音程(interval)

intervalは間隔という意味。

音程を勉強する時に誰もがひっかかるのは「1度」という言い方。 「ド→レの音程を1度と言うのでは?」と思ってしまう。『歩く時1歩、2歩っていうじゃないか。』ってね。距離を歩数で計測する時に、自分が今立っている場所を数えないで、次ぎに足を踏み出したところから「1歩、2歩、3歩…」と数える。それから考えると「ド→ド」を「1度」とはなかなか考えにくい。

また、算数の問題で「植木算」というのがある。これを思い出して影響を受ける人もいる。 『長さ 10mの道の片側に、2mおきに端から端まで木を植えると木は何本必要でしょう?』
10m÷2m=5
木と木との間隔の個数が5つあるので、植える木は6本必要になる。

    1 2 3 4 5
間隔  ⌒ ⌒ ⌒ ⌒ ⌒
木  ¶ ¶ ¶ ¶ ¶ ¶
   1 2 3 4 5 6


音程=初めの音からどれくらい離れているか。

「interval=間隔」なんだけど、植木算の「間隔」として考えるよりは『距離』と考えるとわかりやすいかもしれない。1つ目の音と2つ目の音の距離を考える為、1つ目の音から1つ目の音の距離は『全然離れてない』から1度となる。1つ目の音から2つ目の音は2度。音階になってる音を基準とするので、3度、4度、5度・・・と数える。例えるとセンチ。ただし、基準から半音低い方へずれたり、半音高い方へずれたりして短・減・増などという。例えるとミリにあたる。センチにあたる基準の音階がそもそも物差しみたいにきちんと並んでないからちょっと数えにくいかな。8度(オクターブ)=1度で一巡する。ただし、コードネームの場合は13度まで名前がつく。
クラシックギターでは重音の練習として3度、6度、8度、10度の練習をするが、8度がオクターブだという以外は3度として考えられる。6度はオクターブ上の音の3度下、10度はオクターブ上の音から3度上ともいえる。
基準の音はどんな音でも構わない。この物差しを使って24の調が作られる。何故シャープやフラットが調号につくかわかると思う。
ついでながら、完全と名前のついている音の三和音は
I,IV,Vの重要な和音である。


【独り言】この物差しは音の高低を考えると縦にしている方がわかりやすいような気がするな・・・。

ギターのフレットは半音ずつに区切られている。


ピアノの鍵盤は半音の位置がわかりやすいように黒鍵になっている。


余談ながらせっかくなので、このエッセイを書くにあたって調べたことをついでに並べておく。今となってはちょっと的はずれになってしまった。

■ZERO HOUR=開始時刻、決定的瞬間
カウントダウンなんかそうだな。 5,4,3,2,1,0!!ZEROでボタンを押したりするもんな。

■英語と米語の階数の数え方。
英語では
ground floor,first floor,second floor,third floor
地面にある階、一つ上がった階、二つ上がった階、三つ上がった階

米語では
first floor,second floor,third floor,fourth floor
(建物の)一つ目の階、二つ目の階、三つ目の階、四つ目の階

相対的に言うか絶対的に言うかの違いが出ているのだろう。

■音楽理論以外のところで例を考えてみたら、英語の人称がそうだ。
I=1人称
you=2人称
he,she,this=3人称
考え方の基本はいつも「1人称」。あなたが「1人称」となったとき、私はあなたから見て「2人称」となる。音程の「1度」の音も基本の音という意味であって、調が変われば基本の音も変わる。



2004.11.06.