１０．ファミリーコンピュータ前期型への簡易ビデオ出力基板の取付方法

■はんだこで・直径0.8mm以下のはんだ・ニッパー・ペンチ・配線材等は事前に準備してください。

簡易ビデオ出力基板の組立

手順Ａ

ＷＤＣ−ＨＶＣ２基板をＰＰＵ基板とＡＶ出力基板に分割します。
基板接合部のＶカットラインに沿って両手で力を加えて分割します。
力を加えすぎてケガをしない様、注意して分割してください。

手順Ｂ

簡易ビデオ出力基板を使用する場合には、画像に写っている部品が必要です。
取り付ける場所の詳細は、添付部品表を見て確認してください。

手順Ｃ

最初に抵抗Ｒ４・Ｒ６に指定の抵抗器を取り付けます。抵抗Ｒ５には何も取り付けないでください。
次にトランジスタを取り付けます。トランジスタは、型番が印字されている面を基板側に接触するように
倒した状態で取り付けてください。コンデンサは、ビデオ出力回路用の大きな容量のものを
極性を確認した上で取り付けてください。

手順Ｄ

ビデオ出力ケーブルは、ＲＣＡピンジャックをはんだ付けを行った後に、シールド側をＶＧＮＤ、
ケーブルの芯線をＶＯＵＴに取り付けてください。
ビデオ出力基板の部品面にあるＳＯＵＴには接続しないでください。接続しても動作しません。

手順Ｅ

事前に組み立てたビデオ出力基板をファミリーコンピュータ基板とＲＦモジュレータ基板を
接合しているケーブルの裏側に取り付けます。
ビデオ出力基板を取り付ける場合には、ＲＦモジュレータ基板上のシルク印刷（+Ｂ・Ｇ）と
ビデオ出力基板のシルク印刷（Ｂ・Ｇ）が合っているかを確認してから取り付けてください。
配線を間違うとファミリーコンピュータ本体に恒久的な破壊または火災をもたらします。
部品の向きは必ず確認してから取り付けてください。

手順Ｆ

ビデオ出力は、ＰＰＵの２１番ピンから直接取り出します。取り出した出力線は、
ビデオ出力基板上のＡ（Ｖｉｄｅｏ／Ａｕｄｉｏ）端子へ、はんだ付けを行います。

手順Ｇ

音声出力は、ＲＦモジュレータ基板上のＡ端子に電解コンデンサ１６Ｖ１００μＦのプラス側を接続して
取り出します。電解コンデンサのマイナス側には、付属のオーディオケーブルの芯線を接続します。
オーディオケーブルのシールドは、ＲＦモジュレータ基板上のＧＮＤ端子に接続します。
ファミリーコンピュータは、音声出力がモノラル仕様の為、オーディオケーブルも
左右チャンネルをまとめて配線してまださい。
このオーディオ信号の取り出し方法は、ファミリーコンピュータ本体ケースに穴あけ加工を
行わない場合の１例です。必ずしもこの方法をとらず、ケースに穴をあけて取り出す方法もあります。

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