第二試合・下妻一vs常磐大高

 第2試合の先攻・3塁側は水海道一との定期戦でも知られる応援団も来ていた県立下妻第一高校(ウェルネス茨城のような演奏ではなく、音楽は機械の録音で対応していた)。この秋の県西1次予選は伊奈に12ー1(7回コールド)で勝ったが守谷に1−6で敗れ、2次予選は水海道一に13−3(6回コールド)、八千代に9−6で勝って県大会出場、県の2回戦は多賀に11−1(6回コールド)で勝ってここまで来ていた。

 後攻・1塁側はこの大会昨年準優勝の常磐大学高校。この秋の水戸1次予選は清真学園に13−0(5回コールド)、水戸桜ノ牧に12−3(8回コールド)で勝って県大会出場を決め、シード決定戦は水城に5−1、鹿島学園に4−3で勝ってAシード権獲得、県の2回戦は去年の決勝と同じ土浦日大と当たって、12−4(8回コールド)で勝っていた。

 1回表の下妻一は常磐大高先発の山本に対し、ヒットの酒寄を海老原が送り、古橋のライト前ヒットで外野からの返球がそれる間に先制、大嶋のライト前ヒットで2点目を取った。1回裏の常磐大高は下妻一先発の谷口に対し、2アウトから四球のランナーが出たが無得点だった。

 2回表の下妻一は内野安打のランナーを3塁に進めたが、内野ゴロホームタッチアウトで0点。2回裏の常磐大高は三者凡退。3回表の下妻一は内野安打でランナーが出るも併殺で無得点。3回裏の常磐大高は四球とヒットで1,2塁として、八本のレフト前に落ちるヒットで1点返した。

 4回表裏は双方三者凡退。5回表の下妻一は1アウトから谷口が2塁打で出て、酒寄のセンター前ヒットで1点加える。常磐大高はその後のピンチを沢畑にスイッチしてしのぎ、5回裏には四球と山本の2塁打で2アウト2,3塁と攻めたが、下妻一も大嶋がリリーフして、高須の好守備で抑えると、6回表には大嶋のライトスタンドに飛び込むホームランで4−1と点差を広げた。

 しかし常磐大高はその裏、鈴木が内野安打エラー、沢畑がヒットで1,3塁として、塙がセカンドゴロエラーで1点返す。その後のチャンスは生かせなかったが、7回表の下妻一がヒットのランナーを2塁に送るも0点で終わると、7回裏に常磐大高は1アウトから山本と島村がレフト前、鈴木がライト前ヒットで満塁にして、沢畑が押し出し四球を選んで1点差、そして塙がセンター前ヒットで2人生還して4−5と逆転に成功した。

 8回表の下妻一はヒットの大嶋を2塁に送ったが後が続かず。8回裏の常磐大高は三者凡退だった。

 9回表の下妻一は高須がセンターフライ、代打の戸ノ岡がレフトフライ、ここまで4安打の酒寄はいい当たりだったがサードライナーで試合終了。6,7回の逆転で競り勝った常磐大高が準々決勝に進んだ。

 決して多くなかったチャンスを生かし、沢畑が好リリーフを見せた常磐大高の勝負強さも光ったが、惜しくも敗れた下妻一も大嶋が3安打でホームランを含む2打点を記録し、谷口が前半好投するなど、今後に向けて好材料も見られた。

 なお勝った常磐大高は3日後の準々決勝、水戸一に0−1で惜敗し、去年に続く関東大会には届かなかった。

チーム
合計
下妻一
常磐大高

球審=塚田 1塁=伊藤(歩) 2塁=新田 3塁=倉田

出場メンバー  
下妻一常磐大高
守備
位置
選 手 名
打数安打打点
守備
位置
選 手 名
打数安打打点
<3>
酒 寄
<6>
阿 部
<5>
海老原
<7>
八 本
<4>
古 橋
<1>-9
山 本
<9>-1
大 嶋
<3>
島 村
<2>
下 條
<8>
鈴 木
<7>
中 根
<9>
武 藤
<6>
風 見
沢 畑
<8>-9
高 須
<5>
<1>
谷 口
<2>
辻 村
鈴木(康)
内 川
PH
戸ノ岡
<4>
伊 野
合 計
32
12
合 計
33


投手成績

 チーム
選手名
投球
回数
打者
安打

三振
与四
死球
失点
下妻一
谷 口
4 2/3
21
大 嶋
3 1/3
18
常磐大高
山 本
4 2/3
20
沢 畑
4 1/3
17


盗塁 下妻一=1 常磐大=0
失策 下妻一=2 常磐大=1
犠打 下妻一=5 常磐大=1