『太平記』参考文献・大全

 ここでは「太平記」大全を執筆するにあたって多大にお世話になった諸文献を紹介します。またこれから「太平記」「南北朝」世界に踏み入れようとする皆様の手がかり足がかりになれば幸いです。
 なお、現在では入手困難なものも含まれてますので、悪しからず。古本屋・国会図書館などで発見できるものもありますよ。
 今のところ私が実際に参考にしたものしか挙げてませんが、今後他の本も増やしていこうかと思います。


◎原典・史料類◎

『太平記』

…南北朝動乱を語る上で避けては通れない全40巻に及ぶ軍記物語の超大作。後醍醐天皇の治世の始まりから筆を起こし、鎌倉幕府の滅亡、建武政権の崩壊、南北朝分裂、観応の擾乱などなど、どこが「太平」なんだという相次ぐ動乱を詳細に描き、二代将軍足利義詮の死去と細川頼之の管領就任をもって物語を締めくくる。あくまで「物語」であって歴史書・歴史資料ではないし明白なフィクションや情報の混乱も見られるが、南北朝全体を俯瞰するスケールを持つのはこの本しかない。そのため南北朝を扱ったものの多くに「太平記」の名が冠せられることとなり、「南北朝」の代名詞の趣すらある。大河ドラマもこれにならった形だ。
 作者は「小嶋法師」と伝わるが、複数の作者により事態の推移にあわせて書き加えられていったルポルタージュ的小説だったと推測されている。作者の姿勢は一貫して保守的で後醍醐・南朝びいき。特に楠木正成の大活躍を世間に知らしめたのはこの本の影響大である。文体は「和漢混交文」という漢文カタカナ混じりのもので、時々脱線して中国古典や日本の伝説を長々と引用する悪い癖も目に付く。「平家なり太平記には月も見ず」などと後世揶揄されるように「平家物語」のような情緒的風情とは縁遠いが、ドライかつリアルな戦闘描写、複雑怪奇な人間群像が織りなす権謀術数など、独特の魅力も多い。江戸時代には「太平記読み」という職業があったほどで、「後太平記」「前太平記」「前々太平記」など続編や前編(?)まで作られてしまっている。また「太平記」じたいも時代とともに変遷しており、テキストによって若干異なる内容を含んでいる。
 原典は岩波や新潮から出ている古典文学大系で触れることが出来るが、個人的には新潮古典文学集成版(全5巻)をお薦めしたい。新潮版は漢文部分を書きくだし、カタカナはひらがなに直し、難解な語には赤ルビで口語訳をつけるなど親切極まりない。また欄外の注釈も詳細を極め、他史料との対照にも便利。
 口語訳本もいくつか出ているが、注釈も乏しく「完全版」というべきものが見当たらない状態。
 内容をダイジェストで知りたい方には中央公論新社の「マンガ日本の古典」シリーズの「太平記」(全3巻)がお薦め。あの「ゴルゴ13」のさいとう・たかを氏が担当しており、大迫力の画面展開で見せ場はほぼ網羅している。尊氏の死で終わっているのがちょっと残念だが。

『梅松論』

…「太平記」と双璧を為す、とまではいかないが「対抗馬」にはなっている軍記物語。鎌倉幕府の滅亡から足利政権の成立までを描く。南朝びいきの「太平記」に対し一貫して足利家寄りの姿勢をとっており、他の史料にはみられない独自の記述をしている。足利寄りであることから皇国史観時代はとりあげることすらはばかられたものだが、成立は「太平記」よりずっと早く、史料的価値は「太平記」よりはるかに高く評価されている。一般向けに発売されているものはほとんどないので、原典を探し出せない方は南北朝関連本や「太平記」の注釈などでその記述が紹介される事が多いので、それらを読んで触れてほしい。

『難太平記』
…南北朝の終盤戦を生きた文化人武将・今川了俊の著作。もともとは別タイトルだったらしいが、「太平記」の内容に難癖をつけているためこのタイトルが定着してしまった。了俊の晩年には「太平記」が世間でもてはやされており、その内容に誤りが多い、特に我が今川家の功績が書いてないではないか!と怒る趣旨の本である。単なる難癖にとどまらず足利家時の置文の話とか足利一門の人間ならではの個人的体験が多く記されている。これも一般向け発売はされていない。



◎歴史概説書◎

佐藤進一『南北朝の動乱』(中公文庫「日本の歴史」9)
…「大全」の本文でもたびたび触れたが、歴史家の手になる南北朝時代概説書の中で「最高傑作」との評価が高い一冊。建武新政の開始と崩壊から足利義満による室町幕府の安定まで南北朝時代全体を解説している。小説のようにすらすら読めるものではないが、かなり一般向けの平易な文で書かれており、その上で政治・経済・階級などを立体的にとらえた時代に対する深い考察に触れることが出来るハイレベルな著作である。複雑な戦乱・政治情勢のまとめ方は見事というほかないし、多くの史料から引っ張ってきた興味深いエピソードの数々にも触れられる。「南北朝」ファン志望者は必読の一冊。


◎歴史小説◎


吉川英治『私本太平記』

…巨匠・吉川英治の晩年の大作。大河ドラマもこの小説を原作としている。足利尊氏を主人公に多くの群像を散りばめて南北朝動乱を描いていく。吉川英治の体調もあって物語は「湊川の戦い」のクライマックスでほとんど終わってしまい、あとは尊氏の死までダイジェスト状態でまとめる形となってしまっているのは残念なところ。「悪党」としての楠木正成やバサラ大名・佐々木道誉など当時としては斬新な人物描写を行っており、その後の小説にも多大な影響を残している。その質量ともに、やはり現時点での南北朝歴史小説の最高峰と言わざるを得ない。

山岡荘八『新太平記』
…南北朝ものの歴史小説としては「私本太平記」に次ぐ大作。作者の書く気が失せてしまったのか新田義貞の戦死で物語は終わってしまっている。実は僕自身もパラパラと目を通してみたことしかない。

杉本苑子『風の群像』
…足利尊氏を主人公とした南北朝歴史小説。長さはそこそこだが、これも実はザッとしか読んでなくて…(^_^;)

今東光『太平記』
…大河ドラマ放映時に便乗して再刊されたのだが、その後全く見かけなくなってしまった。当時チラッと立ち読みした程度なのだが、楠木正成を主人公にした作品で正成が河内弁をしゃべるという点が貴重。なぜか護良親王が捕らえられた時点で作者が投げ出してしまっている。

新田次郎『新田義貞』
…ペンネームの縁(?)で書いたんじゃないかと思われる義貞を主役にした恐らく唯一の小説。これまた一度立ち読みで目を通したことしかないのだが、ともすれば低評価されがちな新田義貞を高らかに弁護することを主眼にした一冊。

山田風太郎『婆沙羅』
…これも大河ドラマ放映時に刊行され、うかうかしているうちに入手困難になってしまった一冊。佐々木道誉を主人公にした作品。


北方謙三作品群

…世間の関心を反映するかのように物寂しい状態が続いていた南北朝歴史小説業界に旋風を巻き起こしたのがハードボイルド小説から「転向」した北方謙三氏。全体を俯瞰する形ではなく、「列伝」調なのが特徴で、読み比べると他の本の主人公が別の本でチラッと出てきたりして面白い。しかも人選がなかなか渋いところが南北朝マニア心をくすぐる。

『武王の門』

…北方南北朝小説の第一弾。後醍醐天皇の皇子で、九州に独立勢力を築いた懐良親王を主人公にした作品。海の彼方へと思いを馳せる懐良の姿勢が北方流男のロマンかな。

『破軍の星』

…九州の次は東北、と今度は奥州の貴公子・北畠顕家が主人公。顕家をかついで奥州の独立を目指す男たちと、それに惹かれつつ中央へと戦いに向かう顕家の苦悩を描く。

『道誉なり』
…バサラ大名・佐々木道誉を主人公にした小説だが、道誉と尊氏の愛憎劇とも思える内容。道誉や尊氏、正成のキャラクターが大河ドラマのそれとかなり似ているような気もするのだが。

『悪党の裔』
…なんとついに赤松円心が主人公に。現時点で未読なので、近いうちに読みます。

『楠木正成』

…これで南北朝小説は打ち止め、ということで発表された作品。そんなこと言わずにもっと書いてくださいよ(泣)。




◎各種参考本◎

大河ドラマ放映にあわせて便乗的に出た単行本・雑誌などを紹介。

歴史群像シリーズ10『戦乱南北朝』(1989、学習研究社)
…歴史、とくに戦史マニア向けに様々な本を出している学研「歴史群像シリーズ」だが、「南北朝」を取り上げたのは確かこの一号しかない。このシリーズらしく図版、解説も豊富かつなかなか専門的でお薦めの一冊。

『ピクトリアル足利尊氏』(全2冊)(1991、学習研究社)

…大河ドラマ放映にあわせて「歴史群像」シリーズの豪華版(2500円)という趣きで発行されたムック。一冊目が「鎌倉幕府の滅亡」、二冊目が「南北朝の動乱」という構成で、僕自身は二冊目のみ所有。図版がやたら多いのは結構なのだが、その代わり文章量はあまり多くは無い。でも内容の濃さは保証付き。

『NHK大河ドラマストーリー・太平記』(1991、日本放送出版協会)
…今も毎年発行される「大河ドラマストーリー」だが、当時は一年で一冊しかなかった。例年通り出演者インタビュー、撮影風景、ストーリー、歴史解説など豊富な内容。この本ならではの読み物は対談部分で、高嶋政伸、堤大二郎、赤井英和の三者対談は爆笑もの。

『太平記百人一話』(1990、青人社)
…当時やたらに出た大河便乗本の中ではかなりの掘り出し物。陳舜臣・百瀬明治監修となっているが実質は4名の執筆者が分担して書いている。南北朝時代の群像を百人選び出し、略歴とその人の逸話を紹介する内容で、あまり知られていないエピソードも紹介されている。南北朝ってこんなに面白い人がいっぱいいたんだぁ〜と感嘆できる一冊。

歴史読本・特集「太平記」南北朝の戦い(1990年12月号、新人物往来社)
…大河ドラマ放映開始直前の特集。南北朝関係の様々な読み物があるが、北方謙三インタビューと大河ドラマのプロデューサー・高橋氏へのインタビューはここでしか読めない必読モノ。

歴史と旅・臨時増刊・「太平記の100人」(1991年7月、秋田書店)
…これといって特徴のない典型的な便乗本だが、100人の列伝形式は面白いかも。やや小説タッチに書いちゃってる人が目に付きますね。

別冊歴史読本「後醍醐天皇・ばさらの帝王」(1990年10月、新人物往来社)
…「戦う天皇家シリーズ」の第1弾として出たもの(第2弾は当然後鳥羽上皇)。内容は他の南北朝特集とさして変わらないが、「後醍醐」をタイトルにもってきた点は貴重。

『NHK大河ドラマ「太平記」脚本集』(1991、学習研究社)
以前から存在は聞き知っていたものの、未だ入手できていないもの。当時編集にたずさわっておられた方から詳細な情報をいただきましたので、ここにそのまま転載させていただきます。
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雑誌風表紙キャッチ:NHKドラマ制作班全面協力によるまるごと太平記読本
表紙タイトル:「NHK大河ドラマ 太平記」
背表紙:「NHK大河ドラマ 太平記 まるごと太平記読本」
本文トビラ:「」NHK大河ドラマ 太平記 ―脚本集― 」
 
 ※“NHK大河ドラマ”は小さく、“太平記”はドラマタイトルロゴを使用。
 ※表紙に脚本集と打たなかったのは、脚本では売れないとの判断があったためか。

A5判・544ページ
定価1300円(本体1262円:消費税3%の時代です)
学習研究社 1991年6月1日発行

<内容>
●脚本が読める
当時発売された便乗本と一線を画する大きな特色は、第22回「鎌倉炎上」までの脚本を掲載していることでしょう。これは確定稿であり、実際のドラマでは現場でさらに改定されたり飛ばされたりしているので、ビデオと見比べるのも一興です。スチール写真もふんだんに使用してあります。
●鼎談・インタビューが充実
・鼎談(8ページ):「『太平記』の醍醐味は史実の隙間にある」〜池端俊策・真田広之・陣内孝則
・インタビュー(各1ページ):緒方拳、片岡孝夫、宮沢りえ、沢口靖子、片岡鶴太郎、後藤久美子、武田鉄矢、樋口可南子、柳葉敏郎、高嶋政伸、フランキー堺
・作家インタビュー(4ページ):「『太平記』ってモダンジャズ、人間の魅力を響かせたい」〜池端俊策
●メイキングも取材(各2ページ)
・演出:「迷える主人公・高氏は中世のハムレット」〜佐藤幹夫
・美術:「未知の世界を映像化できる楽しさ」〜稲葉寿一
・衣裳:「衣裳の見立ては脚本と競争でやっています」〜熊谷晃
・馬術:「馬の美しさ、優しさを知ってもらいたい」〜日馬伸
・殺陣:「本番までの短期間でリアルに安全に」〜林邦史朗
●そのほか、足利オープンセットガイドや、赤坂城攻防戦ロケのルポ、スタジオ収録の様子など、学研「テレビライフ」のノウハウを総動員した観があります。
●もちろん、巻末には歴史資料集も。

※残念ながら、第23回以降を掲載した続編は出版されませんでした。

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情報提供、まことにありがとうございました。
実はその後、この脚本集の校正前試作本を情報をくださった方から提供していただきました。



◎ゲーム◎

絶対的に多くはないが、ひそかに存在する南北朝SLG。そのうちプレイ済みのものを紹介。

「太平記」(1991、PCエンジン・CD−ROM専用 発売元:インテック)

…私の知る限り、最も完成度の高い「太平記」ゲーム。当時まだまだ珍しかったCD-ROM媒体を使い、アニメと肉声バリバリの長時間ビジュアルシーン (当時「太平記」の漫画を書いていた横山まさみちがキャラデザイン)にははじめて見たときぶったまげたものだ。全国を舞台に登場武将235名!の超大作。尊氏が鎌倉で後醍醐天皇に反旗を翻した時点がスタートで、プレイヤーは尊氏(北朝)か義貞(南朝)かどちらか選んで天下統一を目指す。ユニークなのは足利・新田双方とも自分の一門の直轄地しか命令を下せず、全国の大名はめいめい勝手に南朝北朝について領土拡大を目指しているところ。プレイヤーは軍事力や説得攻勢で味方を増やさねばならず、佐々木道誉のように「婆沙羅度」の高い武将はコロコロと寝返るので苦労させられる。ちゃんと天皇の綸旨ももらえるし南北朝マニアの私をもうならせるリアリティはデザイナーが良く勉強した結果だろう。戦闘ルーチンが大馬鹿なので戦闘は大甘で大して苦労せずクリアできる点が残念なところ。突発イベントで「ましらの岩」という盗賊が金を盗んでいくことがあるのにはニヤリ。全235名に及ぶ武将データなぞは南北朝マニアには垂涎モノだろう。
(「史劇的伝言板」過去ログをあたっていきますと、99年7月に新田義貞でプレイしている状況を随時報告をしている箇所があります)

NHK大河ドラマ「太平記」(1992、PCエンジン・Huカード 発売元:NHKエンタープライズ)
…NHKエンタープライズから発売された「本家本元」のゲームなのだが(説明書の表紙がちゃんと真田広之の尊氏の写真) 、ドラマとはほとんど関係も無く、Huカードということもあって内容はかなり貧しい。二部攻勢で「鎌倉幕府の滅亡」と「南北朝の動乱」が遊べる。戦闘場面は絵巻物っぽい絵でそれなりに綺麗。

「太平記-血戦楠木正成-」(1990、翔企画 SSGAMES)
…僕の知る限り唯一の南北朝ボードゲーム。ミニサイズのゲームなのだが、これがまたなかなか良く考えられた本格SLG。建武政権崩壊の段階から始まり、公家方、武家方で勢力を争う2人プレイ専用ゲームとなっている。ある武将が死亡するとそのユニットを裏返して次の世代が登場するところがユニーク。

あと、メガドライブで「太平記」というゲームが出ていたはずですが、メガドラ持ってないので未確認です。プレイした方、連絡ください。
 …とか書いておいたら早速「ひろさわ」さんからメガドライブ版「太平記」についてのコメントが届きました!以下、そのまま転載させていただきます。

「メガドラ版「太平記」持ってます。「tiger!」の出張所にちょっとだけレビューしてます。パッケージに赤松円心が載ってたんで買ってしまいました。
このゲームデザイナーってかなり赤松びいきですね。1336年時点にまだ10歳だった赤松 氏範を実戦部隊として登場させるほど・・・・(年齢は諸説ありますが)そして、律師則祐を白旗城の「外」に配置するなど。
六波羅攻撃の際に、小山 秀朝が赤松円心の部隊の近くにいるということが、なんか播磨守護職をめぐる因縁を感じさせます。そして、後のほうになると、赤松円心は細川定禅と常に一緒に行動するんです。
しかし、かなり急いで作ったせいか、敵のアルゴリズムは賢くありません。物量で攻めてくるタイプです。
とはいえ、「赤坂城攻防」は、詰め将棋のようにむずかしいです。
そして、竹の下の合戦、史実(というか「太平記」)を知らないと、まちがいなく佐々木 道誉にうらぎられてやられるでしょう(新田 義貞が)。ゴクミ・・・じゃなくて、北畠 顕家は、大して強くありません。ゲームバランスの調整をしている時間が無かったのでしょう。」


…とのことです。情報有難うございました。本文中にもありますが、ひろさわさんのHP 内により詳しいレビューが掲載されています。ご参照ください。

2006年1月から「ゲームで南北朝!」という新コーナーを開設、ここに挙げた南北朝ゲームを詳しく紹介しております。興味のある方はぜひどうぞ。


◎映像・CD◎

大河ドラマ「太平記」総集編(NHKビデオ・発売元:アミューズビデオ)
…「太平記」の総集編をそのままソフト化したビデオ。「青春」「倒幕」「建武の新政」「南北朝の動乱」の4巻構成 (各70〜90分ほど)で、全4巻は総集編としては大盤振る舞いと思う。もちろん総集編なのでかなり美味しい場面もばっさりカットされているが…ま、それは「大全」で再構成してください。総集編じたいの入手は容易なので未見の方はぜひ。

CD「太平記」の音楽(三枝成彰作曲・編曲、大友直人指揮・東京交響楽団、ソニーレコード)
…「太平記」放映半ばぐらいで発売されたサントラCD。そのため前半で使用された曲しか収録されていない。以下、曲名を紹介。

「太平記」(メインテーマ)
「はかなくも美しく燃え」(藤夜叉のテーマ)
「覇権〜聖なる屍をふみ越えて〜」(足利尊氏のテーマ)
「愛は水面に映る満月のごとく」(登子のテーマ)
「孤独な戦士たち」(守時のテーマ)
「運命の澪(しずく)」(足利尊氏試練のテーマ)
「夢の足音〜復活への闘い」(後醍醐天皇、楠木正成、新田義貞のテーマ)
「敗者たちへのレクイエム」(アヴァン・タイトル)
「太平記のふるさと」(ミニ紀行)

…個人的には守時のテーマが入っていることに泣けます。「夢の足音」は後醍醐、正成、義貞のテーマ曲がメドレーで流れる南朝ファン必聴(!?)の名曲。