指名打者の消滅


【状況】
1999. 3. 5 ジャイアンツ×タイガース オープン戦(熊本藤崎台球場)
オープン戦ということでDH制を導入している両チーム。この日の注目は、二刀流挑戦中の新庄の登板ということで、新庄は先発を外れて、2番手としての登板に備えました。
そして4回に投手として登場、3者凡退に抑えた後、そのままセンターの守備位置につきました。当然、新庄は打席に入らなければいけませんが、DH制ですから、元々投手は打順に組み込まれていません。

さて、タイガースの打順はどうなってしまうのでしょう??


【調べてみると】
 この問題は、すでに指名打者の交代で回答してしまってます。当時はほとんど実現の可能性がないのかなぁと思っていたのですが、まさか実際にこのようなケースが実現するとは・・・!!
 というわけで、重複してしまいますが、別項として新たに書くことにしました。応用編です。
 それにしても、まさか、このルールがタイガースで適用されるとはねぇ。

 今回の適用ルールは、公認野球規則6.10(b)に記載されている指名打者ルールのうち、以下のものが該当します。

 先発投手または救援投手が打つ番のときに他の人が代わって打っても、その投球を継続できることを条件に、これらの投手に代わって打つ打者を指名することが許される。

 まずは、指名打者の指名です。これは通常パ・リーグや日本シリーズでも同様です。
 この日のタイガースの先発メンバーは、

(4)和田(9)坪井(3)大豊(5)ブロワーズ(7)ジョンソン(DH)八木(8)濱中(6)今岡(2)山田


 先発投手の川尻の代わりに6番に八木が指名されて打席に立つことになります。
 さて、4回から遂に新庄がマウンドに立ちました。この時点では、川尻に代わって新庄が投げるわけですから、まだ指名打者の八木はメンバーからははずれていません。
 5回表は9番の山田から攻撃が始まり、5番のジョンソンで攻撃が終わりましたが、あと一人ランナーが出ていたら八木が打席に立ててたんですねぇ。・・・残念。(^^;

 4回裏を三者凡退に抑えた新庄は、5回裏からセンターの守備に入りました。

 投手が一度守備位置についた場合、それ以後指名打者の役割は消滅する。

 この時点でタイガースの指名打者は消滅しました。
 さて、タイガースの打順ですが、新庄は指名打者として打順に入っていた八木に代わって6番に入ります。これは簡単に答えがでます。
 5回から登板した安達はどこに入るか?というと、新庄登板時にセンターに入っていた高波のところに入ることになります。

(4)和田(9)坪井(3)大豊(8)高波(7)ジョンソン(DH)八木(5)濱中(6)今岡(2)山田
(1)安達(8)新庄


 実際にこの試合では、センターの高波がレフトに回ったため、押し出されてジョンソンのところが空くことになり、安達は5番に入ることになりました。
(4)和田(9)坪井(3)大豊(8)高波(7)ジョンソン(DH)八木(5)濱中(6)今岡(2)山田
(7)高波(1)安達(8)新庄


 結局、投手の打順は、守備位置変更で押し出されたところに入ることになります。
 このあとは普通の指名打者なしの用兵に準じます。実例があると、非常にわかりやすいね。
 さて、パターンとしては、この日の「新庄途中登板→センター」ってパターン以外に「新庄先発センター→途中登板」と、「新庄ピンチヒッター→そのまま登板」ってのが、考えられるんですが、果たしてオープン戦の間でそのチャンスはあるでしょうかね。
 そう言えば、カープのぺルちゃん(^^;)ことペルドモも二刀流やるとか・・・。
 これは、オープン戦が見逃せなくなってきましたね。
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