第二試合・東総工vs専大松戸


 第2試合の先攻・1塁側は県立東総工業高校。予選は柏中央に8−5で勝って千葉明徳に1−5で敗れ、敗者復活戦は大多喜に12−0(7回コールド)、船橋二和に4−3(延長10回)、佐倉東に11−1で勝って県大会に進んでいた。

 後攻・3塁側はこの大会昨年準優勝の専修大学松戸高校。予選は東葉に11−1(5回コールド)、千葉東に14−0(5回コールド)、国分に8−0(7回コールド)で勝って県大会出場を決めていた。

 専大松戸の先発は背番号11の門倉で、1回表の東総工をいずれも内野ゴロで三者凡退に抑える。東総工の先発は背番号1で主将の伊藤(桔)で、これに対して1回裏の専大松戸は高貝のヒットに宮崎のバントヒット、土田の犠打で2,3塁として、牧野はサードゴロで本塁タッチアウトとなるも、吉岡がライト前にタイムリーを放って先制した。

 2回表の東総工は振り逃げでランナーが出るも0点。2回裏の専大松戸はヒットの門倉を2塁に送ったが無得点。3回表の東総工は三者凡退。3回裏の専大松戸は内野安打のランナーが2塁に進んだが0点。4回表の東総工は伊藤(桔)がヒットで出て2塁に進むも得点ならず。4回裏の専大松戸も2アウトから四球が出たが0点だった。

 5回表の東総工は三者凡退。5回裏の専大松戸は2アウトから土田と牧野が連続ヒットで出るも無得点。6回表の東総工も三者凡退。6回裏の専大松戸は山本がヒット、川島が死球で門倉が送り、森岡がスクイズ失策で1点加える。

 7回表の東総工は三者凡退。7回裏の専大松戸は四球やヒットのランナーは出たが併殺などで0点。8回表裏は双方2アウトからエラーでランナーが出たが、後が続かなかった。

 かくして迎えた9回表、東総工は早川がこの試合門倉初の四球を選ぶと、神原はサードゴロも悪送球、伊藤(桔)がファーストゴロで1アウト2,3塁から、続く今熊の時パスボールで1点、さらにボークにより、ノーヒットで同点に追いついた。9回裏の専大松戸は2アウトから2アウトから牧野がセンターに2塁打を放つも、3塁を狙って刺されて延長戦となった。

 グラウンド整備が入って10回表、東総工は尾池が送りバントをしたが、門倉が機敏に反応して3塁封殺、椎名(匠)のヒットエンドランはレフトライナー併殺で0点に終わった。

 10回裏の専大松戸はバント用代打の鵜澤がスリーバント成功、山本が四球で1アウト満塁として、川島の打球はショートへの緩いゴロ、2塁フォースアウトも1塁はヘッドスライディングの末セーフの併殺崩れとなって土田がサヨナラのホームに滑り込み試合終了。ミスもあって苦戦しながらも、専大松戸が2回戦に進んだ。

 専大松戸は門倉が14奪三振と好投し、失点した9回表を除けば東総工に3塁を踏ませなかった。延長タイブレークになってからも緻密さに違いがあり、見かけの点数よりは実力差があったようにも思えた。

 ただ惜しくも敗れた東総工はそういう中でも伊藤(桔)を中心に堅実な守りを見せ、部員18人で全員ベンチ入りながらスタンドで応援していた父母らが、少ないながらもトランペットや太鼓を作って結構にぎやかにやっていた。

チーム
10
合計
東総工
専大松戸
1X

球審=池田 1塁=伊藤 2塁=藤原 3塁=市原

出場メンバー  
東総工専大松戸
守備
位置
選 手 名
打数安打打点
守備
位置
選 手 名
打数安打打点
<2>
早 川
<6>
高 貝
<5>-7
神 原
<8>
宮 崎
<1>
伊藤(桔)
<7>
土 田
<6>
今 熊
<3>
牧 野
<9>
宮 内
<5>
吉 岡
PH-5
椎名(琢)
PH
鵜 澤
<7>-9
尾 池
<4>
山 本
<3>
椎名(匠)
<9>
川 島
<8>
鈴 木
<1>
門 倉
<4>
友 野
<2>
森 岡
合 計
33
1?
合 計
34
10

注:専大松戸高校、高貝選手の「高」の字と、宮崎選手の「崎」の字は旧字

投手成績

 チーム
選手名
投球
回数
打者
安打

三振
与四
死球
失点
東総工
伊藤(桔)
9 2/3
43
10
専大松戸
門 倉
10
34
1?
14


盗塁 東総工=0 専松=1
失策 東総工=2 専松=2
犠打 東総工=0 専松=5?