消えた巨人軍【新版】 左文字進探偵事務所

西村京太郎

徳間文庫 2000.5.15 初刷発行 \629(税別)


 この本が書店にあったのを見たときに、つい思わず、懐かしくて買ってしまいました。昔、結構話題になったんですよね。とは言え、読んだ記憶がほとんどないんですが・・・。
 それでも、ストーリーをちょっとは知っているのは、おそらくドラマ化されたのを見たからでしょうか。当時は、単純にジャイアンツの監督、コーチ、選手が誘拐という題材に対して、どういうトリックを使ったんだろうという興味だけで見ていたのですが、ドラマ化された時点で、よくわからんかった・・・。というか、記憶がない。(^^;

 このドラマ版、ジャイアンツの選手たちが登場するかというと、全く出てこなかったんじゃないかな。もちろん、原作にしたって、実際にジャイアンツの選手なり監督なりが「セリフつき」で登場することがないのですが、個人的には「うまく誤魔化したなぁ」と感じた記憶があります。(^^;

 西村京太郎と言えば、やはり鉄道ミステリー(とでも言うのでしょうか?)。実際に読んだことは、あまりないのですが、どうしても「土曜ワイド劇場(^^;)」の十津川警部ものの印象が非常に強いですね。
 その西村京太郎の野球ものって、どうもイメージが湧かないのですが、この作品、きっちりと「鉄道ミステリー」してるんですよね。結局、ジャイアンツ誘拐の鍵は、移動中の新幹線からいかにして30人ほどの人間を消してしまったかにあるわけですから。そういう意味では、面目躍如ってところでしょう。

 西村京太郎の野球ものが珍しいと書きましたが、この本の最後に西村作品リストがあって、300弱の書名が列挙されています。それを眺めていると、どうも野球ものらしき作品もちらちら載っています。「消えたエース」「日本シリーズ殺人事件」「マウンドの死」「ナイター殺人事件」。短編も含めて、これだけありました。探して読んでみたいものです。


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