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「ルパ ンの冒険」(戯曲・長編)
ARSÈNE LUPIN
初出:1908年戯曲発表、1909年に英文小説刊行、いずれも合作。
他の邦題:「消えた宝冠」(ポプラ)「ソニアの宝冠」(保篠訳)「王女の宝冠」(青い鳥文庫)

◎内容◎

 億万長者グルネイ=マルタンが収集した数多くの美術品のコレクション、そしてランバール王女の宝冠。これをそっくり頂戴するとの怪盗ルパンの予告状が届 く。おりしもグルネイ=マルタン家では令嬢ジェルメーヌとシャルムラース公爵の結婚式が迫って大忙し。そして同家に仕えるロシア系の侍女・ソニアも謎めい た行動を見せる。ルパンの宿敵ゲルシャール警視正も捜査に乗り出してきて、ルパンとの対決を繰り広げる。



◎登場人物◎(アイウエオ順)

☆アルセーヌ=ルパン
青年怪盗紳士。

☆アルフレッド
グルネイ=マルタン家の従僕。

☆アンリ
警官。

☆イルマ
ジェルメーヌつきの女中。

☆グルネイ=マルタン
事業で財を成した億万長者で政財界にも顔が広い。シャルムラース公爵の城館を買い取る。

☆警部
名前は不明。グルネイ=マルタン邸に最初にかけつける。

☆ゲルシャール
ルパンの宿敵の警視正。40代ぐらい。ガニマールの同僚。

☆ジェルメーヌ=グルネイ=マルタン
億万長者グルネイ=マルタンの娘。シャルムラース公爵と婚約中で、気位が高くわがままな23歳。

☆ジャック=シャルムラース公爵
探検家の青年貴族。グルネイ=マルタンの娘ジェルメーヌと婚約中。

☆シャロレ
自称醸造業の親父。実はルパンの部下。

☆ジャン
グルネイ=マルタンの運転手。

☆ジャンヌ=ゴーティエ
ジェルメーヌの友人。背が高くて血色が悪く意地悪そう。

☆ソニア=クリチノーフ
グルネイ=マルタン家で侍女をつとめるロシア系美女。ジェルメーヌのお守役。

☆デュージー
パリ警視庁の刑事。

☆ピエール=シャロレ
シャロレの長男。

☆ビクトワール
グルネイ=マルタンのパリの屋敷に住み込んでいる家政婦。実はルパンの乳母。

☆フィルマン
シャルムラース公爵城館の猟場番人。もと普仏戦争で戦った兵士。

☆フィルマンの妻

☆フォルムリ
予審判事。

☆ブルサン
パリ警視庁の刑事。

☆ベルナール=シャロレ
シャロレの三男。

☆ボナバン
パリ警視庁の刑事。

☆マリー=ビュリエ

ジェルメーヌの友人。背が低く太っていて平凡な顔立ちで涙もろい。

☆門番
グルネイ=マルタン家の門番。60歳ぐらい。社会主義者や王党派の召使いを務めた過去がある。

☆門番の妻
55歳ぐらいでうすいひげがある。

☆ラゴノウ
テオバール通りに住む錠前屋。

☆ルイ=シャロレ
シャロレの次男。


◎盗品一覧◎

◇シャルムラース公爵の肖像画
この物語の三年前、シャルムラース城から盗まれた。

◇イギリス大使夫人の宝石
ルパンが一つ残らず頂戴し「盗みではない。イギリスのウォレス・コレクションにフランスの宝石が奪われているから返してもらっただけ」と書き残した。

◇ダレイ邸の金庫の中身
ダレイ貯蓄銀行の頭取ダレイの家の金庫から全額を盗み出し、この銀行のために破産に追い込まれた人々に分けた。

◇ゲーンズボロの絵画
ゲーンズボロは18世紀イギリスの画家。

◇ゴヤの絵画
ゴヤは18世紀から19世紀にかけて生きたスペインの巨匠。

◇ファン=ダイクの絵画
ファン=ダイク(ヴァン=ダイク)はルーベンスの弟子のフランドル出身の画家。

◇ルネサンス様式の飾り棚

◇フランドルのタペストリー


◇フラゴナールの絵画
フラゴナールは18世紀のロココ美術の代表的画家・彫刻家。

◇ブールの署名入り置き時計
ブールは17世紀フランス、ルイ14世時代の象眼細工師。

以上、ゲーンズボロからここまでは三年前にシャルムラース城館から盗まれた。
ただしそれは小説版で、戯曲版では以下のようなものが盗まれている。ファン=ダイクのみ共通。
◇ムリーリョの絵画
ムリーリョは17世紀スペインのバロック画家。
◇ルーベンスの絵画
ルーベンスは(1577-1640)はフランドル地方出身のバロック期の代表的画家。
なお、「ルイ13世の小卓」「ボーヴェのタペストリー」 「ブールのサイン入り振り子時計」も言及はされるが、ルパンに言わせればたいした価値のないもの、とされており、実際に盗んだかどうかは怪 しいとも思える。


◇ルネサンス様式の飾り棚
小説版でグルネイ=マルタン邸から盗まれているもの。15万フランの価値があったという。

◇ルイ14世様式の家具
戯曲版ではこれが盗まれている。

◇ランバール王女の宝冠
偕成社版などでは「王女」と訳されているが、「ランバール公爵夫人」とするほうが適切。マリ=アントワネットの友人でフランス革命の犠牲者となった。その 頭上を飾った宝冠で、グルネイ=マルタンが競売で競り落とした。


<ネタばれ雑談>

☆戯曲『アルセーヌ・ルパン』

 『ルパンの冒険』というあまりにも工夫のない邦題がついている本作、原題もそのまんまARSÈNE LUPINアルセーヌ・ルパン)』だ。この邦題を つけた最初のものは1959〜1960年に東京創元社から刊行された「アルセーヌ・リュパン全集」中に収録された『リュパンの冒険』で、その後の偕成社版 全集もこのタイトルを踏襲している。
 主人公の名前だけの、やたらストレートな原題となっている理由は、本作がもともと四幕ものの舞台劇の脚本をノヴェライズしたものだからだ。2004年に フランスで製作された映画も『アルセーヌ・ルパン(邦題「ルパン」)』というタイトルで、それの小説版も同じタイトルだったケースと同様だ。

 まずは戯曲と舞台について簡単に。

 短編集『怪盗紳士ルパン』、そして名探偵との対決を描いた『ルパン対ホームズ』により不動の人気を獲得したルパン・シリーズに舞台劇化の話が持ち上がるのは自然 な成り行きというもので、現在のベストセラー小説がすばやく映画化されるパターンと同じである。ルパンの舞台劇化を企画したのは劇作家のフランシス=ド=クロワッセで、アテネ座支配人に公演の約束を取り付けた上で原作者モーリス=ルブランに脚本の共同執筆を持ち込んだ。ルブランはもともと劇作家の経験もあって演劇界と多 少の縁があり(妹が女優で、あのメーテルリンクの内縁の妻だった)、この話に乗った。

 しかしクロワッセとルブランの共同脚本執筆はかなり難航したようで、1908年がまるまるつぶれ、この間小説でのルパンシリーズの新作は発表されていな い。行き詰まった二人は気分転換にモロッコ、ベネツィア、アルプスと大規模な旅行を展開し、アルプスでようやく執筆が再開されて完成にこぎつけた。アテネ 座での初演は1908年10月28日のことである。
 舞台版「ルパン」はかなりの評判となって、主役を演じた俳優アンドレ=ブリュレはこれが長 いこと当たり役となってしまい、繰り返し上演されたこの舞台劇や、ラジオドラマでルパンを20年以上も演じ続け、ルパンその人と誤解されることすらあった と伝えられている(なおブリュレはそれ以前にルパンの先輩格である怪盗ラッフルズを演じていた)。 そのアンドレ=ブリュレの甥クロード=ブリュレは1970年代のTVドラマ版「ルパン」の脚本を手がけるというめぐり合わせになる。

 この戯曲はイギリス、アメリカでも現地の俳優を使って上演され、同じストーリーをもとに英米で映画化もされることになった。本国フランスではその後 1920年代〜40年代まで繰り返し再演されており、戯曲のほうも1909年に出版物として刊行、1925年には随所に改稿をくわえたものが刊行されてい る。


☆小説『ルパンの冒険』

 さて、この舞台劇の小説版が書かれた経緯はいささかややこしい。現在この小説版の日本での訳本のクレジットにはフツーに「モーリス=ルブラン」の名だけ が原作者として掲げられているが、そもそも舞台劇の脚本はクロワッセとの合作である。そしてその脚本の小説版は偕成社版全集の解説ではルブラン本人の手に なるのとされ、創元版解説ではルブランとイギリスの作家エドガー=ジェプソンの合作、しかも フランスではなく英語版で1909年に刊行されたものとなっている。
 この戯曲の小説版の執筆・刊行は、この「アルセーヌ・ルパン」の芝居が1909年にイギリスで上演された時のタイアップとして企画されたもので、実際に はエドガー=ジェプソン一人の執筆作業であったようだ。原作者ルブランはキャラクターのアドバイスをジェプソンに手紙で書き送った程度の関わりで、実質ほ とんどタッチしていない。もっとも戯曲と小説を読み比べると分かるが、ジェプソンも98%ぐらいは戯曲に忠実なノヴェライズをこころがけており、とくに彼 自身の作家的オリジナリティを発揮しているわけでもない(微妙な違いはあるのだが、それは後述)

 日本への紹介は戯曲からではなく全て英語の小説版をもとにしていたようで、戦前すでに翻案・翻訳の例がいくつかある。だが最初に「全訳」を手がけたのは 東京創元社版『リュパンの冒険』ということになるらしい。訳者は子供向け全集で名高い南洋一郎そ の人だが(初出の創元版「全集」では本名の「池田宜政」名義)、英語版の底本には矛盾点が多 くあり、フランス語版脚本と照らし合わせて補足・統一をおこなったと説明されている。
 その後1980年代に刊行された偕成社版「アルセーヌ=ルパン全集」にも長島良三氏訳によ る『ルパンの冒険』が収録されたが、さきの創元推理文庫の南版と読み比べてみると、単なる訳出の違いとは思えないほどの異同があることに気付く。全体的に 見ると南版のほうが若干ではあるが説明過多なのだ。これは南版が舞台の脚本を参照したさいに説明を付け加えているということみたい。一方で長島版では英語 圏の単位である「マイル、フィート、インチ」の表現が出てくる箇所があり(南版にはない)、 こちらも英語版を底本を忠実に訳していることがうかがえる。
 この小説版『ルパンの冒険』、本国フランスでは長いこと存在すら知られず、初めてフランス語版が出たのは1995年のことだったとか。逆に戯曲の英語訳 が出たのもようやく2002年になってからのことだったそうで。


☆その他のルパン劇

 ルブラン自身も関与したルパン物語の舞台劇は、この1908年の『アルセーヌ・ルパン』のほかに、1911年に上演された寸劇『アルセーヌ・ルパンのある冒険』がある。主演はやはりアンドレ=ブリュレ。しかしこの劇の脚本は書籍 の形では出なかったため長いこと幻の作品となっていたが、研究者によりタイプ原稿が発見されて1998年に公刊されている。
 1920年にはルブランとクロワッセ合作による戯曲が「ジュ・セ・トゥ」誌に掲載された。これが『アル セーヌ=ルパンの帰還』と題されているものだ。内容はその項目で触れるが、実は最初の戯曲の創作過程でいったん書かれたがボツにされたも の。実際の上演はおこなわれなかったと言われている。
 これらルパン物語の戯曲は日本ではながらく読むことが困難だったが、2006年に論創社から『戯曲 アルセーヌ・ルパン』(小高美保訳)が刊行され、この三つの戯曲を日本語で読むことが可能となっただけでなく、詳細なルパン研究の 成果が載せられている。いやはや、日本人のルパン愛好の歴史にまた1ページ、である。

 ルブランが関与しなかったルパン舞台劇もいくつかある。1910年10月にシャトレ座で初演された『アル セーヌ・ルパン対エルロック・ショルメス』ヴィクトール=ダルレイアンリ=ゴルッスという二人の劇作家の手になるもので、いわゆる「ルパン対ホームズ」の舞台化か思った ら実際には話がまるっきり違うものらしい。
 1913年1月にアテネ座で初演された『謎の手』という3幕ものの喜劇は、ジャン=マルセールフレッド=アミイと いう劇作家らの作で、最初の舞台『アルセーヌ・ルパン』つまり小説版『ルパンの冒険』の後日談という形をとっている。なんとルパンはすでに亡くなってお り、ルパンの娘をかかえた未亡人ソニアが、なぜかアメリカでゲルシャール警視正と対決するという原作とはまったく別(というかアベコベ?)の内容だったとか。ソニアがルパン顔負けの盗みを次々とはたらくとか、テレビ電 話や水上飛行機など当時としてはSF的な装置も出てくるという、なにやら盛りだくさんな内容で、見てみたい気もする(笑)。
 時をかなりへだてて1996年11月には『空洞の針の秘密(すなわち『奇岩城』)』が、 ジュヌ・スペクタトゥール座で初演されたという。そして2007年3月から日本の宝塚歌劇団「宙組」によるミュージカル『A/L(アール)―怪盗ルパンの青春―』が上演された。これは『女王の首飾り』を元に大幅にアレンジ、ビクトワールが作者ルブ ランの役まわりであるなど、かなり大胆な脚色が行われている。

 (以上、ルパンの舞台・戯曲についての文章は偕成社版『ルパンの冒険』の長島良三氏の解説、ポプラ 社文庫版『消えた宝冠』および論創社『戯曲アルセーヌ・ルパン』の住田忠久氏の解説を参考にしました)


☆舞台向けに書かれた「典型的ルパンばなし」

 こういう次第で、本作『ルパンの冒険』は物語の展開がいかにも舞台劇らしく場面が一か所にしばらく固定され、そこで登場人物が次々と出たり入ったりして 話を進める描写が多い。登場人物の外見や背景の説明が異様に細かく具体的なのも、もともと戯曲にそう書かれているから。このためのいつものルブランらしい ハイテンポな場面転換やスピーディーな展開がみられない。

 また舞台劇であるためにルパンのライバルがいつものガニマール警部でなく「ゲルシャール警視正」に 変更になっている。小説版ではゲルシャールはガニマールの同僚であり、年齢設定も異なり、ガニマールの過去の行動についてあくまで同僚の別人として口にし ている描写があるが、その後ルブランによって書かれた『奇岩城』『白鳥の首のエディス』では この「宝冠事件」におけるゲルシャールの行動はすべてガニマールがやったことになっており、作者ルブランとしては両者が同一人物のつもりだったのは明白 だ。ガニマールの部下としてたびたび登場したデュージー刑事が出てくることもその証左。『ユ ダヤのランプ』では相棒のフォランファンだけの登場だったのでその埋め合わせなのかもしれない。
 「ガニマール」から「ゲルシャール」への変更については、当時パリ出版界・演劇界の大物「ガリマール氏」 が舞台の稽古を見て、自分に似た名前の警部がコケにされるのはケシカラン、とイチャモンをつけてきたから変えた…という話がさまざまな本で紹介されている のだが、どこまでホントの話なのかは不明。なお、1970年代に放送されたTVドラマシリーズではガニマールが全てゲルシャールに変更されている。

 そんなこんなでこの舞台劇のノヴェライズ版を正規のルパンシリーズとして扱っていいのかどうか…という声もないわけではない。しかし本作はそれまで書か れたルパンシリーズ短編のエッセンスをまとめて一本の長編戯曲に仕立て上げたがために、「怪盗ルパン」の魅力の要素を全てとりこんだ、いわば「典型 的ルパンばなし」としてよくまとまっている。

 典型その1が、「予告」だ。『獄中のルパン』で行われてそれっきりだった予 告強盗の面白さが本作ではサービスたっぷりに盛り込まれている。戯曲なのでセリフだけですまされているが、三年前に起こったシャルムラース城の予告強盗は 『獄中のルパン』のトリックのアレンジ。これに加えて二度目の予告強盗は被害者側に犯人一味が潜り込んでいるというトリックこそ丸分かりだが、盗み出す時 刻まで指定しているために、それまでの一分一秒を緊迫感満点のドラマに仕立てて見ごたえ十分。この「予告時間までのサスペンス」は、後年「ルパン三世」や 「キャッツ・アイ」といった、とくに漫画・アニメ作品で繰り返されることになる。

 典型その2が、「変装」。ルパンの変幻自在ぶりはこれまでの短編でも発揮されていたが、本作ではラストに宿敵ゲルシャール(つまりガニマール)その人に化けてしまうという大技を見せる。これも舞台劇ならではのアイデアだった のではなかろうか。ルパンの変装というとゴムマスクをかぶって…という誤ったイメージ(原作にはそんなこと は一度も出てこない) が横行しているが、実際には舞台でも再現可能なぐらいの俳優的な「変装」なのだ。1970年代TV版ではルパンを演じたジョルジュ=デクリエールがルパン の変装を全て自らメーキャップして演じていたが、これは原作に忠実というわけ。そこいくと2004年製作の映画版はゴムマスク(?)による変装が出てきて しまい、原作ファンとしてはガッカリだったのだが…
 なお、ラストにルパンがゲルシャール当人に変装し、警官たちに「ルパンは変装しているから気をつけろ」とささやいて彼らを大混乱に陥れる爆笑シーンがあ るが、これも「ルパン三世」でルパン三世が銭形警部に変装してさんざんやったギャグの原型である。とくに宮崎駿監督の名編『ルパン三世・カリオストロの 城』での使い方は良く似ている。

 典型その3が、「宿敵刑事との対決」。ガニマールからゲルシャールに名前は変わったとはいえ、性格・設定はほぼそのまんま。ながらくルパ ンを追い回し、何ごとにもルパンの影を見て取ってしまう腕利き刑事がルパンと全面対決する。確かに最終的にコケにされてはいるのだが、ゲルシャール(ガニ マール)がこれほど手強く見える作品もなかなかない。「変装」の件でも触れた、ゲルシャール当人に変装して窮地を脱するラストも手強い相手だからこそ痛 快。これまたルパン三世と銭形警部のエンドレスな対決の原型だ(アニメ版ではアレだが、原作コミックでは銭 形もかなりの凄腕なのだぞ)

 典型その4が、「美女との恋」。これまでにもネリー=アンダーダウンクロティルド=デタンジュの前例があるが、本作では舞台劇だけにその恋がはぐくまれ、最終的に実を結ぶ 過程がしっかりと描かれている。とくに前の2人に比べて本作のヒロイン・ソニア=クリチノーフは 実はルパンと同じ泥棒という設定で、その不幸な生い立ちから性格までがしっかりと確立されている。ルブランもこのキャラが気に入っていたようで、シリーズ 中めずらしく他の一編『白鳥の首のエディス』に再登場させた。もっとも『奇岩城』では彼女の 悲しい死が語られているが…

「その2」へ続く

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