高校生の頃キャンプへ行った時、上にある画像の手遊びを教えてもらった。「右手と左手で2拍子と3拍子を同時に指揮する」というゲーム。左右は交代してみると得手不得手が見つかり、かなり面白い。2X3=6で、6拍目に両手が頂点に戻る。「ゆきよ いわよ われらーが やどりー」と歌いながら楽しく何度も練習した。
ところが、ギターを習い始めてから、教則本に載っていた楽譜は3拍目から始まる曲だったので、なかなかリズムに馴染めず、かなり苦労した。
楽譜:教則本
その後、ソルのエチュードのレッスンに入り、2/4, 3/4, 4/4, 6/8を引き分ける『リズム』について教えてもらった。(2.エチュード参照)
上記の手遊びの感覚では2/4と4/4の違いは全く感じられない。結局リズムではなくてカウントを取ってるだけなのだ。
「Oh!, My Darling Clementain」と「雪山賛歌」の違いは言語の発音、イントネーションから来るのではないかと考えた。しかし現実には楽譜も、インターネットで公開されているMIDIも、強起・弱起の曲が混在している。日本語は1音が1音節なので1拍目から始めようと、3拍目から始めようとたいして変わりはないが、英語の歌詞で1拍目からは・・・歌いにくいと思うのだが。 色々例を出しているので聞いてみてほしい。
1拍目から始まる曲 出だしのサンプルMIDI:雪山賛歌
|ゆきよ|いわよ|われらーが|やどりー|
WEBで見つけたMIDI:雪山賛歌
楽譜:
3拍目から始まる曲 出だしのサンプルMIDI:Oh!, My Darling Clementain
|・・In a|cavern, in a|canyon, Exca-|vating for a|mine, Dwelt a |
WEBで見つけたMIDI:いとしのクレメンタイン
楽譜:
参考:【原曲】アメリカ民謡
雪山賛歌 【訳詞】西堀 栄三郎・(社)京都大学学士山岳会
| Oh! My Darling Clementain 西部劇映画"荒野の決闘"の中で、"いとしのクレメンタイン"として
歌われた曲
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雪よ岩よ われ等が宿り
俺たちゃ 街には
住めないからに
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シール外して パイプの煙
輝く尾根に
春風そよぐ
- 煙い小屋でも 黄金の御殿
早く行こうよ
谷間の小屋へ
- テントの中でも 月見はできる
雨が降ったら
濡れればいいさ
- 吹雪の日には 本当に辛い
ピッケル握る
手が凍えるよ
- 荒れて狂うは 吹雪か雪崩れ
俺たちゃ そんなもの
恐れはせぬぞ
- 雪の間に間に キラキラ光る
明日は登ろうよ
あの頂に
- 朝日に輝く 新雪踏んで
今日も行こうよ
あの山越えて
- 山よさよなら ご機嫌宜しゅう
また来る時にも
笑っておくれ
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- In a cavern, in a canyon,
Excavating for a mine
Dwelt a miner forty niner,
And his daughter Clementine
(Chorus)
Oh my darling, oh my darling,
Oh my darling, Clementine !
Thou art lost and gone forever
Dreadful sorry, Clementine
- Light she was and like a fairy,
And her shoes were number nine,
Herring boxes, without topses,
Sandals were for Clementine.
(Chorus)
- Drove she ducklings to the water
Ev'ry morning just at nine,
Hit her foot against a splinter,
Fell into the foaming brine.
(Chorus)
- Ruby lips above the water,
Blowing bubbles, soft and fine,
But, alas, I was no swimmer,
So I lost my Clementine.
(Chorus)
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2004.1.6.
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