抗が全くなかったってことじゃないかなあ)。あとは4月の判決を待つのみ。常識的に言うとここから一審の判決がひっくり返るとは思えませんね。



#711 
gto 2000/02/27 14:03
レスです

まきさん。
レスありがとうございました。元ファンとして気がかりであるという
ことでしたか。ただ、漫画家は人気商売で消耗品である、という事実
とくにギャグ漫画家はそうである、という点からしたら、
彼の強引な生き方は綱の上を自転車でぶっとばしているみたいですけど、
それしか道がない、ともいえるでしょう。社会風刺漫画家として
息の長い彼をみたいとはあまり思えません。
(引用)「うことは……「つくづく、どこへ行っても浮き上がってしまう人なんだなあ」と判断するのが、当然だと思いますが。
結局、ギャグ漫画家ってみんな自滅するのかなあ=i引用終わり)
だいたい性格はまともとは思ってないし、まあ浮いてるでしょうねえ。
それでもいい、と思わせるものがないでしょうか。
いつ自滅するか見守りましょう。

管理人さんへ。
はじめまして。
(引用)「ゴー宣」の危なっかしい部分って、まさに描いてるご本人が主人公として展開されるドキュメント漫画だという点です。この手法を僕は否定はしませんが、描く側としては注意が必要です。(終わり)
彼は十分その危うさを理解してると思います。そしてこの漫画の新たな領域で
一発あてたわけです。さらにあまり売れてるとは言えない雑誌の連載から
社会的にもとりあげられるくらいの発言力をえたわけです。
その点はやはり前代未聞でしょう。
私もはじめ南京のことがかいてある章をみてびっくりしましたが。

元寇を考えるとき、2かいとも台風が襲ったことはやはり日本の歴史上重要でしょうかねえ。





#710 
徹夜城(ツクールは買うんだけど製作時間がない管理人) 2000/02/27 13:36
歴史シミュレーションツクール欲しい!

>いずみんさん。
いや、まったく。ぜひ欲しいですね。
アスキーのツクールシリーズは「RPG」「シミュレーションRPG」「アドベンチャー」「シューティング」「格闘」「サウンドノベル」「恋愛シミュレーション」…と思いつく限りのゲーム製作ツール出してますもんね(そろそろネット用RPGツクールも出ますね)。そういえば歴史シミュレーションはない!
密かに企画はあるんじゃないかと思うんですが。戦国とか三国志とかに絞ってしまうのか。それよりは完全にオープンにして設定等を全部自分で決められるようにするほうがいいでしょうね。過去の「RPGツクール」とか「RPGメーカー」を観ていてもその気になれば工夫次第で歴史シミュレーションっぽいものは作れるような気もします。ただし歴史シミュレーションってシステムが命ですから個人のこだわりがRPG以上に出ることになって設計が大変だろうなとは思います。
やはり問題はそれがどれほど売れるのかってことになるでしょうねぇ。

>大河「時宗」
フビライ出るんですかねぇ…中国ロケは予想していましたけど。なにせ「琉球の風」で北京ロケやったぐらいですから。しかしいざとなるとフビライを出すのは難しいんじゃないかと思っています。国際ドラマにする気ならそれでいいんですけど、どうもコンセプトは「日本史ドラマ」の枠を出ないような気がしてます。
字幕の話ですけど、「翔ぶが如く」では鹿児島弁に字幕が付いてました。「吉宗」でも朝鮮使節のセリフが朝鮮語に字幕がついていたような。「琉球の風」ではたまに沖縄語(ウチナンチュ)が劇中使われ、その後沖縄語バージョンも制作されたときいています。
中国の大河ドラマも難しいセリフ(時代劇セリフってやつですね)の時字幕が付くんですよ。「三国演義」なんか観ていて勉強になりました。



#709 
いずみん(正式HN:和泉紫鶯輝暁) 2000/02/26 23:31
れすれす\(~o~)/

>来年度大河ドラマ「時宗」について。
キャスティング初めて知りました、時宗役って和泉もとや氏なんですねぇ!
好きな俳優さんが主人公とは実にめでたいことです♪
わたしのHNの元ネタみたいなかたでもあるんで(謎)

>歴史ゲームについて
今信長の烈風伝やってますけんど、複雑になったというかシステム的に融通が利かなくなりましたねえ。
好きな武将に勢力もたせて天下を取る、という楽しみかたをしてた私としてはちょいと悲しいですね(^^;;;

アスキーあたりで「戦国シミュレーションツクール」とかいうの作らないんでしょうかねえ?
マップはもとより、全国の勢力の配置、力量、武将の能力、外交関係とか..そういうの全部自分で設定できたらいいのにな、と思ってたりします。いつか作りたいなあ...(トオイメ)





#708 
真樹操 2000/02/26 22:00
国際ドラマなるか?

来年の大河ドラマのことですが、
個人的には言語の扱いに興味があります。
できればモンゴル人にはモンゴル語、中国人には中国語をそれぞれちゃんと使わせて、
日本語字幕を出すようにしてほしいんだけど……無理かなあ?



#707 
アール・ケイは雪国帰り 2000/02/26 15:17
『時宗』の中のフビライ像

北陸方面に出張している間に来年の大河のキャスティングが決まってしまいました。たまたま私の予想した通りの主役(時宗=和泉クン)でしたねえ。かつて『政宗』で渡辺謙さんを抜擢したように、さて大化けしますかどうか…
フビライやマルコ・ポーロも登場させるようですね。中国ロケも予定されています。
私の考える(というより私ならこうする)ファーストシーンは、マルコに謁見するフビライが「かのジパングには黄金が溢れている」と語りかける場面です。
フビライや宋、元についてどれぐらい時間を割いて描写するでしょうか。フビライのとった行動をどう位置付けるか、それが時宗の選択した強硬策をどう評価するのかに繋がってきますよね。時宗が国際オンチだったとは書けないでしょうし。北大路氏の演じる博多在住の商人・謝国明がキーマンなんでしょうね、その点で。

倭寇のゲームですか。管理人様、作ってみられたら如何ですか(笑)

赤塚さんは自分の人生そのものをマンガにしているのでしょう。あのレベルまでいけばもう感服しています。

http://homepage1.nifty.com/arukei/index.htm


#706 
徹夜城(歴史映像全般が大好きな管理人) 2000/02/26 10:12
大河とゲームと

>いずみんさん。
どうも、初の書き込みありがとうございます(^^)。これからもよろしくお願いします。

>大河。
「葵」は僕もけっこう熱中して観ております。熱中度としては「太平記」以来でしょう(あ、でも「吉宗」も良かったですね)。下の方の書き込みにも書きましたが、僕は総じて「メジャー嫌い」という傾向があるのですが(だから南北朝ファンなんです)、今回の関ヶ原ネタはやはり面白いところですね。
島津義弘役の麿赤児さん、毎度ながら強烈な印象ですね。「太平記」では後醍醐天皇に重んじられた怪僧・文観を演じております。知る人ぞ知る南北朝史の怪人物。ちょっとしか出てこないんですけど(鎌倉幕府を祈祷で呪ったりする)、その不気味さはまさにハマっておりました(^^)。

>ゲーム。
昨日パソコンショップに出かけていたのですが、「三国志7」がズラッと売られてましたね。現在僕は長時間ゲームに時間を割けないので買うのはしばらく先でしょう。
歴史シミュレーションゲームの複雑化について真樹操さんもお書きでしたが、僕も正直なところ辟易したんで「三国志」も「信長」も最近は手を出してないです。「三国志」が4、「信長」が「武将風雲録」までまともにやってますが、あとは体験版等でちょっとやっただけ。ちなみに私の弟は光栄の「水滸伝」に熱中していました。

だれか倭寇世界をテーマにしたSLG作りませんかねぇ。東・東南アジアで密貿易やって利益を上げ、官軍や他の海賊と戦いつつ、自らの勢力範囲を広げていく。「大航海時代」に「三国志」を加えたような感じになるかなぁ。
商売としては「鄭成功」ブームでも起きればそれをテーマにして可能になるでしょう。しかし台湾で製作予定だった映画「鄭成功」は流れたみたいだし…NHKが「倭寇」を大河にしてくれるとは思えんし(笑)。あ、「琉球の風」はニアミスでしたけど。
「倭寇」ならぬ「元寇」は来年の大河ドラマ。北条時宗=和泉元彌、北条時頼=渡辺謙、宋の商人役で北大路欣也が出演。中国語を話すのだろうね、まさか(訛の日本語かな?)。
フビライは出てこないのかなぁ?
フビライを演じた俳優さんというとイタリアで作ったTVドラマ「マルコポーロ」にいたはずですが未確認。モンゴル映画「チンギスハーン」には少年時代のフビライがチンギスハーンと話しているシーンがありました。



#705 
いずみん 2000/02/26 01:44
あいた、間違ってリターンおしてしもた(^^;;;

つうわけで僕からちょっとだけ話題フリなんぞ(笑)
シンプルにビジュアルベーシックに行きます(謎爆)。

今年の大河ドラマ(葵徳川三代)には久々にはまっております
(実に「花の乱」以来のマイヒット)。
特に島津一族が好き好きででたまりません♪(爆違)
マロアカジ氏(島津義弘役のかた。漢字忘れた..失敬(^^;;;)、山口祐一郎氏(島津豊久役のかた)、それぞれいい味だしてます♪

また最近は、信長の野望などの歴史ゲームやってて、
家紋のデザインの美しさに惹かれております。
私が好きなのは明智光秀の水色桔梗と南近江六角家の鶴文様(?)。
近く自分のサイト開くに当たり、そういう家紋の画像ってないかな〜と探してたり(笑)

皆さんはどうですか?歴史系統のもので何かはまってます?(^。^/)ウフッ

んではこれからまたちょくちょく寄らせていただきます☆彡



#704 
いずみん 2000/02/26 01:29
素人なので素直に感想を述べます(笑)

どうも、オハツにお目にかかります、いずみんと申します。
歴史ゲーム好きの単なる素人ですが、素直に感想を述べさせていただきますm(_ _)m


下記レス、非常に興味深く読ませていただきました。
特に小林よしのり氏に関する皆様の記述・価値観についてはおおいに参考になりました。
(私はゴー宣は単行本しか読んでいないので最新刊の動きは知らないのですが...汗)
それにしても詠み進めていくたびに新たなる価値観に出会えて..
ひさびさに新鮮なひとときを過ごさせていただきました。
ありがとう御座いました。とても参考になりました。
今後の参考にさせていただきます。




#703 
徹夜城(いちおうギャグ漫画も描いている管理人) 2000/02/25 10:45
ギャグ漫画家

ちっとも歴史話になってないんですが、まぁ世間話のノリで。

真樹操さんの書き込みで、ちょっとレス書こうと思っていた話題があったんです。「ギャグ漫画家の自滅」のことです。
小林よしのり氏が以前チャンピオンに「こみっくろーど」という漫画を連載していたことがあります。ギャグ版「まんが道」というところかな(別に自伝ではないようですが)。そこでやはり自滅直前のギャグ漫画家が登場し、「ギャグ漫画家三年寿命説」というのをとなえる場面があります。いわく「ギャグ漫画ほど消耗の激しいジャンルはない…」。
漫画家ってのはそういうことが多いものですが、確かに一世を風靡したギャグ漫画家ってその後消息不明とか変な方向に走りやすいんと違うでしょうか。鳥山明ですら…あ、これはやめとこ(^^;)。
そういう中では小林よしのりは数本のヒットを出したという点では希有な人なんですよ。そういえば以前「ゴー宣」で赤塚不二夫と対談していたことがあったっけな。赤塚さんは「自滅」する前に自分から奇行を起こして平衡を保ってるんじゃないかという気がしますね。



#702 
真樹操 2000/02/25 10:34
お詫び

あうっ!
いまちょっと覗きに来て気がつきました。
管理人さんのおっしゃるとおり、名前書き忘れてました。
どうもすみません。m(_ _)m

「三国志7」面白そうですね。
シミュレーションゲームは難しくなりすぎて、手が出せなくなっていたんですが、
やってみようかなあ?



#701 
徹夜城(歴史系ゲームも好きな管理人) 2000/02/25 00:06
三国志7の体験版やってみた

「ログイン」についていたもんですから(^^)。とりあえず二年間体験版をプレイしてみました。
コーエー(カタカナになってから凄く間が抜けてる気がするんですけど)の歴史ゲームからはしばらく遠ざかっていたんですが(「戦国」「三国志」などメジャーが嫌いなひねくれものなので)、今回の「三国志」は全武将選択可能!ということで興味を持ちました。
体験では司馬徽のじいさんを選ぶという酔狂なマネをしてみました(^^;)。適当にやっていたら劉表からスカウトが来たのであっさり仕官し、気が付いたら新野の太守になってました。なんかひたすら上から来る命令をそのまま実行していただけなんですが。
ひたすら宮仕えして乱世を生きるってのも面白いかも知れない…(笑)

>小林よしりんの話題。
まずgtoさん、初めまして。いろいろとやってる管理人の徹夜城です。
お書き込みの件については真樹操さん(下の書き込み、お名前書き忘れでしょうね)がお答えになっていますが、僕もだいたい似たような感想を持っています。
まぁ当時考えたのは「結局よしりんに「運動」は似合わないよな」ということでしたね。組織に順応して何か活動をするにはかなり向いていない部分が多いと思いました(つまり一匹狼には向いてると思うんですけどね)。もちろん、小林氏にもいいぶんはあると思いますが、オウムの時も今度の「つくる会」にしてもパターンが共通しているのは偶然ではないでしょう。本人も「藤岡信勝が川田龍平(そういえば今日は出まくってますな)に見えてきた!」と描いていたでしょ。前の「運動」で懲りたのならまた「運動」に加わるべきではなかったんじゃないかと僕は思ってます。
組織的運動のイヤさって点には僕も共感し無くはない。でも小林氏、それを自分中心の視点でばかり描いてませんか?「ゴー宣」の危なっかしい部分って、まさに描いてるご本人が主人公として展開されるドキュメント漫画だという点です。この手法を僕は否定はしませんが、描く側としては注意が必要です。もちろん、読む側にも。
ところで最新の「新ゴー宣」読みましたけど、欄外の書き込み、妙に芸能ネタが多いですね(^_^;)。そういえば今日「脱ゴー宣」裁判控訴審の第二回公判じゃなかったでしたっけ?



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