白球の視点

田村大五

ベースボールマガジン社 1993. 5.10 第一版第一刷発行 \1500


 週刊ベースボール2000号記念出版ということで、いまも週ベ誌上に連載されているベースボールマガジン社常務取締役の田村大五氏のコラムを1冊の本にまとめたものです。
 1985年から1989年のものからテーマ毎にピックアップしてまとめられています。
 このコラムは、週ベの中では珍しく(?)辛口で、結構好きなので、かかさず読んでいます。中身は共感する部分もあり、ちょっと違うんじゃないかと思う部分もあり・・・万人が全く同じ意見ということもないので、それでいいとは思いますけど。(^^;
 私がこのコラムをよく読むのは、田村氏が本音で書かれているという点が気に入っているからです。商業誌では貴重な存在だと思います。週ベの他のページが最近特にトホホなだけに、このスタンスは崩してほしくないな。
 こういう人の本音を知るということは、「そうそう、よく言ってくれた」「いや、これちょっとずれてるなぁ(^^;」「あぁ、こういう見方もあるのか」といろいろな意味で刺激を受けますね。
 この本は、連載されていたものをまとめたということで、実際には連載中に読んでいたものがほとんどなのですが、まとめて読んでみるとまた違った意味でおもしろいですね。連載時はリアルタイムな話題なのですが、振り返ってみると懐かしいというか、書かれている場面、状況を想い出すようなところがあって、大袈裟な言い方をすれば日本の野球の歴史を読んでいるという感じがします。
 私はてっきりこの本はシリーズ化されるものと思っていたのですが、どうやら1冊だけで終わってしまうんでしょうか。
 せっかくいまも連載は続いているんだし、原稿のストックはたくさんあるんだから、是非出版してほしいですね。もったいないですよ。
 
 ひとつだけ、私の意見を書きます。(これが書きたかったんだけど・・・)
 この本にも収録されていますが、常々田村氏は「球団名に企業の名をつけるな」と書かれています。これはまぁもっともな意見かなぁと思います。
 ただ・・・。
 タイガースについている「阪神」って、個人的には地域名だと思っています。たまたま親会社名と名前が一致しているだけで、タイガースは大阪のチームではなく阪神間のチームなのです。だから、「大阪タイガース」にしろとは書かないでほしいのです。
 一般的には認知されていないようですが、故・青田昇氏や玉木正之氏も私と同じようなことを書かれているのを見たことがあります。
 白球の視点でこの話題が出る度に、タイガースは阪神でいいんだよぉと突っ込んでますので。


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