コールドゲーム


【状況】
1997. 9. 7 スワローズ×カープ 戦(長崎県営野球場)
大雨洪水警報がでて雨の降りしきる中、試合は強行された。
7回裏ヤクルトの攻撃で3点差でカープがリード。ヤクルトは反撃を開始して無死から2人のランナーが出塁。しかし、この場面で試合は中断して、そのままコールドゲームでカープが勝った。

カープは7回表に1点をとっている。この1点は有効なのだが、果たしてコールドのときに有効になる得点や記録のルールは??


【調べてみると】
 もし10−0でビジターが負けているケースで6回表に11点とって逆転した場合、裏の攻撃で同点もしくは逆転せずに試合がストップした場合は六回表の11点はなんとまるっきり無効になってしまいます。
 ただし、裏の攻撃で1点が入り同点になると、その11点は成立して11−11の引き分けになります。裏が逆転すれば、当然成立ですね。
 ルールブックに例が載っていますので引用しました。参考にして下さい。
(+Xは、その回途中で、試合がストップしたことを意味すると理解して下さい)

       1  2  3  4  5  6  7  8  9  
例1 先攻  0  0  1  0  2
   後攻  1  0  2  0  0+X
(同点で5回の攻撃が終了していないので、ノーゲーム)

例2 先攻  2  0  0  1  0
   後攻  0  2  0  0  0+X
(後攻が負けていて5回の攻撃が終了していないので、ノーゲーム)

例3 先攻  0  1  0  0  2
   後攻  1  0  0  3
(後攻が勝っていて、5回表終了なので、成立。4−3で後攻の勝ち)

例4 先攻  0  1  0  0  2
   後攻  1  0  0  3  0+X
(例4と同じ。4−3で後攻の勝ち)

例5 先攻  0  0  3  0  0
   後攻  0  0  2  0  1+X
(5回裏に同点に追いついたので、攻撃終了してなくても成立。引き分け)

例6 先攻  0  2  0  1  0  5+X
   後攻  0  1  0  0  0
(5回を終了しているので、8−1で先攻の勝ち)

例7 先攻  1  0  0  1  0  0  1
   後攻  0  0  1  0  0  0  0+X
(これも5回を終了しているので、3−1で先攻の勝ち)

例8 先攻  1  0  0  1  2  1
   後攻  0  0  0  0  0  6+X
(5回終了しているし、後攻が逆転したので文句なしに6−5で後攻の勝ち)

例9 先攻  1  0  0  0  1  3
   後攻  1  1  1  0  0  3+X
(例8と同じ。6−5で後攻の勝ち)

例10 先攻  1  0  0  0  1  1
   後攻  1  0  2  0  0  2+X
(これも5回は終了しているので、5−3で後攻の勝ち)

例11 先攻  0  1  0  0  2  1+X
   後攻  1  0  0  3  1
(5回終了しているので、6回の1点も認められます。5−4で後攻の勝ち)

例12 先攻  1  0  0  1  3
   後攻  1  1  1  0  2+X
(例5と同じ。5−5の引き分け)

例13 先攻  1  0  0  0 1  3
   後攻  1  1  1  0  0  1+X
(5回終了時点で3−2で後攻リードですが、試合中止時点で4−5になってしまっていますので、6回の攻撃が終了していないので、6回はカット。3−2で後攻の勝ち。)

例14 先攻  1  0  0  0  1  1
   後攻  0  0  0  3  0  0+X
(5回終了時点で3−2で後攻リード。6回に先攻が同点に追いつきますが、6回の攻撃が終了していないので、6回はカット。3−2で後攻の勝ち。)

 条文で書くと

【ビジティングチームがホームチームと等しくなる得点、またはリードを奪う得点を表の攻撃で記録したのに対して、ホームチームがその裏に得点しないうちにコールドゲームになるか、またはホームチームが得点しても同点とならないうちか、リードを奪い返さないうちにコールドゲームになった場合には、ともに完了した均等回の総得点でその試合の勝敗を決する】

そうです。つまり先攻が同点もしくは逆転したら、後攻がその裏の攻撃を終了しない限り、得点は認められない・・・。ホームチーム有利を言われる由縁ですな。

 今回の試合のケースは例7に該当しますね。


 さて、では次のケースは?
(1)6回表終了時点でビジターチームが1点リード
(2)6回裏からリリーフ投手登板して1アウトをとる
(3)その時点でコールドゲームになる
というケースで、6回裏から登板したリリーフ投手にセーブがつくか?

 (1)のケースは、6回裏に登板するリリーフ投手にはセーブの権利はあるわけですが、私が解釈した範囲では、セーブはつかないはずです。
 まず、1点リードの1点がどの回に入ったかで、理由は微妙に変わります。

(a)6回表に1点が入って、ビジターチームが1点リードの場合。
 上記例13に相当すると思うのですが、ホームチームが6回裏に同点もしくは逆転しないと試合は成立しないので、6回表の1点は無効になってしまい、結果としては、引き分けになります。
 よって、セーブもつきません。

(b)5回までにビジターチームがすでに1点をリードしていた場合。
 いくつかあるセーブポイントの条件の中に次の規定があります。
【(救援投手が)塁上に走者が残されていないとき(に登板した場合)、相対する打者か、または、相対する打者及びその次打者が得点すれば、タイになる状況のもとで出場してリードを守り切った場合】*かっこは私の補足です。
 つまり1アウトをとった時点で仮にコールドゲームになったとしても、実際はあと2人の打者と相対するのが正規のルールですから、上記規定でセーブはつかないはず・・・。

 この規定を前提にいろんなケースを考えてみたのですが、結局1点差でセーブを記録するには、最後のイニングの3アウト目をとった投手以外にはないんですよね。必ずホームランで同点というケースが考えられるわけですから。
 仮に6回裏終了時点でコールドなら、最後に投げた投手にセーブがつくのかもしれません・・・。

 というのが、私の解釈なのですが、どうでしょうか・・・・。


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