1.演奏可能NSFデータとハードウェア各種スペック
SDメモリカードのルートディレクトリにNSFファイルを記録してファミコン実機演奏ができます。
小型フラッシュメモリカードとして最も普及しているSDメモリカード対応スロット搭載しています。デジタルカメラや携帯電話を購入したときに付属している低容量のSD(miniSDはアダプタ経由)メモリカードを有効利用できます。
- ルートディレクトリにNSFファイルをコピーするだけで演奏
ファミコン実機で演奏させたいNSFファイルをパソコンを使ってSDメモリカードのルートディレクトリにコピーします。
それをSDメモリカードスロットに差し込んだ後、ファミコン本体の電源を入れてリセットボタンを押すと演奏が始まります。
- 複数のNSFファイルを1枚のSDメモリカードに記録できます(※最大100ファイルまで)
電源ON時はルートディレクトリで最初に見つけたNSFファイルをロードして実行する為、
複数のファイルを演奏する場合には、曲順セレクトボタン(プラス・マイナス)を押してNSFファイルを選択して、リセットボタンを押してください。
- 8・16・32・64・128・256・512MBのSDメモリカードに対応
TNS-HFC1-E開発には、松下電器産業製と東芝製のSDメモリカードを使用しました。
- FAT12・FAT16フォーマット自動認識
一般的に64MB以下の容量のSDメモリカードはFAT12フォーマットです。もしFAT12で問題が起きた場合には、Windows系パソコンのFORMATコマンドでFAT16フォーマットに変更できます。
Windows2000/XPでは、コマンドプロンプトを開き
FORMAT S: /A:1024
と入力してください。S:は説明の便宜上定義しただけのドライブですので、ユーザ様の使用環境に応じて変更してください。
/A:1024として FATエントリが12ビットに成ってしまう場合には、/A:2048など数字を増やして
FATエントリが16ビットに成るようにしてください。
※SDメモリカードの認識がおかしい、書き込んだNSFファイルを認識しない場合には、
Panasonic社製のSDフォーマッタを使用してSDカードを初期化してから、
FATタイプを変更しないでNSFファイルを記録してください。
【注意】
TNS−HFC1−Eは、電源ONの状態でSDメモリカードを交換しても新たなファイルを認識できません。
SDメモリカードを交換する場合には、必ずファミコン本体の電源をOFFにしてから交換してください。
演奏可能なNSFデータ
こちらのmck WikiやMCK-2CH等で紹介されているファミコン音源演奏プラットフォーム「mck」や海外の「Nerdtracker II 」等によって生成された「nsf」をファミコン実機で演奏することが出来ます。NSFデータの生成方法によって演奏可否が以下の様になります
- 演奏できるNSFファイル
ファミコン本体内蔵音源 矩形波・三角波・ノイズ・デルタPCM
MMC5拡張音源(ジャストブリード・役満天国・ガンサイトなどの大型カートリッジ)
VRC6拡張音源(悪魔城伝説のみ対応。マダラ・エスパードリーム2はvrc6.hに変更が必要)
を使用し、バンク切り替え命令を使用していないマッパー0の32KB以下のNSFデータ。
FAMICOMPO SonSon以外は全曲演奏可能です。
Famicompo mini Vol1 拡張音源を多重使用した曲は正常演奏できません。
Famicompo mini Vol2 拡張音源を多重使用した曲は正常演奏できません。
2A03.ORG で公開されているNSFデータには演奏可能なものが多くあります。
初代mckドライバには、一部コマンドを使用した場合にライト専用レジスタ($4003,$4007)を
リードしてしまう、エミュレータ上で開発されたソフトウェアに特有の問題があります。
解決方法としてはppmckの最新版を使用してください。
http://takamatsu.cool.ne.jp/dutycycle/ppmck.html
※初代mckドライバ固有のループ処理不具合は、ファームウェアv1.10以降で対策しています
- 不完全な演奏となるNSFデータ
外部拡張音源 VRC7
を使用し、バンク切り替え命令を使用していないマッパー0の32KB以下のNSFデータは、リカバリータイムとアクセス手順がエミュレータと実際のハードウェアで違う為、音程・発音のズレ、ループ処理不具合が発生します。
画像をクリックすると拡大して表示します
※MMC5・VRC6・VRC7を使用する際には、ユーザ様の責任に於いて60Pカードエッジコネクタを
TNS−HFC1−Eの空きパターンに増設する必要があります。
現状では、NSFドライバがVRC7拡張音源に完全対応していない為、正常な演奏は期待できません。
- 演奏できないNSFデータ
外部拡張音源
FDS・FME−7・N106
を使用したNSFデータは、拡張音源パートが全く演奏されません。
(TNS−HFC1−Eに60Pカートエッジコネクタ増設を行っても同様です)
バンク切り替え命令を使用したNSFデータ
主に32KB以上のNSFファイルが対象となります(例外的に32KB以下も有り)
ROM吸い出しのNSFデータ(海外のnsfサイトに多く見られます)
NSFデータ内でバンク切り替えを行っている場合には対応できません。
ロードアドレスが変則的なものは、マッパー0のバイナリ(32768byte)を準備すれば演奏できます。
マッパー0のバイナリには、NSFヘッダを準備する必要はありませんが、拡張子は
.nsf の必要があります。
TNS−HFC1−Eは、NSFヘッダが無いファイルは、リセットベクタ $FFFC
から起動します。
ハードウェア仕様
型式
|
TNS-HFC1 TypeE |
メモリ容量
|
32768byte |
使用マイコン
|
Atmel AVR MEGA8L |
動作クロック
|
約4MHz |
ファームウェア容量
|
8192byte |
対応SDメモリカード
|
8,16,32,64,128,256,512MB |
動作確認SDメモリカードメーカー
|
松下電器産業,東芝 |
動作電圧
|
3.3V±2% |
重量
|
約45g(拡張スロット含む) |
外形寸法
|
98.8×92.5×27.2mm |
Copyright (C) TERRA Network System 2005
禁無断複製
編集:TERRA Design Center 印刷・製本:Weird Products. ID.26650815