24調のスケール

★ セゴビアの運指による ★

各調を弾く順番はハ長調から始まり以下の通りに決まっている。弾き続けていると、スケールの練習をしているというより、一つのエンドレスの曲を練習しているような気になってきて、とても楽しい。

【特徴】

  • 運指: 開放弦から始まるいくつかの調以外は長調の時には2の指から始まり、短調は1の指から始まる。
  • 始まりの音: 長調から短調へは短3度下がる。長調から短調へは長2度下がる。(長2度=1音=全音)
  • 調号: 調号なしからシャープが一つずつ増え、フラットが一つずつ減り、調号なしに戻る。

【練習方法:最低限、これだけは】

  • 右手はim,maの2通りでアポヤンドで弾く。
  • 2/4、3/4、4/4のリズムで弾く。
  • 各調の最後は根音(ルート)が1拍目に来るように終わる。
  • 一音、一音をていねいに出して、むやみに速く弾かない。

【目的】

  • 調号とその長・短調がわかる。
  • I,IV,Vの和音がわかる。
  • 調性感(調の持ってる雰囲気)がわかる。
  • 運指のルールがわかる。
  • リズムを変えることにより、各指のつながり方がなめらかになる。

【一言】

とにかく弾き続けること。「この練習は何に効くのか」と即効性を求めないこと。基礎体力をつけるウォーキングのようなもので、知らず知らずのうちに何かの変化があるはず。 忙しくてギターの練習をちゃんと出来ない時はこのスケールのみの練習で基礎力の低下を防ぐことができる。結果論だが、ギターの音が良くなることがある。








2004.10.31.