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「ルパンゆかりの地」写真ギャラリー

 以前にもルパンゆかりの地の写真を送っていただいた「あおな」さんから、再び大量の写真を頂きました。2014年9月にルブラン生誕150周年イベントに参加されたそうです。


★パッシー


レーヌワール通りからセーヌ河岸にいたる広大な邸宅は残念ながら見当たらず。
広い敷地・円形の東屋・花壇・石段がそろっているこちらパッシー公園をエサレス=ベイ邸のモデルと仮定しました。残念ですが噴水はありませんでした。
セーヌ川から砂山はなくなり、現在は河川道路になっています。
造船所はありませんが、頻繁に船が行き来していました。
あ!ノンシャラント号だ!(笑)



レーヌワール通りからベルトン通りに入ってみると
右手になにやら見覚えのある国旗がはためいていました。
なんと在フランス・トルコ大使館でした。
裏門側には、ツタの生い茂った壁やら別館やら小説内のキーワードがウジャウジャ!
いつ頃からここにトルコ大使館が存在していたのか未調査ですが「金三角」への影響を感じずにはいられませんでした。

なお、通りすがりのムッシューが教えてくれたのですが
「ここ、昔、王妃様の友達が住んでたんだよ。首切られちゃったけどねハハハ」(じゅんさん通訳)
なんと「宝冠事件」のランバル公妃の屋敷だったのです。
そのためか、後年になって敷地を貫くように作られた通りはランバル通りの名が冠せられています。
レーヌワール通りからセーヌ川へ下っていくベルトン通りは幅2mほどながら非常に雰囲気のあるすばらしい場所でした。
ベルトン通りに加えて、現在はアンカラ通りになっている道までがかつてはベルトン通りであったことが1921年の古い地図で確認できました。
これならば、確かにレーヌワール通りからセーヌ川にくねくねと曲がりくねった道だといえる!
以上より「影の合図」の「デルヌモンの庭」は現バルザック博物館かトルコ大使館の周辺ではないかと推測しパッシー探索を終えました。
個人的には、石塀でツタの生い茂っていたバルザック博物館をデルヌモンの庭に推薦したいですね(笑)

★パリ16区


ビクトル・ユゴー通りの端にある、ラマルティーヌ広場の左手の食堂が広場に面した一軒家……という条件に唯一当てはまった家。
「水晶の栓」のドーブレック邸に認定!
カーテンの影に隠れて見つかるのも無理はない
こじんまりしたお屋敷でした。

クルヴォー通り8番地。隣の6番地とそっくりすぎる。


ルブラン先生の旧居かつフェリックス・ダベイ氏のカラクリ部屋はこのあたりでしょうか?
ペルゴレーズ通りにあった唯一の一軒家。
2階以上を増設したガニマールのお屋敷はこちら?

デュポン別荘地区へ入る門。
門が2つとも開いています!

最奥に見える建物に一直線に向かったこちらが2014年9月12日現在のアルテンハイム邸です!
信じたくはありませんが取り壊し中でした……。
諸行無常。

め、めげないぞ!
裏の環状道路側から見れば何か変わっているかも!
(そんなわけありません)
悲しみの中、セルニーヌごっこを厳かに執行。
クッキーを2つに割ってから神妙な顔つきで食べてきました。
(じゅんさん撮影)
アルテンハイム邸をごらんになりたい方はお早めに。

★墓参
パリ・モンパルナス墓地に眠っている
モーリス・ルブランの墓標を訪ねてきました。
時間を越え、文化を越え、海を越えて、
今なおルパンシリーズが愛されていることを墓前にお伝えし、
魅力的な物語を生み出してくれたことに感謝をしてきました。

★エトルタ


アバンチュリエ登場編上巻「王妃の首飾り」より
冒頭の1コマ目のアングルから撮影した一枚。

ルパン荘がいつの間にか撮影可能になっていました。
ルブランの書斎。



マリー・アントワネットの祈祷書。
あの暗号が入っていたことになっています。

親分のベッド。
案外シンプル。仮眠室でしょうか。



変装の部屋。

在りし日のフレフォッセ砦。


ルブラン生誕記念祭にて。
颯爽と登場するアルセーヌ・ルパン氏。

ルブラン生誕記念祭にて。
左から、エーグルロッシュ伯爵、カリオストロ伯爵夫人、
アルセーヌ・ルパン氏、ドロレス・ケッセルバッハ夫人、
ボーマニャン、ドーブレック代議士。
エーグルロッシュは望遠鏡を握り締め、
ドーブレック代議士はクロロホルムつきのハンカチを
大事に持っていらっしゃいました(笑)

アヴァルの断崖から見たエトルタの日の出。干潮時間を計算して、
アヴァルの断崖の洞窟くぐりをしてきました。
岩の根元から。
こんなに近づくことができます!
この写真だけで雰囲気をお伝えできない大きさと存在感です。
マンヌポルトの下から。




<LE QUIZZ>
ルブラン生誕150周年イベントで配布されていた、ルブランとルパンについてのクイズ問題集。「あおな」さんからいただいた画像をもとに「徹夜城」が翻訳の上、転載いたしました。(誤訳がありましたら、ご容赦!)

 (1)1864年のモーリス・ルブランの出産に立ち会ったのは、ある有名な作家の兄弟でした。その作家とは?
 A ギュイ・ドーモーパッサン
 B ギュスターブ・フロベール
 C アルフォンス・アレー
 D ジュール・バルベー・ドールヴィイ


(2)1887年にルブランは「自転車小説」を発表しています。そのタイトルは?
 A 「自転車でフランス旅行」
 B 「自由の道を」
 C 「ペダル万歳!」
 D 「これが翼だ!」


(3)次のルブラン作品のうち、アルセーヌ・ルパンの冒険でないものはどれ?
 A 「死の本」
 B 「謎の家」
 C 「バール・イ・ヴァ荘」
 D 「水晶の栓」


(4)ルブランはルパン登場以前にも優れた作家でした。次のうちその時の作品でないものは?
 A 「ある女」
 B 「熱狂」
 C 「フォーカス氏」
 D 「アルメーユとクロード」


(5)ルブランは1902年から1905年にかけて「ロート」紙に短編シリーズを連載しています。そのタイトルは?
 A 「太陽と雨について」
 B 「マ・メール・ロワについて」
 C 「お人よし女について」
 D 「昼と夜について」


(6)1905年にアルセーヌ・ルパンが初お目見えした雑誌は何?
 A 「ジュ・シ・パルトゥ」(私はどこにでもいる)
 B 「フェミナ」(女性)
 C 「ジュ・セ・トゥ」(私は何でも知っている)
 D 「ラ・ヴィ・グランデール」(大空の生活)

(7)イギリスの名探偵ハーロック・ショームズが出ていない物語はどれ?
 A 「怪盗紳士ルパン」
 B 「813」
 C 「奇岩城」
 D 「虎の牙」


(8)ルパンとの戦いで、ハーロック・ショームズが同行した親友の医者は誰?
 A ワトスン
 B ウィリアムズ
 C ウィルソン
 D ウィンストン


(9)ルパンの父親の名前は?
 A テオドゥール
 B テオフィール
 C テオフラスト
 D テオドール


(10)ルパンの偽名のうち、存在しないのはどれ?
 A ラウール・ダンドレジー
 B オラース・ヴェルモン
 C ジャン・ド・ブレトゥイユ
 D ベルナール・ダンドレジー


(11)モーリス・ルブランの妹ジョルジェットはあるノーベル文学賞受賞者の事実上の妻でした。それは誰のこと?
 A モーリス・メーテルリンク
 B ロマン・ロラン
 C アナトール・フランス
 D シュリ・プルドゥム


(12)1970年に放送されたジョルジュ・デクリエール主演のTVドラマ「アルセーヌ・ルパン」でデビューした新人俳優は?
 A ファブリス・ルッチーニ
 B ベルナール・ジロドー
 C ジェラール・ドパルドゥー
 D クリスチャン・クラヴィエ


(13)ドラマ版のシナリオは、三十年以上にわたってフランス全土の劇場でルパンを演じた俳優の甥によって書かれています。その人は誰?
 A クロード・バルマ
 B ピエール・サバ
 C ジョルジュ・フォルゴアス
 D クロード・ブリュレ


(14)「ルパン逮捕される」は最初に発表された物語で、船の上で展開されます。その大西洋横断豪華客船の名前は?
 A プロヴァンス
 B ノルマンディー
 C タイタニック
 D イル・ド・フランス


(15)「もし私が死んだら、『冒険家アルセーヌ・ルパンここに眠る』と墓に刻んでくれ」というセリフはどの小説の最後に出て来る?
 A 「カリオストロ伯爵夫人」
 B 「特捜班ビクトール」
 C 「虎の牙」
 D 「バーネット探偵社」


(16)「カリオストロ伯爵夫人」では、ノルマンディーの七つの修道院が大熊座の形を描きます。次の四つのうち、その星座に存在しないのはどれ?
 A サン・ワンドリーユ
 B ジュミエージュ
 C ノートルダム・ド・グレスタン
 D サン・ジョルジュ・ド・ボシェルヴィル


(17)「奇岩城」の暗号文で、次の数字の意味は?「.1..1...2.2.2.43.2..2」
 A 「エギーユ・クルーズ」
 B 「アヴァルの門」
 C 「令嬢たちの部屋」
 D 「ルパン荘」


(18)次の4つのうち、モーリス・ルブランの作品ではないのはどれ?
 A 「二つの微笑を持つ女」
 B 「三つの目」
 C 「緑の目の令嬢」
 D 「百の唇の女神」

(19)アルセーヌ・ルパン以外にもルブランは他の主人公を創造しています。次のうちそれとは異なるのはどれ?
 A 「ジェリコ公爵」
 B 「ダライ・ラマのスパイ」
 C 「綱渡りのドロテ」
 D 「バルタザールのとっぴな生活」


(20)未来小説「驚天動地」において、ルブランが創作したのは?
 A エッフェル塔の崩壊
 B 英仏海峡の消失
 C レンヌ・ル・シャトーの財宝の発見
 D 金星人のパリ襲来


(21)ルブランは「カリオストロ伯爵夫人」の続編小説を書いています。そのタイトルは?
 A 「カリオストロの帰還」
 B 「20年後」
 C 「カリオストロの息子」
 D 「カリオストロの復讐」


(22)「水晶の栓」はあるフランスの政治スキャンダルを連想させます。それはどれ?
 A ロシア国債事件
 B パナマ運河疑獄
 C スタヴィスキー事件
 D ドレフュス事件


(23)バーネット探偵社の特徴は?
 A 無料
 B 毎日24時間営業
 C イギリス風
 D 結婚紹介所


(24)バラングレー大統領(「813」「金三角」「虎の牙」)は次のどの実在政治家をモデルにした?
 A ジャン・ジョレス
 B ウィンストン・チャーチル
 C レイモン・ポアンカレ
 D ジョルジュ・クレマンソー


(25)次の俳優のうち、唯一ルパンを演じていないのは?
 A ロマン・デュリス
 B ジャン・ポール・ベルモンド
 C ロベール・ラモルー
 D ジュールズ・バリー


(26)ルブランは「アルセーヌ・ルパン」と題する戯曲を執筆していますが、共作した軽演劇専門の劇作家は?
 A アルセル・アシャール
 B ジョルジュ・クルタラン
 C フランシス・クロワッセ
 D サシャ・ギトリ

(27)ルパンをテレビで演じていないのは?
 A ジョルジュ・デクリエール
 B ピエール・アルディティ
 C ジャン・クロード・ブリアリ
 D フランソワ・デュノワイエ


(28)ルブランがルパンを描写するとき、忘れなかったものとは?
 A モノクル(片眼鏡)
 B シルクハット
 C 握りのついたステッキ
 D それらのどれも小説中には現れていない


(29)2012年にルブランの未発表作が発見・刊行されました。それはルパンの最後の冒険です。そのタイトルは?
 A 「最後の一矢」
 B 「ルパン最後の冒険」
 C 「ルパンの死」
 D 「ルパン最後の恋」


(30)ルパンは最初の盗みをしたとき6歳でした。そのとき盗んだものは?
 A 宝冠についた宝石
 B 先生の財布
 C 王妃の首飾り
 D おもちゃの兵隊一式


(31)TVシリーズ「アルセーヌ・ルパン」のオープニングタイトルを歌った歌手は?
 A ジョニー・アリディ
 B ジャック・デュロン
 C シャルル・アズナブール
 D セルジュ・ラマ


(32)1914年の第一次大戦が起こった時、ルパンはどこに属していましたか?
 A シディ・ベル・アベスの外人部隊
 B 駆逐艦の水兵
 C シゴーニュ飛行隊のパイロット
 D アフリカ部隊の歩兵


(33)ルパン・シリーズの中で、ルブランが城館を描写するときにモデルにしたのは?
 A ヴェルサイユ城
 B エトルタ海岸のフレフォッセ城
 C フォンテーヌブロー城
 D タンカルヴィル城


(34)ルブランの甥のマルセル・ラテは1931年にオペレッタを作曲しています。そのタイトルは?
 A 「パリジェンヌの生活」
 B 「美しきエレーヌ」
 C 「銀行家アルセーヌ・ルパン」
 D 「ゲロルシュタイン大公夫人」


(35)マリ・アントワネットの鏡に刻まれた四つの歴史の謎のうち、ルパンによって解かれなかったものは?
 A 幸運の力によりて
 B 七本枝の燭台
 C フランス諸王の富
 D ボヘミア諸王の敷石


(36)「奇岩城」でルパンの対抗者となるのは高校生です。その名前は?
 A トト・フワナール
 B シェリ・ビディ
 C ジョゼフ・ルールタビーユ
 D イジドール・ボートルレ


(37)1914年から1918年にかけてルパンが領土を征服し、フランスに提供したところは?
 A モナコ公国
 B アルザス・ロレーヌ
 C モーリタニア王国
 D ヴシデンツ公国

(38)ルブランによって作られた、ルパンの格言は?
 A 我は盗む、ゆえに我あり
 B 殺しはご法度
 C 俺が汚れた仕事にいそしむのも仕方ない。俺自身が汚れてるから。
 D 神も主もなし


(39)「三十棺桶島」で、ルパンが使った潜水艦の名前は?
 A 水晶の栓
 B ノーチラス
 C カサブランカ
 D 恐るべきもの


(40)ルパンの達人かどうかを判定するための補足の難問です。ベシュ刑事が登場した冒険はいくつあるか答えなさい。
 A 1つ
 B 2つ
 C 3つ
 D 4つ




↓正解↓


(1)-B (2)-D (3)-A (4)-C (5)-A
(6)-C (7)-D (8)-C (9)-C (10)-C
(11)-A (12)-B (13)-D (14)-A (15)-C
(16)-C (17)-C (18)-D (19)-B (20)-B
(21)-D (22)-B (23)-A (24)-C (25)-B
(26)-C (27)-B (28)-D (29)-D (30)-C
(31)-B (32)-A (33)-B (34)-C (35)-A
(36)-D (37)-C (38)-A (39)-A (40)-D



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