消えた魔球 熱血スポーツ漫画はいかにして燃えつきたか

夏目房之介

双葉社 1991. 8.10 第1刷発行 \1000


 いわゆるスポコン漫画(^^;)の変遷みたいなものをまとめた本で、もちろん野球漫画だけではないのですが、前半は野球漫画中心ですし、題名の「消えた魔球」もスポコンの象徴としてつけられたものだと勝手に解釈して紹介することにします。
 スポーツ・グラフィック Numberに連載されていたものを加筆修正&新たに書き下ろししたもので、一応見開きで連載1回分という構成になっています。右ページには本文、左ページには夏目氏本人がその漫画を模写&絵での解説という形になっているので、非常に読みやすく、また思い出を喚起されるという形になっています。(^^)
 まずは魔球列伝ということで、「巨人の星」をはじめとする数ある魔球漫画における魔球の解説が載っています。
 それにしても、漫画ならなんでもあり・・・という具合で、ホント奇天烈な魔球が多かったんですね。あぁ、だから魔球か。(^^;
 星飛雄馬の魔球は、その知名度から言っても代表的な魔球だと思うんですが、これは「ちかいの魔球」のパクリだったというのも、この本で知りました。消える魔球の理屈がある分、巨人の星の勝ちって感じもしないではないですが、ライバル選手の顔とかもそっくり(花形=大田原)でホントに笑ってします。<勝ち負けの話ってことはないんだけど、あくまでも巨人の星の方がパクリです。(笑)
 他にもとんでも魔球のオンパレード。「アストロ球団」の必殺ワザも細かく解説されています。そうそう、「がんばれ!!タブチくん!!」のヤスダの魔球まで・・・。(^^;;
 魔球のラストは水原勇気のドリームボール。あくまで、かけひきの中で活かされた魔球ということで、それまでの奇妙な魔球とは一線を画して、これをもって魔球が現実に戻ったとしています。
 この本を読んでいると、魔球撲滅に水島先生が果たした役割は大きかったと改めて思います。(笑)

 そう言えば、最近、魔球って見ないですよね。子供の頃、いたずら書きで野球漫画とか書いていたんですが、いろいろ魔球って考えてた記憶がある。うぷぷ・・・。
 最近見た魔球って、里中くんのスカイフォークくらいなもんですか。あれって魔球だよね。あれっ?水島先生ったら・・・。(^^;;


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