「ぎたあ好きのエッセイ」に「絵」というタイトル、関連がないように見えるけれど、実は私にとっては全然違和感がない。まず、私の父が若い頃からずっと油絵を描いていて、物心ついた時から今日まで、『父は絵を描く人』なのだ。絵は嫌いではない。ただ、私の宿題にも親が筆を入れてしまうのが気にいらなかったので、私はあまり描かなくなってしまった。隔世遺伝というのか、娘が絵の才能をついでいる。反対に娘は私が音楽をやってるので音楽に手を出そうとはしない。よくあるパターンだ。

ギター奏者と絵の関係はというと、大西先生が絵を描かれる。大西先生のお父さんも絵をいつも描いておられたそうだ。で、私は・・・趣味で描くことはないのだが、ある大きな出来事があって、絵を描いたことがある。それは友達のご主人が亡くなられた後、友達をどうにかして支えようとした一つの方法だった。毎日郵便でハガキが届けられることで、明日のハガキを待ってくれるだろう、そしたら、だんな様の後追いなんかする暇がないだろう。そう思ったから。静かに押しつけがましくなく支えたかったから。

お葬式の日から翌年の命日まで、366日。毎日ハガキに何か描いた。今日私が見た物、感じたこと。描きためることはしなかった。毎日日記みたいにして題材がない時は色を塗って遊んでみたりした。たまにうまい絵も描けたかも・・・と思う。特にりんご、おにぎり、たい焼きなど食べ物はうまいなとの娘の批評。せっかく描いた絵をみんなに見てもらおうと友達がいうので、公民館で1週間展示させていただいた。全部友達のところへ送ってるので、私の手元には少しの写真しか残っていない。あまり絵がよく見えないけど、雰囲気を見てもらおうと思う。いつの間にか今年13回忌を迎える。



2003.3.1.



展示のようす(1年間のカレンダーにした)

はじまり おわり


ギター プラテーロ りんご パソコン
ティオペペ 拍手 情熱 おにぎり
さくらもち たいやき オカリナ 夏空
夕暮れの月 ガラスビン ジグソーエッグ 初盆