記念SLに撮り鉄集結


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 1934(昭和9)年に全線開業したJR水郡線。全通80周年記念でSLを走らせるというので私は12月6日、茨城県内乗り放題の「ときわ路パス」を使って見に行くことにした。SLは朝に常陸大子駅からディーゼル機関車が客車共々引っ張って水戸まで行き、昼過ぎにSLが客車を引っ張って常陸大子に戻るというダイヤになっていて、私の乗っていた普通列車は瓜連駅で水戸行きとすれちがっていた。

 しかしSLのおかげで水郡線沿線は「撮り鉄」が大集結。道やら橋やらに人とカメラの大行列ができていた。JRも各地の無人駅や踏切などに職員を派遣して対応に苦慮しているようだった。そういう人たちへの対応もあって水郡線のダイヤも乱れていて、私が乗った普通列車は最初の下車駅である袋田駅に10数分遅れて到着した。袋田駅で乗り換える袋田の滝近くへのバスの待ち合わせ時間は4分しかなく、歩いて行くことになるのかと思ったが、茨城交通もその程度の融通は聞くということか、遅れた列車をしっかり待ってくれていた。

 そういうわけでやってきた日本三名瀑の一つとされる袋田の滝。もともとあったトンネル内の観瀑台に加え、エレベーターで上がっていく新しい観瀑台も2008年にでき、そちらもせっかくなので行ってきた。



 滝を見た後は大子町の観光シャトルバスで常陸大子駅に移動。水郡線で観光用にSLを走らせるのは今までにも何度かあり、このバスもSLを模した形をしている。料金は無料で、中身は普通のマイクロバスである。



 SL到着まで2時間ほどあったので大子の街中を歩きまわり、14時頃駅に入る。反対の上りホームには大子小学校の生徒による演奏もやっていて、町をあげての歓迎ムードであった。当のSLが到着すると、ホームの端に撮り鉄たちが構えていた。もっとも様子を見る限りあらかた車で来たらしく、入場券を買って入る人が多かった。乗客が降りると、もともと広くない常陸大子駅の下りホームは人でぎっしり、移動するのに難渋した。



 さて、私はその後やってきた下りの郡山行きに乗り、次の下野宮駅で下車した。水郡線では茨城県最後の駅であり、この路線における「ときわ路パス」の末端でもある。今は片面ホームだが、昔は交換設備があったそうで、元のホームの痕跡もあった。またあたりを歩くと、ホームや使われてない線路が少し離れたところにあって、後で調べたら昔あった貨物引き込み線の跡なのだそうだ。

 私がこの駅に来たのは常陸大子から上り列車に乗るとホームが混雑しそうだと判断したからだが(実際モロにそうなっていた。下野宮からでなかったら多分水戸まで立ちっぱなしになっていたと思われる)、もの好きは私だけでないというか、同じことをしていた人が他にももう2,3人はいた。ついでに記すと撮り鉄対応の遅れはこの時間も続いていて、私の乗った上り普通列車は下野宮到着が3分、水戸到着が5分ほど遅れていた。





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