5.TNS−HFC3基板上の曲順セレクトボタン・ファミコンのコントローラー使用方法


TNS−HFC3上には、曲順セレクトボタン(プラス・マイナス)が設置されています。
基板を部品面から見て右側に曲順プラス(基板表シルクPLUS)、左側に曲順マイナス(基板表シルクMINUS)の機能を設定しています。

【注意】
TNS−HFC3は、電源ONの状態でSDメモリカードを交換しても新たなNSFファイルを認識できますが、SDメモリカードを交換するタイミングによっては、稀にファイル認識を失敗し、曲順セレクトボタンを押すと暴走します。
その場合はファミコン本体の電源をOFFにしてから、SDメモリカードを交換してください。

電源ONの状態でSDメモリカードを交換した場合には、まず最初にプラスボタンを押して1曲目のNSFファイルを読み込まないとマイナスボタンが動作しないように設計しています。

曲順セレクトボタン機能表

押したボタン名 機能
プラス 現在演奏しているNSFファイルの次のNSFファイルをメインメモリにロードします。リロード完了後にはファミコン本体のリセットボタンを再度押してください。リセットボタンを押しながら曲順ボタンを押さない場合には、希にファミコン本体がロックしてリセットボタンを押しても演奏が開始されない場合があります。その場合には、再度ファミコン本体の電源をOFFにしてからやり直してください。
マイナス 現在演奏しているNSFファイルの前のNSFファイルをメインメモリにロードします。リロード完了後にはファミコン本体のリセットボタンを再度押してください。リセットボタンを押しながら曲順ボタンを押さない場合には、希にファミコン本体がロックしてリセットボタンを押しても演奏が開始されない場合があります。その場合には、再度ファミコン本体の電源をOFFにしてからやり直してください。
ファミコン電源ON時に
プラス押し
ファミコン本体の電源ON時にプラスボタンを押すと、ヘッドホンから1秒間だけ「ピー」とビープ音が鳴ります。それ以降は、ファミコン内蔵音源出力を右チャンネル・外部拡張音源を左チャンネルと強制セパレート出力します。元に戻すときには、ファミコン本体の電源をOFFにして再起動してください。
ファミコン電源ON時に
プラス&マイナス同時押し
ファミコン本体の電源ON時にプラス&マイナスボタンを同時に押すと、ヘッドホンから1秒間だけ「ピポ」とビープ音が鳴ります。それ以降は、SDメモリカードに記録されてるNSFファイルの並べ替えを行いません。元に戻すときには、ファミコン本体の電源をOFFにして再起動してください。

ファイル並べ替えの法則

TNS−HFC3上は電源ON時にSDメモリカードに記録されてるNSFファイルの内、99曲までの情報を
制御用マイコンのバッファメモリに保存します。その保存時にファイル名に基づいた並べ替えを実行します。
以下の表に並べ替えを行った場合の演奏順番の例を示します。

SDメモリカード上のファイルクラスタ順番 ファイル並べ替え実行後
  1. 30.NSF
  2. 99.NSF
  3. 521.NSF
  4. 21VRC7.NSF
  5. 01SAMPLE.NSF
  6. XEXEX.NSF
  7. 00_MIKO.NSF
  8. NEKOMIMI.NSF
  9. 18MEDUSA.NSF
  10. 01AKMMC5.NSF
  1. 00_MIKO.NSF
  2. 01SAMPLE.NSF
  3. 01AKMMC5.NSF
  4. 18MEDUSA.NSF
  5. 21VRC7.NSF
  6. 30.NSF
  7. 521.NSF
  8. 99.NSF
  9. NEKOMIMI.NSF
  10. XEXEX.NSF

最初の2文字の00〜99が優先となり、3文字目以降は無視されます。
最初の2文字が同一の場合にはSDメモリカード上のクラスタ番号が重視されます。
それ以外は、最初の1文字のアルファベット+クラスタ番号で並べ替えを行います。
2バイトのファイルネーム(例:らき☆すたopTVsize.NSF)には対応していませんので
その場合にはリネームして、8+3文字形式のMS-DOS互換ファイル名にするか
2つのボタンを押しながら電源ON時を行って、ファイル並べ替えを無効にしてください。

ファミコンのコントローラー機能表

複数トラック収録のNSFファイルを演奏することができます。その場合には、1コントローラーの接続が必須となります。
単一トラック収録のNSFファイルのみ演奏の場合には、演奏トラック切替機能が無効化されるため、1コントローラーをファミコン本体に接続する必要はありません。

【注意】
複数トラック収録のNSFファイルは、実機演奏を考慮した物が少なく、演奏トラックを切り替えても正常な演奏ができない場合があります。
TNS−HFC3は、ハードウェアの構成上、実機演奏を考慮していないNSFファイルの演奏を保証することができません。
この演奏トラック切替機能は、自己責任に於いて使用していただけますよう、よろしくお願いいたします。

ファミコン本体のリセットボタンを押す際に、1コントローラーのAボタンまたはBボタンを押したままにしていますと、押したボタンを放すまで演奏を停止しています。
コントローラーを使った演奏開始タイミングの制御にご利用いただけます。

押したボタン名 機能
1コントローラーのAボタン 複数トラック収録で現在演奏しているNSFファイルの次のトラックに演奏を切り替えます。Aボタンを押して放す度に、演奏するトラックを1曲単位で増やします。収録トラック数上限に到達した場合には、Aボタンは利かなくなります。Bボタンで戻るか、最初のトラックから演奏する場合にはファミコン本体のリセットボタンを押してください。
1コントローラーのBボタン 複数トラック収録で現在演奏しているNSFファイルの前のトラックに演奏を切り替えます。Bボタンを押して放す度に、演奏するトラックを1曲単位で減らします。先頭トラックの場合には、Bボタンは利かなくなります。Aボタンで進めるか、最初のトラックから演奏する場合にはファミコン本体のリセットボタンを押してください。
1コントローラーのその他のボタン 出荷時のファームウェアでは使用していません。
2コントローラーの全ボタン 出荷時のファームウェアでは使用していません。

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