守備妨害・走塁妨害


【状況】
1997. 8.27 タイガース×カープ 22回戦(甲子園球場)
5回表カープの攻撃
無死1,3塁で西山がショートゴロを打つ。3塁ランナーのロペスは本塁突入するも、タイミングはホームベースの1m手前のアウトの状況。
ここで、ロペスは捕手山田に強烈なぶちかましで、本塁セーフになる。山田は後頭部をうち脳しんとうで退場。

ロペスのプレーは守備妨害か否か??ホームベースを完全にブロックした山田は走塁妨害か否か??


【調べてみると】
 結論から言うと、あのケースに適用される守備妨害及び走塁妨害のルールは私が解釈した限りでは見あたりませんでした。
 唯一、走者に関するルールの中のオブストラクション(走塁妨害)の項の【付記】ということで、以下の文がありました。

「捕手はボールを持たないで、得点しようとしている走者の進路をふさぐ権利はない。塁線(ベースライン)は走者の進路であるから、捕手は、まさの送球を捕ろうとしているか、送球が直接捕手に向かってきており、しかも充分近くにきていて、捕手がこれを受け止めるにふさわしい位置をしめさなければならなくなったときか、すでにボールを持っているときでしか、塁線上に位置することができない。この規定に違反したとみなされる捕手に対しては、審判員は必ずオブストラクションを宣告しなければならない。」              (公認野球規則 7.06【付記】より抜粋)

 つまり、ボールを持っている状態なら走者の進路はふさいでもいい・・・ということです。(^^;
 問題のケースの山田は、完全にボールを持っていましたから、完璧にベースをブロックしても、なんの問題はないわけです。(ただ、このルールの場合、どうも、狭殺プレーを念頭に置いているようですけどね・・・)
 完全にブロックされた場合、ブロックをかいくぐる絶妙のスライディングするか、無理矢理ブロックを崩していくしか、点をとる方法はありませんから、あの場合、ロペス的には、ぶちかましをするしか方法が浮かばなかったんでしょう。
 守備妨害は、守備側が打球を処理する(打球を捕って、送球するまで)か、明らかに次のプレーをジャマする行為(ダブルプレー阻止のスライディングも露骨なものはこれに当たりますね)を言うようなので、単なるぶちかましは、ルール上は守備妨害にはならないようです。<例えば、ホームゲッツーのケースで、捕手が1塁に送球するのをぶちかましで阻止したなら、確実に守備妨害とられるでしょうが・・・。(^^;
 あれが1点をとるためのぶちかましではなく、捕手をケガさせるためのぶちかましであれば、非難されてしかるべきですが、そういう意図は感じられませんでしたしねぇ。まぁ、こういうのはビーンボールの判定と同じで主観で判断できない問題をはらんでますから、確かに難しいところはあるとは思うのですが、となればルールに準じて判断するしかないので、あの程度(TVを見ている限りでは私はそう思いました)のぶちかましで、しかも真正面の当たりで、落球してしまえば、セーフと言うしかないでしょうね・・・。それでケガする捕手もたまったもんじゃないですけど。
 逆に走者の方が吹っ飛ばされてケガしたら、自業自得で済むのかなぁと言う新たな疑問も生みつつ・・・この項終わり!(^^;;;;
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