スター選手はなぜ亡命するか

マーティ・キーナート

KKベストセラーズ 1998. 1. 5 初版発行 \838+税


 一言でこの本に書かれている主旨を言い表すとすると、「日本の球界に本物のプロはいない」(球界をスポーツ界に広げて解釈してもいいかもしれません)ということでしょう。
 正確に言うと、審判、トレーナー、監督、球団代表、コミッショナー、マスコミといったプロ野球を運営していくために真のプロでなければならない人々がいかにトホホな状態なのかをアメリカの状況と比較して書いています。
 アメリカも全ての面で完璧ではないだろうし、多少偏見がまじった認識の違いという部分もあるのですが、大枠において共感するところが多く、本当にプロ野球が好きな人ならば、いちいち頷くことが多いことでしょう。
 とにかく、私自身常々不満に思っていたことが、ことごとく書かれていたりします。(^^;
 よく「巨人寄り判定」が問題になることがありますが、それ以前に「審判が下手」なのが、ミスジャッジの原因だと思っているので、この本に紹介されているキーナートさんの意見は納得させられます。審判に関しては、最近特に技術の未熟さが素人目にも目について、ブーブー言ってたクチですから、ホント何とかして欲しいですね。今の現状では、プレーする選手はもちろん、観ているファンにも不幸な状況です。
 審判についてだけではありません。最も癌だと思われる球団代表(私はオーナーの方がより癌だと思うけど)、コミッショナー、マスコミにはホントにプロになってほしいと切に思います。
 プロ野球ニュースについてちらっと書かれていました。たしかに佐々木信也氏が降板してから、だんだん堕落してきました。キーナート氏は佐々木氏の代わりにスポーツをあまり知らないタレントやアナウンサーを起用したことを視聴率低下の原因と書かれていますが、それだけではないように思います。とにかく企画がくだらんもん。
 佐々木氏を辞めさせたことを含め、スタッフや局が悪いのは明白です。かと言って、これはプロ野球ニュースだけではなく、あらゆるスポーツマスコミにも言えるんですけど。
 あぁ、愚痴になってしまった。(^^;
 プロ野球を本当によくするためには、もうシステムから根本的に変えていかないといけないのかなぁと、この本を読むと途方にくれてしまいますが、少しでもプロ野球に携わっている人が現状を認識していい方向にもっていってほしいものですね。

 ところで、マーティ・キーナート氏と言えば、昔サンテレビで解説をやっているのをよく聞いていて、この外人さんは何者?とずっと思っていました。R・ホワイティングと区別のつかない頃もあったのですが、全くの別人のようです。(笑)


目次に戻る